説明

画像形成装置

【課題】処理負荷の増大を招くことなく、用紙詰まり発生時において継続的な画像形成動作を実現可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数の給紙経路及び排紙経路を有する画像形成装置であって、給紙制御中において、現在選択中の給紙経路について予め取得しておいた用紙詰まり発生枚数と、給紙枚数の現在値とが一致した場合、他の給紙経路に切替えて給紙を継続し、排紙制御中において、現在選択中の排紙経路について予め取得しておいた用紙詰まり発生枚数と、排紙枚数の現在値とが一致した場合、他の排紙経路に切替えて排紙を継続する制御部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、両面印刷可能な画像形成装置において、用紙搬送路上で用紙詰まり(いわゆるJAM)が発生した場合に、既に両面印刷が完了している有効な用紙については自動的に装置外へ排出させる技術が開示されている。また、下記特許文献2には、手差しトレイ及び給紙カセットからの給紙が可能な画像形成装置において、手差しトレイからの給紙中にJAMが発生した場合に、自動的に給紙カセットからの給紙に切替える技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−268304号公報
【特許文献2】実開平4−97751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の技術では、両面印刷を行う度に、用紙の排出先情報、検出位置情報及び紙ジャム情報を記録する必要があるため、コントローラの処理負荷が増大するという問題があった。また、上記特許文献2の技術では、手差しトレイからの給紙を行う際に、常にセンサ出力からJAMの発生を監視する必要があるため、特許文献1の技術と同様に、コントローラの処理負荷が増大するという問題があった。コントローラの処理負荷の増大は、画像形成動作に悪影響を及ぼす一方、これを防ぐために高性能コントローラを使用するとコストの増加を招くことになる。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、処理負荷の増大を招くことなく、用紙詰まり発生時において継続的な画像形成動作を実現可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では、画像形成装置に係る第1の解決手段として、複数の給紙経路を有する画像形成装置であって、現在選択中の給紙経路について予め取得しておいた用紙詰まり発生枚数と、給紙枚数の現在値とが一致した場合、他の給紙経路に切替えて給紙を継続する制御部を備える、という手段を採用する。
【0007】
また、本発明では、画像形成装置に係る第2の解決手段として、複数の排紙経路を有する画像形成装置であって、現在選択中の排紙経路について予め取得しておいた用紙詰まり発生枚数と、排紙枚数の現在値とが一致した場合、他の排紙経路に切替えて排紙を継続する制御部を備える、という手段を採用する。
【0008】
また、本発明では、画像形成装置に係る第3の解決手段として、複数の給紙経路及び排紙経路を有する画像形成装置であって、給紙制御時において、現在選択中の給紙経路について予め取得しておいた用紙詰まり発生枚数と、給紙枚数の現在値とが一致した場合、他の給紙経路に切替えて給紙を継続し、排紙制御時において、現在選択中の排紙経路について予め取得しておいた用紙詰まり発生枚数と、排紙枚数の現在値とが一致した場合、他の排紙経路に切替えて排紙を継続する制御部を備える、という手段を採用する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る画像形成装置によれば、予め給紙経路(或いは排紙経路)についての用紙詰まり発生枚数を取得しさえすれば、以降は、その用紙詰まり発生枚数と給紙枚数(或いは排紙枚数)の現在値との比較により、用紙詰まりの発生を予測して他の給紙経路(或いは排紙経路)に切替えることができるようになるため、制御部の処理負荷の増大を招くことなく、用紙詰まり発生時において継続的な画像形成動作が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態における複写機A(画像形成装置)の機能ブロック図である。
【図2】複写機A内の用紙搬送経路を示す模式図である。
【図3】複写機Aの制御部9による給紙制御時の第1動作フローチャートである。
【図4】複写機Aの制御部9による給紙制御時の第2動作フローチャートである。
【図5】複写機Aの制御部9による給紙制御時の第3動作フローチャートである。
【図6】複写機Aの制御部9による給紙制御時の第4動作フローチャートである。
【図7】複写機Aの制御部9による排紙制御時の第1動作フローチャートである。
【図8】複写機Aの制御部9による排紙制御時の第2動作フローチャートである。
【図9】複写機Aの制御部9による排紙制御時の第3動作フローチャートである。
