説明

脱穀装置のシーブケース構造

【課題】チャフシーブの開度を細かく調節することができ、加工が容易な脱穀装置のシーブケース構造を提供する。
【解決手段】操作具に一方側長穴91,93を設け、シーブケースの横側板にシーブケース側穴部97,98を設け、一方側長穴91,93の長手方向に隣り合う突起の間に止め具挿入口96を形成し、止め具挿入口96に止め具60を挿入して固定することでチャフシーブの開度を変更可能に構成してあり、突起と該突起に対して一方側長穴91,93の幅方向に対向する縁部との間隔が止め具60の直径よりも小さく、且つ隣り合う止め具挿入口96の中心間の距離が止め具60の直径よりも小さくなるように、突起の高さおよび突起の位置を設定してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刈取作物の脱穀処理を行なう扱室の下方に配備されるとともに、当該扱室から落下した脱穀処理物を選別するチャフシーブを有するシーブケースを前後揺動可能に設け、前記チャフシーブは、前後に並列配備されて各々に設けられた横向き支軸の横軸芯周りに連動揺動可能な複数の選別板と、当該複数の選別板の角度を変更して前記チャフシーブの開度を調節するチャフシーブ開度調整機構と、を備えた脱穀装置のシーブケース構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のチャフシーブ開度調整機構として、例えば、特許文献1に記載されているように、複数の選別板のうち1つの選別板に連結されて該1つの選別板の横向き支軸の横軸芯周りに揺動可能な操作具を備え、操作具に丸穴を設け、シーブケースの横側板に操作具の揺動方向に沿う複数の係合ピンを設けて、丸穴と係合ピンとの係合により、複数の選別板の角度を変更調節可能に構成してあるものがある。
【0003】
しかし、シーブケースは前後揺動するため、シーブケースの揺動に伴って丸穴と係合ピンとの係合が外れる虞がある。そこで、チャフシーブ開度調整機構として、操作具に複数の丸穴を操作具の揺動方向に沿って設け、シーブケースの横側板に丸穴を設けて、操作具が複数の取付姿勢のうち1つの取付姿勢に位置した状態で、操作具の丸穴およびシーブケースの丸穴に棒状の止め具(ボルトやピン等)を挿入して操作具をシーブケースに固定することにより、複数の選別板の角度を変更調節可能に構成することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−262138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数の丸穴および止め具によりチャフシーブ開度調整機構を構成した場合、チャフシーブの開度ピッチは複数の丸穴のピッチで決まる。これにより、チャフシーブの開度を更に細かく調節するためには、操作具の丸穴の数を増やして丸穴のピッチを小さくする必要がある。しかし、操作具の丸穴のピッチを小さくすると隣り合う丸穴の間の間隔が狭くなるので、丸穴の加工が困難になるという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、チャフシーブの開度を細かく調節することができ、加工が容易な脱穀装置のシーブケース構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の脱穀装置のシーブケース構造は、刈取作物の脱穀処理を行なう扱室の下方に配備されるとともに、当該扱室から落下した脱穀処理物を選別するチャフシーブを有するシーブケースを前後揺動可能に設け、前記チャフシーブは、前後に並列配備されて各々に設けられた横向き支軸の横軸芯周りに連動揺動可能な複数の選別板と、当該複数の選別板の角度を変更して前記チャフシーブの開度を調節するチャフシーブ開度調整機構と、を備えたものであって、
