説明

筆記具

【課題】軸筒そのものでリフィールを保持しない筆記具において、軸筒に装着されるリフィール保持部材による外界との空気の流通を確保し、筆記を速くした場合でも描線の掠れを防止する。
【解決手段】軸筒15内にリフィール60が収容され、前記軸筒15の先端に合成樹脂製の先軸40が嵌合される筆記具10であって、前記先軸40の内周面の複数箇所に放射状に等配された厚肉部42を設け、該厚肉部42が前記リフィール60の外周と接触してこれを保持するとともに、該厚肉部42間の間隙43で外界と前記軸筒15内部との空気の流通が可能となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リフィールを収容する軸筒自体ではリフィールを保持せず、別にリフィールを指示する部材を備える筆記具に関し、特に該軸筒が木製であるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ボールペンのような、リフィールを収容する筆記具の軸筒は、加工時の寸法バラつきが少なく、また温度、湿度による寸法変化の少ないプラスチック樹脂、金属によるものが主流である。しかし、自然な風合いを生かした温かみのある材質として木材を筆記具の軸筒に採用する場合もある。しかし、木材は、厳密な意味では均一なものはないので、これで軸筒を形成すると、加工後の保存状態(例えば温度、湿度)により寸法が変化し、さらに加工後の歪み、反り、捻れといった変形も生じうる。このような、寸法の変化が避けられない材質で軸筒を形成する場合、その中にリフィールを収納しこれを保持しようとすると、その寸法の変化によりリフィールの保持箇所の形状が製品ごとに区々となり、それによって筆記時にリフィールにガタつきが生ずることがある。このようなガタつきは筆記の際に使用者に不快感を与えることになる。
【0003】
このように、木材のような環境によって寸法変化が生じやすい材質で筆記具の軸筒を形成しつつ、その寸法の変化、及びその変化に起因するガタつきを防ごうとする目的で、リフィールが圧入あるいは嵌着されるような部材を、プラスチック樹脂あるいは金属のような寸法変化が生じにくい材質のもので形成し、これを軸筒に装着することがある。
このような例として、下記特許文献1のように、軸筒の先端部にアダプターを挿入し、それによりリフィールの先端を密着させ、それによってガタつきを防ぐ技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平4−53973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように部材への圧入あるいは嵌着でリフィールを保持する場合、リフィールが保持される部位は当該部材と密着あるいはこれに近い状態となるため、軸筒内に空気が導入されにくくなる。よって、筆記を速くした場合には、インクの消費分を補う空気の導入が追いつかず、インクがペン先まで十分に行き渡らずに、描線が掠れてしまうことがある。たとえば、上記特許文献1記載の発明では、先軸側において軸筒からの内部と外部との間で空気の流通路が小さいため、特に筆記を速くした場合では描線の掠れが顕著となってしまう。
そこで、本発明は、軸筒そのものでリフィールを保持しない筆記具において、軸筒に装着されるリフィール保持部材による外界との空気の流通を確保し、筆記を速くした場合でも描線の掠れを防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題に鑑み、本発明は、軸筒15内にリフィール60が収容され、
前記軸筒15の先端に合成樹脂製の先軸40が嵌合される筆記具10であって、
前記先軸40の内周面の複数箇所に放射状に等配された厚肉部42を設け、該厚肉部42が前記リフィール60の外周と接触してこれを保持するとともに、該厚肉部42間の間隙43で、外界と前記軸筒15の内部とで空気の流通が可能となっていることを特徴とする。
なお、本発明においては、筆記具10において、筆記先端の位置する方向を「先端」と定義し、その反対方向を「後端」と定義する。
軸筒15は円筒状に形成された部材で、その内部空間にリフィール60を収容する。本発明においては、軸筒15は直接リフィール60と接触してこれを保持することはない。軸筒15の材質は特に限定されないが、リフィール60への保持に直接関与することはないので、製造後に多少の変形が生じ得る木材のような材質で形成することもできる。
【0007】
先軸40は、先端に向かい先細形状を呈し、その先端と後端とが開放している。この先軸40は合成樹脂により形成され、内部空間を形成するためのコアピンが挿入される2つ以上の割り型を用いた射出成形で形成することができる。
先軸40はその後端部分で軸筒15の先端部分と接続される。先軸40は、軸筒15と直接接続されることとしてもよいし、あるいは、軸筒15の先端に継手部材を装着して、この継手部材に先軸40を装着することとしてもよい。一方、先軸40の先端からは、軸筒15内部に収容されたリフィール60の筆記先端が突出することとなっている。
先軸40の内周面の複数箇所には、上述のように、厚肉部42が放射状に等配されている。この厚肉部42とは、リフィール60の先端部分と接触してこれを保持する部分である。
【0008】
