説明

照明装置

【課題】送風機等を用いた空気の流れにて光源を十分に冷却して光源の温度上昇を抑制する。
【解決手段】LED1と、LED1を支持し、複数の貫通穴10が設けられたLED支持体2と、空気流を形成する渦流ファン17と、渦流ファン17が内部に配置された有底筒状のケーシング16とを備え、ケーシング16は、複数の貫通穴10のうち少なくとも一部がケーシング16の開口の内側に位置するようにLED支持体2に対向して配置されてあることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気流発生装置により放熱する照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境意識の向上に伴い、白熱電球や蛍光灯に替わる新しい光源として、半導体レーザや発光ダイオード等の固体発光素子が注目されている。特に、発光ダイオード(以下、LEDと記載)は、長寿命で、光変換効率も高く、LEDを光源として使用した照明装置が注目されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、LEDを光源とするLED照明装置が開示されている。このLED照明装置では、一方の面にLEDが複数配置された基板を有し、該基板におけるLEDの放射光が透過する側に光透過板が設けられている。基板の他方の面側には、基板の他方の面に風を送る送風機と、LEDの点灯制御及び送風機の送風駆動などを行う駆動基板類とが配置されている。また、基板の他方の面には、LEDのリードフレームが長く突き出るように設けられおり、送風機からの送風にて該リードフレームの熱を奪うことでLEDを冷却するようになっている。そして、LEDが配置された上記基板には、送風機が配置されている側の他方の面からLEDが配置されている側の一方の面へと空気を通過させる孔が形成されており、LEDの熱を奪って暖められた空気が、該孔を介して光透過板側へと抜けるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−199980号公報(2009年9月3日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のLED照明装置は、光透過板の曇りを防止することを目的としているため、送風機による空気の流れにてLEDを冷却するといった観点では十分と言えない。そのため、LEDおよび駆動基板類における温度上昇を効果的に抑制することができないといった問題がある。
【0006】
例えば、第1の実施形態の構成では、暖められた空気が筐体内部を循環するようになっている。これでは、LEDを暖かい空気で冷却することとなり、冷却効果が十分ではない。しかも、LEDよりも熱的に弱い駆動基板類に対して、LEDの熱を奪うことでより高温となった空気を送ることとなるので、駆動基板類の温度上昇を抑制することはできず、寿命を低下させてしまう。
【0007】
一方、第2の実施形態の構成では、駆動基板類で暖められた空気のみにてLEDを冷却するようになっているので、暖められる前の空気を送り込む構成と比較して冷却効果が低い。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みなされてものであり、その目的は、送風機等を用いた空気の流れにて光源(LED等)を十分に冷却して光源の温度上昇を抑制すると共に、筐体内部に内蔵された電源基板(駆動基板類等)の温度上昇をも抑制することができる照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の照明装置は、上記の課題を解決するために、光源と、該光源を支持する光源支持体と、上記光源に電力を供給する電源基板と、該電源基板を支持する電源基板支持体と、当該照明装置の外部より上記光源支持体が配置される第1の空間に空気を流入させ、流入させた空気を該第1の空間から当該照明装置の外部に排出する第1の空気流を形成する空気流発生装置と、上記第1の空間と上記電源基板支持体が配置される第2の空間との間を仕切り、上記第1の空間へ流入した空気が上記第2の空間へ流入することを防止する隔壁と、を有することを特徴としている。
【0010】
これによれば、第1の空気流は、照明装置の外部より光源支持体が配置されている第1の空間に引き込まれ、電源基板支持体が配置されている第2の空間を通ることなく照明装置の外部に排出される。したがって、光源で発生し、光源支持体等に伝わった熱を、効率良く奪って冷却することができ、光源の温度上昇を抑制することができる。しかも、光源で発生した熱を奪うことで暖められた空気が、電源基板支持体が配置されている第2の空間へ通流することはないので、電源基板の温度上昇を抑制することができる。
【0011】
本発明の照明装置は、さらに、上記空気流発生装置は、上記隔壁に対して上記第1の空間側に配置されている構成とすることが好ましく、これにより、第1の空気流を容易に形成することができる。
【0012】
本発明の照明装置は、さらに、上記第1の空気流を形成するための空気の吸込口と空気の排出口とが、上記光源支持体の光源が支持される面と同一面上に形成されている構成とすることが好ましい。
【0013】
上記構成によれば、光源や電源基板等の熱源から熱を奪っていない、照明装置外部より取り込んで空気を光源支持体の面上を通流させることができるので効率的に光源から発生した熱を放熱できると共に、光源から発生した熱を奪った空気を即刻(熱を奪った直後)に排出できるので第2の空間への空気の流入防止効果をより一層高めることができる。