その第1特徴構成は、前記チャフシーブ開度調整機構は、前記複数の選別板のうち1つの選別板に連結されて該1つの選別板の横向き支軸の横軸芯周りに揺動可能な操作具を備え、前記操作具に操作具側穴部を設け、前記シーブケースの横側板にシーブケース側穴部を設けて、前記操作具が複数の取付姿勢のうち1つの取付姿勢に位置した状態で、前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部に棒状の止め具を挿入して前記操作具を前記シーブケースに固定することにより、前記複数の選別板の角度を変更調節可能に構成してあり、前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部の一方は、前記操作具の揺動方向に沿う一方側長穴を備え、前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部の他方は、他方側穴を備え、前記一方側長穴の長手方向に沿う縁部のうち少なくともいずれか一方に突起を形成して、前記一方側長穴における該一方側長穴の長手方向に隣り合う突起の間に前記止め具を挿入する止め具挿入口を形成するように構成し、前記突起と該突起に対して前記一方側長穴の幅方向に対向する縁部との間隔が前記止め具の直径よりも小さく、且つ隣り合う前記止め具挿入口の中心間の距離が前記止め具の直径よりも小さくなるように、前記突起の高さおよび前記突起の位置を設定してある点にある。
【0008】
本構成のシーブケース構造においては、操作具が複数の取付姿勢のうち1つの取付姿勢に位置した状態で、一方側長穴の長手方向に隣り合う突起の間に形成された止め具挿入口および他方側穴に棒状の止め具を挿入して操作具をシーブケースに固定することにより、複数の選別板の角度を変更調節する。
【0009】
このとき、隣り合う止め具挿入口の中心間の距離が止め具の直径よりも小さいので、止め具挿入口のピッチを小さくして、チャフシーブの開度を細かく調節することができる。また、突起と縁部との間隔が止め具の直径よりも小さいので、シーブケースの揺動に伴って止め具が現在の止め具挿入口から他の止め具挿入口へ移動しようとしても、突起が止め具に接触してそれ以上の移動を規制する。よって、止め具が止め具挿入口に確実に保持される。さらに、例えば長手方向に沿う縁部が波状の一方側長穴(例えば図6を参照)を形成するだけで済む等、加工が容易になる。
【0010】
本発明の脱穀装置のシーブケース構造は、刈取作物の脱穀処理を行なう扱室の下方に配備されるとともに、当該扱室から落下した脱穀処理物を選別するチャフシーブを有するシーブケースを前後揺動可能に設け、前記チャフシーブは、前後に並列配備されて各々に設けられた横向き支軸の横軸芯周りに連動揺動可能な複数の選別板と、当該複数の選別板の角度を変更して前記チャフシーブの開度を調節するチャフシーブ開度調整機構と、を備えたものであって、
その第2特徴構成は、前記チャフシーブ開度調整機構は、前記複数の選別板のうち1つの選別板に連結されて該1つの選別板の横向き支軸の横軸芯周りに揺動可能な操作具を備え、前記操作具に操作具側穴部を設け、前記シーブケースの横側板にシーブケース側穴部を設けて、前記操作具が複数の取付姿勢のうち1つの取付姿勢に位置した状態で、前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部に棒状の止め具を挿入して前記操作具を前記シーブケースに固定することにより、前記複数の選別板の角度を変更調節可能に構成してあり、前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部の一方は、前記チャフシーブを閉じ側位置で位置調節可能に前記操作具の揺動方向に沿って設けた一方側長穴と、前記チャフシーブを開き側位置で位置設定可能に設けた一つの一方側穴又は前記チャフシーブを開き側位置で位置調節可能に前記操作具の揺動方向に沿って設けた複数の一方側穴と、を備え、前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部の他方は、他方側穴を備え、前記一方側長穴の長手方向に沿う縁部のうち少なくともいずれか一方に突起を形成して、前記一方側長穴における該一方側長穴の長手方向に隣り合う突起の間に前記止め具を挿入する止め具挿入口を形成するように構成し、前記突起と該突起に対して前記一方側長穴の幅方向に対向する縁部との間隔が前記止め具の直径よりも小さく、且つ隣り合う前記止め具挿入口の中心間の距離が前記止め具の直径よりも小さくなるように、前記突起の高さおよび前記突起の位置を設定してある点にある。
