説明

環状アミノフェニルスルファメート誘導体

本発明は、式


式中、R及びRはそれぞれ水素原子又は低級アルキル基を表し;R及びRはそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、シアノ基等を表し;Aは窒素原子又はCHを表し;BはCH、SO、CO、場合により置換されていてもよいフェニル基等を表し;Rはアルキル基、フェニル基、アミノ基等を表す、
で示される、優れたステロイドスルファターゼ阻害作用を有し、エストロゲンやアンドロゲン等のステロイド類が関与する疾病の予防又は処置において有用な環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩を提供するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、優れたステロイドスルファターゼ阻害作用を有し、エストロゲンやアンドロゲン等のステロイド類が関与する疾病の予防又は処置において有用な新規な環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩に関する。
【背景技術】
ステロイド類のスルフェート、例えば、デヒドロエピアンドロステロンスルフェート、コレステロールスルフェート、エストロンスルフェート等のスルフェート類は、ヒト体内のステロイド代謝における中間生成物である。これらスルフェート類は、生体内においてさらに別のステロイド類へと代謝される。例えば、エストロンスルフェートは、生体内に存在するステロイドスルファターゼにより加水分解されて遊離型のエストロンに変化し、これはさらに、17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼにより可逆的にエストラジオールに変化する。かかるステロイド代謝により生成されるエストロンやエストラジオール等のエストロゲン類は、乳癌、子宮癌、卵巣癌、子宮内膜症、子宮腺筋症、乳腺症等の疾病と深く関係している。
従って、ステロイドスルファターゼの作用を効果的に阻害することができれば、エストロゲンやアンドロゲン等のステロイド類が関与する疾病の治療に有効であろうと考えられ、この考えに沿って、ステロイドスルファターゼ阻害作用を示すいくつかのステロイド性化合物、例えば、代表化合物としてエストロン−3−スルファメート(EMATE)が提案されている(PCT国際公開WO93/05064パンフレット参照)。しかし、EMATEは、強力なステロイドスルファターゼ阻害作用を示す一方でエストロゲン作用も強いため、エストロゲン類が関与する疾病の治療薬としては不適当な化合物である。
また、ステロイドスルファターゼ阻害作用を有する非ステロイド性の化合物として、ある種のクマリン誘導体、例えば、4−メチルクマリン−7−スルファメート(COUMATE)(J.Med.Chem.,Vol.37,219(1994)参照)や、ある種のフェニルスルファメート誘導体、例えば、4−(2−ミリストイルアミノエチル)フェニルスルファメート(DU−14)が提案されている(J.Med.Chem.,Vol.39,1349(1996)参照)。
しかし、これらCOUMATEやDU−14等の非ステロイド性の化合物は、副作用としてのエストロゲン作用は示さないものの、主作用であるステロイドスルファターゼ阻害作用が弱く、未だ満足のいくものではない。
本発明者らは、最近、強力なステロイドスルファターゼ阻害作用を示しながらエストロゲン作用を示さない、ある種の置換ビフェニルスルファメート誘導体を提案した(PCT国際公開WO01/02349パンフレット参照)。しかし、これらビフェニルタイプのスルファメート誘導体には遺伝毒性を有する化合物が多いことがわかった。
本発明者らはさらに鋭意研究を行った結果、今回、フェニル基の4位が環状アミノ基、すなわち、ピペリジニル基又はピペラジニル基で置換された新規な環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩が、優れたステロイドスルファターゼ阻害作用を示しつつ、しかもエストロゲン作用及び遺伝毒性を有さないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【発明の開示】
かくして、本発明は式

式中、
及びRはそれぞれ独立に水素原子又は低級アルキル基を表し、
及びRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は低級アルキル基を表し、
Aは窒素原子又はCHを表し、
BはCH、SO、CO、CH=CH又は置換もしくは未置換のフェニレン基を表し、
は水素原子、直鎖状もしくは分岐鎖状のC−C10アルキル基、フェニル低級アルキル基(ここで、フェニル部分は場合によりさらに置換されていてもよい)、ベンゾイル低級アルキル基(ここで、ベンゾイル基におけるフェニル部分は場合によりさらに置換されていてもよい)、シクロアルキル低級アルキル基、ピペリジニル低級アルキル基、置換もしくは未置換のフェニル基、置換もしくは未置換のベンゾイル基又はアミノ基(ここで、アミノ基は場合によりさらに低級アルキル基によって置換されていてもよく又は環状アミノ基を形成していてもよい)を表す、
で示される環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩を提供するものである。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本明細書において、「低級」なる語は、この語が付された基又は化合物の炭素原子数が6個以下、好ましくは4個以下であることを意味する。従って、「低級アルキル基」としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル基等を挙げることができる。
Bの定義における「置換もしくは未置換のフェニレン基」の「フェニレン基」上の置換基としては、例えば、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲノ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、低級アルキルアミノ基、ジ(低級アルキル)アミノ基、低級アルキルカルボニル基、低級アルキルカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アミノ低級アルキルカルボニル基等が挙げられ、該フェニレン基はこれらの基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていることができる。この中で特に、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、シアノ基、ハロゲノ低級アルキル基及び低級アルキルカルボニルアミノ基から選ばれる1又は2個の置換基で置換されていてもよいフェニレン基が好適である。
の定義における「C−C10アルキル基」は、炭素原子を1〜10個有する直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基であり、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、3,3−ジメチル−n−ヘキシル、n−ノニル、n−デシル基等を挙げることができる。これらの中、直鎖状もしくは分岐鎖状のC−Cアルキル基が好ましく、特に、直鎖状のC−Cアルキル基が好ましい。
また、Rの定義における「フェニル低級アルキル基(ここで、フェニル部分は場合によりさらに置換されていてもよい)」は、置換もしくは未置換のフェニル基で置換された低級アルキル基であり、ここで、フェニル基上の置換基としては、上記「フェニレン基」において述べたと同様の置換基を挙げることができる。
さらに、Rの定義における「ベンゾイル低級アルキル基(ここで、ベンゾイル基におけるフェニル部分は場合によりさらに置換されていてもよい)」は、そのフェニル部分が置換されていてもよくもしくは未置換であるベンゾイル基で置換された低級アルキル基であり、ここで、ベンゾイル基におけるフェニル部分上の置換基は、上記「フェニレン基」において述べたと同様の置換基を挙げることができる。
の定義における「置換もしくは未置換のフェニル基」におけるフェニル基上の置換基についても、上記「フェニレン基」において述べたと同様の置換基を挙げることができる。
の定義における「シクロアルキル低級アルキル基」は、シクロアルキル基で置換された低級アルキル基を意味する。ここで、好ましい「シクロアルキル基」としては、炭素原子を4〜8個有するシクロアルキル基、例えば、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等を挙げることができ、これらの中でも特に、シクロペンチル及びシクロヘキシル基が好適である。また、上記低級アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル及びn−ブチル基が好適である。かくして、「シクロアルキル低級アルキル基」の好適具体例としては、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロペンチル−n−プロピル、シクロペンチル−n−ブチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキシル−n−プロピル及びシクロヘキシル−n−ブチル基を挙げることができる。
の定義における「ピペリジニル低級アルキル基」は、ピペリジニル基で置換された低級アルキル基であり、ここで、ピペリジニル基は1位乃至4位のどの位置で低級アルキル基と結合していてもよいが、好ましい結合位置は1位又は4位である。
の定義における「アミノ基」は、未置換のアミノ基のみならず、1もしくは2個のアルキル基で置換されたアミノ基及び環状アミノ基を包含し、ここで、アルキル基としては、低級アルキル基の他に、例えば、1−低級アルキルエチル、1−低級アルキル−n−プロピル、2−低級アルキル−n−プロピル、ジ(低級アルキル)メチル、1,1−ジ(低級アルキル)エチル、1,1−ジ(低級アルキル)−n−プロピル等の分岐鎖状のC−C12アルキル基を挙げることができ、また、環状アミノ基としては、例えば、1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、1−アゼピニル基等を挙げることができる。これらの中で特に、1もしくは2個の分岐鎖状のC−Cアルキル基で置換されたアミノ基及び環状アミノ基が好適である。
さらに、「ハロゲン原子」には、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素原子が包含される。
本発明において好ましい一群の化合物は、R及びRが共に水素原子を表す場合の式(I)の化合物である。
本発明において好ましい別の一群の化合物は、R及びRがそれぞれ独立に水素原子又はハロゲン原子を表す場合の式(I)の化合物であり、特に、R及びRがそれぞれ独立に水素原子又はフッ素原子を表す場合の式(I)の化合物が好ましい。
本発明において好ましい別の一群の化合物は、BがCH又はSOを表す場合の式(I)の化合物である。
本発明において好ましいさらに別の一群の化合物は、Rが直鎖状もしくは分岐鎖状のC−Cアルキル基、フェニル低級アルキル基(ここで、フェニル部分は場合によりさらに置換されていてもよい)、シクロアルキル低級アルキル基又は置換もしくは未置換のフェニル基を表す場合の式(I)の化合物であり、特に、Rが置換もしくは未置換のフェニル基を表す場合の式(I)の化合物が好ましい。
に対して定義された上記の直鎖状もしくは分岐鎖状のC−Cアルキル基としては、特に、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル又はn−ノニル基が好適である。
また、Rに対して定義された上記のシクロアルキル低級アルキル基としては、特に、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロペンチル−n−プロピル、シクロペンチル−n−ブチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキシル−n−プロピル又はシクロヘキシル−n−ブチル基が好適である。
さらに、Rに対して定義された上記の置換もしくは未置換のフェニル基としては、特に、フルオロフェニル又はクロロフェニル基が好適である。
本発明により提供される前記式(I)の化合物の代表例としては、後記実施例に掲げるものの他に、次のものを挙げることができる。
2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−N−メチル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−N−エチル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−N,N−ジメチル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−N−メチル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−N−エチル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−N,N−ジメチル−O−スルファメート、
2−メチル−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2−エチル−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2−イソプロピル−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
3−メチル−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2−シアノ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2−ブロモ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2−ヨード−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
3−フルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
3−クロロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2,5−ジメチル−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2−シアノ−5−メチル−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
5−シアノ−2−メチル−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2−フルオロ−5−メチル−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
5−フルオロ−2−メチル−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
5−クロロ−2−フルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−メチルフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−エチルフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−イソプロピルフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−3−メチルフェニル−O−スルファメート、
2−シアノ−4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート、
2−ブロモ−4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−ヨードフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−3−フルオロフェニル−O−スルファメート、
3−クロロ−4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジメチルフェニル−O−スルファメート、
2−シアノ−4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−5−メチルフェニル−O−スルファメート、
5−シアノ−4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−メチルフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロ−5−メチルフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−5−フルオロ−2−メチルフェニル−O−スルファメート、
5−クロロ−4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(2−フェニルエチル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−{4−[3−(4−クロロフェニル)プロピル]ピペリジノ}−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−{4−[3−(4−メチルフェニル)プロピル]ピペリジノ}フェニル−O−スルファメート、
4−{4−[3−(4−シアノフェニル)プロピル]ピペリジノ}−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(4−フェニルブチル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(2−シクロヘキシルエチル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(5−シクロヘキシルペンチル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(4−メチルヘキシル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−(4−デシルピペリジノ)−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(2−オキソ−2−フェニルエチル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(ジエチルアミノメチル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−メチル−1−オキソブチル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(フェニルカルボニル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(1−オキソ−2−フェニルエチル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−{4−[3−(4−クロロフェニル)−1−オキソプロピル]ピペリジノ}−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−{4−[3−(4−メチルフェニル)−1−オキソプロピル]ピペリジノ}フェニル−O−スルファメート、
4−{4−[3−(4−シアノフェニル)−1−オキソプロピル]ピペリジノ}−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(1−オキソペンチル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(1−オキソデシル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシル−1−オキソプロピル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−(4−アミノカルボニルピペリジノ)−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
(Z)−2,5−ジフルオロ−4−[4−(1−ノネン−1−イル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
(Z)−4−{4−[3−(4−クロロフェニル)−1−プロペン−1−イル]ピペリジノ}−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
(Z)−2,5−ジフルオロ−4−{4−[3−(4−メチルフェニル)−1−プロペン−1−イル]ピペリジノ}フェニル−O−スルファメート、
(Z)−4−{4−[3−(4−シアノフェニル)−1−プロペン−1−イル]ピペリジノ}−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
(Z)−2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−オキソ−3−フェニル−1−プロペン−1−イル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
(Z)−4−[4−(3−シクロヘキシル−1−プロペン−1−イル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
(Z)−4−[4−(3−アミノ−1−プロペン−1−イル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
(Z)−2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−イソプロピルアミノ−1−プロペン−1−イル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−クロロフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(4−メチルフェニル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−シアノフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(2,4−ジクロロフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(2−クロロ−4−メチルフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−クロロ−2−メチルフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(4−メトキシフェニル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−アミノフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(4−ニトロフェニル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−クロロメチルフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−シアノメチルフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(4−メチルアミノフェニル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−ジエチルアミノフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−アセチルアミノフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−アセチルフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−アミノメチルカルボニルフェニル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−クロロフェニル)メチルピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(4−メチルフェニル)メチルピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−シアノフェニル)メチルピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−アミノ−2−メチルフェニル)メチルピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−(4−シクロヘキシルメチルスルホニルピペラジン−1−イル)−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(2−シクロヘキシルエチル)スルホニルピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−(4−イソプロピルスルホニルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−(4−スルファモイルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−(4−イソプロピルスルファモイルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(2−フェニルエチル)スルホニルピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート、
4−[4−(3−シクロヘキシルプロパノイル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
4−[4−(4−シクロヘキシルブチリル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−[4−(4−フェニルブチリル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート、
4−(4−クロロフェニルピペラジン−1−イル)−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート、
2,5−ジフルオロ−4−(4−メチルフェニルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート、
4−(4−シアノフェニルピペラジン−1−イル)−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート等。
本発明の式(I)の化合物は、また、置換基A及びRの種類に応じて場合により塩を形成することができ、その塩の例としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸との塩;酢酸、蓚酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸との塩;ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ピロリジン、モルホリン、ピリジン等の有機塩基との塩;アンモニウム塩等が挙げられ、中でも、製薬学的に許容しうる塩が好ましい。
本発明によれば、前記式(I)の化合物は、例えば、式

