説明

箱形構造用の嵌合式組み立てシステム

本発明は、少なくとも7枚のプレートで組み立てられる箱形構造の6つの壁を単に嵌め合わせることによって組み上げて閉じるシステムで幾何形状を組み立てる。ここで、プレートのうちの6枚が、第1のグループ(一次プレート)に分類され、各一次プレートには1対の溝を設けられ、残りのプレートが第2のグループ(二次プレート)に分類され、二次プレートには必ずしも溝が付いていず、そして、箱形構造の壁は、2つのタイプ、すなわち1枚の一次プレートのみによって構成される単層壁と、1枚の一次プレートと少なくとも1枚の二次プレートによって構成される多層壁とに分類され、まず6枚の一次プレートを嵌め合わせ、次いで少なくとも1枚の二次プレートを挿入することで箱形構造を組み上げて閉じる。本システムは、多数の人工品を組み立てるのに適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の工業製品に適用可能な幾何形状を組み立てるための解決策に関する。
【0002】
本発明は、構造の少なくとも1つの壁を少なくとも2枚のプレートに分割するという最低限の条件で、箱形の平行六面体を成す6枚の壁を組み上げて閉じるための嵌合式の組み立てシステムに関する。
【0003】
実用の観点から、この組み立てシステムの融通性により、多数の人工品、さらには複雑な人工品を作製できるようになり、ほとんどの場合、そのような人工品は、単純に嵌め合わせたわずか7つの要素で組み立てられる。
【0004】
このシステムは、複数の構造を継ぎ合わせることができるようにし、したがって、複雑な構造を組み立てるための連接継手構造とみなすこともできる。
【0005】
また、すべて全く同じ12枚のプレートを組み上げて立方体を構成できるようにする本発明の特別な特徴は、他の分野にも関係付けることができる。
【背景技術】
【0006】
本発明の背景技術は、主に、上述した幾何形状を組み立てる際の問題の解決策に関する。
【0007】
この観点での既存の技法は見当たらない。
【0008】
また、背景技術は、複数の他の嵌合式組み立てシステムにおいて別々に提供されている要素及び技術的特徴のさらに複雑な統合に関する。
【0009】
この場合にも、構成及び用途の多様性の面で、本発明によるシステムのような組み立てシステムに関する文献は見当たらない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の態様によれば、本発明は、他の固定具を何も用いずに箱形構造をしっかりと組み上げて閉じることができるようにする嵌合式組み立てシステムであって、
・剛性のシート材料からなる少なくとも7枚のプレートを含み、
以下のことを特徴とする嵌合式組み立てシステムである。
・プレートのうちの6枚(一次プレートと呼ぶ)が、第1のグループに分類され、各一次プレートに1対の溝を設けられ、残りのプレート(二次プレートと呼ぶ)が第2のグループに分類され、二次プレートには必ずしも溝が付いていず、
・構造の壁が、2つのタイプ、すなわち1枚の一次プレートのみによって構成される単層壁と、1枚の一次プレートと少なくとも1枚の二次プレートによって構成される多層壁とに分類され、
・まず6枚の一次プレートを嵌め合わせ、次いで少なくとも1枚の二次プレートを挿入することで構造を組み上げて閉じ、したがって構造が少なくとも1つの多層壁を必然的に備える。
【0011】
用語「一次」及び「二次」は、プレートを組み上げる際の順序を表す。
【0012】
図1〜5に箱形構造の例を示す。
【0013】
図6及び7に多層壁の例を示す。
【0014】
図8及び9に一次プレート及び二次プレートの例を示す。
【0015】
別の態様によれば、本発明は、少なくとも7枚のプレートを含む嵌合式組み立てシステムであって、以下のことを特徴とするシステムである。
・プレートを、木、合板、ガラス、石、金属、プラスチックなど任意の剛性材料、さらにはそれらの材料の組合せから形成することができる。
・補強リブ及び/または屈曲材料によってプレートを補強することができる(図10(b))。
・厚さを含めてプレートの寸法を自由に設計できる(図11及び12)。
・プレートの輪郭を内側及び/または外側で型取りすることができ(図13)、例えばフレーム形状にすることができる(図14)。
・後で単純に嵌め合わせるにせよ、プレートを、予め組み上げた要素で構成して、予め作製済みにすることができる(図16及び17)。
【0016】
別の態様によれば、本発明は、少なくとも7枚のプレートを含む嵌合式組み立てシステムであって、以下のことを特徴とするシステムである。
・6枚の一次プレートがそれぞれ1対の溝を有し、それにより、各プレートにおける溝のない面のリブと他のプレートの溝とによって一次プレートを嵌め合わせることができる(図8)。
・溝のある面と、溝のない面のリブとが、構造の要素をしっかりと嵌め合わせるのに十分に大きな区域を確保されるという条件の下で、一次プレートを型取りすることができる(図13)。