【0011】
チャフシーブの開度を閉じ側位置で調節するときには、操作具が複数の取付姿勢のうち1つの取付姿勢に位置した状態で、一方側長穴の長手方向に隣り合う突起の間に形成された止め具挿入口、および、他方側穴に棒状の止め具を挿入して操作具をシーブケースに固定することにより、複数の選別板の角度を変更調節する。
【0012】
このとき、隣り合う止め具挿入口の中心間の距離が止め具の直径よりも小さいので、止め具挿入口のピッチを小さくして、チャフシーブの開度を閉じ側位置で細かく調節することができる。また、突起と縁部との間隔が止め具の直径よりも小さいので、シーブケースの揺動に伴って止め具が現在の止め具挿入口から他の止め具挿入口へ移動しようとしても、突起が止め具に接触してそれ以上の移動を規制する。よって、止め具が止め具挿入口に確実に保持される。さらに、例えば長手方向に沿う縁部が波状の一方側長穴(例えば図6参照)を形成するだけで済む等、加工が容易になる。
【0013】
チャフシーブの開度を開き側位置で調節および設定するときには、操作具が複数の取付姿勢のうち1つの取付姿勢に位置した状態で、一方側穴および他方側穴に棒状の止め具を挿入して操作具をシーブケースに固定することにより、複数の選別板の角度を変更調節および設定する。
【0014】
このとき、一方側穴および他方側穴に棒状の止め具を挿入することによって、操作具をシーブケースにしっかりと固定することができる。ただし、操作具の揺動方向に沿って複数の一方側穴を設ける構成では、隣り合う一方側穴の中心間の距離が止め具の直径よりも大きくなってしまう。しかし、チャフシーブの開度が開き側位置の状態とは、多量の脱穀処理物を漏下および選別する状態であり、脱穀処理物の漏下を優先する必要があるため、チャフシーブの開度を細かく調整する必要は少ない。
【0015】
本発明の第3特徴構成は、前記突起は、前記一方側長穴の長手方向の両側に前記止め具の外周面に沿った円弧状面を有する点にある。
【0016】
本構成によれば、突起は、一方側長穴の長手方向の両側に止め具の外周面に沿った円弧状面を有するので、突起の円弧状面と止め具の外周面との接触面積を広く確保することができる。これにより、突起が止め具に接触するときに突起の一点に力が集中することを防止でき、突起の磨耗や変形を防止して本装置の耐久性が高まる。
【0017】
本発明の第4特徴構成は、前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部を前記操作具の揺動方向に沿って複数組設けた点にある。
【0018】
本構成によれば、操作具側穴部およびシーブケース側穴部を操作具の揺動方向に沿って複数組設けるので、1つの止め具に作用する外力を低減することができる。さらに、止め具に当接する突起に掛かる力も減らすことができ、突起の磨耗や変形を防止して本装置の耐久性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】脱穀装置の概略縦断側面図である。
【図2】脱穀装置の部分正面図である。
【図3】チャフシーブの開状態を示す一部破断側面図である。
【図4】チャフシーブの全閉状態を示す一部破断側面図である。
【図5】操作具を示す側面図である。
【図6】一方側穴部を示す側面図である。
【図7】チャフシーブの選別板の左半部と操作部材と脱穀装置の左側壁を示す一部縦断正面図である。
【図8】チャフシーブの選別板の左半部を示す一部縦断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
〔本実施形態〕
以下、本発明に係る脱穀装置のシーブケース構造をコンバインに適用した構成について説明する。
図1に示すように、脱穀装置1は、脱穀部2、選別部3、回収部4の夫々を上部、中間部、下部に配置して構成されている。
【0021】
図1,図2に示すように、前記脱穀部2は、扱室5内に前後向き姿勢の支軸6と一体回転自在に支持された扱胴7と、この扱胴7の下側に沿って配置した受網8とを備えると共に、扱室5の側面に、フィードチェーン9と挟持レール10とで成る挟持搬送機構11を備えて構成されている。
【0022】