【図10】複写機Aの制御部9による排紙制御時の第4動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下では、本発明に係る画像形成装置として、複数の給紙経路及び排紙経路を有する複写機を例示して説明する。図1は、本実施形態における複写機Aの機能ブロック図である。この図1に示すように、本実施形態における複写機Aは、操作表示部1、原稿読取部2、画像データ記憶部3、画像形成部4、搬送ローラ5、用紙検知センサ6、給紙経路切替部7、排紙経路切替部8及び制御部9を備えている。
【0012】
操作表示部1は、ハードキーやタッチパネル上に表示されるソフトウェアキーから構成されており、ユーザの各種指示を受け付け、当該指示を示す操作信号を制御部9に出力する一方、制御部9から入力される画像信号に基づいて各種の画像をタッチパネル上に表示する。原稿読取部2は、制御部9の制御の下、ADF(Auto Document Feeder)によって自動搬送される原稿、或いはプラテンガラス上にセットされた原稿の画像を読み取り、読み取った原稿画像を表す原稿画像データを生成する。
【0013】
画像データ記憶部3は、例えばフラッシュメモリまたはハードディスク等の書き換え可能な不揮発性記憶装置であり、制御部9の制御の下、原稿読取部2にて生成された原稿画像データを記憶する。画像形成部4は、制御部9の制御の下、電子写真方式によって原稿画像データに基づくトナー画像を感光体ドラム上に形成し、そのトナー画像を搬送されてきた用紙に転写及び定着させるものである。
【0014】
搬送ローラ5は、複写機A内の用紙搬送経路(図2参照)に沿って複数配置された用紙搬送用のローラであり、それぞれ制御部9から供給される駆動信号に応じて回転駆動する。用紙検知センサ6は、複写機A内の用紙搬送経路に沿って複数配置された用紙検知用のセンサであり、それぞれ用紙の検知結果を示す用紙検知信号を制御部9に出力する。
【0015】
給紙経路切替部7は、制御部9の制御の下、用紙の給紙経路をカセット給紙経路L1或いは手差し給紙経路L2の一方に切替えるものである。排紙経路切替部8は、制御部9の制御の下、印刷済み(転写及び定着済み)の用紙の排紙経路をフェイスアップ排紙経路(FU排紙経路)L4或いはフェイスダウン排紙経路(FD排紙経路)L5の一方に切替えるものである。なお、フェイスアップ排紙とは、印刷面を上にして用紙を排紙することを指し、フェイスダウン排紙とは、印刷面を下にして用紙を排紙することを指す。
【0016】
図2は、複写機A内の用紙搬送経路を示す模式図である。この図2に示すように、用紙搬送経路は、給紙カセット11内にセットされた用紙束P1から用紙を1枚ずつ給紙搬送するためのカセット給紙経路L1と、手差しトレイ12上にセットされた用紙束P2から用紙を1枚ずつ給紙搬送するための手差し給紙経路L2と、カセット給紙経路L1或いは手差し給紙経路L2のいずれかから搬送されてきた用紙を、画像形成部4内の感光体ドラム4a及び定着ローラ4bに順次搬送するための共通搬送経路L3と、印刷済みの用紙をフェイスアップ排紙トレイ(FU排紙トレイ)13へ排紙搬送するためのFU排紙経路L4と、印刷済みの用紙をフェイスダウン排紙トレイ(FD排紙トレイ)14へ排紙搬送するためのFD排紙経路L5とから構成されている。
【0017】
また、図2に示すように、搬送ローラ5としては、カセット給紙ローラ5a、手差し給紙ローラ5b、レジストローラ5c、フェイスアップ排紙ローラ(FU排紙ローラ)5d及びフェイスダウン排紙ローラ(FD排紙ローラ)5eが上述の用紙搬送経路に沿って配置されている。カセット給紙ローラ5aは、給紙カセット11内にセットされた用紙束P1の最上面から用紙を1枚ずつピックアップしてカセット給紙経路L1へ搬入するためのローラである。手差し給紙ローラ5bは、手差しトレイ12上にセットされた用紙束P2の最上面から用紙を1枚ずつピックアップして手差し給紙経路L2へ搬入するためのローラである。
【0018】
レジストローラ5cは、共通搬送経路L3の上流側から搬送されてきた用紙を、画像形成部4による画像形成動作(感光体ドラム4aの回転速度等)と同期させながら下流側(感光体ドラム4a側)へ搬送するためのローラである。FU排紙ローラ5dは、FU排紙経路L4を経由して搬送されてきた印刷済みの用紙をFU排紙トレイ13へ排出(出力)するためのローラである。FD排紙ローラ5eは、FD排紙経路L5を経由して搬送されてきた印刷済みの用紙をFD排紙トレイ14へ排出するためのローラである。
【0019】
また、図2に示すように、用紙検知センサ6としては、カセット給紙センサ6a、手差し給紙センサ6b、レジストセンサ6c、EXITセンサ6d、フェイスアップ排紙センサ(FU排紙センサ)6e及びフェイスダウン排紙センサ(FD排紙センサ)6fが上述の用紙搬送経路に沿って配置されている。カセット給紙センサ6aは、カセット給紙経路L1の下流側に配置されており、手差し給紙センサ6bは、手差し給紙経路L2の下流側に配置されている。
【0020】
