説明

画像表示装置およびカメラ

【課題】画像情報を振動として知らせること。
【解決手段】画像表示装置1は、画像を表示する表示装置15aと、接触面を振動させて触覚を与える触覚付与手段15cと、触覚付与手段15cの接触面による振動パターンを変化させる振動制御手段14と、画像に基づいて振動パターンを変化させるように振動制御手段14を制御する制御手段12aと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、およびカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
画像に含まれる空、山、道路、および野原などの境界を触覚で伝える技術が知られている(特許文献1参照)。触覚表示部に針を備え、これらの針の高さを段階的に変化させることによって、画像に含まれる領域の区別を触覚で伝える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−69539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、画像の領域を区別する情報を伝えるだけであり、色や明るさなどの画像情報を伝えることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による画像表示装置は、画像を表示する表示装置と、接触面を振動させて触覚を与える触覚付与手段と、触覚付与手段の接触面による振動パターンを変化させる振動制御手段と、画像に基づいて振動パターンを変化させるように振動制御手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によるカメラは、上記画像表示装置と、被写体像を撮像する撮像素子と、を備え、表示装置は、撮像素子で所定時間ごとに撮像された画像を逐次表示し、制御手段は、所定時間ごとに撮像された画像に基づいて振動パターンを変化させるように振動制御手段を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、画像情報を振動として知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第一の実施形態によるデジタルカメラの要部構成を例示する図である。
【図2】デジタルカメラを背面から見た図である。
【図3】フィッティングを説明する図である。
【図4】(a)マルチタッチ操作を例示する図であり、(b)マルチタッチ操作された場合の評価座標および評価エリアを示す図である。
【図5】輝度に基づいて駆動信号を生成する場合を説明する図である。
【図6】シングルタッチ操作で触覚フィードバックディスプレイ上をなぞった場合を例示する図である。
【図7】露出値と適正露出値との差に基づいて駆動信号を生成する場合を説明する図である。
【図8】シングルタッチ操作で触覚フィードバックディスプレイ上をなぞった場合を例示する図である。
【図9】画像の色に基づいて駆動信号を生成する場合を説明する図である。
【図10】シングルタッチ操作で触覚フィードバックディスプレイ上をなぞった場合を例示する図である。
【図11】画像の色成分に基づいて駆動信号を生成する場合を説明する図である。
【図12】シングルタッチ操作で触覚フィードバックディスプレイ上をなぞった場合を例示する図である。
【図13】第二の実施形態によるデジタルカメラを背面から見た図である。
【図14】デジタルカメラの要部構成を例示する図である。
【図15】変形例1を説明する図である。
【図16】第三の実施形態によるデジタルカメラを背面から見た図である。
【図17】デジタルカメラの要部構成を例示する図である。
【図18】評価座標の設定画面を例示する図である。
【図19】(a)画像データに基づいて正弦波形の周波数を変化させる場合を例示する図、(b)画像データに基づいて駆動信号パターンおよび周波数の双方を変化させる場合を例示する図、(c)画像データに基づいて正弦波形の周波数および振幅の双方を変化させる場合を例示する図、(d)画像データに基づいて駆動信号パターンと振幅の双方を変化させる場合を例示する図、(e)画像データに基づいて駆動信号パターン、振幅および周波数を変化させる場合を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態による画像表示装置を搭載するデジタルカメラ1の要部構成を例示する図である。第一の実施形態では、触覚フィードバックディスプレイ15を用いることにより、表示画面上のタッチ位置に基づく画像情報を振動としてユーザーへ伝える。触覚フィードバックディスプレイ15は、ディスプレイ15aの表示面上にタッチセンサ15bを備えるとともに、表示面を振動させるためのアクチュエータ15cを備えたものである。アクチュエータ15cは、タッチ位置に応じた所定範囲を選択的に振動させるように構成されている。図1において、デジタルカメラ1は、撮像素子11と、制御装置12と、メモリ13と、駆動部14と、触覚フィードバックディスプレイ15とを含む。
【0009】
撮像素子11は、CMOSイメージセンサーなどによって構成される。撮像素子11は、不図示のレンズにより結像される被写体像を撮像する。そして、撮像によって得られた画像信号を制御装置12へ出力する。