前記選別部3は揺動選別装置12と、この揺動選別装置12に選別風を送る唐箕13とで構成されている。回転板101に立設されたピン102と揺動選別装置12とをリンク機構103を介して連結してあり、回転板101の回転によって揺動選別装置12を前後揺動可能に構成してある。揺動選別装置12は、受網8から漏下した脱穀処理物を前部位置の波状に成形されたグレンパン14で受け止めると共に、前後揺動によって後方に移送しながらチャフシーブ15で粗選別を行った後、グレンシーブ16で穀粒だけを選別して漏下させ、更に、長藁はストローラック17によって脱穀装置外に送り出すものとなっている。
【0023】
又、回収部4は揺動選別装置12のグレンシーブ16で選別された穀粒を回収する一番スクリュー18と、グレンシーブ16の後端から放出された、あるいは、ストローラック17から漏下した二番物を回収する二番スクリュー19とを備えて構成され、一番スクリュー18で回収された穀粒は穀粒貯留部(図示せず)に送られ、二番スクリュー19で回収された藁や枝付きの穀粒等の処理物は還元装置20によって揺動選別装置12の前部に戻されるようになっている。尚、脱穀装置1の後部には装置内の塵埃を吸引して排出する排塵ファン21を備えている。
【0024】
図1、図2に示すように、前記扱室5は穀稈供給口26側の壁となる前壁22と、送塵口27側の壁となる後壁23と、扱き口28側の壁となる左側壁24と、これらの上部を覆う位置に配置される天井壁25とを備えて構成されると共に、扱胴7の支軸6は前壁22と後壁23とに架設され、前壁22には穀稈供給口26が形成され、後壁23には送塵口27が形成され、左側壁24には穀稈供給口26と送塵口27とに連なる扱き口28が形成されている。又、左側壁24のうち、扱き口28の上部近くの部分を含む上方箇所の左側壁部分を上唇板24aと称し、扱き口28の下部近くの部分を含む下方箇所を下唇板24bと称し、上唇板24aの外面に対して挟持レール10が支持され、下唇板24bの外壁に対してフィードチェーン9が支持されている。
【0025】
図1,図2に示す前記前壁22の前方には脱穀装置1のフロントカバー29が設けられている。前壁22の前方に位置する扱胴7の支軸6には駆動プーリ30が配設されており、この駆動プーリ30はフロントカバー29で覆われている。フロントカバー29にはゴム製のハンプ31がハンプ押さえ板32で押え付けられて、ネジ33で固定されて吊設されている。フロントカバー29の上部は、カバー取付け用ブラケット34に固定したピン35等を介して、前壁22に連設されたカバー支持板36に着脱自在に連結されている。
【0026】
図1に示すように、前記送塵口27の後方に駆動回転自在に設けた処理回転体37を備えてある。この処理回転体37は、扱室5から排出された脱穀排ワラに掻き出し爪37aを作用させて、脱穀排ワラにささり込んでいる穀粒を掻き出す。扱室2の後方には脱穀された排ワラを斜め後方に搬送する排ワラ搬送装置38と排ワラ搬送装置38で搬送された排ワラを処理する排ワラ処理装置39を備えている。排ワラ搬送装置38は、フィードチェーン9から脱穀排ワラを受け継ぎ、受け継いだ脱穀排ワラを横倒れ姿勢で穂先側を脱穀機体のフィードチェーン9とは反対側の横壁側に寄せながら脱穀機体後方側に搬送し、脱穀機体の後部に位置する排ワラ搬出口40から脱穀機体の外部に搬出して排ワラ処理装置39のカッタケース41の上に落下させる。
【0027】
前記排ワラ処理装置39は、カッタケース41の上部に設けた排ワラ受入れ口42と、この排ワラ受入れ口42を開閉する揺動開閉自在な蓋板43と、カッタケース41の内部に駆動自在に設けた一対の回転カッター44,44とを備えている。つまり、排ワラ処理装置39は、蓋板43が上昇開放操作されると、排ワラ搬送装置38から落下した脱穀排ワラを排ワラ受け入れ口42からカッタケース41の内部に落下させ、カッタケース41に入った脱穀排ワラを回動する一対の回転カッター44,44によって稈身方向に細断し、細断ワラをカッタケース41の下部から脱穀機体1の後方に落下させる。蓋板43が閉じられると、排ワラ搬送装置38から落下した脱穀排ワラを蓋板43の上に落下させて長ワラのままで蓋板43からカッタケース41の後方に落下させる。
【0028】
