説明

用紙処理装置

【課題】 断裁等の処理を停止することなく屑を処理することができ、作業効率を改善することのできる用紙処理装置を提供する。
【解決手段】 処理部11により用紙Sに断裁または穿孔処理を行い、このとき発生する屑Dを、屑搬送手段12により装置本体13に装着されている屑箱14に搬送して収容する。このとき、制御手段30が、断裁または穿孔処理を継続したまま屑搬送手段12の搬送駆動を一時停止させるように制御することができるので、屑箱14が屑Dで満杯になり、屑Dの処理のために屑箱14を装置本体13から取り出した際でも、断裁または穿孔処理を継続できる。このため、屑箱14の屑Dの処理のために断裁または穿孔処理を停止する必要がないので、作業効率を改善することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙の断裁または穿孔を行う用紙処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の用紙処理装置には、複数枚の用紙が積層されて綴じ処理された冊子に対し、その端縁部分を切り揃える断裁装置がある(例えば特許文献1参照)。
図6に示すように、特許文献1に記載の用紙処理装置100は、冊子(図示省略) が冊子挿入口101から搬送されると、搬送ローラ107により冊子の切揃え対象部分が下固定刃部102上に位置決めされ、上移動刃103が下降して、その刃先が冊子上近くまで移動する。このとき、紙押え部104も上移動刃103と追従して下りてきて冊子の断裁際部分をその上方から下固定刃部102に対して押えつけて固定し停止する。また、スクレーパ105も上移動刃103と追従して下りてくる。
この状態で、上移動刃103により、冊子の断裁対象部分が断裁され、この部分が切り揃えられる。
【0003】
このようにして、冊子の上移動刃103による断裁、切揃えの動作が終了すると、上移動刃103は上方へと移動し、冊子上方に退避することになる。この上移動刃103の退避移動に伴って、上移動刃103とスクレーパ105との間には紙押え部104が冊子から離間するまで相対移動が生じ、スクレーパ105の先端が上移動刃103の表面を弾性接触しながら掃引し、上移動刃103の表面に付着した屑を上移動刃103から除去する。除去された屑は、下部に設けられているスクラップ収容箱108に収容される。断裁された冊子は、搬送路106によって搬送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−342854号公報(第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した特許文献1に記載の従来の用紙処理装置100においては、スクラップ収容箱108が満杯になると検知され、用紙処理装置100は断裁処理を中止する。そして、ユーザにスクラップ収容箱108が満杯であることを知らせ、スクラップ収容箱108を取り外してたまった屑を処分して再度スクラップ収容箱108を装着して、断裁処理を再開させる。
【0006】
従って、屑の処理のためにスクラップ収容箱108を取り外している間は、断裁処理ができない。特に、大量の冊子を連続的に生産する印刷業者等においては、屑の処分が頻繁に発生し、そのたびに断裁処理を停止させることになるので、作業効率が悪いという問題があった。
【0007】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、断裁等の処理を停止することなく屑を処理することができ、作業効率を改善することのできる用紙処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の用紙処理装置は、用紙を断裁または穿孔処理する処理部と、前記処理部から発生する屑を受けて搬送する屑搬送手段と、前記処理部および前記屑搬送手段を備えた装置本体と、前記処理部および前記屑搬送手段を制御する制御手段と、前記屑搬送手段で搬送されてきた屑を収容するとともに、前記装置本体に対し着脱可能な屑箱と、を有し、前記制御手段が、前記処理部による断裁または穿孔処理を継続したまま前記屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させるように制御する構成を有している。
【0009】
この構成により、処理部により用紙に断裁または穿孔処理を行い、このとき発生する屑を、屑搬送手段により装置本体に装着されている屑箱に搬送して収容する。このとき、制御手段が、断裁または穿孔処理を継続したまま屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させるように制御することができるので、屑箱が屑で満杯になり、屑の処理のために屑箱を装置本体から取り出した際でも、断裁または穿孔処理を継続できる。このため、屑箱の屑の処理のために断裁または穿孔処理を停止する必要がないので、作業効率を改善することができる。
【0010】
