説明

照明装置

【課題】誘導灯など天井面や壁面に取り付けられた照明装置に表示ユニットなどを取り付ける作業を容易にする。
【解決手段】照明装置の本体110(第二部材)に対して、表示ユニット120(第一部材)をX方向(第一方向)から近づけると、第二保持部220の保持当接面221が案内部320の案内当接面321に当接する。案内当接面321は、上にいくほど表示ユニット120から遠ざかる形状なので、表示ユニット120を水平方向に押す力F1が斜め上方向の力に変換され、表示ユニット120はA方向(第二方向)に移動する。これにより、第一保持部210と第二保持部220との間に係止部310が係合し、表示ユニット120を本体110に取り付けることができる。表示ユニット120を本体110に取り付けたのち、ランプホルダユニット(光源ユニット)を本体110に取り付けて、表示ユニット120を固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、誘導灯など天井面や壁面に取り付けて使用する照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
誘導灯など、天井面や壁面に取り付けて使用する照明装置は、内部の配線や点検、部品交換などのため、本体を天井面や壁面に取り付けた状態で、表示板などを付け外しする必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−149626号公報
【特許文献2】特開2002−23671号公報
【特許文献3】特開2007−18873号公報
【特許文献4】特開2000−133032号公報
【特許文献5】実願平05−9416号(実開平06−68226号)公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本体を天井面に取り付けた状態で表示板などを付け外しする場合、天井面があるため、本体の上側には作業スペースがない。また、設置場所が高い場合は、高所作業になる。
この発明は、例えば上記のような課題を解決するためになされたものであり、照明装置に表示板などを容易に取り付けられるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明にかかる照明装置は、表示ユニットと光源ユニットを一面が開口する箱状の本体に取り付ける取付構造を備える照明装置において、上記表示ユニットは、第一保持部と、上記第一保持部から第一方向に所定距離離れた位置に形成され、上記第一方向に対して略垂直な方向を軸とする第二保持部とを有し、上記本体は、上記第一保持部と上記第二保持部との間に係合する係合部と、上記表示ユニットを上記第一方向へ向けて移動させて上記本体に近づけた場合に、上記第二保持部と当接し、上記係合部が上記第一保持部と上記第二保持部との間に係合できるよう上記表示ユニットを、上記第二保持部の軸に対して略垂直で上記第一方向と異なる第二方向に案内する案内部とを有し、上記係合部は、上記案内部に対して上記第二方向と略反対の第三方向に位置し、上記第二保持部が上記案内部を乗り越えたのち上記表示ユニットが上記第三方向に移動することにより、上記第一保持部と上記第二保持部との間に係合し、上記光源ユニットは、上記係合部が上記第一保持部と上記第二保持部との間に係合したのち、上記表示ユニットが上記第二方向に移動しないように固定するとともに、前記表示ユニットに光を出射することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
この発明にかかる照明装置によれば、案内部が第二保持部と当接して、表示ユニットを案内し、係合部が第一保持部と第二保持部との間に係合できるようにするので、表示ユニットを本体に容易に取り付けることができるとともに光源ユニットを本体に取り付けることにより表示ユニットを固定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態1における誘導灯100の構成を示す分解斜視図。
【図2】実施の形態1における表示ユニット120の一部を拡大した拡大三面図及び拡大斜視図。
【図3】実施の形態1における本体110の一部を拡大した拡大三面図及び拡大斜視図。
【図4】実施の形態1における第二係合部111と第一係合部121とが係合する様子を示す模式図。
【図5】実施の形態1におけるランプホルダユニット130を、表示ユニット120が取り付けられた本体110に取り付ける様子を示す模式図。
【図6】実施の形態1における取付構造の変形例を示す図。
【図7】実施の形態1における取付構造の別の変形例を示す図。
【図8】実施の形態1における取付構造の更に別の変形例を示す図。
【図9】実施の形態2における誘導灯100の構成を示す分解斜視図。
【図10】実施の形態2における本体110に表示ユニット120を取り付けるときの様子を示す模式図。
【図11】実施の形態3における誘導灯100の外観を示す全体斜視図。
【図12】実施の形態3における誘導灯100の内部構造を示す分解斜視図。
【図13】実施の形態3における本体110、表示ユニット120、ランプホルダユニット130の形状の詳細を示す図。
【図14】実施の形態4における誘導灯100の内部構造を示す分解斜視図。
【図15】実施の形態4における補強金具180の形状を示す側面図及び斜視図。
【図16】実施の形態4における本体枠112に、補強金具180を取り付けた場合の位置関係を示す斜視図。
【図17】実施の形態4における本体枠112に補強金具180及び取付金具190を取りつけた状態を示す一部拡大断面斜視図。
【図18】実施の形態4における本体枠112に表示ユニット120及びランプホルダユニット130を取り付ける様子を示す側面視断面図。
【図19】実施の形態4における本体枠112からランプホルダユニット130及び表示ユニット120を取り外す様子を示す側面視拡大断面図。
【図20】実施の形態4における第二案内部119の形状の変形例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図8を用いて説明する。
【0009】
図1は、この実施の形態における誘導灯100の構成を示す分解斜視図である。
【0010】
誘導灯100(照明装置)は、本体110、表示ユニット120、ランプホルダユニット130を備える。
本体110は、本体枠112、端子台140、バッテリー150、点灯装置160を有する。
本体枠112は、誘導灯100の筐体であり、直方体の前面(X方向から見て手前側の面)を開放した形状である。背面板114は、本体枠112の後面(X方向から見て奥側)の部分である。
端子台140は、本体110の内部に位置し、本体枠112の左側面(Y方向から見て奥側の面)または背面板114に固定されている。端子台140は、商用電源などの配線をする。
バッテリー150は、本体110の内部に位置し、本体枠112の左側面または背面板114に固定されている。バッテリー150は、通常時に商用電源などから得た電力で充電しておき、停電時に誘導灯を点灯するための電源となる。
点灯装置160は、本体110の内部に位置し、本体枠112の右側面(Y方向から見て手前側の面)または下面(Z方向から見て奥側の面)または背面板114に固定されている。点灯装置160は、商用電源やバッテリー150から得た電力から光源に印加する電圧を生成し、光源を点灯する。また、点灯装置160は、商用電源の停電を検出してバッテリー150から得た電力を光源に供給して非常点灯するなど、誘導灯100を制御する。
【0011】
本体枠112は、上面(Z方向から見て手前側の面)及び背面板114に、電源線挿入穴113を有する。電源線挿入穴113は、商用電源からの配線を通すための穴である。なお、電源線挿入穴113は、上面または背面のいずれか一方だけにあってもよいし、側面(Y方向から見て手前側の面あるいは奥側の面)にあってもよい。
また、電源線挿入穴113をノックアウト形状としてもよい。すなわち、電源線挿入穴113を開口していない状態としておき、作業者が必要に応じて電源線挿入穴113を開口させられるよう、本体枠112に、電源線挿入穴113の外周の形状の薄肉部を設けておく。誘導灯100を天井面に取り付ける場合には、作業者が本体枠112上面の電源線挿入穴113を開口して使用する。また、誘導灯100を壁面に取り付ける場合には、作業者が本体枠112側面または背面板114の電源線挿入穴113を開口して使用する。使用しない電源線挿入穴113は、開口していないままなので、使用しない電源線挿入穴113から埃などが進入するのを防ぐことができる。
【0012】
本体枠112の開放された前面には、表示ユニット120を取り付ける。これにより、誘導灯100は、全体としてほぼ直方体の形状となる。
