説明

特にたばこの為の包装と、これを製造するための方法及び装置

本発明は、一まとまりのパッケージ製品、特にたばこの為の包装であって、好ましくはフラップ箱として実施される外側包装(12)、および、包装内容物、特にたばこ群(11)を取り囲む内側ブランク(26)であって、好ましくはアロマおよび湿気を通さず、熱によりシーリング可能なフィルムから成る内側ブランク(26)を有する密閉ブロック(25)としての内側包装(13)から成り、前記フィルムが、内側正面壁(33)の領域に複数回使用可能な開口補助を備え、及び、内側包装(13)の側壁の領域に熱によるシーリングによって互いに接続される曲折タブを備える包装に関する。発明にしたがい、曲折タブ(108,109)が、内側ブランク(26)の内側後壁(34)の領域において、フィン状曲折部として形成され、および熱シーリングによって、たばこ群(11)の領域の外で、一つのフィン状接合部(37)へと互いに接続されること、その際、フィン状接合部(37)が、互いに複数回覆い重なる曲折タブの領域に対して間隔を有して、内側側壁(35)の領域内に設けられていることが提案される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一まとまりのパッケージ製品、特にたばこのための、請求項1の上位概念部に記載の包装に関する。この包装は、好ましくはフラップ箱として実施される外側包装と、密閉ブロックとしての内側包装より成る。密閉ブロックは、包装内容物を有しており、包装内容物は、特にたばこ群である。これを取り巻く内側ブランクは、好ましくはアロマを通さずかつ湿度を通さない、熱によるシーリングが可能なフィルムから成る。このフィルムは、内側正面壁の領域に、複数回使用可能な開口補助を備えており、内側包装の側壁の領域に熱によるシーリングによって互いに接続される曲折タブを備えている。
【0002】
更に本発明は、請求項5の上位概念部に記載の、たばこのための包装を製造する方法であって、特に冒頭に記載した形式の方法に関し、請求項12の上位概念部に記載の対応する装置に関する。
【背景技術】
【0003】
冒頭に記載した形式のたばこ包装は、実践において知られている。この先行技術において、たばこ群を有するたばこブロック又は密閉ブロックは、外側包装としてのフラップ箱の中に配置されている。内側被覆のブランクは、複数回使用可能な開口補助を備えられている。これは、内側被覆のブランクの内部に型抜き線によって定義される封鎖フラップと、封鎖フラップと覆い重なり、かつ接着剤を有している操作フラップより成る。ユーザーは、密閉ブロックを開閉するために操作フラップを掴む。密閉ブロックのブランクは、互いに覆い重なる曲折タブが、狭い側方面の領域においてと底の領域において発生するよう、たばこ群の周りを周回して折り曲げられている。封筒形状に設けられた曲折タブは、熱によるシーリングによって互いに接続される。密閉ブロックの内側には、厚紙からなる内側カラー部が位置取っており、この内側カラー部は、側方タブを側方面の領域に有しており、及び底部タブを底部面の領域に有しており、たばこを、曲折タブの熱によるシーリングの際の熱および圧力からその都度保護している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、この(たばこ)包装および類似の(たばこ)包装の改良に取り組む。特に、包装の効率の良い製造が前提である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る包装は、請求項1の特徴を有している。これに従い、曲折タブが、内側ブランクの内側後壁の領域においてフィン状曲折部として形成され、および、熱によるシーリングによって、たばこ群の領域の外側で一つのフィン状接合部に互いに接続されることが意図されており、その際、フィン状接合部は、互いに複数回覆い重なる曲折タブの領域に対して間隔を空けて、内側側壁の領域に設けられている。
【0006】
発明に従い、シーリング可能な内側被覆のために特別な折り曲げが選択される。これは、たばこの端部に熱および機械的負荷を伝えない。フィン状接合部によって、熱及び圧力がたばこに伝達されない。側方面の領域において、互いに覆い重なる曲折タブは、シーリングによって内側カラー部の側方脚部に対して互いに接続される。内側カラー部は、一重のブランクとして形成され、特にU字形状の断面、つまり支持フラップ又は保護フラップを狭い側壁の領域にのみ有し、しかしながら後壁の領域には有さない。そしてこの後壁はフィン状接合部を備えている。
【0007】
本発明の有利な実施形に従い、内側ブランクの曲折タブが、内側ブランクのコーナータブを含めて封筒状に折り曲げられること、及び、フィン状接合部が、互いに重なり合うコーナータブと曲折タブの領域の外側で、封筒曲折部の領域に設けられ、特に、重なり合うコーナータブと曲折タブの領域に対して数ミリメートルの短い間隔で、好ましくは2〜3ミリメートルの間隔で設けられることが意図されている。
【0008】
別の特別性は、内側ブランクの曲折タブが、内側側壁の領域で、交互の覆い重なりを形成しながら、内側側壁の平面内で折り曲げられ、および熱によるシーリングによって互いに接続される点にあり、その際、フィン状接合部を有する内側後壁の曲折タブが、包装内容物に当接し、および内側前壁の曲折タブが、それぞれ、フィン状接合部を有する内側後壁の曲折タブ上で折り曲げられる。
【0009】
発明に従う方法は、請求項5に記載の特徴を有する。これに従い、包装内容物が、容易された内側ブランクを通して曲折リボルバーのポケット内に、包装内容物の内側ブランク内への部分的な充填を行いつつ搬送されること、及び、内側ブランクの内側後壁の領域の曲折タブが、曲折リボルバー上で、熱によるシーリングによって、一つのフィン状接合部へと互いに接続され、これが特に、曲折リボルバーの周囲に配置された連続する複数のシーリングステーション内で、サイクル的に駆動される曲折リボルバーの静止状態フェーズ中に行われること、及び、フィン状接合部の端部領域が、内側タブの領域の互いに多重に覆い重なる曲折タブの領域に対して間隔を空けて設けられていることが意図されている。
【0010】
本発明に係る方法の別の改良形は、請求項6に従い、内側側壁の領域で曲折タブが折り曲げられる順序に関する。
【0011】
本発明に係る方法の一つの有利な実施形においては、密閉ブロックの形成は、三つのコンベアに分割されており、つまり二つの(曲折)リボルバーと、これらの間に設けられる一つの平らなコンベアである。曲折タブのシーリングは、両リボルバー上で、好ましくは二つのステップで行われる。
