説明

目覚ましシステム、該システムに用いられる電子機器及びプログラム

【課題】 ユーザに比較的手間をかけずに天気を報知することができるとともに、従来技術に比較して、趣向性高く天気を報知することのできる目覚ましシステム等を提供する。
【解決手段】 楽曲を記憶する記憶部11と、ユーザ所望の時刻の入力を受け付ける入力部4と、時間の計時を行う計時部9と、天気を表す情報である天気情報を配信するサーバと通信網を介して通信可能に接続された機器側通信部1と、該機器側通信部1でサーバから受信した天気情報に基づいて、記憶部11に記憶される楽曲の曲調を変更する楽曲変更部121と、入力部4で受け付けた時刻の到来を計時部9で計時すると、楽曲変更部121で曲調の変更がなされた楽曲を再生する楽曲再生部13と、を備えることを特徴とする電子機器300である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザ所望の時刻に楽曲を再生するとともに、ユーザに天気を報知する目覚ましシステム、該システムに用いられる電子機器及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、携帯電話機等の電子機器を用いて、ユーザ所望の時刻に楽曲を再生する目覚ましシステムは知られている。このような目覚ましシステムには、所定時刻になると楽曲やアラーム音等の音を再生することで、携帯電話機等を目覚まし時計として機能させるとともに、ユーザに対してその日の天気を報知する等の天気に応じたサービスを提供できるものがある。例えば、その日の天気に応じて、楽曲を再生する時刻を変更することの可能な目覚ましシステムがある(例えば、特許文献1を参照)。このシステムにおいては、その日の天気に応じて音の再生時刻が変更されるものであり、雨天等の場合に傘をさしての通勤・通学は晴天よりも通勤・通学時間がかかること等を考慮して、晴天よりも早い時刻に楽曲が再生される等のサービスが提供される。また、音の再生とともに、天気予報を電子機器における表示部に表示することで、ユーザにその日の天気を報知するサービスを提供する目覚ましシステムがある(例えば、特許文献2を参照)。
【特許文献1】特開2003−78642号公報
【特許文献2】特開2004−184161号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の目覚ましシステムでは、再生音によって目覚めた後、ユーザがその日の天気を表す情報を確認する作業なしでは、その日の天気をユーザに報知することができなかった。すなわち、特許文献1に記載の目覚ましシステムでは、ユーザは電子機器で再生される音によって目覚めた後に、音の再生時刻を確認してはじめてその日の天気を知ることができる。また、特許文献2に記載の目覚ましシステムでは、ユーザは再生音によって目覚めた後に、電子機器に表示された天気予報を確認してはじめてその日の天気を知ることができる。このため、ユーザは天気を確認する作業を行う手間がかかり、煩わしかった。
【0004】
また、従来技術では、音の再生時刻の変更や、天気予報の表示のみでその日の天気を報知するため、ユーザにとって再生音を聞く楽しみは乏しかった。
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、ユーザに比較的手間をかけずに天気を報知することができるとともに、従来技術に比較して、趣向性高く天気を報知することのできる目覚ましシステム、該システムに用いられる電子機器及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明では以下の手段を採用している。
【0007】
(1)本発明は、楽曲を記憶する記憶部と、ユーザ所望の時刻の入力を受け付ける入力部と、時間の計時を行う計時部と、天気を表す情報である天気情報を配信するサーバと通信網を介して通信可能に接続された機器側通信部と、該機器側通信部で前記サーバから受信した天気情報に基づいて、前記記憶部に記憶される楽曲の曲調を変更する楽曲変更部と、前記入力部で受け付けた時刻の到来を前記計時部で計時すると、前記楽曲変更部で曲調の変更がなされた楽曲を再生する楽曲再生部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
上記した構成によると、ユーザ所望の時刻の入力が入力部によって受け付けられる。この天気情報が機器側通信部で受信された場合に、この天気情報に基づいて、記憶部に記憶される楽曲の曲調が楽曲変更部によって変更される。そして、入力部で受け付けられた時刻の到来が計時部で計時されると、楽曲変更部で曲調の変更がなされた楽曲が再生される。これによって、天気情報に基づいて曲調の変更された楽曲が、ユーザ所望の時刻に再生されるため、ユーザに対して楽曲を聴かせるとともに、この楽曲によって天気を報知することが可能となる。
【0009】
(2)上述した電子機器において、前記楽曲の曲調の変更パターンの選択を、ユーザから受け付ける変更パターン受付部を更に備え、前記楽曲変更部は、前記変更パターン受付部で受け付けられた変更パターンの選択に従って、前記楽曲の曲調を変更することを特徴とする。この構成によれば、変更パターンの選択が変更パターン受付部によって受け付けられる。この受け付けられた変更パターンの選択にしたがって、楽曲の曲調が変更される。このため、ユーザの好みの曲調で楽曲の曲調を変更して、再生されることが可能となり、これによって、ユーザに対して好みの曲調に変更された楽曲を提供することで、天気を報知することが可能となる。
【0010】
(3)上述した電子機器において、前記楽曲変更部は、所定時間間隔の経過毎楽曲のパートを追加することを特徴とする。この構成によれば、ユーザが楽曲の停止を行うための操作等を行わない場合(例えば、ユーザが目覚めない場合等)に、所定時間間隔の経過毎に楽曲のパートが追加されるため、経時的に賑やかな楽曲が再生されることになり、ユーザの目を覚まさせやすくする。また、楽曲の音量を経時的に大きくする場合に比較して、楽曲を聴く楽しみをユーザに提供することが可能であり、ユーザに不快感を与えることが比較的少なく、ユーザの目覚ましを行うことが可能となる。
【0011】
(4)上述した電子機器において、前記楽曲のパートの追加パターンの選択を、ユーザから受け付ける追加パターン受付部を更に備え、前記楽曲変更部は、前記追加パターン受付部で受け付けられた追加パターンの選択に従って、前記楽曲のパートを追加することを特徴とする。この構成によれば、楽曲のパートの追加パターンの選択が追加パターン受付部によって受け付け
られ、この受け付けられた追加パターンの選択に従って、楽曲変更部によって楽曲にパートが追加される。このため、ユーザの好みのパートが楽曲に経時的に追加されるため、ユーザに楽曲を聴く楽しみを与えながら、ユーザの目覚ましを行うことが可能になる。
【0012】
(5)上述した電子機器において、複数の楽曲の中から特定の楽曲の選択を、ユーザから受け付ける楽曲選択受付部を更に備え、前記楽曲変更部は、前記楽曲選択受付部で受け付けた特定の楽曲に対して、曲調の変更を行い、前記楽曲再生部は、前記入力部で受け付けた時刻の到来を前記計時部で計時すると、前記楽曲変更部で曲調の変更がなされた特定の楽曲のうち1の楽曲を再生することを特徴とする。この構成によれば、複数の楽曲の中から特定の楽曲の選択が、楽曲選択受付部によってユーザから受け付けられ、楽曲変更部によって、楽曲選択受付部で受け付けた特定の楽曲に対して、曲調の変更が行われる。入力部で受け付けられた時刻の到来が計時部で計時されると、楽曲変更部で曲調の変更がなされた特定の楽曲のうち1の楽曲が、楽曲再生部によって再生される。このため、ユーザの好みの楽曲を再生することで、ユーザの目覚ましを行うことが可能となり、ユーザに楽曲を聴く楽しみを与えながら、ユーザの目覚ましを行うことが可能となる。
