説明

画像形成システム

【課題】本発明は、画像形成装置により用紙へ画像を形成する速度を変化させることなく、後処理を施す際に要する時間を変化させることができる。
【解決手段】本発明の画像形成システム1は、画像形成装置2と、画像形成装置2から予め定められた搬送速度で排出される用紙を受け取り下流側へ予め定められた搬送速度で搬送する受け取りロール31と、用紙に後処理を施す綴じ装置40と、画像形成装置2により用紙が排出される時間間隔を認識する受け取りセンサ32と、排出された用紙が画像形成装置2により拘束されていないことを認識する受け取りセンサ32とを備え、受け取りロール31は、受け取りセンサ32により認識される時間間隔に応じて、用紙が画像形成装置2により拘束されていないことを受け取りセンサ32が認識した後に予め定められた搬送速度とは異なる搬送速度で用紙を搬送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
シート処理装置として、初期化動作に起因する消費電力の増大、騒音の増大、各処理手段の寿命の短命化および画像形成装置の生産性の低下を抑制することができるシート材後処理装置を提供するため、ステップS1001,1002で初期化が必要な処理手段を判定した後、ステップS1003またはステップS1007で、初期化が必要な処理手段として判定された処理手段に対する初期化を開始する。次いで、ステップS1004で、各センサからの検知信号を監視し、最初に処理動作開始が要求される処理手段となるビンモジュールB1の初期化完了を待つ。ビンモジュールB1の初期化が完了すると、ステップS1005で、複写機本体201のCPU2000に準備完了を示すレディ信号を送出するものが存在する(特許文献1参照)。
また、画像形成装置として、大規模化した画像形成システムにおける消費電力を促成し、騒音を低く抑えるため、自機に用紙が搬送されることなしに、画像形成が行われる処理が所定枚数以上続く場合に、用紙が搬送されない後処理装置の作動を停止するものが存在する(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−73251号公報
【特許文献2】特開2005−195929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、画像形成装置により用紙へ画像を形成する速度を変化させることなく、後処理を施す際に要する時間を変化させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、用紙に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置から予め定められた搬送速度で排出される用紙を受け取りさらに下流側へ当該搬送速度で搬送する用紙搬送手段と、前記用紙搬送手段により搬送される用紙に後処理を施す後処理手段と、前記画像形成装置により画像が形成された用紙が排出される時間間隔を認識する間隔認識手段と、前記画像形成装置から排出された用紙が当該画像形成装置により拘束されていないことを認識する非拘束認識手段とを備え、前記用紙搬送手段は、前記間隔認識手段により認識される時間間隔に応じて、用紙が前記画像形成装置により拘束されていないことを前記非拘束認識手段が認識した後に前記搬送速度とは異なる搬送速度で用紙を搬送することを特徴とする画像形成システムである。
請求項2記載の発明は、前記用紙搬送手段は、前記間隔認識手段により認識される時間間隔が予め定めた時間間隔よりも長い場合に、用紙が前記画像形成装置により拘束されていないことを前記非拘束認識手段が認識した後に前記搬送速度よりも遅い搬送速度で用紙を搬送することを特徴とする請求項1記載の画像形成システムである。
請求項3記載の発明は、回転可能に設けられ、回転に伴い間欠的に用紙と接触しながら用紙を予め定めた位置に配置し、かつ前記間隔認識手段により認識される用紙の時間間隔が予め定めた時間間隔よりも長い場合に、用紙搬送経路から離間する配置手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成システムである。
請求項4記載の発明は、前記配置手段は、前記用紙搬送経路から離間した際に回転を停止することを特徴とする請求項3記載の画像形成システムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、画像形成装置により用紙へ画像を形成する速度を変化させることなく、後処理を施す際に要する時間を変化させることができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、画像形成装置により用紙へ画像を形成する速度を低下させることなく、発生する騒音を低減することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、用紙が排出される時間間隔が長い場合に、配置手段により間欠的に生じる騒音を低減することができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、配置手段により生じる騒音をより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施の形態が適用される画像形成システムを示す概略構成図である。