また、本発明の用紙処理装置は、前記屑箱が前記装置本体に装着されているか否かを検知する屑箱装着検知手段を設け、前記制御手段は、前記屑箱が前記装置本体から離脱されたことを前記屑箱装着検知手段が検知すると、前記屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させる構成を有している。
【0011】
この構成により、制御手段は、屑箱装着検知手段により屑箱が装置本体に装着されているか否かを検知し、屑箱が装置本体から離脱されたことを検知すると、屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させるので、継続している断裁または穿孔処理により発生した屑は、搬送されることなく、屑搬送手段に蓄積する。このため、屑箱が一時的になくても、屑を離散させることなく、断裁または穿孔処理を継続することができる。また、屑搬送手段の一時停止は、ユーザの操作を必要とせず自動的に行われるので、確実に屑搬送手段を一時停止することができる。
【0012】
また、本発明の用紙処理装置は、前記屑箱に収容された屑が満杯になったことを検知する満杯検知手段を設け、前記制御手段は、前記満杯検知手段が前記屑箱の満杯を検知すると、前記屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させる構成を有している。
【0013】
この構成により、制御手段は、満杯検知手段により屑箱が満杯になったことを検知すると、屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させるので、継続している断裁または穿孔処理により発生した屑は、搬送されることなく、屑搬送手段に蓄積する。このため、屑箱が一時的になくても、断裁または穿孔処理を継続することができる。また、屑搬送手段の一時停止は、ユーザの操作を必要とせず自動的に行われるので、屑箱から屑があふれるのを確実に防止することができる。
【0014】
また、本発明の用紙処理装置は、ユーザが操作可能なスイッチを設け、前記制御手段は、前記スイッチが操作されると、前記屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させる構成を有している。
【0015】
この構成により、ユーザが操作可能なスイッチを設け、制御手段は、スイッチが操作されると、屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させるので、継続している断裁または穿孔処理により発生した屑は、搬送されることなく、屑搬送手段に蓄積する。このため、ユーザの意志で屑箱を装置本体から取り外して屑を処理することや、屑箱を装着したまま屑の処理を行うことも可能である。
【0016】
また、本発明の用紙処理装置は、前記制御手段は、前記屑箱が前記装置本体から一旦離脱された後、前記装置本体に再装着させると、前記屑搬送手段の一時停止を解除する構成を有している。
【0017】
この構成により、屑箱が装置本体から一旦離脱された後、装置本体に再装着されると、屑箱装着検知手段が屑箱の装着を検知する。制御手段は、屑箱装着検知手段からの検知信号により屑箱の装着を知るので、自動的に屑搬送手段の一時停止を解除して、断裁または穿孔処理により発生した屑を搬送する。
【0018】
また、本発明の用紙処理装置は、前記制御手段は、前記屑搬送手段の搬送駆動の一時停止時間が所定時間を越えた場合、断裁または穿孔処理を中止する構成を有している。
【0019】
この構成により、屑搬送手段の搬送駆動の一時停止時間が所定時間を越えた場合、制御手段は断裁または穿孔処理を中止するので、屑搬送手段に屑が蓄積しすぎて、屑があふれるのを防止することができる。
【0020】
また、本発明の用紙処理装置では、前記所定時間は、単位時間あたりの断裁回数を参照して決定される構成を有している。
【0021】
この構成により、屑搬送手段の搬送駆動の一時停止時間が可能な所定時間を、単位時間あたりの断裁回数を参照して決定するので、屑が搬送手段上に蓄積するペースを考慮することができる。これにより、蓄積ペースが遅い場合は中止までの所定時間を長く設定することができ、可能な限り装置を停止させずに処理を継続することができる。
【0022】
また、本発明の用紙処理装置は、前記処理部から落下する屑を受ける前記屑搬送手段の屑受け部の上方に屑センサを設け、前記屑搬送手段が一時停止中に、前記屑受け部における屑の蓄積が所定高さを越えたことが屑センサで検知されると、断裁または穿孔処理を中止する構成を有している。
【0023】
この構成により、屑搬送手段の屑受け部の上方に設けられた屑センサが、屑搬送手段の一時停止中に屑受け部に蓄積した屑が所定高さまで蓄積したことを検知すると、制御部は断裁または穿孔処理を中止して屑の発生を止めるので、屑が屑搬送手段からあふれるのを確実に防止することができる。また、屑搬送手段上に屑を最大限蓄積させることができるので、可能な限り装置を停止させずに処理を継続することができる。
【0024】
また、本発明の用紙処理装置は、前記屑搬送手段の一時停止後、断裁または穿孔処理を中止する前に、断裁または穿孔処理の中止をユーザに予告する予告報知手段を設けた構成を有している。
