説明

研米装置

【課題】研米性能が大幅向上した研米装置の提供。
【解決手段】研米機本体の研米部は、上端側に白米落し口を具えた端板53と下端側に研米排出口72とを夫々有し、研米処置時では傾斜姿勢である除糠筒50と、この中で回転駆動される研米ロール60とを備える。研米ロール60のロール本体は、芯筒61aと、その外周面に貼着したクッション層61bと、その外周面に貼着したループファスナー61cとを有する。ループファスナー61cの多数の可撓性ループRが研米材として機能する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、白米粒から更に糠を除去するための研米装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の研米機としては、特開昭59−47471号公報、実開昭55−102944号公報、特開昭59−92032号公報、実公平8−10372号公報に開示の様に、多数の糠落し孔を有する除糠筒(多孔筒)と、この研米筒内で回転駆動し、ロール軸に螺旋状ブラシを植設したスクリューロールとを備えたものが知られている。除糠筒内に投入された白米粒からは螺旋状ブラシの回転によって糠が擦り取られて、その糠は糠落し孔を介して排出され、また研米粒が出口側へ移送されて排出される。
【0003】
この螺旋状ブラシは、白米から糠を擦り取る研米機能と、白米を出口側へ移送するスクリューコンベア機能を持つ。スクリューコンベア機能を発揮するには剛いブラシ毛を必要とするものの、剛いブラシ毛の尖端が白米粒の表面に点接触で擦過するため、研米機能は向上しない。柔らかいブラシ毛を使用した場合は、スクリューコンベア機能が落ち、撓んだ毛先で撫で付ける状態になるので、やや研米機能が向上する。
【0004】
この問題を解決するために、本出願人は、特開2004−298801公報を以って、剛いブラシ毛と柔らかいブラシ毛を併有するスクリューロールを備えた研米機を開示した。
【特許文献1】特開昭59−47471号公報
【特許文献2】実開昭55−102944号公報
【特許文献3】特開昭59−92032号公報
【特許文献4】実公平8−10372号公報
【特許文献5】特開2004−298801公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、剛いブラシ毛と柔らかいブラシ毛を併有するブラシでも、基本的にはブラシ毛の尖端が点接触で白米粒の表面を擦過するだけであるから、研米性能は左程向上しないと判明した。
【0006】
そこで、上記問題点に鑑み、本発明の課題は、研米性能が大幅向上した研米装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、上端側に白米落し口と下端側に研米排出口とを夫々有する除糠筒と、この除糠筒内で回転駆動し、外周面に研米材を持つ研米ロールとを備えた研米装置において、研米材が多数の可撓性ループで構成されていることを特徴とする。
【0008】
白米落し口から除糠筒と回転する研米ロールとの隙間に落し込まれた白米粒に対し、多数の可撓性ループが白米粒の表面に倣って撓み、ループ面積で糠を掻き溜めて擦り取るため、研米性能が大幅に向上する。
【0009】
ここで、研米材を構成する多数の可撓性ループのループ列は研米ロールの円周方向に配向していることが望ましい。回転する研米ロールにより落し込まれた白米粒は円周方向の分力を受けるが、ループ列は研米ロールの円周方向に配向していると、白米粒をより円周方向に沿って回転すると共に白米粒の周回数も高まるため、白米粒の表面を撫で付けるループの数が増すので、研米性能が大幅に向上する。
【0010】
また、研米材を構成する多数の可撓性ループは先端が研米ロールの回転方向に傾斜した逆目であることが望ましい。落し込まれた白米粒が逆目の可撓性ループでより円周方向に送られることになり、白米粒の周回数が増し、しかも逆目により白米粒に対する押し付け作用が強まるので、研米性能が大幅に向上する。
【0011】
研米材を構成する多数の可撓性ループは芯筒の外周面を覆うクッション層の上に形成されて成ることが望ましい。白米粒に当るループ部分が窪むため、白米粒に対するループによる撫で付け範囲が広くなり、研米性能が向上する。
【0012】
多数の可撓性ループを備えるものとしては、市販品のループ面ファスナーが好適である。安価であると共に耐久性に優れている。また、面ファスナーであるため、貼着工程などで簡単に研米ロールに装備できる。
【0013】