【図2】コンパイル用積載部周辺を示す概略構成図である。
【図3】図2におけるIII方向から見たコンパイル用積載部周辺を示す概略構成図である。
【図4】針無綴じ機構の構成及び針無綴じ処理された部分を説明するための説明図である。
【図5】制御部が用紙搬送モードを切り替えるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成システム1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システム1を示す概略構成図である。図1に示す画像形成システム1は、例えば、電子写真方式によって画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置2と、画像形成装置2によって例えばトナー像が形成された用紙Sに後処理を施す用紙処理装置3とを備えている。
【0009】
<画像形成装置2>
画像形成装置2は、画像が形成される用紙Sを供給する用紙供給部6と、用紙供給部6から供給された用紙Sに画像を形成する画像形成部5とを備える。また、画像形成装置2は、この画像形成部5で画像が形成された用紙Sの面を反転させる用紙反転装置7と、画像が形成された用紙Sを排出する排出ロール9とを備える。
用紙供給部6は、用紙Sを内部に積載しその用紙Sを画像形成部5に供給する第1の用紙供給用積載部61、および第2の用紙供給用積載部62を有する。また、用紙供給部6は、第1の用紙供給用積載部61および第2の用紙供給用積載部62の内部にそれぞれ備えられた用紙Sの有無について検知する用紙供給用センサ63を有する。
【0010】
<用紙処理装置3>
用紙処理装置3は、画像形成装置2から出力(排出)された用紙Sを更に下流側に搬送する搬送装置10と、この搬送装置10によって搬送されてきた用紙に後処理を施す後処理装置30とを備えている。また、用紙処理装置3は、画像形成システム1全体を制御する制御部80を備えている。さらに、用紙処理装置3は、ユーザから画像形成及び綴じ処理等に関する情報を受け付けるユーザ・インターフェイス90を備えている。
用紙処理装置3の搬送装置10は、画像形成装置2の排出ロール9を介して排出される用紙Sを受け取る一対のロールである入口ロール11を有する。また、搬送装置10は、入口ロール11の下流側に、用紙Sをさらに下流側へと搬送する一対のロールである第1搬送ロール13と、後処理装置30に向けて用紙Sを搬送する一対のロールである第2搬送ロール14とを有する。
【0011】
用紙処理装置3の後処理装置30は、搬送装置10から用紙Sを受け取る一対のロールである受け取りロール31を有する。また、後処理装置30は、受け取りロール31の上流側に設けられ用紙Sを検知する受け取りセンサ32と、後処理装置30は、受け取りロール31にて受け取られた用紙Sに必要に応じて穴あけを施すパンチャ33を備えている。さらに、後処理装置30は、パンチャ33の下流側に設けられ用紙Sを複数枚集めて収容するコンパイル用積載部35と、コンパイル用積載部35に向けて用紙Sを排出する一対のロールであるエグジットロール34とを備えている。
【0012】
また、後処理装置30は、用紙Sをコンパイル用積載部35のエンドガイド35b(後述)に向けて押し込むよう回転するメインパドル36及びサブパドル37を備えている。さらに、後処理装置30は、用紙Sの端部を揃えるためのタンパ38を備えている。さらにまた、後処理装置30は、コンパイル用積載部35にて集積された用紙Sを押さえ、かつ回転することにより綴じられた用紙Sの束を搬送するイジェクトロール39を備えている。
【0013】
さらに、後処理装置30は、コンパイル用積載部35に集積された用紙Sの束の端部を綴じる綴じ装置40を有する。さらにまた、後処理装置30は、用紙Sの束をイジェクトロール39によって後処理装置30の外側へ排出するための開口部69を備える。そして、開口部69から排出された用紙Sの束をユーザが取りやすいようにして積み重ねる積載部70を備える。
【0014】
<綴じ手段周辺の構造>
次に、図2及び図3を用いて、コンパイル用積載部35、およびその周囲に設けられる綴じ装置40等を説明する。ここで、図2は、コンパイル用積載部35周辺を示す概略構成図であり、図3は、図2の矢印III方向から見たコンパイル用積載部35周辺の概略構成図である。なお、図3における下側は、画像形成システム1のユーザ側を示し、図1および図2における紙面手前側を示す。
【0015】