【0013】
(6)上述した電子機器において、複数の地域種別のうちユーザ所望の地域種別の選択を、前記ユーザから受け付ける地域選択受付部を更に備え、前記機器側通信部は、前記地域選択受付部で受け付けた地域種別の選択に対応した天気情報を、前記サーバから受信することを特徴とする。この構成によれば、複数の地域種別のうちユーザ所望の地域種別の選択が、地域種別選択受付部によってユーザから受け付けられ、この受け付けられた地域種別の選択に対応した天気情報が、機器側通信部によってサーバから受信される。このため、ユーザ所望の地域種別に対応した天気情報に基づいて、楽曲の曲調が変更されて、変更された楽曲が再生されるため、ユーザ所望の地域の天気をユーザに報知することが可能となる。
【0014】
(7)本発明は、天気を表す情報である天気情報を配信するサーバと、上述した電子機器とを備えた目覚ましシステムにおいて、前記電子機器は、前記機器側通信部を用いて、前記サーバに対して前記天気情報の配信要求を行う配信要求処理部を更に備え、前記サーバは、前記電子機器と前記通信網を介して通信を行うサーバ側通信部と、天気情報を記憶する天気情報記憶部と、
前記サーバ側通信部によって、前記天気情報の配信要求を前記機器側通信部から受信した場合に、該配信要求を行った電子機器に対して前記天気情報記憶部に記憶される天気情報を配信する天気情報配信処理部と、を備えることを特徴とする。
【0015】
上記した構成によると、ユーザ所望の時刻の入力が入力部によって受け付けられる。サーバに対して天気情報の配信要求が、機器側通信部を用いて配信要求処理部によって行われる。この天気情報の配信要求がサーバ側通信部によって受信された場合に、天気情報記憶部に記憶される天気情報が天気情報配信処理部によって配信要求を行った電子機器に対して送信される。ここで、天気情報が機器側通信部で受信された場合に、この天気情報に基づいて、記憶部に記憶される楽曲の曲調が楽曲変更部によって変更される。そして、入力部で受け付けられた時刻の到来が計時部で計時されると、楽曲変更部で曲調の変更がなされた楽曲が再生される。これによって、天気情報に基づいて曲調の変更された楽曲が、ユーザ所望の時刻に再生されるため、ユーザに対して楽曲を聴かせるとともに、この楽曲によって天気を報知することが可能となる。
【0016】
(8)本発明は、楽曲を記憶する記憶部と、ユーザ所望の時刻の入力を受け付ける入力部と、時間の計時を行う計時部と、天気情報を配信するサーバと通信網を介して通信可能に接続された機器側通信部と、前記記憶部に記憶される楽曲を再生する楽曲再生部と、を備えた電子機器を、該通信部で前記サーバから受信した天気情報に基づいて、前記記憶部に記憶される楽曲の曲調を変更する楽曲変更部と、前記入力部で受け付けた時刻の到来を前記計時部で計時すると、前記楽曲変更部で曲調の変更がなされた楽曲を前記楽曲再生部に再生させる再生指示部と、して機能させるプログラムであることを特徴とする。
【0017】
上記した構成によると、ユーザ所望の時刻の入力が入力部によって受け付けられる。この天気情報が機器側通信部で受信された場合に、この天気情報に基づいて、記憶部に記憶される楽曲の曲調が楽曲変更部によって変更される。そして、入力部で受け付けられた時刻の到来が計時部で計時されると、楽曲変更部で曲調の変更がなされた楽曲が再生される。これによって、天気情報に基づいて曲調の変更された楽曲が、ユーザ所望の時刻に再生されるため、ユーザに対して楽曲を聴かせるとともに、楽曲によって天気を報知することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、天気情報に基づいて曲調の変更された楽曲が、ユーザ所望の時刻に再生されるため、ユーザに対して楽曲を聴かせるとともに、楽曲によって天気を報知することができる。このため、ユーザは楽曲を聴くだけで天気を知ることができるため、再生音によって目覚めた後に天気を表す情報を確認する作業をユーザが行うことで、天気をユーザに報知することができる従来技術の場合と比較して、ユーザに手間をかけず天気を報知することができる。また、天気情報に応じて曲調が変更された楽曲が再生されるため、ユーザは曲調によって天気を判断することができ、これによってユーザに楽曲を聴く楽しみを与えながら、趣向性高くユーザの目覚ましを行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の目覚ましシステムは、サーバとこのサーバに所定の通信網を介して通信可能に接続された電子機器とを備えるものである。本発明の目覚ましシステムでは、サーバが天気を表す情報である天気情報を配信するとともに、電子機器が、サーバから配信された天気情報を受信し、天気情報に応じて楽曲の曲調を変更し、ユーザが目覚ましを希望する時刻(以下、「目覚まし時刻」と記載する)が到来すると、曲調変更後の楽曲を再生するサービスを提供するものである。この電子機器には、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、PC(Personal Computer)、通信機能を備えた目覚まし時計、オーディオ機器、AV(AudioVideo)機器、電子楽器及び家電用品等が用いられる。
【0020】
以下、図面を用いて、本発明の目覚ましシステムを、電子機器の一態様である携帯電話機を用いたシステムに適用した目覚ましシステム100を説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる目覚ましシステム100を示す図である。目覚ましシステム100は、天気情報サーバ200と携帯電話機300(300a〜300n)とを備える。
【0022】
天気情報サーバ200は、例えばインターネット等の広域通信網であるネットワークNT及び中継局400を介して、所定の通信プロトコル(例えば、HTTP:Hyper Transfer Protocol)を用いて、携帯電話機300との間で通信を行うものである。中継局400(400a〜400n)は、例えば携帯電話機300と相手方電話との間で通話音声信号等の中継を行う基地局等であり、目覚ましシステム100のサービスの提供地域に複数乃至は単数設置されるものである。中継局400は、ネットワークNTに(例えば図略の交換局を介して)通信可能に接続され、自局がカバーする通信可能範囲(セル)に存在する携帯電話機300と天気情報サーバ200との間での電気信号の送受信を中継するものである。携帯電話機300は、携帯電話機としての一般的な通話機能の他に、上述した所定の通信プロトコルを用いて、天気情報サーバ200とネットワークNT及び中継局400を介して通信を行うための機能を備えたものである。
【0023】
図2は、図1で示す天気情報サーバ200のブロック図である。天気情報サーバ200は、サーバ側通信部201と、天気情報記憶部202と、天気情報配信処理部203とを含むものである。サーバ側通信部201は、ネットワークNT及び中継局400を介して、上述した所定の通信プロトコルを用いて携帯電話機300と通信を行うための通信インターフェースである。
【0024】