【0025】
この構成により、屑搬送手段の一時停止後、断裁または穿孔処理を中止する前に、予告報知手段により断裁または穿孔処理の中止をユーザに予告するので、ユーザは屑箱を忘れずに装着することができ、屑箱の装着し忘れによる装置の停止を回避することができる。
【0026】
また、本発明の用紙処理装置は、用紙を断裁または穿孔処理する処理部と、前記処理部から発生する屑を受けて搬送する屑搬送手段と、前記処理部および前記屑搬送手段を備えた装置本体と、前記屑搬送手段の駆動を伝達する伝動状態と、伝達しない非伝動状態とを切替可能な伝動状態切替手段と、前記屑搬送手段で搬送されてきた屑を収容するとともに、前記装置本体に対して着脱可能な屑箱とを有し、前記屑箱が前記装置本体に装着されていると伝動状態となり、前記屑箱が前記装置本体から離脱されると非伝動状態となるように、前記屑箱の着脱と前記伝動状態切替手段とが連動する構成を有している。
【0027】
この構成により、処理部により用紙に断裁または穿孔処理を行い、このとき発生する屑を、屑搬送手段により装置本体に装着されている屑箱に搬送して収容する。このとき、伝動状態切替手段は、屑箱の着脱と連動して、屑箱が装置本体に装着されていると屑搬送手段を伝動状態とし、屑箱が装置本体から離脱されると屑搬送手段を非伝動状態とするので、屑箱が装着されていないときには屑の搬送を停止して、屑が散乱するのを防止する。また、屑箱が装着されない限り屑搬送手段が作動しないので、屑箱の装着し忘れを防止することができる。
【0028】
さらに、本発明の用紙処理装置は、前記屑搬送手段の、少なくとも排出側端部付近は、搬送方向に登り勾配を形成している構成を有している。
【0029】
この構成により、屑搬送手段の少なくとも排出側端部付近は、搬送方向に登り勾配となっているので、屑箱を外している間に、屑搬送手段上に蓄積した屑が滑り落ちるのを防止して、屑搬送手段上に屑を蓄積することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明は、処理部により用紙に断裁または穿孔処理を行い、このとき発生する屑を、屑搬送手段により装置本体に装着されている屑箱に搬送して収容する。このとき、制御手段が、断裁または穿孔処理を継続したまま屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させるように制御することができるので、屑箱が屑で満杯になり、屑の処理のために屑箱を装置本体から取り出した際でも、断裁または穿孔処理を継続できる。このため、屑箱の屑の処理のために断裁または穿孔処理を停止する必要がないので、作業効率を改善することができるという効果を有する用紙処理装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明にかかる第1実施形態の用紙処理装置を用いた製本システムの全体構成図である。
【図2】本発明にかかる第1実施形態の用紙処理装置の構成図である。
【図3】制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】制御部による制御を示すフローチャートである。
【図5】本発明にかかる第2実施形態の用紙処理装置の要部構成図である。
【図6】従来の用紙処理装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
(第1実施形態)
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための第1実施形態について詳細に説明する。
【0033】
図1に示すように、本発明にかかる第1実施形態の用紙処理装置10を含む例えば製本システム1は、丁合機60、中綴じ折り機40、用紙処理装置10を連結して構成されている。
【0034】
丁合機60は、縦方向に複数配列された給紙部61(61a〜61j)を有し、この給紙部61それぞれに積載された用紙束から用紙を1枚ずつ取り出す。それぞれの給紙部61から取り出された用紙は縦搬送路62において重ね合わせられながら下方へ搬送され、1冊分の丁合束となって接続ブリッジ63を経由して中綴じ折り機40に入る。
【0035】
中綴じ折り機40は、綴じ部41と、この綴じ部41の用紙搬送方向下流側に折り部42を有している。中綴じ折り機40に入った丁合束はまず綴じ部41に搬入され、その先端が綴じストッパ43に当接して停止する。停止した丁合束の後端側には、バックジョガー44が用紙搬送方向と平行に往復動可能に設けられている。このバックジョガー44が、丁合束の後端に当接する位置と、丁合束から離れた位置との間を往復動作することにより、バックジョガー44と綴じストッパ43との間で、丁合束の前後方向の端部が揃えられる。
【0036】
また、丁合束の幅方向の両側にサイドジョガー45が、幅方向に往復動可能に設けられている。このサイドジョガー45が、丁合束の幅方向両端に当接する位置と、丁合束から離れた位置との間を往復動作することにより、1対のサイドジョガー45の両者間で、丁合束の幅方向の端部が揃えられる。揃えられた丁合束には、その搬送方向中央部に、ステッチャー46により綴じ針が打たれる。