式中、R、R、A、B及びRは前記の意味を有する、
で示される環状アミノフェノール誘導体を式

式中、R及びRは前記の意味を有する、
で示されるアミドスルホン酸クロリドと反応させることにより製造することができる。
反応は、一般に、不活性溶媒中、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化アルキル類;ピリジン等の有機塩基類等の中で、必要に応じて、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、カリウムブトキシド、水酸化カリウム等のアルカリ類、又はトリエチルアミン、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン等の有機塩基類の存在下に、−20℃乃至反応混合物の還流温度、好ましくは0℃乃至室温の範囲内の温度で行うことができる。
式(II)の化合物に対する式(III)のアミドスルホン酸クロリドの使用割合は特に制限されるものではないが、一般には、式(II)の化合物1モル当たりアミドスルホン酸クロリドを少なくとも1モル、好ましくは1.1〜20モル、さらに好ましくは2〜10モルの範囲内で用いるのが好適である。また、上記アルカリは式(II)の化合物1モル当たり約2〜約10モルの範囲内で用いることができる。
また、前記式(I)においてR及びRが共に水素原子を表す場合の化合物は、例えば、前記式(II)の環状アミノフェノール誘導体をクロロスルホニルイソシアネートと反応させ、次いで水で処理することにより製造することもできる。
前記式(II)の環状アミノフェノール誘導体とクロロスルホニルイソシアネートとの反応は、一般に、不活性溶媒中、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素類;アセトニトリル等の中で、50℃乃至反応混合物の還流温度、好ましくは80℃乃至反応混合物の還流温度の範囲内の温度で行うことができる。
式(II)の環状アミノフェノール誘導体に対するクロロスルホニルイソシアネートの使用割合は特に制限されるものではないが、一般には、式(II)の化合物1モル当たりクロロスルホニルイソシアネートを少なくとも1モル、好ましくは1.01〜2モルの範囲内で用いるのが適当である。
次いで行われる水による処理は、通常、上記反応により生成する反応混合物に水を添加することにより容易に行うことができる。
かくして、本発明が目的とする前記式(I)の化合物が得られる。
上記反応において、出発原料として使用される上記式(II)の環状アミノフェノール誘導体は、その大部分が新規なものであるが、既知化合物の合成の場合と同様な方法、例えば、下記反応式1、2又は3に示すルートに従って容易に合成することができる。ここで、生成する環状アミノフェノール誘導体のフェノール性水酸基が保護されている場合には、その保護基は、例えば、三臭化ホウ素、塩化アルミニウム等のルイス酸;濃塩酸、臭化水素酸等の酸;ピリジン塩酸塩等のアミン塩等による処理;又は水素添加等により除去することができる。なお、反応条件等の詳細は、反応式1については後記製造例9及び13を、反応式2については後記製造例1、3、7及び38を、反応式3については後記製造例72〜76、79及び80を、そしてフェノール性水酸基の脱保護については後記製造例2、10、28、30及び94をそれぞれ参照されたい。
フェノール化合物に環状アミン化合物を結合させる場合:
反応式1


上記各式中、Rは水素原子又はヒドロキシ保護基を表し、Yはフッ素原子、塩素原子又は臭素原子を表し、R、R、R、A及びBは前記の意味を有する。
ピペラジニルフェノール化合物にB−Rを結合させる場合:
反応式2


上記各式中、Xは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表し、R、R、R、R及びBは前記の意味を有する。
環状アミノフェノール母核から側鎖を伸張する場合:
反応式3

上記各式中、Rはホルミル基、カルボキシル基、ヒドロキシメチル基等の官能基を表し、R、R、R、R、A及びBは前記の意味を有する。
なお、前記の各反応において、反応に供せられる化合物中に該反応に関与する可能性のある置換基、例えば、水酸基、アミノ基、カルボキシル基等が存在する場合、該置換基は必要に応じて保護基により保護しておき、反応が終了した後に該保護基を離脱させるようにすることもできる。
以上に述べた本発明の方法に従い製造される前記式(I)の化合物は、それ自体既知の手段、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー等の方法により、反応混合物から単離、精製することができる。
本発明により提供される式(I)で示される環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩は、優れたステロイドスルファターゼ阻害作用を有しており、医薬として、エストロゲンやアンドロゲン等のステロイド類が関与する疾病、例えば、乳癌、子宮体癌、卵巣癌、子宮内膜増殖症、不妊症、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、自己免疫疾患、痴呆症、アルツハイマー病、乳腺症、男性の女性化乳房症、前立腺肥大症、乏精液症に関する男性の不妊症、アンドロゲン依存性皮膚疾患などの治療、処置のために有効である。
本発明の式(I)の化合物のステロイドスルファターゼ阻害作用、エストロゲン作用及び遺伝毒性の有無は、以下に述べる実験によって示すことができる。
(1)ステロイドスルファターゼ阻害作用(インビトロ)の測定:
ステロイドスルファターゼ酵素源には、MCF−7ヒト乳ガン細胞のミクロソーム画分を用いた。
リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)に、試験化合物、上記ミクロソーム画分及び約100nCiの[6,7−H]エストロン−3−スルフェート(Perkin Elmer Life Sciences,Boston,MA,USAから購入、比活性40〜60Ci/mmol)を含む60μMエストロン−3−スルフェートを50μL加え、全量を150μLにした。これを37℃で30分間インキュベートした。インキュベート後、約2nCiの[4−14C]エストロン(Perkin Elmer Life Sciences,Boston,MA,USAから購入、比活性45〜60mCi/mmol)を含むPBSを50μL加えて撹拌し、さらにトルエン800μLを加えて30秒間充分に振とうした。これを2000×g、10分間遠心分離して水相と有機相を分離した。有機相の一部(400μL)を採取し、シンチレーション分光測定によってH及び14C含有量を測定した。
加水分解された[6,7−H]エストロン−3−スルフェートの質量を、得られたHのカウント数(用いた有機相の量、及び[4−14C]エストロンの回収量に対して補正した)及び基質([6,7−H]エストロン−3−スルフェート)の比活性から計算し、各試験化合物のステロイドスルファターゼ抑制率を求めた。その結果を下記表1に示す。

(2)ステロイドスルファターゼ阻害作用(インビボ)の測定:
両側卵巣摘除手術を行った1群6匹の雌SD系ラットに、0.5%ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート(Tween80)に懸濁した試験化合物を1日1回7日間経口投与した。最終投与の翌日エーテル麻酔により屠殺し、解剖して肝臓及び子宮を取り出して、冷したPBSで洗浄した後、−70℃以下で保存した。肝臓及び子宮は別々にハサミで細切し、冷した250mMショ糖を含むPBS中に懸濁させた。氷冷下、それぞれの懸濁液をホモジナイザーによって均質化を行った。2000×gで20分間遠心分離(4℃)することにより、核及び細胞デブリを除去し、この上清のタンパク質濃度を、Bradfordの方法(Anal.Biochem.,72,248−254(1976))によって測定した。
上清タンパク質量2〜200μg及び約100nCiの[6,7−H]エストロン−3−スルフェート(Perkin Elmer Life Sciences,Boston,MA,USAから購入、比活性40〜60Ci/mmol)を含む60μMエストロン−3−スルフェートを50μL加えてPBSで全量150μLにし、37℃で30分間インキュベートした。インキュベートを行った後、上記(1)のインビトロの測定と同様にして加水分解された[6,7−H]エストロン−3−スルフェートの量を計算した。また、タンパク質1mg当たりのステロイドスルファターゼ活性を計算した。そして、加水分解された[6,7−H]エストロン−3−スルフェートの量及びタンパク質1mg当たりのステロイドスルファターゼ活性の結果から、試験化合物のステロイドスルファターゼ抑制率を求めた。その結果を下記表2に示す。


(3)エストロゲン作用を調べるためのMCF−7細胞の増殖測定:
試験化合物のエストロゲン作用に起因するMCF−7細胞の増殖促進を測定した。
75cm培養フラスコを用いて、MCF−7細胞を、ウシ胎児血清(FBS)を10%含有し且つフェノールレッドを含まないRPMI1640培地で培養した。次に、チャコール処理により内因性ステロイドを除去したFBSを10%含有し且つフェノールレッドを含まないRPMI1640培地に変更し、2日ごとに培地を交換して4日間培養した。このステップにより、エストロゲンをMCF−7細胞から除去した。
96ウェルプレートにMCF−7細胞を2,000細胞/ウェル接種し、細胞をプレート固着させるために24時間培養した。細胞固着後、各ウェルの培地を、10−6Mの試験化合物及び10%のチャコール処理FBSを含有し且つフェノールレッドを含まないRPMI1640培地に変更してさらに4日間培養した。培養の間、培地は用時調製した培地に毎日交換した。また、試験化合物を添加しないコントロールのウェルも設定した。
培養終了後、MTT(3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウムブロマイド;シグマアルドリッチジャパン社製)法にて細胞増殖を測定した。すなわち、PBSに5mg/mLの濃度で溶解したMTT溶液を、細胞が入れられた96ウェルプレートのウェルへ10μL/ウェル添加し、37℃で2時間インキュベートした。インキュベート終了後、培地を取り除き、細胞内に取り込まれて変化した色素を、100μLのジメチルスルホキシドで溶解した。色素の吸光度はマイクロプレートリーダーを用いて波長570nmで測定し、630nmのバックグラウンドを差し引いた。各試験化合物についての、コントロールウェルに対する吸光度を下記表3に示す。
下記表3に示すように、試験化合物を添加したウェルの吸光度はいずれも、コントロールウェルの吸光度の150%未満であったため、各試験化合物にはエストロゲン作用は見られないものと認められた。

(4)遺伝毒性の有無を調べるためのMiniscreen法:
試験化合物の細菌に対する復帰突然変異誘発作用の有無を、Miniscreen法(Environ.Mol.Mutagen.,35,72−77)により検討した。試験はネズミチフス菌TA100及びTA98並びに大腸菌WP2uvrA株を用い、代謝活性化を行わない場合及び代謝活性化を行う場合について直接法で行った。なお、用量は0、10、50、100、500及び1000μg/ウェルの6通りを設定した。
6ウェルプレート上に形成した最小グルコース寒天培地1ウェル当たりに試験化合物溶液または溶媒を0.02mL、0.1Mナトリウム−リン酸緩衝液(pH7.4)を0.1mL、菌懸濁液を0.025mL及び軟寒天溶液0.5mLを加えて混合した。なお、代謝活性化を行う場合には0.1Mナトリウム−リン酸緩衝液(pH7.4)の代わりにラット肝S9mixを0.1mL加えた。軟寒天溶液が凝固した後、37℃で48時間培養した。培養終了後にプレート上の復帰変異コロニー数をコロニーカウンターを用いて目視で計測した。復帰突然変異誘発の有無は溶媒対照における復帰変異コロニー数の2倍以上に増加した場合を陽性とし、溶媒対照と同等な場合を陰性とした。試験結果を、下記試験(5)の試験結果と合わせて後記表4に示す。
(5)遺伝毒性の有無を調べるためのインビトロ小核試験:
試験化合物の培養細胞に対する染色体異常に起因する小核誘発作用の有無を調べるため、インビトロ小核試験(変異原性試験,3,238−245)をLab−Tek法により検討した。試験はチャイニーズハムスター肺線維芽細胞(CHL/IU細胞)を用い、連続処理法にて行った。なお、試験化合物の濃度は、50%増殖阻害濃度(IC50)並びにこれを公比2で1回及び2回希釈した濃度の計3通りを設定した。
無傷のCHL/IU細胞を、4ウェルのLab−Tekチャンバースライド(Nalge Nunc)に2.5×10細胞/ウェル播種し、10%仔牛血清(ICN)及び2mMグルタミンを含むイーグルMEM培地(ICN)を用いて37℃、炭酸ガス濃度5%で24時間培養した。培養終了後に培地を除き、溶媒又は上記設定濃度となるような濃度で試験化合物を含む新鮮培地を1mL加え、24時間培養した。培養終了後にCa2+及びMg2+を含まない生理的リン酸緩衝液1mLで洗浄し、0.075M塩化カリウム水溶液1mLを加え、室温で5分間低張処理を行った。低張処理終了後に固定液(メタノール:酢酸=99:1)で固定した。チャンバーを取り外したスライドをアクリジンオレンジ水溶液(40μg/mL)で染色した。1用量当たり1000個の細胞を蛍光顕微鏡で観察し、小核を持つ細胞数を計測した。小核誘発作用の有無は溶媒対照における小核誘発率の2倍以上に増加した場合を陽性とし、溶媒対照と同等な場合を陰性とした。試験結果を、上記試験(4)の試験結果と合わせて下記表4に示す。

(6)遺伝毒性の有無を調べるための、細菌を用いる復帰突然変異試験(Ames試験):
試験化合物の細菌に対する復帰突然変異誘発作用の有無を、細菌を用いる復帰突然変異試験(Mutat.Res.,113,173−215)により検討した。試験はネズミチフス菌TA100、TA1535、TA98及びTA1537株並びに大腸菌WP2uvrA株を用い、代謝活性化を行わない場合及び代謝活性化を行う場合について直接法で行った。なお、用量は10、50、100、500、1000及び5000μg/ウェルの6通りを設定した。
滅菌した試験管に試験化合物溶液または溶媒を0.1mL、0.1Mナトリウム−リン酸緩衝液(pH7.4)を0.5mL、菌懸濁液を0.1mL及び軟寒天溶液2mLを加えて混合した。なお、代謝活性化を行う場合には0.1Mナトリウム−リン酸緩衝液(pH7.4)の代わりにラット肝S9mixを0.5mL加えた。この混合液を最小グルコース寒天培地上に重層し、重層した軟寒天溶液が凝固した後、37℃で48時間培養した。培養終了後にプレート上の復帰変異コロニー数をコロニーカウンターを用いて目視で計測した。復帰突然変異誘発の有無は溶媒対照における復帰変異コロニー数の2倍以上に増加した場合を陽性とし、溶媒対照と同等な場合を陰性とした。試験結果を、下記試験(7)の試験結果と合わせて後記表5に示す。
(7)遺伝毒性の有無を調べるための、哺乳類の培養細胞を用いる染色体異常試験:
試験化合物の培養細胞に対する染色体異常誘発作用の有無を、哺乳類の培養細胞を用いる染色体異常試験(Mutat.Res.,48,337−354)により検討した。試験はチャイニーズハムスター肺線維芽細胞(CHL/IU細胞)を用い、短時間処理法及び連続処理法にて行った。なお、試験化合物の濃度は、細胞増殖率が50%未満で且つ100個以上の分裂細胞が観察される濃度及びそれ以下の濃度で且つ細胞増殖率を考慮した2通りの濃度の計3通りを設定した。
無傷のCHL/IU細胞を、直径60mmの細胞培養用ディッシュに5×10細胞/ディッシュ播種し、新生仔牛血清(三光純薬社製)を10v/v%加えたイーグルMEM培地(日水製薬社製)を用いて37℃、炭酸ガス濃度5%で3日間培養した。培養終了後に培地を除き、連続処理法の場合には溶媒又は上記設定濃度となるような濃度で試験化合物を含む新鮮培地5mLを、短時間処理法であって且つS9mixを添加しない場合には上記と同様の新鮮培地3mLを、短時間処理法であって且つS9mixを添加する場合には上記と同様の新鮮培地2.5mLにS9mix0.5mLを加えた新鮮培地3mLをそれぞれディッシュに加えた。短時間処理法の場合には6時間処理した後に培地を除き、Ca2+及びMg2+を含まない生理的リン酸緩衝液2mLで洗浄し、試験化合物を含まない新鮮培地5mLを加えて、18時間培養した。また、連続処理法では24時間培養した。短時間処理法及び連続処理法とも、培養終了2時間前に10μg/mLのコルセミド溶液50μLを加えた。培養終了後に0.25%トリプシン溶液を用いて細胞を剥離し、遠心管に移した。細胞懸濁液を1000rpmで5分間遠心分離して上清を除いた後に0.075M塩化カリウム水溶液3mLを加え、37℃で15分間低張処理を行った。遠心分離で低張液を除いた後に固定液(メタノール:酢酸=3:1)で固定した。固定した細胞懸濁液をスライドガラスに滴下した後に、2%ギムザ液で染色した。1用量当たり100個の分裂中期細胞を光学顕微鏡で観察し、染色体の構造異常及び数的異常を持つ細胞数を計測した。染色体異常誘発作用の有無は溶媒対照における染色体異常を持つ細胞の割合が5%以下の場合を陰性、5〜10%の場合を疑陽性、また10%以上の場合を陽性と判定した。試験結果を、上記試験(6)の試験結果と合わせて下記表5に示す。