天気情報記憶部202は、例えばRAM(Random Access Memory)や、ハードディスク等の書き込み可能な記憶装置で実現されており、所定時間間隔毎に更新される天気情報が格納されている。天気情報とは、天気を表す情報である。例えば、天気情報は、「本日の0時〜1時における、大阪の天気」等のように、特定日の特定時間帯における、特定の地域種別での天気を表すものである。地域種別とは、都道府県や、近畿地区等のような特定の地域を示す分類である。この天気情報は、本目覚ましシステム100のサービス提供地域内での地域種別毎に複数用意される。この天気情報は、入力部(図略)を介してオペレータから入力されるものである。なお、天気情報は、サーバ側通信部201を用いて、他のサーバから所定時間間隔毎にダウンロードして、天気情報記憶部202に記憶するようにしてもよい。
【0025】
天気情報配信処理部203は、携帯電話機300から天気情報の配信の要求(以下、「天気情報配信要求」と記載する)をサーバ側通信部201で受信した場合に、サーバ側通信部201から天気情報配信要求が入力される。天気情報配信要求には、ダウンロードの要求対象となる天気情報の地域種別を示す地域種別情報と、天気情報配信要求の送信元の携帯電話機300を識別するための携帯電話機識別情報(例えば、携帯番号等)が含まれている。天気情報配信処理部203は、天気情報配信要求が入力されると、天気情報を配信する処理(天気情報配信処理)を実行する。天気情報配信処理では、天気情報配信処理部203は、この天気情報配信要求に含まれる地域種別情報に対応した天気情報を天気情報記憶部202から読み込む。この後、天気情報配信処理部203は、読み込んだ天気情報に、天気情報配信要求の送信元携帯電話機300の携帯電話機識別情報を付し、サーバ側通信部201を用いて携帯電話機300へ送信する。
【0026】
図3は、図1で示す携帯電話機300のブロック図である。携帯電話機300は、機器側通信部1、ROM(Read Only Memory)2、RAM3、操作部4、表示部5、マイクロフォン6、通話用スピーカ7、入出力制御部8、計時部9、中央制御部10、楽曲記憶部11、楽曲データ制御部12、スピーカ14及び楽曲再生部13を含む。これらの各構成部は、バス(図略)を介して、互いに信号の送受信が可能に接続されている。
【0027】
機器側通信部1は、上述した所定の通信プロトコルを用いて、天気情報サーバ200と通信を行うための通信インターフェースである。機器側通信部1は、中継局400との間で電気信号の乗せられた電波の送受信を行うことで中継局400と電気信号の送受信を行う。機器側通信部1は、受信した電気信号を中央制御部10に出力するものである。また、機器側通信部1は、中央制御部10から入力した電気信号を電波に乗せて中継局400に対して送信するものである。
【0028】
ROM2は、本携帯電話機300を動作させるための制御プログラムや、目覚ましプログラム等のアプリケーションソフト及び、これらのプログラムの実行に必要な所定のデータが記憶されるものである。目覚ましプログラムとは、その日の天気に応じて編曲された、目覚ましのための楽曲(目覚まし楽曲)を目覚まし時刻に再生する処理(目覚まし処理)を本携帯電話機300に実行させるためのプログラムである。この目覚ましプログラムは、天気情報サーバ200からダウンロードされて記憶されたものであるが、出荷段階で予め記憶されていてもよい。ROM2は、例えば、フラッシュメモリ等のように、書き換え可能なものであるが、目覚ましプログラムが出荷段階で記憶される場合等ではマスクROMであってもよい。
【0029】
RAM3は、中央制御部10等の作業領域として機能し、ROM2からプログラムやデータが読み出されて記憶される。
【0030】
操作部4は、ユーザに操作されるキースイッチ等からなり、キースイッチ等が押下されることで、ユーザが通話を希望する相手方の電話機番号の入力を受け付ける。また、操作部4は、本願発明の入力部、変更パターン受付部及び追加パターン受付部に対応し、本携帯電話機300に対する各種設定の選択指示をユーザから受け付けるために用いられる。各種設定のひとつには、目覚まし処理のための設定(目覚まし処理設定)がある。
【0031】
目覚まし処理設定には、モード設定、目覚まし時刻設定、目覚まし楽曲の編曲パターン設定、パート追加パターン設定等がある。モード設定は、本携帯電話機300が目覚まし処理の実行をするためのモード(目覚まし処理モード)と、通常モードとを含む複数のモードから1のモードを選択するためのものである。目覚まし楽曲の変更パターン設定は、目覚まし処理モードが設定されている場合に、複数の目覚まし楽曲の編曲パターン(曲調変更パターン、楽曲テンポ変更パターン)の中から、天気情報に応じた編曲パターンの選択するためのものである。
【0032】
曲調変更パターンは、複数の曲調(例えば、ロック、バラード等)の中から、ユーザが所望する、天気に応じた目覚まし楽曲の曲調の変更パターンである。例えば、「曇り」の場合には「曲調の変更なし」、「晴れ」の場合には「ロック調」、「雨」の場合は、「バラード調」といったように設定される。楽曲テンポ変更パターンは、ユーザが所望する、天気に応じた目覚まし楽曲のテンポの変更パターンである。例えば、「曇り」の場合には「標準テンポ」、「晴れ」の場合には「標準テンポより速いテンポ」、「雨」の場合には「標準テンポより遅いテンポ」といったように設定される。
【0033】
パート追加パターン設定は、ユーザが所望する、天気情報に応じた目覚まし楽曲のパートの追加パターンを選択するためのものである。本携帯電話機300では、時間の経過とともに、再生される目覚まし楽曲のパート(例えば、ピアノ、ギター、オーケストラ等)が追加されていくが、天気に応じて、追加されるパートを選択的に設定することが可能となっている。例えば、「雨」なら、「ギター」、「ピアノ」の順に追加し、「晴れ」なら、「ドラム」、「オーケストラ」の順に追加し、「曇り」なら、「ギター」、「ドラム」の順に追加する等である。操作部4は、受け付けた操作を示す操作信号を生成して入出力制御部8に対して出力する。
【0034】
表示部5は、例えば、LCD(LiquidCrystal Display)や、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等で実現されるものである。表示部5は、例えば、ユーザに各種設定を入力するためのガイド画面や、入力された各種設定を表示するためのものである。このガイド画面には、例えば、上述したような目覚ましモードの選択指示の入力や、目覚まし時刻の入力、目覚まし楽曲の変更パターンの選択指示の入力をガイドするための画面等がある。また、各種設定の表示として、例えば、目覚ましモードが設定されていることを示すアイコン等が表示される。
【0035】
マイクロフォン6は、本携帯電話機300を用いて、相手方携帯電話機300と通話を行う場合に、ユーザの通話音声の入力を受け付けて入出力制御部8に出力するものである。通話用スピーカ7は、本携帯電話機300で相手方携帯電話機300と通話を行う場合に、相手方携帯電話機300から送信された通話音声を入出力制御部8から入力して出力するものである。
【0036】
入出力制御部8は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路から構成されるものである。入出力制御部8には、操作部4から操作信号が出力されるとともに、マイクロフォン6からユーザの通話音声を示す通話音声信号が入力される。入出力制御部8は、これらの信号を中央制御部10に対して出力する。また、入出力制御部8は、表示部5の表示を中央制御部10の指示に従って制御するものである。また、入出力制御部8は、相手方携帯電話機300から送信された通話音声信号に基づいて通話音声を再生し、通話用スピーカ7を用いて出力させる。計時部9は、本願発明の計時部と対応するものであり、時刻を中央制御部10に対して通知するものである。
