脱穀機の脱穀ローラーおよび駆動方法
【課題】一対の脱穀ローラーの摩耗状態を一定に維持できるようにすることによって、脱穀ローラーの入れ替えの時期になれば、一対の脱穀ローラーを全部入れ替えてようにして、その間での運転途中での脱穀ローラーの摩耗状態の確認や交換に伴う煩わしさの低減を図る。
【解決手段】脱穀ローラー60、70を長さ方向に両分して、一方の直径D2、D3が他方の直径D1、D4より小さくし、直径が小さい方D2、D3の長さL2と直径が大きい方との長さL1が同じであり、一対の脱穀ローラー60、70は、直径が相異なる方を向かい合う形態で設置して、脱穀ローラー60、70を外部の動力を受けて同じ回転数で回転させる。
【解決手段】脱穀ローラー60、70を長さ方向に両分して、一方の直径D2、D3が他方の直径D1、D4より小さくし、直径が小さい方D2、D3の長さL2と直径が大きい方との長さL1が同じであり、一対の脱穀ローラー60、70は、直径が相異なる方を向かい合う形態で設置して、脱穀ローラー60、70を外部の動力を受けて同じ回転数で回転させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、稲を相異なる速度で回転する一対の脱穀ローラーの間へ通過させて皮をむく脱穀機において、前記脱穀ローラーを長さ方向に両分して、それぞれの直径が相異なるように形成し、前記脱穀ローラーは、直径が小さい方と直径が大きい方との脱穀ローラーを向かい合せるように一対で設置した後、同じ回転数で回転しながら脱皮が行われるようにする脱穀機の脱穀ローラーおよびその駆動方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
収穫された稲を、互いに向かい合う方向で回転する一対の脱穀ローラーの間へ通過させて、皮を脱皮させる脱穀機は、公示された装置であり、図1〜図3に図示されたように、一対の脱穀ローラー10、20は、その間の間隔を調節することができるようにし、どちらかの一方の回転数が、他方の回転数より5〜50%程度の差が発生することによって稲1の皮をむくことになる。
【0003】
即ち、脱穀機は、一対の脱穀ローラー10、20が一定の間隔を有するように設置し、互いに回転数の差を有しながら回転が行われると脱皮になる。既存には、1つのモーター30の回転力を利用して、一対の脱穀ローラー10、20を全て回転させるようにし、脱穀ローラー10、20に動力を伝達するプーリー11、12の直径を異なるようにすることによって、一対の脱穀ローラー10、20が回転数の差を有するようにしたり、一対の脱穀ローラー10、20を2つのモーター30、31を利用して独立に駆動させ、それぞれのモーター30、31の回転数を独立に調節して、回転数の差が現れるようにする方式が使われている。
【0004】
しかし、前者の方式は、一対の脱穀ローラー10、20の中で、早く回転する脱穀ローラーが、そうではない脱穀ローラーに比べて、早く摩耗が進行されるので、随時に脱穀ローラー10、20の摩耗された状態を確認して脱穀ローラー10、20を入れ替えなければならない問題とともに、摩耗が進行された脱穀ローラーだけを入れ替えた後、また摩耗された状態を確認して、摩耗が多く進行された脱穀ローラーを入れ替えなければならないことから、作業が容易ではない。後者の方式は、早く回転する脱穀ローラーを駆動させるモーターの容量を大きくするために、一台のモーターで一対の脱穀ローラー10、20を全部回転させる場合より、両者の速度制御が容易でなく、2つのモーターを管理しなければならないので非効率的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、既存の玄米期で使用される一対の脱穀ローラーは、1つのモーターを使用する場合、モーターの動力を伝達するプーリーの直径の差を与えたり、それぞれのモーターを使用したりする場合、モーターの回転数の差を与えて、一対の脱穀ローラーが各々の回転数の差を発生することによって、稲の皮をむくことになるが、使用中に、脱穀ローラーの摩耗する状態をいちいち確認して、摩耗が多く進行された脱穀ローラーを選別して、入れ替える作業が容易ではない問題を解決するためのものであり、一対の脱穀ローラーの摩耗状態が一定に維持できるようにすることによって、脱穀ローラーの入れ替えの時期になれば、一対の脱穀ローラーを全部入れ替えて、脱穀ローラーの摩耗状態の確認と入れ替えに伴う煩わしさを減らすことである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、一対の脱穀ローラーを互いに向かい合う方向で設置し、各々の回転数の差を有して回転する脱穀機において、脱穀ローラーを長さ方向に両分して、一方の直径が他方の直径より少なくし、脱穀ローラーは、少ない方の直径を有する所と対向する所には、大きい直径を有する所と対向するようにし、大きい方の直径を有する所と対向する所には、小さい直径を有する所と対向して設置することによってなされることで、直径が小さい方と直径が大きい方との回転による移動距離の差は、5〜50%になるようにし、一対の脱穀ローラーは、同じ回転数で回転するようにし、摩耗率が同じになるようにするために、相異なる摩耗率を有する材質で一対の脱穀ローラーを製作する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、脱穀機の脱穀ローラーが、各々の直径の差を有して対向する位置で回転して、稲の皮をむくことになるため、脱穀ローラーの摩耗が一定になり、脱穀ローラーの使用期間を増加させる一方、脱穀ローラーの入れ替え時に、一対の脱穀ローラーを全部入れ替えることができるため、脱穀ローラーの摩耗確認と入れ替え作業を容易にすることができる。
【0008】
また、本発明は、一対の脱穀ローラーを同じ回転数で回転させることによって、脱穀ローラーの回転によるプーリーまたはモーターを一貫して管理することができる。
【0009】