一方、厚肉部42が形成されていない箇所、すなわち厚肉部42間の間隙43に当たる部分は、リフィール60が先軸40に保持されている際にもリフィール60と接触することはない。よってその間から軸筒15内部への空気の流通が可能となっている。
以上の構成により、筆記によりリフィール60内のインクが消費されても、その分の体積に相当する空気が速やかにその間隙43から軸筒15内部へ導入される。これにより、速書時でも描線の掠れが防止できるようになっている。
なお、前記軸筒15の後端に尾栓50が固定され、前記リフィール60の後端は、該尾栓50に当接して保持されていることが望ましい。この尾栓50も、前記先軸40と同様、合成樹脂の射出成形にて形成することが可能である。また、前記先軸40と同様の厚肉部42を形成し、これによってリフィール60の後端を保持することが望ましい。
【0009】
さらに、前記先軸40の側面部に空気置換孔45が形成されていてもよい。この空気置換孔45は、前記厚肉部42が設けられている箇所を避けて形成されることが望ましい。この空気置換孔45により、より速やかな軸筒15内部への空気の流通が可能となっている。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、上記のように構成されているので、たとえば木材のように成形時点における寸法のバラつきや、成形後の環境要因による変形が生じやすい材質で軸筒を形成しても、軸筒自体がリフィールの保持に直接関与しないため、軸筒の成型精度はそれほど高めなくとも済むようになる。また、リフィールの保持に関与する部材は合成樹脂により成型されるため高い成型精度を容易に確保でき、それにより形成された厚肉部によってリフィールの確実な保持が可能となっている。しかもその厚肉部間の間隙が十分確保されているので、その間隙を通じた速やかな空気流通が可能となっている。また、従来技術のように先軸表面や尾栓に通気孔を設けなくとも空気流通が可能であり外観上の美観を損ねない。以上により、リフィールが軸筒と直接接触しない構造であっても、筆記時のリフィールのガタつきを防ぎ、また、筆記を速くしても掠れず快適な筆記描線を得ることができることとなっている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る筆記具を、キャップを先端に装着した状態を側面図(A)、底面図(B)、平面図(C)及び側面断面図(D)で示すとともに、キャップを後端に装着した状態を側面断面図(E)で示す。
【図2】本発明における第1の実施の形態に係る筆記具で使用されるキャップを側面断面図(A)、底面図(B)及び平面図(C)で示す。
【図3】本発明における第1の実施の形態に係る筆記具で使用される先軸を正面図(A)、底面図(B)、正面斜方の一部断面図(C)及び側面断面図(D)で示す。
【図4】本発明における第1の実施の形態に係る筆記具で使用される尾栓を側面断面図(A)、平面図(B)、正面一部断面図(C)及び(A)におけるI−I断面図(D)で示す。
【図5】本発明における第2の実施の形態に係る筆記具で使用される先軸を正面図(A)、底面図(B)、正面断面図(C)及び(C)におけるII−II断面図(D)で示す。
【図6】本発明における第2の実施の形態に係る筆記具で使用される先軸の成形状態を、樹脂の射出前(A)及び射出後(B)の状態で示す側面断面図である。ただし、(B)においては射出成形品を明りょうに示すため、金型のハッチングを省略している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(1)第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態に係る筆記具10は、図1に示すように、ボールペンとして形成されている。図1(A)では、軸筒15の先端にキャップ20が装着された状態が示されている。軸筒15の後端には尾栓50が装着されている(図1(A)及び(C))。キャップ20にはクリップ21が形成されているとともに、その底面には誤飲時に気道を確保するための通気孔22が設けられている(図1(B))。キャップ20は、非筆記時には図1(A)及び(D)に示すように軸筒15の先端に装着されるとともに、筆記時には図1(E)に示すように軸筒15の後端に装着可能である。キャップ20は、ポリプロピレン、ABS、ポリカーボネート等の硬質プラスチックの射出成形にて形成される。
【0013】
軸筒15は、図1(D)に示すように、木製部材を円筒状に切削加工して形成している。その内部には、チップ継手61を介して先端にボールペンチップ62が装着されたリフィール60が収容されている。軸筒15の内径は、リフィール60の外径よりやや大きくなっており、軸筒15とリフィール60とが直接に接触する箇所はない。軸筒15の後端には、尾栓50の小径部分51が挿入され、軸筒15の内面とは接着剤にて接着されている。尾栓50の先端部分には、リフィール60の後端が挿入され保持されている。また、尾栓50の後端に位置する大径部分52の外径は軸筒15の外径とほぼ同一である。尾栓50は、接着剤との相性の良いポリプロピレン、ABS、ポリカーボネート等の硬質プラスチックの射出成形にて形成される。
【0014】