【0012】
別の特別性は、請求項8に従い、内側カラー部をたばこ群に対して側方から供給する点にある。
【0013】
同様に別の特別性は、内側ブランクが、包装内容物と内側カラー部を曲折リボルバーのポケット内へと搬入する際に用意されており、および包装内容物によって連行される点にあり、その際、内側ブランクは、マウスピースを通して包装内容物または内側カラー部にセットされている。マウスピースの寸法は、内側ブランクを包装内容物にセットしたり、又は内側ブランクの曲折タブをシーリング枠縁に供給するプッシャーの為の空間を調達したりするために変更可能である。
【0014】
フィン状接合部が曲折リボルバー上で側方からポケットの横にシーリングされるという請求項10に記載の方法および方式もまた特別な意味がある。
【0015】
本発明に係る装置は、請求項12に記載の特徴を有する。
【0016】
本発明に係る装置の好ましい実施形および有利な改良形は、下位の請求項から生じる。
【0017】
本発明の好ましい実施例を、添付の図面に基づき以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】フラップ箱式の(たばこの)包装を立体図で表す図。
【図2】内側カラー部の為のブランクの展開、つまり折り開かれた状態。
【図3】密閉ブロックの折り曲げの簡略図。
【図4】折り曲げられた密閉ブロック。
【図5】図1の包装の製造のための装置を立体的簡略図として表す図。
【図6】図5の装置の側面図。
【図7】図5の領域VIIの装置の細部を拡大立体図として表す図。
【図8】図5の装置の細部を拡大側面図として表す図。
【図9】図6の切断線IX−IX沿って装置を視る垂直断面図。
【図10】図8の装置の領域Xの細部の図。
【図11】シーケンスの異なるフェーズ中の拡大側面図。
【図12】図11の切断線XII−XIIに沿って視た装置の断面図。
【図13】図8の装置の領域XIIIにおける細部。
【図14】図13の図に対する側面図。
【図15】図8の装置の領域XVにおける細部を拡大側面図として表す図。
【図16】図8の切断線XVI−XVIに沿って視る装置の断面図を拡大縮尺で表す図。
【図17】図6の装置の領域XVIIにおける細部を拡大側面図として表す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ここに表される包装10は、特に、たばこの収容の為に選定されており、その際、複数のたばこが、包装内容物としてのたばこ群11の編成へとまとめられている。(たばこの)包装10は、構成として、外側包装12と内側包装13から成っている。この場合、外側包装12は、標準的な構成のフラップ箱であり、つまり一つの(下側の)箱部材14と一つの(上側の)蓋15と場合によってはカラー部16を有する。外側包装12は、他の形態で形成されることも可能であり、特にシェル・アンド・スライドタイプの包装またはキャップ箱としても可能である。
【0020】
箱部材14と蓋15は、一まとまりのブランク(図示せず)から成り、箱前壁17、底壁18、箱後壁19、蓋後壁20、正面壁21および蓋前壁22を有する。箱側壁23および蓋側壁24は、互いに覆い重なる各側方タブかなり、つまり二重層に形成されている。
【0021】
このように形成された外側包装12の内部には、ブロック形状の内側包装13が設けられており、詳しく言うと、これは密閉ブロック25として形成されている。包装内容物、特にたばこ群11は、フィルム製の内側ブランク26によって全方向を取り囲まれている。このフィルムは、その組成に基づき、好ましくは湿気を通さずおよびアロマを通さない。更にその上、内側ブランク26の材料は、熱によるシーリングが可能であるので、曲折タブは、熱及び圧力によって互いに接続されることが可能である。
【0022】
密閉ブロック25又は内側ブランク26の特別性は、複数回使用可能、つまり再密閉可能な開口補助である。これは、取り出し開口を、内側に位置するフィルムまたはフィルム層中でカバーしている開口フラップ27から成っている。この場合、開口フラップ27は、U字形状の脆弱線28、つまり穿孔、連続する型抜き線、または他の適切な材料脆弱部により境界づけられている。密閉ブロック25の開口の際に、開口フラップ27は、操作期間を使って、つまり操作フラップ29を使って開口位置へともたらされる。
【0023】
操作フラップ29は、内側ブランク26の部材または内側ブランク26の外側層である。操作フラップ29は、基本的にU字形状の脆弱線または型抜き線30により境界づけられている。操作フラップ29は、開口フラップ27よりも大きく、及び、三方向に形成された(U字形状の)密閉ストリップと共にこれを覆っている。これは、開口フラップ27のキャリアとしての内側層の、取り出し開口を取り巻く周辺ストリップに当接している。操作フラップ29は、少なくとも、密閉ストリップ31の領域に持続的に効果を発する接着剤を有している。
【0024】
密閉ブロック25のブランクは、つまり内側ブランク26は、曲折線により、内側前壁32、内側正面壁33および内側後壁34の領域に分割されている。内側ブランク26の全長にわたって、両側に、側方ストリップが延在し、互いに接続される側方タブ35を形成する。内側後壁34の領域の長手方向に延在する内側ブランク26の自由端部には、曲折タブ108,109が形成されており、これら曲折タブが、内側ブランク26の全幅にわたって延在している。これら曲折タブは、特別な方法で、一つのフィン状接合部37へと互いに接続される。
【0025】
これは、操作フラップ29を掴むために、内側前壁32の領域中央に掴み部45を有している。これは接着剤を有さない領域に存在している。掴み部45は、常に箱前壁17の上部に位置するように、つまり自由に掴むことができるように設けられている。更に掴み部45は、好ましくは、操作フラップ29に対して折り曲げられており、およびそこで接着剤により固定されている。このようにして、操作フラップ29は、容易に掴むことができる。
【0026】