本発明では、脱穀ローラーの直径の差を利用して、稲の脱皮が行われることであり、直径の差の比率が1.05〜1.5倍の差を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】既存の脱穀機の脱穀ローラーを示す平面図である。
【図2】既存の脱穀機の脱穀ローラーを示す正面図である。
【図3】既存の脱穀機の他の実施例を示す正面図である。
【図4】本発明の脱穀ローラーを示す斜視図である。
【図5】本発明の脱穀ローラーを示す平面図である。
【図6】本発明の脱穀ローラーの使用状態を示す平面図である。
【図7】本発明の脱穀ローラーの組み立て状態を示す断面図である。
【図8】図7の分解断面図である。
【図9】本発明の脱穀ローラーの使用状態を示す正面図である。
【図10】本発明の駆動例を示す説明図である。
【図11】本発明の他の駆動例を示す説明図である。
【図12】本発明の他の駆動例を示す説明図である。
【図13】本発明の他の駆動例を示す説明図である。
【図14】本発明の使用状態を示す平面図である。
【図15】本発明の他の実施例の使用状態を示す平面図である。
【図16】本発明の脱穀ローラーの一部を示す斜視図である。
【図17】本発明の脱穀ローラーの一部を示す正面図である。
【図18】本発明の脱穀ローラーを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、脱穀機に関するものであり、脱穀機に使用される脱穀ローラーは、長さを両分し、一方の直径を他方の直径より小さくし、それぞれの脱穀ローラーは、直径が相異なる方を向かい合うように設置した後、一対の脱穀ローラーを同じ回転数で回転することである。
【0012】
本発明を、実施例の図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
本発明は、一対の脱穀ローラー60、70を一定の間隔で対称になるように設置し、前記の脱穀ローラー60、70は、一方の直径D2、D3を他方の直径D1、D4より小さくし、直径が相異なる方が向かい合うように設置するものである。
【0014】
ここで、図10及び図11で図示されたように、直径D1、D4と直径D2、D3とは、同じ直径を有し、直径が小さい方と直径が大きい方との長さL1、L2も同じ長さを有するものであり、大きい直径(D1=D4)と小さい直径(D2=D3)との比率を1.05〜1.5倍の差を有する。本発明は、脱穀ローラー60、70は、図7及び図8に図示されたように、プーリー80に締結された回転版81をボルト82で挟むことによって、前記プーリー80には、1つのモーター30から発生した回転の動力をベルトを利用して同じ回転力で伝達されても、2つのモーター30、31を利用して各々の同じ回転の動力を伝達されてもよい。
【0015】
即ち、どちらの方式を採択しても、2つのプーリー80を同じ直径で設置した後、同じ回転数で回転することによって、脱穀ローラー60、70も同じ回転数で回転すれば良い。
【0016】
本発明は、図10及び図11で図示されたように、2つのモーター30、31を利用して2つの脱穀ローラー60、70を回転させることになり、モーター30、31を中心に一方に脱穀ローラー60、70を設置しても、図11で図示されたように、脱穀ローラー60、70を両分してモーター30、31の両方で設置してもよい。
【0017】
以上のことから、本発明は、1つのモーター30を利用するか、または2つのモーター30、31を利用して、一対の脱穀ローラー60、70を回転させ、同じ回転数で回転するようにし、それぞれの脱穀ローラー60、70は、同じ回転数で回転しても脱穀ローラー60、70に直径が小さい方D2、D3と直径が大きい方D1、D4とを形成することによって、直径が小さい方D2、D3と直径が大きい方D1、D4とが互いに対向する所では、回転の距離の差が発生して、このような回転の距離の差によって脱皮が行われる。
【0018】
本発明で、一対の脱穀ローラー60、70の中で、どちらのひとつは、水平方向に移動して脱穀ローラー60、70の間の間隔を調節することができるため、稲1の投入量や速度により適切に脱穀ローラー60、70の間の間隔を調節することになり、上述したように脱穀ローラー60、70の間の間隔を調節する装置は、玄米期で公示の装置であり、本発明はこれを利用する。
【0019】
本発明の脱穀ローラー60、70は、図5で図示したように、一方の直径D1、D4を他方の直径D2、D3より大きくし、直径の差は、脱穀ローラー60、70の長さの方向に両分して両方の長さL1、L2が互いに同じなるようにして、一対の脱穀ローラー60、70を互いに向かい合う方向で設置し、直径が相異なる方を向かい合うように、図6で図示されたように設置する。
【0020】
本発明の脱穀ローラー60、70は、直径の小さい方D2、D3と直径の大きい方D1、D4との長さL1、L2も同じ長さ(L1=L2)を有するようにして、大きい直径(D1=D4)と小さい直径(D2=D3)の比率を1.05〜1.5倍差を有するようにする。前記の脱穀ローラー60、70には、プーリー80の回転によって回転する回転板81が外挿され、回転版81とボルト82とで締結されるため、ボルト82を解いて脱穀ローラー60、70を回転板81から容易に入れ替えることができる。
【0021】
一方、本発明は、図12で示されたように、1つの脱穀ローラー60aだけをモーター30の駆動によって回転することができる。また、前記脱穀ローラー60aと対向するようにした脱穀ローラー70aは、脱穀ローラー60aの回転力が稲1を介して間接的に伝達されて回転し、脱穀ローラー60aの直径が小さい方D2aの長さL2aが、直径が大きい方D1aの長さL1aより短くし、これと対向する脱穀ローラー70aも直径が小さい方D3aの長さL1aが、直径が大きい方D4aの長さL2aより長くする。
【0022】
ここで、脱穀ローラー70aには、外部の回転動力を受けないため、脱穀ローラー60aの回転の動力が伝達されることで、脱穀ローラー60aが回転すれば脱穀ローラー60a、70aの間の間隔へ投入される稲1により脱穀ローラー60aの回転力が脱穀ローラー70aに伝えられて脱穀ローラー70aが回転する。