請求項6に係る発明は、上端側に白米落し口と下端側に研米排出口とを夫々有する除糠筒と、この除糠筒内で回転駆動し、外周面に研米材を持つ研米ロールとを備えた研米装置であって、前記研米ロールは、前記除糠筒に対して着脱可能であって、芯筒と、この芯筒の外周面を覆うクッション層と、前記芯筒及び前記クッション層の回転中心に対して約180°の位置関係の母線に沿って設けた一対の長孔と、前記クッション層の周りを囲む無端帯状のループ面ファスナーと、この無端帯状のループ面ファスナーのうち一対の褶曲状余裕部分を前記一対の長孔を介して前記芯筒の内空間へ引き込み付勢する弾性手段とを有し、前記研米材はループ面ファスナーの多数の可撓性ループであることを特徴とする。
【0014】
上記の通り、研米材としてループ面ファスナーの多数の可撓性ループであるため、白米落し口から除糠筒と回転する研米ロールとの隙間に落し込まれた白米粒に対し、多数の可撓性ループが白米粒の表面に倣って撓み、ループ面積で糠を掻き溜めて擦り取るので、研米性能が大幅に向上する。一定期間の研米処理を施すと、ループ面ファスナーにも糠が付着し、研米能力が落ち、或いはループ面ファスナーが劣化するため、ループ面ファスナーの交換が必要となる。この交換時において、研米ロールを除糠筒から引き抜き、芯筒の内空間にある弾性手段を一対の褶曲状余裕部分から外すだけで、一対の褶曲状余裕部分を長孔からクッション層の外へ引き出し、研米ロールから無端帯状のループ面ファスナーを容易に外すことができるので、無端帯状のループ面ファスナーの清掃或いは洗浄作業が可能となる。清掃或いは洗浄後の無端帯状のループ面ファスナーや新しい無端帯状のループ面ファスナーを研米ロールに装着する場合、無端帯状のループ面ファスナーの中に研米ロールを入れてから褶曲状余裕部分を長孔を介して内空間へ差し込み、一対の褶曲状余裕部分を弾性手段で連ねることにより、クッション層の周りに無端帯状のループ面ファスナーを密着させることができる。なお、クッション層は無端帯状のループ面ファスナーの滑り止め作用も果す。
【0015】
請求項7に係る発明は、上端側に白米落し口と下端側に研米排出口とを夫々有し、周面のうち上側半周面に第1の研米材と下側半周面に除糠孔とを夫々持つ傾斜姿勢の除糠筒と、この除糠筒内で回転駆動し、外周面に第2の研米材を持つ研米ロールとを備えた研米装置であって、前記第1及び第2の研米材は、多数の可撓性ループで構成されて成ることを特徴とする。この発明では、請求項1に係る発明と対比すると、除糠筒の周面のうち上側半周面に第1の研米材も設けられており、この第1の研米材は、多数の可撓性ループで構成されて成る。このため、白米粒に対する研米作用が旺盛化する。
【0016】
この第1の研米材を構成する多数の可撓性ループのループ列は上側半周面の円周方向に配向していることが望ましい。白米粒をより円周方向に沿って回転すると共に白米粒の周回数も高まるため、白米粒の表面を撫で付けるループの数が増すので、研米性能が大幅に向上する。また、第1の研米材を構成する多数の可撓性ループは先端が研米ロールの回転方向に傾斜した逆目であることが望ましい。落し込まれた白米粒が逆目の可撓性ループでより円周方向に送られることになり、白米粒の周回数が増し、しかも逆目により白米粒に対する押し付け作用が強まるので、研米性能が大幅に向上する。
【0017】
白米落し口としては、除糠筒の上端面で上側半周面と下側半周面との境界付近に設けられていることが望ましい。白米落し口からの白米粒が除糠筒と研米ロールとの隙間へ入り易くなるからである。しかも、研米ロールは白米落し口において上側半周面から下側半周面にかけた方向に回転することが望ましい。除糠筒の下側半周面には多数の可撓性ループがなく、また、白米落し口からの白米粒には重力が作用するため、より一層、除糠筒と研米ロールとの隙間へ入り易くなるからである。
【0018】
請求項13に係る発明は、上端側に白米落し口と下端側に研米排出口とを夫々有し、内周面のうち上側半周面に第1の研米材と下側半周面に除糠孔とを夫々持つ傾斜姿勢の除糠筒と、この除糠筒内で回転駆動し、外周面に第2の研米材を持つ研米ロールとを備えた研米装置であって、前記除糠筒は、可撓性プラスチックシートの上にループ面ファスナーを張り合わせた研米シートと、前記上側半周面の両側端母線方向に沿って設けられ、前記研米シートの両縁を案内するための一対の案内溝とを有し、前記研米材は前記ループ面ファスナーの多数の可撓性ループで構成されて成ることを特徴とする。
【0019】
一定期間の研米処理を施すと、第1の研米材であるループ面ファスナーにも糠が付着し、研米能力が落ち、或いはループ面ファスナーが劣化するため、ループ面ファスナーの交換が必要となる。この交換時において、研米シートを一対の案内溝から引き抜くことができるので、可撓性プラスチックシート上のループ面ファスナーの清掃或いは洗浄作業が可能となる。清掃或いは洗浄後の研米シートや新しい研米シートを除糠筒に装着する場合、研米シートをトンネル状に曲げた状態でその両縁を一対の案内溝に差し込んで手を離すと、研米シートがその弾性復元力により除糠筒の上側半周面に密着する。