【0037】
中央制御部10は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなるものである。中央制御部10は、機器側通信部1から通話音声を示す電気信号が入力された場合に、電気信号を復号化して通話音声信号に変換し、変換した通話音声信号を入出力制御部8に出力する。また、マイクロフォン6から通話音声信号が入力された場合には、符号化して機器側通信部1に出力するものである。
【0038】
また、中央制御部10は、入出力制御部8から操作信号を入力した場合には、その操作信号に従った処理を実行する。例えば、相手方携帯電話機300との通話を行うための処理の実行を指示する操作信号を入力した場合には、中央制御部10はこの処理を実行する。また、目覚ましモード処理の選択を示す操作信号を入力した場合には、中央制御部10は、目覚まし処理の実行を開始する。
【0039】
目覚まし処理には、天気情報取得処理、楽曲編曲処理、楽曲再生処理及びパート追加処理が含まれる。天気情報取得処理は、上述したような天気情報配信要求を天気情報サーバ200に対して送信する等、天気情報サーバ200から天気情報を取得するための処理である。楽曲編曲処理は、楽曲データ制御部12を用いて、取得された天気情報に応じて、設定された曲調変更パターンや楽曲テンポ変更パターンにしたがって、天気情報取得処理で取得された天気情報に応じて目覚まし楽曲を編曲する処理である。楽曲再生処理は、計時部9から目覚まし時刻の到来が通知されたときに、楽曲データ制御部12を用いて編曲後の目覚まし楽曲を再生する処理である。パート追加処理は、楽曲データ制御部12を用いて、設定されたパート追加パターンにしたがって、天気情報取得処理で取得された天気情報に応じて目覚まし楽曲に経時的にパートを追加する処理である。これらの処理については、詳しくは、後述する。
【0040】
そして、中央制御部10は、目覚まし処理において目覚まし時刻を示す操作信号を受信した場合に、目覚まし時刻をRAM3等に記憶させる。また、中央制御部10は、目覚まし処理において、曲調変更パターン、楽曲テンポ変更パターン等の目覚まし楽曲の編曲パターンや、パート追加パターンの選択を示す操作信号を受信した場合に、目覚まし楽曲の編曲パターンを楽曲記憶部11等に記憶させるものである。
【0041】
楽曲記憶部11は、RAMやROM等のメモリ等で実現され、目覚まし楽曲のデータ(目覚まし楽曲データ)や、ユーザの選択した楽曲編曲パターン及びパート追加パターンを記憶するものである。目覚まし楽曲データは、出荷段階から記憶されるものでもよいが、機器側通信部1を介して、天気情報サーバ200等の目覚まし楽曲を配信するサーバからダウンロードされ、楽曲記憶部11に記憶されたものであってもよい。目覚まし楽曲データは、例えば、GML(General MIDILite)等の規格に準拠したMIDIデータである。
【0042】
楽曲データ制御部12は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなるものであり、中央制御部10の指示を受けて、上述の楽曲編曲処理、楽曲再生処理、パート追加処理を総括的に実行するものである。楽曲データ制御部12は、機能的に(目覚ましプログラムの実行によって)、楽曲変更部121と再生指示部122とを含むものである。楽曲変更部121は、中央制御部10の指示があった場合に、楽曲編曲処理を行う。楽曲編曲処理では、楽曲変更部121は、楽曲記憶部11から目覚まし楽曲データを読み出して、設定されている曲調変更パターンに応じて天気情報に対応した曲調に変更するとともに、設定されている楽曲テンポ変更パターンに応じて天気情報に対応した楽曲テンポに編曲する。
【0043】
また、楽曲変更部121は、中央制御部10から指示があった場合に、パート追加処理を行う。パート追加処理では、楽曲変更部121は、中央制御部10からパート追加タイミング(例えば、所定時間間隔の経過)が通知された場合に、楽曲記憶部11に記憶されているパート追加パターンを参照する。楽曲変更部121は、天気情報及び経過時間に対応したパート種別を取得し、この取得したパート種別を再生指示部122に通知する。
【0044】
再生指示部122は、中央制御部10の指示があった場合に、楽曲再生処理を行うものである。楽曲再生処理では、再生指示部122は楽曲変更部121で編曲された目覚まし楽曲データを、順次楽曲再生部13に出力し、この目覚まし楽曲データの再生及び放音を指示するものである。また、再生指示部122は、楽曲変更部121からパート種別の通知があった場合に、通知されたパート種別に対応したパートを追加して目覚まし楽曲の再生を行うように楽曲再生部13に指示する。
【0045】
楽曲再生部13は、例えばMIDI音源、D/Aコンバータ、パワーアンプ等で構成され、再生指示部122から入力された目覚まし楽曲データに基づいて楽曲信号を生成し、この楽曲信号をアナログ信号に変換して増幅し、スピーカ14から放音するものである。
【0046】
図4及び図5は、図3の示す携帯電話機300の実行する目覚まし処理及び天気情報サーバ200が実行する天気情報配信処理を示すフローチャート(その1及びその2)である。中央制御部10は、入出力制御部8から操作部4で目覚まし処理モードを選択するための操作信号を受信した場合に、本目覚まし処理の実行を開始する。
【0047】
図4において、まず、中央制御部10は、入出力制御部8を用いて、目覚まし時刻を受け付けるためのガイド画面を表示させる。中央制御部10は、目覚まし時刻の入力を操作部4で受け付けたかどうかを判断する(S1)。目覚まし時刻の入力を受け付けたと判断しない場合には(S1でNO)、中央制御部10は、繰り返しステップS1を実行する。目覚まし時刻の入力を受け付けたとの判断は、例えば、入出力制御部8から目覚まし時刻を示す操作信号を入力した場合になされる。目覚まし時刻の入力を受け付けたと判断する場合には(S1でYES)、中央制御部10は、目覚まし時刻をRAM3に記憶する。そして、中央制御部10は、楽曲編曲パターン選択の入力を操作部4で受け付けたかどうかを判断する(S2)。
【0048】
楽曲編曲パターン選択の入力を操作部4で受け付けたと判断しない場合には(S2でNO)、中央制御部10は、繰り返しステップS2を実行する。楽曲編曲パターン選択の入力を操作部4で受け付けたとの判断は、例えば、入出力制御部8から曲調変更パターンや楽曲テンポ変更パターンの選択を示す操作信号を入力した場合になされる。楽曲編曲パターン選択の入力を操作部4で受け付けたと判断する場合には(S2でYES)、中央制御部10は、楽曲記憶部11に受け付けた楽曲変更パターン選択を記憶させる。
【0049】
楽曲編曲パターン設定は、例えば、天気が「曇り」の場合には、標準テンポで、標準の曲調に設定したり、「晴れ」の場合には、標準テンポより速いテンポで、ロック調に設定したり、「雨」の場合には、標準テンポより遅いテンポで、バラード調に設定したりすること等が可能になっている。
【0050】
次に、中央制御部10は、目覚まし時刻の所定時間前の時刻が到来したかどうかを判断する(S3)。目覚まし時刻の所定時間前の時刻とは、天気情報取得処理及び楽曲編曲処理を実行するのに十分な時間だけ目覚まし時刻より前(例えば、一分前等)の時刻のことである。かかる目覚まし時刻の所定時間前の時刻到来についての判断は、例えば、計時部9から目覚まし時刻の到来が通知された時刻の通知がある毎になされ、通知された時刻がかかる時刻であるかどうかが判断される。