【0023】
本発明は、駆動の動力によって回転する脱穀ローラー60aの直径が小さい方D2aの長さL2aが、直径が大きい方D1aの長さL1aより短い理由は、直径が小さい方D2aの長さL2aと直径が大きい方D1aの長さL1aとが同じになる場合、脱穀ローラー70aの回転力が早くなる問題が生じるため、脱穀ローラー60aの直径が小さい方D2aの長さL2aが、直径が大きい方D1aの長さL1aより短くして、脱穀ローラー60a、70aの回転数を一致させるためである。
【0024】
なお、脱穀ローラー60aの直径が大きい方D1aの長さL1aは、直径が小さい方D2aの長さL2aより、以下の数式により1.1〜2倍の長さを有する。
【0025】
【数1】
【0026】
本発明は、図13で図示されたように、モーター30の両方で脱穀ローラー60a、70aを設置する場合も、動力の伝達方式は前述した通りである。
【0027】
以上のことから、本発明は、一対の脱穀ローラー60、70を一定の間隔が維持されるようにした後、同じ回転数で回転させ、互いに向かい合う方向で回転ができるようにしながら、脱穀ローラー60、70の間へ稲1を通過させて皮をむくことで、脱穀ローラー60、70が同じ回転数で回転しても、直径の差(D1=D4>D2=D3)を利用して脱皮をすることができる。
【0028】
本発明の脱穀ローラー60、70は、同じ長さ(L1=L2)を有するように長さ方向に両分して、直径が大きい方D1、D4と直径が小さい方D2、D3とで区分されて、大きい直径D1、D4と小さい直径D2、D3との差は5〜50%になるようにすることで、脱穀ローラー60、70を同じ回転数で回転させても、大きい直径D1、D4と小さい直径D2、D3との回転する距離の差を10〜30%に発生させることによって、脱穀ローラー60、70の間へ稲1を通過させるとき、稲1の皮を擦りながらむくことになる。
【0029】
以上のことから、本発明は、脱穀ローラー60、70の半分は直径D1、D4が大きくして、半分は直径D2、D3が小さくして、このような脱穀ローラー60、70を 直径が相異なる方を向かい合うように対向するように位置し、脱穀ローラー60、70の間へ稲1を通過させて皮を除去することになるため、脱穀ローラー60、70を同じ回転数で回転させても直径の差によって稲1の皮の分離が可能になる。
【0030】
また、本発明の脱穀ローラー60、70の中に、先に摩り減ることになる方は、直径が小さい方D2、D3になる。しかし、一対の脱穀ローラー60、70は全体的に同じ摩耗率を有することになる。
【0031】
なお、脱穀ローラー60、70の摩耗が同様に起きるため、脱穀ローラー60、70の摩耗を確認して、脱穀ローラー60、70の間隔を調節することが容易であり、かつ一対の脱穀ローラー60、70が同様に摩り減るので、一度に一対の脱穀ローラー60、70を全部入れ替えて使うことになるため、脱穀ローラー60、70の入れ替えに伴う煩わしさがない。
【0032】
特に、本発明は、一対の脱穀ローラー60、70が同じ回転数で回転することによって、脱穀機の脱穀ローラー60、70の駆動に伴う構成の複雑さをなくし、部品の管理が容易になるメリットがある。
【0033】
一方、本発明は、図12で示されたように、1つの脱穀ローラー60aだけをモーター30の回転によって回転させた後、脱穀ローラー60aと対向する脱穀ローラー70aには、脱穀ローラー60aの回転力を稲1を介して間接的に伝達されて回転することができるため、前記脱穀ローラー60aは、直径が小さい方D2aの長さL2aが、直径が大きい方D1aの長さL1aより短くし、これと対向する脱穀ローラー70aも、直径が小さい方D3aの長さL1aが、直径が大きい方D4aの長さL2aより長くしてこそ、脱穀ローラー60aの回転力が間接的に伝達されて、脱穀ローラー70aが回転するとき、同じ回転力を有するようになる。
【0034】
本発明で、脱穀ローラー60aの直径が大きい方D1aの長さL1aは、直径が小さい方D2aの長さL2aより、下記の数式によって1.1〜2倍の長さを有することになる。
【0035】
【数2】
【0036】
また、本発明は、脱穀ローラー60、70の直径が小さい方D2、D3と直径が大きい方D1、D4との材質を異なるようにして製作することによって、脱穀ローラー60、70が、部分的に摩り減らなくて全体的に均一に摩り減るようにすることで、直径が小さい方を構成する材質は、脱穀ローラー60、70で互いに同じようにし、直径が大きい方を構成する材質も前期直径が小さい方を構成する材質と異なるが、互いに脱穀ローラー60、70で同じ材質になるようにする。
【0037】
次に、図16は、本発明の脱穀ローラーの一部を示す斜視図である。
図16に図示されたように、本発明の脱穀ローラーは、前記脱穀ローラーの表面を覆うゴムパッドの外周面に所定の深さで形成された微細グルーブが、この脱穀ローラーの長さ方向で多数形成されることを特徴とする。
【0038】
従って、玄米の脱皮時、玄米が対面する脱穀ローラーの微細グルーブの間を通過するために、摩擦により玄米の脱皮が容易になる。また、ゴムパッドの摩耗現象を遅延させ、ゴムパッドの交替周期を減らすことができる。
前記多数の微細グルーブ130は、脱穀ローラーの円周方向につれて一定の間隔で離隔されるように形成されるもので、脱穀ローラーの外周面に斜線方向で形成することができる。
【0039】
図17は、本発明の脱穀ローラーの一部を示す正面図である。
図17で図示されたように、本発明では、前記対面する一対の脱穀ローラーは互いにかみ合って回転できるように、表面に対応する現象である凸形状の脱穀ローラー70cと凹形状の脱穀ローラー70dからなることを特徴とする。
このとき、前記対面する一対の脱穀ローラーを両分した各脱穀ローラー部分を凸形状の脱穀ローラー70cと凹形状の脱穀ローラー70dとで分けることができる。例えば、図11には、直径がD1である脱穀ローラーと直径がD3である脱穀ローラーとを凸形状の脱穀ローラー70cと凹形状の脱穀ローラー70dとで分けることができる。