本体枠112(第二部材)は、4つの第二係合部111を有する。
第二係合部111は、本体枠112の開放された前面の内側に配置されていて、表示ユニット120の第一係合部121と係合することにより、本体枠112に表示ユニット120を取り付けて、固定する。
【0013】
表示ユニット120は、表示ユニット枠122、表示板123、導光板124を有する。
導光板124は、表示ユニット枠122の内側に配置されている。導光板124は、上端からランプホルダユニット130に内蔵された光源が発した光を入射し、入射した光により表示板123を照らすことにより、表示板123を発光させる。
表示板123は、矩形状であり、表示ユニット枠122の内側、導光板124の外側に配置されている。表示板123には、消防法に定められた非常口など避難誘導を示す図柄が印刷されていて、ランプホルダユニット130に内蔵された光源が発した光により、発光する。
なお、光源は、必ずしもランプホルダユニット130が備えている必要はない。例えば、表示板123の直下に光源を配置してもよいし、導光板124に代えてEL光源などの面光源を用いてもよい。
また、他の図柄が印刷された表示板123を用いることにより、誘導灯100を誘導灯としてではなく、照明装置あるいは表示装置として使用することも可能である。
誘導灯100を照明装置あるいは表示装置として使用し、停電時に点灯する必要がない場合には、バッテリー150はなくてもよく、商用電源から電力が供給されているときのみ光源を点灯することとしてもよい。
【0014】
表示ユニット枠122(第一部材)は、表示板123がある面(表面)の反対側の面(裏面)に、4つの第一係合部121を有する。第一係合部121は、本体枠112の第二係合部111と対応する位置にあり、第二係合部111と係合することにより、表示ユニット120を本体110に取り付けて、固定する。
【0015】
ランプホルダユニット130は、図示していない光源を有する。ランプホルダユニット130を、表示ユニット120の上部に取り付けることにより、光源が発した光が導光板124に入射し、表示板123を発光させることができる。
また、ランプホルダユニット130は、2つの第三係合部131を有する。第三係合部131は、本体枠112と係合することにより、ランプホルダユニット130を本体110に取り付けて、固定する。
【0016】
図2は、この実施の形態における表示ユニット120の一部を拡大した拡大三面図及び拡大斜視図である。
この図は、正面(X方向)から見て右側(Y方向から見て手前側)に位置する第一係合部121の周辺を示している。左側(Y方向から見て奥側)に位置する第一係合部121は、これと左右対称の形状である。
【0017】
第一係合部121は、第二保持部220、保持支持部230を有する。
第二保持部220(円状突起)は、横向きの円柱状である。第二保持部220は、表示ユニット枠122の裏面(第一保持部210)に対して水平方向(第一方向)に位置し、第一保持部210との間に、第二係合部111を挟み込む。
保持支持部230(突出片)は、板状であり、第一保持部210と第二保持部220との間の間隔を一定に保つための部材である。保持支持部230の側面231は、フィレット処理されており、角が丸くなっている。
【0018】
図3は、この実施の形態における本体110の一部を拡大した拡大三面図及び拡大斜視図である。
この図は、正面(X方向)から見て右側(Y方向から見て手前側)に位置する第二係合部111の周辺を示している。左側(Y方向から見て奥側)に位置する第二係合部111は、これと左右対称の形状である。
【0019】
第二係合部111(ガイド壁)は、本体枠112から本体枠112の内側に突出した柱状である。第二係合部111は、係止部310(係合部)、案内部320、支持部330を有する。
案内部320(規制片)は、XZ平面で切った断面が略直角三角形の柱状であり、X方向から見て手前側に案内当接面321(直角三角形の斜辺部分)、X方向から見て奥側に案内裏面322(直角三角形の一方の底辺部分)がある。なお、直角三角形のZ方向から見て手前側の頂点にあたる部分を、案内頂部323と呼ぶ。
支持部330は、XZ平面で切った断面が略長方形の柱状であり、案内部320の下側(Z方向から見て奥側)にある。支持部330の前面(X方向から見て手前側)は案内部320と揃った位置にあるが、後面(X方向から見て奥側)は案内部320の案内裏面322よりも奥にあり、支持部330の上面のうち案内部320の奥にある部分が、支持面331を形成している。
係止部310(係合部)は、案内部320の下側(第三方向)、支持部330との間にあり、第一係合部121と係合した際に、第一保持部210と第二保持部220との間に挟まる部分である。
【0020】
図4は、この実施の形態における第二係合部111と第一係合部121とが係合する様子を示す模式断面図である。
この図は、図3に示したP−P断面を示し、右側(Y方向から見て手前側)に位置する第二係合部111及び第一係合部121が係合する様子をY方向から見たところを示している。
【0021】
表示ユニット120を本体110に取り付けるに際し、作業者は、表示ユニット120を本体110に対してX方向から近づける。
表示ユニット120が本体110に対して、所定の距離まで近づくと、第二保持部220の保持当接面221と案内部320の案内当接面321とが当接する。
表示ユニット120は、作業者がX方向から押す力F1と、保持当接面221が当接した案内当接面321から受ける反発力F2とを合成した力を受けるので、案内当接面321に沿って、A方向(第二方向)に移動する。
第二保持部220が案内頂部323に達すると、反発力F2がなくなるので、表示ユニット120は、作業者が押す力F1によりB方向に移動する。
表示ユニット枠122が本体枠112に当接して、表示ユニット120がそれ以上B方向に移動できなくなったところで、作業者が表示ユニット120を保持する力を緩めると、表示ユニット120は、重力の影響を受けてC方向(第三方向)に移動する。
なお、案内裏面322に小突起を形成して、第二保持部220との間に摩擦力を生じさせることにより、表示ユニット120が急激に落下するのを防ぐこととしてもよい。
第二保持部220の保持当接面221が支持部330の支持面331に当接すると、表示ユニット120はそれ以上C方向に移動できなくなり、係止部310が第一保持部210と第二保持部220との間に係合する。
これにより、第一係合部121と表示ユニット枠122とが係合して固定され、表示ユニット120が本体110に取り付けられる。
【0022】
図5は、この実施の形態におけるランプホルダユニット130を、表示ユニット120が取り付けられた本体110に取り付ける様子を示す模式図である。
この図は、誘導灯100をY方向から見ている。なお、内部の様子が見えるよう、手前側の本体枠112は省略している。また、端子台140などの部品や配線なども省略している。
【0023】
表示ユニット120を本体110に取り付けた状態において、第一係合部121が第二係合部111と係合し、表示ユニット枠122が本体枠112と当接しているので、D方向以外の方向には、表示ユニット120を動かすことができず、表示ユニット120は本体110に固定されている。
【0024】
この実施の形態では、更に、表示ユニット120を取り付けた本体110に、ランプホルダユニット130を取り付けて、表示ユニット120がD方向に動かないように固定する。
なお、ランプホルダユニット130を本体110または表示ユニット120に固定する手段については、どのような手段を用いてもよいので、ここでは説明を省略する。
【0025】
表示ユニット120を取り付けた本体110にランプホルダユニット130を取り付けると、第三係合部131(固定部)が本体枠112の内側に当接するので、表示ユニット120をD方向に動かすことができなくなる。
これにより、表示ユニット120が外れるのを防ぐことができる。
【0026】
なお、本体110に表示ユニット120を取り付ける前に、表示ユニット120にランプホルダユニット130を取り付けると、第三係合部131が本体枠112に当たり、本体110を表示ユニット120に取り付けることができない。
【0027】
次に、この実施の形態における誘導灯100を天井面に取り付ける誘導灯取付作業の流れについて説明する。
【0028】
まず、本体取付工程S11において、本体110だけを天井面に直付けして取り付ける。
天井面には、あらかじめ電源線挿入穴113に対応する位置に穴を開けてあり、その穴から電源線を引き出せるようにしてある。
次に、配線工程S12において、電源線挿入穴113から電源線を引き出して端子台140に接続して配線する。