レジストセンサ6cは、共通搬送経路L3においてレジストローラ5cの直前に配置されており、EXITセンサ6dは、共通搬送経路L3において定着ローラ4bの直後(共通搬送経路L3の終端近く)に配置されている。FU排紙センサ6eは、FU排紙経路L4においてFU排紙ローラ5dの直前に配置されており、FD排紙センサ6fは、FD排紙経路L5においてFD排紙ローラ5eの直前に配置されている。これら各用紙検知センサ6は、用紙がそれぞれの配置位置を通過した時に論理が変化する用紙検知信号を制御部9に出力する。
【0021】
さらに、図2に示すように、給紙経路切替部7は、共通搬送経路L3の始端を、カセット給紙経路L1の終端、或いは手差し給紙経路L2の終端のいずれか一方に接続することで給紙経路の切替えを行う。また、排紙経路切替部8は、共通搬送経路L3の終端を、FU排紙経路L4の始端、或いはFD排紙経路L5の始端のいずれか一方に接続することで排紙経路の切替えを行う。
【0022】
図1に戻り、制御部9は、操作表示部1から入力される操作信号(ユーザの指示)と、図2に示したような各用紙検知センサ6から入力される用紙検知信号とに基づいて、複写機Aの全体動作(原稿読取部2による原稿読取動作、画像形成部4による画像形成動作、搬送ローラ5、給紙経路切替部7及び排紙経路切替部8による用紙搬送動作など)を統括制御するものである。
【0023】
なお、詳細は後述するが、この制御部9は、本実施形態における特徴的な機能として、給紙制御時において、現在選択中の給紙経路について予め取得しておいた用紙詰まり発生枚数(以下、JAM発生枚数と称す)と、給紙枚数の現在値とが一致した場合、他の給紙経路に切替えて給紙を継続する機能と、排紙制御時において、現在選択中の排紙経路について予め取得しておいたJAM発生枚数と、排紙枚数の現在値とが一致した場合、他の排紙経路に切替えて排紙を継続する機能とを有している。
【0024】
以上が本実施形態における複写機Aの構成に関する説明であり、以下では上記のように構成された複写機Aの動作、特に制御部9による給紙制御時及び排紙制御時の動作について、図3〜図10のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、画像データ記憶部3には既に原稿読取部2によって読み取られた複数枚の原稿の原稿画像データが記憶されており、コピー開始の準備が完了しているものとする。
【0025】
<給紙制御時の動作>
最初に、図3〜図6のフローチャートを参照しながら、制御部9による給紙制御時の動作について説明する。図3に示すように、制御部9は、まず、現在選択中の給紙経路がカセット給紙経路L1か否かを判定する(ステップS1)。具体的には、制御部9は、コピー開始時に操作表示部1から入力された操作信号を解析し、ユーザによってカセット給紙(自動給紙)が選択されたか、手差し給紙が選択されたかを確認することで、現在選択中の給紙経路がカセット給紙経路L1か否かを判定する。
【0026】
上記ステップS1において「Yes」の場合(つまり、現在選択中の給紙経路がカセット給紙経路L1であった場合)、制御部9は、カセット給紙経路L1のJAM発生枚数J1を取得済みか否かを判定する(ステップS2)。このステップS2において「No」の場合(つまり、カセット給紙経路L1についてのJAM発生枚数J1が未取得であった場合)、制御部9は、給紙枚数n(初期値「0」)をインクリメントして(ステップS3)、n枚目の用紙を給紙する(ステップS4)。
【0027】
具体的には、ステップS4において、制御部9は、給紙経路切替部7を制御して、共通搬送経路L3の始端をカセット給紙経路L1の終端に接続させた後、カセット給紙ローラ5aを回転させて、給紙カセット11内にセットされた用紙束P1の最上面から用紙を1枚ピックアップしてカセット給紙経路L1へ搬入させる。これにより、給紙カセット11から給紙された用紙は、カセット給紙経路L1及び共通搬送経路L3を経由してレジストローラ5cまで搬送される。
【0028】
ここで、制御部9は、カセット給紙センサ6aとレジストセンサ6cから入力される用紙検知信号に論理変化が発生したか否かを判定する(ステップS5)。給紙カセット11からレジストローラ5cまで正常に用紙が搬送されていれば、カセット給紙センサ6aとレジストセンサ6cから入力される用紙検知信号に一定間隔で論理変化が生じるはずである。一方、そのような論理変化が生じない場合には、カセット給紙経路L1からの給紙においてJAMが発生したと推定される。
【0029】
そこで、上記ステップS5において「Yes」の場合(つまり、給紙カセット11からレジストローラ5cまで、正常に用紙が搬送されている場合)、制御部9は、レジストローラ5cを回転させて、用紙を画像形成部4(感光体ドラム4a)へ搬送させると共に、画像形成部4を制御して、n枚目の用紙にn頁目の原稿画像データに応じた画像を印刷させる(ステップS6)。そして、制御部9は、給紙枚数nが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS7)、「No」の場合にはステップS3の処理に戻る一方、「Yes」の場合には給紙制御を終了する。なお、画像印刷済みの用紙は、画像形成部4(定着ローラ4b)からFU排紙経路L4或いはFD排紙経路L5に搬出されるが、それは排紙制御時の動作として後で詳しく説明する。