このため、図10と図12で図示された一直線の形状の表面を有する脱穀ローラーよりもっと広い面積の脱穀ローラー表面を獲得することができる。
【0040】
最後に、図18は、本発明の脱穀ローラーを示す側面図である。
図18で図示されたように、本発明の脱穀機の脱穀ローラーは、前記対面する一方の脱穀ローラーの回転軸の表面に具備されるセンサー部材110と、前記センサー部材110の回転を感知して脱穀ローラーの回転数を測定する光センサー100と、他方の脱穀ローラーの回転軸の表面を覆うベアリング122と、前記ベアリング122表面を覆う固定部材121と、前記光センサー100で測定された回転数により他方の脱穀ローラーを移動することができるように、一端が前記固定部材121に結合されるスクリュー120とを更に含むことを特徴とする。
【0041】
一般的に、脱穀ローラーの表面に位置するゴムパッドは一定の水準以上で玄米を脱皮すると摩耗する程度が増加し、対面する脱穀ローラー間の間隔が離れるので、ゴムパッドを周期的に入れ替えるデメリットがある。
本発明では、光センサー100が脱穀ローラーの回転数を感知することができるので、脱穀ローラーの回転数の増加によるゴムパッドの摩耗の増加によって、対面する脱穀ローラーの中でどちらかの一方の脱穀ローラーを移動することができる。従って、対面する脱穀ローラー間の間隔を一定の誤差の範囲内に維持することができる。
【符号の説明】
【0042】
10、20,60,70、60a、70b、70c、70d:脱穀ローラー
30、31:モーター
80:プーリー
81:回転板
82:ボルト
1:稲
100:光センサー
110:センサー部材
120:スクリュー
121:固定部材
122:ベアリング
130:微細グルーブ
【技術分野】
【0001】
本発明は、稲を相異なる速度で回転する一対の脱穀ローラーの間へ通過させて皮をむく脱穀機において、前記脱穀ローラーを長さ方向に両分して、それぞれの直径が相異なるように形成し、前記脱穀ローラーは、直径が小さい方と直径が大きい方との脱穀ローラーを向かい合せるように一対で設置した後、同じ回転数で回転しながら脱皮が行われるようにする脱穀機の脱穀ローラーおよびその駆動方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
収穫された稲を、互いに向かい合う方向で回転する一対の脱穀ローラーの間へ通過させて、皮を脱皮させる脱穀機は、公示された装置であり、図1〜図3に図示されたように、一対の脱穀ローラー10、20は、その間の間隔を調節することができるようにし、どちらかの一方の回転数が、他方の回転数より5〜50%程度の差が発生することによって稲1の皮をむくことになる。
【0003】
即ち、脱穀機は、一対の脱穀ローラー10、20が一定の間隔を有するように設置し、互いに回転数の差を有しながら回転が行われると脱皮になる。既存には、1つのモーター30の回転力を利用して、一対の脱穀ローラー10、20を全て回転させるようにし、脱穀ローラー10、20に動力を伝達するプーリー11、12の直径を異なるようにすることによって、一対の脱穀ローラー10、20が回転数の差を有するようにしたり、一対の脱穀ローラー10、20を2つのモーター30、31を利用して独立に駆動させ、それぞれのモーター30、31の回転数を独立に調節して、回転数の差が現れるようにする方式が使われている。
【0004】
しかし、前者の方式は、一対の脱穀ローラー10、20の中で、早く回転する脱穀ローラーが、そうではない脱穀ローラーに比べて、早く摩耗が進行されるので、随時に脱穀ローラー10、20の摩耗された状態を確認して脱穀ローラー10、20を入れ替えなければならない問題とともに、摩耗が進行された脱穀ローラーだけを入れ替えた後、また摩耗された状態を確認して、摩耗が多く進行された脱穀ローラーを入れ替えなければならないことから、作業が容易ではない。後者の方式は、早く回転する脱穀ローラーを駆動させるモーターの容量を大きくするために、一台のモーターで一対の脱穀ローラー10、20を全部回転させる場合より、両者の速度制御が容易でなく、2つのモーターを管理しなければならないので非効率的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、既存の玄米期で使用される一対の脱穀ローラーは、1つのモーターを使用する場合、モーターの動力を伝達するプーリーの直径の差を与えたり、それぞれのモーターを使用したりする場合、モーターの回転数の差を与えて、一対の脱穀ローラーが各々の回転数の差を発生することによって、稲の皮をむくことになるが、使用中に、脱穀ローラーの摩耗する状態をいちいち確認して、摩耗が多く進行された脱穀ローラーを選別して、入れ替える作業が容易ではない問題を解決するためのものであり、一対の脱穀ローラーの摩耗状態が一定に維持できるようにすることによって、脱穀ローラーの入れ替えの時期になれば、一対の脱穀ローラーを全部入れ替えて、脱穀ローラーの摩耗状態の確認と入れ替えに伴う煩わしさを減らすことである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、一対の脱穀ローラーを互いに向かい合う方向で設置し、各々の回転数の差を有して回転する脱穀機において、脱穀ローラーを長さ方向に両分して、一方の直径が他方の直径より少なくし、脱穀ローラーは、少ない方の直径を有する所と対向する所には、大きい直径を有する所と対向するようにし、大きい方の直径を有する所と対向する所には、小さい直径を有する所と対向して設置することによってなされることで、直径が小さい方と直径が大きい方との回転による移動距離の差は、5〜50%になるようにし、一対の脱穀ローラーは、同じ回転数で回転するようにし、摩耗率が同じになるようにするために、相異なる摩耗率を有する材質で一対の脱穀ローラーを製作する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、脱穀機の脱穀ローラーが、各々の直径の差を有して対向する位置で回転して、稲の皮をむくことになるため、脱穀ローラーの摩耗が一定になり、脱穀ローラーの使用期間を増加させる一方、脱穀ローラーの入れ替え時に、一対の脱穀ローラーを全部入れ替えることができるため、脱穀ローラーの摩耗確認と入れ替え作業を容易にすることができる。