【0037】
丁合束がステッチャー46により綴じられると、綴じストッパ43が下方に退避して、丁合束はさらに前進して折り部42に搬入され、その先端が折りストッパ47に当接して停止する。その後折りナイフ48が上昇して、丁合束の搬送方向中央部すなわち綴じ針が打たれた部分に当接し、1対の折りローラ49の間に押し込む。1対の折りローラ49は互いに近づく方向にバネ等(図示せず)により付勢されており、押し込まれた丁合束の搬送方向中央部を圧縮して折り目をつける。また、1対の折りローラ49は押し込まれた丁合束を図示上方に搬送するように、駆動が付与されている。この構成によって丁合束は綴じ針が打たれた部分を折り目として二つ折りされ、この折り目を背とした用紙としての冊子S(図2参照)が形成され、その背を先頭として上方へ搬送される。
【0038】
折りローラ49の図示上方には1対のプレスローラ51が設けられている。このプレスローラ51は、互いに近づく方向にバネ等(図示せず)により付勢され、折りローラ49により形成された折り目をさらに圧縮して折り目を強化する。また、このプレスローラ51にも冊子Sを図示上方に搬送するように、駆動が付与されている。この構成によって、冊子Sはプレスローラ51間を通過して再度折り目が圧縮され、折り目が強化される。
【0039】
プレスローラ51の冊子搬送方向下流側には冊子Sを搬送する搬送路52が設けられ、プレスローラ51を通過した冊子Sを受け取って、図示左方へ搬送し、冊子Sの背を先頭として用紙処理装置10に引き渡す。
【0040】
次に、本発明にかかる第1実施形態の用紙処理装置10の構成について説明する。
図1および図2に示すように、用紙処理装置10は例えば複数枚の用紙が積層され綴じ処理された冊子Sの端縁部分を断裁処理により切り揃えるものであり、矩形箱状の筐体である装置本体13を有する。装置本体13の内部には、用紙を断裁処理する処理部11と、この処理部11から発生する屑D(図2の2点鎖線矢印で表示)を受けて搬送する屑搬送手段である切り屑搬送ベルト12と、処理部11および切り屑搬送ベルト12を制御する制御手段30と、切り屑搬送ベルト12で搬送された屑Dを収容する屑箱14と、を有する。
【0041】
図2に示すように、装置本体13は、中綴じ折り機40の搬送路52により送られてきた冊子Sを受け取って搬入する冊子挿入口16を有しており、冊子挿入口16の内側には、処理部11を有する。
【0042】
処理部11は、冊子挿入口16から挿入された冊子Sを受け取って内部に搬送する一対の挿入口搬送ローラ17を有しており、挿入口搬送ローラ17の内側には断裁処理を行う下固定刃15Dおよび上移動刃15Uを有する。上移動刃15Uには、スプリングを有する上移動刃紙押さえ151が上移動刃15Uに対して相対移動可能に設けられている。また、処理部11は、下固定刃15Dの上面に連続して冊子Sを搬入する搬送路18を有しており、搬送路18には、冊子Sを断裁位置に位置決めするためのストッパ181が、搬送方向に移動可能かつ搬送路18の上面から出没可能に設けられている。搬送路18の上方には、搬送されて搬送路18上に位置決めされた冊子Sを押圧固定する紙押さえ19が上下移動可能に設けられている。
【0043】
また、装置本体13の天板131下面にはファン21が設けられており、ファン21によって発生した風を流す空気流路211が、上移動刃15Uに沿って設けられ、さらに、下固定刃15Dに沿って下方に設けられている。下固定刃15Dの搬入方向後方(図2において右)および下方には、断裁時に発生する屑Dを下方の切り屑搬送ベルト12に導くガイド部材22が設けられており、ファン21から空気流路211を通って送られてきた空気は、ガイド部材22に沿って流れる。
【0044】
また、ガイド部材22に沿って屑Dが落下する切り屑搬送ベルト12の屑受け部126の上方には、切り屑搬送ベルト12に蓄積した屑Dの高さを検知する屑センサ28が設けられている。屑センサ28は、発光部281および受光部282を有しており、発光部281から受光部282に向けて発せられる検出光283が、蓄積した屑Dで所定時間以上遮断されることにより、切り屑搬送ベルト12の上に屑Dが溜まったことを検出する。
【0045】
従って、処理部11における断裁処理では、中綴じ折り機40の冊子搬送路52により冊子挿入口16に送られてきた冊子Sを、挿入口搬送ローラ17が受け取って搬送路18に搬入する。このとき、搬送路18には所定位置にストッパ181が突出して位置決めされており、冊子Sはストッパ181に当接して位置決めされ、紙押さえ19を下降させて冊子Sを所定位置に固定する。
【0046】
次いで、上移動刃15Uを下降させ、まず上移動刃紙押さえ19が冊子Sに当接して押さえ、さらに上移動刃15Uを下降させて、下固定刃15Dとの協働で冊子Sを所定位置で断裁する。断裁後、上移動刃15Uおよび上移動刃紙押さえ151を上昇させる。このとき、ファン21から空気流路211を通って送られてきた空気が上移動刃15Uに沿って下方へ流れて、上移動刃15Uおよび下固定刃15Dに付着している屑Dを下方へ吹き飛ばし、ガイド部材22に沿って屑Dを切り屑搬送ベルト12に送る。