【0020】
請求項14に係る発明は、白米粒から糠を除去するための研米材を備えた研米装置において、前記研米材として表面上に多数の可撓性ループを備えたループ面ファスナーを用いて成ることを特徴とする。研米材としてループ面ファスナーの多数の可撓性ループであるため、白米粒に対し、多数の可撓性ループが白米粒の表面に倣って撓み、ループ面積で糠を掻き溜めて擦り取るので、研米性能が大幅に向上する。
【発明の効果】
【0021】
研米材が多数の可撓性ループであるため、白米粒の表面に倣って撓み、ループ面積で糠を掻き溜めて擦り取ることができるため、研米性能が大幅に向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次の本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0023】
図1は本発明の実施例1に係る研米機の外観全体を示す斜視図、図2は同研米機の白米導入装置における第1の角錐状ホッパー受けの取付状態を示す斜視図、図3は同研米機の揚穀装置における下部受入部を示す斜視図、図4は同研米機の白米導入装置における受け高さ替え部材の取付状態を示す斜視図、図5は同受け高さ替え部材を拡大して示す斜視図、図6は受け高さ替え部材を旋回させた状態を示す斜視図、図7は同研米機において外胴を取り外して跳ね上げ式扉体を開いた状態の研米機本体を示す斜視図、図8は同研米機本体において跳ね上げ式扉体を取り外して上から見た斜視図、図9は同研米機本体において傾斜姿勢の研米部を示す斜視図、図10は同研米機本体において水平姿勢の研米部を示す斜視図、図11は同研米部の傾斜姿勢と水平姿勢とを固定するロック機構を説明するための側面図、図12は同研米部の水平姿勢での研米アセンブリの分解斜視図、図13は同研米アセンブリを示す斜視図、図14は同研米アセンブリの除糠筒を示す斜視図、図15は同研米アセンブリの研米ロールを示す斜視図、図16は同研米ロールのロール本体を端部から見た側面図、図17は同研米ロールの分解斜視図、図18(A)は同ロール本体の一部を拡大して示す断面図、図18(B)はループファスナーのループ列を示す拡大平面図である。
【0024】
本例の研米機は、精米機(図示せず)の次段に設置するべきスタンドアロンタイプで、研米機本体1と、その背面の片側に隣接して立設した揚穀装置2と、精米機の出口樋(図示せず)から排出される白米を揚穀装置2の下部受入部2aに導入する白米導入装置3とを備えている。
【0025】
ここで、白米導入装置3は、図1〜図3に示す如く、下部受入部2aの受入口Aに下端部が嵌入可能で設置される第1の角錐状ホッパー受け3aと、図4〜図6に示す如く、第1の錐状ホッパー受け3aに代え、下部受入部2aの受入口Aに嵌入可能な継手管Bを備えた受け高さ替え部材3bとを有する。この受け高さ替え部材3bは、上端側の第2の錐状ホッパー受けCと、円形の受入口Aの中心線上で揚穀装置2の背面側に設けた支軸Dと、この支軸Dを旋回中心として旋回可能な水平アームEと、第2の錐状ホッパー受けCの垂下部に連結して水平アームEが外嵌した45°エルボー管Fと、このエルボー管Fの下端部に連結した傾斜延長管Gと、この傾斜延長管Gの下端部に連結した逆45°エルボー管Hと、この逆45°エルボー管Hの下端部に連結して受入口A内で回転可能な継手管Bとを有している。水平アームEは、その一端に支軸Dに遊嵌する掛り輪dとその他端に第2の錐状ホッパー受けCの垂下部を固定する締め輪dを有している。支軸Dは揚穀装置2に固定した支持金具Iで直立支持されている。
【0026】
ここで、精米機の出口樋がフロアー面に対し低い位置にある場合は、図1及び図2に示す如く、揚穀装置2の下部受入部2aの受入口Aに第1の角錐状ホッパー受け3aを設置して白米を受けることができる。精米機の出口樋がフロアー面に対し高い位置にある場合は、第1の角錐状ホッパー受け3aに代えて、受け高さ替え部材3bを用いる。掛り輪dを支軸Dに外嵌すると共に、継手管Bを受入口Aに嵌入する。掛り輪dは支軸Dに対して回動可能で、継手管Bも受入口A内で回動可能であるため、第2の錐状ホッパー受けCは、図5及び図6に示す如く、支軸Dに対して約180°旋回可能となっている。このため、種々の精米機では出口樋の配置が異なるものの、第2の錐状ホッパー受けCを旋回させて出口樋の真下に配することができ、出口樋から排出される白米を第2の錐状ホッパー受けC及び傾向延長管Gを介して下部受入部2aにまで導入できる。
【0027】
揚穀装置2はバケット搬送装置で、下部受入部2aに導入された白米を研米機本体1の上部に搬送してから、排出部2bより研米機本体1の頂上に配した第3の角錐状ホッパー受け10(図7及び図8参照)へ落とし込む。なお、2cは揚穀装置2を駆動するモータである。