まず、図2に示すように、コンパイル用積載部35は、用紙Sを積載する上面を有する底部35aを備える。この底部35aは、上面に沿って用紙Sが落下するよう傾斜して設けられる。また、コンパイル用積載部35は、底部35aに沿って落下する用紙Sの先端側の端部を揃えるよう配置されるエンドガイド35bを有する。
【0016】
なお、詳しくは後述するが、コンパイル用積載部35周辺における用紙Sの動きは、まずコンパイル用積載部35に向けて供給され(図2の第1の進行方向S1参照)、次に進行方向を反転させてコンパイル用積載部35の底部35aに沿って落下する(図2の第2の進行方向S2参照)。その後、各用紙Sの端部が揃えられ、用紙Sの束を形成する。そして、この用紙Sの束は、進行方向を反転させてコンパイル用積載部35の底部35aに沿って上昇する(図2の第3の進行方向S3参照)。
【0017】
ここで、図3に示すように、本実施の形態においてはコンパイル用積載部35の底部35aの各端部を次のように定義する。まず、用紙Sが底部35aの上面に沿って落下する方向を示す第2の進行方向S2の先端側の端部を先端側端部Taと呼ぶ。この先端側端部Taは、エンドガイド35bと接触する端部である。また、第2の進行方向S2の方向に延伸し、画像形成システム1のユーザ側(図3における下側)の端部を、側方端部Tbと呼ぶ。
【0018】
再び図2を参照しながら、画像形成システム1の各部材について説明する。サブパドル37は、コンパイル用積載部35の上方であって、かつエグジットロール34に対して、用紙Sの第1の進行方向S1の下流側に設けられる。また、サブパドル37は、図示しないモータ等の駆動を受けてコンパイル用積載部35の底部35aとの距離が変化するように備えられている。具体的には、サブパドル37は、図2の矢印U1およびU2の方向に移動可能に備えられており、矢印U1方向に移動してコンパイル用積載部35の底部35aに接近し(実線で描かれた位置Pb2)、矢印U2方向に移動することでコンパイル用積載部35の底部35aから離間する(破線で描かれた位置Pa2)。そして、サブパドル37は、図2の矢印R方向に回転することで、図2の第1の進行方向S1方向に沿って搬送された用紙Sを、コンパイル用積載部35上にて第2の進行方向S2に押し込むよう構成されている。
【0019】
配置手段の一例であるメインパドル36は、コンパイル用積載部35の上方であって、かつサブパドル37に対して、用紙Sの第2の進行方向S2の下流側に設けられる。また、メインパドル36は、図示しないモータ等の駆動を受けてコンパイル用積載部35の底部35aとの距離が変化するように備えられている。具体的には、メインパドル36は、図2の矢印V1およびV2の方向に移動可能に備えられており、矢印V1方向に移動してコンパイル用積載部35の底部35aに接近し(実線で描かれた位置Pb1)、矢印V2方向に移動することでコンパイル用積載部35の底部35aから離間する(破線で描かれた位置Pa1)。そして、メインパドルは、図2の矢印R方向に回転することで、コンパイル用積載部35上にて第2の進行方向S2に押し込むよう構成されている。
【0020】
図3に示すように、タンパ38は、コンパイル用積載部35を挟んで対向する第1タンパ38a及び第2タンパ38bとからなる。具体的には、第1タンパ38a及び第2タンパ38bは、第2の進行方向S2と交差する方向(図3における上下方向)で互いに対向するよう配置される。そして、第1タンパ38a及び第2タンパ38bは、図示しないモータ等の駆動を受けて互いの距離が変化するように備えられている。
ここで、このタンパ38は、底部35aに沿って落下する用紙Sの進行方向に沿う端部を揃えるよう構成される。具体的には、第1タンパ38aは、コンパイル用積載部35に接近する位置(実線で描かれた位置Pax)とコンパイル用積載部35から離間する位置(破線で描かれた位置Pay)との間を移動する(矢印C1及びC2)よう配置されている。一方、第2タンパ38bは、コンパイル用積載部35に接近する位置(実線で描かれた位置Pbx)とコンパイル用積載部35から離間する位置(破線で描かれた位置Pby)との間を移動する(矢印C3及びC4)よう配置されている。
【0021】
図2に示すように、イジェクトロール39は、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとからなり、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとがコンパイル用積載部35の底部35aを挟んでこの底部35aの上側と下側とで対向するように配置されている。
そして、第1イジェクトロール39aは、コンパイル用積載部35の底部35aであって、用紙Sが積載される面側に設けられている。さらに、第1イジェクトロール39aは、図示しないモータ等の駆動を受けて、コンパイル用積載部35の底部35aに積載される用紙Sとの距離が変化するように構成されている。一方、第2イジェクトロール39bは位置が固定され、回転運動のみを行うよう備えられている。具体的には、第1イジェクトロール39aが矢印Q1方向に移動すると、コンパイル用積載部35の底部35aに接近する(破線で描かれた位置P2)。一方、第1イジェクトロール39aが矢印Q2方向に移動すると、コンパイル用積載部35の底部35aから離間する(実線で描かれた位置P1)。