上記のとおり、本発明の前記式(I)の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩は、優れたステロイドスルファターゼ阻害活性を有しており、しかもエストロゲン作用及び遺伝毒性は示さないため、ヒトその他の哺乳動物の病気の予防、治療、処置のために、ステロイドスルファターゼ阻害剤として経口投与又は非経口投与(例えば、筋注、静注、直腸投与、経皮投与など)することができる。
本発明の化合物は、薬剤として用いる場合、その用途に応じて、固体形態(例えば、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆粒剤、散剤、細粒剤、丸剤、トローチ錠など)、半固体形態(例えば、坐剤、軟膏など)又は液体形態(例えば、注射剤、乳剤、懸濁液、ローション、スプレーなど)のいずれかの製剤形態に調製して用いることができる。しかして、上記製剤に使用しうる無毒性の添加剤(例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、矯味矯臭剤、乳化剤など)としては、例えば、でん粉、ゼラチン、ブドウ糖、乳糖、果糖、マルトース、炭酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース又はその塩、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、p−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル、シロップ、エタノール、プロピレングリコール、ワセリン、カーボワックス、グリセリン、ゴマ油、パナセート、塩化ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸等が挙げられる。該薬剤はまた、治療学的に有用な他の薬剤を含有することもできる。
該薬剤中における本発明の化合物の含有量は、その剤形等に応じて変えることができるが、一般には、固体及び半固体形態の場合には0.1〜50重量%の濃度で、そして液体形態の場合には0.05〜10重量%の濃度で含有していることが望ましい。
本発明の化合物の投与量は、対象とするヒトをはじめとする温血動物の種類、投与経路、症状の軽重、医師の診断等により広範に変えることができる。一般には、1日当たり0.01〜5mg/kg、好適には0.02〜2mg/kgの範囲内とすることができるが、しかし、患者の症状の軽重、医師の診断等に応じて、上記範囲の下限よりも少ない量又は上限よりも多い量を投与することはもちろん可能である。上記投与量は1日1回又は数回に分けて投与することができる。
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
【実施例1】
4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノール142mgをN,N−ジメチルアセトアミド0.9mLに溶解し、氷冷下でスルファモイルクロリド210mgを加え、室温下で3時間攪拌した。反応混合物を飽和食塩水にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で弱アルカリ性とした後、生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄の後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:アセトン=13:7)で精製し、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート100mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.87(6H,d,J=6.6Hz),1.72−1.86(1H,m),2.08(2H,d,J=7.3Hz),2.38−2.52(4H,m),3.05−3.15(4H,m),6.93(2H,d,J=9.3Hz),7.10(2H,d,J=9.3Hz),7.78(2H,s).
MS(m/z):313(M).
【実施例2】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール28mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=12:1)で精製して、4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート27mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.38−2.53(2H,m),2.58(4H,br s),2.77(2H,t,J=7.7Hz),3.12(4H,br s),6.95(2H,d,J=8.9Hz),7.10(2H,d,J=9.3Hz),7.12−7.31(5H,m),7.78(2H,s).
MS(m/z):361(M).
【実施例3】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−イソバレリルピペラジン124mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:テトラヒドロフラン=3:1)で精製して、4−(4−イソバレリルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート98mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.90(6H,d,J=6.6Hz),1.92−2.07(1H,m),2.21(2H,d,J=6.9Hz),3.00−3.16(4H,m),3.50−3.63(4H,m),6.98(2H,d,J=9.2Hz),7.12(2H,d,J=9.3Hz),7.79(2H,s).
MS(m/z):341(M).
【実施例4】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに1−ベンゾイル−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン134mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=14:1)で精製して、4−(4−ベンゾイルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート146mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):3.15(4H,br s),3.32−3.85(4H,m),6.98(2H,d,J=9.3Hz),7.12(2H,d,J=8.9Hz),7.38−7.49(5H,m),7.80(2H,s).
MS(m/z):361(M).
【実施例5】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに1−(4−クロロフェニルアセチル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン200mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:テトラヒドロフラン=3:1)で精製して、4−[4−(4−クロロフェニルアセチル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート31mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):3.01−3.11(4H,m),3.60(4H,br s),3.77(2H,s),6.95(2H,d,J=9.3Hz),7.11(2H,d,J=8.9Hz),7.23(2H,d,J=8.5Hz),7.33(2H,d,J=8.5Hz),7.79(2H,s).
MS(m/z):411(M+2),409(M).
【実施例6】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに1−ベンジルスルホニル−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン159mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=14:1)で精製して、4−(4−ベンジルスルホニルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート105mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):3.02−3.20(4H,m),3.24(4H,br s),4.47(2H,s),6.98(2H,d,J=8.9Hz),7.12(2H,d,J=8.9Hz),7.28−7.52(5H,m),7.80(2H,s).
MS(m/z):411(M).
【実施例7】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに2−メチル−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール132mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:テトラヒドロフラン=3:1)で精製して、2−メチル−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート38mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.52−2.63(6H,m),2.79(2H,t,J=7.9Hz),3.10−3.17(4H,m),6.78(1H,dd,J=3.1,8.9Hz),6.83(1H,d,J=2.7Hz),7.11(1H,d,J=8.9Hz),7.13−7.30(5H,m),7.81(2H,s).
MS(m/z):375(M).
【実施例8】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに3−メチル−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール413mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:テトラヒドロフラン=3:1)で精製して、3−メチル−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート280mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.53−2.69(6H,m),2.78(2H,t,J=7.7Hz),2.80−2.90(4H,m),7.02−7.10(3H,m),7.14−7.32(5H,m),7.83(2H,s).
MS(m/z):375(M).
【実施例9】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに5−ヒドロキシ−2−(4−フェニルピペリジノ)ベンゾニトリル40mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:アセトン=15:1)で精製して、3−シアノ−4−(4−フェニルピペリジノ)フェニル−O−スルファメート23mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.92−2.10(4H,m),2.61−2.76(1H,m),2.88−3.07(2H,m),3.71(2H,d,J=11.2Hz),4.99(2H,br s),7.07(1H,d,J=8.9Hz),7.16−7.38(5H,m),7.47(1H,dd,J=2.9,9.1Hz),7.52(1H,d,J=2.7Hz).
MS(m/z):357(M).
【実施例10】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに2−(4−ベンジルピペリジノ)−5−ヒドロキシベンゾニトリル37mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:アセトン=15:1)で精製して、4−(4−ベンジルピペリジノ)−3−シアノフェニル−O−スルファメート33mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.45−1.62(2H,m),1.62−1.75(1H,m),1.79(2H,d,J=12.7Hz),2.61(2H,d,J=6.9Hz),2.78(2H,dd,J=10.0,11.9Hz),3.58(2H,d,J=11.9Hz),4.98(2H,s),6.99(1H,d,J=9.2Hz),7.10−7.36(5H,m),7.41(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),7.49(1H,d,J=2.7Hz).
MS(m/z):371(M).
【実施例11】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに5−ヒドロキシ−2−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]ベンゾニトリル141mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:アセトン=18:1)で精製して、3−シアノ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート136mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.31−1.51(5H,m),1.62−1.73(2H,m),1.82(2H,d,J=9.6Hz),2.62(2H,t,J=7.7Hz),2.79(2H,t,J=11.6Hz),3.58(2H,d,J=11.9Hz),4.97(2H,s),6.99(1H,d,J=8.9Hz),7.13−7.31(5H,m),7.42(1H,dd,J=2.9,9.1Hz),7.48(1H,s).
MS(m/z):399(M).
【実施例12】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに5−ヒドロキシ−2−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル116mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=10:1)で精製して、3−シアノ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート94mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.57−2.72(6H,m),2.79(2H,t,J=7.9Hz),3.12−3.21(4H,m),7.16−7.32(6H,m),7.49(1H,dd,J=2.9,9.1Hz),7.60(1H,d,J=2.7Hz),8.02(2H,s).
MS(m/z):307(M−79).
【実施例13】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに2−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−5−ヒドロキシベンゾニトリル246mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=10:1)で精製して、3−シアノ−4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート252mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.78−0.95(2H,m),1.07−1.28(6H,m),1.45−1.57(2H,m),1.57−1.76(5H,m),2.40(2H,t,J=7.9Hz),2.58−2.70(4H,m),3.12−3.25(4H,m),6.99(1H,d,J=8.9Hz),7.45(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),7.50(1H,d,J=2.7Hz).
MS(m/z):327(M−79).
【実施例14】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに2−クロロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール87mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=15:1)で精製して、2−クロロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート47mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.47−2.64(6H,m),2.75(2H,t,J=7.7Hz),3.14(4H,br s),6.92(1H,dd,J=3.1,9.3Hz),7.03(1H,d,J=2.7Hz),7.17(1H,t,J=7.1Hz),7.20−7.31(5H,m),8.00(2H,s).
MS(m/z):397(M+2),395(M).
【実施例15】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに2−クロロ−4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェノール塩酸塩200mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、2−クロロ−4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート186mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.85(2H,m),1.1−1.3(6H,m),1.45(2H,m),1.67(5H,m),2.27(2H,t,J=7.3Hz),2.46(4H,br t,J=4.6Hz),3.15(4H,br t,J=4.6Hz),6.93(1H,dd,J=3.1,9.3Hz),7.03(1H,d,J=2.7Hz),7.28(1H,d,J=8.9Hz),8.03(2H,s).
MS(m/z):415(M).
【実施例16】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに2−[4−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−フェニルエタン−1−オン24mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=15:1)で精製して、2−クロロ−4−[4−(2−フェニル−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート19mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.67(4H,br s),3.18(4H,br s),3.91(2H,br s),6.92(1H,dd,J=2.9,9.1Hz),7.04(1H,d,J=2.7Hz),7.28(1H,d,J=9.3Hz),7.51(2H,t,J=7.7Hz),7.62(1H,t,J=7.3Hz),7.93−8.09(4H,m).
MS(m/z):411(M+2),409(M).
【実施例17】
2−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩150mg、N,N−ジメチルアセトアミド1.4mL及びトリエチルアミン220μLの混合物へ氷冷下、4−クロロベンゼンスルホニルクロリド122mgを加え、同温で1.3時間撹拌した。反応混合物にスルファモイルクロリド243mgを加え、室温に戻し2.7時間撹拌した。反応混合物を飽和食塩水にあけ、酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で弱アルカリ性とした。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄の後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=20:1)で精製し、2−クロロ−4−[4−(4−クロロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート129mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.95−3.10(4H,m),3.19−3.30(4H,m),6.92(1H,dd,J=3.1,9.2Hz),7.07(1H,d,J=2.7Hz),7.30(1H,d,J=8.9Hz),7.74(2H,d,J=8.5Hz),7.79(2H,d,J=8.9Hz),8.05(2H,s).
MS(m/z):388(M−77),386(M−79).
【実施例18】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに3−クロロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール26mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=13:1)で精製して、3−クロロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート27mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.53−2.70(6H,m),2.78(2H,t,J=7.7Hz),2.98(4H,br s),7.14−7.37(8H,m),7.98(2H,s).
MS(m/z):318(M−77),316(M−79).
【実施例19】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに2−フルオロ−4−(4−オクチルピペラジン−1−イル)フェノール248mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=13:1)で精製して、2−フルオロ−4−(4−オクチルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート245mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.87(3H,t,J=6.8Hz),1.13−1.40(10H,m),1.40−1.60(2H,m),2.37(2H,t,J=7.7Hz),2.44−2.67(4H,m),3.03−3.25(4H,m),6.53−6.70(2H,m),7.16−7.30(1H,m).
MS(m/z):387(M).
【実施例20】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−[4−(2−シクロヘキシルエチル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェノール73mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=12:1)で精製して、4−[4−(2−シクロヘキシルエチル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェニル−O−スルファメート72mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.82−0.96(2H,m),1.04−1.39(6H,m),1.53−1.72(5H,m),2.30(2H,br t,J=7.3Hz),2.44(4H,br s),3.12(4H,br s),6.72(1H,dd,J=2.3,6.9Hz),6.87(1H,dd,J=2.9,14.1Hz),7.19(1H,t,J=9.3Hz),7.98(2H,s).
MS(m/z):385(M).
【実施例21】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに2−フルオロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール172mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=15:1)で精製して、2−フルオロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート154mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.57(6H,br s),2.77(2H,br t,J=7.9Hz),3.16(4H,br s),6.74(1H,dd,J=1.7,9.1Hz),6.88(1H,dd,J=2.9,14.1Hz),7.12−7.31(6H,m),7.98(2H,s).
MS(m/z):379(M).
【実施例22】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−[4−[2−(4−クロロフェニル)エチル]ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェノール254mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:テトラヒドロフラン=4:1)で精製して、4−[4−[2−(4−クロロフェニル)エチル]ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェニル−O−スルファメート69mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.58(6H,br s),2.79(2H,t,J=7.7Hz),3.17(4H,br s),6.76(1H,dd,J=1.9,9.3Hz),6.89(1H,dd,J=2.7,13.9Hz),7.22(1H,t,J=9.3Hz),7.27(2H,d,J=6.6Hz),7.31(2H,d,J=6.6Hz),8.00(2H,s).
MS(m/z):413(M).
【実施例23】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−[4−(3−シクロペンチルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェノール塩酸塩200mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=10:1)で精製して、4−[4−(3−シクロペンチルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェニル−O−スルファメート175mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):1.06(2H,m),1.29(2H,m),1.40−1.62(6H,m),1.73(3H,m),2.29(2H,t,J=7.3Hz),2.46(4H,t,J=4.6Hz),3.15(4H,br t,J=4.6Hz),6.75(1H,dd,J=1.9,9.2Hz),6.89(1H,dd,J=2.7,13.9Hz),7.21(1H,t,J=9.2Hz),8.00(2H,s).
MS(m/z):385(M).
【実施例24】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェノール塩酸塩1.17gを用いて同様に操作し、4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェニル−O−スルファメート1.13gを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.88(2H,m),1.06−1.29(6H,m),1.57−1.80(7H,m),2.95−3.23(6H,m),3.54(2H,br d,J=10.8Hz),3.85(2H,br d,J=12.7Hz),6.84(1H,dd,J=1.9,8.9Hz),7.04(1H,dd,J=2.7,13.5Hz),7.28(1H,t,J=9.2Hz),8.06(2H,s).
MS(m/z):399(M).
【実施例25】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェノール197mgを用いて同様に操作し、4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェニル−O−スルファメート228mgを得た。
【実施例26】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに2−フルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェノール217mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:アセトン=3:1)で精製して、2−フルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート83mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):1.72−1.83(2H,m),2.27−2.39(2H,br),2.48(4H,br s),2.62(2H,t,J=7.5Hz),3.17(4H,s),6.72−6.78(1H,m),6.86−6.93(1H,m),7.13−7.32(6H,m),8.00(2H,s).
MS(m/z):393(M).
【実施例27】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに1−(4−tert−ブチルフェニル)−4−[4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−ブタノン塩酸塩190mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物を酢酸エチル中で熱懸濁し、4−[[4−(4−tert−ブチルフェニル)−4−オキソブチル]ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェニル−O−スルファメート119mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):1.31(9H,s),1.86(2H,m),2.95−3.20(6H,m),6.75(1H,br d,J=7.3Hz),6.89(1H,br d,J=13.9Hz),7.22(1H,t,J=9.2Hz),7.54,7.90(4H,AB,J=8.5Hz),8.02(2H,s).
MS(m/z):398(M−HNSO+1).
【実施例28】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−バレリルピペラジン56mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=15:1)で精製して、2−フルオロ−4−(4−バレリルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート15mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.86(3H,t,J=7.3Hz),1.21−1.38(2H,m),1.40−1.53(2H,m),2.32(2H,t,J=7.5Hz),3.13(4H,br d,J=20.8Hz),3.48−3.60(4H,m),6.77(1H,dd,J=2.7,9.6Hz),6.91(1H,d,J=13.9Hz),7.22(1H,t,J=9.1Hz),8.00(2H,s).
MS(m/z):359(M).
【実施例29】
実施例17において、2−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩及び4−クロロベンゼンスルホニルクロリドの代わりに2−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩150mg及び4−クロロベンゾイルクロリド86μLをそれぞれ用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=18:1)で精製して、2−フルオロ−4−[4−(4−クロロベンゾイル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート119mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):3.21(4H,br s),3.35−3.83(4H,m),6.79(1H,dd,J=1.9,8.9Hz),6.95(1H,d,J=13.7Hz),7.24(1H,t,J=9.1Hz),7.48(2H,d,J=8.5Hz),7.53(2H,d,J=8.9Hz),8.05(2H,s).
MS(m/z):413(M).
【実施例30】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりにN,N−ジエチル−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−ピペラジンカルボキサミド156mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=13:1)で精製して、4−[4−(N,N−ジエチルカルバモイル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェニル−O−スルファメート24mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.12(6H,t,J=7.7Hz),3.10−3.18(4H,m),3.23(4H,q,J=6.9Hz),3.28−3.40(4H,m),5.02(2H,s),6.60−6.73(2H,m),7.23−7.33(1H,m).
