説明

知育玩具

【課題】より趣向の高い知育玩具を提供する。
【解決手段】識別部20を有する円板12と該円板12を投入して使用される玩具本体40で構成され、前記玩具本体40は、前記円板12の投入を検知すると投入信号を出力する投入口スイッチ44と、前記円板12の識別部20を識別し識別信号を出力する識別装置70と、設問音声及び対応音声並びに音楽となる複数の音信号を記憶する音記憶装置と、音声及び音楽を出力する音出力装置と、前記円板を玩具本体40から排出する円板排出装置54と、前記円板排出装置54の動作に伴って排出信号を出力する排出口スイッチ62と、前記投入信号及び識別信号並びに排出信号に基づいて前記記憶装置から対応する音信号を読み出し前記音出力装置に音信号を出力する制御装置とを備えたことを特徴とする知育玩具10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円板の投入により音声による問いかけや、音楽、絵柄に関する音声の出力を行って知育遊戯をさせることのできる知育玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、本願出願人が出願した知育玩具として、知育可能な知育モードの量が多い知育玩具に関する発明があった。(特許文献1)この知育玩具は、台座部と、当該台座部に開閉可能に接続された上蓋で構成された玩具本体であり、玩具本体の台座部に基本知育遊戯を行う基本シートが敷設され、該基本シート上に交換用のシートが敷設されると、敷設されたシートを判別し、該シートに対応した知育が行うことができるものである。
【特許文献1】特開2008−212240号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本発明は、より趣向の高い知育玩具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、識別部を有する円板と該円板を投入して使用される玩具本体で構成され、前記玩具本体は、前記円板を投入する投入口と、前記円板を立てて転がす傾斜面となる坂路と、前記坂路の最下位置に形成され前記円板を保持する保持板を有する排出口とを備え、前記円板の投入を検知すると投入信号を出力する投入口スイッチと、前記円板の識別部を識別し識別信号を出力する識別装置と、設問音声及び対応音声並びに音楽となる複数の音信号を記憶する音記憶装置と、音声及び音楽を出力する音出力装置と、前記円板を玩具本体から排出する円板排出装置と、前記円板排出装置の動作に伴って排出信号を出力する排出口スイッチと、前記投入信号及び識別信号並びに排出信号に基づいて前記記憶装置から対応する音信号を読み出し前記音出力装置に音信号を出力する制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0005】
また、前記円板は、コイン形状且つ中空に形成され透光性を有する外筒体と、前記外筒体の内部に軸支され薄板円板状に形成された内板と、前記内板の外縁に固着され内板の回転を抑止する錘とを備えているものである。
【0006】
そして、前記内板の一側面又は両面に絵柄が表示されているものである。
【0007】
さらに、前記内板の、右半円側と左半円側の外縁端のそれぞれに識別部を有しているものである。
【0008】
また、前記内板の外縁端を凹凸に形成して識別部としているものである。
【0009】
そして、前記内板の外縁端に色を着色して識別部とすることもある。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によれば、円板を玩具本体に投入することにより、投入した円板に対応した設問音声を玩具本体から出力し、玩具本体に設けられた円板排出装置が操作されると、該設問に対応した対応音声となる音楽、擬音、鳴き声が玩具本体より出力され、より趣向の高い知育玩具を提供することができる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、円板内の内板の回転を抑止することができ、内板は常に一定の向きを保持することができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、一側面又は両面に絵柄を表示することによって、より趣向を高めることができるものである。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、右半円側と左半円側の外縁端のそれぞれに識別部を設けることによって、円板の両面を使用できるようになるものである。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、前記内板の外縁端を凹凸に形成して識別部とすることによって、該凹凸によって円板の種類を識別可能とすることができる。
【0015】
請求項6記載の発明によれば、前記内板の外縁端に色を着色して形成して識別部とすることによって、該色を識別して識別可能とすることにできるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