別の特別性は、密閉ブロック25の構造的形成または内側ブランク26の折り曲げである。内側ブランク25は、後ろ側、つまり内側後壁34の領域に、突き出している内側ブランク26の曲折タブ108,109が、フィン状接合部37を形成しつつ設けられているよう折り曲げられる。この領域で、曲折タブ108,109の熱によるシーリングが、たばこの端部への熱及び/又は圧力の伝達なしに行われる。横断方向に突き出しているフィン状接合部37は、その後、内側後壁34に対して折り曲げられる。縁部にて包装内容物から突き出している、フィン状接合部37の端部領域は、その後、対応する曲折タブ110と共に、側方から、密閉ブロック25の内側側壁35の平面内へと折り曲げられる。その後、その上に、内側前壁32の平面から突き出している曲折タブ111が置かれ、およびシーリングされる。
【0027】
内側側壁35の領域の側方タブのシーリングの際の、包装内容物、つまりたばこの保護のために、密閉ブロック25の内部にカバーが設けられ、このカバーが、少なくとも内側前壁32の内側側壁35の領域に延在している。内側後壁34の領域には、カバーは設けられない。たばこ群11を部分的に取り囲む内側カラー部38(図2)がある。
【0028】
内側カラー部38は、この実施例においては、前面の領域にカラー前壁39を有するたばこ群11の全長または全高にわたって延びている。カラー前壁40は、たばこ群11の側方の領域に対して折り曲げられており、及びたばこ群11を熱および圧力からカバーするために内側側壁35の領域に延びている。カラー前壁39の領域における空所42は、開かれた密閉ブロック25におけるたばこの取り出しを可能とする。カラー前壁39の下方の端部に空所42と向かい合った位置で形成される延長部43である。この延長部は、内側カラー部38が、基本的にごみを出さないよう走行する材料ウェブ54から切り離されることができるよう形成される。
【0029】
一つの特別性は、密閉ブロック25の製造方法である(図3)。先ず、内側カラー部38のブランクが、U字形状に折り曲げられ、そして延長部43が、内側底壁36の平面内へと置かれ、そして整列されたたばこ群11が供給される。その後、事前準備された内側ブランク26が用意される、つまり(垂直な)横断平面内に供給される。たばこ群11は、フィルター端部が搬送方向において後方に向くよう位置決めされる。ガイドまたは曲折器官と関連して、搬送に基づき、内側ブランクがU字形状にたばこ群11と内側カラー部38の周りを取り囲むように折り曲げられる。
【0030】
第一のU字曲折ステップによって、前方のコーナータブ75もまた折り曲げられる(図5)。その後、内側後壁34の領域の折り曲げが実施される、つまりフィン状接合部37の形成と、そのシーリングが実施される。次に、フィン状接合部37は、内側後壁34に対して巻き付けられ、そして後方のコーナータブ89が折り曲げられる。その後、内側側壁35の領域の曲折タブ110、111が折り曲げられる。その後、互いに重なり合う曲折タブ110のシーリングが行われる。そのようにして形成された密閉ブロック25は、適切な方法で、外側包装12内に導入される。
【0031】
フィン状接合部37が、内側側壁35の領域において複数重なり合う曲折タブ110,111とコーナータブ75,89に対して間隔を空けて設けられている点に、特別性がある。その際、特に、封筒状に折り曲げられた曲折タブ110,11とコーナータブ75または89が重なり合い、これによって複数層の構造が生じる領域が重要である。この領域に対して、フィン状接合部37は、間隔Aを有して設けられている。この間隔Aは、好ましくは数ミリメートル、特に2〜3ミリメートルである。
【0032】
以下に、好ましい装置、及び、図1に示された包装10の製造方法を説明する。図5および6は、対応する装置を立体図としてまたは側面図として示す。
【0033】
たばこは、たばこマガジン46の、垂直に起立する縦穴内に用意され、そして公知の方法で、複数の棒部材47により、たばこマガジン46から押し出される。その際、各棒部材47は、並列して位置するまたは重なり合って位置するたばこからたばこ群11をとらえ、そしてこれをたばこマガジン46からリボルバー49のポケット48へと押し出す。たばこマガジン46とリボルバー49の間には、更に一つのたばこガイド50が設けられており、これがたばこの編成を形成する。
【0034】
棒部材47により、リボルバー49の各第二サイクルに共に作動せしめられるので、リボルバー49の各静止フェーズにおいては二つのポケット48が充填される。その後、リボルバー49は、二つの位置を更に動かされるので、次のたばこ群11が導入されることが可能である。
【0035】
リボルバー49は、棒部材47の押し出し方向に対して横方向に設けられており、そして水平軸の周りを回転する。たばこ群11は、対応して、側方からポケット48内へと押し込まれる。これらポケットは、上方の位置に存在している。たばこ群11は、リボルバー49の回転に従い下方の位置にて複数ステップで押し出される。このためにプッシャー51が使用される。このプッシャーは、たばこ群11を、水平方向に押し出し、そして引き続くリボルバー52に設けられるポケット53へと押し込む。これらポケット53中には、この時点ですでにU字形状に折り曲げられた内側カラー部38が存在している。
【0036】
内側カラー部38は、基本的に水平な平面内でリボルバー52に供給される。この点は、図7に示されている。内部カラー38は、走行する材料ウェブ54の固いで、水平な搬送経路に沿って搬送され、そして切断装置55によってばらばらにされる。本件において、切断装置55は、ナイフロール56と、これに付設されるカウンターロール57より成る。これらが、材料ウェブ54を公知の方法で切り離す。
【0037】
その後、切り離された内側カラー部38は、連続する搬送ロール対58によって互いに間隔を空けられ、そして横断コンベア60によってスタンパー59の領域へと搬送される。スタンパーによって内側カラー部38は、相次いで搬送レーン60から取り出され、そしてスタンパー59の90度の搖動により形成ポケット61内へと押し込まれる。その際、内側カラー部38は、U形状に折り曲げられる。内側カラー部38の搬送の間、横断コンベア60に沿って、延長部43もまた部分的に巻き付けられる、つまりカラー前壁39に対して横方向にされる。これは、例えば曲折ガイドのような、適切な曲折手段によって行われる。
【0038】
その後、折り曲げられた曲折カラー部38は、形成ポケット61に対して作用するプッシャー62によって、サイクル的に作動させられるリボルバー52のポケット53内へと搬送され、そしてこれに引き渡される。
【0039】