一方、軸筒15の先端には、真鍮、黄銅、アルミニウム等の金属製の軸継手30の小径部分31が挿入され、これもまた軸筒15の内面とは接着剤にて接着されている。軸継手30の大径部分32は軸筒15の先端から露出しており、外周面には雄ネジ33が形成されている(図1(D)及び(E))。
さらに軸筒15の先端にはまた、軸筒15の外径とほぼ同一な後半部分46と、先端にかけてテーパー状に縮径する前半部分41とを有する先軸40が装着されている。先軸40の先端及び後端はいずれも開放している。そのうち後端部分の内周面には雌ネジ47が形成され(図3(C)及び(D)参照)、前記軸継手30の雄ネジ33と螺合することとなっている。また先端部分からは、リフィール60先端のボールペンチップ62が突出している(図1(D)及び(E))。先軸40は、ポリプロピレン、ABS、ポリカーボネート等の硬質プラスチックの射出成形にて形成される。
【0015】
キャップ20の構造をさらに、図2を参照しつつ説明する。キャップ20は先端に底部を有し、後端が開放した略円筒形状を呈する(図2(A))。またその先端の3箇所には、先述した通気孔22が設けられている(図2(A)及び(B))。キャップ20の先端縁付近からは、後端方向へ延びるクリップ21が形成されている(図2(A)及び(C))。キャップ20の開放端側には、放射状に等配された8個のアンダーカットとして形成された厚肉部位が前後に2列設けられている。このうち、先端側の列は、先軸40の前半部分41と後半部分46との境界付近の外周に設けられた先端側係止突条44(図3参照)と係止するための、先端側係止部23として形成されている。また、後端側の列は、尾栓50の大径部分52の先端縁付近の外周に設けられた後端側係止突条54(図4参照)と係止するための後端側係止部24として形成されている。
【0016】
先軸40の構造をさらに、図3を参照しつつ説明する。先軸40は、先述の通り、軸筒15の外径とほぼ同一の外径を有する後半部分46と、先端にかけてテーパー状に縮径する前半部分41とから成る。後半部分46と前半部分41との境界部分には、キャップ20の前記先端側係止部23が係止する周状の突条である先端側係止突条44が設けられている(図3(A)〜(D))。後半部分46の内周には雌ネジ47が形成され(図3(C)及び(D))、先述の通り、軸筒15に接着されている軸継手30の雄ネジ33と螺合するようになっている。先端側係止突条44の先端側には、互いに対向する2箇所に空気置換孔45が設けられている(図3(C)及び(D))。また、前半部分41内周の、先端付近には放射状に4箇所、アンダーカットとして形成された厚肉部42が等配されている(図3(B)及び(D))。この厚肉部42は、リフィール60のボールペンチップ62の外周を4点で保持している(図1(D)及び(E)参照)。また、前半部分41内周にはさらに、前後方向に延びる先端側リブ48がやはり4箇所、放射状に等配されている(図3(B)及び(D))。この先端側リブ48にはリフィール60のチップ継手61の部分が圧入される。よって、この先端側リブ48の部分でもリフィール60が保持されている。
【0017】
尾栓50の構造をさらに、図4を参照しつつ説明する。尾栓50の後端では小径部分51の外側を大径部分52が取り囲んでおり、これらが後端面53で連結している(図4(A)及び(B))。小径部分51と大径部分52との間の空間部55(図3(A)及び(C))は、小径部分51に接着剤を塗布して軸筒15と接着する際に、余分な接着剤を収容する目的と、射出成型時に大径部分52のヒケを防止する目的とで設けられている。また、大径部分52の先端側外周には、先述の通り、キャップ20の前記後端側係止部24が係止する周状の突条である後端側係止突条54が設けられている(図3(A)及び(C))。尾栓50の内部空間の内径は、先端側で比較的大径となっており、後端側で比較的小径となっている。そしてこの内径の異なる段差部分が、リフィール60の後端が突き当たる後端受け部56となっている(図3(A))。またこの先端側の内部空間には、前後方向に延びる後端側リブ57が6箇所、放射状に等配されている(図3(A)及び(D))。この後端側リブ57にはリフィール60の後端が圧入されている。よって、この後端側リブ57の部分でもリフィール60が保持されている。
【0018】
本実施の形態の筆記具10は、以下のようにして組み立てられる。
まず、尾栓50の小径部分51の外側に接着剤を塗布し、この状態で軸筒15の後端に挿入し、接着する。また、軸継手30の小径部分30の外側にも接着剤を塗布し、この状態で軸筒15の先端に挿入し、接着する。そして、軸筒15の先端から露出している軸継手30の先端から、リフィール60の後端を挿入し、尾栓50の後端受け部56へ当接させる。この状態で、リフィール60の後端は、6箇所の後端側リブ57で囲まれた空間に圧入され、そしてこれらの後端側リブ57により保持される。そして、先軸40の内面の雌ネジ47を、軸継手30の大径部分32の雄ネジ33に螺合させて、先軸40を軸継手30に螺着させる。この状態で、先軸40の4箇所の先端側リブ48がチップ継手61を保持し、さらに、先端付近の厚肉部42がボールペンチップ62を保持する。そして、キャップ20を装着すれば、図1に示す筆記具10が完成することとなる。
【0019】