【0010】
制御装置12は、制御部/画像処理部12a、検出部12b、変換部12cその他の周辺回路により構成される。制御装置12は、メモリ13に記憶されているプログラムを実行してカメラ1が行う撮影動作を制御する。制御部/画像処理部12aは、カメラ1の各部から得られる情報に基づいて所定の演算を行い、該演算結果に基づいて各部へ指示を送出したり、画像信号に対する所定の画像処理を行う。
【0011】
検出部12bは、タッチセンサ15bから接触位置を示す信号を入力する。検出部12bは、入力信号に基づいて触覚フィードバックディスプレイ15の表示面上の接触位置を検出し、検出結果を制御部/画像処理部12aへ受け渡す。変換部12cは、アクチュエータ15cに対する駆動信号を生成して駆動部14へ送出する。駆動部14へ送信される駆動信号には、アクチュエータ15cを振動させる駆動信号パターンと、振動の振幅および振動の周波数の情報と、触覚フィードバックディスプレイ15の表示面上の位置情報(駆動座標)とを含む。
【0012】
メモリ13には、SDRAMやフラッシュメモリが含まれる。SDRAMは揮発性のメモリであって、制御装置12がプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用される。また、SDRAMは、データを一時的に記憶するためのバッファメモリとしても使用される。一方、フラッシュメモリは不揮発性のメモリであって、制御装置12が実行するプログラムのデータや、プログラム実行時に読込まれる種々のパラメータなどが記録されている。
【0013】
駆動部14は、変換部12cからの駆動信号に基づいてアクチュエータ15cを駆動させる。これにより、触覚フィードバックディスプレイ15の表示面上の所定位置が所定の振動波形、振幅および周波数で振動する。振動周波数は、例えば数百Hzまでの範囲である。
【0014】
触覚フィードバックディスプレイ15は、ディスプレイ15a、タッチセンサ15bおよびアクチュエータ15cにより構成され、表示機能、タッチ位置検出機能、および振動機能を備える。ディスプレイ15aは、例えば液晶表示パネルによって構成され、制御部/画像処理部12aによって処理された画像や操作メニュー画面などを表示する。また、ユーザーが操作部材(不図示)を操作してデジタルカメラ1を撮影モードに設定すると、制御部/画像処理部12aは、撮像素子11で所定時間ごとに取得された画像の表示用画像データを触覚フィードバックディスプレイ15に出力する。これによってディスプレイ15aにスルー画が逐次表示される。スルー画は、撮影指示前に取得するモニタ用画像のことをいう。
【0015】
タッチセンサ15bは、ディスプレイ15aの表示面上に構成され、接触位置を示す信号を検出部12bへ出力する。アクチュエータ15cは、例えば圧電式アクチュエータで構成され、タッチセンサ15bと重ねて設けられている。アクチュエータ15cは、駆動部14からの駆動信号に基づく座標位置を、該駆動信号に基づく振動波形、振幅および周波数で振動させる。これにより、タッチセンサ15bをタッチ操作しているユーザーの指に、所定の振動を与えることができる。
【0016】
図2は、図1に例示したデジタルカメラ1を背面から見た図である。触覚フィードバックディスプレイ15に再生画像が表示されている。制御部/画像処理部12aは、以下の手順でアクチュエータ15cの振動を制御する。
【0017】
(1)制御部/画像処理部12aは、撮像素子11またはメモリ13からの画像データに基づく再生画像をディスプレイ15aに表示させる。本実施形態では、撮像素子11で得られたスルー画像の他、不図示の外部機器から入力されメモリ13に記憶されている画像信号に基づく再生画像を表示させることが可能に構成されている。
【0018】
(2)ユーザーは、例えば右手21を用いて再生画像上の任意の位置を触る。検出部12bは、タッチセンサ15bからの入力信号に基づいて、触覚フィードバックディスプレイ15の表示画面上の接触位置を検出し、検出結果を制御部/画像処理部12aへ受け渡す。
【0019】
(3)制御部/画像処理部12aは、検出部12bで検出された接触位置の座標と、再生表示画像の画像データの座標とが一致するように、フィッティングを行って評価座標を決定する。図3は、フィッティングを説明する図である。シングルタッチ操作された場合の制御部/画像処理部12aは、例えば、接触位置座標(x,y)を中心(評価座標)とする横幅dxおよび縦幅dyで囲まれる範囲を評価エリアEとする。dxおよびdyの値はそれぞれ、例えば表示画面の横幅の略1/4、および表示画面の縦幅の略1/3の長さを初期値としてあらかじめ定められている。
【0020】
(4)変換部12cは、評価エリアE内に含まれる画像データに基づいて、アクチュエータ15cを振動させるための駆動信号パターン(正弦波形、三角波形、のこぎり波形、パルス波形、任意波形など)、振動の振幅および振動の周波数を決定する。具体的には、(i)評価エリアE内の輝度(表示に用いられる画像データの明るさ)、(ii)評価エリアE内の露出値(測光処理で得られたEV値)と適正露出値との差、(iii)評価エリアE内の画像の色、(iv)評価エリアE内の画像の色成分、(v)評価エリアE内の露出値(測光処理で得られたEV値)と撮影に用いる露出値との差、(vi)設定した露出値と適正露出値との差、および(vii)撮影に用いる露出値、のいずれかに基づいて、駆動信号パターン、振動振幅および振動周波数を決定する。