【0014】
本発明の照明装置は、さらに、上記空気流発生装置は、当該照明装置の外部より上記第2の空間に空気を流入させ、該流入させた空気により上記電源基板からの熱を当該照明装置の外部に放熱する第2の空気流を形成する構成とすることもできる。
【0015】
これによれば、第2の空気流にて電源基板を効果的に冷却することができるので、電源基板の温度上昇を効果的に抑制することができる。
【0016】
本発明の照明装置は、さらに、上記電源基板支持体は、内部に上記第2の空気流の流路が形成される筒状をなし、上記電源基板は、上記電源基板支持体の外周面と、当該照明装置本体の外郭部材の内周面との間の空間に配置される構成とすることもできる。
【0017】
これによれば、電源基板からの熱を放熱する第2の空気流は、筒状の電源基板支持体内部を通過するので、外郭部材の内側かつ電源基板支持体の外側に配置されている電源基板は、第2の空気流に直接曝露されることなく、電源基板支持体を介して冷却されることとなる。したがって、照明装置の外部より空気と共に埃等の粉塵も一緒に吸い込み、第2の空気流43に粉塵が混入されていたとしても、それらが電源基板に付着することを防止することができ、上記粉塵の付着による電源基板故障を防止することができる。
【0018】
そして、本発明の照明装置は、より具体的な構成として、上記光源支持体は、外周部に複数の貫通穴を有し、上記空気流発生装置は、回転軸に垂直な面内に渦状の空気の流れを発生させる渦流ファンであり、上記隔壁は、内部に上記渦流ファンが配置される有底筒状のケーシングよりなり、上記ケーシングは、上記複数の貫通穴が該ケーシングの開口の内側に位置するように上記光源支持体に対向して配置されると共に、内周面における対向する位置に、上記渦流ファンの羽根の先端に近接する一対の突起が形成されている構成としてもよい。
【0019】
また、本発明の照明装置は、より具体的な別の構成として、上記光源支持体は、外周部に複数の貫通穴を有し、上記空気流発生装置は、回転軸の軸方向に空気の流れを発生させる軸流ファンであり、上記軸流ファンが内部に配置される、筒状のケーシングを備え、
上記ケーシングは、上記複数の貫通穴のうちの一部が該ケーシングの一端側の開口の内側に位置するように上記光源支持体に対向して配置する構成としてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、送風機等の空気流発生装置を用いた空気の流れにて光源を十分に冷却して光源の温度上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の一形態である照明装置の縦断面図である。
【図2】(a)(b)は共に、上記照明装置の外観を示す外観図であり、(a)が照明装置を斜め上方より見た外観図、(b)が照明装置を斜め下方より見た外観図である。
【図3】上記照明装置における照明本体部を下面側から見た分解斜視図である。
【図4】上記照明装置における照明本体部を上面側から見た分解斜視図である。
【図5】上記照明装置の内部に備えられたケーシング、およびケーシングの内部に配置された渦流ファンを下方側よりみた下面図である。
【図6】(a)(b)共に、上記照明装置の下面に形成された貫通穴が、ケーシングの内周面に形成された突起と渦流ファンの回転方向との関係で、吸込口あるいは排出口になることを示すための図面であり、(a)が照明装置の下面に形成された貫通穴より空気が出入りする様子を示す説明図、(b)がケーシングの内周面に形成された突起とケーシング内部における空気の流れを示す説明図である。
【図7】上記照明装置の内部に備えられたケーシングを下方側よりみた下面図に対して、ケーシング内部への外部からの空気の吸込みおよびケーシング内部からの外部への空気の排出を示す説明図である。
【図8】上記照明装置の縦断面図に対して、照明装置内部における空気の流れを示す説明図である。
【図9】本発明の実施のその他の形態である照明装置の縦断面図である。
【図10】その他の形態の照明装置における照明本体部を下面側から見た分解斜視図である。
【図11】その他の形態の照明装置における照明本体部を上面側から見た分解斜視図である。
【図12】その他の形態の照明装置の内部に備えられたケーシング、およびケーシングの内部に配置された軸流ファンを下方側よりみた下面図である。
【図13】その他の形態の照明装置の内部に備えられたケーシングを下方側よりみた下面図に対して、ケーシング内部への外部からの空気の吸込みおよびケーシング内部からの外部への空気の排出を示す説明図である。
【図14】その他の照明装置の縦断面図に対して、照明装置内部における空気の流れを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0023】
図1〜図4はそれぞれ、本実施の形態の照明装置100を示す図面である。このうち、図1は本実施の形態の照明装置の縦断面図である。照明装置は図1における上側が天井に取り付けられる。図2の(a)(b)は、照明装置の外観を示す外観図であり、(a)が照明装置を斜め上方より見た外観図、(b)が照明装置を斜め下方より見た外観図である。図3は照明装置における照明本体部を下面側から見た分解斜視図であり、図4は照明装置における照明本体部を上面側から見た分解斜視図である。
【0024】