折り曲げられた内側カラー部38をリボルバー52のポケッ53内に導入した後、リボルバー52は、サイクル的に二つの位置の間を動かされるので、たばこ群11は、このステーション内で、水平な面に沿ってポケット53内へと押し込まれ、そしてその中に用意されている内側カラー部38と一体化されることができる。更なるリボルバー52の180度の回転の後、たばこ群11は、その周りにまかれた内側カラー部38と共に、水平面内で押し出される。この為に、別のプッシャー63が使用される。
【0040】
プッシャー63を使って、たばこ群11は、その周りに巻かれた内側カラー部38と共に、引き続く曲折リボルバー65のポケット64内へと押し込まれる。曲折リボルバー65もまた、水平軸の周りを回転し、そしてリボルバー52のようにサイクル的に駆動される。曲折リボルバー65は、内側包装13の押し出しのためのプッシャー66を有し、ドラム状に形成されている。曲折リボルバー65とリボルバー52は、互いに90度ずらされた平面内に設けられており、その際、たばこ群11を引き渡すために、放射方向に設けられたポケット64が、その都度、ポケット53に対して、一列になるよう設けられている。
【0041】
たばこ群11とその周りに巻き付けられた内側カラー部38をリボルバー52から曲折リボルバー65に引き渡す間に、内側ブランク26が供給され、そしてたばこ群11の周りに内側カラー部38が巻き付けられる。
【0042】
内側ブランク26は、上方から供給される、つまり、複数の転向ロール68を介して往復貯蔵部69の領域へと案内される、走行する材料ウェブ67の形式にて供給される。往復貯蔵部69の領域に続いて、個々の内側ブランク26が、材料ウェブから切り離される(詳細は図示されていない)。ばらばらにされた内側ブランク26は、その後、縁側で、間隔を空けて設けられる二つの吸入コンベア70によって引き渡され、そしてたばこ群11の搬送路中に用意される。吸入コンベア70は、たばこ群11が内側ブランク26を連れて、両吸入コンベア70又はこれの上げ下ろし部71の間を通って動かされることができるような間隔を有して設けられる。その際、内側ブランク26は、U字形状に、内側カラー部38を有するたばこ群11の周りに巻きつけられる。内側カラー部38は、負圧によって吸入コンベア70の上げ下ろし部71に保持される。完全なる開示の為に、本出願人による欧州特許0031515明細書が参照される。当該明細書は、そのような搬送器官の構造を示している。
【0043】
曲折リボルバー65は、サイクル的に駆動され、そして半径方向に向けられた複数のポケット64を、内側ブランク26内にくるまれた、内側カラー部38を有するたばこ群11の部分的な収容の為に有している。ポケット64の側方には、曲折フィンガー74が設けられており、この曲折フィンガーが、同様に半径方向に向けられ、そして内側正面壁33の両側で、たばこ群11から突き出す内側正面壁33のコーナータブ75を、カラー側壁40に対してセットし、一方内側ブランク26を有するたばこ群11は、ポケット64内に押し込まれる(図10)。
【0044】
特別性は、プッシャー63が、垂直なプッシャープレート81を備えている。このプッシャープレートは、内側包装13の内側正面壁33への当接のために定められている。更に、プッシャープレート81の下側には、搬送方向に突出するプッシャートップ82が形成されている。プッシャートップ82は、内側後壁34の領域に延在しており、フィン状接合部37の為の内側ブランク26の下側の曲折タブ108が、各ポケット64に付設される(複数の互いに間隔を空けた吸入チャネル83を有する)シーリング枠縁77に当接されることに対して使用される。プッシャートップ82は、プッシャープレート81に向かって突き出しているので、曲折タブ108の周辺領域は、ポケット64のシーリング枠縁77に対して押し付けられ、そこでこれは負圧により保持される。
【0045】
上述した押し込みステーションの領域には、外側ガイド76が、曲折リボルバー65の周囲に設けられる。これは、曲折リボルバー65がある位置で更に回転すると、フィン状接合部37を形成するために、当初ポケット64から半径方向に突き出している曲折タブ109が、曲折リボルバー65の周囲に対してセットされるということに通じる。このようにして、曲折タブ109は、曲折リボルバー65の周囲において、側方からたばこ群11の横に存在し、そして他の曲折タブ108が、各ポケット64のシーリング枠縁77に存在する。
【0046】
外側ガイド76の延長部に、更に、押し込みステーションの領域において、垂直方向に動作するカウンターガイド102が設けられている。カウンターガイド102は、外側ガイド76の下方の自由端部と共に、マウスピースを形成するために使用される。このマウスピースを通って、内側ブランク26を有するたばこ群11が案内される。カウンターガイド102と外側ガイド76によって内側ブランク26は、たばこ群11又はカラー18に対してセットされる。その上、カウンターガイド102と外側ガイド76は、内側ブランク26が、たばこ群11またはカラー部18に対して押圧されるようなお互いの間隔に位置決めされる。発生する摩擦によって、たばこ群11に対する押し込みの際に、内側ブランク26がスライドされること、特に斜めになること、または、抜け出すことが回避される。この対策は、ポケット64のポケット壁部113,114が、異なる長さを有するということと関連がある。ポケット壁部113は、たばこ群11の全長にわたって伸びており、他方、反対側のポケット壁部114は短く、シーリング枠縁77を備えている。これに応じて、押し込みの際、内側ブランク26が、まず長い方のポケット壁部113と接触するに至り、そしてその際、内側ブランク26が、たばこ群11またはカラー18に対して押さえられると、ずれる可能性がある。
【0047】
たばこ群とカラー部18をポケット64内に押し込んだ後、カウンターガイド102は、外側ガイド76から更に離れ、プッシャー63の貫通を可能とする(図11)。
【0048】
別の特別性は、先ず、内側後壁34の領域のフィン状接合部37がシーリングされ、そしてその後ようやく、内側後壁35の領域の曲折タブ110,111がシーリングされる点にある。
【0049】