それから、表示ユニット取付工程S13において、表示ユニット120を本体110に取り付ける。
最後に、表示ユニット120を取り付けた本体110にランプホルダユニット130を取り付ける。
【0029】
配線工程S12で本体枠112の内部を触る必要があるので、本体取付工程S11で天井面に取り付ける本体110にあらかじめ表示ユニット120を取り付けておくことはできず、本体110を天井面に取り付けた後で、表示ユニット120を本体110に取り付けることになる。
【0030】
なお、この例では、表示ユニット120がD方向に動くのを防ぐ固定部としての役割をランプホルダユニット130(の第三係合部131)に持たせているので、上述したように、表示ユニット取付工程S13のあとにランプホルダユニット取付工程S14を実行する必要がある。しかし、表示ユニット120がD方向に動くのを防ぐ固定部としての役割をランプホルダユニット130以外の部品や他の機構によって実現してもよいし、固定部がなくてもよい。その場合には、表示ユニット120(または本体110)にランプホルダユニット130を取り付けた後に、本体110に表示ユニット120を取り付けるという作業手順でもよい。
【0031】
本体110は、本体取付工程S11において、天井面501に取り付けられているので、本体110の上側には作業スペースがない。
したがって、表示ユニット取付工程S13は、見上げ角度での作業になる。
誘導灯100を壁面に取り付ける場合も、取付け位置によっては、本体110の上側に作業スペースを確保できない場合がある。
【0032】
この実施の形態における誘導灯100(照明装置)が備える取付構造によれば、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)の位置を、第二部材(本体枠112/本体110)の位置に正確に合わせなくても、おおよその位置を合わせさえすれば、案内部320が第二保持部220と当接して、係合部(係止部310)が、第一保持部210と第二保持部220との間に係合できるよう、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)を案内するので、見上げ角度での作業や片手での作業であっても、容易に第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)を第二部材(本体枠112/本体110)に取り付けることができる。
したがって、表示ユニット120を取り付ける作業の作業性が向上する。
【0033】
また、作業者は、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)を第二部材(本体枠112/本体110)に対して所定方向(X方向/水平方向)から近づけるだけで、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)が、所定方向(X方向/水平方向)と異なる方向(A方向/上方向)に案内されるので、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)を上下に動かす動作をする必要がなく、容易に第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)を第二部材(本体枠112/本体110)に取り付けることができる。
【0034】
第二保持部220と当接する案内部320の当接面(案内当接面321)は、上にいくほど第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)から遠ざかる形状なので、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)に加えられる水平方向(X方向)の力が、上方向(A方向)の力に変換され、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)が上方向(A方向)に案内される。
【0035】
第二保持部220が案内部320の案内頂部323を乗り越えたのちは、自重により表示ユニット120が下方向に移動する。したがって、作業者は、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)を下方向に動かす力を加える必要はなく、容易に第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)を第二部材(本体枠112/本体110)に取り付けることができる。
【0036】
このとき、第二保持部220と案内裏面322とが接する可能性があるが、第二保持部220が円筒状なので、案内裏面322と接する面が少なく、スライド時の摩擦が少ない。したがって、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)を第二部材(本体枠112/本体110)にスムーズに取り付けることができる。
【0037】
また、第一保持部210と第二保持部220との間に係合部(係止部310)が係合したのちは、支持部330が第二保持部220と当接するので、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)がそれよりも下に移動することを防ぐことができる。
【0038】
更に、第一保持部210と第二保持部220との間に係合部(係止部310)が係合したのちに、固定部(ランプホルダユニット130)を取り付けるので、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)が上方向に移動することも防ぐことができ、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)が第二部材(本体枠112/本体110)に固定される。
【0039】
このようなスライド構造によって本体110に表示ユニット120を取り付けるので、本体110や表示ユニット120を弾性変形させる必要がなく、付け外しが容易に行える。
しかも、スライド構造でありながら、表示ユニット120を上下方向にスライドさせる力を加える必要がないので、取り付け作業が容易である。
【0040】
なお、この例において、第二係合部111及び第一係合部121はそれぞれ4つずつあるが、第二係合部111及び第一係合部121の数は、もっと多くてもよいし、少なくてもよい。
ただし、表示ユニット120が左右方向にずれるのを防ぐため、第二係合部111及び第一係合部121は、少なくとも左右に1つずつあることが好ましい。
【0041】
図6は、この実施の形態における取付構造の変形例を示す図である。
この図は、表示ユニット120をX方向と逆方向から見た投影図a(左右対称のため右半分を省略)、表示ユニット120のうち第一係合部121の部分を拡大した拡大斜視図b、本体110をX方向から見た投影図c(左右対称のため左半分を省略)、本体110のうち第二係合部111の部分を拡大斜視図d、及び、表示ユニット120の第一係合部121と本体110の第二係合部111とが係合した様子をY方向から見たP−P断面図eである。
【0042】
このように、第二係合部111及び第一係合部121がそれぞれ複数ある場合、複数の第二係合部111及び複数の第一係合部121は、対応する第二係合部111と第一係合部121とが係合できる形状であれば、互いに同じ形状(またはその鏡像)である必要はない。
【0043】
第一係合部121aは、第二保持部220が保持支持部230の上端側(Z方向から見て手前側)に位置する点、第二保持部220の形状が四角柱と円柱とを組み合わせた形状である点が異なる。
第一係合部121bは、第二保持部220が保持支持部230の上端側でも下端側でもなく、中間に位置する点、第二保持部220の形状が四角柱の一辺をフィレットして丸みを持たせた形状である点が異なる。
【0044】
このように、保持支持部230は、第一係合部121と第二係合部111とが係合する際に邪魔にならない位置であれば、第二保持部220との位置関係が異なっていてもよい。
また、第二保持部220の形状は円柱に限らず、他の形状でもよい。
【0045】
第二係合部111aは、支持部330がない点が異なる。
この例では、第二係合部111bに支持部330があり、表示ユニット120が所定の位置より下に移動するのを防いでいるので、第二係合部111aには支持部330がなくてもよい。
【0046】
第二係合部111bは、傾斜した案内当接面321がなく、その代わり、表示ユニット120を案内する機能を持たない係止部310が長い点が異なる。
第二係合部111aに案内部320があり、表示ユニット120を上方向に案内するので、第二係合部111bには案内部320がなくてもよい。
【0047】