そして、第1イジェクトロール39aは、用紙Sに接触した状態で図示しないモータ等の駆動を受けて、T1方向に回転することで用紙Sの束を上昇(第3の進行方向S3方向)させて搬送するように構成されている。
【0022】
<綴じ装置40>
次に、図3及び図4を参照しながら綴じ装置40について説明する。ここで、図4は、針無綴じ機構50の構成及び針無綴じ処理された部分を説明するための説明図であり、図4(a)は針無綴じ機構50の構成を説明するための図であり、図4(b)は用紙Sに形成されるスリット521及び舌部522を説明するための図であり、図4(c)はスリット521へ舌部522を挿入する動作を説明するための図であり、図4(d)は針無綴じ機構50によって綴じ処理を施された部分を説明するための図である。
【0023】
図3に示すように、後処理手段の一例である綴じ装置40は、ステープラ45と針無綴じ機構50とを有する。ステープラ45は、ステープル針を用紙Sに押し込むことにより、コンパイル用積載部35に収容された用紙Sの束の端部を綴じるよう構成されている。針無綴じ機構50は、ステープル針を用いることなく、用紙Sの一部を加工することによりコンパイル用積載部35に収容された用紙Sの束の端部を綴じるよう構成されている。ステープラ45及び針無綴じ機構50は先端側端部Taに沿う方向において連続して設けられている。
【0024】
綴じ装置40は、レール44上に配置されており、図示しないモータにより、先端側端部Taに沿う方向に移動可能である(矢印A参照)。このことにより、ステープラ45及び針無綴じ機構50は、底部35aの先端側端部Ta側のいずれの位置においても綴じ処理を施すことが可能である。
【0025】
<ステープラ45>
ステープラ45は、底部35aの先端側端部Ta側において綴じ処理を施すよう構成されている。具体的には、ステープラ45は、ステープル針を用紙Sに押し込むことにより、コンパイル用積載部35に収容された用紙Sの束の端部を綴じるよう構成されている。すなわち、図示しないステープラモータが駆動され、ステープラ45が一つのステープル針を用紙Sの束に押し込む。ステープル針が用紙Sの束に押し込まれ、用紙Sの束の反対側でステープル針の端部が折り曲げられることによって、用紙Sの束が綴じられる。
【0026】
<針無綴じ機構50>
針無綴じ機構50は、ステープル針を用いることなく、底部35aの先端側端部Ta側において綴じ処理を施すよう構成されている。具体的には、図4(a)に示すように針無綴じ機構50は、対向して配置された基台501と基部503とを有する。そして、基台501に用紙Sの束を挟んだ状態で、基部503を基台501に近接(図中F1方向)することにより、用紙Sの束を綴じる。
【0027】
基台501には、基台501との間に用紙Sを挟むことができるよう、基台501と略平行となるよう配置されている底部材502が設けられている。また、基台501は、基部503に向けて延伸し、基台501と一体的に形成された突出部506を有する。
基部503は、用紙Sの束に切り込みを入れるブレード504と、用紙Sの束に舌部522(後述)を形成し折り曲げ、かつブレード504によって形成された切り込みに舌部522を挿入する打ち抜き部材505とを有する。
このブレード504は、基台501と底部材502の間に挟まれた用紙Sの束に向けて延伸する略長方形の板状部材からなる。具体的には、ブレード504は、略長方形状の面に目穴504aを有し、さらに用紙Sに近接するに従いその幅が減少する先端部504bを有する。
【0028】
次に、打ち抜き部材505はL字状の屈曲部を有する部材である。そして、打ち抜き部材505の一方の端部は主部505aであり、他方の端部が副部505bである。
また、打ち抜き部材505は、L字状の屈曲部に設けられた主部回転軸505rを有する。そして、この打ち抜き部材505は、主部回転軸505rを中心に回転可能である。より詳細には、主部505aがブレード504側に傾斜可能である。
ここで、主部505aは基台501に向けて延伸する。さらに、主部505aは、主部回転軸505rが設けられた側とは反対側、すなわち基台501に対向する側に刃部505cを有する。この刃部505cは、舌部522の形状を打ち抜く刃からなる。なお、刃部505cは、ブレード504と対向する側には刃が形成されておらず、後述する一端部522aによって舌部522と用紙Sが連続するように構成されている。さらに、主部505aは、主部505aの側部、具体的にはブレード504と対向する側に、ブレード504へ向けて延伸する突起505dとを有する。
【0029】
さて、針無綴じ機構50によって綴じ処理を行う動作は、次のようになる。