【0021】
上記(i)〜(vii)のいずれに基づいて決定するかについては、例えば、メニュー操作によってあらかじめ決められているものとする。また、制御部/画像処理部12aは、上記接触位置座標(x,y)および評価エリアEに基づいてアクチュエータ15cの駆動位置(範囲)を決定する。変換部12cが駆動パターンを生成する際、上記各波形を生成する関数を用いてもよいし、あらかじめ各波形のデータをフラッシュメモリに記憶させておき、必要時にフラッシュメモリから読出して生成する構成にしてもよい。
【0022】
(5)駆動部14は、変換部12cからの駆動信号に基づいてアクチュエータ15cを駆動させる。すなわち、所定の駆動信号パターン、振幅および周波数で、アクチュエータ15cの所定範囲を選択的に振動させる。なお、制御部/画像処理部12aは、触覚フィードバックディスプレイ15のアクチュエータ15cが駆動座標を持たない(所定範囲のみを選択的に振動する機能を有していない)場合には、駆動位置(範囲)決定したり、決定した駆動位置(範囲)を示す情報を駆動部14へ出力したりする必要はない。
【0023】
制御部/画像処理部12aは、上述した評価座標の位置と評価エリアEの大きさをユーザー操作によって逐次変更する。シングルタッチ操作が行われた場合は、直近の接触位置座標(x,y)を評価座標とする。図4(a)は、マルチタッチ操作を例示する図である。図4(b)は、マルチタッチ操作された場合の評価座標および評価エリアEを示す図である。マルチタッチ操作が行われた場合の制御部/画像処理部12aは、例えば親指および人差し指でタッチされた2点のタッチ位置を点Pおよび点Sとする。そして、直近のタッチ位置2点を結ぶ線の中央(x,y)を評価座標とし、2点P,Sを対角とする四角形で囲まれる範囲(横幅dx,縦幅dy)を評価エリアEとする。
【0024】
上述したアクチュエータ15cを振動させるタイミングは、例えば、ユーザーが触覚フィードバックディスプレイ15のタッチセンサ15bに触れたタイミングとする。すなわち、制御部/画像処理部12aは、検出部12bから触覚フィードバックディスプレイ15の表示面上の接触位置を示す検出結果を示す信号を受信すると、以下のようにアクチュエータ15cを振動させる。
【0025】
<評価エリア内の輝度に基づく駆動>
図5は、上記(i)輝度(表示に用いられる画像データの明るさ)に基づいてアクチュエータ15cに対する駆動信号を生成する場合を説明する図である。変換部12cは、評価エリア5の輝度が高いほど(すなわち明るいほど)、アクチュエータ15cを大きな振幅で振動させ、評価エリア5内の輝度が低いほど(すなわち暗いほど)アクチュエータ15cを小さな振幅で振動させるように駆動信号を生成する。
【0026】
図6は、シングルタッチ操作で触覚フィードバックディスプレイ15上をなぞった場合を例示する図である。図6において、触覚フィードバックディスプレイ15に太陽6aと山6bを含む風景画像が表示されている。ユーザーが点Pから点Qまでシングルタッチ操作でなぞると、変換部12cが接触位置の明るさに応じてアクチュエータ15cの振動の振幅をリアルタイムに変化させる。これによって、ユーザーは、接触位置(評価座標)が太陽6aに近い場合は強い振動を感じ、接触位置(評価座標)が山6bに含まれる場合は弱い振動を感じる。
【0027】
<評価エリア内の露出値に基づく駆動>
図7は、上記(ii)評価エリア内の露出値(測光処理で得られたEV値)と適正露出値との差に基づいてアクチュエータ15cに対する駆動信号を生成する場合を説明する図である。変換部12cは、例えば、評価エリア5内の露出値が適正露出値の場合は所定の周波数でアクチュエータ15cを振動させる駆動信号を生成する。そして、評価エリア5内の露出値がオーバーになるほどアクチュエータ15cを高い周波数で振動させ、評価エリア5内の露出値がアンダーになるほど低い周波数で振動させるように駆動信号を生成する。
【0028】
図8は、シングルタッチ操作で触覚フィードバックディスプレイ15上をなぞった場合を例示する図である。図8において、触覚フィードバックディスプレイ15に太陽6aと山6bを含む風景画像が表示されている。ユーザーが点Pから点Qまでシングルタッチ操作でなぞると、変換部12cが接触位置の露出値に基づいてアクチュエータ15cの振動周波数をリアルタイムに変化させるように駆動信号を生成する。これにより、ユーザーは、接触位置(評価座標)が太陽6aに近づくほど高い周波数の振動を感じ、接触位置(評価座標)が山6bに含まれる場合は太陽6aに比べて低い周波数の振動を感じる。
【0029】
<評価エリア内の画像の色に基づく駆動>