【0008】
また、本発明は、一対の脱穀ローラーを同じ回転数で回転させることによって、脱穀ローラーの回転によるプーリーまたはモーターを一貫して管理することができる。
【0009】
本発明では、脱穀ローラーの直径の差を利用して、稲の脱皮が行われることであり、直径の差の比率が1.05〜1.5倍の差を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】既存の脱穀機の脱穀ローラーを示す平面図である。
【図2】既存の脱穀機の脱穀ローラーを示す正面図である。
【図3】既存の脱穀機の他の実施例を示す正面図である。
【図4】本発明の脱穀ローラーを示す斜視図である。
【図5】本発明の脱穀ローラーを示す平面図である。
【図6】本発明の脱穀ローラーの使用状態を示す平面図である。
【図7】本発明の脱穀ローラーの組み立て状態を示す断面図である。
【図8】図7の分解断面図である。
【図9】本発明の脱穀ローラーの使用状態を示す正面図である。
【図10】本発明の駆動例を示す説明図である。
【図11】本発明の他の駆動例を示す説明図である。
【図12】本発明の他の駆動例を示す説明図である。
【図13】本発明の他の駆動例を示す説明図である。
【図14】本発明の使用状態を示す平面図である。
【図15】本発明の他の実施例の使用状態を示す平面図である。
【図16】本発明の脱穀ローラーの一部を示す斜視図である。
【図17】本発明の脱穀ローラーの一部を示す正面図である。
【図18】本発明の脱穀ローラーを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、脱穀機に関するものであり、脱穀機に使用される脱穀ローラーは、長さを両分し、一方の直径を他方の直径より小さくし、それぞれの脱穀ローラーは、直径が相異なる方を向かい合うように設置した後、一対の脱穀ローラーを同じ回転数で回転することである。
【0012】
本発明を、実施例の図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
本発明は、一対の脱穀ローラー60、70を一定の間隔で対称になるように設置し、前記の脱穀ローラー60、70は、一方の直径D2、D3を他方の直径D1、D4より小さくし、直径が相異なる方が向かい合うように設置するものである。
【0014】
ここで、図10及び図11で図示されたように、直径D1、D4と直径D2、D3とは、同じ直径を有し、直径が小さい方と直径が大きい方との長さL1、L2も同じ長さを有するものであり、大きい直径(D1=D4)と小さい直径(D2=D3)との比率を1.05〜1.5倍の差を有する。本発明は、脱穀ローラー60、70は、図7及び図8に図示されたように、プーリー80に締結された回転版81をボルト82で挟むことによって、前記プーリー80には、1つのモーター30から発生した回転の動力をベルトを利用して同じ回転力で伝達されても、2つのモーター30、31を利用して各々の同じ回転の動力を伝達されてもよい。
【0015】
即ち、どちらの方式を採択しても、2つのプーリー80を同じ直径で設置した後、同じ回転数で回転することによって、脱穀ローラー60、70も同じ回転数で回転すれば良い。
【0016】
本発明は、図10及び図11で図示されたように、2つのモーター30、31を利用して2つの脱穀ローラー60、70を回転させることになり、モーター30、31を中心に一方に脱穀ローラー60、70を設置しても、図11で図示されたように、脱穀ローラー60、70を両分してモーター30、31の両方で設置してもよい。
【0017】
以上のことから、本発明は、1つのモーター30を利用するか、または2つのモーター30、31を利用して、一対の脱穀ローラー60、70を回転させ、同じ回転数で回転するようにし、それぞれの脱穀ローラー60、70は、同じ回転数で回転しても脱穀ローラー60、70に直径が小さい方D2、D3と直径が大きい方D1、D4とを形成することによって、直径が小さい方D2、D3と直径が大きい方D1、D4とが互いに対向する所では、回転の距離の差が発生して、このような回転の距離の差によって脱皮が行われる。
【0018】
本発明で、一対の脱穀ローラー60、70の中で、どちらのひとつは、水平方向に移動して脱穀ローラー60、70の間の間隔を調節することができるため、稲1の投入量や速度により適切に脱穀ローラー60、70の間の間隔を調節することになり、上述したように脱穀ローラー60、70の間の間隔を調節する装置は、玄米期で公示の装置であり、本発明はこれを利用する。
【0019】
本発明の脱穀ローラー60、70は、図5で図示したように、一方の直径D1、D4を他方の直径D2、D3より大きくし、直径の差は、脱穀ローラー60、70の長さの方向に両分して両方の長さL1、L2が互いに同じなるようにして、一対の脱穀ローラー60、70を互いに向かい合う方向で設置し、直径が相異なる方を向かい合うように、図6で図示されたように設置する。
【0020】
本発明の脱穀ローラー60、70は、直径の小さい方D2、D3と直径の大きい方D1、D4との長さL1、L2も同じ長さ(L1=L2)を有するようにして、大きい直径(D1=D4)と小さい直径(D2=D3)の比率を1.05〜1.5倍差を有するようにする。前記の脱穀ローラー60、70には、プーリー80の回転によって回転する回転板81が外挿され、回転版81とボルト82とで締結されるため、ボルト82を解いて脱穀ローラー60、70を回転板81から容易に入れ替えることができる。
【0021】