【0028】
研米機本体1は正面上部に前方に突出した三角屋根状の跳ね上げ式扉体(フード)11を有する。この跳ね上げ式扉体11は傾斜姿勢の研米部20のサイドフレーム13からのはみ出し部分を覆うもので、上側傾斜面には操作盤11aが設けられ、下側傾斜面の下部には排出樋11bが突出している。この跳ね上げ式扉体(フード)11はラッチ(図示せず)を解除すると、ガススプリング11cの復元力で上方へ跳ね上がって開扉するようになっている。なお、研米機本体1の頂面には点検窓を塞ぐ蓋板12がネジ止めされている。
【0029】
図7及び図8は、研米機本体1の外胴を取り外した状態を示す。研米動作時の研米部20は傾斜姿勢である。この研米部20はメンテナンス時などでは図10に示す水平姿勢へ姿勢変更可能となっている。研米部20は、箱形状の研米フレーム30とこの中にその下部開口を介して挿抜可能な研米アセンブリ40とに大別できる。研米機本体1のトップフレーム14にはこれに沿って水平支軸15が貫通してこれを懸垂支持するための一対の握持部材16,16が固定されており、その水平支軸15の両端側は研米フレーム30の上側フレーム31,31に突設した軸受板31a,31aに遊嵌している。このため、研米部20は水平支軸15を旋回中心として旋回(傾動)可能となっている。
【0030】
一方、研米フレーム30の下側フレーム32と研米機本体1の梁フレーム17との間には、連接リンク18と梃リンク19を以って4節連鎖の両てこリンク機構が構成されている。研米部20は固定節としての水平支軸15に対し回り対偶であるので第1の梃リンクに相当し、梃リンク19は固定節である梁フレーム17に対し回り対偶であるので第2の梃リンクに相当している。連接リンク18の一端側は下側フレーム32に対し回り対偶で、その他端側は梁リンク17に対し回り対偶となっている。このため、図11に示す如く、実線で示す研米部20は一点鎖線のぶら下がり姿勢を経由して二点鎖線で示す水平姿勢へと傾動可能であって、また逆方向への傾動も可能となっている。
【0031】
ここで、研米部20を実線で示す傾斜姿勢と2点鎖線で示す水平姿勢とに姿勢保持する機構としては、連接リンク18と梃リンク19とが重なる状態で両者の相対運動をロックする掛止機構であって、梃リンクの一端に形成された切欠き19aと、連接リンク18上でコイルスプリング(図示せず)により押し出し付勢された係合ピン18aと、研米フレーム30の側面に添接され、係合ピン18aをコイルスプリングの付勢力に抗して引っ張るためのアンロック用ワイヤーWとを有している。このワイヤーWの末端側は研米フレーム30上に設けたガイドスリーブSに通されている。なお、連接リンク18と研米フレーム30との回り対偶部近傍で研米フレーム30上には、ワイヤー折り曲げガイドVが設けられている。
【0032】
図11の実線で示す研米部20の傾斜姿勢状態においては、係合ピン18aが切欠き19aに係合し、連接リンク18と梃リンク19とが重なる状態で両者の相対運動がロックされているため、連接リンク18と梃リンク19とは一本棒としての突っ支えとなるため、1点鎖線のぶら下がり状態へは傾動しない。ここで、ワイヤーWの先端を図示矢印α方向に引っ張ると、係合ピン18aはコイルスプリングの付勢力に抗して切欠き19a内から離脱し、連接リンク18と梃リンク19との一体性が解除されため、研米部20は図示1点鎖線のぶら下がり状態へ自然傾動する。この状態では、係合ピン18aはコイルスプリングの押し出す付勢で押し出されている。1点鎖線の状態から研米部20の底側を水平姿勢まで持ち上げると、連接リンク18と梃リンク19とが重なるため、係合ピン19aの先端は切欠き19a近傍の湾曲状案内縁19bに沿って案内され、切欠き19aに落ち込むので、連接リンク18と梃リンク19とは一本棒としての突っ支えとなり、研米部20は二点鎖線の水平姿勢に保持される。また、ワイヤーWを図示矢印β方向に引っ張ると、切欠き19aと係合ピン18aの係合が解除され、研米部20は一点鎖線のぶら下がり状態に傾動し、ここで研米部20の底部を研米機本体1の背面側へ押しやると、更に傾動し、切欠き19aと係合ピン18aとが係合し、研米部20が実線で示す傾斜姿勢に保持される。
【0033】
研米フレーム30の背面側にはロール軸(従動軸)33aの従動斜歯歯車33が突出している。この斜歯歯車33は、図8に示す如く、研米装置20の傾斜姿勢では研米機本体1に設けた研米用モータ4の駆動軸5に固定した駆動斜歯歯車6と噛み合う。また、研米フレーム30は、研米アセンブリ40を回り止めして安定設置するための折れ囲み板35,35と、開口矩形枠36の下端にヒンジ結合し、2個のノブボルト37でその上端に締着するアセンブリ押え38とを有している。