図9は、上記(iii)評価エリア内の画像の色に基づいてアクチュエータ15cに対する駆動信号を生成する場合を説明する図である。変換部12cは、評価エリア5内の画像の色が赤の場合は駆動信号パターンA(例えば三角波)でアクチュエータ15cを振動させる駆動信号を生成する。また、評価エリア5内の画像の色が青の場合は駆動信号パターンB(例えばパルス波)でアクチュエータ15cを振動させる駆動信号を生成する。さらにまた、評価エリア5内の画像の色が緑の場合は駆動信号パターンC(例えば正弦波)でアクチュエータ15cを振動させる駆動信号を生成する。そして、評価エリア5内の画像の色が黄の場合は駆動信号パターンD(例えばのこぎり波)でアクチュエータ15cを振動させる駆動信号を生成する。各駆動信号パターンの振幅は、各色の輝度が高いほど振幅を大きくし、輝度が低いほど振幅を小さくする。なお、評価エリア5内の色は、上記4色の他に橙、藍、紫を用いてもよい。
【0030】
図10は、シングルタッチ操作で触覚フィードバックディスプレイ15上をなぞった場合を例示する図である。図10において、触覚フィードバックディスプレイ15に太陽6aと山6bを含む風景画像が表示されている。ユーザーが点Pから点Qまでシングルタッチ操作でなぞると、変換部12cが接触位置の色に基づいてアクチュエータ15cの駆動信号パターンをリアルタイムに変化させるように駆動信号を生成する。これにより、ユーザーは、接触位置(評価座標)が空の青領域から山6bの緑領域へ移るにつれて、パルス波振動から正弦波振動へ変化する振動を感じる。
【0031】
<評価エリア内の画像の色成分に基づく駆動>
図11は、上記(iv)評価エリア内の画像の色成分(例えば、RGB成分による構成比)に基づいてアクチュエータ15cに対する駆動信号を生成する場合を説明する図である。変換部12cは、評価エリア5内の画像の色成分が赤のみの場合は駆動信号パターンA(例えば三角波)でアクチュエータ15cを振動させる駆動信号を生成する。また、評価エリア5内の画像の色が青のみの場合は駆動信号パターンB(例えばパルス波)でアクチュエータ15cを振動させる駆動信号を生成する。さらにまた、評価エリア5内の画像の色が緑のみの場合は駆動信号パターンC(例えば正弦波)でアクチュエータ15cを振動させる駆動信号を生成する。各駆動信号パターンの振幅は、各色成分の輝度が高いほど振幅を大きくし、輝度が低いほど振幅を小さくする。
【0032】
変換部12cは、評価エリア5内に複数の色成分が存在する場合は、各色成分に基づく駆動信号パターンを合成して駆動信号パターンを生成する。図12は、シングルタッチ操作で触覚フィードバックディスプレイ15上をなぞった場合を例示する図である。図12において、触覚フィードバックディスプレイ15に太陽6aと山6bを含む風景画像が表示されている。ユーザーが点Pから点Qまでシングルタッチ操作でなぞると、変換部12cが接触位置の色成分に基づいてアクチュエータ15cの駆動信号パターンをリアルタイムに変化させるように駆動信号を生成する。これにより、接触位置(評価座標)が空の領域から山6bの領域へ移るにつれて、空領域を構成する色成分に基づいて合成された駆動信号パターンから、山領域を構成する色成分に基づいて合成された駆動信号パターンへと変化する振動を感じる。
【0033】
<評価エリア内の露出値に基づく駆動(その2)>
上記(ii)と異なり、上記(v)評価エリア内の露出値(測光処理で得られたEV値)と撮影に用いる露出値との差に基づいてアクチュエータ15cに対する駆動信号を生成してもよい。変換部12cは、例えば、評価エリア内の露出値と撮影に用いられる露出値とが合致している(すなわち両者に差がない)場合は、所定の周波数でアクチュエータ15cを振動させる駆動信号を生成する。そして、評価エリア内の露出値がオーバーになるほどアクチュエータ15cを高い周波数で振動させ、評価エリア内の露出値がアンダーになるほど低い周波数で振動させるように駆動信号を生成する。
【0034】
<設定した露出値に基づく駆動>
上記(vi)設定した露出値と適正露出との差に基づいてアクチュエータ15cに対する駆動信号を生成してもよい。変換部12cは、例えば、ユーザーによるマニュアル操作で設定された露出値(マニュアル露出値と呼ぶ)、またはユーザーによる露出補正操作による補正後の露出値(露出補正値と呼ぶ)が適正露出値の場合は所定の周波数でアクチュエータ15cを振動させる駆動信号を生成する。そして、マニュアル露出値または露出補正値がオーバーになるほどアクチュエータ15cを高い周波数で振動させ、マニュアル露出値または露出補正値がアンダーになるほど低い周波数で振動させるように駆動信号を生成する。
【0035】
<撮影に用いる露出値に基づく駆動>
上記(vii)撮影に用いられる露出値に基づいてアクチュエータ15cに対する駆動信号を生成してもよい。変換部12cは、例えば、撮影に用いられる露出値がEV0の場合は所定の周波数でアクチュエータ15cを振動させる駆動信号を生成する。そして、評価エリア内の露出値が+側に大きくになるほどアクチュエータ15cを高い周波数で振動させ、露出値が−側に大きくなるほど低い周波数で振動させるように駆動信号を生成する。
【0036】
以上説明した第一の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)デジタルカメラ1は、画像を表示するディスプレイ15aと、接触面を振動させて触覚を与えるアクチュエータ15cと、アクチュエータ15cの接触面による振動パターンを変化させる駆動部14と、画像に基づいて振動パターンを変化させるように駆動部14を制御する制御部/画像処理部12aと、を備えるようにしたので、ディスプレイ15aに表示する画像情報を振動として知らせることができる。