識別部20を有する円板12と該円板12を投入して使用される玩具本体40で構成され、前記玩具本体40は、前記円板12を投入する投入口42と、前記円板12を立てて転がす傾斜面となる坂路と、前記坂路の最下位置に形成され前記円板12を保持する保持板60を有する排出口72とを備え、前記円板12の投入を検知すると投入信号を出力する投入口スイッチ44と、前記円板12の識別部20を識別し識別信号を出力する識別装置70と、設問音声及び対応音声並びに音楽となる複数の音信号を記憶する音記憶装置と、音声及び音楽を出力する音出力装置と、前記円板12を玩具本体40から排出する円板排出装置54と、前記円板排出装置54の動作に伴って排出信号を出力する排出口スイッチ62と、前記投入信号及び識別信号並びに排出信号に基づいて前記記憶装置から対応する音信号を読み出し前記音出力装置に音信号を出力する制御装置とを備えた知育玩具10とするものである。
【0017】
また、前記円板12は、コイン形状且つ中空に形成され透光性を有する外筒体14と、前記外筒体14の内部に軸支され薄板円板状に形成された内板16と、前記内板16の外縁に固着され内板16の回転を抑止する錘24とで構成され、前記内板16の一側面又は両面に絵柄が表示されると共に、前記内板12の、右半円側と左半円側の外縁端のそれぞれに識別部20を有しているものである。
【0018】
そして、前記識別部20として、前記内板12の外縁端を凹凸に形成する場合や、前記内板12の外縁端に色を着色して識別部20とすることもある。
【実施例】
【0019】
以下、図を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。図1は、この発明に係る知育玩具10の一実施例の外観を示すものである。
【0020】
この図1に示すように知育玩具10は、複数の円板12と、玩具本体40で構成されている。この知育玩具10の概要は、玩具本体40の上部に設けられた投入口42に円板12を投入すると、玩具本体40から音楽や音声が出力されると共に、該玩具本体40内に形成された坂路を円板12が転がり落ちるようになっている。円板12が、玩具本体40内の傾斜面となる坂路の最下位置に到達すると、玩具本体40に設けられた識別装置70で円板12を識別し、該円板12に対応する設問音声などを出力するものである。その後、玩具本体40に設けられた円板排出装置54が操作されると、該円板12に対応する対応音声を出力すると共に、該円板12を玩具本体40の右側に設けられた排出路68に排出されるものである。この知育玩具10を遊戯する遊戯者は、投入した円板12に応じて出力される設問音声を聞き、円板排出装置54を操作して該設問に対する対応音声を聞いて遊ぶことができ、絵柄当て、鳴き声当て、擬音当てなどの知育遊戯を行うことができるものである。
【0021】
図2に示す円板12の分解斜視図を用いて円板12の説明を行う。知育玩具10に使用される円板12は外筒体14と、内板16と、錘24と、円板軸26と、絵柄シート28とで構成され、円板形状に形成された円板12を転がした際に、円板12内の内板16は、錘24の作用によって常に一定の向きを保持することができ、該内板16に貼着された絵柄シート28は、正しい向きのまま転がって行くようになっているものである。
【0022】
この円板12の外装となる外筒体14は、コイン形状且つ中空に形成され透光性を有した樹脂素材で形成されている。また、外筒体14の内部に位置し薄板円板状に形成された内板16は、その中心に該円板軸26を軸支する為の軸孔18が形成されると共に、右半円側と左半円側には、それぞれ識別部20を有し、それぞれの外縁端を凹凸状に形成して識別部20としているものである。そして、内板16の下方外縁には、錘24を固着する為の孔22が形成されているものである。
【0023】
また、内板16の下方外縁に形成された孔22に挿嵌される錘24は、金属素材で形成され円盤状に形成されているものである。
【0024】
そして、円板軸26は、外筒体14の内側且つ中央両側に軸止し、内板16を回転自在に軸支しているものである。
【0025】
さらに、絵柄シート28は、円状のシートであって、その中央に、動物、乗物、キャラクタ、品物、人物、風景、建物などの絵柄が表示されているものである。また、この絵柄シート28は、内板16の一側面又は両側面の中央に貼着されているものであり、この絵柄シート28を、内板16の両側面に貼着する際には、それぞれ絵柄の異なる絵柄シート28を両面に貼着するものである。これにより、円板12を玩具本体40の投入口42に投入する際に、所望の面を正面に向けて投入すると、その面に表示された絵柄に対応する設問音声や音楽などが出力されるものである。
【0026】