・一次プレートを、溝に対して直交する方向にも延ばすことができる(図15)。
【0017】
別の態様によれば、本発明は、少なくとも7枚のプレートを含む嵌合式組み立てシステムであって、以下のことを特徴とするシステムである。
・構造を閉じるために、少なくとも1枚の二次プレートを、それを受け取る溝の余っている隙間に挿入しなければならず、このために溝を適切なサイズにする(図35)。
・二次プレートが、溝付きの形状を含め、一次プレートと全く同じ形状を取ることができる。
・二次プレートが、それと対を成す一次プレートに対して補完的な厚さを有することができ、すなわちそれら2枚のプレートの厚さの合計が他の壁と同じである図18(a、b)。
・二次プレートが、それと対を成す一次プレートに対して補助的な厚さを有することができ、すなわちそれら2枚のプレートの厚さの合計が他の壁よりも大きい。図18(c、d)
【0018】
本発明の好ましい実施形態は、二次プレートと呼ぶ1つまたは複数の要素を提供する。
【0019】
これは限定ではなく、実際に、以下のようにしても、本発明の枠組みは変わらない。
・二次プレートを、同じ機能を果たす任意のデバイスによって置き換えることができる。
【0020】
別の態様によれば、本発明は、少なくとも7枚のプレートを含む嵌合式組み立てシステムであって、以下のことを特徴とするシステムである。
・溝が、嵌合せのために構成され、6枚の一次プレートそれぞれの2つの向かい合う辺の縁部に(平行な直線の対として)位置される(図8)。
・また、溝が、不連続及び/または最小量でもよい(図10(a))。
・溝の幅は、その溝が受け取る単層壁または多層壁の厚さに等しい。
・溝の深さ(D)は、その溝が受け取る二次プレートの厚さ(T)以下である(図24)。
・プレートに設けた、溝と同じ機能を果たすことができる任意のデバイスを溝の代わりに使用することもできる(図25)。
【0021】
本発明の形態では、一次プレートは、溝によって特徴付けられる。
【0022】
ただし、これは限定ではなく、以下の形態においても、本発明によるシステムの枠組みは変わらない。
【0023】
別の態様によれば、本発明は、少なくとも7枚のプレートを含む嵌合式組み立てシステムであって、以下のことを特徴とするシステムである。
・6枚の一次プレートにそれぞれ1対の屈曲部が設けられ(この場合、嵌合せの機能は、片面のみに限定される)。(図26〜28)、それにより、各プレートにおける屈曲部のない面のリブと、他のプレートの屈曲部とによって、プレートを嵌め合わせることができる。
・屈曲部のある面と、屈曲部のない面のリブとが、構造の要素をしっかりと嵌め合わせるのに十分に大きな区域を確保されるという条件の下で、一次プレートを型取りすることができる。
・6枚の一次プレートそれぞれの2つの向かい合う辺の縁部に、平行な対として屈曲部を配置する。
・不連続及び/または最小量であるにせよ、屈曲部が直線状であり、嵌合せのために構成される。
・溝の深さは、その溝が受け取る二次プレートの厚さ以下である。
・屈曲部間の一次プレートの内側長さ(L)が、主要な壁部分の幅(W)と、屈曲部が受け取るプレートの厚さ(T、T、T)の和に等しい(図29)。
・プレートに設けた、屈曲部と同じ機能を果たすことができる任意のデバイスを屈曲部の代わりに使用することもできる(図30)。
・構造を閉じるために、少なくとも1枚の二次プレートを、それを受け取る一次プレートと屈曲部の間の余っている隙間に挿入しなければならず、このために溝を適切なサイズにする。
【0024】
別の態様によれば、本発明は、少なくとも7枚のプレートを含む嵌合式組み立てシステムであって、以下のことを特徴とするシステムである。
・7枚のプレートで構成される最小の箱形構造を組み上げるための手順を図31〜36に示す以下のステップによって行う。
【0025】
向かい合う一次プレートの対を、AとA、BとB、及びCとCで示し、二次プレートをDで示す。
・CをA及びAと嵌め合わせる(図31及び32)。
・B及びBをA及びAに嵌め合わせ(矢印1)、次いでCへ押し下げる(矢印2)(図33)。
・CをA及びAの溝に挿入し(矢印1)、次いでB及びBへ押し下げる(矢印2)(図34)。
・DをA及びAの溝に挿入し、Cの上に滑り込ませる(図35及び36)。
【0026】
本発明の最も重要な利点は以下のことである。
・本発明によるシステムは、多数の人工品を作製できるようにする。
・組み立てた人工品がしっかりと保たれる。
・用途が広く多様である。
・使用できる材料が多様であり、材料を組み合わせることもできる。
・必要な作業工程が非常に短い。
・使用する機械及び労力が最小限である。
・製造コストが非常に安い。
・梱包及び保管時のサイズが小さくなる。
・人工品の組付け/解体を単純に、かつ迅速に行うことができる。
・廃棄される原材料がかなり削減される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】1枚の一次プレートと1枚の二次プレートで構成された多層壁を備える最小の立方体箱形構造を示す斜視説明図