すなわち、図示しない針無綴じモータが駆動され、基部503が基台501に近接し、ブレード504の先端部504bと、打ち抜き部材505の刃部505cとが用紙Sの束を貫通する。そして、貫通された用紙Sの束には、図4(b)に示すように、スリット521と、一端部522aを残して用紙Sの束が打ち抜かれた舌部522とがそれぞれ形成される。
そして基部503を更に押下すると、打ち抜き部材505の副部505bが、基台501に一体に形成された突出部506に突き当たり、打ち抜き部材505が、主部回転軸505rを中心に、図4(a)において時計周りに回転する。これにより、主部505aがブレード504側に傾斜し、打ち抜き部材505の突起505dがブレード504に近接する。そして、打ち抜き部材505の突起505dが、図4(c)に示すように、舌部522を折り曲げ、ブレード504の目穴504aに向けて図中F2方向に押し込む。尚、図4(c)では打ち抜き部材505を図示していない。
この状態で、基部503が基台501から離隔させる。つまり、基部503を図中F3方向に上昇させると、舌部522がブレード504の目穴504aに引っ掛けたまま上昇する。そして図4(d)に示すように、スリット521に舌部522が挿入されることにより、用紙Sの束が綴じられる。このとき用紙Sの束には、舌部522が打ち抜かれた箇所に綴じ穴523が形成される。
【0030】
<画像形成システム1の動作>
次に、図1〜図4を参照して画像形成システム1の動作について説明する。ここでは、用紙処理装置3は通常モード(詳細は後述)で作動し、かつ綴じ装置40のステープラ45が綴じ処理を施す場合について説明する。
【0031】
まず、画像形成装置2の画像形成部5によって1番目の用紙Sにトナー像が形成される前の状態は次のように各部材が配置される。すなわち、第1イジェクトロール39aは位置P1に配置される。また、メインパドル36は位置Pb1に、サブパドル37は位置Pa2にそれぞれ配置される。さらに、第1タンパ38aは位置Payに、第2タンパ38bは位置Pbxにそれぞれ配置される。
【0032】
そして、画像形成装置2の画像形成部5によって1番目の用紙Sにトナー像が形成される。図1に示すように、トナー像が形成された1番目の用紙Sは、排出ロール9を介して、1枚ごとに用紙処理装置3に供給される。なお、このとき排出ロール9は、後述する通常モードのプロセススピードと対応する速度である。本実施の形態においては、排出ロール9は、通常モードのプロセススピードと等しい速度である。
1番目の用紙Sが供給された用紙処理装置3の搬送装置10では、入口ロール11にて1番目の用紙Sを受け取る。その後、第1搬送ロール13および第2搬送ロール14を介して、1番目の用紙Sは、通常モードのプロセススピード(後述)と等しい速度で、下流側の後処理装置30に向けて搬送される。
【0033】
後処理装置30では、1番目の用紙Sが、受け取りセンサ32により検知された後、用紙搬送手段の一例である受け取りロール31により受け取られる。受け取りロール31に受け取られた1番目の用紙Sは、必要に応じてパンチャ33により穴あけ処理が施される。さらに、この1番目の用紙Sは、エグジットロール34によって第1の進行方向S1に沿って搬送される。このとき、1番目の用紙Sはコンパイル用積載部35と第1イジェクトロール39aとの間、およびコンパイル用積載部35とサブパドル37との間をそれぞれ通過するように搬送される。
1番目の用紙Sの第1の進行方向S1の先端が、コンパイル用積載部35とサブパドル37との間を通過した後、サブパドル37が位置Pa2から下降し(矢印U1参照)位置Pb2に配置される。このことによりサブパドル37は、1番目の用紙Sと接触する。そして、1番目の用紙Sは、図2に示すメインパドル36及びサブパドル37の矢印R方向の回転により、図2の第2の進行方向S2方向に押し込まれ、その1番目の用紙Sのエンドガイド35b側の端部がエンドガイド35bと接触する。その後、サブパドル37は上昇(矢印U2参照)し、位置Pa2に再び配置される。
さらに、1番目の用紙Sがコンパイル用積載部35に受け入れられ、エンドガイド35b側の端部がエンドガイド35bに到達した後に、第1タンパ38aが、位置Payからコンパイル用積載部35に接近(図3の矢印C2参照)して、位置Paxに配置される。このとき、第2タンパ38bは、位置Pbxに配置されたままである。このことにより、第1タンパ38aが1番目の用紙Sを押し、1番目の用紙Sが第2タンパ38bに接触する。その後、第1タンパ38aがコンパイル用積載部35から離間(図3の矢印C1方向に移動)し、位置Payに再び配置される。
【0034】