【0030】
一方、上記ステップS5において「No」の場合(つまり、カセット給紙経路L1上においてJAMが発生したと推定される場合)、制御部9は、カセット給紙経路L1についてのJAM発生枚数J1として現在の給紙枚数nをセットし、このように取得したJAM発生枚数J1を内部メモリに格納する(ステップS8)。その後、制御部9は、カセット給紙経路L1にJAMが発生したことをユーザに報知するための画像を操作表示部1に表示させ(ステップS9)、予め決められているJAM対応処理を実施する(ステップS10)。ここで、JAM対応処理としては、ユーザによってJAMの原因となっていた用紙が複写機Aから除去された後、未印刷の原稿からコピーを再開する等の公知の技術を採用することができる。
【0031】
以上のようなステップS3〜S10の処理によって、カセット給紙経路L1についてのJAM発生枚数J1が取得されることになる。一方、上記ステップS2において「Yes」の場合(つまり、カセット給紙経路L1についてのJAM発生枚数J1を取得済みであった場合)、制御部9は、図4のフローチャートに示すように、給紙枚数n(初期値「0」)をインクリメントして(ステップS11)、給紙枚数nとJAM発生枚数J1とが一致するか否かを判定する(ステップS12)。
【0032】
このステップS12において「No」の場合(つまり、給紙枚数nとJAM発生枚数J1とが不一致の場合)、制御部9は、n枚目の用紙を給紙する(ステップS13)。具体的には、制御部9は、給紙経路切替部7を制御して、共通搬送経路L3の始端をカセット給紙経路L1の終端に接続させた後、カセット給紙ローラ5aを回転させて、給紙カセット11内にセットされた用紙束P1の最上面から用紙を1枚ピックアップしてカセット給紙経路L1へ搬入させる。これにより、給紙カセット11から給紙された用紙は、カセット給紙経路L1及び共通搬送経路L3を経由してレジストローラ5cまで搬送される。
【0033】
そして、制御部9は、レジストローラ5cを回転させて、用紙を画像形成部4(感光体ドラム4a)へ搬送させると共に、画像形成部4を制御して、n枚目の用紙にn頁目の原稿画像データに応じた画像を印刷させる(ステップS14)。そして、制御部9は、給紙枚数nが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS15)、「No」の場合にはステップS11の処理に戻る一方、「Yes」の場合には給紙制御を終了する。
【0034】
一方、上記ステップS12において「Yes」の場合(つまり、給紙枚数nとJAM発生枚数J1とが一致する場合)、このn枚目の給紙時にJAMの発生が予測されるため、制御部9は、給紙経路切替部7を制御して、共通搬送経路L3の始端を手差し給紙経路L2の終端に接続させることにより、給紙経路をカセット給紙経路L1から手差し給紙経路L2に切替える(ステップS16)。
【0035】
そして、制御部9は、n枚目の用紙を手差しトレイ12から給紙する(ステップS17)。具体的には、制御部9は、手差し給紙ローラ5bを回転させて、手差しトレイ12上にセットされた用紙束P2の最上面から用紙を1枚ピックアップして手差し給紙経路L2へ搬入させる。これにより、手差しトレイ12から給紙された用紙は、手差し給紙経路L2及び共通搬送経路L3を経由してレジストローラ5cまで搬送される。
【0036】
続いて、制御部9は、レジストローラ5cを回転させて、用紙を画像形成部4(感光体ドラム4a)へ搬送させると共に、画像形成部4を制御して、n枚目の用紙にn頁目の原稿画像データに応じた画像を印刷させる(ステップS18)。そして、制御部9は、給紙枚数nが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS19)、「Yes」の場合には給紙制御を終了する一方、「No」の場合には給紙枚数nをインクリメントしてステップS17の処理に戻る(ステップS20)。
【0037】
このように、給紙制御時において、カセット給紙経路L1について予め取得しておいたJAM発生枚数J1と、給紙枚数の現在値nとが一致した場合、つまりJAMの発生が予測される場合には、給紙経路を手差し給紙経路L2に切替えて給紙を行うことにより、JAMの発生する可能性を軽減して印刷動作(画像形成動作)を継続的に実施することが可能となる。
【0038】
一方、図3に示すフローチャートのステップS1において「No」の場合(つまり、現在選択中の給紙経路が手差し給紙経路L2であった場合)、制御部9は、図5のフローチャートに示すように、手差し給紙経路L2のJAM発生枚数J2を取得済みか否かを判定する(ステップS21)。このステップS21において「No」の場合(つまり、手差し給紙経路L2についてのJAM発生枚数J2が未取得であった場合)、制御部9は、給紙枚数n(初期値「0」)をインクリメントして(ステップS22)、n枚目の用紙を給紙する(ステップS23)。