また、実施例の絵柄シート28は、動物の絵柄が表示されているが、該絵柄の他に、「あ」、「い」、「う」などの平仮名文字や、「A」、「B」、「C」などの英文字や、「apple」のような英単語、「一」、「二」、「父親」、「母親」などの漢字や熟語や文章が表示されてあっても構わないものである。つまり、絵柄シート28に絵柄が表示されているものでは、絵柄当て及び鳴き声当て並びに擬音当ての知育遊戯が行え、文字が表示されているものであれば、文字当ての知育遊戯が行えるものである。
【0027】
次に、図3を用いて、円板12に設けられた識別部20の詳細を説明する。円板12に設けられた識別部20は、右半円側と左半円側にそれぞれ設けられており、両面を使用できるようになっているものである。実施例では、円板12の正面右側に設けられた識別部20が識別の対象になっており、円板12を裏返して投入した際には、本来、円板12の裏面左側に位置する識別部20が、正面右側にくるため円板12の識別を行うことができるものである。
【0028】
また、図3(A)に示すように、円板12の識別部20は、右半円側の外縁を6つとなるA領域〜F領域に分割して凹形状と凸形状を組合せして形成しており、これにより円板12は、6ビットとなる64種類を凹凸の組合せによって識別できるようになっているが、実施例においては、識別部20の全て凹の組合せと、全て凸の組合せは取り除かれており、最大62種類となっているものである。
【0029】
また、円板12の両側に異なる凹凸の組合せとなる識別部20を有している為、これにより、知育玩具10は、最大31枚の円板12を使用可能とし、62種類の知育遊戯を行うことができるものである。尚、実施例の知育玩具10においては、25枚の円板12を使用し50種類の知育遊戯を行うことができるようしているものである。
【0030】
また、実施例の知育玩具10では、図3(B)に示すように、絵柄シート28に表示された「ネコ」を識別する為には、「×○○○○○」となり、その凹凸の組合せは、「凹凸凸凸凸凸」となるものである。つまり、図3(A)に示すA領域の位置だけ凹形状に形成されている時には、玩具本体40の識別装置70によって、「ネコ」と識別されるものである。
【0031】
次に、図1及び、図4を用いて知育玩具10の玩具本体40について説明する。玩具本体40は略直方形状に形成され、該玩具本体40の上部には円板12を投入する為の投入口42が形成され、玩具本体40の右側面には円板12を排出する排出口と該排出口に接続される排出路68が形成されている。また、玩具本体40の正面側上方には、投入口42から接続される2つの坂路が形成され、玩具本体40の正面側下方には、複数の円板12を収納する収納部52が形成されているものである。
【0032】
また、玩具本体40の正面側は、透光性を有する樹脂素材で形成された方形状の薄板となるフロントパネル46で覆われている。このフロントパネル46裏面側には、円板12を立たせた状態を保つように円板12の厚みより僅かに広い間隙が形成されて、玩具本体40の上方位置に左下側方向に傾斜する傾斜面となる第一坂路48と、玩具本体40の下方位置に右下側方向に傾斜する傾斜面となる第二坂路50が形成されており、円板12が坂路を転がる動きを玩具本体40の正面側より視認可能となっているものである。
【0033】
そして、玩具本体40の上部に形成された投入口42の内部には投入口スイッチ44が設けられており、この投入口スイッチ44は、円板12が投入されると作動し、後述する制御装置へと投入信号を出力するものである。
【0034】
また、第二坂路50の最下位置には、図5に示すように識別装置70が設けられている。この識別装置70は、発光装置と受光装置とで構成され、該発光装置は、玩具本体40のフロントパネル46側に設けられ、受光装置は、発光装置の対向する位置となる坂路側の位置に配設されているものである。実施例の識別装置70は、受光装置と発光装置がそれぞれ6つ用いられ、円板12が停止する最下位置に併せて円弧状に6組の発光及び受光装置が配設されているものである。この識別装置70によって、6ビットの組合せとなる64種を識別できるようになっているものである。
【0035】
また、この識別装置70は、6組の発光及び受光装置のうち、いずれか1つ以上が遮光された時点での各発光及び受光装置の照射状態及び遮光状態の組合せを以て識別するようになっている。つまり、円板12の凹部に位置する発光及び受光装置は光が照射された状態となり、凸部に位置する受光及び発光装置は光を遮光された状態となるものである。
【0036】
そして、玩具本体40の右側面に設けられた排出口72には、図6に示すように円板排出装置54が設けられている。この円板排出装置54は、排出レバー56、排出口スイッチ62、ガイド軸64、コイルばね66で構成されている。
【0037】
また、円板排出装置54の排出レバー56は、排出口72を塞ぐ方形状の薄板となる保持板60と、遊戯者が押下する押下部58が形成されている。そして、この排出レバー56は、後述するガイド軸64に軸支されており、遊戯者によって該押下部58が押下されると、押下部58の降下に伴って排出口72を塞ぐ保持板60も降下し、排出口72を開放するようになっているものである。また、該排出レバー56の降下に伴って、排出レバー56の直下に位置する排出口スイッチ62が作動し、後述する制御装置へと排出信号を出力するものである。