一方、本発明は、図12で示されたように、1つの脱穀ローラー60aだけをモーター30の駆動によって回転することができる。また、前記脱穀ローラー60aと対向するようにした脱穀ローラー70aは、脱穀ローラー60aの回転力が稲1を介して間接的に伝達されて回転し、脱穀ローラー60aの直径が小さい方D2aの長さL2aが、直径が大きい方D1aの長さL1aより短くし、これと対向する脱穀ローラー70aも直径が小さい方D3aの長さL1aが、直径が大きい方D4aの長さL2aより長くする。
【0022】
ここで、脱穀ローラー70aには、外部の回転動力を受けないため、脱穀ローラー60aの回転の動力が伝達されることで、脱穀ローラー60aが回転すれば脱穀ローラー60a、70aの間の間隔へ投入される稲1により脱穀ローラー60aの回転力が脱穀ローラー70aに伝えられて脱穀ローラー70aが回転する。
【0023】
本発明は、駆動の動力によって回転する脱穀ローラー60aの直径が小さい方D2aの長さL2aが、直径が大きい方D1aの長さL1aより短い理由は、直径が小さい方D2aの長さL2aと直径が大きい方D1aの長さL1aとが同じになる場合、脱穀ローラー70aの回転力が早くなる問題が生じるため、脱穀ローラー60aの直径が小さい方D2aの長さL2aが、直径が大きい方D1aの長さL1aより短くして、脱穀ローラー60a、70aの回転数を一致させるためである。
【0024】
なお、脱穀ローラー60aの直径が大きい方D1aの長さL1aは、直径が小さい方D2aの長さL2aより、以下の数式により1.1〜2倍の長さを有する。
【0025】
【数1】
【0026】
本発明は、図13で図示されたように、モーター30の両方で脱穀ローラー60a、70aを設置する場合も、動力の伝達方式は前述した通りである。
【0027】
以上のことから、本発明は、一対の脱穀ローラー60、70を一定の間隔が維持されるようにした後、同じ回転数で回転させ、互いに向かい合う方向で回転ができるようにしながら、脱穀ローラー60、70の間へ稲1を通過させて皮をむくことで、脱穀ローラー60、70が同じ回転数で回転しても、直径の差(D1=D4>D2=D3)を利用して脱皮をすることができる。
【0028】
本発明の脱穀ローラー60、70は、同じ長さ(L1=L2)を有するように長さ方向に両分して、直径が大きい方D1、D4と直径が小さい方D2、D3とで区分されて、大きい直径D1、D4と小さい直径D2、D3との差は5〜50%になるようにすることで、脱穀ローラー60、70を同じ回転数で回転させても、大きい直径D1、D4と小さい直径D2、D3との回転する距離の差を10〜30%に発生させることによって、脱穀ローラー60、70の間へ稲1を通過させるとき、稲1の皮を擦りながらむくことになる。
【0029】
以上のことから、本発明は、脱穀ローラー60、70の半分は直径D1、D4が大きくして、半分は直径D2、D3が小さくして、このような脱穀ローラー60、70を 直径が相異なる方を向かい合うように対向するように位置し、脱穀ローラー60、70の間へ稲1を通過させて皮を除去することになるため、脱穀ローラー60、70を同じ回転数で回転させても直径の差によって稲1の皮の分離が可能になる。
【0030】
また、本発明の脱穀ローラー60、70の中に、先に摩り減ることになる方は、直径が小さい方D2、D3になる。しかし、一対の脱穀ローラー60、70は全体的に同じ摩耗率を有することになる。
【0031】
なお、脱穀ローラー60、70の摩耗が同様に起きるため、脱穀ローラー60、70の摩耗を確認して、脱穀ローラー60、70の間隔を調節することが容易であり、かつ一対の脱穀ローラー60、70が同様に摩り減るので、一度に一対の脱穀ローラー60、70を全部入れ替えて使うことになるため、脱穀ローラー60、70の入れ替えに伴う煩わしさがない。
【0032】
特に、本発明は、一対の脱穀ローラー60、70が同じ回転数で回転することによって、脱穀機の脱穀ローラー60、70の駆動に伴う構成の複雑さをなくし、部品の管理が容易になるメリットがある。
【0033】
一方、本発明は、図12で示されたように、1つの脱穀ローラー60aだけをモーター30の回転によって回転させた後、脱穀ローラー60aと対向する脱穀ローラー70aには、脱穀ローラー60aの回転力を稲1を介して間接的に伝達されて回転することができるため、前記脱穀ローラー60aは、直径が小さい方D2aの長さL2aが、直径が大きい方D1aの長さL1aより短くし、これと対向する脱穀ローラー70aも、直径が小さい方D3aの長さL1aが、直径が大きい方D4aの長さL2aより長くしてこそ、脱穀ローラー60aの回転力が間接的に伝達されて、脱穀ローラー70aが回転するとき、同じ回転力を有するようになる。
【0034】
本発明で、脱穀ローラー60aの直径が大きい方D1aの長さL1aは、直径が小さい方D2aの長さL2aより、下記の数式によって1.1〜2倍の長さを有することになる。
【0035】
【数2】
【0036】
また、本発明は、脱穀ローラー60、70の直径が小さい方D2、D3と直径が大きい方D1、D4との材質を異なるようにして製作することによって、脱穀ローラー60、70が、部分的に摩り減らなくて全体的に均一に摩り減るようにすることで、直径が小さい方を構成する材質は、脱穀ローラー60、70で互いに同じようにし、直径が大きい方を構成する材質も前期直径が小さい方を構成する材質と異なるが、互いに脱穀ローラー60、70で同じ材質になるようにする。
【0037】
次に、図16は、本発明の脱穀ローラーの一部を示す斜視図である。
図16に図示されたように、本発明の脱穀ローラーは、前記脱穀ローラーの表面を覆うゴムパッドの外周面に所定の深さで形成された微細グルーブが、この脱穀ローラーの長さ方向で多数形成されることを特徴とする。
【0038】
従って、玄米の脱皮時、玄米が対面する脱穀ローラーの微細グルーブの間を通過するために、摩擦により玄米の脱皮が容易になる。また、ゴムパッドの摩耗現象を遅延させ、ゴムパッドの交替周期を減らすことができる。