【0039】
具体的には、ステップS23において、制御部9は、給紙経路切替部7を制御して、共通搬送経路L3の始端を手差し給紙経路L2の終端に接続させた後、手差し給紙ローラ5bを回転させて、手差しトレイ12上にセットされた用紙束P2の最上面から用紙を1枚ピックアップして手差し給紙経路L2へ搬入させる。これにより、手差しトレイ12から給紙された用紙は、手差し給紙経路L2及び共通搬送経路L3を経由してレジストローラ5cまで搬送される。
【0040】
ここで、制御部9は、手差し給紙センサ6bとレジストセンサ6cから入力される用紙検知信号に論理変化が発生したか否かを判定する(ステップS24)。手差しトレイ12からレジストローラ5cまで正常に用紙が搬送されていれば、手差し給紙センサ6bとレジストセンサ6cから入力される用紙検知信号に一定間隔で論理変化が生じるはずである。一方、そのような論理変化が生じない場合には、手差し給紙経路L2からの給紙においてJAMが発生したと推定される。
【0041】
そこで、上記ステップS24において「Yes」の場合(つまり、手差しトレイ12からレジストローラ5cまで、正常に用紙が搬送されている場合)、制御部9は、レジストローラ5cを回転させて、用紙を画像形成部4(感光体ドラム4a)へ搬送させると共に、画像形成部4を制御して、n枚目の用紙にn頁目の原稿画像データに応じた画像を印刷させる(ステップS25)。そして、制御部9は、給紙枚数nが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS26)、「No」の場合にはステップS22の処理に戻る一方、「Yes」の場合には給紙制御を終了する。
【0042】
一方、上記ステップS24において「No」の場合(つまり、手差し給紙経路L2上においてJAMが発生したと推定される場合)、制御部9は、手差し給紙経路L2についてのJAM発生枚数J2として現在の給紙枚数nをセットし、このように取得したJAM発生枚数J2を内部メモリに格納する(ステップS27)。その後、制御部9は、手差し給紙経路L2にJAMが発生したことをユーザに報知するための画像を操作表示部1に表示させ(ステップS28)、予め決められているJAM対応処理を実施する(ステップS29)。
【0043】
以上のようなステップS22〜S29の処理によって、手差し給紙経路L2についてのJAM発生枚数J2が取得されることになる。一方、上記ステップS21において「Yes」の場合(つまり、手差し給紙経路L2についてのJAM発生枚数J2を取得済みであった場合)、制御部9は、図6のフローチャートに示すように、給紙枚数n(初期値「0」)をインクリメントして(ステップS30)、給紙枚数nとJAM発生枚数J2とが一致するか否かを判定する(ステップ31)。
【0044】
このステップS31において「No」の場合(つまり、給紙枚数nとJAM発生枚数J2とが不一致の場合)、制御部9は、n枚目の用紙を給紙する(ステップS32)。具体的には、制御部9は、給紙経路切替部7を制御して、共通搬送経路L3の始端を手差し給紙経路L2の終端に接続させた後、手差し給紙ローラ5bを回転させて、手差しトレイ12上にセットされた用紙束P2の最上面から用紙を1枚ピックアップして手差し給紙経路L2へ搬入させる。これにより、手差しトレイ12から給紙された用紙は、手差し給紙経路L2及び共通搬送経路L3を経由してレジストローラ5cまで搬送される。
【0045】
そして、制御部9は、レジストローラ5cを回転させて、用紙を画像形成部4(感光体ドラム4a)へ搬送させると共に、画像形成部4を制御して、n枚目の用紙にn頁目の原稿画像データに応じた画像を印刷させる(ステップS33)。そして、制御部9は、給紙枚数nが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS34)、「No」の場合にはステップS30の処理に戻る一方、「Yes」の場合には給紙制御を終了する。
【0046】
一方、上記ステップS31において「Yes」の場合(つまり、給紙枚数nとJAM発生枚数J2とが一致する場合)、このn枚目の給紙時にJAMの発生が予測されるため、制御部9は、給紙経路切替部7を制御して、共通搬送経路L3の始端をカセット給紙経路L1の終端に接続させることにより、給紙経路を手差し給紙経路L2からカセット給紙経路L1に切替える(ステップS35)。
【0047】
そして、制御部9は、n枚目の用紙を給紙カセット11から給紙する(ステップS36)。具体的には、制御部9は、カセット給紙ローラ5aを回転させて、給紙カセット11内にセットされた用紙束P1の最上面から用紙を1枚ピックアップしてカセット給紙経路L1へ搬入させる。これにより、給紙カセット11から給紙された用紙は、カセット給紙経路L1及び共通搬送経路L3を経由してレジストローラ5cまで搬送される。
【0048】