MS(m/z):374(M).
【実施例31】
実施例17において、2−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩及び4−クロロベンゼンスルホニルクロリドの代わりに2−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩200mg及びペンチルスルホニルクロリド181mgを用いて同様に操作して、2−フルオロ−4−(4−ペンチルスルホニルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート169mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.87(3H,t,J=7.3Hz),1.26−1.41(3H,m),1.64−1.90(3H,m),3.07(1H,m),3.60(1H,m),6.81(1H,td,J=1.4,8.9Hz),6.97(1H,dd,J=2.7,13.9Hz),7.25(1H,t,J=9.2Hz),8.03(2H,s).
MS(m/z):409(M).
【実施例32】
実施例17において、2−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩の代わりに2−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩150mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=18:1)で精製して、4−[4−(4−クロロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェニル−O−スルファメート115mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):3.10−3.19(4H,m),3.19−3.32(4H,m),4.92(2H,s),6.55−6.68(2H,m),7.20−7.32(1H,m),7.53(2H,d,J=8.5Hz),7.71(2H,d,J=8.5Hz).
MS(m/z):372(M−77),370(M−79).
【実施例33】
実施例17において、2−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩及び4−クロロベンゼンスルホニルクロリドの代わりに2−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩190mg及び4−クロロベンジルスルホニルクロリド153mgを用いて同様に操作して、4−[4−[(4−クロロフェニル)メチルスルホニル]ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェニル−O−スルファメート196mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):3.18−3.27(8H,m),4.50(2H,s),6.79(1H,dd,J=1.5,8.9Hz),6.96(1H,dd,J=1.3,6.7Hz),7.24(1H,t,J=8.9Hz),7.46(4H,s),8.02(2H,s).
MS(m/z):463(M).
【実施例34】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに3−フルオロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール175mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=14:1)で精製して、3−フルオロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート138mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.55−2.70(6H,m),2.78(2H,t,J=7.7Hz),3.02(4H,br s),7.02−7.15(3H,m),7.15−7.36(5H,m),7.95(2H,s).
MS(m/z):379(M).
【実施例35】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−(4−ベンジルピペリジノ)−2,5−ジフルオロフェノール138mgを用いて同様に操作し、4−(4−ベンジルピペリジノ)−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート173mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):1.34(2H,m),1.55−1.75(3H,m),2.5−2.7(4H,m),6.95−7.25(7H,m),8.17(2H,s).
MS(m/z):382(M).
【実施例36】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェノール599mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して、4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート223mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.8−0.9(2H,m),1.1−1.4(14H,m),1.6−1.8(6H,m),2.62(2H,t,J=12Hz),3.41(2H,d,J=12Hz),4.95(2H,br s),6.73(1H,dd,J=8,12Hz),7.10(1H,dd,J=7,12Hz).
MS(m/z):416(M),336.
【実施例37】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェノール66mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:アセトン=19:1)で精製して、2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート70mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.29−1.47(5H,m),1.61−1.72(2H,m),1.78(2H,d,J=9.6Hz),2.56−2.70(4H,m),3.42(2H,d,J=11.9Hz),4.97(2H,s),6.72(1H,dd,J=7.7,12.3Hz),7.10(1H,dd,J=7.3,11.9Hz),7.13−7.33(5H,m).
MS(m/z):410(M).
【実施例38】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに(Z)−2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニル−1−プロペン−1−イル)ピペリジノ]フェノール48mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して、(Z)−2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニル−1−プロペン−1−イル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート18mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.55−1.68(2H,m),1.71−1.80(2H,m),2.5−2.6(1H,m),2.67−2.76(2H,m),3.40−3.47(4H,m),4.94(2H,br s),5.38−5.44(1H,m),5.5−5.6(1H,m),6.74(1H,dd,J=8,12Hz),7.12(1H,dd,J=7,12Hz),7.16−7.22(3H,m),7.26−7.32(2H,m).
MS(m/z):408(M),329,289.
【実施例39】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N−(1−エチルプロピル)−4−ピペリジンカルボキサミド92mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=12:1)で精製して、4−[4−[N−(1−エチルプロピル)カルバモイル]ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート63mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.80(6H,t,J=7.5Hz),1.22−1.36(2H,m),1.36−1.50(2H,m),1.65−1.79(4H,m),2.21−2.32(1H,m),2.62−2.73(2H,m),3.38(2H,d,J=12.0Hz),3.47−3.59(1H,m),7.06(1H,dd,J=8.2,12.0Hz),7.21(1H,dd,J=7.3,12.7Hz),7.42(1H,d,J=8.9Hz),8.17(2H,s).
MS(m/z):405(M).
【実施例40】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに1−[1−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−4−ピペリジルカルボニル]ピペリジン172mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=14:1)で精製して、2,5−ジフルオロ−4−[4−(ピペリジノカルボニル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート125mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):1.37−1.80(10H,m),2.70−2.83(3H,m),3.33−3.52(6H,m),7.02(1H,dd,J=8.3,12.1Hz),7.22(1H,dd,J=7.3,12.7Hz),8.18(2H,s).
MS(m/z):403(M).
【実施例41】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−(4−デシルピペラジン−1−イル)−2,5−ジフルオロフェノール64mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=15:1)で精製して、4−(4−デシルピペラジン−1−イル)−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート61mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.89(3H,t,J=6.9Hz),1.20−1.39(14H,m),1.43−1.60(2H,m),2.40(2H,t,J=7.9Hz),2.52−2.69(4H,m),3.00−3.17(4H,m),6.72(1H,dd,J=7.7,12.0Hz),7.13(1H,dd,J=7.3,12.0Hz).
MS(m/z):433(M).
【実施例42】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−[4−(2−シクロヘキシルエチル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェノール85mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=12:1)で精製して、4−[4−(2−シクロヘキシルエチル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート86mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.82−0.96(2H,m),1.05−1.40(6H,m),1.53−1.74(5H,m),2.33(2H,t,J=7.5Hz),2.38−2.53(4H,m),2.93−3.07(4H,m),7.05(1H,dd,J=8.3,12.2Hz),7.22(1H,dd,J=7.3,12.7Hz),8.18(2H,s).
MS(m/z):403(M).
【実施例43】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに2,5−ジフルオロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール467mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:テトラヒドロフラン=4:1)で精製して、2,5−ジフルオロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート406mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.53−2.67(6H,m),2.78(2H,t,J=8.3Hz),3.00−3.10(4H,m),7.07(1H,dd,J=8.1,12.3Hz),7.13−7.32(6H,m),8.18(2H,br s).
MS(m/z):318(M−79).
【実施例44】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−[4−(3−シクロペンチルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェノール80mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=10:1)で精製して、4−[4−(3−シクロペンチルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート86mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.97−1.12(2H,m),1.22−1.35(2H,m),1.38−1.65(6H,m),1.67−1.80(3H,m),2.30(2H,t,J=7.3Hz),2.40−2.58(4H,m),2.96−3.07(4H,m),7.06(1H,dd,J=8.3,12.1Hz),7.22(1H,dd,J=7.3,12.3Hz),8.19(2H,s).
MS(m/z):403(M).
【実施例45】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェノール190mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、酢酸エチル:ヘキサン=2:1)で精製して、4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート167mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.8−0.9(2H,m),1.0−1.3(6H,m),1.37−1.48(2H,m),1.56−1.71(5H,m),2.28(2H,br t,J=7Hz),2.4−2.5(4H,m),3.01(4H,br t,J=4Hz),7.03(1H,dd,J=8,12Hz),7.21(1H,dd,J=7,13Hz),8.16(2H,s).
MS(m/z):417(M),338,306,227.
【実施例46】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−[4−(4−シクロヘキシルブチル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェノール122mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=11:1)で精製して、4−[4−(4−シクロヘキシルブチル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート95mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.78−0.92(2H,m),1.06−1.36(8H,m),1.37−1.50(2H,m),1.55−1.73(5H,m),2.32(2H,t,J=7.2Hz),2.40−2.58(4H,m),2.98−3.10(4H,m),7.05(1H,dd,J=8.3,12.1Hz),7.23(1H,dd,J=7.3,12.7Hz),8.20(2H,s).
MS(m/z):431(M).
【実施例47】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに3−[4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−フェニルプロパン−1−オン334mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、酢酸エチル:ヘキサン=2:1)で精製して、2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート96mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.5−2.6(4H,m),2.74(2H,br t,J=7Hz),2.98−3.06(4H,m),7.04(1H,dd,J=7,12Hz),7.22(1H,dd,J=7,12Hz),7.49−7.55(2H,m),7.60−7.65(1H,m),7.96−8.01(2H,m),8.16(2H,br s).
MS(m/z):346(M−SONH),331.
【実施例48】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに1−(4−tert−ブチルフェニル)−4−[4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−ブタノン213mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、酢酸エチル)で精製して、4−[4−[4−(4−tert−ブチルフェニル)−4−オキソブチル]ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート115mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.34(9H,s),1.9−2.0(2H,m),2.48(2H,t,J=7Hz),2.5−2.7(4H,m),3.0−3.1(6H,m),6.70(1H,dd,J=8,12Hz),7.13(1H,dd,J=7,12Hz),7.48(2H,d,J=8Hz),7.92(2H,d,J=8Hz).
MS(m/z):416(M−SONH),401,240.
【実施例49】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに1−デカノイル−4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン265mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=17:1)で精製して、4−(4−デカノイルピペラジン−1−イル)−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート247mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.85(3H,t,J=6.9Hz),1.25(12H,br s),1.42−1.55(2H,m),2.32(2H,t,J=7.5Hz),2.90−3.06(4H,m),3.50−3.65(4H,m),7.07(1H,dd,J=8.3,12.2Hz),7.25(1H,dd,J=7.3,12.7Hz),8.20(2H,s).
MS(m/z):447(M).
【実施例50】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに1−(4−tert−ブチルベンゾイル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン200mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=18:1)で精製して、4−[4−(4−tert−ブチルベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート199mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.31(9H,s),3.07(4H,br s),3.52−4.03(4H,m),5.17(2H,s),6.72(1H,dd,J=7.9,11.8Hz),7.13(1H,dd,J=7.3,11.9Hz),7.37(2H,d,J=6.4Hz),7.42(2H,d,J=6.4Hz).
MS(m/z):453(M).
【実施例51】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−(3−フェニルプロパノイル)ピペラジン243mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=15:1)で精製して、2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニルプロパノイル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート228mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.63(2H,t,J=7.7Hz),2.81(2H,t,J=7.5Hz),2.88−2.99(4H,m),3.50−3.64(4H,m),7.04(1H,dd,J=8.1,12.0Hz),7.16(1H,t,J=6.6Hz),7.20−7.29(5H,m),8.19(2H,s).
MS(m/z):425(M).
【実施例52】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−(オクチルスルホニル)ピペラジン247mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=23:1)で精製して、2,5−ジフルオロ−4−[4−(オクチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート192mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.88(3H,t,J=6.9Hz),1.18−1.38(8H,m),1.38−1.50(2H,m),1.78−1.90(2H,m),2.90−3.00(2H,m),3.10−3.22(4H,m),6.77(1H,dd,J=7.7,11.6Hz),7.19(1H,dd,J=7.1,11.8Hz).
MS(m/z):469(M).
【実施例53】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)ピペラジン124mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=24:1)で精製して、2,5−ジフルオロ−4−[4−(1,3,5−トリメチルフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート119mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.32(3H,s),2.64(6H,s),3.06−3.16(4H,m),3.28−3.42(4H,m),5.18(2H,s),6.72(1H,dd,J=7.7,12.0Hz),6.98(2H,s),7.16(1H,dd,J=6.9,12.0Hz).
MS(m/z):475(M).
【実施例54】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)ピペラジン207mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=20:1)で精製して、2,5−ジフルオロ−4−[4−(4−フルオロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]フェニル−O−スルファメート201mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):3.10−3.27(8H,m),5.13(2H,s),6.72(1H,dd,J=7.7,11.6Hz),7.13(1H,dd,J=7.1,11.7Hz),7.21−7.30(2H,m),7.78−7.88(2H,m).
MS(m/z):451(M).
【実施例55】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに1−(4−クロロフェニルスルホニル)−4−(2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン150mgを用いて同様に操作し、粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=10:1)で精製して、4−[4−(4−クロロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート175mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):3.0−3.2(8H,m),7.12(1H,dd,J=8.1,11.9Hz),7.24(1H,dd,J=7.3,12.7Hz),7.76,7.79(4H,AB,J=8.9Hz),8.20(2H,s).
MS(m/z):467(M).
【実施例56】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに1−(4−クロロベンジルスルホニル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン380mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、4−[(4−クロロベンジルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート144mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):3.0−3.1(4H,m),3.2−3.3(4H,m),4.49(2H,s),7.07−7.14(1H,m),7.23−7.30(1H,m),7.43−7.49(4H,m),8.19(2H,br s).
MS(m/z):481(M),402,213.
【実施例57】
実施例1において、4−(4−イソブチルピペラジン−1−イル)フェノールの代わりに4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェネチルスルホニルピペラジン150mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=20:1)で精製して、2,5−ジフルオロ−4−(4−フェネチルスルホニルピペラジン−1−イル)フェニル−O−スルファメート166mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.9−3.5(12H,m),7.1−7.3(7H,m),8.20(2H,s).
MS(m/z):461(M),382,213.
【実施例58】
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート100mgをテトラヒドロフラン0.56mLに溶解し、室温下で濃塩酸30μLを加えた。1.7時間撹拌した後、析出した結晶をろ取した。テトラヒドロフラン4mLで洗浄した後、減圧下加熱乾燥し、4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート塩酸塩52mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.82−0.96(2H,m),1.07−1.31(6H,m),1.58−1.80(7H,m),3.01−3.27(6H,m),3.43−3.64(4H,m),7.22(1H,dd,J=8.1,11.9Hz),7.31(1H,dd,J=7.1,12.5Hz),8.24(2H,s).
MS(m/z):417(M−xHCl).
【実施例59】
実施例37で合成した2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメート205mgをtert−ブチルメチルエーテル3mLに溶解し、これにベンゼンスルホン酸一水和物102mgを加えて室温下にて30分撹拌した。析出した結晶をろ取し、tert−ブチルメチルエーテル3mLで洗浄後、乾燥し、2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメートベンゼンスルホン酸塩の粗結晶251mgを得た。この粗結晶100mgをアセトン1mLに加えて加熱還流し、加熱を止めた後、ヘプタン0.7mLを加えて70分間室温下にて撹拌した。析出した結晶をろ取し、アセトンとヘプタンの混合溶液(1:1)2mLで洗浄後、乾燥し、2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェニル−O−スルファメートベンゼンスルホン酸塩の結晶58mgを得た。
H−NMR(CDOD,δ):1.32−1.43(2H,m),1.52−1.76(5H,m),2.00(2H,d,J=13.5Hz),2.63(2H,t,J=7.5Hz),3.38(2H,t,J=11.0Hz),3.65(2H,d,J=12.3Hz),7.10−7.29(5H,m),7.36−7.46(3H,m),7.49(1H,dd,J=6.8,11.8Hz),7.60(1H,dd,J=7.3,10.8Hz),7.78−7.87(2H,m).
【実施例60】
実施例55で合成した4−[4−(4−クロロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート100mgの酢酸エチル1.5mL溶液を50℃に加熱し、4N−塩酸/酢酸エチル107μLを加えて室温にて13分撹拌した。析出した結晶をろ取し、酢酸エチルとヘプタンの混合溶液(1:1)2mLで洗浄後、乾燥し、4−[4−(4−クロロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェニル−O−スルファメート塩酸塩61mgを得た。
H−NMR(CDOD,δ):3.15(8H,br s),6.95(1H,dd,J=7.9,11.8Hz),7.16(1H,dd,J=7.3,12.3Hz),7.79(4H,AB,J=8.7Hz).
製造例1
1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩264mg、テトラヒドロフラン1.3mL及び炭酸カリウム304mgの混合物へ、氷冷下(2−ブロモエチル)ベンゼン150μLを加えた。4.5時間加熱還流させた。反応混合物を飽和食塩水にあけ、生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄の後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの粗生成物268mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.60−2.78(6H,m),2.80−2.91(2H,m),3.08−3.20(4H,m),3.78(3H,s),6.83(2H,d,J=9.3Hz),6.91(2H,d,J=9.3Hz),7.17−7.37(5H,m).
MS(m/z):296(M).
製造例2
1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジン165mgを1,2−ジクロロエタン1.5mLに溶解し、氷冷下、三臭化ホウ素132μLを加えた。室温に戻し、3時間攪拌した。反応混合物を飽和食塩水にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で弱アルカリ性とし、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄の後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=15:1)で精製し、4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール28mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.43−2.50(2H,m),2.57(4H,br s),2.74(2H,t,J=7.7Hz),2.94(4H,br s),6.62(2H,d,J=8.9Hz),6.77(2H,d,J=8.9Hz),7.12−7.30(5H,m),8.75(1H,s).
MS(m/z):282(M).
製造例3
1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩264mgにピリジン2.6mLとイソバレリルクロリド134μLを加え、2.4時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄の後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、1−イソバレリル−4−(4−メトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物138mgを得た。