まずは、図2の(a)(b)を用いて、照明装置100の外観について説明する。照明装置100は、図2の(a)(b)に示すように、上下に長く伸びたハンドベル型を成しており、ハンドベル型の照明本体部30と、照明本体部30の上面に形成された穴より伸びる棒状連結部31を有する取り付け部32とを備えている。
【0025】
照明本体部30は、ハンドベル型をした本体筐体部(外郭部材)33を有している。本体筐体部33は、広径側の開口端部が段差加工されてリム33aを形成している。そして、このリム33aの内周部分に、アルミ等よりなる円形のLED支持体(光源支持体)2が、本体筐体部33の開口を塞ぐように取り付けられている。
【0026】
LED支持体2における外側を向く面(下面)には、照明装置100の光源である複数のLED1が取り付けられている。なお、光源としては、LEDに限るものではなく、EL等他のものであってもよい。ここで、複数のLED1は、LED支持体2における外周部を除く内周側領域に取り付けられており、LED支持体2の外周部には、吸込口あるいは排出口となる貫通穴10が設けられている。吸込口は、本体筐体部33内に空気を吸い込むための穴であり、排出口は、本体筐体部33内より空気を排出するための穴である。詳細については後述するが、貫通穴10は、ケーシング16の内周面に形成された突起の位置と、ケーシング16の内部に配設される渦流ファン17の回転方向との関係で、排出口あるいは吸込口の何れかとなる。なお、図2の(a)(b)においては、LED支持体2の下面側に設けられている、後述する樹脂部材13および保護パネル12(図1参照)の記載を省略している。
【0027】
取り付け部32は、照明装置100を天井等に取り付けるための固定部であり、棒状連結部31と一体に構成されている。取り付け部32の上面には、天井側から延びる電気配線類を照明装置100内部に引き込むための配線用開口34が形成されている。
【0028】
次に、図1、図3および図4を用いて、照明装置100の内部構造について説明する。
【0029】
照明本体部30の外郭となる本体筐体部33の内部には、下面側から順に、保護パネル12、樹脂部材13、上記LED支持体2、放熱部材15、渦流ファン17、ケーシング16、モータ20、隔壁21、電源基板25、電源基板支持体26、および連結管35等が配置されている。
【0030】
保護パネル12は、照明装置100の下面の最外面に配置されており、樹脂部材13と、LED支持体2とで、3層構造のLEDパネル部11を構成する。保護パネル12は、光出射面となる照明装置100の下面を保護するものであり、光透過性の樹脂パネル等からなる。保護パネル12の上面側に配置される樹脂部材13は、LED支持体2に取り付けられた複数のLED1を水分や粉塵から保護するものである。樹脂部材13には、LED支持体2におけるLED1が取り付けられている側の面(下面)の凹凸に合わせた型13bが形成されており、LED支持体2の下面をLED1ごと密着して覆うものである。樹脂部材13も保護パネル12と同様に、光透過性の樹脂材からなる。
【0031】
LED支持体2は、上述したように、複数のLED1を支持するものである。ここで、LED1はLEDモジュールからなり、LED支持体2の外側を向く面、つまり下面に個々に実装されている。本実施の形態では、LED1は、2行×3列の6個配列を1ブロックとして、十字を描くように4ブロック配置されている。LED1としては、たとえば表面実装用のパッケージ型に構成された白色LEDが好適に用いられる。
【0032】
また、図4においては図示していないが、LED支持体2に実装されたLED1は、LED支持体2における実装面(下面)とは反対側の面である上面に端子が引き出され、この面にて互いに直列に接続されるなどの配線処理が成されている。
【0033】
また、LED支持体2の下面に積層されるこれら樹脂部材13および保護パネル12には、LED支持体2に形成された貫通穴10と対応する位置に、貫通穴12a,13aがそれぞれ形成されている。
【0034】
LED支持体2の上面側に配置される放熱部材(ヒートシンク)15は、LED1で発生した熱を空気中に放出するものであり、LED支持体2の上面に接触して配置されている。放熱部材15は、LED支持体2の上面に接触することで、LED1で発熱されLED支持体2に伝わった熱をLED支持体2より効率よく吸い取って空気と熱交換を行うことができる。また、本実施の形態では、放熱部材15は、一方向に並ぶ立設壁状の複数のフィンを有しており、各フィンは、後述する空気流に沿う(空気流と平行になる)ように配置されている。これにより、冷却効果がより一層向上する。
【0035】
放熱部材15の上面側には、渦流ファン17が配置されると共に、該渦流ファン17をその内側に収容するように、有底筒状のケーシング16が配置されている。渦流ファン17は、回転軸に垂直な面内に渦状の空気の流れ(渦流)を発生させるものである。ケーシング16は、さらに詳しく言うと、上面が閉塞されると共に、下方が開口されたカップ型をなしており、上面を形成する底の径よりも下方の開口の径が広がった形状を有し、開口の形状は円形である。
【0036】
