説明

積層セラミック製造用溶剤または溶剤組成物

【課題】積層セラミック部品製造工程において、被塗布面を有する部材に塗布することにより配線又は塗膜形成を行うペーストに含有する溶剤または溶剤組成物であって、前記ペーストに含有するバインダー樹脂を優れた溶解度で且つ速やかに溶解することができ、被塗布面部材を形成するバインダー樹脂を溶解することがなく、すなわちシートアタック現象を引き起こすことがなく、更に、低温乾燥条件において速やかに乾燥させることができる積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物を提供する。
【解決手段】本発明の積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物は、下記式(1)(式中、R1、R2は、同一又は異なって、直鎖状、分岐鎖状、又は環状構造含有アルキル基を示し、R1、R2のうち少なくとも一方は環状構造含有アルキル基である。Aはアルキレン基を示し、nは1又は2である)で表される化合物を含有する。
【化1】

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層セラミック部品製造工程において、被塗布面を有する部材(以後、「被塗布面部材」と称する場合がある)に塗布することにより配線又は塗膜を形成することができるペースト(以後、「塗布ペースト」と称する場合がある)に含有される溶剤または溶剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
積層セラミック部品にはコンデンサ、インダクタ、バリスタ、サーミスタ、スピーカ、アクチュエータ、アンテナ、固体酸化物燃料電池(SOFC)などがあり、セラミック層や導体層の薄層を重ね合わせることで部品が作成される。コンデンサ、インダクタ、バリスタ、サーミスタ、スピーカ、アクチュエータ、アンテナはセラミック層と導体層を積層するものが主であり、固体酸化物燃料電池(SOFC)は複数のセラミック層を積層するものが主である。
【0003】
積層方法としては、焼成した層の上に新たな層を塗布、焼成を繰り返して作成することもできるが、生産性、コストを考慮すると焼成前の状態で多層積層したうえで同時焼成することが一般的である。
【0004】
同時焼成する方法での多層積層方法としては、各層を形成する組成物を含有する液体の塗布、乾燥を繰り返して積層シートとし、さらに部品によっては得られたシートを重ね合わせ、圧着して高積層化を行う方法が用いられる。
【0005】
積層セラミック部品の製造方法の一例として積層セラミックコンデンサの製造方法を示す。一般的には、次のような工程を経て製造される。
1:セラミックの粉末をポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹脂又はアクリル樹脂等のバインダー樹脂と溶剤で分散させてスラリーとし、シート状に形成してグリーンシートを得る。
2:ニッケル、パラジウム等の導電性金属材料、エチルセルロース、及びターピネオール等の有機溶剤を主成分とする塗布ペーストを、グリーンシート上に印刷法等により塗布し配線・塗膜を形成する。
3:上記塗布ペースト中の有機溶剤を乾燥させる。
4:配線・塗膜が形成された積層シートを所定寸法に切断し、複数枚積み重ねて加熱圧着して積層体とする。
5:該積層体に電極等を取り付け、高温で焼成させると積層セラミックコンデンサが得られる。
【0006】
上記工程において、塗布ペーストをグリーンシート上に塗布すると、塗布ペースト中の有機溶剤がグリーンシートを形成するバインダー樹脂を溶解する現象が起こる場合がある。この現象はシートアタック現象と呼ばれている。シートアタック現象は、積層セラミックコンデンサのセラミック層に穴や皺を発生させ、配線・塗膜形成の不良やショート等による歩留まりの低下を引き起こす原因となる。
【0007】
このような問題は同様の積層方法を用いる積層セラミック部品において生じる。従来は各層の膜厚が厚かったためにグリーンシート中のバインダー樹脂がある程度溶解してもほとんど影響はなかったが、近年、積層セラミック部品の高性能化、小型化に伴い、装置を構成する導体層、セラミック層の薄層化が求められるようになり、その結果、シートアタック現象が顕著に認められるようになった。
【0008】
そこで、シートアタック現象の改善方法として、塗布ペーストに使用する有機溶剤の改善が種々検討された。例えば、特許文献1、2には、有機溶剤としてターピネオール水素添加物、ターピネオールのアセテート又はターピネオール水素添加物のアセテートを用いることが開示されている。しかしながら、上記有機溶剤を使用するだけではシートアタック現象を完全に防ぐことが難しく、グリーンシートを形成するバインダー樹脂として汎用されるポリビニルアセタール樹脂においてもアセタール化度が低いものを選択して使用する必要があった。また、塗布ペーストに含有するバインダー樹脂として、エチルセルロースは上記有機溶媒への溶解性が低いため、塗布ペーストの経時的粘度変動により、印刷時に不良を引き起こしやすいという問題があった。
【0009】
また、特許文献3には、塗布ペーストに使用する有機溶剤として、ヘキサン酸エチル、酢酸2−エチルヘキシル等の溶剤を用いることが開示されている。しかしながら、これらの溶剤は、室温ではグリーンシートに含まれるバインダー樹脂の溶解性は低いが、乾燥工程における加熱雰囲気下ではグリーンシートに含まれるバインダー樹脂の溶解性が高まるため、シートアタック現象を効果的に防止することができないという問題があった。
【0010】
特許文献4には、塗布ペーストに使用する有機溶剤として、ポリビニルアセタール樹脂(例えば、ポリビニルブチラール等)やアクリル樹脂、及びエチルセルロースが不溶性を示し、更に製造工程で使用可能な温度帯の上限近くに沸点を有するトリアセチン(沸点:260℃)をベースとし、これにエチルセルロースが可溶性を示す低沸点の有機溶剤を特定の割合で加えた溶剤を用いることで耐シートアタック性を改善する発明が開示されている。しかしながら前記溶剤を含有する塗布ペーストを塗布した後、常圧加熱乾燥する場合は、蒸発速度の遅いトリアセチンの含有量が多いので長時間の加熱を要し、長時間の加熱によりポリビニルアセタール樹脂をバインダー樹脂とするグリーンシートが軟化、変形してしまうという問題が認められた。
【0011】
また、近年は、積層セラミック部品1層当たりの厚みが薄くなり積層数が増える傾向があり、1層当たりに従来同様の乾燥時間をかけると積層セラミック部品1個当たりの製造時間が延びて生産効率が落ちるという問題も指摘されている。そのため、ペースト塗布時に蒸発することなく、低温乾燥条件(例えば、40〜100℃)において、短時間で蒸発する溶剤が求められているが、トリアセチンは蒸発速度が遅いため、低温条件では乾燥時間を短縮することは困難であった。
【0012】
さらに、生産効率を高めるうえで問題となるのが、バインダー樹脂を溶剤に溶解するのに要する時間である。積層セラミック部品は製品品種に合わせて多種多様の塗布ペーストを作り分ける必要があるが、バインダー樹脂の溶解が遅いことが塗布ペースト製造工程効率化のボトルネックとなっている。一般的に、エチルセルロースの溶解性の高い溶剤を使用すると溶解の初期段階において、樹脂粉末の表面のみが溶けて膜をはったような状態となり、樹脂全体が均一に溶解した状態になるにはかなりの時間がかかる。ミル等による物理混合や加温による溶解促進も可能であるがそれなりの設備が必要となる。前もってエチルセルロース樹脂を溶剤に溶かしたビヒクル(導電性金属材料等を均質に分散展開させ、物体の表面に固着させることが可能な媒体)を作っておき、希釈剤により薄めて適宜使用する手段も考えられるが、エチルセルロース溶解物は経時変化を伴うため、安定した品質の金属ペーストを製造するためには、消費期限が決められてしまい、その管理が煩雑となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開平07−240340号公報
【特許文献2】特許平07−021833号公報
【特許文献3】特開2005−116504号公報
【特許文献4】特開2009−147202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
従って、本発明の目的は、積層セラミック部品製造工程において、被塗布面を有する部材に塗布することにより配線又は塗膜形成を行うペーストに含有する溶剤であって、前記ペーストに含有するバインダー樹脂を優れた溶解度で且つ速やかに溶解することができ、被塗布面部材を形成するバインダー樹脂を溶解することがなく、すなわちシートアタック現象を引き起こすことがなく、更に、低温乾燥条件において速やかに乾燥させることができる積層セラミック部品製造用溶剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、環状構造含有アルキル基を末端に有するアルキレングリコールジアルキルエーテル及びジアルキレングリコールジアルキルエーテルは、エチルセルロース等のバインダー樹脂の溶解度が高く、ポリビニルアセタール樹脂については広いアセタール化度のものが不溶性を示すこと、すなわち、エチルセルロースとポリビニルアセタール樹脂に対する溶解度のバランスに優れること、さらにエチルセルロースなどのバインダー樹脂の溶解速度が速いこと、その上、沸点がさほど高くないことを見いだした。そして、これらのアルキレングリコールジアルキルエーテル、及び/又はジアルキレングリコールジアルキルエーテルを含有する積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物は、塗布ペーストに含有するバインダー樹脂の溶解性に優れる(すなわち、溶解度が高く、溶解速度が速い)ため効率よく塗布ペーストを製造することができ、被塗布面部材を形成するバインダー樹脂は不溶解性を示すためシートアタック現象を防止することができる。更に、低温乾燥条件においても速やかに乾燥させることができ、積層セラミック部品の生産効率を著しく向上させることができることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
【0016】
すなわち、本発明は下記式(1)
【化1】

(式中、R1、R2は、同一又は異なって、直鎖状、分岐鎖状、又は環状構造含有アルキル基を示し、R1、R2のうち少なくとも一方は環状構造含有アルキル基である。Aはアルキレン基を示し、nは1又は2である)
で表される化合物を含有する積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物を提供する。
【0017】
前記積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物は、ジプロピレングリコールメチル−シクロペンチルエーテルを少なくとも含有することが好ましい。
【0018】
前記積層セラミック部品は、例えば、積層セラミックコンデンサである。
【0019】
本発明は、また、下記式(2)
【化2】

(式中、R1、R2は、同一又は異なって、直鎖状、分岐鎖状、又は環状構造含有アルキル基を示し、R1、R2のうち少なくとも一方はシクロペンチル基である。Aはアルキレン基を示す)
で表される化合物を提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物は、上記式(1)で表されるアルキレングリコールジアルキルエーテル及び/又はジアルキレングリコールジアルキルエーテルを含有するため、エチルセルロースなどの塗布ペーストに配合するバインダー樹脂を容易に溶解することができ、且つ、被塗布面部材を形成するバインダー樹脂であるポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹脂を溶解することない。そのため、シートアタック現象の抑制又は防止効果を発揮することができる。
【0021】
その上、バインダー樹脂の溶解速度が早く、ニッケル、パラジウム等の導電性金属材料やセラミック材料等とエチルセルロース等のバインダー樹脂とを混合することにより得られる塗布ペーストを短時間で簡便に製造することができ、塗布ペースト製造工程の効率化が可能である。更にまた、沸点がさほど高くないため、低温条件でも、速やかに乾燥させることができ、乾燥時間を短縮することが可能となる。それにより、加熱乾燥工程における被塗布面部材の軟化、変形を防止することができ、乾燥後の被塗布面部材を高積層することによって得られる積層セラミック部品の製造効率を著しく向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[式(1)で表される化合物]
本発明の積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物は、上記式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする。式(1)中、R1、R2は、同一又は異なって、直鎖状、分岐鎖状、又は環状構造含有アルキル基を示し、R1、R2のうち少なくとも一方は環状構造含有アルキル基である。Aはアルキレン基を示し、nは1又は2である。
【0023】