図7は、この実施の形態における取付構造の別の変形例を示す図である。
この図は、表示ユニット120をX方向と逆方向から見た投影図a(左右対称のため右半分を省略)、表示ユニット120のうち第一係合部121の部分を拡大した拡大斜視図b、本体110をX方向から見た投影図c(左右対称のため左半分を省略)、本体110のうち第二係合部111の部分を拡大斜視図d、及び、表示ユニット120の第一係合部121と本体110の第二係合部111とが係合した様子をY方向から見たP−P断面図eである。
【0048】
第一係合部121cは、第二保持部220が、四半円柱と四角柱とを組み合わせた形状であり、上下方向に長い。また、保持支持部230が第二保持部220の横だけでなく、上にもある点が異なる。
第一係合部121dは、保持支持部230が第二保持部220の片側だけでなく、両側にあり、左右から第二保持部220を支持している点が異なる。
【0049】
このように、保持支持部230が一方の側面からだけでなく、側面と上面あるいは両側面から第二保持部220を支持することにより、第一係合部121の変形を防ぐ。これにより、第二係合部111との係合が確実なものとなる。
また、第二保持部220が上下方向に長いことにより、係止部310と当接する保持当接面221が広くなり、更に、応力が分散できる。
【0050】
第二係合部111cは、案内部320の案内当接面321が上下方向に長い点、案内部320の案内頂部323が平らで、支持部330を形成している点が異なる。
第二係合部111cは、案内当接面321が上下方向に長いことにより、本体110に表示ユニット120を取り付ける際、表示ユニット120の位置が本体110の位置から大きくずれていても、案内部320の働きにより表示ユニット120が案内され、正しく取り付けることができる。
また、第二係合部111cは、第一係合部121cのように、第二保持部220の上側に保持支持部230を有する第一係合部121と係合することにより、案内部320の案内頂部323に形成された支持部330が、保持支持部230と当接し、表示ユニット120が所定の位置より下に移動することを防ぐ。
【0051】
第二係合部111dは、本体枠112の側面からではなく、底面(Z方向から見て奥側の面)の内側から突出している点が異なる。
第二係合部111dは、本体枠112の底面内側から突出していることにより、第一係合部121dのように左右両側から第二保持部220を支持する保持支持部230を有する第一係合部121と係合させることができる。
また、第二係合部111d周囲の本体枠112の内側が、第二係合部111dの保持支持部230や第二保持部220と当接し、支持部330としての働きをする。
【0052】
このように、支持部330は、表示ユニット枠122の第二保持部220以外の部位と当接することにより、表示ユニット120が所定の位置より下に移動することを防ぐ構造であってもよい。
また、本体枠112の第二係合部111以外の部位が、支持部330としての役割を果たす構造であってもよい。
【0053】
図8は、この実施の形態における取付構造の更に別の変形例を示す図である。
この図は、表示ユニット120をX方向と逆方向から見た投影図a(左右対称のため右半分を省略)、表示ユニット120のうち第一係合部121の部分を拡大した拡大斜視図b、本体110をX方向から見た投影図c(左右対称のため左半分を省略)、本体110のうち第二係合部111の部分を拡大斜視図d、及び、表示ユニット120の第一係合部121と本体110の第二係合部111とが係合した様子をY方向から見たP−P断面図e(係合の様子が見えるよう手前側の本体枠112を省略)である。
【0054】
第一係合部121eは、第二保持部220が四半円と四角柱とを組み合わせた形状であり、上下方向に長い。
第一係合部121fは、表示ユニット枠122のほぼ左右中央に位置し、第二保持部220が下向きの円柱状であり、保持支持部230が第二保持部220の上底面側にある。
【0055】
このように、第一係合部121の位置は、表示ユニット枠122の側辺付近でなくてもよい。
【0056】
第二係合部111eは、案内部320の案内当接面321が平面でなく、丸みを帯びている点が異なる。
このように、案内当接面321は、平面である必要はない。
案内当接面321の上下方向の長さを長くすると、表示ユニット120を本体110に取り付ける際に、表示ユニット120の位置のずれが大きくても、案内部320が働く点で有利だが、案内当接面321の垂直面に対する角度が小さくなるので、水平方向の力を上方向の力に変換する効率が悪くなる。そこで、案内当接面321を曲面にして、表示ユニット120の位置のずれが小さい場合には、案内当接面321の垂直面に対する角度が大きく、水平方向の力を上方向の力に変換する効率をよくすることができる。
【0057】
第二係合部111fは、本体枠112の底面内側のほぼ左右中央に位置し、直方体の中央に切り欠きを設けて馬蹄状にした形状である。切り欠きの部分に、第一係合部121fの第二保持部220が係合する。また、第二係合部111fの上面は平らであり、第一係合部121fの保持支持部230と当接して、支持部330として働く。
なお、この例における第二係合部111fには案内部320がないが、案内部320があってもよい。
【0058】
以上説明したように、この実施の形態における取付構造は、第二係合部111及び第一係合部121を変形することなく、表示ユニット120を本体110に取り付けることができるので、第二係合部111や第一係合部121が破損しない。
また、第二係合部111及び第一係合部121の数をそれぞれ4つ以上とすれば、安定した取り付けができる。また、表示ユニット枠122の反りなどの歪みを防止することができる。
【0059】
実施の形態2.
実施の形態2について、図9〜図10を用いて説明する。
【0060】
図9は、この実施の形態における誘導灯100の構成を示す分解斜視図である。
なお、実施の形態1で説明した誘導灯100と共通する部分については、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
また、この図では、端子台140、バッテリー150、点灯装置160など表示ユニット枠122内部の部品及びランプホルダユニット130を省略している。
【0061】
本体枠112は、直方体の前面及び背面(X方向から見て手前側及び奥側)を開放した形状である。
端子台140、バッテリー150、点灯装置160など本体枠112内部に取り付ける部品は、本体枠112側面(Y方向から見て手前側もしくは奥側)、底面(Z方向から見て奥側)または上面(Z方向から見て手前側)に取り付ける。
【0062】
誘導灯100は、表示ユニット120を2つ備える両面灯タイプの誘導灯である。2つの表示ユニット120は、同一の構成であり、一方を本体枠112の前面に、他方を本体枠112の背面に取り付ける。なお、2つの表示ユニット120の構成が異なっていてもよいが、2つの表示ユニット120の構成が同一であるほうが、生産性がよくなるので好ましい。
【0063】
本体枠112が前面及び背面をともに開放しているので、表示ユニット120の上部に取り付けるランプホルダユニット130が内蔵した光源の点灯により発生する熱が、本体枠112内部での空気の対流により均一化する。これにより、前面側のランプホルダユニット130と背面側のランプホルダユニット130との熱的条件が同じになる。
例えば、ランプホルダユニット130が内蔵する光源がLEDである場合、熱的条件がLEDの寿命を大きく左右する。本体枠の背面を閉塞する背面板があると背面板が熱を遮る要素となるのに対し、本体枠112が前面及び背面をともに開放しているので、2つのランプホルダユニット130がほぼ同じ条件で放熱し、ランプホルダユニット130が内蔵する光源の寿命が伸び、ほぼ等しくなる。
【0064】
本体110は、4つの第二係合部111g及び4つの第二係合部111hを有する。
第二係合部111gは、本体枠112の側面内側から突出している。図には表れていないが、Y方向から見て手前側の側面内側にも、Y方向から見て奥側の側面内側の第二係合部111gと対称の位置に2つの第二係合部111gがある。
第二係合部111hは、本体枠112の側面内側から突出している。第二係合部111hは、本体枠112の側面内側の一番下に位置し、本体枠112の底面にも接している。図には表れていないが、Y方向から見て手前側の側面内側にも、Y方向から見て奥側の側面内側の第二係合部111hと対称の位置に2つの第二係合部111hがある。
【0065】
表示ユニット120は、2つの第一係合部121gと2つの第一係合部121hと遮光突出部125を有する。