フィン状接合部37のシーリングは、三つのシーリングステーション78の中で、内側包装13がサイクル的に曲折リボルバー65へと搬送される間に行われる。シーリングステーション78中には、各一つのシーリング器官、例えば加熱可能なシーリングシュー79が、曲折リボルバー65の周囲に設けられる。シーリングシュー79は、図示されていない駆動装置によって曲折リボルバー65へと半径方向に動かされることができ、フィン状接合部37の為の内側ブランク26の両曲折タブ108,109を、圧力と熱によってシーリングする。シーリングシュー79は、フィン状接合部37の為の第二の曲折タブ109をシーリング枠縁77に対して連行しつつ、外側ガイド76の中の空所89を通って動かされる。フィン状接合部37の(部分的な)シーリングの後、シーリングシュー79は、シーリング枠縁77から離れるので、曲折リボルバー65は、ステーションを更に動かされる。
【0050】
本実施例においては、曲折リボルバー65は、12のポケット64を有している。三つのシーリングステーション78は、時計の11,12および1時の位置に存在している。各シーリングステーション78内で、ブランク26の曲折タブ108,109が、フィン状接合部37の位置においてシーリングされているので、全体として、十分に密で、または堅牢な固定が生じる。曲折リボルバー65上での回転時間に応じて、より大きなまたは小さな数量のシーリングステーション78もまた意図されうる。
【0051】
フィン状接合部37の製造の間、内側側壁35の為の内側ブランク26の曲折タブ110,111は、未だ折り曲げられておらず、基本的に横から突き出している。この側方タブの折り曲げは、内側包装13を曲折リボルバー65から押し出した後に行われる。
【0052】
曲折リボルバー65の排出ステーションにおいて、9時の位置にて、内側後壁34の領域におけるフィン状接合部37を有する、部分的にシーリングされた内側包装13が、上方を向いた状態で曲折リボルバー65から押し出される、そして水平なコンベア85へと引き渡される。これは、ドラム状に形成された曲折リボルバー65の内部に設けられるプッシャー66により行われる。これは、内側包装13を、引き続くコンベア85の領域へと押す。その際、フィン状接合部37は、外側ガイド76の下方の端部によって、搬送方向と反対の方向へ、内側後壁34に対してセットされる、又は折り曲げられる。
【0053】
コンベア85もまたサイクル的に駆動され、および、側方の、断面がC字形状のガイド86を有している。このガイドないで、互いに間隔を空けて配置される内側包装13がサイクル的に、水平方向コンベア85に沿ってスライドされることができる。この為、プッシャー87が使用される。このプッシャーは、図示されない駆動装置により、各二つの内側包装をとらえ、そしてある一つの位置へと搬送する。プッシャー87は、上方に二つのくぼみ86を有している。これらくぼみは、各内側包装13の収容の為に寸法決めされている。別の特別性として、ガイド86は、送入領域に一つの曲折フィンガー90を有しており、更なるコーナータブ89を両側で横に寝かせる。
【0054】
その後、内側包装13の搬送の間、内側側壁35の領域の曲折タブ110,111が、折り曲げられる。これは図示されていない曲折ガイドによって行われる。この曲折ガイドは、基本的に先行技術から公知である。別の特別性は、折り曲げの順序にある。先ず、内側後壁34の領域において側方に突き出しており、フィン状曲折部37を有している曲折タブ110が、包装内容物に対して折り曲げられ、そしてその後、内側前壁32の領域で側方から突き出している曲折タブ111が折り曲げられる。このようにして、封筒状の折り曲げが、内側包装13がコンベア85に搬送される間に完全に行われ、そして内側包装13は、その後、プッシャー87によって、引き続くシーリングリボルバー92のポケット91へと導入される。部分的に折り曲げられた内側包装13の引き渡しの後に、図4に従う構造で、サイクル的に駆動されるこのシーリングリボルバー92が存在する。
【0055】
水平軸の周りを回転するシーリングリボルバー92のポケット91は、半径方向に向けられ、そして各内側包装13を収容するために使用される。図15に従うシーリングリボルバー92の押し込みステーション内には、内側包装13を収容するためのポケット91が、コンベア85の延長部中でこれと一列に向けられている。シーリングリボルバー35上での回転中の内側側壁35の領域の内側包装13のシーリングの後、包装は、押し込みステーションに向かい合った位置にある排出ステーション中に、取り出される。つまり、シーリングはシーリングリボルバー92の180度の回転中に行われる。
【0056】
本件において、シーリング装置93が設けられている。これは時計の11時、12時、1時および2時の位置に設けられている。シーリング装置93は、各二つのシーリングシュー94から成る。これらシーリングシューは、両側から、内側包装13の内側側壁35に対して全面的に押さえられることができる。シーリングリボルバー92の静止状態フェーズの間、曲折タブ110、111のシーリングが、相連続する4つのステーション中で実施される。より多数または少数のシーリング装置93が設けられ得ることも当然である。シーリング装置93は、他の位置に設けられることも可能である。
【0057】
特に図16に示されるように、シーリングリボルバー92は、平行な平面中に設けられる二つのリボルバーディスク95を有している。これらは互いに間隔を空けて設けられている。リボルバーディスク95の中には、空所が設けられ、半径方向のポケット91を形成する。内側包装13をポケット91に押し込むために、プッシャー87が、両リボルバー95の間でかみ合う。更に、内側包装13の搬送路に沿って、シーリングリボルバー92の周囲に外側ガイド96が設けられる。シーリングシュー94は、シーリングの為に、内側側壁35に向かって水平方向に動かされる、またはシーリングの後に再び引き離され、シーリングリボルバー92の更なる搬送を行う。
【0058】
全面的にシーリングされた内側包装13の押し出しは、上述した排出ステーション内で行われる。そこでは、包装が、水平方向の搬出コンベア97によって捕えられ、この搬出コンベアが、プッシャー87のように、リボルバーディスク95の間でかみ合い、包装をポケット91から取り出す。搬出コンベア97上には、内側後壁34を有する内側包装13が、下方を向いて、上げ下ろし部98の連行部の間の上げ下ろし部98上に置かれる。
【0059】
搬出コンベア97の領域には、クーポン100または他の印刷キャリアが、密閉ブロック25の内側前壁32に張り付けられることができる。このため、適当なクーポン添付装置とクーポン100を用意しておくマガジンが、先行技術より公知である。
【0060】