図3〜図8に示すように、前記揺動選別装置12は、シーブケース52の左右の横側板52aに、グレンパン14、チャフシーブ15、およびストローラック17が取り付けられている。チャフシーブ15は、前後方向に略水平に設けられており、多数の選別板53が所定間隔を隔てて前後に並列配備して構成されている。尚、前記シーブケース52の左右の横側板52aの上端部には、シーブケース52の横側板52aと選別部3の側板63との間から脱穀処理物が落下するのを防止するために、ゴム製のハンプ67をボルト68で止着してある。
【0029】
前記選別板53は、操作具58に連結された中央の選別板53A(1つの選別板の一例)と、これ以外の前後の選別板53Bとからなる。
図7に示すように。前記中央の選別板53Aは、下端部に流下してきた脱穀処理物を受け止める補強を兼ねた折り曲げ部53aを形成した板材53bと、板材53bの上端部に固設した丸棒からなる支軸57(横向き支軸の一例)と、板材53bの左右に配置されて支軸57を固定するとともに後述する操作軸55を保持する保持板53c、及び板材53bの左右の端部に固定した補強板53jとで構成されている。補強板53jの左右の外側位置における操作軸55と支軸57とに亘って保持リンク53hが設けられている。
【0030】
図8に示すように、前記前後の選別板53Bは、下端部に流下してきた脱穀処理物を受け止める補強を兼ねた折り曲げ部53aを形成した板材53bと、板材53bの左右端部に配置したU字状の丸棒で形成した上の支軸57a(横向き支軸の一例)と下の支軸55aと、これを保持する保持板53gとを備えている。支軸55a,57aは、板材53bと保持板53gとの間で固定されている。選別板53Bの上縁は略全幅に亘って波形に形成されており、上下中間部は幅方向略全幅に亘って選別板53Bの板材53bの板面に対して下方(後方)側に膨出させた補強用の膨出部53dを形成してある。折り曲げ部53aの上面と、板材53bの前面が凹入した膨出部53dの下端内面53eは、脱穀処理物が選別板53Bを流下してきたときに、脱穀処理物を一旦受け止める。これにより、唐箕13の選別風によって軽い鞘や茎葉が風選別されるのであり、折り曲げ部53aおよび膨出部53dは、補強材としての機能と選別精度を向上させる機能とを備えている。
【0031】
前記中央の選別板53Aについては、支軸57をチャフシーブ取付枠69に形成した孔に挿通し、操作軸55を保持リンク53hと支持枠54の孔に挿通することにより、選別板53A、保持リンク53h、支持枠54及びチャフシーブ取付枠69等が組み付けられる。前記前後の選別板53Bについては、各支軸57aをチャフシーブ取付枠69に形成した孔に挿通して、支軸57aに割ピン70を止着してチャフシーブ取付枠69に対する抜け止めを施し、支軸55aを支持枠54の孔に挿通して、支軸55aに割ピン71を止着して支持枠54の抜け止めを施すことにより、選別板53B、支持枠54及びチャフシーブ取付枠69等が組み付けられる。これにより、中央の選別板53Aおよび前後の選別板53Bが、支軸57,57aの横軸芯a周りに揺動可能に支持される。
【0032】
図7,図8に示すように、前記チャフシーブ取付枠69の複数箇所に、孔72を穿設し、チャフシーブ取付枠69の内側の孔72周りにナット73を固定してある。チャフシーブ15を左右の横側板52a,52aの間に位置させた状態で、ボルト75をシーブケース52の横側板52aに形成した孔74に通してナット73に螺合してチャフシーブ取付枠69をシーブケース52に固定する。シーブケース52に取り付けられた選別板53A,53Bは、支持枠54を前方又は後方に移動させると、これに連動して複数の選別板53A,53Bの角度が変更されるようになっている。つまり、支持枠54を前方に移動させると各選別板53A,53Bの角度が緩くなってチャフシーブ15の開度が小さくなり、逆に、支持枠54を後方に移動させると各選別板53A,53Bの板面が下向きの急角度になってチャフシーブ15の開度が大きくなるのである。
【0033】