【0037】
(2)上記(1)のデジタルカメラ1において、制御部/画像処理部12aは、画像に基づいて振動の周波数、振幅、および振動波形の少なくとも1つを変化させるように駆動部14を制御するようにしたので、接触面の振動の周波数、振幅、および振動波形の少なくとも1つによって画像情報を知らせることができる。
【0038】
(3)上記(1)または(2)のデジタルカメラ1において、制御部/画像処理部12aは、画像の色情報、輝度情報、および露出情報の少なくとも1つに基づいて振動パターンを変化させるように駆動部14を制御するようにしたので、ディスプレイ15aに表示する画像の色情報、輝度情報、および露出情報の少なくとも1つを振動として知らせることができる。
【0039】
(4)上記(3)のデジタルカメラ1において、制御部/画像処理部12aは、画像の所定範囲に基づいて振動パターンを変化させるように駆動部14を制御するようにしたので、ディスプレイ15aの所定範囲に表示する画像情報を振動として知らせることができる。
【0040】
(5)上記(4)のデジタルカメラ1において、ディスプレイ15aの表示面上の接触位置を検出する検出部12bをさらに備え、制御部/画像処理部12aは、検出部12bで検出された接触位置においてディスプレイ15aが表示する画像の範囲に基づいて振動パターンを変化させるように駆動部14を制御するようにしたので、ディスプレイ15a上でユーザーが接触操作した範囲に表示する画像情報を振動として知らせることができる。
【0041】
(6)上記(5)のデジタルカメラ1において、アクチュエータ15cは、ディスプレイ15aの表示面に重ねて配設されており、駆動部14は、検出部12bで検出された表示面上の接触位置を選択的に振動させるようにしたので、ユーザーは、ディスプレイ15a上を例えば指で接触操作した場合に、当該接触位置に表示される画像情報をその指で振動として感じとることができる。
【0042】
(第二の実施形態)
図13は、第二の実施形態による画像表示装置を搭載するデジタルカメラ1Pを背面から見た図である。第一の実施形態と比べて、触覚フィードバックディスプレイ15に代えてタッチディスプレイ15Pが設けられる点が異なる。そして、アクチュエータ15cは、タッチディスプレイ15Pと別に設けられる。
【0043】
図14は、デジタルカメラ1Pの要部構成を例示する図である。第二の実施形態では、表示画面上のタッチ位置に基づく画像情報を、タッチディスプレイ15Pと別に設けたアクチュエータ15cの振動としてユーザーへ伝える。図14において、デジタルカメラ1Pは、撮像素子11と、制御装置12と、メモリ13と、駆動部14と、タッチディスプレイ15P、アクチュエータ15cとを含む。
【0044】
第二の実施形態の制御部/画像処理部12aは、以下の手順でアクチュエータ15cの振動を制御する。
【0045】
(1)制御部/画像処理部12aは、撮像素子11またはメモリ13からの画像データに基づく再生画像をディスプレイ15aに表示させる。第一の実施形態と同様に、撮像素子11で得られた画像信号の他、不図示の外部機器から入力されメモリ13に記憶されている画像信号に基づく再生画像を表示させることが可能に構成されている。
【0046】
(2)ユーザーは、例えば右手21(図13)を用いて再生画像上の任意の位置を触る。検出部12bは、タッチセンサ15bからの入力信号に基づいて、タッチディスプレイ15Pの表示画面上の接触位置を検出し、検出結果を制御部/画像処理部12aへ受け渡す。
【0047】
(3)制御部/画像処理部12aは、検出部12bで検出された接触位置の座標と、再生表示画像の画像データの座標とが一致するように、フィッティングを行って評価座標を決定する。第一の実施形態と同様である。
【0048】
(4)変換部12cは、評価エリアE内に含まれる画像データに基づいて、アクチュエータ15cを振動させるための駆動信号パターン(正弦波形、三角波形、のこぎり波形、パルス波形、任意波形など)、振動の振幅および振動の周波数を決定する。上記(i)〜(vii)のいずれに基づいて決定するかについてをメニュー操作によってあらかじめ決めておく点は、第一の実施形態と同様である。なお、第二の実施形態の制御部/画像処理部12aは、アクチュエータ15cの駆動位置(範囲)を決定する必要はない。
【0049】
(5)駆動部14は、変換部12cからの駆動信号に基づいてアクチュエータ15cを駆動させる。すなわち、所定の駆動信号パターン、振幅および周波数で、アクチュエータ15cを振動させる。これにより、例えば上記(i)輝度に基づいてアクチュエータ15cに対する駆動信号を生成する場合には、ユーザーは、接触位置(評価座標)が明るいときは強い振動を感じ、接触位置(評価座標)が暗いときは弱い振動を感じる。
【0050】
第二の実施形態の場合も、アクチュエータ15cを振動させるタイミングは、ユーザーがタッチディスプレイ15Pのタッチセンサ15bに触れたタイミングとする。すなわち、制御部/画像処理部12aは、検出部12bからタッチディスプレイ15Pの表示面上の接触位置を示す検出結果を示す信号を受信すると、上述したようにアクチュエータ15cを振動させる。