第一係合部121g及び第一係合部121hは、表示ユニット枠122の裏面から突出している。第一係合部121gは第二係合部111gと対応する位置にあり、第一係合部121hは第二係合部111hと対応する位置にある。
遮光突出部125は、表示ユニット枠122の裏面から突出している。遮光突出部125は、表示ユニット枠122の裏面の形状に沿って、上方向を除く枠状をなす。
遮光突出部125は、表示ユニット枠122の裏面よりひとまわり小さく、本体110に取り付けたとき、ちょうど本体枠112の開放した開口部に係合する。
遮光突出部125は、ランプホルダユニット130が内蔵する光源から本体枠112内部に漏れた光が外部に漏れないように遮る。
また、遮光突出部125は、表示ユニット120を補強する役割も果たす。例えば、表示ユニット枠122が樹脂製である場合、樹脂の歪みにより、表示ユニット枠122に反りが生じる可能性があるが、遮光突出部125があることにより、反りを防止することができる。
【0066】
第一係合部121gは、実施の形態1で図2を用いて説明した第一係合部121と同様の形状であるが、上下が逆であり、第二保持部220が保持支持部230の上端に沿って位置する点が異なる。
第一係合部121hは、第一係合部121gとほぼ同様の形状であるが、保持支持部230の側面が斜めになっている点が異なる。この角度は、第二係合部111hの案内当接面321の傾きと等しい。
【0067】
図10は、この実施の形態における本体110に表示ユニット120を取り付けるときの様子を示す模式断面図である。
この図は、正面(X方向)から見て右側(Y方向から見て手前側)に位置する第二係合部111g及び第二係合部111hと第一係合部121g及び第一係合部121hとが係合する様子をY方向から見たところを示している。
【0068】
作業者が、既に天井面に取り付けてある本体110に対して、表示ユニット120をX方向(第一方向)から近づける。
表示ユニット120の位置のずれが大きい場合、第二保持部220の保持当接面221と案内部320の案内当接面321とが当接する前に、保持支持部230の側面231と、本体枠112の本体枠底部前面341とが当接する。
保持支持部230の側面231は、下へいくほど本体110から遠ざかる向きに傾斜している。このため、側面231が本体枠底部前面341から受ける応力により、作業者が表示ユニット120に加える水平方向の力が、斜め上方向の力に変換され、表示ユニット120は、側面231に沿ってA方向(第二方向)に移動する。
これにより、表示ユニット120の位置のずれが小さくなり、第二保持部220の保持当接面221と案内部320の案内当接面321とが当接する。
案内当接面321の傾きと、保持支持部230の側面231の傾きとは同じである。したがって、表示ユニット120は更にA方向に移動する。
【0069】
第二保持部220が案内部320の案内頂部323に達すると、応力がなくなり、表示ユニット120はB方向へ移動する。このとき、表示ユニット120はもっとも上に位置する。表示ユニット枠122の上面243は、本体枠112の上面343より上へ出ないように構成する。これにより、本体110が取り付けられた天井面に、表示ユニット枠122が引っかからない。
また、遮光突出部125の上面251は、本体枠112の上部前面342に当たらないよう構成する。
これにより、表示ユニット120を弾性変形等する必要がないので、スムーズに表示ユニット120を本体110に取り付けることができ、表示ユニット120が破損する恐れもない。
【0070】
その後、表示ユニット120はC方向(第三方向)に移動する。保持支持部230の底面が本体枠112の底面内側に当接して、表示ユニット120が固定される。
【0071】
ランプホルダユニット130を取り付けて、表示ユニット120が上方向に移動しないようにするとともに、遮光突出部125がない部分をふさいで、光が漏れないようにする。
【0072】
裏側の表示ユニット120も同様の手順で取り付ける。
【0073】
作業者は、表示ユニット120を本体110に取り付ける際、保持支持部230の側面231を本体枠112の底部前面341に当接するよう、表示ユニット120を本体110に近づければよい。この作業は、第二保持部220を案内当接面321に当接させるより容易なので、更に、表示ユニット120の取り付けが容易になる。
【0074】
第一係合部121hの保持支持部230の側面231は、下にいくほど第二部材(本体枠112/本体110)から遠ざかる形状なので、側面231を底部前面341に当接させて、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)に水平方向(X方向)の力を加えると、第一部材(表示ユニット枠122/表示ユニット120)は上方向(A方向)に案内される。
【0075】
なお、第一係合部121及び第二係合部111の形状は、実施の形態1で(変形例として)説明した形状であってもよい。
【0076】
表示ユニット120は、裏面に突出した遮光突出部125を有しているので、本体110と表示ユニット120との隙間から光が漏れるのを防ぐことができるとともに、表示ユニット120の反りを防止できる。また、遮光突出部125が本体枠112の開放された開口部にちょうど係合する形状なので、本体枠112の反りも矯正できる。
【0077】
実施の形態3.
実施の形態3について、図11〜図13を用いて説明する。
なお、実施の形態1及び実施の形態2で説明した部分と共通する部分については、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
【0078】
図11は、この実施の形態における誘導灯100の外観を示す全体斜視図である。
誘導灯100は、実施の形態2と同様、両面灯であり、表示ユニット120及び130をそれぞれ2つずつ有する。
また、誘導灯100は、取付金具190を有する。
取付金具190は、誘導灯100を天井面に取り付けるための金具である。取付金具190は、電源線挿入穴193を有する。電源線挿入穴193は、本体110上面に設けられた電源線挿入穴113に対応する位置に設けられており、天井面に設けられた穴などから引き出した電源線は、電源線挿入穴193及び電源線挿入穴113を通して、本体110内に引き込まれる。
【0079】
図12は、この実施の形態における誘導灯100の内部構造を示す分解斜視図である。
本体110は、本体枠112、端子台140、バッテリー150、点灯装置160、点検スイッチ170を有する。
本体枠112は、直方体の前面(X方向から見て手前側の面)及び後面(X方向から見て奥側の面)が開口した枠状であり、内部に端子台140、バッテリー150、点灯装置160、点検スイッチ170などの電気部品を収納する空間を有する。
点検スイッチ170は、誘導灯100が正常に非常点灯できるかを点検するためのボタンスイッチや、誘導灯100の状態(例えば、バッテリー150の充電状態やランプの状態など)を表示するためのLEDなどを内蔵する電気部品である。
【0080】
取付金具190は、金具凸部194を有する。金具凸部194は、円筒状であり、取付金具190の下側(Z方向から見て奥側)に突出している。金具凸部194は、外周に雄ネジが切られている。金具凸部194は、本体枠112の上面(Z方向から見て手前側の面)の取付電源線挿入穴113の両脇に設けられた金具取付穴115に対応する位置に設けられている。
金具固定部195は、中空円筒状の部品であり、内側に雌ネジが切られている。金具固定部195の雌ネジは、金具凸部194の雄ネジと係合する。
本体110を天井面に固定する場合、まず、取付金具190を天井面に固定する。次に、本体枠112の金具取付穴115に金具凸部194を通し、金具固定部195を金具凸部194に係合させて締めることにより、本体枠112を固定する。
【0081】
本体枠112は、8つの第二係合部111iを有する。第二係合部111iは、本体枠112の左側部(Y方向から見て奥側の部分)の内側の面(Y方向から見て手前側の面)に4つ、右側部(Y方向から見て手前側の部分)の内側の面(Y方向から見て奥側の面)に4つ設けられている。本体枠112の左側部に設けられた4つの第二係合部111iのうち、2つは前側(X方向から見て手前側)、2つは後側(X方向から見て奥側)に設けられている。本体枠112の右側部の第二係合部111iは、左側部と対称に設けられている。本体枠112の左側部の前側に設けられた2つの第二係合部111iのうち、1つは上寄り(Z方向から見て手前側)、1つは下寄り(Z方向から見て奥側)に設けられている。本体枠112の後側の第二係合部111iは、前側と対称に設けられている。第二係合部111iは、本体枠112の内側の面から、内側方向に向かって突出している。
【0082】