【0051】
目覚まし時刻の所定時間前の時刻が到来したと判断されない場合には(S3でNO)、中央制御部10は繰り返しステップS3を実行する。目覚まし時刻の所定時間前の時刻が到来したと判断する場合には(S3でYES)、中央制御部10は天気情報取得処理を実行する。
【0052】
天気情報取得処理では、中央制御部10は、最寄の中継局400に対して、本携帯電話機300の地域種別の配信を要求する。中継局400は、本携帯電話機300の地域種別の配信の要求があった場合には、例えば、図略の交換機の保持する位置情報データベースから本携帯電話300の最寄の中継局400の位置を示す位置情報を取得し、本携帯電話機300に送信する。本携帯電話機300が中継局400に位置情報の配信の要求を送信することができる場合には、中継局400のセル内に位置するため、中継局400の位置情報は、本携帯電話機300の位置する地域の地域種別を示すものとなる。なお、本携帯電話機300が図3において破線で示すように、GPS(Global Positioning System)受信部15を備え、このGPS受信部15で人工衛星から発信される電波を受信し、中央制御部10が、この受信した電波に基づいた本携帯電話機300の位置(経緯度や高度)を測定することで、本携帯電話機300の位置する地域の地域種別を取得してもよい。
【0053】
そして、中央制御部10は、取得した地域種別と、本携帯電話機300の携帯電話識別情報を含めた天気情報送信要求を天気情報サーバ200に対して送信する(S4)。この天気情報送信要求は、最寄の中継局400に中継されて、天気情報サーバ200に送信される。
【0054】
天気情報サーバ200では、サーバ側通信部201が天気情報配信要求を受信した場合に、この天気情報配信要求を天気情報配信処理部203に出力する。天気情報配信処理部203は、この天気情報配信要求に含まれる地域種別に対応した天気情報を天気情報記憶部202から取得し、携帯電話識別情報を付してネットワークNTに送信する(S5)。携帯電話識別情報の示す携帯電話機300が自機セル内に位置する中継局400は、ネットワークNTを介して天気情報を受信し、携帯電話識別情報の示す携帯電話機300に対して天気情報を送信する。
【0055】
中央制御部10は、天気情報を所定時間内に受信したかどうかを判断する(S6)。この所定時間内とは、例えば、天気情報配信要求を送信してから所定時間内等である。天気情報を所定時間内に受信したと判断する場合には(S6でYES)、中央制御部10は、受信した天気情報に応じて目覚まし楽曲の楽曲編曲処理を行う。目覚まし楽曲の楽曲編曲処理では、中央制御部10は、取得した天気情報の示す天気を、楽曲変更部121に通知する。楽曲変更部121は、楽曲記憶部11に記憶されている楽曲編曲パターンを参照し、通知された天気情報に対応する曲調および楽曲テンポを取得する。楽曲変更部121は、目覚まし楽曲データを楽曲記憶部11から読み出して、取得した曲調及び楽曲テンポに編曲する(S7)。この後、楽曲変更部121は、編曲した目覚まし楽曲データを楽曲記憶部11に記憶する。上述した例によると、天気情報が「雨」であることを示す場合には、標準テンポより遅いテンポに楽曲テンポが変更され、バラード調に曲調が変更される。
【0056】
一方、天気情報を所定時間内に受信したと判断しない場合、すなわち本携帯電話機300が中継局400のセル内にない場合(通信圏外の場合)には(S6でNO)、中央制御部10は、目覚まし楽曲の楽曲編曲処理を実行しないまま、後述のステップS8を実行する。
【0057】
中央制御部10は、目覚まし時刻が到来したかどうかを判断する(S8)。目覚まし時刻が到来したと判断しない場合には(S8でNO)、中央制御部10は繰り返しステップS8を実行する。かかる目覚まし時刻の時刻到来についての判断は、例えば、計時部9から目覚まし時刻の到来が通知された時刻の通知がある毎になされ、通知された時刻が目覚まし時刻であるかどうかが判断される。
【0058】
目覚まし時刻が到来したと判断する場合には(S8でYES)、中央制御部10は、再生指示部122を用いて目覚まし楽曲の再生処理を実行する。目覚まし楽曲の再生処理では、中央制御部10は、楽曲記憶部11に記憶されている目覚まし楽曲データの読み出しを再生指示部122に指示する。再生指示部122は、指示を受けて目覚まし楽曲データを読み出す。
【0059】
ここで読み出される目覚まし楽曲データは、編曲された目覚まし楽曲データが記憶されている場合には変更後のデータであり、記憶されていない場合には編曲されていないデータである。再生指示部122は、読み出した目覚まし楽曲データを楽曲再生部13に出力し、楽曲再生部13を用いて目覚まし楽曲を再生させて、スピーカ14から放音させる(S9)。
【0060】
図5を参照して、中央制御部10は、目覚まし楽曲の再生停止指示を操作部4で受け付けたかどうかを判断する(S10)。目覚まし楽曲の再生停止指示を操作部4で受け付けたと判断する場合には(S10でYES)、中央制御部10は、再生指示部122を用いて楽曲再生部13の目覚まし楽曲の再生を停止させ(S11)、その後本処理を終了させる。目覚まし楽曲の再生停止指示は、ユーザが指等を用いて操作部4のキースイッチが押下されること等で受け付けられ、目覚まし楽曲の再生停止指示が操作部4で受け付けたとの判断は、目覚まし楽曲の再生停止指示の受け付けを示す操作信号が中央制御部10に入力された場合になされる。
【0061】
一方、目覚まし楽曲の再生停止指示を操作部4で受け付けたと判断しない場合には(S10でNO)、中央制御部10は、再生されている目覚まし楽曲が終了したかどうかを判断する(S12)。この目覚まし楽曲の終了の判断は、例えば、楽曲再生部13による楽曲の再生が実行されていない場合になされる。再生されている目覚まし楽曲が終了したと判断しない場合には(S12でNO)、中央制御部10は後述のステップS14を実行する。再生されている目覚まし楽曲が終了したと判断する場合には(S12でYES)、中央制御部10は、再生指示部122を用いて、再度目覚まし楽曲の再生処理を実行する(S13)。
【0062】
中央制御部10は、目覚まし時刻から所定の時間間隔が経過したかどうかを判断する(S14)。この所定の時間間隔は、複数設定されており、例えば、5分、10分、15分等のように5分間隔で長くなるように設定されている。目覚まし時刻から所定の時間間隔が経過したかどうかの判断は、計時部9から時刻の通知がある毎に判断され、通知された時刻が所定の時間間隔の経過を示すものであるかどうかが判断される。
【0063】
目覚まし時刻から所定の時間間隔が経過したと判断されない場合には(S14でNO)、中央制御部10は、処理をステップS10に戻す。目覚まし時刻から所定の時間間隔が経過したと判断される場合には(S14でYES)、中央制御部10は、楽曲変更部121を用いて、目覚まし楽曲のパート(例えば、ピアノ、ギター等)を追加するパート追加処理を行う(S15)。パート追加処理では、中央制御部10は所定の時間間隔の経過を楽曲変更部121に通知する。楽曲変更部121は、楽曲記憶部11を参照して通知された所定時間間隔の経過に対応したパート種別を取得し、該パート種別を楽曲再生部13に通知する。
【0064】
この時間間隔の経過に対応したパート種別は、天気情報の示す天気毎に、複数の時間間隔毎に異なったものが設定されている。例えば、天気情報の示す天気が「晴れ」の場合には、5分経過が示される場合には「ピアノ」、10分経過が示される場合には「ギター」のように設定されている。これによって、目覚まし楽曲に追加されるパートによってもその日の天気をユーザに報知することができ、ユーザに目覚まし楽曲を聴く楽しみを与えながら、その日の天気を報知することが可能となる。