【0038】
また、ガイド軸64は、棒状の軸で、玩具本体40の内部底面に垂直に固着されている。このガイド軸64の周囲にはコイルばね66が巻着しており、コイルばね66の上端は排出レバー56と当接し、下端は玩具本体40の内部底面に当接しており、排出レバー56の押下部58が押下され排出レバー56が降下すると、コイルばね66は圧縮される。また、排出レバー56の開放がなされると、コイルばね66の復元力によって排出レバー56を上昇させるものである。
【0039】
また、円板排出装置54は、図6(A)に示すように、円板排出装置54の保持板60によって識別装置70内に円板12を留め、円板排出装置54の排出レバー56が押下されると、玩具本体40の排出口72を開放し、円板12は、図6(B)に示すように玩具本体40の右側面に形成された排出路68へと排出されるものである。
【0040】
そして、図示しないが玩具本体40の内部には、スピーカとなる音出力装置と、玩具本体40に電力を供給する電源部、電源スイッチが設けられ、メモリ及びCPUからなるワンチップマイクロコンピュータによる音記憶装置、制御装置を取り付けた制御基板が内設されているものである。
【0041】
さらに、制御基板に配設された音記憶装置には、設問音声又は対応音声や音楽となる複数の音信号を記憶しており、設問音声として、例えば「ネコの鳴き声は?」などを、また、対応音声として、例えば鳴き声の「ニャーニャー」となる音信号を記憶しているものである。また、対応音声として、パトカーや救急車のサイレンなどとなる擬音や、例えば「答えは、ネコです」などの設問に対する解答となる音声などが音信号として記憶されているものである。
【0042】
また、この音記憶装置に記憶されている設問音声と対応音声の数は、玩具本体40が識別可能な数と同一となる64であり、最大62組(設問音声と対応音声)とする場合や25枚の円板12の裏表の絵柄を合わせた50組となる音信号が記憶されているものである。また、音楽は、識別可能な数とは関係無く、多数の音楽となる音信号を記憶していても構わないものである。
【0043】
そして、制御基板に配設された制御装置は、投入口スイッチ44が作動し投入信号が出力されると、音記憶装置から、音楽の音信号を読み出し、該音信号を音出力装置へと出力するものである。また、投入信号が出力されると、識別装置70への電力を供給し、該識別装置70からの識別信号を待つようになる。その後、識別装置70から識別信号が出力されると、制御装置は、該識別信号に対応した設問音声の音信号を音記憶装置から読み出し、音出力装置へと出力するものである。そして、排出口スイッチ62が作動し排出信号が出力されると、音記憶装置から、対応音声の音信号を読み出し、音出力装置へと出力するものである。また、排出信号が出力されると、識別装置70への電力供給を停止させ、再び投入口スイッチ44が作動する迄の間、待機するものである。
【0044】
次に、図4及び図6を用いて、知育玩具10の一連の動作を説明する。知育玩具10の玩具本体40の投入口42から投入された円板12は、該第一坂路48上に落下する。この時に、投入口42の内部に設けられた投入口スイッチ44が作動し投入信号が出力されると、音記憶装置から音楽の音信号などが読み出され、音出力装置より音楽を出力するものである。また、投入信号が出力されたことにより、識別装置70へ電力が供給され、該識別装置70からの識別信号を待つようになるものである。
【0045】
また、第一坂路48に落下した円板12は、玩具本体40の左下側方向へと転がって行き、該第一坂路48を越えると、円板12は第二坂路50上に落下し玩具本体40の右下側方向へと転がって行く、識別装置70が位置する最下位置まで到達すると排出口72を塞ぐ保持板60と衝突し円板12は停止するものである。また、第一坂路48から第二坂路50を円板12が転がる際に、円板12の絵柄シート28が貼着された内板16は、錘24の作用によって回転をしないことから、該絵柄の視認性がよく、知育玩具10としての趣向を高めることができるものである。また、この第一坂路48及び第二坂路50に、円板12の通過に併せて作動する可動部を設けることによって、より趣向を高めることもできるものである。
【0046】
そして、識別装置70は、停止した円板12を識別し識別信号を出力すると、該円板12に対応する設問音声が音記憶装置から読み出され、音出力装置より音声出力されるものである。尚、錘24により内板16は常に一定の向きとしている為、内板16の外縁に設けた識別部20を識別する際に、常に正しく識別部20を識別することができるものである。
【0047】