製造例4
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−イソバレリル−4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン138mgを用いて同様に操作し、4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−イソバレリルピペラジンの粗生成物124mgを得た。
製造例5
製造例3において、イソバレリルクロリドの代わりにベンゾイルクロリド128μLを用いて同様に操作し、1−ベンゾイル−4−(4−メトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物199mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.90−3.25(4H,m),3.50−3.73(2H,m),3.78−4.07(2H,m),6.83(2H,d,J=9.3Hz),6.90(2H,d,J=9.3Hz),7.43(5H,s).
MS(m/z):296(M).
製造例6
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−ベンゾイル−4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン193mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:アセトン=4:1)で精製して、1−ベンゾイル−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン141mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.94(4H,br s),3.30−3.82(4H,m),6.63(2H,d,J=8.9Hz),6.79(2H,d,J=8.9Hz),7.33−7.50(5H,m),8.82(1H,s).
MS(m/z):282(M).
製造例7
4−クロロベンゼンアセチルクロリド378mgのN,N−ジメチルアセトアミド2mLの溶液へ、氷冷下で4−(ピペラジン−1−イル)フェノール356mgを加え、室温下で2時間攪拌した。反応混合物を飽和食塩水にあけ希塩酸を加えた後、生成物を酢酸エチル−テトラヒドロフラン(1:1)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、1−(4−クロロフェニルアセチル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジンの粗生成物421mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.88(4H,br s),3.58(4H,br s),3.75(2H,s),6.63(2H,d,J=8.9Hz),6.79(2H,d,J=8.9Hz),7.24(2H,d,J=8.5Hz),7.36(2H,d,J=8.5Hz),8.85(1H,br s).
MS(m/z):332(M+2),330(M).
製造例8
製造例7において、4−クロロベンゼンアセチルクロリドの代わりにベンジルスルホニルクロリド381mgを用いて同様に操作し、1−ベンジルスルホニル−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジンの粗生成物200mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.99(4H,br s),3.13−3.30(4H,m),4.45(2H,s),6.65(2H,d,J=8.9Hz),6.73−6.94(2H,m),7.28−7.50(5H,m).
MS(m/z):332(M).
製造例9
5−ブロモ−2−メトキシトルエン402mg、1−(2−フェネチル)ピペラジン1.142g、ナトリウムtert−ブトキシド270mg、(R)−BINAP38mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(O)15mg及びトルエン20mLの混合物を窒素雰囲気下10.6時間加熱還流した。反応混合物を飽和食塩水にあけ、生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:アセトン=12:1)で精製し、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジン338mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.60−2.74(6H,m),2.80−2.90(2H,m),3.07−3.16(4H,m),3.78(3H,s),6.76(2H,s),6.81(1H,s),7.17−7.37(5H,m).
MS(m/z):310(M).
製造例10
1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジン327mgと塩化ピリジニウム731mgの混合物を210℃に加熱し1時間撹拌した。反応液へトルエン1mLを入れ希釈の後、飽和食塩水を加えた。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で弱アルカリ性とした後、生成物を酢酸エチル−テトラヒドロフラン(1:1)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄の後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=15:1)で精製し、2−メチル−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール141mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.61−2.79(6H,m),2.79−2.91(2H,m),3.06−3.20(4H,m),6.69(2H,s),6.77(1H,s),7.16−7.37(5H,m).
MS(m/z):296(M).
製造例11
製造例9において、5−ブロモ−2−メトキシトルエンの代わりに2−ブロモ−5−メトキシトルエン402mgを用いて同様に操作し、1−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジン523mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.58−2.79(6H,m),2.79−2.88(2H,m),2.88−2.96(4H,m),3.78(3H,s),6.70(1H,dd,J=2.9,8.7Hz),6.76(1H,d,J=3.1Hz),7.00(1H,d,J=8.5Hz),7.16−7.36(5H,m).
MS(m/z):310(M).
製造例12
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジン512mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=15:1)で精製して、3−メチル−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール417mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.60−2.82(6H,m),2.82−3.00(6H,m),6.62(1H,dd,J=2.7,8.5Hz),6.69(1H,d,J=2.7Hz),6.95(1H,d,J=8.5Hz),7.18−7.37(5H,m).
MS(m/z):296(M).
製造例13
2−フルオロ−5−メトキシベンゾニトリル400mg、N,N−ジメチルアセトアミド5.2mL、炭酸カリウム878mg及び4−フェニルピペリジン1.026gの混合物を110℃で14時間、130℃で5時間、さらに150℃で2.7時間加熱攪拌した。反応混合物を飽和食塩水にあけ、生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄の後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製し、5−メトキシ−2−(4−フェニルピペリジノ)ベンゾニトリル343mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.92−2.11(4H,m),2.58−2.70(1H,m),2.88(2H,dt,J=2.9,11.7Hz),3.55(2H,d,J=11.7Hz),3.79(3H,s),7.02−7.37(8H,m).
MS(m/z):292(M).
製造例14
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに5−メトキシ−2−(4−フェニルピペリジノ)ベンゾニトリル99mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して、5−ヒドロキシ−2−(4−フェニルピペリジノ)ベンゾニトリル42mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):1.72−1.92(4H,m),2.58−2.70(1H,m),2.80(2H,t,J=11.6Hz),3.37(2H,d,J=12.0Hz),6.97−7.36(8H,m),9.67(1H,s).
MS(m/z):278(M).
製造例15
製造例13において、4−フェニルピペリジンの代わりに4−ベンジルピペリジン1.1mLを用いて同様に操作し、2−(4−ベンジルピペリジノ)−5−メトキシベンゾニトリル280mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.47−1.70(3H,m),1.77(2H,d,J=12.5Hz),2.60(2H,d,J=7.0Hz),2.67(2H,t,J=11.1Hz),3.39(2H,d,J=12.1Hz),3.78(3H,s),6.92−7.34(8H,m).
MS(m/z):306(M).
製造例16
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに2−(4−ベンジルピペリジノ)−5−メトキシベンゾニトリル99mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して、2−(4−ベンジルピペリジノ)−5−ヒドロキシベンゾニトリル40mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):1.27−1.43(2H,m),1.52−1.70(3H,m),2.56−2.63(4H,m),3.21(2H,d,J=11.6Hz),6.93−7.05(3H,m),7.08−7.22(3H,m),7.22−7.33(2H,m),9.63(1H,s).
MS(m/z):292(M).
製造例17
製造例13において、4−フェニルピペリジンの代わりに4−(3−フェニルプロピル)ピペリジン1.115gを用いて同様に操作し、5−メトキシ−2−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]ベンゾニトリル291mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.31−1.53(5H,m),1.60−1.76(2H,m),1.80(2H,d,J=11.6Hz),2.62(2H,t,J=7.7Hz),2.68(2H,t,J=11.6Hz),3.40(2H,d,J=12.0Hz),2.79(3H,s),6.97(1H,d,J=8.9Hz),6.99−7.35(7H,m).
MS(m/z):334(M).
製造例18
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに5−メトキシ−2−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]ベンゾニトリル290mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して、5−ヒドロキシ−2−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]ベンゾニトリル145mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.29−1.55(5H,m),1.62−1.73(2H,m),1.79(2H,d,J=12.3Hz),2.62(2H,t,J=7.7Hz),2.68(2H,t,J=11.9Hz),3.39(2H,d,J=11.9Hz),4.88(1H,s),6.89−7.33(8H,m).
MS(m/z):320(M).
製造例19
製造例13において、4−フェニルピペリジンの代わりにピペラジン2塩酸塩7.036g(6当量)を用いて同様に操作し、5−メトキシ−2−(ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル485mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):3.04−3.15(8H,m),3.78(3H,s),7.00(1H,d,J=8.5Hz),7.04−7.11(2H,m).
MS(m/z):217(M).
製造例20
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩の代わりに5−メトキシ−2−(ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル483mgを用いて同様に操作し、5−メトキシ−2−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)ベンゾニトリルの粗生成物739mgを得た。
製造例21
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに5−メトキシ−2−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル257mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=12:1)で精製して、5−ヒドロキシ−2−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル124mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.66−2.90(8H,m),3.07−3.22(4H,m),6.92−7.08(3H,m),7.17−7.36(5H,m).
MS(m/z):307(M).
製造例22
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩、(2−ブロモエチル)ベンゼン及びテトラヒドロフランの代わりに5−メトキシ−2−(ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル599mg、メチルスルホン酸(3−シクロヘキシルプロピル)608mg及びN,N−ジメチルホルムアミド6.8mLをそれぞれ用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製し、2−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−5−メトキシベンゾニトリル439mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.80−0.96(2H,m),1.08−1.28(6H,m),1.46−1.77(7H,m),2.39(2H,t,J=7.9Hz),2.67(4H,br s),3.07−3.17(4H,m),3.79(3H,s),6.99(1H,d,J=8.5Hz),7.02−7.08(2H,m).
MS(m/z):341(M).
製造例23
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに2−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−5−メトキシベンゾニトリル430mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=10:1)で精製して、2−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−5−ヒドロキシベンゾニトリル256mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.79−0.95(2H,m),1.07−1.29(6H,m),1.47−1.58(2H,m),1.58−1.75(5H,m),2.40(2H,t,J=7.9Hz),2.68(4H,br s),3.05−3.18(4H,m),6.89−7.04(3H,m).
MS(m/z):327(M).
製造例24
2−クロロ−4−ニトロフェノール2.761g、クロロメチルメチルエーテル2.4mL、アセトン16mL及び炭酸カリウム3.1gの混合物を5時間加熱還流させた。反応混合物を飽和食塩水にあけ、生成物をジエチルエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、2−クロロ−1−メトキシメトキシ−4−ニトロベンゼンの粗生成物3.091gを得た。
H−NMR(CDCl,δ):3.53(3H,s),5.37(2H,s),7.27(1H,d,J=9.3Hz),8.13(1H,dd,J=2.7,9.3Hz),8.31(1H,d,J=2.7Hz).
MS(m/z):219(M+2),217(M).
製造例25
2−クロロ−1−メトキシメトキシ−4−ニトロベンゼン3.091g、酢酸エチル40mL、エタノール40mL及び5%パラジウム炭素158mgの混合物を22時間常圧水素下で攪拌した。不溶物を濾取して除き、濾液を留去し、3−クロロ−4−メトキシメトキシアニリンの粗生成物2.588gを得た。
H−NMR(CDCl,δ):3.53(3H,s),5.22(2H,s),6.55(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),6.76(1H,d,J=2.7Hz),6.98(1H,d,J=8.9Hz).
MS(m/z):189(M+2),187(M).
製造例26
3−クロロ−4−メトキシメトキシアニリン2.197g、ビス(2−クロロエチル)アミン塩酸塩2.092g、炭酸ナトリウム2.485g及びエタノール13mLの混合物を22時間加熱還流させた。反応混合物を飽和食塩水にあけ、生成物を酢酸エチル−テトラヒドロフラン(1:1)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、1−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物2.914gを得た。
製造例27
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩の代わりに1−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)ピペラジン924mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:アセトン=8:1)で精製し、1−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジン217mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.60−2.78(6H,m),2.78−2.90(2H,m),3.10−3.22(4H,m),3.52(3H,s),5.22(2H,s),6.52(1H,dd,J=2.7,8.5Hz),6.72(1H,d,J=2.7Hz),6.77(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),7.13−7.38(5H,m).
MS(m/z):362(M+2),360(M).
製造例28
1−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジン214mgへ2−プロパノール1mLとテトラヒドロフラン1mLを加え氷冷し、濃塩酸0.5mLを加えた。室温に戻し、4.5時間撹拌した。反応混合物を飽和食塩水にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で弱アルカリ性とし、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄の後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:アセトン=5:1)で精製し、2−クロロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール93mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.47−2.62(6H,m),2.73(2H,t,J=7.9Hz),2.91−3.00(4H,m),6.74(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),6.82(1H,d,J=8.5Hz),6.83(1H,d,J=3.1Hz),7.12−7.30(5H,m),9.38(1H,s).
MS(m/z):318(M+2),316(M).
製造例29
製造例9において5−ブロモ−2−メトキシトルエンの代わりに1−ベンジルオキシ−4−ブロモ−2−クロロベンゼン861mgを、1−フェネチルピペラジンの代わりに1−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン730mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:メタノール=10:1)で精製して1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン1.24gを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.88(2H,m),1.1−1.3(6H,m),1.4−1.8(7H,m),2.35(2H,m),2.58(4H,br t,J=5.0Hz),3.10(4H,br t,J=4.6Hz),5.08(2H,s),6.73(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),6.88(1H,d,J=8.9Hz),6.98(1H,d,J=2.7Hz),7.26−7.47(5H,m).
MS(m/z):426(M).
製造例30
1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン1.21gを酢酸6.0mLに懸濁し、濃塩酸2.83mLを加え、2時間加熱還流した。放冷後溶媒を減圧留去し、結晶をアセトンで洗浄後、60℃で減圧乾燥し2−クロロ−4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェノール塩酸塩760mgを得た。
H−NMR(CDOD,δ):0.95(2H,m),1.1−1.4(6H,m),1.6−1.9(7H,m),3.19(2H,m),3.71(4H,brs),6.92(1H,d,J=8.9Hz),7.04(1H,dd,J=3.1,8.9Hz),7.23(1H,d,J=2.7Hz).
MS(m/z):336(M−xHCl).
製造例31
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及び(2−ブロモエチル)ベンゼンの代わりに1−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)ピペラジン924mg及び2−ブロモアセトフェノン789mgをそれぞれ用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:アセトン=20:1)で精製し、2−[4−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−フェニルエタン−1−オン225mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.74−2.85(4H,m),3.16−3.26(4H,m),3.52(3H,s),5.15(2H,s),6.78(1H,dd,J=3.1,8.9Hz),6.96(1H,d,J=2.7Hz),7.08(1H,d,J=8.9Hz),7.48(2H,t,J=7.7Hz),7.58(1H,t,J=6.2Hz),8.03(2H,d,J=8.5Hz).
MS(m/z):376(M+2),374(M).
製造例32
製造例28において、1−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに2−[4−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−フェニルエタン−1−オン221mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:アセトン=6:1)で精製して、2−[4−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−フェニルエタン−1−オン26mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.65(4H,br s),2.99(4H,br s),3.89(2H,br s),6.73(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),6.80(1H,d,J=8.9Hz),6.86(1H,d,J=2.7Hz),7.50(2H,t,J=7.7Hz),7.59−7.67(1H,m),7.98(2H,d,J=8.5Hz),9.38(1H,s).
MS(m/z):332(M+2),330(M).
製造例33
製造例9において、5−ブロモ−2−メトキシトルエン及び1−(2−フェネチル)ピペラジンの代わりに1−ベンジルオキシ−4−ブロモ−2−クロロベンゼン7.138g及びピペラジン12.404gをそれぞれ用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:メタノール=5:2)で精製し、1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)ピペラジン4.739gを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.90−3.15(8H,m),5.10(2H,s),6.75(1H,dd,J=2.9,9.1Hz),6.89(1H,d,J=8.9Hz),6.98(1H,d,J=3.1Hz),7.28−7.50(5H,m).
MS(m/z):304(M+2),302(M).
製造例34
1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)ピペラジン4.739gへ酢酸20mLと濃塩酸10mLを加え、1.5時間加熱還流させた。反応液を放冷した後、減圧加熱下溶媒を留去した。粗生成物をテトラヒドロフランに懸濁させ、ろ取した。テトラヒドロフランで洗浄した後、減圧加熱乾燥し、2−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩4.050gを得た。
製造例35
4−ブロモ−3−クロロフェノール2.5g、炭酸カリウム2.165g及びN,N−ジメチルホルムアミド26mLの混合物へ、氷冷下ベンジルクロリド1.8mLを加えた。室温に戻し23時間撹拌した。反応混合物を飽和食塩水にあけ、生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、4−ベンジルオキシ−1−ブロモ−2−クロロベンゼン3.029gを得た。
H−NMR(CDCl,δ):5.02(2H,s),6.75(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),7.08(1H,d,J=2.7Hz),7.28−7.42(5H,m),7.45(1H,d,J=8.9Hz).
MS(m/z):298(M+2),296(M).
製造例36
製造例9において、5−ブロモ−2−メトキシトルエンの代わりに4−ベンジルオキシ−1−ブロモ−2−クロロベンゼン595mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:アセトン=10:1)で精製し、1−(4−ベンジルオキシ−2−クロロフェニル)−4−フェネチルピペラジン67mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.61−2.80(6H,m),2.80−2.89(2H,m),3.03(4H,br s),5.00(2H,s),6.83(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),7.01(1H,d,J=8.9Hz),7.03(1H,d,J=3.1Hz),7.14−7.47(10H,m).
MS(m/z):408(M+2),406(M).
製造例37
製造例30において、1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジンの代わりに1−(4−ベンジルオキシ−2−クロロフェニル)−4−フェネチルピペラジン65mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=17:1)で精製して、3−クロロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール29mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.63−2.80(6H,m),2.80−2.89(2H,m),3.03(4H,br s),6.69(1H,dd,J=2.9,8.8Hz),6.90(1H,d,J=2.9Hz),6.96(1H,d,J=8.8Hz),7.18−7.37(5H,m).
MS(m/z):318(M+2),316(M).
製造例38
1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン286mg、炭酸カリウム138mg、ヨウ化ナトリウム225mg、N,N−ジメチルホルムアミド2.5mL及びn−オクチルブロミド173μLの混合物を100℃下で2時間加熱撹拌した。反応混合物を飽和食塩水にあけ、生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄の後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−4−オクチルピペラジンの粗生成物369mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.89(3H,t,J=6.9Hz),1.15−1.38(10H,m),1.40−1.62(2H,m),2.39(2H,t,J=7.7Hz),2.47−2.67(4H,m),3.03−3.20(4H,m),5.07(2H,s),6.57(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),6.71(1H,dd,J=3.1,13.9Hz),6.91(1H,t,J=9.1Hz),7.28−7.47(5H,m).
MS(m/z):398(M).
製造例39
製造例30において、1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジンの代わりに1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−4−オクチルピペラジン365mgを用いて同様に操作し、2−フルオロ−4−(4−オクチルピペラジン−1−イル)フェノールの粗生成物252mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.87(3H,t,J=7.0Hz),1.13−1.39(10H,m),1.43−1.62(2H,m),2.41(2H,t,J=7.9Hz),2.63(4H,br s),3.00−3.20(4H,m),6.59(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),6.65(1H,dd,J=2.9,13.3Hz),6.88(1H,t,J=9.5Hz).
MS(m/z):308(M).
製造例40
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及び(2−ブロモエチル)ベンゼンの代わりに1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン456mg及び2−シクロヘキシルエチルブロミド377μLをそれぞれ用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:メタノール=30:1)で精製し、1−(2−シクロヘキシルエチル)−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン229mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.86−1.00(2H,m),1.09−1.37(4H,m),1.37−1.48(2H,m),1.48−1.77(5H,m),2.40(2H,t,J=8.0Hz),2.50−2.65(4H,m),3.00−3.17(4H,m),6.62(1H,dd,J=1.5,8.9Hz),6.72(1H,dd,J=2.9,14.1Hz),6.88(1H,t,J=9.3Hz).