この1番目の用紙Sに続く、画像形成部5によってトナー像が形成された2番目以降の用紙Sが、それぞれ順に後処理装置30に供給された際も、上述の動作と同様に、メインパドル36、サブパドル37およびタンパ38によって、用紙Sの端部が揃えられる。すなわち、1枚目の用紙Sが揃えられた状態で2枚目の用紙Sが供給され、1枚目の用紙Sに対して2枚目の用紙Sが揃えられる。このことは、3枚目の以降に用紙Sが供給される場合についても同様である。このようにすることで、予め設定された枚数の用紙Sをコンパイル用積載部35に収容し、各用紙Sの端部を揃えて、用紙Sの束を形成する。
そして、第1イジェクトロール39aは位置P1から下降(図2の矢印Q1方向に移動)し、位置P2に配置される。このことにより、揃えられた状態の用紙Sの束は、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとによって挟まれて固定される。
【0035】
次に、ステープラ45によって、コンパイル用積載部35に積載された用紙Sの束の端部を綴じる。具体的には、図示しないモータによって、綴じ装置40がレール44に沿って移動し(矢印A参照)、図示しないステープラモータが駆動され、ステープル針を用紙Sに押し込むことによって、綴じ処理を施す。
ステープラ45によって綴じられた用紙Sの束は、第1イジェクトロール39aが回転する(図2の矢印T1)ことにより、コンパイル用積載部35から排出される。そして、用紙Sの束は開口部69を通って、積載部70へと排出される。
【0036】
<用紙搬送モードの説明>
次に、本実施の形態にかかる用紙処理装置3で実行される用紙搬送のモードについて説明する。
本実施の形態の用紙処理装置3は、用紙Sを搬送するモードとして、通常モードと、この通常モードと比較して用紙処理装置3から生じる騒音がより抑制される低騒音モードとを持つ。低騒音モードにおいては、通常モードと比較してプロセススピードが遅い。また、低騒音モードにおいては、用紙Sと接触する一部の部材(配置手段)が用紙搬送経路から離間する。
【0037】
ここで、本実施の形態におけるプロセススピードとは、用紙Sを搬送する速度をいう。この用紙Sを搬送する速度とは、後処理装置30における搬送部の動作速度の影響を受ける。ここで、搬送部の動作速度とは、例えば、エグジットロール34の回転速度、メインパドル36の回転速度、サブパドル37の回転速度、タンパ38の移動速度、イジェクトロール39の回転速度等をいう。低騒音モードにおいては、これら各部に供給される電流値が低下し、各部の動作速度が通常モードの場合と比較して遅くなる。このことにより、低騒音モードにおいては、後処理装置30の動作中に生じる騒音が抑制される。
【0038】
また、用紙Sと接触する一部の部材が用紙搬送経路から離間するとは、例えば、メインパドル36やタンパ38等が、用紙Sが搬送されてこない状態において、コンパイル用積載部35に積載された用紙S(またはコンパイル用積載部35)から離間する。より具体的には、メインパドル36やタンパ38等が用紙Sを搬送させ予め定めた位置に配置してから、受け取りセンサ32が次の用紙Sを検知するまで、メインパドル36やタンパ38等をコンパイル用積載部35に積載された用紙S等から離間させる。ここで、メインパドル36やタンパ38等は間欠的に用紙S等と接触する部材である。そして、この用紙S等との間欠的な接触がなくなることにより、後処理装置30の動作中に生じる騒音がより抑制される。なお、低騒音モードにおいて、一部の部材が用紙搬送経路から離間することは、必須ではない。
【0039】
<用紙搬送モードの切り替え>
次に、図5を参照しながら、後処理装置30で実行される用紙搬送モードの切り替えについて説明する。なお、図5は、制御部80が用紙搬送モードを切り替えるフローチャートである。
ここでは、後処理装置30が用紙Sを連続して処理する場合について説明をする。そして、1枚目の用紙Sを後処理装置30が受け取る際には後処理装置30が通常モードで動作するものとし、2枚目以降の用紙Sを後処理装置30が受け取った後に、用紙搬送モードを切り替えることを説明する。
【0040】
用紙処理装置3の制御部80は、受け取りセンサ32が用紙Sを検知してから経過した時間に基づいて、用紙搬送モードの切り替えを行う。なお、制御部80及び受け取りセンサ32は、間隔認識手段として捉えることができる。また、他の捉え方をすると、制御部80及び受け取りセンサ32は、非拘束認識手段として捉える事ができる。
具体的には、まず、受け取りセンサ32が1枚目の用紙Sを検知する(ステップ101)。そして、受け取りセンサ32が1枚目の用紙Sを検知したときから、受け取りセンサ32が次の用紙Sである2枚目の用紙Sを検知することなく閾値の時間が経過したか否かを判断する(ステップ102)。ステップ102において肯定の判断(Yes)を行った場合、すなわち、受け取りセンサ32が2枚目の用紙Sを検知するより前に閾値の時間が経過した場合は、制御部80は後処理装置30を低騒音モードで動作させる(ステップ103)。一方、ステップ102において否定の判断(No)を行った場合、すなわち、閾値の時間が経過するより前に受け取りセンサ32が2枚目の用紙Sを検知した場合は、制御部80は用紙処理装置3を通常モードで動作させる(ステップ104)。