また、排出レバー56が操作されると、円板12は、玩具本体40の右側に設けられた排出路68へと排出されるものである。また、排出レバー56が操作された事によって、排出口スイッチ62から排出信号が出力され、該円板12に対応する対応音声が音記憶装置から読み出され、音出力装置より鳴き声などの音声が出力されるものである。遊戯者は、円板12を投入した後、玩具本体40からの設問音声を聞き、排出レバー56を操作し対応音声を聞くことによって、絵柄当て、鳴き声当て、擬音当てなどの知育遊戯を行うことができるものである。
【0048】
以上説明したように構成することにより、より趣向の高い知育玩具を提供することができる。このように好ましい実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施例に限定されるものではなく、例えば、以下のように種々に改変できる。
【0049】
例えば、実施例の円板12の右半円側の外縁を6つとなるA領域〜F領域に分割して凹形状と凸形状を組合せて形成しているが、図7に示したように、円板12の右半円側の外縁を6つとなるA領域〜F領域に分割して黒塗りの領域と白塗りの領域を組合せて形成してもよく、識別装置70には、反射型検出器を用いて、識別部20の各領域に光を照射し、その反射光の受光することにより反射光の有や、反射光を色を検出するようにしてもよく、その光の有無や色の検出結果に応じて、円板12を識別するようにしても構わないものである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係る知育玩具の外観を示す図である。
【図2】本発明に係る知育玩具の円板の分解斜視図である。
【図3】本発明に係る知育玩具の円板の識別部を示す図である。
【図4】本発明に係る知育玩具の玩具本体を示す図である。
【図5】本発明に係る知育玩具の識別装置を示す図である
【図6】本発明に係る知育玩具の円板排出装置を示す図である。
【図7】本発明に係る知育玩具の円板の識別部を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
10 知育玩具
12 円板
14 外筒体
16 内板
18 軸孔
20 識別部
22 孔
24 錘
26 円板軸
28 絵柄シート
40 玩具本体
42 投入口
44 投入口スイッチ
46 フロントパネル
48 第一坂路
50 第二坂路
52 収納部
54 円板排出装置
56 排出レバー
58 押下部
60 保持板
62 排出口スイッチ
64 ガイド軸
66 コイルバネ
68 排出路
70 識別装置
72 排出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別部を有する円板と該円板を投入して使用される玩具本体で構成され、
前記玩具本体は、前記円板を投入する投入口と、前記円板を立てて転がす傾斜面となる坂路と、前記坂路の最下位置に形成され前記円板を保持する保持板を有する排出口とを備え、前記円板の投入を検知すると投入信号を出力する投入口スイッチと、前記円板の識別部を識別し識別信号を出力する識別装置と、設問音声及び対応音声並びに音楽となる複数の音信号を記憶する音記憶装置と、音声及び音楽を出力する音出力装置と、前記円板を玩具本体から排出する円板排出装置と、前記円板排出装置の動作に伴って排出信号を出力する排出口スイッチと、前記投入信号及び識別信号並びに排出信号に基づいて前記記憶装置から対応する音信号を読み出し前記音出力装置に音信号を出力する制御装置とを備えたことを特徴とする知育玩具。
【請求項2】
請求項1において、前記円板は、コイン形状且つ中空に形成され透光性を有する外筒体と、前記外筒体の内部に軸支され薄板円板状に形成された内板と、前記内板の外縁に固着され内板の回転を抑止する錘とを備えたこと特徴とする知育玩具。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記内板の一側面又は両面に絵柄が表示されていること特徴とする知育玩具。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項において、前記内板の、右半円側と左半円側の外縁端のそれぞれに識別部を有していることを特徴とする知育玩具。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項において、前記内板の外縁端を凹凸に形成して識別部とすることを特徴とする知育玩具。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれか1項において、前記内板の外縁端に色を着色して識別部とすることを特徴とする知育玩具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−119504(P2010−119504A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−294652(P2008−294652)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【出願人】(399012929)株式会社アガツマ (26)
【Fターム(参考)】