【0034】
研米アセンブリ40は、研米フーム30内に収まる除糠筒50と、この除糠筒50内に収まる研米ロール60と、除糠筒50の開口を塞ぐ端蓋70とを有する。除糠筒50は、下側半周分が除糠網51である円筒胴体52と、第3の角錐状ホッパー受け10からの白米を円筒胴体52内に導入する白米落し口53a及びロール軸33aの軸受53bを有する8角形状の端板53と、円筒胴体52の下側開口の周りに設けた8角形状の開口枠54とを備えている。白米落し口53aは端板53の外周側において円筒胴体52の除糠網51と上側半周分の非除糠部分51aとの境界近傍に設けられている。端板53から外部へ突出したロール軸33aには従動斜歯歯車33が固定されている。研米ロール60が除糠筒50内から取り外された状態では、ロール軸33aは軸受53bで片持ち支持としている。ロール軸33aの軸受53b側には、円筒胴体52内で研米ロール60を回転駆動するためのピン接手Xが貫通固定されている。
【0035】
研米ロール60は、図17に示す如く、円筒状のロール本体61と、ピン接手Xと係合する溝接手Yを持つ端蓋62と、ロール軸33aの先端が嵌入するスリーブ63aを持つ端蓋63とから成る。ロール本体61は、芯筒61aと、この芯筒61aに外嵌又は貼り合わせたスポンジ等のクッション層61bと、このクッション層61bに外嵌又は貼り合わせたループ面ファスナー61cとを有している。このループ面ファスナー61cは、周知の如く、フックファスナー又はきのこファスナーに対して掛り合う多数の可撓性ループRを持つ面ファスナーであって、図18(A)に示す如く、面状可撓性支持体(織布)Uの表面上に多数の可撓性ループRを織製したものである。ループRの配列方向は研米ロール60の円周方向へ実質的に配向している。また図18(B)に示す如く、ループ列の平面視でのループRとその隣接ループ列の平面視でのループRとは例えば120°の鈍角φで交差しているのが望ましい。
【0036】
端蓋70は、8角形状で中心にスリーブ63aを回転可能に受ける軸受71を有する。端蓋70の下部には排出樋11bと連絡させるための弓形状の研米排出口72が形成される。
【0037】
除糠筒50内に研米ロール60をスライド挿入してピン接手Xと溝接手Yとを係合すると共にスリーブ63aにロール軸33aの先端を嵌入した後、端蓋70を除糠筒50の開口枠54に固定する。この状態ではロール軸33aは軸受53b,71で両端支持されている。端蓋70に跨るようにアセンブリ押え38を閉じ、2個のノブボルト37で締着する。そして、研米部20を水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変更させ、跳ね上げ式扉体を閉じる。
【0038】
斯かる状態で、操作盤11aの操作により、揚穀装置2のモータ2cと研米用のモータ4が起動すると、白米が第3の角錐状ホッパー受け10及び落し口53aを介して除糠筒50の円筒胴体52と回転する研米ロール60との隙間に落し込まれる。ここで、白米落し口53aは除糠網51と非除糠部分51aの境界部分に形成され、研米ロール60は白米落し口53aでは非除糠部分51aから除糠網51の方向に回転するため、白米が上記隙間に入り易くなる。投入された白米粒Zは図18(A)に示す如くループ面ファスナー61cのループRで表面が拭き取られるようして円周方向の力を受けて螺旋状に回りながら、遠心力で除糠網51にも摺り付けられつつ、研米が研米排出口72を介して排出樋11bから排出される。
【0039】
このループ面ファスナー61cはブラシに比し耐久性があり、ブラシの毛先が白米表面を線状に引っ掻くように研磨するのに対し、ループ面ファスナー61cの多数のループRは白米粒Zの表面の糠をループ面積で掻き溜めるようにして擦り取るため、白米粒Zの表面に付着した糠の除去面積が拡大し、研米性能が大幅に向上する。また、図18(B)に示す如く、ループ列の平面視でのループRとその隣接ループ列の平面視でのループRとが鈍角φで交差している場合には、白米を瞬間的に両ループ列の挟間で捕捉でき、研米機能と円周方向の送り機能とを発揮でき、除糠筒50内での白米粒の周回数が向上し、研米性能が大幅に向上する。更に、ループ面ファスナー61cの下層として比較的厚いクッション層61bが存在しているため、白米粒Zの位置ではクッション層61bが沈み込み、白米粒Zが多数のループRによる撫で付けに与るので、研米性能が大幅に向上する。なお、ループRに付着した糠は装置に生じる振動等によりふるい落とされ、除糠網51から排出される。
【0040】