続いて、制御部9は、レジストローラ5cを回転させて、用紙を画像形成部4(感光体ドラム4a)へ搬送させると共に、画像形成部4を制御して、n枚目の用紙にn頁目の原稿画像データに応じた画像を印刷させる(ステップS37)。そして、制御部9は、給紙枚数nが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS38)、「Yes」の場合には給紙制御を終了する一方、「No」の場合には給紙枚数nをインクリメントしてステップS36の処理に戻る(ステップS39)。
【0049】
このように、給紙制御時において、手差し給紙経路L2について予め取得しておいたJAM発生枚数J2と、給紙枚数の現在値nとが一致した場合、つまりJAMの発生が予測される場合には、給紙経路をカセット給紙経路L1に切替えて給紙を行うことにより、JAMの発生する可能性を軽減して印刷動作(画像形成動作)を継続的に実施することが可能となる。
【0050】
<排紙制御時の動作>
次に、図7〜図10のフローチャートを参照しながら、制御部9による排紙制御時の動作について説明する。図7に示すように、制御部9は、まず、現在選択中の排紙経路がFU排紙経路L4か否かを判定する(ステップS51)。このステップS51において「Yes」の場合(つまり、現在選択中の排紙経路がFU排紙経路L4であった場合)、制御部9は、FU排紙経路L4のJAM発生枚数J3を取得済みか否かを判定する(ステップS52)。
【0051】
上記ステップS52において「No」の場合(つまり、FU排紙経路L4についてのJAM発生枚数J3が未取得であった場合)、制御部9は、排紙枚数m(初期値「0」)をインクリメントして(ステップS53)、m枚目の印刷済みの用紙を排紙する(ステップS54)。具体的には、制御部9は、排紙経路切替部8を制御して、共通搬送経路L3の終端をFU排紙経路L4の始端に接続させる。これにより、画像形成部4(定着ローラ4b)から排紙された印刷済みの用紙は、共通搬送経路L3及びFU排紙経路L4を経由してFU排紙ローラ5dまで搬送される。
【0052】
ここで、制御部9は、EXITセンサ6dとFU排紙センサ6eから入力される用紙検知信号に論理変化が発生したか否かを判定する(ステップS55)。定着ローラ4bからFU排紙ローラ5dまで正常に用紙が搬送されていれば、EXITセンサ6dとFU排紙センサ6eから入力される用紙検知信号に一定間隔で論理変化が生じるはずである。一方、そのような論理変化が生じない場合には、FU排紙経路L4においてJAMが発生したと推定される。
【0053】
そこで、上記ステップS55において「Yes」の場合(つまり、定着ローラ4bからFU排紙ローラ5dまで、正常に用紙が搬送されている場合)、制御部9は、FU排紙ローラ5dを回転させて、m枚目の印刷済みの用紙をFU排紙トレイ13へ出力(排出)する(ステップS56)。そして、制御部9は、排紙枚数mが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS57)、「No」の場合にはステップS53の処理に戻る一方、「Yes」の場合には排紙制御を終了する。
【0054】
一方、上記ステップS55において「No」の場合(つまり、FU排紙経路L4上においてJAMが発生したと推定される場合)、制御部9は、FU排紙経路L4についてのJAM発生枚数J3として現在の排紙枚数mをセットし、このように取得したJAM発生枚数J3を内部メモリに格納する(ステップS58)。その後、制御部9は、FU排紙経路L4にJAMが発生したことをユーザに報知するための画像を操作表示部1に表示させ(ステップS59)、予め決められているJAM対応処理を実施する(ステップS60)。
【0055】
以上のようなステップS53〜S60の処理によって、FU排紙経路L4についてのJAM発生枚数J3が取得されることになる。一方、上記ステップS52において「Yes」の場合(つまり、FU排紙経路L4についてのJAM発生枚数J3を取得済みであった場合)、制御部9は、図8のフローチャートに示すように、排紙枚数m(初期値「0」)をインクリメントして(ステップS61)、排紙枚数mとJAM発生枚数J3とが一致するか否かを判定する(ステップS62)。
【0056】
このステップS62において「No」の場合(つまり、排紙枚数mとJAM発生枚数J3とが不一致の場合)、制御部9は、m枚目の印刷済みの用紙を排紙する(ステップS63)。具体的には、制御部9は、排紙経路切替部8を制御して、共通搬送経路L3の終端をFU排紙経路L4の始端に接続させて、印刷済みの用紙を定着ローラ4bからFU排紙ローラ5dまで搬送させた後、FU排紙ローラ5dを回転させて用紙をFU排紙トレイ13へ出力する。そして、制御部9は、排紙枚数mが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS64)、「No」の場合にはステップS61の処理に戻る一方、「Yes」の場合には排紙制御を終了する。
【0057】
一方、上記ステップS62において「Yes」の場合(つまり、排紙枚数mとJAM発生枚数J3とが一致する場合)、このm枚目の排紙時にJAMの発生が予測されるため、制御部9は、排紙経路切替部8を制御して、共通搬送経路L3の終端をFD排紙経路L5の始端に接続させることにより、排紙経路をFU排紙経路L4からFD排紙経路L5に切替える(ステップS65)。