式(1)中、R1、R2における直鎖状アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル基などの炭素数1〜8の直鎖状アルキル基等を挙げることができる。分岐鎖状アルキル基としては、例えば、i−プロピル、t−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1、2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−エチルペンチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、2−エチルヘキシル、3−エチルヘキシル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル基等の炭素数3〜8の分枝鎖状アルキル基等を挙げることができる。環状構造含有アルキル基は、少なくとも環状構造を有していればよく、例えば、環状アルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへプチル、シクロオクチル基等の3〜8員環等)や、直鎖状及び/又は分岐鎖状アルキル基と環状アルキル基とが結合した構造(例えば、シクロプロピルメチル基等)等を挙げることができる。
【0024】
Aはアルキレン基を示し、例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、ドデカメチレン、トリデカメチレン、テトラデカメチレン、ペンタデカメチレン、ヘキサデカメチレン基等の炭素数1〜16の直鎖状アルキレン基;メチルメチレン、メチルエチレン、メチルプロピレン、エチルエチレン、1,2−ジメチルエチレン、1,1−ジメチルエチレン、1−エチルプロピレン、2−エチルプロピレン、1,2−ジメチルプロピレン、2,2−ジメチルプロピレン、1−プロピルプロピレン、2−プロピルプロピレン、1−メチル−1−エチルプロピレン、1−メチル−2−エチル−プロピレン、1−エチル−2−メチル−プロピレン、2−メチル−2−エチル−プロピレン、1−メチルブチレン、2−メチルブチレン、3−メチルブチレン、2−エチルブチレン、メチルペンチレン、エチルペンチレン、メチルヘキシレン、メチルヘプチレン、メチルオクチレン、メチルノニレン、メチルデシレン、メチルウンデシレン、メチルドデシレン、メチルテトラデシレン、メチルオクタデシレン基等の炭素数2〜19の分岐鎖状アルキレン基等を挙げることができる。本発明においては、なかでも、エチレン、メチルメチレン、トリメチレン、メチルエチレン等の炭素数2〜3の直鎖状又は分岐鎖状アルキレン基が好ましい。
【0025】
上記式(1)で表される化合物におけるnが1の場合(すなわち、アルキレングリコールジアルキルエーテル)の具体例としては、例えば、直鎖状アルキル基又は分岐鎖状アルキル基と環状構造含有アルキル基とを末端に有するエチレングリコールジアルキルエーテル、環状構造含有アルキル基を両末端に有するエチレングリコールジアルキルエーテル、直鎖状アルキル基又は分岐鎖状アルキル基と環状構造含有アルキル基とを末端に有するプロピレングリコールジアルキルエーテル、環状構造含有アルキル基を両末端に有するプロピレングリコールジアルキルエーテル等を挙げることができる。
【0026】
前記直鎖状アルキル基又は分岐鎖状アルキル基と環状構造含有アルキル基とを末端に有するエチレングリコールジアルキルエーテルとしては、例えば、エチレングリコールメチル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコールエチル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコール−n−プロピル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコールメチル−シクロブチルエーテル、エチレングリコールエチル−シクロブチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピルブチルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−シクロブチルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−シクロブチルエーテル、エチレングリコールメチル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコールエチル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコール−i−ブチル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコール−t−ブチル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコール−s−ブチル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコール−2−メチルブチル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロプロピルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル−シクロブチルエーテル、エチレングリコール−i−ブチル−シクロブチルエーテル、エチレングリコール−t−ブチル−シクロブチルエーテル、エチレングリコール−s−ブチル−シクロブチルエーテル、エチレングリコール−2−メチルブチル−シクロブチルエーテル、エチレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロブチルエーテル、エチレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロブチルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコール−i−ブチル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコール−t−ブチル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコール−s−ブチル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコール−2−メチルブチル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロペンチエーテル等を挙げることができる。
【0027】
前記環状構造含有アルキル基を両末端に有するエチレングリコールジアルキルエーテルとしては、例えば、エチレングリコールジシクロプロピルエーテル、エチレングリコールジシクロブチルエーテル、エチレングリコールジシクロペンチルエーテル、エチレングリコール−シクロプロピル−シクロブチルエーテル、エチレングリコール−シクロプロピル−シクロペンチルエーテル、エチレングリコール−シクロブチル−シクロペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0028】
前記直鎖状アルキル基又は分岐鎖状アルキル基と環状構造含有アルキル基とを末端に有するプロピレングリコールジアルキルエーテルとしては、例えば、プロピレングリコールメチル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコールエチル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコールメチル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコールエチル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコールメチル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコールエチル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−i−プロピル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコール−i−ブチル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコール−s−ブチル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコール−2−メチルブチル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロプロピルエーテル、プロピレングリコール−i−プロピル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−i−ブチル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−s−ブチル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−2−メチルブチル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−i−プロピル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−i−ブチル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−s−ブチル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−2−メチルブチル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0029】
前記環状構造含有アルキル基を両末端に有するプロピレングリコールジアルキルエーテルとしては、例えば、プロピレングリコールジシクロプロピルエーテル、プロピレングリコールジシクロブチルエーテル、プロピレングリコールジシクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−シクロプロピル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−シクロプロピル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−シクロブチル−シクロペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0030】
上記式(1)で表される化合物におけるnが2の場合(すなわち、ジアルキレングリコールジアルキルエーテル)の具体例としては、例えば、直鎖状アルキル基又は分岐鎖状アルキル基と環状構造含有アルキル基とを末端に有するジエチレングリコールジアルキルエーテル、環状構造含有アルキル基を両末端に有するジエチレングリコールジアルキルエーテル、直鎖状アルキル基又は分岐鎖状アルキル基と環状構造含有アルキル基とを末端に有するジプロピレングリコールジアルキルエーテル、環状構造含有アルキル基を両末端に有するジプロピレングリコールジアルキルエーテル等を挙げることができる。
【0031】
前記直鎖状アルキル基又は分岐鎖状アルキル基と環状構造含有アルキル基とを末端に有するジエチレングリコールジアルキルエーテルとしては、例えば、ジエチレングリコールメチル−シクロプロピルエーテル、ジエチレングリコールエチル−シクロプロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピル−シクロプロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−シクロプロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−シクロプロピルエーテル、ジエチレングリコールメチル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコールエチル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコールメチル−シクロペンチルエーテル、ジエチレングリコールエチル−シクロペンチルエーテル、ジエチレングリコール−i−ブチル−シクロプロピルエーテル、ジエチレングリコール−t−ブチル−シクロプロピルエーテル、ジエチレングリコール−s−ブチル−シクロプロピルエーテル、ジエチレングリコール−2−メチルブチル−シクロプロピルエーテル、ジエチレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロプロピルエーテル、ジエチレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロプロピルエーテル、ジエチレングリコール−i−プロピル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−ブチル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコール−t−ブチル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコール−s−ブチル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコール−2−メチルブチル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−プロピル−シクロペンチルエーテル、ジエチレングリコール−i−ブチル−シクロペンチルエーテル、ジエチレングリコール−t−ブチル−シクロペンチルエーテル、ジエチレングリコール−s−ブチル−シクロペンチルエーテル、ジエチレングリコール−2−メチルブチル−シクロペンチルエーテル、ジエチレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロペンチルエーテル、ジエチレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0032】