【図2】直方体形状の構造を示す斜視説明図
【図3】6枚の多層壁を備える構造を示す斜視説明図
【図4】フレーム形状の壁を備える構造を示す斜視説明図
【図5】壁を延ばした構造を示す斜視説明図
【図6】2枚のプレートで構成された多層壁を示す斜視説明図
【図7】3枚のプレートで構成された多層壁を示す斜視説明図
【図8】一次プレートの張出部(a)、溝(b)、リブ(c)を示す斜視説明図
【図9】最も単純な形状での二次プレートを示す斜視説明図
【図10】溝(a)及び補強屈曲部(b)の一部を示す斜視説明図
【図11】厚さ方向で型取りした二次プレートを示す斜視説明図
【図12】張出部が張り出すことで形成された空間を埋めるように段差のある厚さを有する二次プレートを示す斜視説明図
【図13】溝(c、g)の一部と、内側での輪郭の型取り(d、e)及び外側での輪郭の型取り(f、h、l、n)と、リブの一部(i、m)とを示す斜視説明図
【図14】フレームプレートの内側リブ(a)及び外側リブ(b)を示す斜視説明図
【図15】溝を越えて延びたプレートを示す斜視説明図
【図16】予め作製済みのプレートを示す斜視説明図
【図17】フレーム形状の予め作製済みのプレートを示す斜視説明図
【図18】すべての壁の厚さが同じである補完的プレート(a、b)と、多層壁の厚さの合計が他の壁よりも大きい補助的プレート(c、d)とを示す斜視説明図
【図19】二次プレートの代替要素と、変形した一次プレート(e)との例を示す斜視説明図
【図20】二次プレートの代替要素と、一次プレート(f)の変形された溝との例を示す斜視説明図
【図21】2つの板ばね(g)を備える二次プレートの代替デバイスの例を示す斜視説明図
【図22】受け取らなければならない壁の厚さに等しい溝の幅を示す説明図
【図23】受け取らなければならない壁の厚さに等しい溝の幅を示す説明図
【図24】二次プレートの厚さ(T)に等しい溝の深さ(D)を示す説明図
【図25】溝の代替デバイスの例を示す斜視説明図
【図26】屈曲部を備える一次プレートを示す斜視説明図
【図27】屈曲部を設けた予め作製済みのプレートを示す斜視説明図
【図28】屈曲部を設けた予め作製済みのフレームプレートを示す斜視説明図
【図29】屈曲部を設けた一次プレートの内側長さ(L)=(W+T+T+T)を示す斜視説明図
【図30】屈曲部の代替デバイスの例を示す斜視説明図
【図31】構造を組み上げる手順を示す斜視説明図
【図32】構造を組み上げる手順を示す斜視説明図
【図33】構造を組み上げる手順を示す斜視説明図
【図34】構造を組み上げる手順を示す斜視説明図
【図35】構造を組み上げる手順を示す斜視説明図
【図36】構造を組み上げる手順を示す斜視説明図
【図37】12枚の同一の溝付きのプレートで組み立てた立体構造を示す斜視説明図
【図38】縁部を切り落とした屈曲部を設けた12枚の同一のプレートで組み立てた立体構造を示す斜視説明図
【図39】縁部を切り落とした張出部を備える積み重ね可能な構造を示す斜視説明図
【図40】プレート(c)とガラス二次プレート(b)の両方と同じ1枚のシートを切り分けることによって得られたプレート(d、e、f)で組み立てた小さなテーブルを示す斜視説明図
【図41】2つの二次プレートを使用して内側リブと外側リブの両方と嵌め合わせたプレートで組み立てた書庫モジュールを示す図であって、解体したプレートと、平行六面体(g)を成すように積み重ねたプレート(h、i、l、m)とを示す斜視説明図
【図42】一次プレートにある穴と、スライド蓋となる二次プレートとを備える箱を示す斜視説明図
【図43】穴の開いた1つの多層壁と、2枚のプレートからなる多層壁に穴を開けることによって打ち抜かれた打ち抜き要素から得られる閉じ蓋とを備える箱を示す斜視説明図
【図44】固定デバイスの一例、すなわちピン(b)によって箱を開けることができるようにする(隠された)板ばね(a)を示す斜視説明図
【図45】固定デバイスの一例、すなわち従来の南京錠を示す説明図
【図46】構造の壁を延ばして組み立てた肘掛け椅子を示す斜視説明図
【図47】一次プレートを延ばすことによって継ぎ合わせた複数の構造によって構成した複雑な構造を示す斜視説明図
【発明を実施するための形態】
【0028】
7枚のプレートで組み立てられる一般的な最小構造が、多くの種類の箱及び多数の人工品を構成するのに適している。
【0029】
本発明に従って可能な構成のうち、以下のものが好ましい。
【0030】
・二次プレートが一次プレートに対して補完的である構造。すなわち、すべての単層壁及び多層壁の厚さが等しく、すべての溝の幅が等しい(図18(a、b))。
【0031】
この解決策には、見た目が良いという特徴がある。
【0032】
・二次プレートが一次プレートに対して補助的である構造。すなわち、すべての一次プレートの厚さが等しく、多層壁が単層壁よりも厚く、多層壁を受け取る溝の幅が他の溝よりも広い(図18(c、d))。