また、本体枠112は、4つの本体係合部118を有する。本体係合部118は、本体枠112の左側部の内側の面に2つ、右側部の内側の面に2つ設けられている。本体枠112の左側部に設けられた2つの本体係合部118のうち、1つは前側上寄り、1つは後側上寄りに設けてられている。本体枠112の右側部の本体係合部118は、左側部と対称に設けられている。本体係合部118は、本体枠112の内側の面が少し窪んだ形状をしている。
【0083】
表示ユニット120は、表示ユニット枠122、表示板123、導光板124、反射板129を有する。
導光板124は、見えていないが、表示板123の内側にある。
表示ユニット枠122は、概ねカタカナのコ字状の枠体であり、表示板123・導光板124・反射板129の左側及び右側(Y方向から見て奥側及び手前側)、下側(Z方向から見て奥側)の3方向を覆う。
反射板129は、平板状であり、導光板124の後側に位置し、表示板123や導光板124に対して角度を有する。反射板129は、表示ユニット120の上側から入射した光を反射して、反射板129の前に位置する導光板124に入射させる。
【0084】
また、表示ユニット120は、4つの第一係合部121iを有する。第一係合部121iは、表示ユニット枠122の裏面(X方向から見て手前側の表示ユニット120においては、X方向から見て奥側の面)の四隅に1つずつ設けられている。第一係合部121iは、表示ユニット枠122の裏面から突出している。第一係合部121iは、表示ユニット120を本体110に取り付けると、本体110の第二係合部111iと係合する位置に設けられている。
更に、表示ユニット120は、2つの表示ユニット係合部128を有する。表示ユニット係合部128は、表示ユニット枠122の左面及び右面の上端付近に位置する。
【0085】
ランプホルダユニット130は、2つの第三係合部131を有する。第三係合部131は、ランプホルダユニット130の裏面(X方向から見て手前側のランプホルダユニット130においては、X方向から見て奥側の面)の左端及び右端に位置し、ランプホルダユニット130の裏面から突出している。第三係合部131は、本体係合部118と係合する形状を有し、ランプホルダユニット130を本体110に取り付けたとき、第三係合部131が本体係合部118と係合することにより、ランプホルダユニット130が本体110に固定される。
【0086】
また、ランプホルダユニット130は、2つのランプホルダ係合部132を有する。ランプホルダ係合部132は、ランプホルダユニット130の左側面及び右側面それぞれの内側に位置する。ランプホルダ係合部132は、表示ユニット係合部128と係合する形状を有し、表示ユニット120及びランプホルダユニット130を本体110に取り付けたとき、ランプホルダ係合部132が表示ユニット係合部128と係合することにより、表示ユニット120とランプホルダユニット130とが固定される。
【0087】
図13は、この実施の形態における本体110、表示ユニット120、ランプホルダユニット130の形状の詳細を示す図である。
この図は、本体110(電気部品は省略)をX方向から見た部分拡大図a、本体110のE−E断面をY方向から見た断面図b(想像線で、表示ユニット120及びランプホルダユニット130との係合の様子を図示)、表示ユニット120及びランプホルダユニット130をY方向から見た側面図cである。
【0088】
本体110内部の空間は、仕切板116や背面板114により、端子台収納部440、バッテリー収納部450、点灯回路収納部460、点検スイッチ収納部470などの複数の空間に仕切られている。端子台収納部440は、端子台140を取り付けるための空間である。バッテリー収納部450は、バッテリー150を取り付けるための空間である。点灯回路収納部460は、点灯装置160を取り付けるための空間である。点検スイッチ収納部470は、点検スイッチ170を取り付けるための空間である。
【0089】
第二係合部111iは、実施の形態1で説明した第二係合部111とほぼ同様の形状であるが、(実施の形態1で説明した第二係合部111cと同様)案内頂部323が平らになっている点が異なる。
また、下側に位置する第二係合部111iは、本体枠112の底面と接していて、本体枠112の底面を支持部330として利用している。
【0090】
本体枠112の底面は、前後方向(X方向及びそれと反対の方向)に突出した下面突出部491を有する。
表示ユニット枠122の下端には、下面突出部491と対応する形に窪んだ係合凹部127がある。
表示ユニット120を本体110に取り付けると、係合凹部127が下面突出部491に係合する。これは、表示ユニット120が取付け位置よりも下方向に移動しないようにする機構の一つとして機能する。
【0091】
第一係合部121iは、実施の形態1で説明した第一係合部121とほぼ同様の形状であるが、保持支持部230の上端に、第二保持部220とほぼ同じ方向に突出した庇部235がある点が異なる。
【0092】
庇部235は、表示ユニット120を本体110に取り付けた際、第二係合部111iの上を覆うような形となり、平らな案内頂部323と当接して、表示ユニット120が取付け位置よりも下方向に移動しないようにする機構の一つとして機能する。なお、この図に示したように、通常は庇部235と案内頂部323とが当接せず、表示ユニット120を正しく取り付けなかった場合など、表示ユニット120が下方向に移動しないようにする他の機構が機能しない場合の安全装置としての役割を持たせることとしてもよい。
【0093】
本体係合部118は、本体枠112の側面の内側をわずかに窪ませた形状を有する。
本体係合凹部495は、本体係合部118の大部分を占め、窪みの底部が平らな略長方形である。
本体係合凸部496は、本体係合部118の外側の端に位置する帯状であり、本体係合凹部495よりも窪みの深さが浅く、本体係合凹部495よりも内側方向に突出している。
第三係合部131は、ランプホルダユニット130の裏面から突出した舌状であり、先端部411、凸部412、凹部413を有する。
先端部411は、第三係合部131の先端に位置し、先端にいくほど細くなっている。また、先端部411は、X方向に対してわずかに内側方向に傾いている。これは、第三係合部131が本体係合部118と容易に係合できるようにするためである。
第三係合凸部412は、第三係合部131の根元付近に位置し、外側方向に突出している。
第三係合凹部413は、第三係合部131の根元に位置し、第三係合凸部412よりも凹んでいる。
ランプホルダユニット130を本体110に取り付けると、第三係合凸部412が本体係合凹部495と、第三係合凹部413が本体係合凸部496と係合し、第三係合凸部412と本体係合凸部496とが当接するので、ランプホルダユニット130が本体110に固定される。
【0094】
表示ユニット係合部128は、表示係合凹部481と、表示係合凸部482とを有する。表示係合凹部481は、表示ユニット枠122の側面をわずかに窪ませたスリット状である。表示係合凸部482は、表示係合凹部481の手前に位置する略長方形の突起である。
ランプホルダ係合部132は、ランプ係合凸部422、ランプ係合押さえ部424を有する。
ランプ係合凸部422及びランプ係合押さえ部424は、ランプホルダユニット130の側面の内側から、内側方向に突出している突起である。凸部422の外側には、テーパー部421が形成されている。これは、ランプホルダ係合部132が表示ユニット係合部128と容易に係合できるようにするためである。ランプ係合凸部422とランプ係合押さえ部424とは、X方向に並んで形成されていて、ランプ係合凸部422とランプ係合押さえ部424との間に、突出していない間隙部423がある。
表示ユニット120を取り付けた本体110に、ランプホルダユニット130を取り付けると、ランプ係合凸部422が表示係合凹部481と、間隙部423が表示係合凸部482と係合し、ランプホルダユニット130が表示ユニット120に固定される。ランプホルダユニット130は、本体係合部118と第三係合部131との係合により本体110に固定されているので、これにより、表示ユニット120が上方向に移動して外れるのを防ぐことができる。
【0095】
以上のように、表示ユニット120が下方向に移動するのを防ぐ機構を複数設けることにより、表示ユニット120が誤って落下するのを防ぐことができるので、安全性が高くなる。
また、本体110と表示ユニット120、本体110とランプホルダユニット130、表示ユニット120とランプホルダユニット130をそれぞれ固定する機構を設けることにより、それぞれが互いに固定されるので、表示ユニット120及びランプホルダユニット130をしっかりと本体110に取り付けることができる。
【0096】
実施の形態4.