【0041】
本実施の形態における閾値は、画像形成装置2が片面にのみ単色画像を印刷した用紙Sを反転することなく連続して出力(排出)する場合に、その用紙Sを受け取り処理する後処理装置30の受け取りセンサ15が用紙Sを検知してから次の用紙Sを検知するまでの時間(時間間隔)に基づいて定められる。
【0042】
ここで、後処理装置30が通常モードから低騒音モードに切り替わる場合について説明をする。なお、以下の説明では、通常モードで動作しているときに、後処理装置30が1枚目の用紙Sを受け取ったものとする。
例えば、画像形成部5によって用紙Sの両面に画像を形成する場合、画像形成装置2が出力(排出)する用紙Sの時間間隔は、上述の閾値と比べて長くなる。この場合を図5に示すフローチャートに沿って説明すると、受け取りセンサ32が1枚目の用紙Sを検知(ステップ101)してから、閾値の時間を経過した後に、受け取りセンサ32が2枚目の用紙Sを検知する。よってこの場合、制御部80が、受け取りセンサ32が1枚目の用紙Sを検知したときから、受け取りセンサ32が2枚目の用紙Sを検知することなく閾値の時間が経過したと判断し(ステップ102、Yes)、用紙処理装置3を低騒音モードで動作させる(ステップ103)。
したがって、後処理装置30が2枚目の用紙Sを受け取った後、後処理装置30は通常モードから低騒音モードに切り替わる。より具体的には、受け取りセンサ32が2枚目の用紙を検知しなくなり、画像形成装置2から排出された用紙が画像形成装置2により拘束されていないことを認識した後に、後処理装置30は通常モードから低騒音モードに切り替わる。
【0043】
なお、低騒音モードで後処理装置30が作動する場合とは、上述した画像形成部5によって用紙Sの両面に画像を形成する場合に限定されない。例えば、画像形成部5によって用紙Sの両面に画像を形成する場合に加えて、画像形成部5によって用紙Sに多色画像を形成する場合、用紙反転装置7によって用紙Sが反転される場合、あるいはこれらの組み合わせた場合等においては、用紙処理装置3は低騒音モードとなる。
【0044】
次に、後処理装置30が低騒音モードから通常モードに切り替わる場合について説明をする。例えば、画像形成部5によって用紙Sの両面に画像を連続して形成することに続けて、画像形成装置2が片面にのみ単色画像を印刷した用紙Sを反転することなく出力する場合、低騒音モードから通常モードに切り替わる。この場合を図5に示すフローチャートに沿って説明する。まず、受け取りセンサ32が、低騒音モードで最後に搬送される用紙Sを検知(ステップ101)してから、閾値と等しい時間が経過する際に受け取りセンサ32が次の用紙S(片面にのみ単色画像が印刷され反転されることなく出力された用紙S)を検知する。よってこの場合、制御部80が、受け取りセンサ32が1枚目の用紙Sを検知したときから、受け取りセンサ32が2枚目の用紙Sを検知することなく閾値の時間が経過していないと判断し(ステップ102、No)、制御部80が用紙処理装置3を通常モードで動作させる(ステップ104)。
したがって、後処理装置30が、片面にのみ単色画像が印刷されかつ反転されることなく出力された用紙Sを受け取った後、後処理装置30は低騒音モードから通常モードに切り替わる。より具体的には、受け取りセンサ32が2枚目の用紙を検知しなくなり、画像形成装置2から排出された用紙が画像形成装置2により拘束されていないことを認識した後に、後処理装置30は低騒音モードから通常モードに切り替わる。
【0045】
ここで、低騒音モードにある後処理装置30は、上述のように各部の動作速度を通常モードの場合と比較して遅くしながら作動する。これに対して、例えば、後処理装置30を一旦停止させ所謂スリープモードとすると、このスリープモードから通常モードへの切り替える際には、後処理装置30の各部を停止している状態から再起動させる時間が必要となる。したがって、本実施の形態における低騒音モードで動作する後処理装置30は、スリープモードで動作させる場合と比較して、再起動が迅速となり生産性の低下が抑制される。
【0046】
<変形例>
さて、上述の実施形態における閾値は、画像形成装置2が片面にのみ単色画像を印刷した用紙Sを反転することなく連続して出力する場合における用紙Sの時間間隔に基づいて定められるとして説明したがこれに限定されない。例えば、画像形成装置2が多色画像を印刷した用紙Sを連続して出力する場合における用紙Sの時間間隔等に時間に基づいて定めてもよい。あるいは、ユーザ・インターフェイス90を介してユーザからの入力を受け付けることで、閾値を定めてもよい。
【0047】
また、受け取りセンサ32が用紙Sを検知することで、画像形成装置2により排出される用紙Sの時間間隔を認識するとして説明したがこれに限定されない。例えば、制御部80が画像形成の指示を受けた際に、この指示に基づき制御部80が画像形成装置2により排出される用紙Sの時間間隔を認識してもよい。