MS(m/z):320(M).
製造例41
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(2−シクロヘキシルエチル)−4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン218mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=18:1)で精製して、4−[4−(2−シクロヘキシルエチル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェノール77mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.83−1.00(2H,m),1.08−1.33(4H,m),1.33−1.48(2H,m),1.48−1.80(5H,m),2.40(2H,t,J=7.9Hz),2.50−2.67(4H,m),3.02−3.13(4H,m),6.59(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),6.68(1H,dd,J=2.7,13.1Hz),6.88(1H,dd,J=8.9,10.1Hz).
MS(m/z):306(M).
製造例42
製造例26において、3−クロロ−4−メトキシメトキシアニリンの代わりに3−フルオロ−p−アニシジン1.412gを用いて同様に操作し、1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物1.986gを得た。
製造例43
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩の代わりに1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン1gを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:アセトン=6:1)で精製し、1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジン493mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.60−2.77(6H,m),2.77−2.90(2H,m),3.05−3.20(4H,m),6.62(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),6.73(1H,dd,J=2.9,14.1Hz),6.88(1H,t,J=9.3Hz),7.18−7.36(5H,m).
MS(m/z):314(M).
製造例44
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジン482mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=17:1)で精製して、2−フルオロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール175mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.60−2.75(6H,m),2.77−2.88(2H,m),3.05−3.17(4H,m),6.62(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),6.69(1H,d,J=13.5Hz),6.89(1H,dd,J=8.9,9.6Hz),7.16−7.35(5H,m).
MS(m/z):300(M).
製造例45
製造例38において、n−オクチルブロミドの代わりに1−(2−ブロモエチル)−4−クロロベンゼン235mgを用いて同様に操作し、1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−4−[2−(4−クロロフェニル)エチル]ピペラジンの粗生成物377mgを得た。
製造例46
製造例30において、1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジンの代わりに1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−4−[2−(4−クロロフェニル)エチル]ピペラジン373mgを用いて同様に操作し、4−[4−[2−(4−クロロフェニル)エチル]ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェノールの粗生成物257mgを得た。
製造例47
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及び2−ブロモエチル)ベンゼンの代わりに1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン368mg及びメタンスルホン酸(3−シクロペンチルプロピル)319mgを用いて同様に操作し、1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−4−(3−シクロペンチルプロピル)ピペラジンの粗生成物505mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.08(2H,m),1.32(2H,m),1.4−1.7(6H,m),1.76(3H,m),2.37(2H,t,J=7.1Hz),2.58(4H,t,J=5.0Hz),3.11(4H,t,J=5.0Hz),5.06(2H,s),6.56(1H,ddd,J=1.2,1.5,8.9Hz),6.70(1H,dd,J=2.7,13.9Hz),6.89(1H,t,J=9.2Hz),7.28−7.46(5H,m).
MS(m/z):396(M).
製造例48
製造例30において、1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジンの代わりに1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−4−(3−シクロペンチルプロピル)ピペラジン494mgを用いて同様に操作し、4−[4−(3−シクロペンチルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェノール塩酸塩398mgを得た。
H−NMR(CDOD,δ):1.16(2H,m),1.42(2H,q,J=7.3Hz),1.51−1.71(4H,m),1.78−1.89(5H,m),3.1−3.6(6H,m),3.32(4H,br s),6.81−7.06(3H,m).
MS(m/z):306(M−xHCl).
製造例49
製造例9において、5−ブロモ−2−メトキシトルエン及び1−(2−フェニルエチル)ピペラジンの代わりに1−ベンジルオキシ−4−ブロモ−2−フルオロベンゼン1.42g及び1−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン1.28gを用いて同様に操作して1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジンの粗生成物2.31gを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.81−1.76(15H,m),2.35(2H,t,J=7.7Hz),2.58(4H,t,J=5.0Hz),3.11(4H,t,J=4.6Hz),5.06(2H,s),6.56(1H,ddd,J=1.2,2.7,8.9Hz),6.70(1H,dd,J=2.7,13.9Hz),6.89(1H,t,J=9.2Hz),7.28−7.47(5H,m).
MS(m/z):410(M).
製造例50
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及び(2−ブロモエチル)ベンゼンの代わりに1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン1.33g及びメタンスルホン酸(3−シクロヘキシルプロピル)1.02gを用いて同様に操作し、1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジンの粗生成物1.89gを得た。
製造例51
製造例30において、1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジンの代わりに1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン1.45gを用いて同様に操作し、4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェノール塩酸塩1.17gを得た。
H−NMR(CDOD,δ):0.95(2H,m),1.1−1.4(6H,m),1.6−1.9(7H,m),3.19(2H,t,J=5.4Hz),3.36(2H,br s),3.71(4H,br s),6.8−7.1(3H,m).
MS(m/z):320(M−xHCl).
製造例52
4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェノール塩酸塩1.45gを酢酸エチルに懸濁し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水酸化ナトリウム2粒を順次加え分配した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:メタノール=10:1)で精製して4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2−フルオロフェノール910mを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.87(2H,m),1.1−1.3(6H,m),1.5−1.8(7H,m),3.12(6H,br s),3.56(2H,br s),6.61(1H,d,J=8.9Hz),7.7−7.9(2H,m).
MS(m/z):320(M).
製造例53
製造例9において、5−ブロモ−2−メトキシトルエン及び1−(2−フェネチル)ピペラジンの代わりに1−ベンジルオキシ−4−ブロモ−2−フルオロベンゼン6.742g及びピペラジン12.404gをそれぞれ用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:メタノール=2:1)で精製し、1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン3.716gを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.93−3.17(8H,m),5.08(2H,s),6.58(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),6.72(1H,dd,J=2.9,14.1Hz),6.92(1H,t,J=9.2Hz),7.27−7.48(5H,m).
MS(m/z):286(M).
製造例54
製造例38において、n−オクチルブロミドの代わりに3−フェニルプロピルブロミド151μLを用いて同様に操作し、1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−4−(3−フェニルプロピル)ピペラジンの粗生成物401mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.78−1.90(2H,m),2.41(2H,t,J=7.5Hz),2.52−2.61(4H,m),2.64(2H,t,J=7.7Hz),3.05−3.15(4H,m),5.05(2H,s),6.55(1H,dd,J=2.7,9.1Hz),6.70(1H,dd,J=2.7,13.8Hz),6.89(1H,t,J=9.1Hz),7.12−7.47(10H,m).
MS(m/z):404(M).
製造例55
製造例30において、1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジンの代わりに1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−4−(3−フェニルプロピル)ピペラジン394mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=10:1)で精製して、2−フルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェノール224mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.78−1.92(2H,m),2.33−2.48(2H,m),2.53−2.62(4H,m),2.60−2.73(2H,m),3.05−3.13(4H,m),6.56−6.62(1H,m),6.68(1H,dd,J=2.9,13.3Hz),6.88(1H,dd,J=8.9,10.0Hz),7.13−7.35(5H,m).
MS(m/z):314(M).
製造例56
製造例38において、オクチルブロミドの代わりに4−クロロ−1−(4−tert−ブチルフェニル)−1−ブタノン239mgを用いて同様に操作し、4−[4−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−(4−tert−ブチルフェニル)−1−ブタノンの粗生成物285mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.34(9H,s),1.59(2H,br s),1.97(2H,m),2.4−3.1(10H,m),5.06(2H,s),6.54(1H,td,J=1.5,8.9Hz),6.68(1H,dd,J=2.7,13.8Hz),6.89(1H,t,J=8.9Hz),7.15−7.50(7H,m),7.91(2H,d,J=8.5Hz).
MS(m/z):488(M).
製造例57
製造例30において、1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジンの代わりに4−[4−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−(4−tert−ブチルフェニル)−1−ブタノン274mgを用いて同様に操作し、1−(4−tert−ブチルフェニル)−4−[4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−ブタノン塩酸塩191mgを得た。
MS(m/z):398(M−xHCl).
製造例58
製造例3において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及びイソバレリルクロリドの代わりに1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン286mg及びバレリルクロリド131μLをそれぞれ用いて同様に操作し、4−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−1−バレリルピペラジンの粗生成物367mgを得た。
製造例59
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに4−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−1−バレリルピペラジン367mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=12:1)で精製して、4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−バレリルピペラジン61mgを得た。
製造例60
製造例30において、1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジンの代わりに1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン300mgを用いて同様に操作し、2−フルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェノール塩酸塩267mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):6.5−7.1(3H,m).
MS(m/z):196(M−xHCl).
製造例61
製造例3において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及びイソバレリルクロリドの代わりに1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン286mg及びジエチルカルバモイルクロリド139μLをそれぞれ用いて同様に操作し、N,N−ジエチル−4−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−1−ピペラジンカルボキサミドの粗生成物370mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.12(6H,t,J=7.1Hz),3.00−3.13(4H,m),3.23(4H,q,J=7.3Hz),3.26−3.42(4H,m),5.07(2H,s),6.56(1H,dd,J=2.7,8.9Hz),6.71(1H,dd,J=2.7,13.9Hz),6.89(1H,t,J=9.3Hz),7.27−7.47(5H,m).
MS(m/z):385(M).
製造例62
製造例30において、1−(4−ベンジルオキシ−3−クロロフェニル)−4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジンの代わりにN,N−ジエチル−4−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)−1−ピペラジンカルボキサミド365mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=12:1)で精製して、N,N−ジエチル−4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−ピペラジンカルボキサミド160mgを得た。
製造例63
製造例26において、3−クロロ−4−メトキシメトキシアニリンの代わりに2−フルオロ−p−アニシジン1.123gを用いて同様に操作し、1−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物1.734gを得た。
製造例64
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩の代わりに1−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン1gを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:アセトン=6:1)で精製し、1−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジン374mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.60−2.78(6H,m),2.78−2.87(2H,m),3.00−3.10(4H,m),3.72(3H,s),6.58−6.68(2H,m),6.90(1H,t,J=8.9Hz),7.13−7.32(5H,m).
MS(m/z):314(M).
製造例65
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジン367mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=17:1)で精製して、3−フルオロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール178mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.63−2.80(6H,m),2.80−2.90(2H,m),3.00−3.16(4H,m),6.52(1H,dd,J=2.7,8.5Hz),6.58(1H,dd,J=2.7,13.1Hz),6.85(1H,dd,J=8.9,9.6Hz),7.17−7.36(5H,m).
MS(m/z):300(M).
製造例66
製造例9において5−ブロモ−2−メトキシトルエンの代わりに4−ブロモ−2,5−ジフルオロアニソール446mgを、1−フェネチルピペラジンの代わりに4−ベンジルピペリジン2.30mLを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して4−ベンジル−1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン304mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.4−1.8(5H,m),2.53(2H,dt,J=1.9,11.6Hz),2.59(2H,d,J=6.9Hz),3.29(2H,br d,J=11.6Hz),3.82(3H,s),6.65−6.80(2H,m),7.1−7.3(5H,m).
MS(m/z):317(M).
製造例67
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに4−ベンジル−1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン300mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して、4−(4−ベンジルピペリジノ)−2,5−ジフルオロフェノール138mgを得た。
MS(m/z):303(M).
製造例68
製造例9において、5−ブロモ−2−メトキシトルエン及び1−フェネチルピペラジンの代わりに4−ブロモ−2,5−ジフルオロアニソール338mg及び4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペリジン953mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して、4−(3−シクロヘキシルプロピル)−1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン523mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.8−0.9(2H,m),1.1−1.4(14H,m),1.6−1.8(6H,m),2.55(2H,t,J=11Hz),3.29(2H,d,J=12Hz),3.82(3H,s),6.70(1H,dd,J=8,13Hz),6.74(1H,dd,J=8,13Hz).
MS(m/z):351(M),336.
製造例69
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに4−(3−シクロヘキシルプロピル)−1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン246mgを用いて同様に操作し、粗生成物として4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペリジノ]−2,5−ジフルオロフェノール599mgを得た。
製造例70
製造例9において、5−ブロモ−2−メトキシトルエン及び1−(2−フェネチル)ピペラジンの代わりに4−ブロモ−2,5−ジフルオロアニソール446mg及び4−(3−フェニルプロピル)ピペリジン1.220gをそれぞれ用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=8:1)で精製し、1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(3−フェニルプロピル)ピペリジン233mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.30−1.48(5H,m),1.62−1.72(2H,m),1.78(2H,d,J=10.0Hz),2.55(2H,t,J=11.4Hz),2.60(2H,t,J=7.7Hz),3.30(2H,d,J=12.0Hz),3.82(3H,s),6.65−6.80(2H,m),7.13−7.33(5H,m).
MS(m/z):345(M).
製造例71
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(3−フェニルプロピル)ピペリジン230mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して、2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニルプロピル)ピペリジノ]フェノール71mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.28−1.48(5H,m),1.61−1.72(2H,m),1.77(2H,d,J=10.0Hz),2.53(2H,t,J=11.2Hz),2.60(2H,t,J=7.7Hz),3.28(2H,d,J=11.9Hz),6.67−6.78(2H,m),7.12−7.33(5H,m).
MS(m/z):331(M).
製造例72
製造例9において、5−ブロモ−2−メトキシトルエンの代わりに4−ブロモ−2,5−ジフルオロアニソール1.115g、1−フェネチルピペラジンの代わりに1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]デカン859mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して、8−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]デカン455mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.87(4H,t,J=6Hz),3.07(4H,t,J=6Hz),3.82(3H,s),3.98(4H,s),6.71(1H,dd,J=8,13Hz),6.76(1H,dd,J=8,13Hz).
MS(m/z):285(M),270,240.
製造例73
8−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]デカン8g、p−トルエンスルホン酸・一水和物11.8g、アセトン1.4L及び水140mLの混合物を5時間還流した。放冷後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−オン6.967gを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.60(4H,t,J=6Hz),3.30(4H,t,J=6Hz),3.84(3H,s),6.75(1H,dd,J=8,13Hz),6.78(1H,dd,J=8,12Hz).
MS(m/z):241(M),226,198.
製造例74
メトキシメチルトリフェニルホスホニウムクロリド1.114gを入れた反応容器を窒素で置換し、無水テトラヒドロフラン2mLを加えた後、室温で1.57Mn−ブチルリチウムヘキサン溶液2mLを滴下した。室温で10分間攪拌後、反応混合物に1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−オン676mg及び無水テトラヒドロフラン0.5mLの混合物を滴下し、室温30分間攪拌した。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−メトキシメチレンピペリジン257mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.18−2.23(2H,m),2.42−2.47(2H,m),2.89−2.95(4H,m),3.56(3H,s),3.82(3H,s),5.85(1H,br s),6.67−6.76(2H,m).
MS(m/z):269(M),254.
製造例75
1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−メトキシメチレンピペリジン89mg、テトラヒドロフラン1.58mL及び濃塩酸0.12mLの混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−ピペリジンカルバルデヒド86mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.8−1.9(2H,m),1.98−2.06(2H,m),2.3−2.4(1H,m),2.69−2.77(2H,m),3.24−3.30(2H,m),3.82(3H,s),6.68−6.77(2H,m),9.70(1H,d,J=1Hz).
MS(m/z):255(M),240.
製造例76
製造例74においてメトキシメチルトリフェニルホスホニウムクロリド及び1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−オンの代わりに臭化フェネチルトリフェニルホスホニウム133mg及び1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−ピペリジンカルバルデヒド35mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製して、(Z)−1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(3−フェニル−1−プロペン−1−イル)−ピペリジン37mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.6−1.8(4H,m),2.46−2.59(1H,m),2.6−2.7(2H,m),3.28−3.36(2H,m),3.44(2H,d,J=7Hz),3.82(3H,s),5.39−5.46(1H,m),5.51−5.60(1H,m),6.71(1H,dd,J=8,13Hz),6.76(1H,dd,J=8,13Hz),7.16−7.22(3H,m),7.26−7.32(2H,m).
MS(m/z):343(M),224.
製造例77
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに(Z)−1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(3−フェニル−1−プロペン−1−イル)ピペリジン18mgを用いて同様に操作し、粗生成物として(Z)−2,5−ジフルオロ−4−[4−(3−フェニル−1−プロペン−1−イル)ピペリジノ]フェノール48mgを得た。
製造例78
製造例9において、5−ブロモ−2−メトキシトルエン及び1−(2−フェネチル)ピペラジンの代わりに4−ブロモ−2,5−ジフルオロアニソール4.460g及びイソニペコチン酸エチル3.70mLをそれぞれ用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製し、1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル2.465gを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.28(3H,t,J=7.1Hz),1.87−2.08(4H,m),2.34−2.47(1H,m),2.69(2H,dt,J=2.7,11.4Hz),3.25−3.34(2H,m),3.82(3H,s),4.18(2H,q,J=7.3Hz),6.68−6.81(2H,m).
MS(m/z):299(M).
製造例79
1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル1.196g、水酸化カリウム782mg、エタノール11mL及び水0.6mLの混合物を1.5時間加熱還流させた。氷冷下、反応液へ希塩酸を加え酸性にした。生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸の粗生成物1.036gを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):1.62−1.77(2H,m),1.91(2H,dd,J=3.3,13.3Hz),2.30−2.40(1H,m),2.68(2H,t,J=11.6Hz),3.13−3.24(2H,m),3.80(3H,s),6.95(1H,dd,J=8.5,13.1Hz),7.10(1H,dd,J=8.1,13.5Hz),12.20(1H,s).
MS(m/z):271(M).
製造例80
1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸170mg、トルエン3.5mL、ピリジン76μL、N,N−ジメチルホルムアミド1滴及びチオニルクロリド69μLの混合物を室温下1時間撹拌した。溶媒を留去した後、氷冷下ピリジン1.9mLと1−エチルプロピルアミン197μLを加えた。室温に戻し、3.5時間撹拌した。反応混合物を飽和食塩水にあけ、生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−N−(1−エチルプロピル)−4−ピペリジンカルボキサミドの粗生成物167mgを得た。
製造例81