LED支持体2の上面側にケーシング16が設置された状態で、LED支持体2に取り付けられたLED1、およびLED支持体2の外周部に形成された全ての貫通穴10は、ケーシング16の開口の内側に位置するよう構成されている。これにより、渦流ファン17の渦流により、上記した吸込口として作用する一部の貫通穴10より空気がケーシング16内に吸い込まれる一方、排出口として作用する一部の貫通穴10からケーシング16内の空気が排出されることとなり、ケーシング16内に、外部から内部へ、内部から外部へと流れる空気流が形成される。詳細については後述する。また、以降、ケーシング16の内側に形成されるLED支持体2が配置された空間を第1の空間S1と称する。
【0037】
ケーシング16の上面側には、渦流ファン17を回転させる駆動源であるモータ20が設置され、モータ20の上面側には、隔壁21が配置されている。また、ケーシング16の上面には、モータ20の配置空間をケーシング16と隔壁21との間に確保するべく、立設柱18が4箇所設置されている。
【0038】
隔壁21は、LED1を支持するLED支持体2が配置されている第1の空間S1(図1参照)と、電源基板25を支持する電源基板支持体26が配置されている第2の空間S2(図2参照)とを仕切るものである。隔壁21は、第1の空間S1と第2の空間S2との間を仕切り、該第1の空間S1へ照明装置100の外部より流入した空気(外気)が上記第2の空間S2へ流入することを防止するものである。但し、本実施の形態の構成では、上述したように、ケーシング16が、LED支持体2が配置されている第1の空間S1と電源基板支持体26が配置されている第2の空間との間を仕切る隔壁として機能するので、上記隔壁21は2つ目の隔壁に相当する。換言すると、本実施の形態の構成では、ケーシング16と隔壁21とがそれぞれ、第1の空間S1へ照明装置100の外部より流入した空気が上記第2の空間S2へ流入することを防止している。
【0039】
ケーシング16および隔壁21は、第1の空間S1へ照明装置100の外部より流入した空気が一切、第2の空間S2に流入させない構成であることが理想であるが、第1の空間S1へ流入した上記空気の一部の第2の空間S2への流入を防止するものであってもよい。
【0040】
電源基板25は、LED1およびモータ20に電力を供給するものであり、LED1の点灯制御及びモータ20の駆動制御を行って渦流ファン17の送風駆動などを行う制御基板でもある。なお、本実施の形態ではLED1の点灯制御及びモータ20の駆動制御を行う電源基板25を一体的に構成しているが、LED1の点灯制御及びモータ20の駆動制御を行う電源基板を夫々別々に設けてもよい。
【0041】
隔壁21の上面側には、上下方向に伸びる中空構造の電源基板支持体26が配置されており、この電源基板支持体26の周囲に、複数の電源基板25が取り付けられている。本実施の形態では、電源基板支持体26を4枚の樹脂製の成型板を内側に空間を確保して組み合わせることで中空の四角筒形状をなし、外側の4面に、電源基板25が取り付けられている。
【0042】
電源基板支持体26の上下に開放された内部空間には、照明装置100内部に引き込まれた天井側から延びる電気配線類と電源基板25とを接続する電気配線や、電源基板25とLED1およびモータ20等とを接続する電気配線が通されるようになっている。
【0043】
なお、電源基板支持体26の形状は上記四角筒形状に限らず、上記電気配線が挿通可能な筒形状であればよい。また、本実施の形態では電源基板25は電源基板支持体26の周囲4面に取り付けられているが、電源基板25の取付位置はこれに限らず本体筐体部33の内周面であってもよい。すなわち、電源基板25は、電源基板支持体26の外周面と本体筐体部33の内周面の間の空間に配置されていればよい。
【0044】
また、電源基板支持体26の上部の内部空間には、照明本体部30の上部に設けられた取り付け部32の内部部品である連結管35の下端部も挿入されており、天井側から延びる電気配線類は、該連結管35の内部を通って照明本体部30内部に引き込まれている。
【0045】
連結管35の下端部側の外周面には、連結管35と照明本体部30とを固定させるための鍔状固定部材36が設けられている。連結管35は、本体筐体部33の内部に下面側の開口より挿入され、鍔状固定部材36を本体筐体部33の上面に付き当てた状態で、鍔状固定部材36と本体筐体部33の上面とが固定されることで、本体筐体部33に取り付けられている。また、この連結管35は、棒状連結部31の内側を通って取り付け部32の内部に挿入されており、取り付け部32と固定されている。照明本体部30と取り付け部32とは、連結管35を介して連結されている。
【0046】
次に、図5〜図8を用いて、照明装置100内部における空気の流れについて説明する。図5は照明装置の内部に備えられたケーシング、およびケーシングの内側に配置された渦流ファンを下方側よりみた下面図である。また、図6の(a)(b)は、照明装置の下面に形成された貫通穴が、ケーシングの内周面に形成された突起と渦流ファンの回転方向との関係で、吸込口あるいは排出口になることを示すための図面であり、(a)が照明装置の下面に形成された貫通穴より空気が出入りする様子を示す説明図、(b)がケーシングの内周面に形成された突起とケーシング内部における空気の流れを示す説明図である。図7は、照明装置の内部に備えられたケーシングを下方側よりみた下面図に対して、ケーシング内部への外部からの空気の吸込みおよびケーシング内部からの外部への空気の排出を示す説明図である。図8は、照明装置の縦断面図に対して、照明装置内部における空気の流れを示す説明図である。
【0047】