その後、ストッパ181を下方へ移動させ、所定の大きさに切りそろえられた冊子Sは、搬送路18により搬出される。
【0047】
処理部11の下方には、断裁処理において発生した屑Dを屑箱14へ搬送する屑搬送手段である切り屑搬送ベルト12が設けられている。切り屑搬送ベルト12は、駆動モータ121(図3参照)により駆動される駆動側プーリ122と、従動側プーリ123とを有し、駆動側プーリ122と従動側プーリ123には搬送ベルト124が巻装されている。そして、搬送ベルト124は、少なくとも排出側端部付近125では、搬送方向(図2中矢印方向)に向かって登り勾配となっており、搬送ベルト124の排出側端部125は、屑箱14の上方に達している。従って、切り屑搬送ベルト12により搬送されてきた屑Dは、上部の開口から屑箱14の内部に収容される。
【0048】
屑箱14は、上方が開口した矩形箱状を呈しており、底面には車141が設けられて移動可能となっている。屑箱14は、装置本体13における所定の格納位置23に格納され、装置本体13に対して着脱可能となっている。なお、格納位置23は、周囲を壁等で区画する必要はなく、屑箱14を所定位置に位置決めするレール24等のガイド部材があればよい。
【0049】
格納位置23における屑箱14の近傍位置には、屑箱14が装置本体13の所定位置である格納位置23に装着されているか否かを検知する屑箱装着検知手段としての例えば近接スイッチ25が設けられている。これに対応して、屑箱14には、近接スイッチ25を作動させるマグネット142等が設けられている。
【0050】
従って、屑箱14が装置本体13内の所定の格納位置23に格納されているときには、マグネット142が近接スイッチ25をオンにして、屑箱14が装着されていることを検知する。また、屑箱14が格納位置23にない場合には、近接スイッチ25がオフとなるので、屑箱14が装着されていないことが検知される。
【0051】
また、屑箱14の内面上端部付近には、満杯検知手段としての光センサ26が設けられている。光センサ26は、屑箱14の一方の内面に発光部261を設け、対向する他方の面に受光部262が設けられている。従って、屑箱14に収容された屑Dの高さが高くなって、発光部261から受光部262に向けて発せられる検出光263が遮られると、制御部30は屑箱14が満杯になったことを検知する。
【0052】
装置本体13の例えば前面上部には、操作盤27が設けられており、ユーザが操作可能なスイッチ類271が設けられている。操作盤27の内側には、制御手段である制御部30が設けられている。また、操作盤27には、断裁処理の中止をユーザに予告する予告報知手段としての警報器272が設けられている。
【0053】
次に、本発明にかかる用紙処理装置10の制御系統について説明する。
図3に示すように、制御部30には、屑箱装着検知用の近接スイッチ25、屑箱の満杯検知用の光センサ26、ユーザが操作可能なスイッチ類271、切り屑搬送ベルト12上の屑Dを検知する屑センサ28等が接続されており、検出信号が送られてくる。また、制御部30はタイマー31を有しており、計時する。さらに、制御部30には、断裁処理を行うために上移動刃15Uを駆動させる駆動装置(図示省略)および切り屑搬送ベルト12を駆動する駆動モータ121等が接続されており、制御部30からの制御信号により、駆動および停止する。
【0054】
次に、本発明にかかる用紙処理装置10の動作について説明する。
図4に示すように、製本システム1全体のスタートに伴って用紙処理装置10もスタートし(ステップSS)、冊子Sが供給されたら断裁処理を実行する(ステップS1)。断裁処理を実行しながら、屑箱14の装着か未装着かの判断(ステップS2)、屑箱14が満杯か否かの判断(ステップS3)、ユーザによるスイッチ操作の有無の判断(ステップS4)を行う。
【0055】
なお、ここでは、屑箱14の装着判断(ステップS2)、満杯の判断(ステップS3)、スイッチ操作の判断(ステップS4)の順に記載したが、ステップS2〜ステップS4の監視動作および判断は、常時、同時に実行されており、どれか一つの判断でも該当すれば、後述するステップS6に移って実行する。
【0056】
すなわち、屑箱14の装着判断(ステップS2)は、近接スイッチ25からの信号に基づいて、制御部30は屑箱14が装置本体13に装着されているか否かを判断する。屑箱14の満杯の判断(ステップS3)は、満杯検知用の光センサ26からの信号に基づいて、制御部30は屑箱14が満杯か否かを判断する。スイッチ操作の判断(ステップS4)は、ユーザによるスイッチ操作の有無を判断する。
【0057】
これらの判断実行により、屑箱14が装着されている、および屑箱14が満杯ではない、およびユーザによるスイッチ操作がない、と判断された場合には、制御部30は駆動モータ121を稼働させて切り屑搬送ベルト12を駆動し(ステップS5)、ステップS2に戻って、ステップS2〜ステップS4間の監視を継続する。
【0058】