実施の形態4について、図14〜図20を用いて説明する。
【0097】
図14は、この実施の形態における誘導灯100の内部構造を示す分解斜視図である。
なお、実施の形態1〜実施の形態3で説明した誘導灯100と共通する部分については、同一の符号を付し、ここでは説明を省略する。
また、以下の説明では、Z方向から見て手前側を「上」、奥側を「下」、Y方向から見て手前側を「右」、奥側を「左」、X方向から見て手前側を「前」、奥側を「後」と呼ぶ。
【0098】
誘導灯100は、更に、補強金具180を有する。
補強金具180は、本体110を補強するための部材である。補強金具180は、本体枠112のうち上側の部分の内側に設置する。補強金具180がない場合、誘導灯100を天井面501に取り付けると、金具固定部195と接している金具取付穴115周辺に誘導灯100の自重や外力が加わった場合、荷重が集中して加わるため、金具取付穴115周辺が破壊して、誘導灯100が変形する可能性がある。補強金具180は、金属など、本体枠112よりも強度の高い素材で作られている。補強金具180は、誘導灯100の自重や外力が加わった場合に荷重を本体枠112の上側の枠全体に分散し、本体枠112の変形を防ぐ。
【0099】
本体枠112は、更に、第二案内部119を有する。
第二案内部119は、本体枠112の左右両側の上端付近の内側に位置する(右側の第二案内部119は図示していないが、左側の第二案内部119と対称な位置にある)。
第二案内部119は、表示ユニット120を取り外すため、上方向に持ち上げたとき、表示ユニット120と当接して、表示ユニット120が必要以上に上方向に持ち上げられるのを防ぐとともに、表示ユニット120を手前方向に案内して、作業者が表示ユニット120を取り外す作業を助けるものである。
【0100】
図15は、この実施の形態における補強金具180の形状を示す側面図及び斜視図である。
【0101】
補強金具180は、本体枠112の上側部分の形状に合わせて、Y方向に長い略長方形状の板である。
補強金具180の側部は、下向きに折り曲げられ、折曲部181を形成している。折曲部181は、補強金具180が荷重によりたわむのを防ぐためのものである。折曲部181は、上向きに折り曲げられていてもよいが、補強金具180と本体枠112との接触面積が広いほうが荷重が分散されるので、折曲部181が下向きに折り曲げられているほうが好ましい。
【0102】
補強金具180の対称軸上には、いくつかの穴が開けられている。
対本体固定穴182は、補強金具180をネジなどにより本体枠112に固定するための貫通穴であり、左右それぞれ端に近い位置に設けられている。
金具取付穴183は、半径の大きな円187と半径の小さな円186とを組み合わせた鍵穴状の貫通穴であり、左側の対本体固定穴182の隣に設けられている。金具取付穴183のうち、半径の大きな円187の部分は、取付金具190の二つの金具固定部195のうちの一つを通すことができるよう、金具固定部195の半径よりも大きな半径を有し、半径の小さな円186の部分は、金具固定部195が引っかかるよう、金具固定部195の半径よりも小さな半径を有する。作業者は、金具固定部195を取付金具190に緩めた状態で取り付けたまま、金具取付穴183を通し、補強金具180(を取り付けた本体110全体)を横にずらすことにより、金具取付穴183に金具固定部195を引っかけてから、金具固定部195を締めて、本体110を天井面501などに固定する。
【0103】
電源線挿入穴184は、金具取付穴183に更に半径の大きな長円188を組み合わせた形状の貫通穴であり、補強金具180のほぼ中央に設けられている。電源線挿入穴184のうち半径が一番大きい長円188の部分は、本体枠112の電源線挿入穴113及び取付金具190の電源線挿入穴193に対応する位置に設けられている。天井面に設けられた穴などから引き出した電源線は、電源線挿入穴193及び電源線挿入穴113及び電源線挿入穴184を通して、本体110内に引き込まれる。
電源線挿入穴184のうち金具取付穴183と同型の部分は、取付金具190のもう一つの金具固定部195を通して、固定するためのものである。
なお、電源線挿入穴184は、電源線を通すための穴の部分と、金具固定部195を通すための穴の部分とが離れて、二つの穴であってもよい。
【0104】
切込部185は、補強金具180の両端中央付近に設けられた切込みである。切込部185は、本体枠112の形状に合わせて設けられるものである。
【0105】
図16は、この実施の形態における本体枠112に、補強金具180を取り付けた場合の位置関係を示す斜視図である。
対本体固定穴182、金具取付穴183、電源線挿入穴184は、それぞれ本体枠112の上側の部分に設けられた穴に対応する位置にある。また、切込部185は、本体枠112を補強するために設けられた三角状補強部117に対応し、補強金具180が三角状補強部117に当たらないようにしている。
【0106】
図17は、この実施の形態における本体枠112に補強金具180及び取付金具190を取りつけた状態を示す一部拡大断面斜視図である。
この図は、本体枠112の左上隅の部分を拡大したキャビネット図である。
【0107】
第二案内部119は、本体枠112の左右側面内側の上端寄りから、内側に向かって突出した柱状体である。
第二案内部119は、前側斜め下および後側斜め下の部分が円弧状に切り取られて、第二当接面391を形成している。
前側の第二当接面391は、前斜め下方向へ向いていて、下へいくほど後に下がっている。逆に、後側の第二当接面391は、後斜め下方向へ向いていて、下へほど前に下がっている。本体枠112に表示ユニット120を取り付けた状態では、いずれの第二当接面391も、下にいくほど表示ユニット120から遠ざかる形状である。
【0108】
上述したように、第二案内部119は、本体枠112の左右側面内側の上端寄りに位置する。第二当接面391は、本体枠112に補強金具180を取り付けた状態において、補強金具180の折曲部181よりも下に位置する。
【0109】
図18は、この実施の形態における本体枠112に表示ユニット120及びランプホルダユニット130を取り付ける様子を示す側面視断面図である。
【0110】
作業者が、X方向(第一方向)から表示ユニット120(第一部材)を本体枠112(第二部材)に近づけると、保持当接面221が案内当接面321に当接して、表示ユニット120がA方向(第二方向)に案内される。更に表示ユニット120を本体枠112に近づけると、第二保持部220が案内部320を乗り越えて、表示ユニット120をC方向(第三方向)に動かせるようになり、案内部320が第二保持部220と表示ユニット枠122(第一保持部)との間に挟まって係合し、表示ユニット120が本体枠112に固定される。
その後、作業者が、X方向からランプホルダユニット130(固定部)を本体枠112に近づけると、第三係合部131と本体係合部118とが係合して、ランプホルダユニット130が本体枠112に固定される。これにより、表示ユニット120がD方向(C方向と反対の方向)に動かなくなる。
【0111】
図19は、この実施の形態における本体枠112からランプホルダユニット130及び表示ユニット120を取り外す様子を示す側面視拡大断面図である。
【0112】
保守点検や修理などのため、表示ユニット120を本体枠112から取り外す必要が生じた場合、作業者は、まず、ランプホルダユニット130を手前(E方向)に引っ張って第三係合部131と本体係合部118との係合を外し、ランプホルダユニット130をE方向へ動かして取り外す。