【0048】
さらに、上述の実施形態においては、通常モードと比較して低騒音モードのプロセススピードが遅いとして説明したが、通常モードと低騒音モードとの差異はこれに限定されない。
例えば、低騒音モードにおいて、プロセススピードを低下させメインパドル36、タンパ38等を停止させてもよい。このことにより、騒音がより抑制される。
なお、メインパドル36やタンパ38等は上述のように間欠的に用紙Sと接触する部材であり、エグジットロール34等のように連続的に用紙Sと接触する部材と比較して、移動速度の変化が用紙Sの搬送速度に与える影響は小さい。したがって、停止後に再度回転を開始した際に、これらの回転速度が安定しない場合が生じたとしても、用紙Sの搬送に大きな影響をもたらさないことから、再起動に要する時間を短時間に設定し得る。
【0049】
さらにまた、上述の実施形態においては、低騒音モードを一つのモードとして説明をしたが、これに限定されない。例えば、低騒音モードが複数の段階を有してもよい。低騒音モードが複数の段階を持つことにより、騒音が複数の段階で抑制される。
具体例としては、低騒音モードが2つの段階を有する場合を説明する。この場合、第1の閾値及びこの第1の閾値よりも大きい第2の閾値が設定される。
【0050】
そして、例えば、1枚目の用紙Sを検知したときから、2枚目の用紙Sを検知することなく第1の閾値の時間が経過した場合であって、1枚目の用紙Sを検知したときから、第2の閾値の時間を経過するより前に2枚目の用紙Sを検知した場合、制御部80は後処理装置30を第1の低騒音モードで動作させる。そして、第1の低騒音モードにおいては、搬送部の動作速度を第1の速度まで低下させる。
一方、例えば、1枚目の用紙Sを検知したときから、2枚目の用紙Sを検知することなく、前に第1の閾値の時間及び第2の閾値の時間が経過した場合、制御部80は後処理装置30を第2の低騒音モードで動作させる。そして、第2の低騒音モードにおいては、搬送部の動作速度が第1の速度よりも低速である第2の速度まで低下される。
【0051】
また、第1の低騒音モードで動作している際に、1枚目の用紙Sを検知してから、第1の閾値の時間が経過するより前に2枚目の用紙Sを検知した場合は、通常モードで動作させる。
さらに、第2の低騒音モードで動作している際に、1枚目の用紙Sを検知してから第1の閾値の時間が経過するより前に2枚目の用紙Sを検知した場合は、通常モードで動作させる。このことにより、用紙Sの時間間隔の変化に基づく用紙搬送のモードの切り替えが迅速となる。
【符号の説明】
【0052】
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…用紙処理装置、10…搬送装置、30…後処理装置、33…パンチャ、35…コンパイル用積載部、36…メインパドル、38…タンパ、39…イジェクトロール、45…ステープラ、50…針無綴じ機構、69…開口部、70…積載部、80…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置から予め定められた搬送速度で排出される用紙を受け取りさらに下流側へ当該搬送速度で搬送する用紙搬送手段と、
前記用紙搬送手段により搬送される用紙に後処理を施す後処理手段と、
前記画像形成装置により画像が形成された用紙が排出される時間間隔を認識する間隔認識手段と、
前記画像形成装置から排出された用紙が当該画像形成装置により拘束されていないことを認識する非拘束認識手段とを備え、
前記用紙搬送手段は、前記間隔認識手段により認識される時間間隔に応じて、用紙が前記画像形成装置により拘束されていないことを前記非拘束認識手段が認識した後に前記搬送速度とは異なる搬送速度で用紙を搬送することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記用紙搬送手段は、前記間隔認識手段により認識される時間間隔が予め定めた時間間隔よりも長い場合に、用紙が前記画像形成装置により拘束されていないことを前記非拘束認識手段が認識した後に前記搬送速度よりも遅い搬送速度で用紙を搬送することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
【請求項3】
回転可能に設けられ、回転に伴い間欠的に用紙と接触しながら用紙を予め定めた位置に配置し、かつ前記間隔認識手段により認識される用紙の時間間隔が予め定めた時間間隔よりも長い場合に、用紙搬送経路から離間する配置手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記配置手段は、前記用紙搬送経路から離間した際に回転を停止することを特徴とする請求項3記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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