【0058】
そして、制御部9は、m枚目の印刷済みの用紙を排紙する(ステップS66)。具体的には、制御部9は、排紙経路切替部8を制御して、共通搬送経路L3の終端をFD排紙経路L5の始端に接続させて、印刷済みの用紙を定着ローラ4bからFD排紙ローラ5eまで搬送させた後、FD排紙ローラ5eを回転させて用紙をFD排紙トレイ14へ出力する。そして、制御部9は、排紙枚数mが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS67)、「Yes」の場合には排紙制御を終了する一方、「No」の場合には排紙枚数mをインクリメントしてステップS66の処理に戻る(ステップS68)。
【0059】
このように、排紙制御時において、FU排紙経路L4について予め取得しておいたJAM発生枚数J3と、排紙枚数の現在値mとが一致した場合、つまりJAMの発生が予測される場合には、排紙経路をFD排紙経路L5に切替えて排紙を行うことにより、JAMの発生する可能性を軽減して印刷動作(画像形成動作)を継続的に実施することができる。
【0060】
一方、図7に示すフローチャートのステップS51において「No」の場合(つまり、現在選択中の排紙経路がFD排紙経路L5であった場合)、制御部9は、図9のフローチャートに示すように、FD排紙経路L5のJAM発生枚数J4を取得済みか否かを判定する(ステップS69)。
【0061】
上記ステップS69において「No」の場合(つまり、FD排紙経路L5についてのJAM発生枚数J4が未取得であった場合)、制御部9は、排紙枚数m(初期値「0」)をインクリメントして(ステップS70)、m枚目の印刷済みの用紙を排紙する(ステップS71)。具体的には、制御部9は、排紙経路切替部8を制御して、共通搬送経路L3の終端をFD排紙経路L5の始端に接続させる。これにより、画像形成部4(定着ローラ4b)から排紙された印刷済みの用紙は、共通搬送経路L3及びFD排紙経路L5を経由してFD排紙ローラ5eまで搬送される。
【0062】
ここで、制御部9は、EXITセンサ6dとFD排紙センサ6fから入力される用紙検知信号に論理変化が発生したか否かを判定する(ステップS72)。定着ローラ4bからFD排紙ローラ5eまで正常に用紙が搬送されていれば、EXITセンサ6dとFD排紙センサ6fから入力される用紙検知信号に一定間隔で論理変化が生じるはずである。一方、そのような論理変化が生じない場合には、FD排紙経路L5においてJAMが発生したと推定される。
【0063】
そこで、上記ステップS72において「Yes」の場合(つまり、定着ローラ4bからFD排紙ローラ5eまで、正常に用紙が搬送されている場合)、制御部9は、FD排紙ローラ5eを回転させて、m枚目の印刷済みの用紙をFD排紙トレイ14へ出力(排出)する(ステップS73)。そして、制御部9は、排紙枚数mが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS74)、「No」の場合にはステップS70の処理に戻る一方、「Yes」の場合には排紙制御を終了する。
【0064】
一方、上記ステップS72において「No」の場合(つまり、FD排紙経路L5上においてJAMが発生したと推定される場合)、制御部9は、FD排紙経路L5についてのJAM発生枚数J4として現在の排紙枚数mをセットし、このように取得したJAM発生枚数J4を内部メモリに格納する(ステップS75)。その後、制御部9は、FD排紙経路L5にJAMが発生したことをユーザに報知するための画像を操作表示部1に表示させ(ステップS76)、予め決められているJAM対応処理を実施する(ステップS77)。
【0065】
以上のようなステップS70〜S77の処理によって、FD排紙経路L5についてのJAM発生枚数J4が取得されることになる。一方、上記ステップS69において「Yes」の場合(つまり、FD排紙経路L5についてのJAM発生枚数J4を取得済みであった場合)、制御部9は、図10のフローチャートに示すように、排紙枚数m(初期値「0」)をインクリメントして(ステップS78)、排紙枚数mとJAM発生枚数J4とが一致するか否かを判定する(ステップS79)。
【0066】
このステップS79において「No」の場合(つまり、排紙枚数mとJAM発生枚数J4とが不一致の場合)、制御部9は、m枚目の印刷済みの用紙を排紙する(ステップS80)。具体的には、制御部9は、排紙経路切替部8を制御して、共通搬送経路L3の終端をFD排紙経路L5の始端に接続させて、印刷済みの用紙を定着ローラ4bからFD排紙ローラ5eまで搬送させた後、FD排紙ローラ5eを回転させて用紙をFD排紙トレイ14へ出力する。そして、制御部9は、排紙枚数mが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS81)、「No」の場合にはステップS78の処理に戻る一方、「Yes」の場合には排紙制御を終了する。
【0067】