この状態では、リフィール60は軸筒15自体には接触していない。そして、先軸40に設けられた空気置換孔45を介して、外界と軸筒15内部とは空気の流通が可能となっている。なお、厚肉部42間の間隙43(図3(B)参照)からも外界からの空気の流通が可能となっている。
(2)第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態においては、先軸40が図5に示すような形状を呈する他は、第1の実施の形態と同様である。
先軸40は、軸筒15の外径とほぼ同一の外径を有する後半部分46と、先端にかけてテーパー状に縮径する前半部分41とから成る。後半部分46と前半部分41との境界部分には、キャップ20の前記先端側係止部23が係止する周状の突条である先端側係止突条44が設けられている(図4(A)〜(D))。後半部分46の内周には雌ネジ47が形成され(図4(C))、軸筒15に接着されている軸継手30の雄ネジ33(図1(D)及び(E)参照)と螺合するようになっている。また、前半部分41内周の、先端付近には放射状に6箇所、アンダーカットとして形成された厚肉部42が等配されている(図3(B)、(C)及び(D))。この厚肉部42は、前記第1の実施の形態のものに比べ、辺縁が明りょうな突起状に形成されており、その間隙43もより明りょうである。この間隙43が、第1の実施の形態における空気置換孔45の役割を十分果たすこととなっている。この厚肉部42により、リフィール60のボールペンチップ62の外周(図1(D)及び(E)参照)が6点で保持されることになる。また、前半部分41内周にはさらに、前後方向に延びる先端側リブ48が4箇所、放射状に等配されている(図3(C))。この先端側リブ48にはリフィール60のチップ継手61の部分(図1(D)及び(E)参照)が圧入される。よって、この先端側リブ48の部分でもリフィール60が保持されている。
【0020】
なお、より良い成形方法として、図6(A)に示すような、先軸40の外径を形成するための割り型70と、先軸40の内部空間を形成するためのコアピン80とから成る金型を採用することができる。ここで、このコアピン80は、前方コアピン81と後方コアピン82とに分割されており、そのうちの前方コアピン81の後端付近の表面の一部が放射状に等配するように面削ぎされた、厚肉部形成部83となっている。そして、割り型70とコアピン80との間に形成されるキャビティ90内に、図6(B)に示すように樹脂を射出することで、射出成形された先軸40の内周面に図5に示すような厚肉部42を形成することができる。すなわち、厚肉部42はアンダーカットとして形成されないため、肉厚の調整が容易であるので、空気流通量を自由に設定することができる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は、木材等の寸法バラつきが生じやすい材質で形成した軸筒に、リフィールが収容されるボールペン等の筆記具に利用可能である。
【符号の説明】
【0022】
10 筆記具 15 軸筒
20 キャップ 21 クリップ 22 通気孔
23 先端側係止部 24 後端側係止部
30 軸継手 31 軸継手の小径部分 32 軸継手の大径部分
33 雄ネジ
40 先軸 41 先軸の前半部分 42 厚肉部
43 間隙 44 先端側係止突条 45 空気置換孔
46 先軸の後半部分 47 雌ネジ 48 先端側リブ
50 尾栓 51 尾栓の小径部分 52 尾栓の大径部分
53 後端面 54 後端側係止突条 55 空間部
56 後端受け部 57 後端側リブ
60 リフィール 61 チップ継手 62 ボールペンチップ
70 割り型
80 コアピン 81 前方コアピン 82 後方コアピン
83 厚肉部形成部
90 キャビティ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸筒内にリフィールが収容され、
前記軸筒の先端に合成樹脂製の先軸が嵌合される筆記具であって、
前記先軸の内周面の複数箇所に放射状に等配された厚肉部を設け、該厚肉部が前記リフィールの外周と接触してこれを保持するとともに、該厚肉部間の間隙で、外界と前記軸筒の内部とで空気の流通が可能となっていることを特徴とする筆記具。
【請求項2】
前記軸筒の後端に尾栓が固定され、前記リフィールの後端は、該尾栓に当接して保持されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具。
【請求項3】
前記先軸の側面部に空気置換孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
【請求項4】
前記軸筒は木製であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の筆記具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−228812(P2012−228812A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98087(P2011−98087)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000005957)三菱鉛筆株式会社 (692)
【Fターム(参考)】