【0065】
再生指示部122は、通知されたパート種別に対応した楽曲データを楽曲記憶部11から読み出して、楽曲再生部13を用いて再生させる。その後、再生指示部122は、ステップS10に本処理を戻す。
【0066】
これによって、操作部4で楽曲の再生停止指示が受け付けられ(S10でYES)、目覚まし楽曲の再生が停止され(S11)、本処理が終了されるまで、目覚まし楽曲が再生され続ける。そして、時間の経過とともに、再生されるパートが追加されていくことになる。このため、時間の経過とともに、再生される目覚まし楽曲が賑やかなものとなっていき、よりユーザの目を覚まさせ易くなる。
【0067】
上記構成によれば、天気情報が機器側通信部1によって受信され、この天気情報に応じた目覚まし楽曲の編曲パターンが操作部4によってユーザから受け付けられ、目覚まし楽曲が楽曲変更部によって受け付けられた楽曲の編曲パターンに従って天気情報に応じて編曲される。そして、目覚まし時刻が到来した場合に、編曲された目覚まし楽曲が楽曲再生部13によって再生されて、スピーカ14から放音され、この目覚まし楽曲によってユーザの目覚ましを行うことができる。このため、ユーザは、目覚まし楽曲を聴くことでその日の天気を知ることができるため、ユーザが天気を知るために、目覚ましによって目を覚ました後に天気情報を確認する手間を要していた従来技術と比較して、ユーザにかかる手間を与えることなく天気を報知することができる。
【0068】
また、ユーザが選択した目覚まし楽曲の曲調や楽曲テンポによってユーザに天気を報知することができるため、ユーザに目覚まし楽曲を聴く楽しみを提供することができ、趣向性高くユーザの目覚ましを行うことができる。
【0069】
(第2の実施形態)
以下、図6及び図7を用いて本発明の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態では、目覚まし楽曲が複数用意され、本願発明の楽曲選択受付部に対応した操作部4がこの複数の目覚まし楽曲の中から、天気情報に応じてユーザの所望する特定の目覚まし楽曲を選択的に複数受け付ける。そして、この特定の目覚まし楽曲の中から、天気情報に応じた1の目覚まし楽曲をランダムに再生することが第1の実施形態とは異なっている。第2の実施形態では、目覚ましシステム100の構成、天気情報サーバ200及び携帯電話機300の構成については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0070】
図6及び図7は、第2の実施形態にかかる目覚まし処理を示すフローチャート(その1及びその2)である。本フローチャートにおいて、図4及び図5で示す処理と同じ処理を実行するステップについては、同一の符号を付し、説明を省略するものとする。ステップS1で、目覚まし時刻の受け付けがなされたと判断され(S1でYES)、目覚まし時刻がRAM3に記憶された後、中央制御部10は、目覚まし楽曲の選択のためのガイド画面を表示させる。そして、中央制御部10は、天気情報に応じた目覚まし楽曲の選択を操作部4で受け付けたかどうかを判断する(S21)。天気情報に応じた目覚まし楽曲の選択を操作部4で受け付けたと判断しない場合には(S21でNO)、中央制御部10は繰り返しステップS21を実行する。
【0071】
目覚まし楽曲の選択は、例えば、「雨」の場合には「Let it be」、「ノクターン」、「ブラームスの子守唄」、「曇り」の場合には「組曲惑星より木星」、「新世界より第4楽章」、「森の熊さん」、「晴れ」の場合には「愛の挨拶」、「皇帝」等のようになされる。
【0072】
目覚まし楽曲の選択を受け付けたとの判断は、例えば、中央制御部10が、入出力制御部8から目覚まし楽曲の選択を示す操作信号を受信した場合になされる。目覚まし楽曲の選択を受け付けたと判断する場合には(S21でYES)、中央制御部10は、選択された目覚まし楽曲を示すリスト(選択楽曲プレリスト)を作成して楽曲記憶部11に記憶させる。その後、ステップS2〜ステップS6が実行されて、曲調変更パターンの設定のための処理や、天気情報取得処理が実行される。
【0073】
ステップS6で、天気情報を受信したと判断する場合には(YES)、中央制御部10は天気情報の示す天気を楽曲変更部121に通知する。楽曲変更部121は楽曲記憶部11に記憶される選択楽曲プレリストを参照し(S22)、通知された天気に対応した目覚まし楽曲から1の目覚まし楽曲をランダムに選択して、この選択した目覚まし楽曲の取得を楽曲変更部121に指示する(S23)。
【0074】
例えば、選択楽曲プレリストに、天気「雨」に対応して、「Let it be」、「ノクターン」、「ブラームスの子守唄」が登録されている場合には、通知された天気が「雨」であると、楽曲変更部121はこれらの中から1の目覚まし楽曲を選択する。
【0075】
楽曲変更部121は、楽曲記憶部11から選択した目覚まし楽曲データを読み出す。そして、ステップS7の実行によって、読み出された目覚まし楽曲に対して、楽曲編曲処理が実行され、ステップS8の実行によって、目覚まし時刻の到来が判断された場合に(S8でYES)、目覚まし楽曲が再生される。
【0076】
図7を参照して、目覚まし楽曲の再生停止の指示が操作部4で受け付けられていないと判断され(S10でNO)、目覚まし楽曲が終了したと判断される場合に(S12でYES)、中央制御部10は、選択楽曲プレリストを参照し(S24)、この選択楽曲プレリストから天気情報に対応した1の目覚まし楽曲を楽曲変更部121に選択させる(S25)。楽曲変更部121は、選択した目覚まし楽曲を読み出す。そして、楽曲変更部121は、読み出した目覚まし楽曲に対して天気情報に応じた楽曲編曲処理を施す(S26)。この処理については、ステップS7と同様の処理であるため説明を省略する。
【0077】
その後、ステップS13、ステップS14が実行されて、選択された目覚まし楽曲が再生され、所定時間間隔の経過が判断されない場合には(S14でNO)、本処理はステップS10に戻され、所定時間間隔の経過が判断された場合には(S14でYES)、パート追加処理が実行されて(S15)、この後、本処理がステップS10に戻される。
【0078】
上述した第2の実施形態では、操作部4でユーザからの天気情報に応じた目覚まし楽曲の選択を受け付け、選択された目覚まし楽曲が、目覚まし時刻に楽曲再生部によって再生されるため、ユーザの趣味に合致した目覚まし楽曲をユーザに提供することができる。このため、ユーザは趣味に合致した目覚まし楽曲を聴くことで、目を覚ますことができるとともに、その日の天気を知ることができる。更に、中央制御部10によって、選択された目覚まし楽曲を示す選択楽曲プレリストが作成され、この選択楽曲プレリストが参照され、選択楽曲プレリストの示す目覚まし楽曲の中からランダムに、再生される目覚まし楽曲が選択されるため、ユーザは、趣味に合致した目覚まし楽曲のうち、いずれの目覚まし楽曲が再生されるか予測がつかない。これによって、ユーザに更に目覚まし楽曲を聴く面白さを提供することができる。
【0079】
また、ユーザから楽曲再生停止指示の入力を受け付けるまでの時間が長い場合に、複数種類の目覚まし楽曲が再生されるため、ユーザは複数種類の目覚まし楽曲を楽しむことができ、趣向性高くユーザの目覚ましを行うことができる。
【0080】
(第3の実施形態)