一方、上記ステップS79において「Yes」の場合(つまり、排紙枚数mとJAM発生枚数J4とが一致する場合)、このm枚目の排紙時にJAMの発生が予測されるため、制御部9は、排紙経路切替部8を制御して、共通搬送経路L3の終端をFU排紙経路L4の始端に接続させることにより、排紙経路をFD排紙経路L5からFU排紙経路L4に切替える(ステップS82)。
【0068】
そして、制御部9は、m枚目の印刷済みの用紙を排紙する(ステップS83)。具体的には、制御部9は、排紙経路切替部8を制御して、共通搬送経路L3の終端をFU排紙経路L4の始端に接続させて、印刷済みの用紙を定着ローラ4bからFU排紙ローラ5dまで搬送させた後、FU排紙ローラ5dを回転させて用紙をFU排紙トレイ13へ出力する。そして、制御部9は、排紙枚数mが原稿の最終頁と一致するか否かを判定し(ステップS84)、「Yes」の場合には排紙制御を終了する一方、「No」の場合には排紙枚数mをインクリメントしてステップS83の処理に戻る(ステップS85)。
【0069】
このように、排紙制御時において、FD排紙経路L5について予め取得しておいたJAM発生枚数J4と、排紙枚数の現在値mとが一致した場合、つまりJAMの発生が予測される場合には、排紙経路をFU排紙経路L4に切替えて排紙を行うことにより、JAMの発生する可能性を軽減して印刷動作(画像形成動作)を継続的に実施することができる。
【0070】
以上説明したように、本実施形態における複写機Aによれば、予め各給紙経路(或いは各排紙経路)についてのJAM発生枚数を取得しさえすれば、以降は、そのJAM発生枚数と給紙枚数(或いは排紙枚数)の現在値との比較により、JAMの発生を予測して他の給紙経路(或いは排紙経路)に切替えることができるようになるため、制御部9の処理負荷の増大を招くことなく、JAM発生時において継続的な画像形成動作を実現可能となる。
【0071】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、以下のような変形例が挙げられる。
(1)上記実施形態では、複数の給紙経路及び排紙経路を有する複写機Aを例示して説明したが、複数の給紙経路(排紙経路は1つ)、或いは複数の排紙経路(給紙経路は1つ)のいずれかを有する複写機であっても本発明を適用することができる。つまり、複数の給紙経路を有する複写機の場合、その制御部に図3〜図6に示した給紙制御時の動作を実行する機能を設ければ良い。また、複数の排紙経路を有する複写機の場合、その制御部に図7〜図10に示した排紙制御時の動作を実行する機能を設ければ良い。
【0072】
(2)上記実施形態では、画像形成装置として複写機を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、プリンタやファクシミリ、或いは複写機、プリンタ及びファクシミリ等の機能を1台に集約した複合機であっても本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0073】
A…複写機、1…操作表示部、2…原稿読取部、3…画像データ記憶部、4…画像形成部、5…搬送ローラ、6…用紙検知センサ、7…給紙経路切替部、8…排紙経路切替部、9…制御部、L1…カセット給紙経路、L2…手差し給紙経路、L4…フェイスアップ排紙経路(FU排紙経路)、L5…フェイスダウン排紙経路(FD排紙経路)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の給紙経路を有する画像形成装置であって、
現在選択中の給紙経路について予め取得しておいた用紙詰まり発生枚数と、給紙枚数の現在値とが一致した場合、他の給紙経路に切替えて給紙を継続する制御部を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
複数の排紙経路を有する画像形成装置であって、
現在選択中の排紙経路について予め取得しておいた用紙詰まり発生枚数と、排紙枚数の現在値とが一致した場合、他の排紙経路に切替えて排紙を継続する制御部を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
複数の給紙経路及び排紙経路を有する画像形成装置であって、
給紙制御中において、現在選択中の給紙経路について予め取得しておいた用紙詰まり発生枚数と、給紙枚数の現在値とが一致した場合、他の給紙経路に切替えて給紙を継続し、
排紙制御中において、現在選択中の排紙経路について予め取得しておいた用紙詰まり発生枚数と、排紙枚数の現在値とが一致した場合、他の排紙経路に切替えて排紙を継続する制御部を備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−180289(P2011−180289A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−43081(P2010−43081)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】