従って、屑箱14が装置本体13から一旦離脱された後、再装着させると、近接スイッチ25が屑箱14の装着を検知して制御部30に送信するので、屑箱14が満杯でなく、ユーザによるスイッチ操作もない場合には、切り屑搬送ベルト12の一時停止を解除し、切り屑搬送ベルト12上の屑Dを屑箱14に搬送することになる。
【0059】
一方、ステップS2において屑箱14が未装着であると判断された場合、あるいはステップS3において屑箱14が満杯であると判断された場合、あるいはステップS4においてユーザによるスイッチ操作があったと判断された場合には、制御部30は駆動モータ121を停止させて、切り屑搬送ベルト12の駆動を一時停止する(ステップS6)。このときでも、断裁処理は継続して実行されている。
【0060】
次いで、制御部30は、タイマー31によって、切り屑搬送ベルト12を一時停止させてからの経過時間を計時し、予め設定されている所定時間を経過したか否か判断する(ステップS7)。ここで、所定時間を設定する際には、単位時間あたりの断裁回数を参照して決定するのが望ましい。また、制御部30は、屑センサ28からの信号に基づいて、切り屑搬送ベルト12の屑受け部126に蓄積した屑Dが所定高さを越えたか否かを判断する(ステップS8)。なお、屑受け部126に溜まった屑Dが所定高さを超えていなくても、屑Dはガイド部材22に沿って切り屑搬送ベルト12へ送られる際に屑センサ28を通過し、その際に検出光283を遮断する。したがってステップS8においては、検出光283を遮断している時間が所定時間以上(例えば10秒以上)経過しているか否かを判断し、経過していれば屑Dが所定高さを越えたと判断するのが良い。このように判断することによって、切り屑搬送ベルト12へ送られる屑Dがセンサ28を通過しただけで、屑Dが所定高さを越えたとする誤判断を防ぐことができる。
【0061】
なお、ここでは、一時停止の時間経過の判断を行った後に、屑Dの高さ判断を行う場合を示したが、ステップS7およびステップS8の監視動作および判断は、常時、かつ同時に行われており、どちらか一方でも該当すれば後述するステップS9を実行する。
【0062】
ステップS7において、一時停止時間が所定時間を経過した場合、あるいは、ステップS8において屑Dの蓄積高さが所定の高さに達したと判断された場合には、警報器272によって断裁処理を停止する予告(ステップS9)をした後に、断裁処理を停止して(ステップS10)、処理を終了する(ステップSE)。なお、ステップS10において断裁処理を停止した場合には、製本システム1を最初から実行するか、あるいは、ユーザによるスイッチ操作で断裁処理を再開することができる。
【0063】
以上、説明した本発明にかかる実施形態の用紙処理装置10によれば、断裁処理により発生する屑Dを屑箱14に搬送して収容する際に、制御部30が、断裁処理を継続したまま切り屑搬送ベルト12の搬送駆動を一時停止させるように制御できるようにした。このため、屑箱14が屑Dで満杯になり、屑Dの処理のために屑箱14を装置本体13から取り出した際でも、断裁処理を継続できるので、屑箱14の屑Dの処理のために断裁処理を停止する必要がなく、作業効率を改善することができる。
【0064】
また、制御部30は、近接スイッチ25により屑箱14が装置本体13に装着されているか否かを検知し、屑箱14が装置本体13から離脱されたことを検知すると、切り屑搬送ベルト12の搬送駆動を一時停止させるので、継続して実行している断裁処理により発生した屑Dは、搬送されることなく、切り屑搬送ベルト12の上に蓄積する。このため、屑箱14が一時的になくても、断裁処理を継続することができる。また、切り屑搬送ベルト12の一時停止は、ユーザの操作を必要とせず自動的に行われるので、確実に切り屑搬送ベルト12を一時停止することができる。
【0065】
また、制御部30は、満杯検知用の光センサ26により屑箱14が満杯になったことを検知すると、切り屑搬送ベルト12の搬送駆動を一時停止させて、屑Dの屑箱14への搬入を防止する。これにより、屑Dが屑箱14から溢れるのを防止する。継続している断裁処理により発生した屑Dは、搬送されることなく、切り屑搬送ベルト12の上に蓄積する。このため、屑箱14が一時的になくても、断裁処理を継続することができる。また、切り屑搬送ベルト12の一時停止は、ユーザの操作を必要とせず自動的に行われるので、屑箱14から屑Dがあふれるのを確実に防止することができる。
【0066】
また、ユーザが操作可能なスイッチ類271を設け、制御部30は、スイッチ類271が操作されると、切り屑搬送ベルト12の搬送駆動を一時停止させるので、継続している断裁処理により発生した屑Dは、搬送されることなく、切り屑搬送ベルト12の上に蓄積する。このため、ユーザの意志で屑箱14を装置本体13から取り外して屑Dを処理することや、屑箱14を装着したまま屑Dの処理を行うことも可能である。
【0067】
また、屑箱14が装置本体13から一旦離脱された後、装置本体13に再装着させると、近接スイッチ25が屑箱14の装着を検知する。制御部30は、近接スイッチ25からの検知信号により屑箱14の装着を知るので、自動的に切り屑搬送ベルト12の一時停止を解除して、断裁処理により発生した屑Dを屑箱14に搬送することができる。