前記環状構造含有アルキル基を両末端に有するジエチレングリコールジアルキルエーテルとしては、例えば、ジエチレングリコールジシクロプロピルエーテル、ジエチレングリコールジシクロブチルエーテル、ジエチレングリコールジシクロペンチルエーテル、ジエチレングリコール−シクロプロピル−シクロブチルエーテル、ジエチレングリコール−シクロプロピル−シクロペンチルエーテル、ジエチレングリコール−シクロブチル−シクロペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0033】
前記直鎖状アルキル基又は分岐鎖状アルキル基と環状構造含有アルキル基とを末端に有するジプロピレングリコールジアルキルエーテルとしては、例えば、ジプロピレングリコールメチル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−シクロペンチルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−シクロペンチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−シクロペンチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−シクロペンチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−シクロペンチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−プロピル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−i−ブチル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−t−ブチル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−s−ブチル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−2−メチルブチル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−i−プロピル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−ブチル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコール−t−ブチル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコール−s−ブチル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコール−2−メチルブチル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−プロピル−シクロペンチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−ブチル−シクロペンチルエーテル、ジプロピレングリコール−t−ブチル−シクロペンチルエーテル、ジプロピレングリコール−s−ブチル−シクロペンチルエーテル、ジプロピレングリコール−2−メチルブチル−シクロペンチルエーテル、ジプロピレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−シクロペンチルエーテル、ジプロピレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−シクロペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0034】
前記環状構造含有アルキル基を両末端に有するジプロピレングリコールジアルキルエーテルとしては、例えば、プロピレングリコールジシクロプロピルエーテル、プロピレングリコールジシクロブチルエーテル、プロピレングリコールジシクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−シクロプロピル−シクロブチルエーテル、プロピレングリコール−シクロプロピル−シクロペンチルエーテル、プロピレングリコール−シクロブチル−シクロペンチルエーテル等の環状構造含有アルキルを両末端に持つジプロピレングリコールジアルキルエーテル(異性体も含む)を挙げることができる。
【0035】
上記式(1)で表される化合物としては、沸点が125℃以上、250℃以下のものが好ましい。沸点が上記範囲を上回ると、低温条件において速やかに乾燥させることが困難となる傾向がある。一方、沸点が上記範囲を下回ると、塗布ペースト調整時若しくは印刷時に揮発して組成が変動する恐れがあり、これによって安定した配線・塗膜形成が困難となる傾向がある。
【0036】
本発明における上記式(1)で表される化合物としては、なかでも、R1、R2とが異なる基を示す末端アルキル基非対称のアルキレングリコールジアルキルエーテル又はジアルキレングリコールジアルキルエーテルが好ましく、特に、R1、R2のうち、一方が直鎖状アルキル基若しくは分岐鎖状アルキル基であり、他方が環状構造含有アルキル基(特に、シクロペンチル基)であるアルキレングリコールジアルキルエーテル又はジアルキレングリコールジアルキルエーテルが好ましい。nは2であることが好ましい。すなわち、上記式(2)で表される化合物が好ましい。
【0037】
本発明の式(1)で表される化合物としては、ジプロピレングリコールメチル−シクロペンチルエーテル(沸点:150℃、63mmHg)が好ましく用いられる。
【0038】
本発明の式(1)で表される化合物のうち、R1、R2のうち一方が環状構造含有アルキル基であり、他方が直鎖状、又は分岐鎖状アルキル基である化合物(下記式(1-1)で表される化合物)は、例えば、アルカリ、及び相間移動触媒の存在下、下記式(3)で表される化合物と、下記式(4)で表される化合物とを反応させることにより合成することができる。
【化3】

(式中、Rは直鎖状又は分岐鎖状アルキル基を示し、R’は環状構造含有アルキル基を示す。Xはハロゲン原子を示す。A、nは上記に同じ)
【0039】
また、本発明の式(1)で表される化合物のうち、R1、R2が共に環状構造含有アルキル基である化合物(下記式(1-2)で表される化合物)は、例えば、アルカリ、及び相間移動触媒の存在下、下記式(5)で表される化合物と、上記式(4)で表される化合物とを反応させることにより合成することができる。さらに、下記式(1-2)で表される化合物のうち、両末端にそれぞれ異なる環状構造含有アルキル基を有する(=末端アルキル基非対称の)化合物は、上記式(4)で表される化合物を2種類使用し、まず第一の式(4)で表される化合物を反応させてアルキレングリコールアルキルエーテル又はジアルキレングリコールアルキルエーテルを得、続いて第二の式(4)で表される化合物を反応させることにより得られる。
【化4】

(式中、R’は環状構造含有アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。2個のR’は同一であってもよく、異なっていてもよい。A、nは上記に同じ)
【0040】
Rにおける直鎖状、又は分岐鎖状アルキル基としては、R1、R2における直鎖状、又は分岐鎖状アルキル基の例と同様の例を挙げることができる。R’における環状構造含有アルキル基としては、R1、R2における環状構造含有アルキル基の例と同様の例を挙げることができる。Xはハロゲン原子を示し、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子の何れかである。A、nは、式(1)で表される化合物のA、nに対応する。
【0041】
前記アルカリとしては、例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属の水素化物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩等を使用することができる。
【0042】
アルカリの使用量としては、上記式(3)(又は上記式(5))で表される化合物に対して0.5〜15モル倍の範囲で用いることが好ましく、特に1〜10モル倍の範囲で用いることが好ましい。
【0043】
前記相間移動触媒としては、例えば、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド、テトラ−n−ブチルホスホニウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムヒドロキサイド、トリラウリルメチルアンモニウムクロライド等のテトラアルキルアンモニウム塩等を挙げることができる。
【0044】
相間移動触媒の使用量としては、上記式(3)(又は上記式(5))で表される化合物に対して0.01〜0.5モル倍程度の範囲で用いることが好ましく、特に0.05〜0.2モル倍程度の範囲で用いることが好ましい。
【0045】
また、上記反応は溶媒の存在下又は非存在下で行われる。前記溶媒としては、例えば、水;ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素;シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素等を挙げることができる。これらの溶媒は単独で又は2種以上を混合して用いられる。
【0046】
反応温度は、上記式(3)(又は上記式(5))で表される化合物の種類などに応じて適宜選択でき、例えば、50〜120℃、好ましくは70〜100℃、さらに好ましくは80〜90℃程度である。反応時間は、例えば、10〜50時間、好ましくは、30〜40時間である。反応は常圧で行ってもよく、減圧又は加圧下で行ってもよい。反応の雰囲気は反応を阻害しない限り特に限定されず、例えば、空気雰囲気、窒素雰囲気、アルゴン雰囲気などの何れであってもよい。また、反応はバッチ式、セミバッチ式、連続式などの何れの方法で行うこともできる。
【0047】
反応終了後、反応生成物は、例えば、濾過、濃縮、蒸留、抽出、晶析、再結晶、カラムクロマトグラフィーなどの分離手段や、これらを組み合わせた分離手段により分離精製できる。
【0048】
[積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物]
本発明の積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物は、上記式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする。
【0049】
積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物中の上記式(1)で表される化合物の含有量(2種以上含有する場合は、その合計含有量)は、例えば5重量%以上、好ましくは10重量%以上(例えば、10〜100重量%程度)、特に好ましくは20重量%以上(例えば、20〜100重量%程度)である。積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物中には、上記式(1)で表される化合物以外の他の溶剤を実質的に含有しなくてもよい。積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物における上記式(1)で表される化合物の含有量が上記範囲を下回ると、塗布ペーストに含有するバインダー樹脂の溶解速度が低下して、塗布ペーストの製造効率が低下する傾向があり、更に、被塗布面部材を形成するバインダー樹脂を溶解し易くなり、シートアタック現象を防止することが困難となる傾向がある。更にまた、低温乾燥条件において速やかに乾燥させることが困難となる傾向がある。
【0050】
また、本発明の積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物には、その効果を損なわない範囲であれば、上記式(1)で表される化合物以外に他の有機溶剤を添加することができ、それにより用途に合わせて物性を調整することができる。他の有機溶剤を添加する場合、他の有機溶剤の添加量としては、積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物に含有する全溶剤中の、上記(1)で表される化合物の含有量(2種以上含有する場合は、その合計含有量)が、例えば5重量%以上、好ましくは10重量%以上、特に好ましくは20重量%以上となる範囲内であることが好ましい。
【0051】
前記他の有機溶剤としては、例えば、シクロアルキルアルコール、シクロアルキルアセテート、アルキレングリコール、アルキレングリコールジアセテート、アルキレングリコールモノエーテル、上記以外のアルキレングリコールジアルキルエーテル、アルキレングリコールモノエーテルアセテート、ジアルキレングリコールモノエーテル、上記以外のジアルキレングリコールジアルキルエーテル、ジアルキレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、トリアルキレングリコールモノエーテル、トリアルキレングリコールモノエーテルアセテート、3−メトキシブタノール、3−メトキシブタノールアセテート、テトラヒドロフルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコールアセテート、テルペン系化合物とその誘導体等を挙げることができる。
【0052】
前記シクロアルキルアルコールとしては、例えば、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、シクロオクチルアルコール、メチルシクロヘキシルアルコール、エチルシクロヘキシルアルコール、プロピルシクロヘキシルアルコール、i−プロピルシクロヘキシルアルコール、ブチルシクロヘキシルアルコール、i−ブチルシクロヘキシルアルコール、s−ブチルシクロヘキシルアルコール、t−ブチルシクロヘキシルアルコール、ペンチルシクロヘキシルアルコール等のC1-5アルキル基等の置換基を有していてもよい3員〜15員のシクロアルキルアルコール等を挙げることができる。