【0051】
以上説明した第二の実施形態によれば、第一の実施形態における作用効果(1)〜(5)と同様の作用効果が得られる。
【0052】
(変形例1)
アクチュエータ15cをタッチディスプレイ15Pと独立して設ける場合、画像の動き(ズームアップ、スクロールまたはカメラのパンニング)に応じてフィッティングをやり直してもよい。図15(a)および図15(b)は、変形例1を説明する図である。図15(a)において、タッチディスプレイ15Pに太陽6aと山6bを含む風景画像が表示されている。評価エリアE内は空の位置に対応して明るいので、変換部12cが上記(i)輝度に基づいてアクチュエータ15cに対する駆動信号を生成する場合には、ユーザーは、アクチュエータ15cから強い振動を感じる。
【0053】
ユーザーが、例えば不図示の操作部材を操作して表示画像をズームアップさせることにより、ディスプレイ15aに表示される画像が動いて図15(b)に例示する画面になったとする。ただし、評価エリアEは元の位置のままである。制御部/画像処理部12aは、評価エリアEの座標と、ズームアップ後の再生表示画像の画像データの座標とが一致するようにフィッティングを行う。図15(b)において、ズームアップ後は評価エリアEが山6bに対応するので、変換部12cは、山6bの明るさに応じてアクチュエータ15cの振動の振幅をリアルタイムに変化させる。これにより、ユーザーは、アクチュエータ15cから図15(a)の場合に比べて弱い振動を感じる。
【0054】
変形例1によれば、ディスプレイ15aの表示画面上の評価エリアEの位置、すなわち評価座標が変化しない場合でも、ズーム切替表示、スクロール表示、またはカメラのパンニングに応じてリアルタイムにアクチュエータ15cに対する駆動信号を変化させるので、ユーザーに対してリアルタイムに画像情報を伝えることができる。
【0055】
(第三の実施形態)
図16は、第三の実施形態による画像表示装置を搭載するデジタルカメラ1Qを背面から見た図である。第三の実施形態のディスプレイ15aは、タッチセンサを備えていない。アクチュエータ15cは、ディスプレイ15aと別に設けられる。
【0056】
図17は、デジタルカメラ1Qの要部構成を例示する図である。図17において、デジタルカメラ1Qは、撮像素子11と、制御装置12と、メモリ13と、駆動部14と、ディスプレイ15aと、アクチュエータ15cと、操作部材16とを含む。タッチセンサを備えないため、制御装置12の検出部12bは省略されている。
【0057】
第三の実施形態では、操作部材16を用いて評価エリアEの位置、すなわち評価座標が設定される。制御部/画像処理部12aは、例えば、メニュー操作によって評価座標の設定項目が選択されると、図18に例示する画面をディスプレイ15aに表示させる。図18において、5つの評価エリア候補E1〜E5が表示されている。ユーザーは、操作部材16を用いていずれか1つの選択操作を行う。制御部/画像処理部12aは、以後、選択された評価エリア候補を評価エリアEとして扱う。
【0058】
第三の実施形態の制御部/画像処理部12aは、以下の手順でアクチュエータ15cの振動を制御する。
【0059】
(1)制御部/画像処理部12aは、撮像素子11またはメモリ13からの画像データに基づく再生画像をディスプレイ15aに表示させる。第一の実施形態、第二の実施形態と同様に、撮像素子11で得られた画像信号の他、不図示の外部機器から入力されメモリ13に記憶されている画像信号に基づく再生画像を表示させることが可能に構成されている。
【0060】
(2)制御部/画像処理部12aは、上記あらかじめ設定されている評価エリアEの評価座標と、再生表示画像の画像データの座標とが一致するようにフィッティングを行う。
【0061】
(3)変換部12cは、評価エリアE内に含まれる画像データに基づいて、アクチュエータ15cを振動させるための駆動信号パターン(正弦波形、三角波形、のこぎり波形、パルス波形、任意波形など)、振動の振幅および振動の周波数を決定する。上記(i)〜(vii)のいずれに基づいて決定するかについてをメニュー操作によってあらかじめ決めておく点は、第一の実施形態、第二の実施形態と同様である。なお、第三の実施形態の制御部/画像処理部12aも、アクチュエータ15cの駆動位置(範囲)を決定する必要はない。
【0062】
(4)駆動部14は、変換部12cからの駆動信号に基づいてアクチュエータ15cを駆動させる。すなわち、所定の駆動信号パターン、振幅および周波数で、アクチュエータ15cを振動させる。これにより、例えば上記(i)輝度に基づいてアクチュエータ15cに対する駆動信号を生成する場合には、ユーザーは、接触位置(評価座標)が明るいときは強い振動を感じ、接触位置(評価座標)が暗いときは弱い振動を感じる。
【0063】
第三の実施形態の場合のアクチュエータ15cを振動させるタイミングは、ユーザーがレリーズボタンを半押し操作したタイミングとする。すなわち、制御部/画像処理部12aは、操作部材16を構成するレリーズボタンの半押し操作信号を受信すると、上述したようにアクチュエータ15cを振動させる。
【0064】
以上説明した第三の実施形態によれば、第一の実施形態における作用効果(1)〜(4)と同様の作用効果が得られる。