本例においては、図9に示す如く、研米部20の軸線Lの鉛直線Lからの傾斜角度θとしては45°に設定した。この傾斜角度θが大き過ぎると水平姿勢に近づくので、除糠筒50内での白米の周回回数が多くなり、滞留時間が長く、研米処理時間が長引き、むしろ過研米状態となり易い。逆に傾斜角度θが小さ過ぎると垂直姿勢に近づくので、白米の落下速度が速く、周回回数が少なくなり、未研米状態となり易い。傾斜角度θとしては35°〜55°の範囲であることが好適と判った。望ましくは、40°〜50°が良いが、研米機の設計の手間を除くために、本例では45°に設定した。
【0041】
なお、固定側の除糠筒50の上側半周分である非除糠部分51aにも、ループ面ファスナーを設けても構わない。これで白米粒をほぼ全面同時に多数のループで払拭することができ、研米性能が更に向上する。
【実施例2】
【0042】
図19は実施例2に係る研米ロールを示す斜視図、図20は同研米ロールの端蓋を取り外して示す正面図、図21は同研米ロールの分解斜視図、図22は除糠筒の非除糠部分に設ける研米シートの取り外し態様を示す斜視図である。
【0043】
本例における実施例1との相違点は、研米ロール80と除糠筒50の非除糠部分51aに設ける研米シート90とにあり、その余の点は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
【0044】
研米ロール80は、円筒状のロール本体81と、ピン接手Xと係合する溝接手Yを持つ端蓋62と、ロール軸33aの先端が嵌入するスリーブ63aを持つ端蓋63とから成る。ロール本体81は、芯筒81aと、この芯筒81aに貼り合わせたスポンジ等のクッション層81bと、このクッション層81bの周りに密着したループ面ファスナー81cとを有している。芯筒81a及びクッション層81bには、回転中心に対して約180°の位置関係の母線に沿って一対の長孔82が形成されている。単独のループ面ファスナー81cは両端を連結した無端帯状であるが、この無端帯状のループ面ファスナー81cでクッション層81bの周りを覆うようにした後、ループ面ファスナー81cの褶曲状余裕部分Mを長孔82からそれぞれ筒空間内に押し込んで、それぞれの褶曲状余裕部分Mの内側に心棒Nを差し入れ、両方の心棒Nにコイルスプリング83を引っ掛け相接近するように、クッション層81b上にループ面ファスナー81cを密着させてある。図20に拡大して示す如く、ループ面ファスナー81cの可撓性ループRのループ列はロール回転方向に配向しているが、多数の可撓性ループRは先端がロール回転方向に傾斜した逆目となっている。なお、図20は端蓋63側のコイルスプリング83を示しているが、端蓋62側にも同様なコイルスプリングが使用されている。
【0045】
一定期間の研米処理を施すと、ループ面ファスナー81cにも糠が付着し、研米能力が落ち、或いはループ面ファスナーが劣化するため、ループ面ファスナー81cの交換が必要となる。この交換時において、研米ロール80を除糠筒50から引き抜き、芯筒81aの内空間にあるコイルスプリング83を心棒Nから外し、褶曲状余裕部分Mから心棒Nを引き抜くだけで、褶曲状余裕部分Mを長孔82からクッション層81bの外へ引き出し、研米ロールから無端帯状のループ面ファスナー81cを容易に外すことができる。このため、研米材としてのループ面ファスナー81cだけの清掃或いは洗浄作業が可能となる。清掃或いは洗浄後の無端帯状のループ面ファスナー81cや新しい無端帯状のループ面ファスナー81cを研米ロールに装着する場合、無端帯状のループ面ファスナー81cの中に研米ロールを入れてから褶曲状余裕部分Mを長孔82を介して内空間へ差し込み、褶曲状余裕部分Mに心棒Nを差し込み、コイルスプリング83を心棒Nに引っ掛けることにより、クッション層81bの周りにループ面ファスナー81cを密着させることができる。なお、クッション層81bはループ面ファスナー81cの滑り止め作用も果す。
【0046】
一方、図22に示す如く、除糠筒50の除糠網51と非除糠部分51aとの境にはガイド枠Qを以って一対の案内溝51c(一方のみ図示)が設けられている。これらの案内溝51cにはトンネル状に撓ませた研米シート90の両縁が差し入れられ、研米シート90が除糠筒50の奥までスライド移動できるようになっており、その弾性復元力で非除糠部分51aに密着している。研米シート90は、図23(A)に示す如く、矩形状の可撓性プラスチックシート91の片面にループ面ファスナー92を貼って縁を縫い合わせた平板状であるが、図23(B)に示すように容易にトンネル状に撓ませることができる。ループ面ファスナー92の可撓性ループRのループ列はロール回転方向に配向しているが、多数の可撓性ループRは先端がロール回転方向に傾斜した逆目となっている。
【0047】