【0053】
前記シクロアルキルアセテートとしては、例えば、シクロヘキシルアセテート、シクロペンチルアセテート、シクロオクチルアセテート、メチルシクロヘキシルアセテート、エチルシクロヘキシルアセテート、プロピルシクロヘキシルアセテート、i−プロピルシクロヘキシルアセテート、ブチルシクロヘキシルアセテート、i−ブチルシクロヘキシルアセテート、s−ブチルシクロヘキシルアセテート、t−ブチルシクロヘキシルアセテート、ペンチルシクロヘキシルアセテート等のC1-5アルキル基等の置換基を有していてもよい3員〜15員のシクロアルキルアセテート等を挙げることができる。
【0054】
前記アルキレングリコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等を挙げることができる。
【0055】
前記アルキレングリコールジアセテートとしては、例えば、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、1,3−プロパンジオールジアセテート、1,3−ブチレングリコールジアセテート、1,4−ブタンジオールジアセテート、1,5−ペンタンジオールジアセテート、1,6−ヘキサンジオールジアセテート等を挙げることができる。
【0056】
前記アルキレングリコールモノエーテルとしては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノペンチルエーテル等のエチレングリコールモノC1-5アルキルエーテル;プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノペンチルエーテル等のプロピレングリコールモノC1-5アルキルエーテル等を挙げることができる。
【0057】
前記アルキレングリコールジアルキルエーテルとしては、例えば、エチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(直鎖)エーテル(末端アルキル基対称)、エチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキルエーテル(直鎖)(末端アルキル基非対称)、プロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(直鎖)エーテル(末端アルキル基対称)、プロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(直鎖)エーテル(末端アルキル基非対称)、エチレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基対称、末端アルキル基非対称)、エチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキルエーテル(分岐鎖)(末端アルキル基非対称)、プロピレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基対称、末端アルキル基非対称)、プロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基非対称)等を挙げることができる。
【0058】
前記エチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(直鎖)エーテル(末端アルキル基対称)としては、例えば、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールジペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0059】
前記エチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(直鎖)エーテル(末端アルキル基非対称)としては、例えば、エチレングリコールエチルメチルエーテル、エチレングリコールメチルプロピルエーテル、エチレングリコールブチルメチルエーテル、エチレングリコールメチルペンチルエーテル、エチレングリコールエチルプロピルエーテル、エチレングリコールブチルエチルエーテル、エチレングリコールエチルペンチルエーテル、エチレングリコールブチルプロピルエーテル、エチレングリコールプロピルペンチルエーテル、エチレングリコールブチルペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0060】
前記プロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(直鎖)エーテル(末端アルキル基対称)としては、例えば、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジプロピルエーテル、プロピレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールジペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0061】
前記プロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(直鎖)エーテル(末端アルキル基非対称)としては、例えば、プロピレングリコールエチルメチルエーテル、プロピレングリコールメチルプロピルエーテル、プロピレングリコールブチルメチルエーテル、プロピレングリコールメチルペンチルエーテル、プロピレングリコールエチルプロピルエーテル、プロピレングリコールブチルエチルエーテル、プロピレングリコールエチルペンチルエーテル、プロピレングリコールブチルプロピルエーテル、プロピレングリコールプロピルペンチルエーテル、プロピレングリコールブチルペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0062】
前記エチレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基対称、末端アルキル基非対称)としては、例えば、エチレングリコールジ−i−プロピルエーテル、エチレングリコールジ−i−ブチルエーテル、エチレングリコールジ−t−ブチルエーテル、エチレングリコールジ−s−ブチルエーテル、エチレングリコールジ−3−メチルブチルエーテル、エチレングリコールジ−2−メチルブチルエーテル、エチレングリコールジ−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコールジ−2,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコールジ−1,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコールジ−1,1−ジメチルプロピルエーテル等のエチレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基対称);エチレングリコール−i−プロピル−i−ブチルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル−t−ブチルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル−s−ブチルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル−3−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル−2−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−i−ブチル−t−ブチルエーテル、エチレングリコール−i−ブチル−s−ブチルエーテル、エチレングリコール−i−ブチル−3−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−i−ブチル−2−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−i−ブチル−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−i−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−i−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−i−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−t−ブチル−s−ブチルエーテル、エチレングリコール−t−ブチル−3−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−t−ブチル−2−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−t−ブチル−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−t−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−t−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−t−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−s−ブチル−3−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−s−ブチル−2−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−s−ブチル−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−s−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−s−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−s−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−3−メチルブチル−2−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−3−メチルブチル−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−3−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−3−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−3−メチルブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−2−メチルブチル−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−2−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−2−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−2−メチルブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−1−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−1−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−1−メチルブチルエーテル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル等のエチレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基非対称)等を挙げることができる。
【0063】