更に、ばらばらにするためのユニット、供給ユニット、およびカラー部の密閉ブロック25への添付ユニットが設けられる。このため、図5は、走行する材料ウェブ101の供給部、およびこれに続いて、カラー部16を材料ウェブ101から切り離すための、ナイフロール103とカウンターロール104を有する切断装置を示す。ばらばらにされたカラー部16は、続いて、互いに間隔を設けられ、そしてその後、横断コンベア105に引き渡される。この横断コンベアは、カラー部16をコンベア97の方向へ、密閉ブロック25の上方まで搬送する。そこで、これらは、カラー部押し込み部106によって密閉ブロック25に貼りつけられる。この領域の装置は、本出願人の欧州特許0496261号明細書または欧州特許0667232号明細書に従い形成されることができる。
【0061】
カラー部16の供給に続いて、密閉ブロック25は、曲折リボルバー107に引き渡される。この曲折リボルバーにおいて、予め折り曲げられたブランクが外側包装12の為に用意される。包装10は、その後、曲折リボルバー107上で公知の方法で完成される。
【0062】
クーポン100およびカラー16の供給がオプションであって、必ず存在する必要はないということは当然である。
【符号の説明】
【0063】
10 包装]
11 たばこ群
12 外側包装
13 内側包装
14 箱部材
15 蓋
16 カラー部
17 箱前壁
18 底壁
19 箱後壁
20 蓋後壁
21 正面壁
22 蓋前壁
23 箱側壁
24 蓋側壁
25 密閉ブロック
26 内側ブランク
27 開口フラップ
28 脆弱線
29 操作フラップ
30 型抜き線
31 密閉ストリップ
32 内側前壁
33 内側正面壁
34 内側後壁
35 内側側壁
36 内側底壁
37 フィン状接合部
38 内側カラー部
39 カラー前壁
40 カラー側壁
42 空所
43 延長部
44 曲折線
45 掴み部
46 たばこマガジン
47 棒部材
48 ポケット
49 リボルバー
50 たばこガイド
51 プッシャー
52 リボルバー
53 ポケット
54 材料ウェブ
55 切断装置
56 ナイフロール
57 カウンターロール
58 搬送ロール対
59 スタンパー
60 横断コンベア
61 形成ポケット
62 プッシャー
63 プッシャー
64 ポケット
65 曲折リボルバー
66 プッシャー
67 材料ウェブ
68 転向ロール
69 往復貯蔵部
70 吸入コンベア
71 上げ下ろし部
73 プッシャープレート
74 曲折フィンガー
75 コーナータブ
76 外側ガイド
77 シーリング枠縁
78 シーリングステーション
79 シーリングシュー
80 空所
81 プッシャープレート
82 プッシャートップ
83 吸引チャネル
85 コンベア
86 ガイド
87 プッシャー
88 くぼみ
89 コーナータブ
90 曲折フィンガー
91 ポケット
92 シーリングリボルバー
93 シーリング装置
94 シーリングシュー
95 リボルバーディスク
96 外側ガイド
97 搬出コンベア
98 上げ下ろし部
99 連行部
100 クーポン
101 材料ウェブ
102 切断装置
103 ナイフロール
104 カウンターロール
105 横断コンベア
106 カラー部押し込み部
107 曲折リボルバー
108 曲折タブ
109 曲折タブ
110 曲折タブ
111 曲折タブ
112 カウンターガイド
113 ポケット壁部
114 ポケット壁部
A 間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一まとまりのパッケージ製品、特にたばこの為の包装であって、好ましくはフラップ箱として実施される外側包装(12)、および、包装内容物、特にたばこ群(11)を取り囲む内側ブランク(26)であって、好ましくはアロマおよび湿気を通さず、熱によりシーリング可能なフィルムから成る内側ブランク(26)を有する密閉ブロック(25)としての内側包装(13)から成り、前記フィルムが、内側正面壁(33)の領域に複数回使用可能な開口補助を備え、及び、内側包装(13)の側壁の領域に熱によるシーリングによって互いに接続される曲折タブを備える包装において、
曲折タブ(108,109)が、内側ブランク(26)の内側後壁(34)の領域において、フィン状曲折部として形成され、および熱シーリングによって、たばこ群(11)の領域の外で、一つのフィン状接合部(37)へと互いに接続されること、その際、フィン状接合部(37)が、互いに複数回覆い重なる曲折タブの領域に対して間隔を有して、内側側壁(35)の領域内に設けられていることを特徴とする前記包装。
【請求項2】
内側ブランク(26)の曲折タブ(110,111)が、内側ブランク(26)のコーナータブ(75,89)を含めて封筒状に折り曲げられること、及び、フィン状接合部(37)が、互いに重なり合うコーナータブ(75,89)と曲折タブ(110,111)の領域の外側で、封筒曲折部の領域の設けられており、重なり合うコーナータブ(75,89)および曲折タブ(110,111)の領域に対して、特に、数ミリメートルの少ない間隔(A)、好ましくは、2から3ミリメートルの間隔(A)で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装。
【請求項3】
内側ブランク(26)の曲折タブ(110,111)が、内側側壁(35)の平面内における交互の覆い重なりを形成しつつ内側側壁(35)の領域内で折り曲げられ、そして熱シーリングによって互いに接続され、その際、フィン状接合部(37)を有する内側後壁(34)の曲折タブ(110)が、包装内容物に当接し、および、内側前壁(32)の曲折タブ(111)が、それぞれ、フィン状接合部(37)を有する内側後壁(34)の曲折タブ(110)に折り曲げられることを特徴とする請求項1に記載の包装。
【請求項4】
密閉ブロック(25)内で、内側側壁(35)と内側前壁(37)の領域内において、熱耐性および圧力耐性を有する材料、好ましくは厚紙からなるカバーが、カラー前壁(39)おカラー側壁(40)を有する内側カラー部(38)として設けられており、その際、フィン状接合部(37)を有する内側前壁(34)の領域において、カバーが設けられていないことを特徴とする請求項1から前項のいずれか一項に記載の包装。
【請求項5】