【0068】
また、切り屑搬送ベルト12の搬送駆動の一時停止時間が所定時間を越えた場合には、制御部30は断裁処理を中止するので、切り屑搬送ベルト12の上に屑Dが蓄積しすぎて、屑Dがあふれるのを防止することができる。
【0069】
また、切り屑搬送ベルト12の搬送駆動の一時停止時間が可能な所定時間を、単位時間あたりの断裁回数を参照して決定するので、屑Dが切り屑搬送ベルト12の上に蓄積するペースを考慮することができる。これにより、蓄積ペースが遅い場合は中止までの所定時間を長く設定することができ、可能な限り用紙処理装置10を停止させずに処理を継続することができる。
【0070】
また、切り屑搬送ベルト12の屑受け部126の上方に設けられた屑センサ28は、検出光28が所定時間以上遮断されることによって切り屑搬送ベルト12の一時停止中に屑受け部126に蓄積した屑Dが所定高さ蓄積したことを検知するので、屑Dが切り屑搬送ベルト12からあふれるのを確実に防止することができる。また、切り屑搬送ベルト12の上に屑Dを最大限蓄積させることができるので、可能な限り用紙処理装置10を停止させずに処理を継続することができる。
【0071】
また、切り屑搬送ベルト12の一時停止後、断裁処理を中止する前に、警報器272により断裁処理の中止をユーザに予告するので、ユーザは屑箱14を忘れずに装着することができ、屑箱14の装着し忘れによる用紙処理装置10の停止を回避することができる。
【0072】
さらに、切り屑搬送ベルト12の少なくとも排出側端部付近125は、搬送方向に登り勾配となっているので、屑箱14を外している間に、切り屑搬送ベルト12の上に蓄積した屑Dが排出側端部から滑り落ちるのを防止して、切り屑搬送ベルト12の上に屑Dを蓄積することができる。
【0073】
(第2実施形態)
次に、本発明にかかる第2実施形態の用紙処理装置10Bについて説明する。なお、前述した第1実施形態にかかる用紙処理装置10と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
前述した第1実施形態においては、屑箱14の装着または未装着を近接スイッチ25により電気的に検知して、制御部30の指令により切り屑搬送ベルト12の駆動を一時停止したが、この他、近接スイッチ25のような電気的な検知によらずに、機械的な方法で切り屑搬送ベルト12の一時停止を行うこともできる。
【0074】
すなわち、図5に示すように、切り屑搬送ベルト12Bの駆動を伝達する伝動状態と、伝達しない非伝動状態とを切替可能な伝動状態切替手段として、例えば、屑箱14Bに傾斜面147を有するブラケット146を切り屑搬送ベルト12側に突出して設ける。そして、切り屑搬送ベルト12Bに駆動装置(駆動モータ121)を設けずにフリー回転走行可能とし、切り屑搬送ベルト12Bの下方に、ベルト駆動装置29を別途設ける。ベルト駆動装置29としては、例えば、上端に駆動ローラ291を有するローラフレーム292を所定範囲で上下移動可能に設け、駆動ローラ291をベルト293等の伝達手段を用いて、駆動モータ121Bにより駆動する。
【0075】
なお、駆動ローラ291は、常時駆動モータ121Bによって回転駆動されている。また、駆動モータ121Bは、近接スイッチ25の検知信号により制御される場合を除き、第1実施形態における駆動モータ121と同様に、制御部30によって制御される。
【0076】
これにより、屑箱14Bが装着されていないときには、ローラフレーム292が下降位置にあって駆動ローラ291が切り屑搬送ベルト12Bの搬送ベルト124から離反しているので、駆動ローラ291による回転力が伝達されず非伝動状態となり、切り屑搬送ベルト12Bの搬送ベルト124は停止する。
【0077】
一方、屑箱14Bを挿入すると、ブラケット146の傾斜面147がローラフレーム292の下部に当接し、屑箱14Bが所定位置に装着されるとローラフレーム292が押し上げられて駆動ローラ291が切り屑搬送ベルト12Bの搬送ベルト124に圧接する。これにより、駆動ローラ291の回転力が摩擦力により搬送ベルト124に伝達されて、伝動状態に切り替わり、搬送ベルト124が走行する。
【0078】
以上、説明した第2実施形態の用紙処理装置10Bによれば、前述した第1実施形態の用紙処理装置10と同様の作用効果を得ることができる。さらに、屑箱14Bが装着されない限り切り屑搬送ベルト12が作動しないので、屑箱14Bの装着し忘れを防止することができる。
なお、伝動状態切替手段は上述したものに限らず、そのほか、例えば切り屑搬送ベルトにクラッチ手段(図示省略)を設け、屑箱の出し入れによりクラッチ手段を操作することにより、切り屑搬送ベルトの作動を機械的に制御することもできる。
【0079】
なお、本発明の用紙処理装置10、10Bは、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態においては、断裁処理を行う用紙処理装置10,10Bについて説明したが、穿孔処理を行う用紙処理装置についても、同様に適用できる。
【符号の説明】
【0080】
10 用紙処理装置
11 処理部