以下、図8を用いて、本発明の第3の実施形態を説明する。第1及び第2の実施形態では、携帯電話機300が、本携帯電話機300の位置する地域種別における天気情報を取得する構成であったが、第3の実施形態では、操作部4でユーザ所望の地域種別の入力を受け付けることで、ユーザ所望の地域種別における天気情報を取得する。
【0081】
第3の実施形態において、表示部5は、地域種別選択用のガイド画面に選択可能な地域種別リストを表示する。操作部4は、本願発明の地域選択受付部に対応し、ガイド画面上の地域種別リストから所望の地域種別を選択するキー操作がユーザによってなされることで、地域種別の入力を受け付ける。
【0082】
第3の実施形態では、目覚ましシステム100の構成、天気情報サーバ200及び携帯電話機300の構成については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0083】
図8は、第3の実施形態にかかる目覚まし処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートにおいて、第2の実施形態にかかる目覚まし処理と同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付すものとして、説明を省略する。ステップS1及びステップS21の実行後、中央制御部10は、ユーザに地域種別の選択の入力をガイドするためのガイド画面を表示させる。中央制御部10は、地域種別の選択を操作部4で受け付けたかどうかを判断する(S31)。この地域種別の選択を受け付けたとの判断は、操作部4が、操作部4のキースイッチが押下される等によって、ユーザから地域種別の選択を受け付け、中央制御部10が、この操作を示す操作信号が入出力制御部8から入力された場合になされる。
【0084】
地域種別の選択を操作部4で受け付けたと判断されない場合には(S31でNO)、中央制御部10は繰り返しステップS31を実行し、判断する場合には(S31でYES)、選択された地域種別をRAM3に記憶させた後、ステップS2を実行する。ステップS2で、曲調の変更パターンが受け付けられたと判断され(S2でYES)、ステップS3で、目覚まし時刻の所定時間前であると判断された場合に(S3でYES)、中央制御部10は、機器側通信部1を用いて、RAM3に記憶されている地域種別を示す地域種別情報を含めた地域種別配信要求を天気情報サーバ200に送信する(S32)。
【0085】
その後の処理については、第2の実施形態における目覚まし処理と同一であるため、説明を省略する。なお、説明の便宜のため、第2の実施形態における目覚まし処理を基本として説明したが、第1の実施形態における目覚まし処理にステップS31(ステップS1またはステップS2の後に実行)及びステップS32(ステップS3の後に実行)が実行される構成であってもよい。
【0086】
上述した第3の実施形態では、地域種別の選択が操作部4で受け付けられ、選択された地域種別の天気情報の配信を要求する天気情報配信要求が送信され、選択された地域種別の天気情報が携帯電話機300に取得されるため、所望の地域の天気を目覚まし楽曲の再生によって、ユーザに報知することができる。これによって、ユーザは、例えば、その日の出張先の天気情報等、本携帯電話機300の位置する場所とは異なる所望の地域の天気を、目覚まし楽曲を聞くことで知ることができる。
【0087】
なお、本実施形態の変形例として、ユーザ所望の時間帯が操作部4で受け付けられ、この受け付けられた時間帯がRAM4に記憶され、天気情報配信要求に含められて機器側通信部1から送信されてもよい。この構成では、天気情報サーバ200は、天気情報配信要求に含められた時間帯の天気情報を配信し、この天気情報を機器側通信部1で受信することになる。これによって、ユーザにユーザ所望の時間帯の天気を報知することができるようになっている。例えば、午前中等の出勤時刻前が目覚まし時刻である場合等に、その日の午後の時間帯の天気情報を機器側通信部1で取得することで、ユーザが午後の天気を知ることができるため、布団を干して出勤すべきかどうか等の判断材料とすることができる。
【0088】
(第4の実施形態)
以下、図2及び図9を用いて、本発明の第4の実施形態を説明する。第1〜第3の実施形態では、携帯電話機300が天気情報サーバ200に対して天気情報配信要求を行うプル型のシステムであったが、第4の実施形態では、天気情報サーバ200が、天気情報を配信するタイミングが到来した場合に、天気情報を配信するプッシュ型のシステムである。
【0089】
図2を参照して、天気情報サーバ200は、サーバ側通信部201、天気情報記憶部202、天気情報配信処理部203に加えて、タイマ204を備えるものである。
【0090】
図9は、第4の実施形態にかかる目覚まし処理の一例及び天気情報配信処理を示すフローチャートである。ステップS1、ステップS21、ステップS31、ステップS2が実行されることで、目覚まし処理のための各種設定が入力された後、中央制御部10は、目覚まし時刻を示す情報及び地域種別情報を含む目覚まし情報を、機器側通信部1を用いて天気情報サーバ200に送信する(S41)。
【0091】
天気情報サーバ200では、サーバ側通信部201が目覚まし情報を受信すると、天気情報配信処理部203に目覚まし情報を出力し、天気情報配信処理部203は、目覚まし情報を天気情報記憶部202に記憶させる(S42)。ここで、天気情報配信処理部203は、既に目覚まし情報が天気情報記憶部202に記憶されている場合には、例えば、受信した目覚まし情報の目覚まし時刻と、記憶されている目覚まし情報の示す目覚まし時刻とを比較して、目覚まし時刻の到来する順番に記憶させる。そして、目覚まし情報配信処理部203は、目覚まし時刻の所定時間前が到来したかどうかを判断する(S43)。目覚まし時刻の所定時間前の意義は、図4中のステップS3の説明で説明した意義と同様である。
【0092】
目覚まし時刻の所定時間前が到来したと判断しない場合には(S43でNO)、天気情報配信処理部203は、繰り返しステップS43を実行する。目覚まし時刻の所定時間前が到来したかどうかの判断は、例えば、タイマ204から時刻が通知される毎になされる。目覚まし情報記憶部202に複数の目覚まし情報が記憶されている場合には、目覚まし時刻の早い順に目覚まし時刻の到来が判断される。そして、タイマ204から通知された時刻が目覚まし時刻の所定時間前の時刻である場合に、目覚まし時刻の所定時間前の時刻が到来したと判断される。
【0093】
目覚まし時刻の所定時間前の時刻が到来したと判断する場合には(S43でYES)、天気情報配信処理部203は、目覚まし情報の示す地域種別の天気情報を天気情報記憶部202から取得して、サーバ側通信部201を用いて、目覚まし情報に含まれる携帯電話識別情報を付して中継局400に送信する(S44)。
【0094】
本携帯電話機300では、中央制御部10が、目覚まし時刻より所定時間前までに天気情報を受信したかどうかを判断する(S45)。目覚まし時刻より所定時間前までに天気情報を受信したと判断される場合には(S45でYES)、ステップS7が実行されて、天気情報に基づいて、目覚まし楽曲の曲調の変更処理が行われ、目覚まし時刻より所定時間前までに天気情報を受信したと判断されない場合には(S45でNO)、目覚まし楽曲の編曲処理が行われることなく、ステップS8が実行される。ステップS8以降の処理については、第3の実施形態における目覚まし処理と同様であるため説明を省略する。
【0095】