前記多数の微細グルーブ130は、脱穀ローラーの円周方向につれて一定の間隔で離隔されるように形成されるもので、脱穀ローラーの外周面に斜線方向で形成することができる。
【0039】
図17は、本発明の脱穀ローラーの一部を示す正面図である。
図17で図示されたように、本発明では、前記対面する一対の脱穀ローラーは互いにかみ合って回転できるように、表面に対応する現象である凸形状の脱穀ローラー70cと凹形状の脱穀ローラー70dからなることを特徴とする。
このとき、前記対面する一対の脱穀ローラーを両分した各脱穀ローラー部分を凸形状の脱穀ローラー70cと凹形状の脱穀ローラー70dとで分けることができる。例えば、図11には、直径がD1である脱穀ローラーと直径がD3である脱穀ローラーとを凸形状の脱穀ローラー70cと凹形状の脱穀ローラー70dとで分けることができる。
このため、図10と図12で図示された一直線の形状の表面を有する脱穀ローラーよりもっと広い面積の脱穀ローラー表面を獲得することができる。
【0040】
最後に、図18は、本発明の脱穀ローラーを示す側面図である。
図18で図示されたように、本発明の脱穀機の脱穀ローラーは、前記対面する一方の脱穀ローラーの回転軸の表面に具備されるセンサー部材110と、前記センサー部材110の回転を感知して脱穀ローラーの回転数を測定する光センサー100と、他方の脱穀ローラーの回転軸の表面を覆うベアリング122と、前記ベアリング122表面を覆う固定部材121と、前記光センサー100で測定された回転数により他方の脱穀ローラーを移動することができるように、一端が前記固定部材121に結合されるスクリュー120とを更に含むことを特徴とする。
【0041】
一般的に、脱穀ローラーの表面に位置するゴムパッドは一定の水準以上で玄米を脱皮すると摩耗する程度が増加し、対面する脱穀ローラー間の間隔が離れるので、ゴムパッドを周期的に入れ替えるデメリットがある。
本発明では、光センサー100が脱穀ローラーの回転数を感知することができるので、脱穀ローラーの回転数の増加によるゴムパッドの摩耗の増加によって、対面する脱穀ローラーの中でどちらかの一方の脱穀ローラーを移動することができる。従って、対面する脱穀ローラー間の間隔を一定の誤差の範囲内に維持することができる。
【符号の説明】
【0042】
10、20,60,70、60a、70b、70c、70d:脱穀ローラー
30、31:モーター
80:プーリー
81:回転板
82:ボルト
1:稲
100:光センサー
110:センサー部材
120:スクリュー
121:固定部材
122:ベアリング
130:微細グルーブ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の脱穀ローラー60、70を互いに向かい合うように設置して、互いに対向する方向で回転し、一対の脱穀ローラー60、70の間の間隔を調節する脱穀ローラーにおいて、
前記脱穀ローラー60、70を長さ方向に両分して、一方の直径D2、D3が他方の直径D1、D4より小さくし、直径が小さい方D2、D3の長さL2と直径が大きい方との長さL1が同じであり、前記一対の脱穀ローラー60、70は、直径が相異なる方を向かい合う形態で設置して、前記脱穀ローラー60、70は、外部の動力を受けて同じ回転数で回転することを特徴とする脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項2】
前記脱穀ローラー60、70は、1つのモーター30で回転されるか、またはそれぞれのモーター30、31で回転されることを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項3】
一対の脱穀ローラーを互いに向かい合うように設置して、互いに対向する方向で回転し、一対の脱穀ローラーの間の間隔を調節する一対の脱穀ローラーにおいて、
脱穀ローラー60aは、一方の直径D2aが他方の直径D1aより小さくし、脱穀ローラー70aは、一方の直径D3aが他方の直径D4aより小さくし、一対の脱穀ローラー60a、70aは、直径が相異なる方を向かい合う形態で設置して、前記脱穀ローラー60aの直径が小さい方D2aの長さL2aが、直径が大きい方D1aの長さL1aより短くして、前記脱穀ローラー70aは、外部の動力を受けた脱穀ローラー60aの回転力を稲1の摩擦力で伝達されて回転するようにすることを特徴とする脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項4】
前記脱穀ローラー60a、70aの直径が大きい方D1、D4は、直径が小さい方D2、D3より1.05〜1.5倍の大きさを有することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項5】
前記脱穀ローラー60a、70aの直径が小さい方D2aの長さL2aより直径が大きい方D1aの長さL1aは、1.1〜2倍の長さを有して、脱穀ローラー60a、70aの直径が小さい方D2aと大きい方D1aとは、摩耗率を一定に維持するために、互いに異なる材質で製作することを特徴とする請求項3に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項6】
一対の脱穀ローラーを互いに向かい合うように設置して、互いに対向する方向で回転するようにし、一対の脱穀ローラーの間の間隔を調節する脱穀ローラーにおいて、
前期脱穀ローラーの長さ方向を両分して、それぞれの直径が相異なるように形成し、前期脱穀ローラーは、直径が小さい方と直径が大きい方との脱穀ローラーを向かい合せて一対で設置した後、同じ回転数で回転することを特徴とする脱穀機の脱穀ローラー駆動方法。
【請求項7】
前記脱穀ローラーの表面を覆うゴムパッドの外周面には、所定の深さで形成された微細グルーブ130が脱穀ローラーの長さ方向で多数形成されていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項8】