一定期間の研米処理を施すと、ループ面ファスナー92にも糠が付着し、研米能力が落ち、或いはループ面ファスナー92が劣化するため、ループ面ファスナー92の交換も必要となる。この交換時において、アセンブリ押え38を外すと、非除糠部分51aに張り付いている研米シート90を案内溝51cから手前にスライドさせながら引き抜くことができる。このため、可撓性プラスチックシート91上のループ面ファスナー92の清掃或いは洗浄作業が可能となる。清掃或いは洗浄後の研米シート90や新しい研米シート90を除糠筒に装着する場合、研米シート90をトンネル状に曲げた状態でその両縁を一対の案内溝51cに差し込んで奥方へスライドさせて手を離すと、研米シート90がその弾性復元力により非除糠部分51aに密着状態で装填できる。
【0048】
ガイド枠Qは研米シート90の両端側であるループ面ファスナー92の両縁を覆うため、ロール回転に伴うループ面ファスナー92の可撓性プラスチックシート91からの剥離作用を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施例1に係る研米機の外観全体を示す斜視図である。
【図2】同研米機の白米導入装置における第1の角錐状ホッパー受けの取付状態を示す斜視図である。
【図3】同研米機の揚穀装置における下部受入部を示す斜視図である。
【図4】同研米機の白米導入装置における受け高さ替え部材の取付状態を示す斜視図である。
【図5】同受け高さ替え部材を拡大して示す斜視図である。
【図6】受け高さ替え部材を旋回させた状態を示す斜視図である。
【図7】同研米機において外胴を取り外して跳ね上げ式扉体を開いた状態の研米機本体を示す斜視図である。
【図8】同研米機本体において跳ね上げ式扉体を取り外して上から見た斜視図である。
【図9】同研米機本体において傾斜姿勢の研米部を示す斜視図である。
【図10】同研米機本体において水平姿勢の研米部を示す斜視図である。
【図11】同研米部の傾斜姿勢と水平姿勢とを固定するロック機構を説明するための側面図である。
【図12】同研米部の水平姿勢での研米アセンブリの分解斜視図である。
【図13】同研米アセンブリを示す斜視図である。
【図14】同研米アセンブリの除糠筒を示す斜視図である。
【図15】同研米アセンブリの研米ロールを示す斜視図である。
【図16】同研米ロールのロール本体を端部から見た側面図である。
【図17】同研米ロールの分解斜視図である。
【図18】(A)は同ロール本体の一部を拡大して示す断面図、(B)はループファスナーのループ列を示す拡大平面図である。
【図19】実施例2に係る研米ロールを示す斜視図である。
【図20】同研米ロールの端蓋を取り外して示す正面図である。
【図21】同研米ロールの分解斜視図である。
【図22】除糠筒の非除糠部分に設ける研米シートの取り外し態様を示す斜視図である。
【図23】(A)は研米シートを示す斜視図、(B)はそれをトンネル状に撓ませた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
1…研米機本体
2…揚穀装置
2a…下部受入部
2b…排出部
2c…揚穀用モータ
3…白米導入装置
3a…第1の角錐状ホッパー受け
3b…受け高さ替え部材
4…研米用モータ
5…駆動軸
6…駆動斜歯歯車
10…第3の角錐状ホッパー受け
11…跳ね上げ式扉体(フード)
11a…操作盤
11b…排出樋
11c…ガススプリング
12…蓋板
14…トップフレーム
15…水平支軸
16…握持部材
17…梁フレーム
18…連接リンク
18a…係合ピン
19…梃リンク
19a…切欠き
19b…湾曲状案内縁
20…研米部
30…研米フレーム
40…研米アセンブリ
31…上側フレーム
31a…軸受板
32…下側フレーム
33…従動斜歯歯車
33a…ロール軸(従動軸)
35…折れ囲み板
36…開口矩形枠
37…ノブボルト
38…アセンブリ押え
50…除糠筒
51…除糠網
51a…非除糠部分
51c…案内溝
52…円筒胴体
53…端板
53a…白米落し口
53b…軸受
54…開口枠
60,80…研米ロール
61,81…ロール本体
62,63,70…端蓋
63a…スリーブ
61a,81a…芯筒
61b,81b…クッション層
61c,81c,92…ループ面ファスナー
71…軸受
72…研米排出口
82…長孔
83…コイルスプリング
91…可撓性プラスチックシート
A…受入口
B…継手管
C…第2の錐状ホッパー受け
D…支軸
…掛り輪
…締め輪
E…水平アーム
F…45°エルボー管
G…傾斜延長管
H…逆45°エルボー管
I…支持金具
…軸線
…鉛直線
M…褶曲状余裕部分
N…心棒
Q…ガイド枠
R…可撓性ループ
S…ガイドスリーブ
U…面状可撓性支持体
V…ワイヤー折り曲げガイド
W…アンロック用ワイヤー
X…ピン接手
Y…溝接手
Z…白米粒
φ…鈍角