次に、作業者は、表示ユニット120を上(D方向)に持ち上げて第二保持部220と第二係合部111との係合を外す。
第二保持部220と第二係合部111との係合が外れても、作業者が表示ユニット120を上に動かし続けると、第二当接面391が庇部235に当接して、表示ユニット120をG方向(第一方向に対しておおむね反対の方向)へ案内する。
作業者は、表示ユニット120がG方向へ案内されるのを感知し、表示ユニット120を手前(E方向)に引っ張って、表示ユニット120を本体枠112から取り外す。
【0113】
作業者が表示ユニット120を持ち上げ過ぎると、表示ユニット120が補強金具180に引っかかり、表示ユニット120を取り外す作業の妨げになる可能性がある。しかし、第二当接面391が表示ユニット120をG方向に案内することにより、作業者が表示ユニット120を持ち上げ過ぎることを防ぐので、表示ユニット120が補強金具180に引っかかることなく、スムーズに表示ユニット120を取り外すことができる。
【0114】
図20は、この実施の形態における第二案内部119の形状の変形例を示す図である。
第二案内部119a,119b,119e,119g,119hに示すように、第二当接面391は、円弧面状ではなく、平面状であってもよい。
また、第二案内部119の第二当接面391以外の面は、いずれの形状であってもよい。第二案内部119にはあまり大きな力が加わらないので、第二案内部119b,119c,119e,119f,119h,119iに示すように、第二案内部119は板状であってもよい。そうすれば、本体枠112の材料を削減できるので、本体枠112を軽量化でき、誘導灯100の製造コストを抑えることができる。
また、第二案内部119e,119fに示すように、前側の第二当接面391と、後側の第二当接面391との間が離れていてもよい。
【0115】
更に、この実施の形態における第二案内部119は、片面灯に応用することもできる。片面灯に応用した場合、第二案内部119d,119g,119h,119iに示すように、第二当接面391は、第二案内部119の前側だけにあればよく、第二案内部119の後側の形状は問わない。また、第二当接面391は、前側の折曲部181より下にあればよく、補強金具180の後側の折曲部181が、第二当接面391より下まであってもよい。
【0116】
この実施の形態における誘導灯100(照明装置)によれば、係合部(係止部310)が第一保持部210と第二保持部220との間に係合した状態から、第一部材(表示ユニット120)を第三方向(C方向)と逆の方向(D方向)に移動させた場合に、第二案内部119が、第一部材(表示ユニット120)と当接し、第一部材を第一方向(B方向)と略反対の方向(G方向)に案内するので、作業者が、第一部材をスムーズに取り外すことができるという効果を奏する。
【0117】
以上説明した誘導灯100(照明装置)によれば、表示ユニット120がガイド壁(第二案内部119)に係合しながらスライドすることによって補強金具180に接触することなく器具本体(本体枠112)に対し着脱できる。表示ユニット120の上部(天井取付面側)が補強金具180に接触しないので、表示ユニット120を容易に着脱できる。
【0118】
このように、枠部(本体枠112)の内側に長方形の1つ以上の角を扇状に抜いた形状のガイド壁(第二案内部119)を設けることで、表示ユニット120を取り外すためにスライドさせた時に、表示ユニット120がガイド壁(第二案内部119)に当接することによって補強金具180との接触を避ける事ができ、取り外しが容易となる。
【符号の説明】
【0119】
100 誘導灯、110 本体、111 第二係合部、112 本体枠、113,193 電源線挿入穴、114 背面板、115 金具取付穴、116 仕切板、117 三角状補強部、118 本体係合部、119 第二案内部、120 表示ユニット、121 第一係合部、122 表示ユニット枠、123 表示板、124 導光板、125 遮光突出部、127 係合凹部、128 表示ユニット係合部、129 反射板、130 ランプホルダユニット、131 第三係合部、132 ランプホルダ係合部、140 端子台、150 バッテリー、160 点灯装置、170 点検スイッチ、180 補強金具、181 折曲部、182 対本体固定穴、183 金具取付穴、184 電源線挿入穴、185 切込部、190 取付金具、194 金具凸部、195 金具固定部、210 第一保持部、220 第二保持部、221 保持当接面、230 保持支持部、231 側面、232 下面、235 庇部、243,251,343 上面、310 係止部、320 案内部、321 案内当接面、322 案内裏面、323 案内頂部、330 支持部、331 支持面、341 底部前面、342 上部前面、391 第二当接面、411 先端部、412,422,482,496 凸部、413,481,495 凹部、421 テーパー部、423 間隙部、424 押さえ部、440 端子台収納部、450 バッテリー収納部、460 点灯回路収納部、470 点検スイッチ収納部、491 下面突出部、501 天井面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示ユニットと光源ユニットを一面が開口する箱状の本体に取り付ける取付構造を備える照明装置において、
上記表示ユニットは、
第一保持部と、
上記第一保持部から第一方向に所定距離離れた位置に形成され、上記第一方向に対して略垂直な方向を軸とする第二保持部と
を有し、
上記本体は、
上記第一保持部と上記第二保持部との間に係合する係合部と、
上記表示ユニットを上記第一方向へ向けて移動させて上記本体に近づけた場合に、上記第二保持部と当接し、上記係合部が上記第一保持部と上記第二保持部との間に係合できるよう上記表示ユニットを、上記第二保持部の軸に対して略垂直で上記第一方向と異なる第二方向に案内する案内部と
を有し、
上記係合部は、上記案内部に対して上記第二方向と略反対の第三方向に位置し、上記第二保持部が上記案内部を乗り越えたのち上記表示ユニットが上記第三方向に移動することにより、上記第一保持部と上記第二保持部との間に係合し、
上記光源ユニットは、上記係合部が上記第一保持部と上記第二保持部との間に係合したのち、上記表示ユニットが上記第二方向に移動しないように固定するとともに、前記表示ユニットに光を出射することを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記係合部と前記案内部が前記本体の開口面側かつ内側方向に突出するように備えられることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記第二保持部は表示ユニットの側面方向に突出するように備えられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記本体を被設置面に設置したとき、前記第三方向が鉛直方向となることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−58504(P2013−58504A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−287648(P2012−287648)
【出願日】平成24年12月28日(2012.12.28)
【分割の表示】特願2007−293294(P2007−293294)の分割
【原出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(390014546)三菱電機照明株式会社 (585)
【Fターム(参考)】