図5に示すように、ケーシング16の内周面には、対向する位置に一対の排出用突起19aが互いに向かい合うように形成されている。また、ケーシング16の内周面には、各排出用突起19aより周方向に約90°ずれた対向する位置に、一対の排出用突起19aが互いに向かい合うように形成されている。ここで、排出用突起19aは、整流用突起19bよりも回転中心Xに向かって突出している。そのため、渦流ファン17の回転駆動時、渦流ファン17を構成する各羽根17aは、その先端が排出用突起19aに接触するかの如く排出用突起19aに近接した状態で回転する。一方、整流用突起19bに対しては、各羽根17aは、その先端と整流用突起19bとの間に空気が流れる空間を隔てた状態で回転する。
【0048】
図5において、渦流ファン17の回転方向が矢印Z1の方向である場合、回転中心Xを原点とするxy座標の第2象限に位置する空間では、羽根17aの回転に伴い、貫通穴10より外部の空気が吸い込まれる。つまり、第2象限の位置する貫通穴10が図6に示す吸込口10aとなる。
【0049】
吸い込まれた空気は、羽根17aの回転に伴い第3象限へと移動していく。第3象限へ移動するにあたり、羽根17aは整流用突起19bの近傍を通過するが、羽根17aの先端と整流用突起19bとの間には空気が流れる空間が確保されているので、吸い込まれた空気は、該空間を通り抜けることができる。
【0050】
第3象限に位置する空間では、羽根17aの回転に伴い空気が運ばれてくるが、1つ前(回転方向に対して)の羽根17aの先端が排出用突起19aに近づくにつれて空気圧が高くなり、羽根17aの先端が排出用突起19aに対向する位置に移動したときに空気圧が最も高くなる。そのため、空気は第1象限に位置する貫通穴10より外部へと排出される。つまり、第3象限の位置する貫通穴10が図6に示す排出口10bとなる。
【0051】
第4象限と第1象限に位置する各空間においても、第2象限と第3象限の位置する各空間内と同じように、空気の吸い込みと排出とが行われる。各空間における貫通穴10からの空気の吸込力および排出力は、何れも、排出用突起19aに近いほど強い。
【0052】
このような第1象限〜第4象限に位置する各空間における空気の吸い込みと排出とにより、照明装置100においては、図6の(a)(b)に示すように、下面から見て左右に分かれて、矢印40にて示す、相対する2方向の空気の流れが形成されることとなる。この矢印40にて示す空気の流れは、LED支持体2が配置される第1の空間S1に照明装置100の外部より流入した空気が第2の空間S2に向かうようなことなく、第1の空間S1内で作用して照明装置100の外部に排出されるものであり、このような流れの形成には、隔壁としての機能を有するケーシング16が寄与している。以下、このような照明装置100の外部より第1の空間S1に流入させ、該第1の空間S1から照明装置100外部へと排出する空気流を第1の空気流40と称する。
【0053】
なお、図6の(a)(b)では、便宜上、空気が平面内を移動しているように記載しているが、実際は、照明装置100の下面に設けられた吸込口10aより吸い込まれた空気が、ケーシング16内部を高さ方向にも移動して、同じく照明装置100の下面に形成された反対側の排出口10bから排出されるので、第1の空気流40は上下方向にも幅をもついものである。
【0054】
また、このように形成される第1の空気流40を、渦流ファン17の各羽根17aによる渦流を含めた大きな流れで表すと、図7に太矢印40にて示すような流れとなる。つまり、ケーシング16内部には、相対する排出用突起19aを結ぶ線分にて2分した2つの空間にそれぞれ、渦流ファン17(モータ20)の回転方向と逆方向に弧を描く第1の空気流40が形成される。
【0055】
このように、上記構成では、渦流ファン17が、LED支持体2が配置される第1の空間S1に照明装置100の外部より空気を流入させ、流入させた空気を該第1の空間S1から照明装置100外部に排出する第1の空気流40を形成し、ケーシング16(あるいはケーシング16と隔壁21)が、第1の空間S1と電源基板支持体26が配置される第2の空間S2との間を仕切り、第1の空間S1へ流入した上記空気が第2の空間S2へ流入することを防止している。
【0056】
これにより、LED1で発生し、LED支持体2および放熱部材15等に伝わった熱を、第1の空気流40が効率良く奪って冷却することができ、LED1の温度上昇を抑制することができる。なお、放熱部材15を必ずしも設ける必要はなく、第1の空間に流入した空気が直接LED支持体2の上面上を通流するように構成してもよい。
【0057】
また、ケーシング16により、LED1で発生した熱を奪うことで暖められた第1の空間S1の空気が第2の空間S2へ流入することが防止されて排出口10bから排出されるので、LED1の熱が電源基板25に伝わることを抑制することができる。これにより、電源基板25の温度上昇も抑制することができる。また、ここで、たとえケーシング16にて第1の空間S1の全ての空気の第2の空間S2への流入を防止できなくとも、その上に備えられた隔壁21にて流入が再度防止されるので、第1の空間S1から第2の空間S2への空気の流入を効果的に阻止することができる。
【0058】