前記中央の選別板53Aは、チャフシーブ15の開度を変更する操作具58に連係されている。即ち、図3〜図8に示すように、操作具58には、操作軸55が固定されている。操作軸55は、シーブケース52の左の横側板52aに形成された円弧状の長孔56を通して、支持枠54の孔、保持リンク53hの孔及び補強板53jの孔から中央の選別板53A(保持板53c)の下部に形成された穴53fに挿通されている。中央の選別板53Aの上端部の支軸57は、チャフシーブ取付枠69に支持されているだけで、支軸57は操作具58には取り付けられていない。シーブケース52の左の横側板52aに孔を支軸57と同一軸芯上に穿設し、左の横側板52aの内側の孔周りに、軸芯を支軸57の軸芯(横軸芯)aと一致または略一致させた状態でナット77を固定してある。操作軸55を穴53fに挿通した状態での操作軸55の軸芯cと支軸57の軸芯aとの間の距離に等しい距離だけ、操作軸55の軸芯cから上方に隔てた操作具58の上部の位置に孔を穿設し、この孔に鍔付きリング79を嵌合させ、リング孔を通してボルト81をナット77に螺合して操作具58を取り付ける。これにより、操作具58は、支軸57と同一軸芯上のボルト81の軸芯a周りに揺動可能に構成してある。
【0034】
操作具58をシーブケース52の左の横側板52aに固定する場合、操作具58が前方(図3,図5の左側)に揺動されるほど、チャフシーブ15の開度が小さくなる方向に設定され、逆に、操作具58が後方(図3,図5の右側)に揺動されるほど、チャフシーブ15の開度が大きくなる方向に設定されている。
【0035】
つまり、チャフシーブ15が閉じ側位置(閉状態)のときには、隣り合う前側の選別板53Bと後側の選別板53Bとの距離(処理物通過幅)が狭く、選別板53Bの傾斜角(前後方向と選別板53Bに沿う方向との為す角)が小さいので、脱穀処理物が隣接する選別板53B,53B間を通過し難い。一方、チャフシーブ15が開き側位置(開状態)のときには、隣り合う前側の選別板53Bと後側の選別板53Bとの距離(処理物通過幅)が広く、選別板53Bの傾斜角(前後方向と選別板53Bに沿う方向との為す角)が大きいので、脱穀処理物が隣接する選別板53B,53B間を通過し易い。
【0036】
図3〜図8に示すように、前記操作具58は、略5角形の平板状に構成してある。前記操作具58には、上部の孔78の軸芯aを中心とする同心円上に、円周方向に沿って図5の右から順に、一組目の操作具側穴部としての1つの第1長穴91(一方側長穴の一例)および2つの第1丸穴92(一方側穴の一例)、二組目の操作具側穴部としての1つの第2長穴93(一方側長穴の一例)および3つの第2丸穴94(一方側穴の一例)が形成されている。尚、これら第1丸穴92,第2丸穴94の数は必要に応じて適宜増減可能である。
【0037】
図5,図6に示すように、前記第1長穴91は、長手方向に沿う上側縁部91aおよび下側縁部91bに複数の突起95を第1長穴91に沿って等間隔に並べて設けて構成してある。これにより、上側縁部91aおよび下側縁部91bが波状に形成されて、突起95と第1長穴91の長手方向の端部91c(横側縁部)との間、並びに、第1長穴91の長手方向に隣り合う突起95の間に、後述するボルト60(止め具の一例)を挿入する5つの略円状の止め具挿入口96を形成するように構成してある。
【0038】
前記突起95は、第1長穴91の長手方向の両横側にボルト60の外周面に沿った横側円弧状面95a(円弧状面の一例)を有するとともに、横側円弧状面95aよりも小さい曲率半径で横側円弧状面95aとは逆向きに凸の先端側円弧状面95bを有する。突起95と該突起95に対して第1長穴91の幅方向に対向する突起95との間隔d1がボルト60の直径Rよりも小さく、且つ第1長穴91の長手方向に隣り合う止め具挿入口96の中心O間の距離d2(ピッチ)がボルト60の直径Rよりも小さくなるように、突起95の高さおよび突起95の位置を設定してある。
【0039】
図5に示すように、第2長穴93は、第1第1長穴91と同様に、長手方向に沿う上側縁部93aおよび下側縁部93bに複数の突起95を第2長穴93に沿って等間隔に並べて設けて構成してある。これにより、突起95と第2長穴93の長手方向の端部93c(横側縁部)との間、並びに、第2長穴93の長手方向に隣り合う突起95の間にボルト60を挿入する5つの略円状の止め具挿入口96を形成するように構成してある。
【0040】