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−N−(1−エチルプロピル)−4−ピペリジンカルボキサミド167mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=12:1)で精製して、1−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−N−(1−エチルプロピル)−4−ピペリジンカルボキサミド95mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.80(6H,t,J=7.3Hz),1.22−1.37(2H,m),1.37−1.50(2H,m),1.65−1.81(4H,m),2.15−2.28(1H,m),2.50−2.63(2H,m),3.20(2H,d,J=11.6Hz),3.48−3.60(1H,m),6.72(1H,dd,J=8.1,13.1Hz),6.88(1H,dd,J=8.1,12.7Hz),7.41(1H,d,J=8.9Hz),9.70(1H,s).
MS(m/z):326(M).
製造例82
製造例80において、1−エチルプロピルアミンの代わりにピペリジン384μLを用いて同様に操作し、1−[1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−ピペリジルカルボニル]ピペリジンの粗生成物407mgを得た。
製造例83
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−[1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−ピペリジルカルボニル]ピペリジン406mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=12:1)で精製して、1−[1−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−4−ピペリジルカルボニル]ピペリジン178mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):1.35−1.79(10H,m),2.67−2.80(3H,m),3.20(2H,d,J=12.7Hz),3.23−3.52(4H,m),6.72(1H,dd,J=8.1,13.1Hz),6.85(1H,dd,J=8.3,12.9Hz),9.69(1H,s).
MS(m/z):324(M).
製造例84
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及び(2−ブロモエチル)ベンゼンの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン114mg及び1−ブロモデカン114μLをそれぞれ用いて同様に操作し、1−デシル−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物179mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.88(3H,t,J=6.8Hz),1.13−1.73(16H,m),2.40(2H,t,J=7.7Hz),2.60(4H,br s),2.93−3.12(4H,m),3.82(3H,s),6.67−6.82(2H,m).
MS(m/z):368(M).
製造例85
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−デシル−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン176mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=19:1)で精製して、4−(4−デシルピペラジン−1−イル)−2,5−ジフルオロフェノール67mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.84(3H,t,J=6.8Hz),1.15−1.32(14H,m),1.33−1.49(2H,m),2.28(2H,t,J=7.3Hz),2.46(4H,br s),2.80−2.90(4H,m),6.71(1H,dd,J=8.1,13.1Hz),6.85(1H,dd,J=8.3,12.9Hz).
MS(m/z):354(M).
製造例86
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及び(2−ブロモエチル)ベンゼンの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン342mg及びメチルスルホン酸(2−シクロヘキシルエチル)309mgをそれぞれ用いて同様に操作し、1−(2−シクロヘキシルエチル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物476mgを得た。
製造例87
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(2−シクロヘキシルエチル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン250mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=13:1)で精製して、4−[4−(2−シクロヘキシルエチル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェノール87mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.82−0.97(2H,m),1.06−1.39(6H,m),1.56−1.74(5H,m),2.32(2H,t,J=7.1Hz),2.47(4H,br s),2.80−2.93(4H,m),6.72(1H,dd,J=8.1,13.1Hz),6.87(1H,dd,J=8.3,12.9Hz),9.70(1H,s).
MS(m/z):324(M).
製造例88
製造例9において、5−ブロモ−2−メトキシトルエンの代わりに4−ブロモ−2,5−ジフルオロアニソール446mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、クロロホルム:アセトン=12:1)で精製し、1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジン576mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.60−2.78(6H,m),2.78−2.90(2H,m),2.98−3.12(4H,m),3.82(3H,s),6.68−6.82(2H,m),7.17−7.35(5H,m).
MS(m/z):332(M).
製造例89
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジン571mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=15:1)で精製して、、2,5−ジフルオロ−4−(4−フェネチルピペラジン−1−イル)フェノール470mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.60−2.79(6H,m),2.79−2.90(2H,m),2.93−3.16(4H,m),6.66−6.80(2H,m),7.16−7.38(5H,m).
MS(m/z):318(M).
製造例90
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及び(2−ブロモエチル)ベンゼンの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン342mg及びメチルスルホン酸(3−シクロペンチルプロピル)309mgをそれぞれ用いて同様に操作し、1−(3−シクロペンチルプロピル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物486mgを得た。
製造例91
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(3−シクロペンチルプロピル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン250mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=16:1)で精製して、4−[4−(3−シクロペンチルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェノール83mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.97−1.13(2H,m),1.22−1.32(2H,m),1.39−1.66(6H,m),1.67−1.81(3H,m),2.29(2H,t,J=7.3Hz),2.48(4H,br s),2.82−2.91(4H,m),6.72(1H,dd,J=8.5,13.1Hz),6.86(1H,dd,J=8.5,12.7Hz),9.70(1H,s).
MS(m/z):324(M).
製造例92
製造例38において、1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン及びn−オクチルブロミドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン228mg及び3−シクロヘキシルプロピルクロリド161mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、酢酸エチル)で精製して1−(3−シクロヘキシルプロピル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン342mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.8−1.8(15H,m),2.32−2.38(2H,m),2.57−2.64(4H,m),2.95−3.05(4H,m),3.82(3H,s),6.67−7.67(2H,m).
MS(m/z):352(M),241.
製造例93
製造例38において、1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン及びn−オクチルブロミドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン5.72g及びメタンスルホン酸(3−シクロヘキシルプロピル)5.52gを用いて同様に操作し、粗生成物として1−(3−シクロヘキシルプロピル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン8.618gを得た。
製造例94
p−トルエンスルホン酸・一水和物1.042g、48%臭化水素酸0.62mL、ピリジン0.89mL及びトルエン5mLを混合し、常圧下溶媒を留去した。残留物に1−(3−シクロヘキシルプロピル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン322mg及びトルエン5mLを加え、常圧下溶媒を留去した。残留物を200℃の油浴上2時間攪拌した。反応混合物を放冷し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して4−[4−(3−シクロヘキシルプロピル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェノール134mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.8−0.9(2H,m),1.1−1.2(6H,m),1.37−1.47(2H,m),1.55−1.70(5H,m),2.25(2H,br t,J=7Hz),2.42−2.48(4H,m),2.85(4H,br t,J=5Hz),6.71(1H,dd,J=8,13Hz),6.84(1H,dd,J=8,13Hz),9.68(1H,s).
MS(m/z):338(M),227.
製造例95
製造例1において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及び2−ブロモエチル)ベンゼンの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン342mg及びメチルスルホン酸(4−シクロヘキシルブチル)351mgをそれぞれ用いて同様に操作し、1−(4−シクロヘキシルブチル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物532mgを得た。
製造例96
製造例10において、1−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(4−シクロヘキシルブチル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン482mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=16:1)で精製して、4−[4−(4−シクロヘキシルブチル)ピペラジン−1−イル]−2,5−ジフルオロフェノール128mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.78−0.92(2H,m),1.08−1.33(8H,m),1.35−1.47(2H,m),1.56−1.72(5H,m),2.29(2H,t,J=7.3Hz),2.47(4H,br s),2.82−2.92(4H,m),6.72(1H,dd,J=8.1,13.1Hz),6.86(1H,dd,J=8.5,12.7Hz),9.70(1H,s).
MS(m/z):352(M).
製造例97
製造例38において、1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン及びn−オクチルブロミドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン228mg及び3−クロロ−1−フェニルプロパン−1−オン169mgを用いて同様に操作し、粗生成物として3−[4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−フェニルプロパン−1−オン365mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.68(4H,br t,J=5Hz),2.90(2H,t,J=7Hz),3.01(4H,br t,J=5Hz),3.21(2H,t,J=7Hz),3.82(3H,s),6.68−6.77(2H,m),7.44−7.49(2H,m),7.54−7.59(1H,m),7.95−7.98(2H,m).
MS(m/z):360(M),345,241.
製造例98
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに3−[4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−フェニルプロパン−1−オン344mgを用いて同様に操作し、粗生成物として3−[4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル]−1−フェニルプロパン−1−オン334mgを得た。
製造例99
製造例38において、1−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロフェニル)ピペラジン及びn−オクチルブロミドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン228mg及び1−(4−tert−ブチルフェニル)−4−クロロブタン−1−オン239mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、酢酸エチル)で精製して1−(4−tert−ブチルフェニル)−4−[4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]ブタン−1−オン343mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):1.33(9H,s),1.9−2.0(2H,m),2.47(2H,t,J=7Hz),2.60(4H,br t,J=5Hz),2.95(4H,br t,J=5Hz),2.99(2H,t,J=7Hz),3.82(3H,s),6.67−6.74(2H,m),7.46(2H,d,J=7Hz),7.91(2H,d,J=8Hz).
MS(m/z):430(M),415,254.
製造例100
製造例94において、1−(3−シクロヘキシルプロピル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジンの代わりに1−(4−tert−ブチルフェニル)−4−[4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]ブタン−1−オン330mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、酢酸エチル:ヘキサン=2:1)で精製して1−(4−tert−ブチルフェニル)−4−[4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル]ブタン−1−オン146mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):1.29(9H,s),1.76−1.84(2H,m),2.35(2H,t,J=7Hz),2.4−2.5(4H,m),2.7−2.8(4H,m),2.98(2H,t,J=7Hz),6.70(1H,dd,J=8,13Hz),6.78(1H,dd,J=8,13Hz),7.52(2H,d,J=8Hz),7.89(2H,d,J=8Hz),9.68(1H,s).
MS(m/z):416(M),401,240.
製造例101
製造例3において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及びイソバレリルクロリドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン228mg及びデカノイルクロリド205μLをそれぞれ用いて同様に操作し、1−デカノイル−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物371mgを得た。
製造例102
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−デカノイル−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン371mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=19:1)で精製して、1−デカノイル−4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン268mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):0.85(3H,t,J=6.9Hz),1.26(12H,br s),1.43−1.56(2H,m),2.30(2H,t,J=7.5Hz),2.76−2.92(4H,m),3.57(4H,br s),6.74(1H,dd,J=8.1,13.1Hz),6.89(1H,dd,J=8.5,12.7Hz),9.79(1H,s).
MS(m/z):368(M).
製造例103
製造例3において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及びイソバレリルクロリドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン228mg及び4−tert−ブチルベンゾイルクロリド234μLをそれぞれ用いて同様に操作し、1−(4−tert−ブチルベンゾイル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物433mgを得た。
製造例104
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(4−tert−ブチルベンゾイル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン433mgを用いて同様に操作し、1−(4−tert−ブチルベンゾイル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジンの粗生成物282mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):1.29(9H,s),2.90(4H,br s),3.40−3.90(4H,m),6.74(1H,dd,J=8.3,12.9Hz),6.91(1H,dd,J=8.1,12.7Hz),7.35(2H,d,J=6.6Hz),7.48(2H,d,J=6.6Hz),9.80(1H,s).
MS(m/z):374(M).
製造例105
製造例3において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及びイソバレリルクロリドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン228mg及び3−フェニルプロピオニルクロリド178μLをそれぞれ用いて同様に操作し、4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(3−フェニルプロパノイル)ピペラジンの粗生成物348mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.64(2H,t,J=7.9Hz),2.75−2.83(2H,m),2.83−2.93(2H,m),2.98(2H,t,J=7.9Hz),3.45−3.54(2H,m),3.70−3.81(2H,m),3.82(3H,s),6.62−6.78(2H,m),7.15−7.36(5H,m).
MS(m/z):360(M).
製造例106
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(3−フェニルプロパノイル)ピペラジン344mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、クロロホルム:メタノール=15:1)で精製して、4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−(3−フェニルプロパノイル)ピペラジン247mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.67(2H,t,J=7.9Hz),2.72−2.83(2H,m),2.83−2.92(2H,m),3.00(2H,t,J=7.9Hz),3.43−3.62(2H,m),3.67−3.86(2H,m),5.64(1H,s),6.66(1H,dd,J=7.7,11.9Hz),6.76(1H,dd,J=8.1,12.3Hz),7.12−7.42(5H,m).
MS(m/z):346(M).
製造例107
製造例9において、5−ブロモ−2−メトキシトルエン、1−(2−フェネチル)ピペラジン及び酢酸エチル(抽出溶媒)の代わりに4−ブロモ−2,5−ジフルオロアニソール6.742g、ピペラジン12.404g及びトルエン(抽出溶媒)をそれぞれ用いて同様に操作し、1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジンの粗生成物1.926gを得た。
製造例108
製造例3において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及びイソバレリルクロリドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン456mg及び1−オクタンスルホニルクロリド470μLをそれぞれ用いて同様に操作し、4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(オクチルスルホニル)ピペラジンの粗生成物681mgを得た。
製造例109
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(オクチルスルホニル)ピペラジン300mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=11:5)で精製して、4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−(オクチルスルホニル)ピペラジン253mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):0.88(3H,t,J=7.0Hz),1.21−1.38(8H,m),1.38−1.50(2H,m),1.78−1.90(2H,m),2.88−3.10(6H,m),3.39−3.50(4H,m),6.69−6.82(2H,m).
MS(m/z):390(M).
製造例110
製造例3において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及びイソバレリルクロリドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン170mg及び2−メシチレンスルホニルクロリド196mgをそれぞれ用いて同様に操作し、4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(1,3,5−トリメチルフェニルスルホニル)ピペラジンの粗生成物277mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.30(3H,s),2.63(6H,s),2.93−3.04(4H,m),3.27−3.36(4H,m),3.82(3H,s),6.66−6.77(2H,m),6.97(2H,s).
MS(m/z):410(M).
製造例111
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(1,3,5−トリメチルフェニルスルホニル)ピペラジン268mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して、4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−(1,3,5−トリメチルフェニルスルホニル)ピペラジン135mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.31(3H,s),2.63(6H,s),2.96−3.02(4H,m),3.27−3.38(4H,m),4.99(1H,d,J=3.1Hz),6.63−6.80(2H,m),6.97(2H,s).
MS(m/z):396(M).
製造例112
製造例3において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及びイソバレリルクロリドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン456mg及び4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド467mgをそれぞれ用いて同様に操作し、4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)ピペラジンの粗生成物725mgを得た。
製造例113
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)ピペラジン300mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して、4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−(4−フルオロフェニルスルホニル)ピペラジン211mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):3.02−3.12(4H,m),3.14−3.25(4H,m),5.06(1H,s),6.66−6.80(2H,m),7.19−7.30(2H,m),7.75−7.87(2H,m).
MS(m/z):372(M).
製造例114
製造例3において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及びイソバレリルクロリドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン500mg及び4−クロロベンゼンスルホニルクロリド694mgを用いて同様に操作して、1−(4−クロロベンゼンスルホニル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン811mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):3.00−3.25(8H,m),3.82(3H,s),6.71(2H,m),7.54,7.72(4H,AB,J=8.9Hz).
MS(m/z):402(M).
製造例115
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(4−クロロベンゼンスルホニル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン395mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して、1−(4−クロロフェニルスルホニル)−4−(2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン322mgを得た。
H−NMR(CDOD,δ):2.9−3.2(8H,m),6.63(1H,dd,J=8.1,12.7Hz),6.81(1H,dd,J=8.1,12.3Hz),7.66,7.79(4H,AB,J=8.9Hz).
MS(m/z):388(M).
製造例116
製造例3において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩及びイソバレリルクロリドの代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン228mg及び4−クロロベンジルスルホニルクロリド338mgを用いて同様に操作し、粗生成物として1−(4−クロロベンジルスルホニル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン419mgを得た。
H−NMR(DMSO−d,δ):2.7−3.1(4H,m),3.2−3.4(4H,m),3.79(3H,s),4.49(2H,s),6.8−7.3(2H,m),7.4−7.6(4H,m).
MS(m/z):416(M),382,366,227.
製造例117
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに1−(4−クロロベンジルスルホニル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン400mgを用いて同様に操作し、粗生成物して1−(4−クロロベンジルスルホニル)−4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン380mgを得た。
製造例118
製造例3において、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン2塩酸塩の代わりに1−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペラジン228mg、イソバレリルクロリドの代わりにフェネチルスルホニルクロリド409mgを用いて同様に操作し、粗生成物として4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−フェネチルスルホニルピペラジン401mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):3.03−3.06(4H,m),3.12−3.24(4H,m),3.42−3.47(4H,m),3.84(3H,s),6.70−6.77(2H,m),7.20−7.36(5H,m).
MS(m/z):396(M),227.
製造例119
製造例2において、1−(4−メトキシフェニル)−4−フェネチルピペラジンの代わりに4−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−フェネチルスルホニルピペラジン401mgを用いて同様に操作し、得られた粗生成物をTLC(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して4−(2,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェネチルスルホニルピペラジン255mgを得た。
H−NMR(CDCl,δ):2.9−3.1(4H,m),3.1−3.2(4H,m),3.3−3.6(4H,m),5.04(1H,br),6.6−7.0(2H,m),7.1−7.5(5H,m).
MS(m/z):382(M),213.
製剤例1:錠剤
錠剤:
mg/錠
活性成分 5.0
でん粉 10.0
乳糖 73.0
カルボキシメチルセルロースカルシウム 10.0
タルク 1.0
ステアリン酸マグネシウム 1.0
100.0
活性成分を70μm以下の粒度に粉砕し、それにでん粉、乳糖及びカルボキシメチルセルロースカルシウムを加えてよく混合する。10%のでん粉のりを上記混合粉体に加えて攪拌混合し、顆粒を製造する。乾燥後粒径を1000μm前後に整粒し、これにタルク及びステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】