【0065】
(変形例2)
評価エリアEの大きさを自動的に変更するように構成してもよい。評価エリアEの大きさが大きいと、評価エリアEの中に複数の輝度領域が存在したり、複数の色の領域が存在したりする可能性が高くなる。制御部/画像処理部12aは、通常、評価エリアEに含まれる画像データの平均値に基づいてアクチュエータ15cを振動させるための駆動信号パターンを決定する。このため、例えば評価エリアE内に明るい領域と暗い領域とが混在する場合は、評価エリアE内の平均的な明るさに基づいてアクチュエータ15cの振動条件が決定される。
【0066】
変形例2の制御部/画像処理部12aは、評価エリアE内の最大輝度値と最小輝度値との輝度差が所定値を超えている場合、評価エリアEの中心位置座標を変えずに、評価エリアEの範囲(大きさ)を小さく変化させる。評価エリアEの範囲(大きさ)を狭くすることで、評価エリアE内に複数の輝度領域が存在する可能性を低くできるので、平均値でなく、実際の輝度情報が得られる可能性が高くなる。色情報を得たい場合も同様である。
【0067】
(変形例3)
なお、評価エリアEの中に複数の輝度領域が存在したり、複数の色の領域が存在したりする場合に、評価エリアEに含まれる全画像データの最大値(または最小値)に基づいて、アクチュエータ15cを振動させるための駆動信号パターンを決定してもよい。
【0068】
(変形例4)
以上の説明では、(i)〜(vii)のいずれかに基づいてアクチュエータ15cを振動させる例を説明した。この代わりに、駆動信号波形や振動の振幅、振動周波数の組合わせが異なる複数種類の振動を同時にさせることにより、異なる複数の情報をユーザーに知らせるようにしてもよい。この場合には、(i)〜(vii)のうちどの項目を、どの振動条件で振動させるかについて、メニュー操作によってあらかじめ決めておくものとする。
【0069】
(変形例5)
駆動信号波形、振動周波数、振動振幅を組合わせて変化させる場合の例を、図19を参照して説明する。図19(a)は、画像データに基づいて、正弦波形の周波数を変化させる場合を例示する図である。上述した(ii)評価エリア内の露出値と適正露出値との差に基づいて駆動信号を生成する場合に対応し、露出値がオーバーになるほど高い周波数とし、露出値がアンダーになるほど低い周波数となる。
【0070】
図19(b)は、画像データに基づいて、駆動信号パターンおよび周波数の双方を変化させる場合を例示する図である。この場合は、露出値が略適正(所定範囲)の場合にパルス波形とし、露出値が所定範囲外の場合に正弦波形とする。さらに、露出値のオーバーの程度が高いほど周波数を高くし、露出値のアンダーの程度が高いほど周波数を低くする。
【0071】
図19(c)は、画像データに基づいて、正弦波形の周波数および振幅の双方を変化させる場合を例示する図である。この場合は、露出値が略適正(所定範囲)の場合に所定の周波数で所定の振幅とする。露出値が所定範囲を超えてオーバー(プラス)の場合に所定の周波数より高くした上で、露出値のオーバーの程度が高いほど大きい振幅とし、露出値が所定値よりさらにアンダー(マイナス)の場合に所定の周波数より低くした上で、アンダーの程度が高いほど大きい振幅となる。
【0072】
図19(d)は、画像データに基づいて、駆動信号パターンと振幅の双方を変化させる場合を例示する図である。この場合は、露出値がオーバー(プラス)の場合に正弦波形とした上で、露出値のオーバーの程度が高いほど大きい振幅とする。露出値がアンダー(マイナス)の場合にはパルス波形とした上で、露出値のアンダーの程度が高いほど大きい振幅となる。
【0073】
図19(e)は、画像データに基づいて、駆動信号パターン、振幅および周波数を変化させる場合を例示する図である。この場合は、露出値がオーバー(プラス)の場合に正弦波形とする。露出値のオーバーの程度が所定の判定閾値(飽和レベル)を超えると、パルス波形にした上で大きい振幅とする。また、露出値がアンダー(マイナス)の場合にパルス波形とする。露出値のアンダーの程度が所定の判定閾値(黒潰れ)を超えると、正弦波形にした上で大きい振幅とする。
【0074】
(変形例6)
上記第一の実施形態、第二の実施形態の場合、アクチュエータ15cを振動させるタイミングをユーザーがタッチセンサ15bに触れたタイミングとし、 第三の実施形態の場合には、アクチュエータ15cを振動させるタイミングをユーザーがレリーズボタンを半押し操作したタイミングとした。このように振動を開始させた後、所定時間(例えば10秒)が経過すると、自動的に振動を停止させるように構成してよい。
【0075】
(変形例7)
また、以下の場合にはアクチュエータ15cの振動を行わないようにしてもよい。
(1)制御部/画像処理部12aは、音声を記録(録音)中の場合はアクチュエータ15cの振動を行わない。アクチュエータ15cの振動音が録音されるのを防止するためである。
(2)制御部/画像処理部12aは、画像情報を振動としてユーザーへ伝える機能がオフ設定されている場合も、アクチュエータ15cの振動を行わない。不要音の発生を抑え、省電力化のためである。
(3)制御部/画像処理部12aは、デジタルカメラ1が所定の姿勢にあることが姿勢センサ(不図示)によって検出されている場合にも、アクチュエータ15cの振動を行わない。