前記対面する一対の脱穀ローラーは、互いかみ合って回転可能になるように表面が対応する現象である凸形状の脱穀ローラー70cと凹形状の脱穀ローラー70dからなることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項9】
前記対面する脱穀ローラーの一方の脱穀ローラーの回転軸の表面に具備されるセンサー部材110と、前記センサー部材110の回転数を感知して脱穀ローラーの回転数を測定する光センサー100と、他方の脱穀ローラーの回転軸の表面を覆うベアリング122と、前記ベアリング122の表面を覆う固定部材121と、前記光センサー100で測定された回転数により他方の脱穀ローラーを移動させることができるように、一端が前記固定部材に結合されるスクリュー120とを更に含むことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項1】
一対の脱穀ローラー60、70を互いに向かい合うように設置して、互いに対向する方向で回転し、一対の脱穀ローラー60、70の間の間隔を調節する脱穀ローラーにおいて、
前記脱穀ローラー60、70を長さ方向に両分して、一方の直径D2、D3が他方の直径D1、D4より小さくし、直径が小さい方D2、D3の長さL2と直径が大きい方との長さL1が同じであり、前記一対の脱穀ローラー60、70は、直径が相異なる方を向かい合う形態で設置して、前記脱穀ローラー60、70は、外部の動力を受けて同じ回転数で回転することを特徴とする脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項2】
前記脱穀ローラー60、70は、1つのモーター30で回転されるか、またはそれぞれのモーター30、31で回転されることを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項3】
一対の脱穀ローラーを互いに向かい合うように設置して、互いに対向する方向で回転し、一対の脱穀ローラーの間の間隔を調節する一対の脱穀ローラーにおいて、
脱穀ローラー60aは、一方の直径D2aが他方の直径D1aより小さくし、脱穀ローラー70aは、一方の直径D3aが他方の直径D4aより小さくし、一対の脱穀ローラー60a、70aは、直径が相異なる方を向かい合う形態で設置して、前記脱穀ローラー60aの直径が小さい方D2aの長さL2aが、直径が大きい方D1aの長さL1aより短くして、前記脱穀ローラー70aは、外部の動力を受けた脱穀ローラー60aの回転力を稲1の摩擦力で伝達されて回転するようにすることを特徴とする脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項4】
前記脱穀ローラー60a、70aの直径が大きい方D1、D4は、直径が小さい方D2、D3より1.05〜1.5倍の大きさを有することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項5】
前記脱穀ローラー60a、70aの直径が小さい方D2aの長さL2aより直径が大きい方D1aの長さL1aは、1.1〜2倍の長さを有して、脱穀ローラー60a、70aの直径が小さい方D2aと大きい方D1aとは、摩耗率を一定に維持するために、互いに異なる材質で製作することを特徴とする請求項3に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項6】
一対の脱穀ローラーを互いに向かい合うように設置して、互いに対向する方向で回転するようにし、一対の脱穀ローラーの間の間隔を調節する脱穀ローラーにおいて、
前期脱穀ローラーの長さ方向を両分して、それぞれの直径が相異なるように形成し、前期脱穀ローラーは、直径が小さい方と直径が大きい方との脱穀ローラーを向かい合せて一対で設置した後、同じ回転数で回転することを特徴とする脱穀機の脱穀ローラー駆動方法。
【請求項7】
前記脱穀ローラーの表面を覆うゴムパッドの外周面には、所定の深さで形成された微細グルーブ130が脱穀ローラーの長さ方向で多数形成されていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項8】
前記対面する一対の脱穀ローラーは、互いかみ合って回転可能になるように表面が対応する現象である凸形状の脱穀ローラー70cと凹形状の脱穀ローラー70dからなることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【請求項9】
前記対面する脱穀ローラーの一方の脱穀ローラーの回転軸の表面に具備されるセンサー部材110と、前記センサー部材110の回転数を感知して脱穀ローラーの回転数を測定する光センサー100と、他方の脱穀ローラーの回転軸の表面を覆うベアリング122と、前記ベアリング122の表面を覆う固定部材121と、前記光センサー100で測定された回転数により他方の脱穀ローラーを移動させることができるように、一端が前記固定部材に結合されるスクリュー120とを更に含むことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の脱穀機の脱穀ローラー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−94775(P2013−94775A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−84673(P2012−84673)
【出願日】平成24年4月3日(2012.4.3)
【出願人】(512087249)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年4月3日(2012.4.3)
【出願人】(512087249)
【Fターム(参考)】
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