さらに、本実施の形態では、図8に矢印43にて示すように、照明装置100内部を上から下へと流れる空気の流れ(軸流)も形成される。これは、ケーシング16に設けられた配線用の穴を介して、第2の空間S2内の空気が渦流ファン17の回転にてケーシング16内側に引き込まれるためである。なお、ケーシング16に設けられた配線用の穴とは、ケーシング16の内側に設置された複数のLED1と電源基板25とを接続するための電気配線類を通すための穴である。以下、矢印43にて示すような第2の空間S2に流入した照明装置100外部からの空気の流れを第2の空気流43と称する。
【0059】
このような軸流状の第2の空気流43が形成されることで、電源基板支持体26の内周面上を通流する外部からの空気が電源基板支持体26に伝導された電源基板25の熱を効果的に放熱することができ、電源基板25の温度上昇の抑制をより一層図ることができる。
【0060】
さらに、渦流ファン17が第2の空間S2内を上から下(第1の空間S1側へ向かう方向)に流れる第2の空気流43を形成することで、第2の空気流43自体が、逆流である第1の空気流40が第2の空間S2に流入することを防止する障壁となるため、LED1の熱を奪った空気が第2の空間S2に流入し電源基板25にLED1の熱が伝わることをより確実に防止することができる。
【0061】
なお、本実施の形態では、第2の空間S2内の空気がケーシング16に設けられた電気配線類を通す穴からケーシング16内側に引き込まれることで、本体筐体部33内の気圧が下がり、天井側から延びる電気配線類を引き込むための配線用開口34から空気が吸い込まれる。そして、吸い込まれた空気が、連結管35および電源基板支持体26の内部を通ってケーシング16内側に吸い込まれ、排出口10bより排出される。つまり、本実施の形態では、第2の空間S2内に引き込まれた照明装置100外部からの空気をケーシング16の内側に引き込んで、第1の空気流40と合流させて排出口10bから排出させている。
【0062】
しかしながら、第2の空間S2内に引き込まれた外部からの空気をケーシング16の外部に設けた別の排出穴から排出させる構成とする方がより好ましい。好ましい構成とすることで、LED1を冷却する第1の空気流40に電源基板25の熱を奪って暖められた第2の空気流43が混ざらないので、LED1の冷却効果をより一層高めることができる。
【0063】
さらに、本実施の形態では、吸込口10aあるいは排出口10bを、LED支持体2におけるLED1の支持面と同一面に設けている。これにより、迅速かつ効果的にLED1を冷却できるといった効果がある。つまり、LED1支持される面と同一面上に吸込口10aおよび排出口10bを設けることで、LED1や電源基板25等の熱源から熱を奪っていない照明装置100外部より取り込んだ空気をLED支持体2の上面上を通流させることができるので効率的にLED1から発生した熱を放熱できる。しかも、LED1から発生した熱を奪った空気を即刻(奪った直後)排出できるので第2の空間S2への空気の流入防止効果をより一層高めることができる。
【0064】
また、本実施の形態では、吸込口10aあるいは排出口10bとなる貫通穴10を、照明装置100の下面に設けている。照明装置100においてLED1は床面を照らすものであるので、下向きに配置される。つまり、上記構成では、吸込口10aおよび排出口10bが、照明装置100の下面に設けられるので、雨や粉塵を吸い込み難い。これにより、雨や粉塵の付着によるLED1の故障を抑制することができる。
【0065】
また、上記のように本実施の形態では、電源基板25からの熱を放熱する第2の空気流43は、四角筒形状の電源基板支持体26内部を通過するよう形成されている。したがって、本体筐体部33の内側かつ電源基板支持体26の外側に配置されている電源基板25は、第2の空気流43に直接曝露されることなく、電源基板支持体26を介して冷却されることとなる。これにより、たとえ配線用開口34から空気と共に埃等の粉塵を吸い込み、第2の空気流43に埃や粉塵が混入されていたとしても、それらが電源基板25に付着することを防止することができ、上記粉塵の付着による電源基板25の故障を防止することができる。
【0066】
また、照明装置100においては、LED支持体2の周囲全周を、本体筐体部33のリム33a部分で支持する構成としている。しかしながら、LED支持体2の熱が本体筐体部33を介して電源基板25に伝わる恐れがある場合は、LED支持体2の周囲を部分的に、本体筐体部33のリム33a部分で支持させる構成とすることが好ましい。
【0067】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の好ましい実施の他の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。なお、説明の便宜上、第1の実施の形態で用いた部材と同じ機能を有する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
【0068】
図9〜図12はそれぞれ、本実施の形態の照明装置101を示す図面である。このうち、図9は本実施の形態の照明装置の縦断面図である。照明装置は図9における上側が天井に取り付けられる。図10は照明装置における照明本体部を下面側から見た分解斜視図であり、図11は照明装置における照明本体部を上面側から見た分解斜視図である。図12は照明装置の内部に備えられたケーシングを下方側よりみた下面図である。
【0069】