θ…研米部の傾斜角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端側に白米落し口と下端側に研米排出口とを夫々有する除糠筒と、この除糠筒内で回転駆動し、外周面に研米材を持つ研米ロールとを備えた研米装置であって、
前記研米材は、多数の可撓性ループで構成されて成ることを特徴とする研米機。
【請求項2】
請求項1に記載の研米装置において、前記研米材を構成する多数の可撓性ループのループ列は前記研米ロールの円周方向に配向していることを特徴とする研米装置。
【請求項3】
請求項1に記載の研米装置において、前記研米材を構成する多数の可撓性ループは先端が前記研米ロールの回転方向に傾斜した逆目であることを特徴とする研米装置。
【請求項4】
請求項1に記載の研米装置において、前記研米材を構成する多数の可撓性ループは芯筒の外周面を覆うクッション層の上に形成されて成ることを特徴とする研米装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の研米装置において、前記可撓性ループはループ面ファスナーのループであることを特徴とする研米装置。
【請求項6】
上端側に白米落し口と下端側に研米排出口とを夫々有する除糠筒と、この除糠筒内で回転駆動し、外周面に研米材を持つ研米ロールとを備えた研米装置であって、
前記研米ロールは、前記除糠筒に対して着脱可能であって、芯筒と、この芯筒の外周面を覆うクッション層と、前記芯筒及び前記クッション層の回転中心に対して約180°の位置関係の母線に沿って設けた一対の長孔と、前記クッション層の周りを囲む無端帯状のループ面ファスナーと、この無端帯状のループ面ファスナーのうち一対の褶曲状余裕部分を前記一対の長孔を介して前記芯筒の内空間へ引き込み付勢する弾性手段とを有し、前記研米材はループ面ファスナーの多数の可撓性ループであることを特徴とする研米装置。
【請求項7】
上端側に白米落し口と下端側に研米排出口とを夫々有し、周面のうち上側半周面に第1の研磨材と下側半周面に除糠孔とを夫々持つ傾斜姿勢の除糠筒と、この除糠筒内で回転駆動し、外周面に第2の研米材を持つ研米ロールとを備えた研米装置であって、
前記第1及び第2の研米材は、多数の可撓性ループで構成されて成ることを特徴とする研米機。
【請求項8】
請求項7に記載の研米装置において、前記第1の研米材を構成する多数の可撓性ループのループ列は前記上側半周面の円周方向に配向し、前記第2の研米材を構成する多数の可撓性ループのループ列は前記研米ロールの円周方向に配向していることを特徴とする研米機。
【請求項9】
請求項7に記載の研米装置において、前記第1の研米材を構成する多数の可撓性ループと前記第2の研米材を構成する多数の可撓性ループは先端が前記研米ロールの回転方向に傾斜した逆目であることを特徴とする研米装置。
【請求項10】
請求項7に記載の研米装置において、前記白米落し口は、前記除糠筒の上端面で前記上側半周面と前記下側半周面との境界付近に設けられていることを特徴とする研米装置。
【請求項11】
請求項10に記載の研米装置において、前記研米ロールは前記白米落し口において前記上側半周面から前記下側半周面にかけた方向に回転することを特徴とする研米装置。
【請求項12】
請求項7乃至請求項11のいずれか一項に記載の研米装置において、前記可撓性ループはループ面ファスナーのループであることを特徴とする研米装置。
【請求項13】
上端側に白米落し口と下端側に研米排出口とを夫々有し、内周面のうち上側半周面に第1の研米材と下側半周面に除糠孔とを夫々持つ傾斜姿勢の除糠筒と、この除糠筒内で回転駆動し、外周面に第2の研米材を持つ研米ロールとを備えた研米装置であって、
前記除糠筒は、可撓性プラスチックシートの上にループ面ファスナーを張り合わせた研米シートと、前記上側半周面の両側端母線方向に沿って設けられ、前記研米シートの両縁を案内するための一対の案内溝とを有し、前記研米材は前記ループ面ファスナーの多数の可撓性ループで構成されて成ることを特徴とする研米装置。
【請求項14】
白米粒から糠を除去するための研米材を備えた研米装置において、前記研米材として表面上に多数の可撓性ループを備えたループ面ファスナーを用いて成ることを特徴とする研米装置。
【請求項15】
研米材で白米粒から糠を除去する研米法において、前記研米材として表面上に多数の可撓性ループを備えたループ面ファスナーを用いて成ることを特徴とする研米法。
【請求項16】
表面上に多数の可撓性ループを備えたループ面ファスナーを用いて成ることを特徴とする研米材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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