式中、
及びRはそれぞれ独立に水素原子又は低級アルキル基を表し、
及びRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は低級アルキル基を表し、
Aは窒素原子又はCHを表し、
BはCH、SO、CO、CH=CH又は置換もしくは未置換のフェニレン基を表し、
は水素原子、直鎖状もしくは分岐鎖状のC−C10アルキル基、フェニル低級アルキル基(ここで、フェニル部分は場合によりさらに置換されていてもよい)、ベンゾイル低級アルキル基(ここで、ベンゾイル基におけるフェニル部分は場合によりさらに置換されていてもよい)、シクロアルキル低級アルキル基、ピペリジニル低級アルキル基、置換もしくは未置換のフェニル基、置換もしくは未置換のベンゾイル基又はアミノ基(ここで、アミノ基は場合によりさらに低級アルキル基によって置換されているか又は環状アミノ基を形成していてもよい)を表す、
で示される環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩。
【請求項2】
及びRが共に水素原子を表す請求の範囲第1項に記載の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩。
【請求項3】
及びRがそれぞれ独立に水素原子又はハロゲン原子を表す請求の範囲第1項又は第2項に記載の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩。
【請求項4】
ハロゲン原子がフッ素原子である請求の範囲第3項に記載の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩。
【請求項5】
BがCH又はSOを表す請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩。
【請求項6】
が直鎖状もしくは分岐鎖状のC−Cアルキル基、フェニル低級アルキル基(ここで、フェニル部分は場合によりさらに置換されていてもよい)、シクロアルキル低級アルキル基又は置換もしくは未置換のフェニル基を表す請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩。
【請求項7】
が置換もしくは未置換のフェニル基を表す請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩。
【請求項8】
直鎖状もしくは分岐鎖状のC−Cアルキル基がn−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基又はn−ノニル基を表す請求の範囲第6項に記載の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩。
【請求項9】
シクロアルキル低級アルキル基がシクロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基、シクロペンチル−n−プロピル基、シクロペンチル−n−ブチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、シクロヘキシル−n−プロピル基又はシクロヘキシル−n−ブチル基を表す請求の範囲第6項に記載の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩。
【請求項10】
置換もしくは未置換のフェニル基がフルオロフェニル基又はクロロフェニル基を表す請求の範囲第7項に記載の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩。
【請求項11】
請求の範囲第1〜10項のいずれかに記載の式(I)の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項12】
請求の範囲第1〜10項のいずれかに記載の式(I)の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩を有効成分として含有することを特徴とするステロイドスルファターゼ阻害剤。
【請求項13】
請求の範囲第1〜10項のいずれかに記載の式(I)の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩を有効成分として含有することを特徴とする乳癌、子宮体癌、子宮内膜増殖症、不妊症、子宮内膜症、子宮腺筋症、自己免疫疾患、痴呆症、アルツハイマー病又はアンドロゲン依存性皮膚疾患の処置のための薬剤。
【請求項14】
治療的に有効な量の請求の範囲第1〜10項のいずれかに記載の式(I)の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩及び無毒の添加剤を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項15】
治療的に有効な量の請求の範囲第1〜10項のいずれかに記載の式(I)の環状アミノフェニルスルファメート誘導体又はその塩を投与することを特徴とする乳癌、子宮体癌、子宮内膜増殖症、不妊症、子宮内膜症、子宮腺筋症、自己免疫疾患、痴呆症、アルツハイマー病又はアンドロゲン依存性皮膚疾患の処置方法。

【国際公開番号】WO2004/103971
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【発行日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−506324(P2005−506324)
【国際出願番号】PCT/JP2004/006490
【国際出願日】平成16年5月7日(2004.5.7)
【出願人】(000002990)あすか製薬株式会社 (39)
【Fターム(参考)】