本実施の形態の照明装置101と第1の実施の形態の照明装置100との違いは、空気流を形成するファンの違いにある。第1の実施の形態の照明装置100では、回転軸に垂直な面内に渦流を発生させる渦流ファン17を用いていた。これに対し、本実施の形態の照明装置101では、軸流ファン56を使用している。軸流ファン56とは、プロペラファンと称されるもので、回転軸の軸方向に軸状の空気の流れ(軸流)を発生させるものである。軸流ファン56は、照明装置101の上から下へと軸流が形成されるように設置されている。
【0070】
このように用いるファン(空気流発生装置)の違いにより、照明装置101では、照明装置100におけるケーシング16、隔壁21、立設柱18に代えて、ケーシング57、隔壁55、台座部58を備えている。以下、照明装置100との相違点のみ説明する。
【0071】
軸流ファン56は、放熱部材15の上面側に配置され、該軸流ファン56の上面側には、軸流ファン56をその内側に収容するように、ケーシング57が配置されている。ケーシング57は、渦流ファン17に対応したケーシング16とは異なり、図12に示すように、上面に開口57aが形成されている。軸流ファン56は、この開口57aの下方に配置される。さらに詳しく言うと、ケーシング57は、開口57aが形成された上面よりもカップの開口が広がった形状を有すると共に、ケーシング16のような下方の開口が円形をなすカップ型ではなく、図12に示すように、カップの外周が部分的に内側に入り込むように加工されている。これにより、ケーシング57の下方の開口は、円形が部分的に内側に凹んだ4つ葉のクローバを模ったような形を呈している。このように、部分的に内側に凹ませた形状とするのは、LED支持体2の外周部に形成されている貫通穴10の一部をケーシング57の開口の内側に位置させ、一部をケーシング57の外部に位置させるためである。
【0072】
本実施の形態では、図12に示すように、より長く形成された方の貫通穴10がケーシング57の開口の内側に位置し、より短く形成された方の貫通穴10が、ケーシング57の外側に位置するように構成されている。
【0073】
これにより、ケーシング57の外部に配置された貫通穴10が吸込口10aとなり、ケーシング57の内部に配置された貫通穴10が排出口10bとなる。なお、照明装置100と同様、LED1は全て、ケーシング57の内部に位置している。
【0074】
再び図9〜11に戻り、ケーシング57の上面側には、立設柱18に代わる台座部58を介して隔壁55が設けられている。隔壁55は、LED1が配置されているLED空間と、電源基板25が配置されている電源基板空間とを分離するものであるが、ケーシング16が隔壁として機能していた照明装置100の隔壁21と比べて、両空間を分離する性能が高くなっている。
【0075】
なお、図10、図11では、照明装置101の下面の最外面に配置される保護パネル12Aとして、LED1に対応したレンズ12cが形成されているものを例示している。
【0076】
次に、図13、図14を用いて、照明装置101内部における空気の流れについて説明する。図13は、照明装置の内部に備えられたケーシングを下方側よりみた下面図に対して、ケーシング内部への外部からの空気の吸込みおよびケーシング内部からの外部への空気の排出を示す説明図である。図14は、照明装置の縦断面図に対して、照明装置内部における空気の流れを示す説明図である。
【0077】
ケーシング57内側で軸流ファン56が回転駆動されることで、ケーシング57の上面の開口57aから、ケーシング57内側に空気を引き込むような流れが発生する。これにより、図14において、矢印45にて示すように、ケーシング57の外部に位置する貫通穴10を吸込口10aとして、本体筐体部33内部に空気(外気)が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、ケーシング57の外側からその上面に回り込み、上面の開口57aからケーシング57の内側に入り込む。ケーシング57内側に入り込んだ空気は、ケーシング57内側に位置する貫通穴10を排出口10bとして排出される。図13に示すように、このような吸込口からの空気の吸い込み、および排出口からの空気の排出は、本実施の形態の構成では、それぞれ四方において実施される。
【0078】
この矢印45にて示す空気の流れが、LED支持体2が配置される第1の空間S1に照明装置101の外部より吸気を流入させ、流入させた空気が第2の空間S2に向かうようなことなく、第1の空間S1内で作用して照明装置101の外部に排出される第1の空気流45であり、このような流れの形成には、隔壁55が寄与している。
【0079】
このように、上記構成では、軸流ファン56が、LED支持体2が配置される第1の空間S1に照明装置101の外部より流入した空気を該第1の空間S1から外部に排出する第1の空気流45を形成し、隔壁55が、第1の空間S1と電源基板支持体26が配置される第2の空間S2との間を仕切り、第1の空間S1へ外部より流入した空気が第2の空間S2へ流入することを防止している。
【0080】
したがって、LED1で発生し、LED支持体2および放熱部材15等に伝わった熱を、第1の空気流45が効率良く奪って冷却することができ、LED1の温度上昇を抑制することができる。なお、実施の形態1同様、放熱部材15は必須ではない。
【0081】
また、隔壁55が設けられることで、LED1で発生した熱を奪うことで暖められた第1の空間S1の空気が第2の空間S2への流入が防止されるので、LED1の熱が電源基板25に伝わることを阻止することができる。これにより、電源基板25の温度上昇も抑制することができる。実施の形態1と同様に、隔壁55は、第1の空間S1の全ての空気の第2の空間S2への流入を防止できることが好ましいが、一部の流入を防止するものであってもよい。