前記エチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基非対称)としては、例えば、エチレングリコールメチル−i−プロピルエーテル、エチレングリコールエチル−i−プロピルエーテル、エチレングリコール−n−プロピル−i−プロピルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−i−プロピルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−i−プロピルエーテル、エチレングリコールメチル−i−ブチルエーテル、エチレングリコールエチル−i−ブチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピル−i−ブチルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−i−ブチルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−i−ブチルエーテル、エチレングリコールメチル−t−ブチルエーテル、エチレングリコールエチル−t−ブチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピル−t−ブチルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−t−ブチルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−t−ブチルエーテル、エチレングリコールメチル−s−ブチルエーテル、エチレングリコールエチル−s−ブチルエーテル、エチレングリコール−s−プロピル−t−ブチルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−s−ブチルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−s−ブチルエーテル、エチレングリコールメチル−3−メチルブチルエーテル、エチレングリコールエチル−3−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピル−3−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−3−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−3−メチルブチルエーテル、エチレングリコールメチル−2−メチルブチルエーテル、エチレングリコールエチル−2−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピル−2−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−2−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−2−メチルブチルエーテル、エチレングリコールメチル−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコールエチル−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピル−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−1−メチルブチルエーテル、エチレングリコールメチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコールエチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−n−プロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコールメチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコールエチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−n−プロピル−2,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコールメチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコールエチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、エチレングリコール−n−プロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、エチレングリコール−n−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、エチレングリコール−n−ペンチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル等を挙げることができる。
【0064】
前記プロピレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基対称、末端アルキル基非対称)としては、例えば、プロピレングリコールジ−i−プロピルエーテル、プロピレングリコールジ−i−ブチルエーテル、プロピレングリコールジ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールジ−s−ブチルエーテル、プロピレングリコールジ−3−メチルブチルエーテル、プロピレングリコールジ−2−メチルブチルエーテル、プロピレングリコールジ−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコールジ−2,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコールジ−1,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコールジ−1,1−ジメチルプロピルエーテル等のプロピレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基対称);プロピレングリコール−i−プロピル−i−ブチルエーテル、プロピレングリコール−i−プロピル−t−ブチルエーテル、プロピレングリコール−i−プロピル−s−ブチルエーテル、プロピレングリコール−i−プロピル−3−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−i−プロピル−2−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−i−プロピル−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−i−プロピル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−i−プロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−i−プロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−i−ブチル−t−ブチルエーテル、プロピレングリコール−i−ブチル−s−ブチルエーテル、プロピレングリコール−i−ブチル−3−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−i−ブチル−2−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−i−ブチル−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−i−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−i−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−i−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチル−s−ブチルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチル−3−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチル−2−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチル−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−s−ブチル−3−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−s−ブチル−2−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−s−ブチル−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−s−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−s−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−s−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−3−メチルブチル−2−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−3−メチルブチル−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−3−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−3−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−3−メチルブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−2−メチルブチル−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−2−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−2−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−2−メチルブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−1−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−1−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−1−メチルブチルエーテル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル等のプロピレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基非対称)等(異性体も含む)等を挙げることができる。
【0065】
前記プロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基非対称)としては、例えば、プロピレングリコールメチル−i−プロピルエーテル、プロピレングリコールエチル−i−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−i−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−i−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−i−プロピルエーテル、プロピレングリコールメチル−i−ブチルエーテル、プロピレングリコールエチル−i−ブチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−i−ブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−i−ブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−i−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチル−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールエチル−t−ブチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−t−ブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−t−ブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチル−s−ブチルエーテル、プロピレングリコールエチル−s−ブチルエーテル、プロピレングリコール−s−プロピル−t−ブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−s−ブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−s−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチル−3−メチルブチルエーテル、プロピレングリコールエチル−3−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−3−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−3−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−3−メチルブチルエーテル、プロピレングリコールメチル−2−メチルブチルエーテル、プロピレングリコールエチル−2−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−2−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−2−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−2−メチルブチルエーテル、プロピレングリコールメチル−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコールエチル−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−1−メチルブチルエーテル、プロピレングリコールメチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコールエチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコールメチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコールエチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−2,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコールメチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコールエチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、プロピレングリコール−n−ペンチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル等(異性体も含む)を挙げることができる。