(4)制御部/画像処理部12aは、アクチュエータ15cによる振動が手ブレに影響を与える可能性がある場合も、アクチュエータ15cの振動を行わない。手ブレの発生を抑えるためである。
【0076】
(変形例8)
アクチュエータ15cは、タッチする指などに所定のテキスチャ感を与える技術として知られている。上記説明ではアクチュエータ15cの駆動源として圧電方式の例を説明したが、帯電方式、磁歪方式、磁気方式、静電方式、および超音波方式などの他の方式を用いるようにしても構わない。
【0077】
(変形例9)
図18において、ディスプレイ15aの表示画面において5つの評価エリア候補E1〜E5を設けるようにしたが、評価エリアの数は5つでなくてもよい、例えば3つでもよいし、9つでも16個でもよい。変形例9の場合でも、ユーザーは、操作部材16を用いていずれか1つの選択操作を行う。制御部/画像処理部12aは、選択された評価エリア候補を評価エリアEとして扱う。
【0078】
(変形例10)
ディスプレイ15aに表示する画像は、画像処理後の画像であってもよい。例えば、特定の色を強調したり、輝度補正によって明るく(または暗く)処理した画像でもよい。この場合のアクチュエータ15cの振動条件は、画像処理後の表示画像データに基づいて決定すれば、画像処理内容を振動に反映させることができる。
【0079】
(変形例11)
上述した実施の形態では、本発明をデジタルカメラ1に適用する場合について説明した。しかしながら、本発明は、画像データを読み込んで再生画像を表示する画像表示装置として、例えばパソコンやフォトフレームなどに適用することも可能である。
【0080】
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。また、上記各実施形態および各変形例を、適宜組み合わせた構成としてもよい。
【符号の説明】
【0081】
1、1P、1Q…デジタルカメラ
5、E…評価エリア
11…撮像素子
12a…制御部/画像処理部
12b…検出部
12c…変換部
14…駆動部
15…触覚フィードバックディスプレイ
15a…ディスプレイ
15b…タッチセンサ
15c…アクチュエータ
15P…タッチディスプレイ
16…操作部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示装置と、
接触面を振動させて触覚を与える触覚付与手段と、
前記触覚付与手段の前記接触面による振動パターンを変化させる振動制御手段と、
前記画像に基づいて前記振動パターンを変化させるように前記振動制御手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示装置において、
前記制御手段は、前記画像に基づいて前記振動の周波数、振幅、および振動波形の少なくとも1つを変化させるように前記振動制御手段を制御することを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像表示装置において、
前記制御手段は、前記画像の色情報、輝度情報、および露出情報の少なくとも1つに基づいて前記振動パターンを変化させるように前記振動制御手段を制御することを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像表示装置において、
前記制御手段は、前記画像の所定範囲に基づいて前記振動パターンを変化させるように前記振動制御手段を制御することを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像表示装置において、
前記表示装置の表示面上の接触位置を検出する位置検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記位置検出手段で検出された前記接触位置において前記表示装置が表示する画像の範囲に基づいて前記振動パターンを変化させるように前記振動制御手段を制御することを特徴とする画像表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像表示装置において、
前記触覚付与手段は、前記表示装置の表示面に重ねて配設されており、
前記振動制御手段は、前記位置検出手段で検出された前記表示面上の接触位置を選択的に振動させることを特徴とする画像表示装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像表示装置と、
被写体像を撮像する撮像素子と、を備えるカメラであって、
前記表示装置は、前記撮像素子で所定時間ごとに撮像された画像を逐次表示し、
前記制御手段は、前記所定時間ごとに撮像された画像に基づいて前記振動パターンを変化させるように前記振動制御手段を制御することを特徴とするカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−97764(P2013−97764A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243192(P2011−243192)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】