【0082】
そして、本実施の形態でも、図14に矢印46にて示すように、照明装置101内部を上から下へと流れる空気の流れ(軸流)も形成される。これは、実施の形態1の照明装置100におけるケーシング16と同様に、隔壁55に設けられた配線用の穴を介して、若干量ではあるが、本体筐体部33内の空気が軸流ファン56の回転にてLED空間内に引き込まれるためである。この矢印46にて示す空気の流れが、第2の空間S2に照明装置101の外部より流入した空気の流れである第2の空気流46を形成する。
【0083】
このような軸流状の第2の空気流46が形成されることで、電源基板支持体26の内周面上を通流する外部からの空気が電源基板支持体26に伝導された電源基板25の熱を効果的に放熱することができ、電源基板25の温度上昇の低減をより一層図ることができる。
【0084】
さらに、軸流ファン56が第2の空間S2内を上から下(第1の空間S1側へ向かう方向)に流れる第2の空気流43を形成することで、第2の空気流46自体が、逆流である第1の空気流45が第2の空間S2に流入することを防止する障壁となるため、LED1の熱を奪った空気が第2の空間S2に流入し電源基板25にLED1の熱が伝わることをより確実に防止することができる。
【0085】
なお、本実施の形態では、ケーシング57として、カップの底面となる上面に開口57aが形成されており、カップの外周が部分的に内側に入り込むように加工されたケーシングを例示した。
【0086】
しかしながら、軸流ファンのケーシングとしては、円筒形であればよく、円筒形のケーシングの開口の内側に、複数のLED1の全てと排気穴となる貫通穴10の一部が位置していればよい。
【0087】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0088】
1 LED(光源)
2 LED支持体(光源支持体)
10 貫通穴
10a 吸込口
10b 排出口
11 LEDパネル部
12,12A 保護パネル
13 樹脂部材
15 放熱部材
16 ケーシング(隔壁)
17 渦流ファン(空気流発生装置)
17a 羽根
18 立設柱
19a 排出用突起(突起)
19b 整流用突起
20 モータ
21 隔壁
25 電源基板
26 電源基板支持体
30 照明本体部
31 棒状連結部
33 本体筐体部(外郭部材)
33a リム
34 配線用開口
35 連結管
36 鍔状固定部材
40 第1の空気流
43 第2の空気流
45 第1の空気流
46 第2の空気流
55 隔壁(隔壁)
56 軸流ファン(空気流発生装置)
57 ケーシング
57a 開口
100 照明装置
101 照明装置
LED 白色
S1 第1の空間
S2 第2の空間
X 回転中心
Z1 矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
上記光源を支持し、複数の貫通穴が設けられた光源支持体と、
空気流を形成する空気流発生装置と、
上記空気流発生装置が内部に配置された有底筒状のケーシングとを備え、
上記ケーシングは、上記複数の貫通穴のうち少なくとも一部が該ケーシングの開口の内側に位置するように上記光源支持体に対向して配置されてあることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
上記複数の貫通穴は、それぞれ空気流を形成するための空気の吸込口または空気の排出口であり、上記光源支持体の光源が支持される面と同一面上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
上記空気流発生装置は、回転軸に垂直な面内に空気の流れを発生させる渦流ファンであり、
上記ケーシングは、内周面に、上記渦流ファンの羽根の先端に近接する複数の突起が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
上記空気流発生装置は、回転軸の軸方向に空気の流れを発生させる軸流ファンであり、
上記ケーシングは、上記複数の貫通穴のうちの一部が該ケーシングの開口の内側に位置し、他の一部が上記開口の外側に位置するように上記光源支持体に対向して配置されてあること特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項5】
上記光源に電力を供給する電源基板と、
上記電源基板を支持し、上記ケーシングの外側に配置された電源基板支持体とをさらに備え、
上記ケーシングには、上記電源基板と上記光源とを接続する配線を通す穴が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−77579(P2013−77579A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−6163(P2013−6163)
【出願日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【分割の表示】特願2011−172161(P2011−172161)の分割
【原出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】