【0033】
この実用的な解決策は、小さなテーブルやカートなどに適しており、二次プレートはガラス棚である(図40)。
【0034】
・12枚の全く同じ溝付きのプレートで組み立てた立体構造であって、溝のない面どうしを合わせてプレートを2枚1組に結合させた立体構造(図37)。
【0035】
この構成は立体パズルに適している。
【0036】
・屈曲部を設けた12枚の全く同じプレートで組み立てた立体構造であって、屈曲部のない面どうしを合わせてプレートを2枚1組に結合させてあり、屈曲部の両端を、それらの深さに等しい寸法だけ短くしてある立体構造(図38)。
【0037】
この構成もパズルに適している。
【0038】
・溝の深さに等しい寸法だけプレートの端部を短くしてある積み重ね可能な構造(図39)。
【0039】
この構成は、複数の構造の積み重ねを可能にする。
【0040】
・フレームプレートを含み、溝をプレートの内側リブにも嵌め合わせ、少なくとも2枚の二次プレートを使用する構造(図41)。
【0041】
この形態は、カート、陳列棚、本棚などに適している。
【0042】
・穴を設けた一次プレートと、スライド蓋になる二次プレートとを有する構造(図42)。
【0043】
これは、箱のための実用的な解決策である。
【0044】
・穴と閉じ蓋を有する構造であって、穴と閉じ蓋が、2枚のプレートからなる多層壁から形成された2つの打ち抜き要素によって得られ、それらの要素の一方が他方よりも小さい構造(図43)。
【0045】
これもまた、箱のための実用的な解決策である。
【0046】
・板ばね(図44)、南京錠(図45)、クリップ、ねじなど、完全固定デバイスを設けられた多層壁。
【0047】
これらは有用な補完手段である。
【0048】
・閉じた箱形部分を越えて壁が延びた連接構造(図46)。
【0049】
この構成は、椅子や肘掛け椅子などを作製するのに適している。
【0050】
・さらなる溝の対を設け、複数の二次プレートを採用し、一次プレートを延ばすことによって継ぎ合わせた多くの構造によって構成される複合連接構造(図47)。
【0051】
この構成は、複雑な構造を組み立てるのに適している。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明によるシステムによって組み立てることができる以下に列挙する工業製品及びそれらのほとんどの部品は、単純に嵌め合わせたわずか7つの要素からなる。
【0053】
任意のタイプの箱。ケース。投票箱。パズル。タンク。コンテナ。水槽。犬小屋。鳥かご。プレハブハウス。木、プラスチック、金属、ガラス、コンクリート、石からなる構造。モジュール式の壁。土台。足場。本箱。陳列棚。陳列台。テーブル。小さなテーブル。カート。旅行かばん。椅子。長椅子。ベンチ。ランプ。クローゼット。飾り棚。
【0054】
さらに、合板を使用する場合、本発明は、パンタグラフのみを採用して実施することができ、これにより完成品を得ることができる。
【0055】
この場合、1枚のシート材料を切り分けて複数の部片にすることで、同じ人工品の全てのプレートを得ることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の固定具を用いずに、箱形構造をしっかりと組み上げて閉じることができるようにする嵌合式組み立てシステムであって、
剛性のシート材料からなる少なくとも7枚のプレートを含み、
その7枚のプレートのうちの6枚が、第1のグループ(すなわち一次プレート)に分類され、各一次プレートに1対の溝を設け、残りのプレートが、第2のグループ(すなわち二次プレート)に分類され、二次プレートには必ずしも溝を設けず、
箱形構造の壁が、2つのタイプ、すなわち1枚の一次プレートのみによって構成される単層壁と、1枚の一次プレートと少なくとも1枚の二次プレートによって構成される多層壁とに分類され、
6枚の一次プレートを嵌め合わせ、次いで少なくとも1枚の二次プレートを挿入することで箱形構造が組み上げられて閉じられ、箱形構造が少なくとも1つの多層壁を備える
ことを特徴とする嵌合式組み立てシステム。
【請求項2】
プレートが、木、合板、ガラス、石、金属、プラスチックを含む任意の剛性材料、またはそれらの材料の組合せからなる
請求項1に記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項3】
厚さを含むプレートの寸法が、任意に設計可能である(図11、12)
請求項1または2に記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項4】
プレートの輪郭を内側及び/または外側で型取りした(図13)、例えばフレーム形状にした(図14)
請求項1ないし3のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項5】