【0066】
前記アルキレングリコールモノアルキルエーテルアセテートとしては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノペンチルエーテルアセテート等のエチレングリコールモノC1-5アルキルエーテルアセテート;プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノペンチルエーテルアセテート等のプロピレングリコールモノC1-5アルキルエーテルアセテート等のプロピレングリコールグリコールモノC1-5アセテート等(異性体を含む)を挙げることができる。
【0067】
前記ジアルキレングリコールモノエーテルとしては、例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル等のジエチレングリコールモノC1-5アルキルエーテル;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノペンチルエーテル等のジプロピレングリコールモノC1-5アルキルエーテル等(異性体を含む)を挙げることができる。
【0068】
前記ジアルキレングリコールジアルキルエーテルとしては、例えば、ジエチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(直鎖)エーテル(末端アルキル基対称)、ジエチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキルエーテル(直鎖)(末端アルキル基非対称)、ジプロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(直鎖)エーテル(末端アルキル基対称)、ジプロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(直鎖)エーテル(末端アルキル基非対称)、ジエチレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基対称、末端アルキル基非対称)、ジエチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキルエーテル(分岐鎖)(末端アルキル基非対称)、ジプロピレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基対称、末端アルキル基非対称)、ジプロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(分岐鎖)エーテル(末端アルキル基非対称)等を挙げることができる。
【0069】
前記ジエチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキル(直鎖)エーテル(末端アルキル基対称)としては、例えば、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0070】
前記ジエチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキルエーテル(直鎖)(末端アルキル基非対称)としては、例えば、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールエチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールブチルエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールブチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールプロピルペンチルエーテル、ジエチレングリコールブチルペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0071】
前記ジプロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキルエーテル(直鎖)(末端アルキル基対称)としては、例えば、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジプロピルエーテル、ジプロピレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールジペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0072】
前記ジプロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキルエーテル(直鎖)(末端アルキル基非対称)としては、例えば、ジプロピレングリコールエチルメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールブチルメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルペンチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルプロピルエーテル、プロピレングリコールブチルエチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルペンチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールブチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールプロピルペンチルエーテル等を挙げることができる。
【0073】
前記ジエチレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキルエーテル(分岐鎖)(末端アルキル基非対称)としては、例えば、ジエチレングリコールメチル−i−プロピルエーテル、ジエチレングリコールエチル−i−プロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピル−i−プロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−i−プロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−i−プロピルエーテル、ジエチレングリコールメチル−i−ブチルエーテル、ジエチレングリコールエチル−i−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピル−i−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−i−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−i−ブチルエーテル、ジエチレングリコールメチル−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールエチル−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピル−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールメチル−s−ブチルエーテル、ジエチレングリコールエチル−s−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−s−プロピル−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−s−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−s−ブチルエーテル、ジエチレングリコールメチル−3−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコールエチル−3−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピル−3−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−3−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−3−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコールメチル−2−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコールエチル−2−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピル−2−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−2−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−2−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコールメチル−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコールエチル−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピル−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコールメチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールエチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールメチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールエチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピル−2,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールメチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールエチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジエチレングリコール−n−ペンチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル等を挙げることができる。
【0074】
前記ジエチレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキルエーテル(分岐鎖)(末端アルキル基対称、末端アルキル基非対称)としては、例えば、ジエチレングリコールジ−i−プロピルエーテル、ジエチレングリコールジ−i−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジ−s−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジ−3−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコールジ−2−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコールジ−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコールジ−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールジ−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールジ−1,1−ジメチルプロピルエーテル等のジエチレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキルエーテル(分岐鎖)(末端アルキル基対称);ジエチレングリコール−i−プロピル−i−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−プロピル−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−プロピル−s−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−プロピル−3−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−プロピル−2−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−プロピル−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−プロピル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