なお、図9では、第3の実施形態における目覚まし処理および天気情報の配信処理を基準として説明したが、第1及び第2の実施形態における目覚まし処理および天気情報の配信処理に、ステップS41〜S45が実行されてもよい。その場合には、ステップS3及びステップS4の代わりに、ステップS41が実行され、ステップS5の代わりにステップS42〜S44が実行される。また、ステップS6の代わりにステップS45が実行される。
【0096】
上述した第4の実施形態では、本携帯電話機300から天気情報配信要求がなされなくても、天気情報が天気情報サーバ200から送信されるため、携帯電話機300の処理負担を軽減することができる。
【0097】
なお、第4の実施形態では、本携帯電話機300が目覚まし時刻を記憶しているが、目覚まし時刻を記憶せずに、天気情報サーバ200から天気情報を受信したときに、目覚まし楽曲の曲調の変更処理を行い、天気情報を受信したときから所定時間の経過時(この時刻が目覚まし時刻)に、目覚まし楽曲の再生を行う構成であってもよい。
【0098】
なお、本発明では、携帯電話機以外の電子機器を用いて目覚ましシステムを構成してもよい。また、ネットワークNTは、広域ネットワークに限定されずLAN(Local Area Network)等であってもよい。また、ネットワークNTは、有線に限定されず無線LAN等であってもよく、IEEE802.11規格等に準拠して電子機器及び天気情報サーバ200間の通信が行われてもよい。
【0099】
また、第1〜第4の実施形態では、ネットワークNT及び中継局400を介して、天気情報サーバ200と携帯電話機300との間の通信が行われる構成であるが、携帯電話機300が電子機器である場合等には、ネットワークNTを介して天気情報サーバ200が携帯電話機300と直接通信する構成等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる目覚ましシステムを示す図である。
【図2】図1で示す天気情報サーバのブロック図である。
【図3】図1で示す携帯電話機のブロック図である。
【図4】図3の示す携帯電話機の実行する目覚まし処理及び天気情報サーバ200が実行する天気情報配信処理を示すフローチャート(その1)である。
【図5】図3の示す携帯電話機の実行する目覚まし処理及び天気情報サーバ200が実行する天気情報配信処理を示すフローチャート(その2)である。
【図6】第2の実施形態にかかる目覚まし処理を示すフローチャート(その1)である。
【図7】第2の実施形態にかかる目覚まし処理を示すフローチャート(その2)である。
【図8】第3の実施形態にかかる目覚まし処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】第4の実施形態にかかる目覚まし処理の一例及び天気情報配信処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0101】
1 機器側通信部
4 操作部(入力部、変更パターン受付部、追加パターン受付部、楽曲選択部、地域選択受付部)
9 計時部
10 中央制御部
11 楽曲記憶部(記憶部)
12 楽曲データ制御部
13 楽曲再生部
100 目覚ましシステム
121 楽曲変更部
122 再生指示部
200 天気情報サーバ(サーバ)
201 サーバ側通信部
203 情報配信処理部
203 天気情報配信処理部
204 タイマ
300 携帯電話機(電子機器)
NT ネットワーク(通信網)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲を記憶する記憶部と、
ユーザ所望の時刻の入力を受け付ける入力部と、
時間の計時を行う計時部と、
天気を表す情報である天気情報を配信するサーバと通信網を介して通信可能に接続された機器側通信部と、
該機器側通信部で前記サーバから受信した天気情報に基づいて、前記記憶部に記憶される楽曲の曲調を変更する楽曲変更部と、
前記入力部で受け付けた時刻の到来を前記計時部で計時すると、前記楽曲変更部で曲調の変更がなされた楽曲を再生する楽曲再生部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記楽曲の曲調の変更パターンの選択を、ユーザから受け付ける変更パターン受付部を更に備え、
前記楽曲変更部は、前記変更パターン受付部で受け付けられた変更パターンの選択に従って、前記楽曲の曲調を変更することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記楽曲変更部は、所定時間間隔の経過毎に楽曲のパートを追加することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記楽曲のパートの追加パターンの選択を、ユーザから受け付ける追加パターン受付部を更に備え、
前記楽曲変更部は、前記追加パターン受付部で受け付けられた追加パターンの選択に従って、前記楽曲のパートを追加することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
複数の楽曲の中から特定の楽曲の選択を、ユーザから受け付ける楽曲選択受付部を更に備え、
前記楽曲変更部は、前記楽曲選択受付部で受け付けた特定の楽曲に対して、曲調の変更を行い、
前記楽曲再生部は、前記入力部で受け付けた時刻の到来を前記計時部で計時すると、前記楽曲変更部で曲調の変更がなされた特定の楽曲を再生することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電子機器。
【請求項6】
複数の地域種別のうちユーザ所望の地域種別の選択を、前記ユーザから受け付ける地域選択受付部を更に備え、
前記機器側通信部は、前記地域選択受付部で受け付けた地域種別の選択に対応した天気情報を、前記サーバから受信することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の電子機器。
【請求項7】
天気を表す情報である天気情報を配信するサーバと、請求項1〜請求項6の何れかに記載の電子機器とを備えた目覚ましシステムにおいて、
前記電子機器は、
前記機器側通信部を用いて、前記サーバに対して前記天気情報の配信要求を行う配信要求処理部を更に備え、
前記サーバは、
前記電子機器と前記通信網を介して通信を行うサーバ側通信部と、
天気情報を記憶する天気情報記憶部と、
前記サーバ側通信部によって、前記天気情報の配信要求を前記機器側通信部から受信した場合に、該配信要求を行った電子機器に対して前記天気情報記憶部に記憶される天気情報を配信する天気情報配信処理部と、
を備えることを特徴とする目覚ましシステム。
【請求項8】
楽曲を記憶する記憶部と、
ユーザ所望の時刻の入力を受け付ける入力部と、
時間の計時を行う計時部と、
天気情報を配信するサーバと通信網を介して通信可能に接続された機器側通信部と、
前記記憶部に記憶される楽曲を再生する楽曲再生部と、
を備えた電子機器を、
該通信部で前記サーバから受信した天気情報に基づいて、前記記憶部に記憶される楽曲の曲調を変更する楽曲変更部と、
前記入力部で受け付けた時刻の到来を前記計時部で計時すると、前記楽曲変更部で曲調の変更がなされた楽曲を前記楽曲再生部に再生させる再生指示部と、
して機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−191376(P2006−191376A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−1586(P2005−1586)
【出願日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】