プレートを予め組み上げた要素で構成して、予め作製済みにすることが可能である(図16、17)
請求項1ないし4のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項6】
二次プレートを、同じ機能を果たす任意のデバイスによって置き換えた(図19〜21)
請求項1ないし5のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項7】
6枚の一次プレートがそれぞれ1対の溝を有し、各プレートにおける溝のない面のリブと他のプレートの溝とによって、一次プレートを嵌め合わせることが可能である(図8)
請求項1ないし6のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項8】
溝のある面と溝のない面のリブとが、構造の要素をしっかりと嵌め合わせるのに十分に大きな区域を確保されるという条件の下で、一次プレートを型取りした(図13)
請求項1ないし7のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項9】
一次プレートが、溝に対して直交する方向にも延びている(図15)
請求項1ないし8のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項10】
少なくとも1枚の二次プレート(図9)または同じ機能を果たす任意の他のデバイス(図19〜21)を、それを受け取る溝の余っている隙間に挿入することで、箱形構造を閉じる(図35)
請求項1ないし9のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項11】
二次プレートが、溝付きの形状を有し、一次プレートと同じ形状を取る
請求項1ないし10のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項12】
溝が、嵌合のために構成され、6枚の一次プレートそれぞれの2つの向かい合う辺の縁部に(平行な直線の対として)位置される(図8)
請求項1ないし11のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項13】
溝が不連続及び/または最小の量である(図10(a))
請求項1ないし12のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項14】
溝の幅が、溝が受け取る単層壁または多層壁の厚さに等しい(図22、23)
請求項1ないし13のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項15】
溝の深さ(D)が、溝が受け取る二次プレートの厚さ(T)以下である(図24)
請求項1ないし14のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項16】
プレートの溝と同じ機能を果たすことができる任意のデバイスを溝の代わりに使用する(図25)
請求項1ないし15のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項17】
6枚の一次プレートにそれぞれ1対の屈曲部を設け(図26〜28)、各プレートにおける屈曲部のない面のリブと他のプレートの屈曲部とによってプレートを嵌め合わせることが可能である
請求項1ないし6のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項18】
屈曲部が、6枚の一次プレートそれぞれの2つの向かい合う辺の縁部に、平行な対として位置される
請求項1ないし6及び請求項17のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項19】
不連続及び/または最小な量である屈曲部が直線状であり、嵌合のために構成される
請求項1ないし6及び請求項17及び18のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項20】
屈曲部の深さが、屈曲部が受け取る二次プレートの厚さ以下である
請求項1ないし6及び請求項17ないし19のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項21】
屈曲部間の一次プレートの内側長さ(L)が、主要な壁部分の幅(W)と、屈曲部が受け取るプレートの厚さ(T、T、・・・、T)の和に等しい(図29)
請求項1ないし6及び請求項17ないし20のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項22】
屈曲部のある面と、屈曲部のない面のリブとが、箱形構造の要素をしっかりと嵌め合わせるのに十分に大きな区域を確保されているという条件の下で、一次プレートを型取りすることが可能である