特に請求項1に記載のたばこの包装を製造するための方法であって、好ましくはフラップ箱として実施される外側包装(12)を有し、及び、包装内容物、特にたばこ群(11)を取り囲む内側ブランク(26)であって、好ましくはアロマおよび湿度を通さず、熱によりシーリング可能なフィルムから成るブランクを有する、密閉ブロック(25)としての内側包装(13)を有し、前記フィルムが、内側正面壁(33)の領域において複数回使用可能な開口補助を備え、および内側包装(13)の側壁の領域において熱によるシーリングによって互いに接続される曲折タブを有する、包装を製造するための方法において、
包装内容物が、用意された内側ブランク(26)を通して曲折リボルバー(65)のポケットへと、包装内容物を内側ブランク(26)内に部分的に充填しつつ搬送されること、
及び、内側ブランク(26)の内側後壁(34)の領域の曲折タブ(108,109)が、曲折リボルバー(65)上で、熱によるシーリングによって一つのフィン状接合部(37)へと互いに接続され、特にこれが、曲折リボルバー(65)の周囲に設けられ、および連続している複数のシーリングステーション(78)において、サイクル的に駆動される曲折リボルバー(65)の静止状態フェーズ中に行われること、
及び、フィン状接合部(37)の端部領域が、内側側壁(35)の領域において互いに複数回覆い重なる曲折タブの領域に対して、間隔(A)を有して配置されるよう、内側側壁(35)の平面内へと折畳まれることを特徴とする方法。
【請求項6】
内側後壁(34)の領域におけるフィン状接合部(37)のシーリングと、フィン状接合部(37)の内側後壁(34)に対する折畳みの後、内側ブランク(26)の曲折タブ(110,11)が、内側側壁(35)の領域において内側ブランク(26)のコーナータブ(75、89)と覆い重なりつつ折り曲げられ、および互いにシーリングされること、
その際、先ず、コーナータブ(75,89)が、内側側壁(35)の平面内へと折り曲げられ、そしてその後、内側後壁(34)の曲折タブ(110)がフィン状接合部(37)の端部領域と共に折り曲げられ、並びに、更に内側前壁(32)の曲折タブ(111)が折り曲げられること、
および、内側側壁(35)が、その後全面にわたってシーリングされることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
曲折リボルバー(65)の領域において、まずフィン状接合部(37)が形成されること、及び、
その後、曲折リボルバー(65)に続く、水平に向けられたコンベア(85)の領域において、曲折タブ(110,111)の封筒状の曲折が、内側側壁(35)の領域において行われること、
および、その後、互いに重なり合うコーナータブ(75,89)と曲折タブ(110,111)の内側側壁(35)の領域におけるシーリングによって、コンベア(85)に続くシーリングリボルバー(92)上において、密閉ブロック(25)が完成されることを特徴とする請求項5から前項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
包装内容物に、内側ブランク(26)の供給の前に、内側カラー部(38)が供給され、この内側カラー部が、リボルバー(52)においてU字形状に位置しており、およびその後この中にたばこ群(11)が包装内容物として押し込まれること、及び、
内側カラー部(38)を有する包装内容物が、リボルバー(52)から搬出され、そして用意された内側ブランク(26)を通して曲折リボルバー内へと搬入されること、好ましくはこの搬入が、内側ブランク(26)が、曲折リボルバー(65)に上から供給されるよう行われること、
その際、内側カラー部(38)が、リボルバー(52)に側方から供給されること、特に走行する材料ウェブ(54,67)として供給され、この材料ウェブが、後に個々のブランクへと切り離されることを特徴とそる請求項5から前項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
内側ブランク(26)が、曲折リボルバー(65)のポケット(64)への内側カラー部(38)と包装内容物の搬入の際に、包装内容物に対向して又は内側カラー部(38)に対向して置かれ、好ましくはこれが、曲折リボルバー(65)の周囲に配置された外側ガイド(76)およびこれと組み合わされるカウンターガイド(112)によって行われ、これらが、内側カラー部(38)を有する包装内容物のためのマウスピースを形成することを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
包装内容物を、包装内容物の為のプッシャー(63)に形成されるプッシャートップ(82)によって曲折リボルバー(65)のポケット(64)に供給する際に、フィン状接合部(37)の為の内側ブランク(26)の曲折タブ(108)が、ポケット(64)に付設されるシーリング枠縁(77)に対して置かれ、及びそこで、特に少なくとも一つの吸引チャネル(83)によって、負圧によって保持され、その際、好ましくは、シーリング枠縁が、ポケット(64)の横に側方から設けられ及び曲折リボルバー(65)の周囲に対して間隔を有して設けられていること、及び、
フィン状接合部の為の別の曲折タブ(109)が、曲折リボルバー(65)の周囲からシーリングステーション(78)のシーリングシュー(79)によってシーリング枠縁(77)に対して案内され、及び、熱及び圧力の付勢によって第一の曲折タブ(108)と、フィン状接合部(37)へとシーリングされることを特徴とする請求項9から前項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
包装の製造の間に、マウスピースの高さが変更されること、つまり、一方では包装内容物と内側ブランク(26)をポケットへ供給するために減少されること、及び他方では増加され、これによってカウンターガイド(112)と上部ガイド(76)の間を通り抜けてプッシャー(63)が動作することができることを特徴とする請求項9または10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
特に請求項1に記載のたばこの包装(10)を製造するための装置であって、
好ましくはフラップ箱として実施される外側包装(12)を有し、及び、包装内容物、特にたばこ群(11)を有する密閉ブロック(25)としての内側包装(13)を有し、これを、好ましくはアロマを通さずおよび湿度を通さない、熱によりシーリング加納なフィルムが取り囲んでおり、このフィルムが、内側正面壁(33)の領域に複数回使用可能な開口補助を備え、及び内側側壁(35)の領域および内側艇壁(36)の領域に、熱によるシーリングにより互いに接続可能な曲折タブを備えている包装を製造する装置において、