−i−プロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−i−プロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−i−ブチル−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−ブチル−s−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−ブチル−3−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−ブチル−2−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−ブチル−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−i−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−i−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−i−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−t−ブチル−s−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−t−ブチル−3−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−t−ブチル−2−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−t−ブチル−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−t−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−t−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−t−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−s−ブチル−3−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−s−ブチル−2−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−s−ブチル−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−s−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−s−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−s−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−3−メチルブチル−2−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−3−メチルブチル−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−3−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−3−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−3−メチルブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−2−メチルブチル−1−メチルブチルエーテル、ジエチレングリコール−2−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−2−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−2−メチルブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−1−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−1−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−1−メチルブチルエーテル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル等のジエチレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキルエーテル(分岐鎖)(末端アルキル基非対称)等を挙げることができる。
【0075】
前記ジプロピレングリコールC1-5アルキル(直鎖)C1-5アルキルエーテル(分岐鎖)(末端アルキル基非対称)としては、例えば、ジプロピレングリコールメチル−i−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−i−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−i−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−i−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−i−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−i−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−i−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−i−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−i−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−i−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−t−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−t−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−t−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−t−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−t−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−s−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−s−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−s−プロピル−t−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−s−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−s−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−3−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−3−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−3−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−3−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−3−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−2−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−2−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−2−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−2−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−2−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−2,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールエチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ペンチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル等を挙げることができる。
【0076】
前記ジプロピレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキルエーテル(分岐鎖)(末端アルキル基対称、末端アルキル基非対称)としては、例えば、ジプロピレングリコールジ−i−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールジ−i−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジ−t−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジ−s−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジ−3−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコールジ−2−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコールジ−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコールジ−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールジ−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールジ−1,1−ジメチルプロピルエーテル等のジプロピレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキルエーテル(分岐鎖)(末端アルキル基対称);ジプロピレングリコール−i−プロピル−i−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−プロピル−t−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−プロピル−s−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−プロピル−3−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−プロピル−2−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−プロピル−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−プロピル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−i−プロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−i−プロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−i−ブチル−t−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−ブチル−s−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−ブチル−3−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−ブチル−2−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−ブチル−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−i−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−i−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−i−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−t−ブチル−s−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−t−ブチル−3−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−t−ブチル−2−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−t−ブチル−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