12 切り屑搬送ベルト(屑搬送手段)
125 排出側端部
126 屑受け部
13 装置本体
14 屑箱
146 ブラケット(伝動状態切替手段)
25 近接スイッチ(屑箱装着検知手段)
26 光センサ(満杯検知手段)
271 スイッチ類(スイッチ)
272 警報器(予告報知手段)
28 屑センサ
30 制御手段
D 屑
S 冊子(用紙)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を断裁または穿孔処理する処理部と、
前記処理部から発生する屑を受けて搬送する屑搬送手段と、
前記処理部および前記屑搬送手段を備えた装置本体と、
前記処理部および前記屑搬送手段を制御する制御手段と、
前記屑搬送手段で搬送されてきた屑を収容するとともに、前記装置本体に対し着脱可能な屑箱と、を有し、
前記制御手段が、前記処理部による断裁または穿孔処理を継続したまま前記屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させるように制御することを特徴とする用紙処理装置。
【請求項2】
前記屑箱が前記装置本体に装着されているか否かを検知する屑箱装着検知手段を設け、
前記制御手段は、前記屑箱が前記装置本体から離脱されたことを前記屑箱装着検知手段が検知すると、前記屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
【請求項3】
前記屑箱に収容された屑が満杯になったことを検知する満杯検知手段を設け、
前記制御手段は、前記満杯検知手段が前記屑箱の満杯を検知すると、前記屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させることを特徴とする請求項1または2記載の用紙処理装置。
【請求項4】
ユーザが操作可能なスイッチを設け、
前記制御手段は、前記スイッチが操作されると、前記屑搬送手段の搬送駆動を一時停止させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の用紙処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記屑箱が前記装置本体から一旦離脱された後、前記装置本体に再装着させると、前記屑搬送手段の一時停止を解除することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の用紙処理装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記屑搬送手段の搬送駆動の一時停止時間が所定時間を越えた場合、断裁または穿孔処理を中止することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の用紙処理装置。
【請求項7】
前記所定時間は、単位時間あたりの断裁回数を参照して決定されることを特徴とする請求項6記載の用紙処理装置。
【請求項8】
前記処理部から落下する屑を受ける前記屑搬送手段の屑受け部の上方に屑センサを設け、
前記屑搬送手段が一時停止中に、前記屑受け部における屑の蓄積が所定高さを越えたことが屑センサで検知されると、断裁または穿孔処理を中止することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の用紙処理装置。
【請求項9】
前記屑搬送手段の一時停止後、断裁または穿孔処理を中止する前に、断裁または穿孔処理の中止をユーザに予告する予告報知手段を設けたことを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の用紙処理装置。
【請求項10】
用紙を断裁または穿孔処理する処理部と、
前記処理部から発生する屑を受けて搬送する屑搬送手段と、
前記処理部および前記屑搬送手段を備えた装置本体と、
前記屑搬送手段の駆動を伝達する伝動状態と、伝達しない非伝動状態とを切替可能な伝動状態切替手段と、
前記屑搬送手段で搬送されてきた屑を収容するとともに、前記装置本体に対して着脱可能な屑箱とを有し、
前記屑箱が前記装置本体に装着されていると伝動状態となり、前記屑箱が前記装置本体から離脱されると非伝動状態となるように、前記屑箱の着脱と前記伝動状態切替手段とが連動することを特徴とする用紙処理装置。
【請求項11】
前記屑搬送手段の、少なくとも排出側端部付近は、搬送方向に登り勾配を形成していることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の用紙処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−212827(P2011−212827A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−86039(P2010−86039)
【出願日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【出願人】(000109727)株式会社デュプロ (195)
【Fターム(参考)】