包装内容物と、この周りに巻き付けられた内側ブランク(26)をその都度収容するためのポケット(64)を有する曲折リボルバー(65)と、
サイクル的に駆動される曲折リボルバー(65)の、静止状態フェーズの間にフィン状接合部(37)の形式で、内側ブランク(26)の内側後壁(34)の領域における曲折タブをシーリングするための、好ましくは複数の、曲折リボルバー(65)の周囲に設けられるシーリングステーション(78)とに特徴を有し、
フィン状接合部(37)を、内側側壁(35)と内側後壁(34)に対して折り曲げ、この折り曲げを、フィン状接合部(37)の端部領域が、内側側壁(35)の領域における、互いに複数覆い重なる曲折タブの領域に対して間隔(A)を有して設けられるよう行うための、一または複数の曲折手段を有していることを特徴とする装置。
【請求項13】
特に請求項1に記載のたばこの包装(10)を製造するための装置であって、
好ましくはフラップ箱として実施される外側包装(12)を有し、及び、包装内容物、特にたばこ群(11)を有する密閉ブロック(25)としての内側包装(13)を有し、これを、好ましくはアロマを通さずおよび湿度を通さない、熱によりシーリング加納なフィルムが取り囲んでおり、このフィルムが、内側正面壁(33)の領域に複数回使用可能な開口補助を備え、及び内側側壁(35)の領域および内側艇壁(36)の領域に、熱によるシーリングにより互いに接続可能な曲折タブを備えている包装を製造する装置において、
包装内容物及びこれを取り巻く内側ブランク(26)が、水平な搬送経路にそって曲折リボルバー(65)のポケット(64)へと押し込み可能であること、及び、
内側ブランク(26)の曲折タブを、内側ブランク(26)の内側後壁(34)の領域において、フィン状接合部(37)の形式でシーリングするために、曲折リボルバー(65)の周囲に配置された複数のシーリングステーション(78)が設けられていること、及び、
その時点までに部分的にシーリングされた内側包装(13)が、曲折リボルバー(65)に続く水平な搬送経路(85)に沿って搬送可能であり、この領域において、側方の曲折タブが、内側側壁(35)の領域において封筒状に折り曲げ可能であること、及び、
その時点までに部分的にシーリングされ、かつ完全に折り曲げられた内側包装(13)が、引き続くシーリングリボルバー(92)のポケット(91)内へと導入可能であること、及び、
曲折タブの内側側壁(93)の領域における全面的なシーリングの為に、シーリングリボルバー(92)の周囲にシーリングステーション(93)が設けられていることを特徴とする装置。
【請求項14】
曲折リボルバー(65)に続いて、包装内容物と内側ブランク(26)のためのコンベア(65)が設けられており、このコンベアが、曲折タブを内側側壁(35)の領域において折り曲げるための、位置固定の曲折ガイドを備えていること、及び、
内側ブランク(26)を有する包装内容物の更なる搬送路中において、シーリングリボルバー(92)の領域に複数のシーリング装置(92)が設けられ、内側側壁(35)の複数回重なり合う曲折タブとの全面的なシーリングが行われることを特徴とする請求項12または13に記載の装置。
【請求項15】
シーリングステーション(78)が、またはいずれのシーリングステーション(78)も、曲折リボルバー(65)のポケット(64)に付設されるシーリング枠縁(77)と、曲折リボルバー(65)の周囲に位置固定に設けられるシーリングシュー(79)を備え、
その際、シーリングシュー(79)が、曲折リボルバー(65)の回転フェーズの間に、シーリング枠縁(77)に対して間隔を空けることが可能であり、及び、フィン状接合部(37)のシーリングの為に、シーリング枠縁(77)に当接せしめることが可能であり、特にこれが、曲折リボルバー(65)の周囲に対する半径方向の動作によって行われ、及び、
その際、シーリング枠縁(77)が、曲折リボルバー(65)の周囲に対して間隔を有して側方からこの横に設けられており、及び、
その際、好ましくは、吸引チャネル(83)が、シーリング枠縁(77)に接続しており、フィン状接合部(37)の為の曲折タブ(108)をシーリング位置に保持することを特徴とする請求項12または13に記載の装置。
【請求項16】
曲折リボルバー(65)に、リボルバー(52)が設けられており、このリボルバーが、カラー部(16)とたばこ群(11)を連続して収容し一体化するためのポケット(53)を備えており、
その際、好ましくはカラー部(16)が、横断コンベア(60)によって、リボルバー(52)に側方から供給可能であり、及び、横断コンベア(60)が、スタンパー(59)によって形成ポケット(61)内へと移送可能であり、及びこの形成ポケット(61)によってポケット(53)へと供給可能であることを特徴とする請求項12から前項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
曲折リボルバー(65)およびシーリングリボルバー(93)並びにコンベア(65)の回転軸が、一つの平面内に設けられていること、及びコンベア(52)の排出ステーションも同様に、この平面内に設けられていること、及び、曲折リボルバー(65)およびシーリングリボルバー(93)の回転軸が、内側包装(13)の搬送方向に対して横断方向に向けられており、これに対して、コンベア(52)の回転軸が、搬送方向に平行に向けられていることを特徴とする請求項12から前項のいずれか一項に記載の装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公表番号】特表2013−513527(P2013−513527A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542375(P2012−542375)
【出願日】平成22年10月20日(2010.10.20)
【国際出願番号】PCT/EP2010/006412
【国際公開番号】WO2011/069575
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(504265684)フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト) (31)
【Fターム(参考)】