−t−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−t−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−t−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−s−ブチル−3−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−s−ブチル−2−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−s−ブチル−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−s−ブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−s−ブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−s−ブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−3−メチルブチル−2−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−3−メチルブチル−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−3−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−3−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−3−メチルブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−2−メチルブチル−1−メチルブチルエーテル、ジプロピレングリコール−2−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−2−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−2−メチルブチル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−1−メチルブチル−2,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−1−メチルブチル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−1−メチルブチルエーテル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−1,2−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−2,2−ジメチルプロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−1,2−ジメチルプロピル−1,1−ジメチルプロピルエーテル等のジプロピレングリコールC1-5アルキル(分岐鎖)C1-5アルキルエーテル(分岐鎖)(末端アルキル基非対称)等(異性体も含む)を挙げることができる。
【0077】
前記ジアルキレングリコールモノアルキルエーテルアセテートとしては、例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノペンチルエーテルアセテート等のジエチレングリコールモノC1-5アルキルエーテルアセテート;ジプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノペンチルエーテルアセテート等のジプロピレングリコールモノC1-5アルキルエーテルアセテート等(異性体を含む)を挙げることができる。
【0078】
トリアルキレングリコールモノエーテルとしては、例えば、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノペンチルエーテル等のトリエチレングリコールモノC1-5アルキルエーテル;トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノペンチルエーテル等のトリプロピレングリコールモノC1-5アルキルエーテル等(異性体を含む)を挙げることができる。
【0079】
前記トリアルキレングリコールモノエーテルアセテートとしては、例えば、トリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノペンチルエーテルアセテート等のトリエチレングリコールモノC1-5アルキルエーテルアセテート;
トリプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノペンチルエーテルアセテート等のトリプロピレングリコールモノC1-5アルキルエーテルアセテート等(異性体を含む)を挙げることができる。
【0080】
前記テルペン系化合物とその誘導体としては、例えば、ターピネオール、ターピネオールアセテート、ジヒドロターピネオール、ジヒドロターピニルアセテート、ジヒドロターピニルプロピオネート、リモネン、メンタン、メントール等を挙げることができる。
【0081】
本発明に係る積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物は、上記構成により、エチルセルロース等のバインダー樹脂のバインダー性能を十分に発揮させることができ、被塗布面部材への侵食を生じることがない。その上、溶解速度が早く、ニッケル、パラジウム等の導電性金属材料やセラミック材料とエチルセルロース等のバインダー樹脂とを混合することにより得られる塗布ペーストを短時間で簡便に製造することができる。これにより生産効率を飛躍的に向上させることが可能となる。
【0082】
更に、本発明に係る積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物は蒸発乾燥が容易で積層セラミック部品の生産効率を著しく向上させることができる。本発明に係る積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物は、例えば、コンデンサ、インダクタ、バリスタ、サーミスタ、スピーカ、アクチュエータ、アンテナ、固体酸化物燃料電池(SOFC)などの積層セラミック部品(特に、積層セラミックコンデンサ)製造用溶剤として有用である。
【実施例】
【0083】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
【0084】
実施例1
水酸化ナトリウム(顆粒状)108.0g(2.70mol)とジプロピレングリコールモノメチルエーテル 200.0g(1.35mol)を混合し、室温下、テトラブチルアンモニウムブロミドを43.5g(0.135mol)添加し、内温を80℃にして30分間撹拌した。そこへ、シクロペンチルブロミド 402.2g(2.70mol)を内温が80〜90℃になるように、5時間かけて滴下した。内温80〜90℃で1.5時間経過後、系内のシクロペンチルブロミドの残存が少なくなったため、水酸化ナトリウム(顆粒状)を27.0g(0.675mol)を添加し、シクロペンチルブロミド 100.6g(0.675mol)を1時間かけて滴下した。1時間経過後、同様に水酸化ナトリウム(顆粒状)を27.0g(0.675mol)を添加し、シクロペンチルブロミド 100.6g(0.675mol)を1時間かけて滴下した。この後、この操作を4回繰り返して反応を続けた。反応開始(最初のシクロペンチルブロミドの滴下開始時)から54時間経過したところで反応容器に塩が多く付着したため、固液を分離して塩を除去した。液体部分は反応容器へ戻し、水酸化ナトリウム(顆粒状)を108.0g(2.70mol)添加した。内温を80℃にしてシクロペンチルブロミド 100.6g(0.675mol)を1時間かけて滴下した。1時間経過後、水酸化ナトリウム(顆粒状)を27.0g(0.675mol)を添加し、シクロペンチルブロミド 100.6g(0.675mol)を1時間かけて滴下した。この後、この操作を3回繰り返して反応を続けた。反応開始から99時間経過したところで、室温まで冷却し、水 1500gを添加して塩を溶解し、分液して有機層(粗液)を110.8g得た(ガスクロマトグラフィー:純度45.7%、反応収率17.4%)。
【0085】
粗液 109.6gをフラスコに仕込み、マクマホンパッキンカラムを用いた単蒸留装置にて精製を行った。始めに缶温 140〜151℃、圧力 63〜95mmHgでジプロピレングリコールモノメチルエーテル、シクロペンチルブロミドなど残存する原料や低沸点成分を留出させた。その後、缶温 149〜153℃、圧力 57〜63mmHgの条件で留出を行い、ジプロピレングリコールメチル−シクロペンチルエーテルを26.7g得た。ガスクロマトグラフィーによる純度は異性体混合物として100%であった(精製収率:53.2%、一貫収率:9.3%)。
<構造確認>
1H-NMR δ1.12〜1.16 (6H, m), δ1.49〜1.50 (2H, m), δ1.55〜1.75 (6H, m), δ3.30〜3.45 (6H, m), δ3.45〜3.53 (1H, m), δ3.57〜3.63 (2H, m), δ4.02〜4.10 (1H, m)
13C-NMR δ16.9, δ17.1, δ18.1, δ18.2, δ23.3, δ23.4, δ32.6, δ32.9, δ59.1, δ72.5, δ72.6, δ73.1, δ73.5, δ74.8, δ75.0, δ76.6, δ79.6, δ79.7
【0086】
実施例1、比較例1、2
下記表1に記載の溶剤について、下記方法により評価を行った。
<評価方法>
下記表1に記載の溶剤中に、ポリビニルブチラール樹脂として商品名「エスレックBL−S」、商品名「エスレックBL−1」、商品名「エスレックBH−3」(すべて、積水化学(株)製)及び、エチルセルロースとして商品名「エトセルSTD」(ダウ・ケミカル社製)をそれぞれ樹脂濃度が5重量%になるように添加し、液温65℃で3時間加熱溶解し、室温(25℃)で放冷した。尚、加熱溶解操作としては、サンプル瓶を室温でボルテックスミキサーにて10秒間振盪した後、温水バス(65℃)に漬け、15分加熱ごとにボルテックスミキサーにて10秒間振盪させる操作を行った。
【0087】
液温65℃で3時間加熱溶解操作を行った時点(下記表1で「65℃」と表記)と、その後、室温(25℃)で放冷した時点(下記表1で「室温」と表記)において、目視観察により各樹脂が各溶剤に対して溶解性を示すか否かを下記樹脂溶解性の評価基準に従って評価した。
<樹脂溶解性の評価基準>
◎:樹脂がすべて溶解した。
○:樹脂がほぼ溶解した。
△:樹脂が一部溶解した。
×:樹脂が不溶であった。
【0088】
また、エトセルSTDの完溶所要時間は、15分毎のボルテックスミキサーでの振盪時に目視にて観察し、樹脂が完全に溶解したことが確認されるまでの時間を計測した。
【0089】
更に、各溶剤の性能を下記溶剤性能の評価基準に従って総合的に評価した。
<溶剤性能の評価基準>
○:エチルセルロースに対して可溶解性を示し、ポリビニルブチラール樹脂に対して、室温(25℃)において不溶解性を示す溶剤であり、且つ、エチルセルロースの完溶に要する時間が1時間未満のもの
△:エチルセルロースに対して可溶解性を示し、ポリビニルブチラール樹脂に対して、室温(25℃)において不溶解性を示す溶剤であり、且つ、エチルセルロースの完溶に要する時間が1時間以上のもの
×:エチルセルロースに対して可溶解性を示し、ポリビニルブチラール樹脂に対して、室温(25℃)において可溶解性を示す溶剤
【0090】
【表1】

【0091】
表1中の略号は以下の通りである。
DPMCPen:ジプロピレングリコールメチル−シクロペンチルエーテル(ダイセル化学工業(株)製)
DPMNP:ジプロピレングリコールメチル−n−プロピルエーテル(ダイセル化学工業(株)製)
DHTA:ジヒドロターピニルアセテート(商品名「メンタノールAC」、日本香料薬品(株)製)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(1)
【化1】

(式中、R1、R2は、同一又は異なって、直鎖状、分岐鎖状、又は環状構造含有アルキル基を示し、R1、R2のうち少なくとも一方は環状構造含有アルキル基である。Aはアルキレン基を示し、nは1又は2である)
で表される化合物を含有する積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物。
【請求項2】
ジプロピレングリコールメチル−シクロペンチルエーテルを少なくとも含有する請求項1に記載の積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物。
【請求項3】
積層セラミック部品が積層セラミックコンデンサである請求項1又は2に記載の積層セラミック部品製造用溶剤または溶剤組成物。
【請求項4】
下記式(2)
【化2】

(式中、R1、R2は、同一又は異なって、直鎖状、分岐鎖状、又は環状構造含有アルキル基を示し、R1、R2のうち少なくとも一方はシクロペンチル基である。Aはアルキレン基を示す)
で表される化合物。

【公開番号】特開2013−30588(P2013−30588A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165117(P2011−165117)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(000002901)株式会社ダイセル (1,236)
【Fターム(参考)】