請求項1ないし6及び請求項17ないし21のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項23】
プレートの屈曲部と同じ機能を果たすことができる任意のデバイスを屈曲部の代わりに使用する(図30)
請求項1ないし6及び請求項17ないし22のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項24】
少なくとも1枚の二次プレートまたは同じ機能を果たす任意の他のデバイスを、それを受け取る一次プレートと屈曲部の間の余っている隙間に挿入することによって、箱形構造を閉じる
請求項1ないし6及び請求項17ないし23のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項25】
二次プレートが一次プレートに対して補完的であり、単層壁及び多層壁の厚さがすべて等しい(図18(a、b))
請求項1ないし16のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項26】
二次プレートが一次プレートに対して補助的であり、一次プレートの厚さがすべて等しく、多層壁を受け取る溝の幅が他の溝よりも広い(図18(c、d))
請求項1ないし16のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項27】
箱形構造が、12枚の全く同じ溝付きのプレートで組み立てた立方体であって、溝のない面どうしを合わせてプレートを2枚1組に結合させてある立方体である(図37)
請求項1ないし16のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項28】
箱形構造が、それぞれ屈曲部を設けた12枚の全く同じプレートで組み立てた立方体であり、屈曲部のない面どうしを合わせてプレートを2枚1組に結合させてあり、屈曲部の両端を、それらの深さに等しい寸法だけ短くしてある立方体である(図38)
請求項1ないし6及び請求項17ないし24のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項29】
箱形構造が積み重ね可能であり、プレートの端部を、溝の深さに等しい寸法だけ短くしてある(図39)
請求項1ないし16のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項30】
フレームプレートを含む構造において、溝をプレートの内側リブにも嵌め合わせ、少なくとも2つの二次プレートを使用する(図41)
請求項1ないし16のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項31】
箱形構造が、穴を設けた一次プレートと、スライド蓋になる二次プレートとを有する(図42)
請求項1ないし16に記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項32】
箱形構造に、穴と、それに対応する閉じ蓋とを設け、穴と閉じ蓋が、2枚のプレートからなる多層壁から形成された2つの打ち抜き要素によって得られ、その要素の一方が他方よりも小さい
請求項1ないし16のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項33】
箱形構造が、閉じた箱形部分を越えて延びる壁を有する(図46)
請求項1ないし16のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項34】
箱形構造が連接式であり、さらなる溝の対を設け、複数の二次プレートを用い、一次プレートを延ばすことによって多くの構造を継ぎ合わせる(図47)
請求項1ないし16のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。
【請求項35】
多層壁が、板ばね(図44)、南京錠(図45)、クリップ、ねじを含む完全固定デバイスを設けられた
請求項1ないし34のいずれかに記載の嵌合式組み立てシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【公表番号】特表2013−504401(P2013−504401A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529409(P2012−529409)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【国際出願番号】PCT/IT2009/000410
【国際公開番号】WO2011/033534
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(512065580)
【氏名又は名称原語表記】GIUSEPPE,Masci
【住所又は居所原語表記】Via Luigi Lablache 42,I−00139 Rome Italy
【Fターム(参考)】