前記突起95は、第2長穴93の長手方向の両横側にボルト60の外周面に沿った横側円弧状面95aを有するとともに、横側円弧状面95aよりも小さい曲率半径で横側円弧状面95aとは逆向きに凸の先端側円弧状面95bを有する。前記突起95と該突起95に対して第2長穴93の幅方向に対向する突起95との間隔d1がボルト60の直径Rよりも小さく、且つ第2長穴93の長手方向に隣り合う止め具挿入口96の中心O間の距離d2(ピッチ)がボルト60の直径Rよりも小さくなるように、突起95の高さおよび突起95の位置を設定してある。止め具挿入口96、第1丸穴92、第2丸穴94の直径は、ボルト60の直径Rと同じ又は該直径Rよりもわずかに大きく構成してある。これにより、第1長穴91、第2長穴93、第1丸穴92、第2丸穴94において、同じ直径Rのボルト60を使用し得る。
【0041】
前記第1丸穴92のピッチは第2丸穴94のピッチと同じに構成してある。第1丸穴92および第2丸穴94のピッチは、3つの第2丸穴94のうち第2長穴93に隣り合う第2丸穴94と第2長穴93の5つの止め具挿入口96のうち該第2丸穴94に隣り合う止め具挿入口96とのピッチ、並びに、2つの第1丸穴92のうち第1長穴91に隣り合う第1丸穴92と第1長穴91の5つの止め具挿入口96のうち該第1丸穴92に隣り合う止め具挿入口96とのピッチと同じに構成してある。
【0042】
図7に示すように、前記シーブケース52の左の横側板52aには、一組目のシーブケース側穴部としての第3丸穴97(他方側穴の一例)、二組目のシーブケース側穴部としての第4丸穴98(他方側穴の一例)が形成されている。第1丸穴97の中心と第1ナット97aの中心が一致する状態で左の横側板52aの内側面に第1ナット97aが固定され、第2丸穴98の中心と第2ナット98aの中心が一致する状態で左の横側板52aの内側面に第2ナット98aが固定されている。
【0043】
図7に示すように、前記選別部3の左側壁63には、操作具58の外側部に対応する位置に開口61が形成されており、この開口61が着脱自在な開閉蓋62で閉塞されている。
【0044】
前記チャフシーブ15の開度を閉じ側位置で調節するときには、最初に、開閉蓋62を開口61から取り外す。右側のボルト60を回動してナット97aとの螺合を解除し、右側のボルト60を第1長穴91の止め具挿入口96および第3丸穴97から抜き出し、左側のボルト60を回動してナット98aとの螺合を解除し、左側のボルト60を第2長穴93の止め具挿入口96および第4丸穴98から抜き出す。
【0045】
次に、操作具58を現在の取付姿勢から他の取付姿勢に姿勢変更する。右側のボルト60を第1長穴91の他の止め具挿入口96および第3丸穴97に挿通し、右側のボルト60を回動してナット97aに螺合し、左側のボルト60を第2長穴93の他の止め具挿入口96および第4丸穴98に挿通し、右側のボルト60を回動してナット98aに螺合して、操作具58をシーブケース52の左の横側板52aに固定する。最後に、開閉蓋62を開口61に取り付ける。このようにして、チャフシーブ15の開度を調節する。
【0046】
このとき、図6に示すように、隣り合う止め具挿入口96の中心O間の距離d2がボルト60の直径Rよりも小さいので、止め具挿入口96のピッチを小さくして、チャフシーブ15の開度を閉じ側位置で細かく調節することができる。また、突起95と該突起95に対して長穴91,93の幅方向に対向する突起95との間隔d1がボルト60の直径Rよりも小さいので、シーブケース52の揺動に伴ってボルト60が現在の止め具挿入口96から他の止め具挿入口96へ移動しようとしても、突起95の横側円弧状面95aがボルト60の外周面に接触してそれ以上のボルト60の移動を規制する。よって、ボルト60が止め具挿入口96に確実に保持される。
【0047】
チャフシーブ15の開度を開き側位置で調節するときには、右側のボルト60を回動してナット97aとの螺合を解除し、右側のボルト60を第1丸穴92および第3丸穴97から抜き出し、左側のボルト60を回動してナット98aとの螺合を解除し、左側のボルト60を第2丸穴94および第4丸穴98から抜き出す。
【0048】
次に、操作具58を現在の取付姿勢から他の取付姿勢に姿勢変更し、右側のボルト60を他の第1丸穴92および第3丸穴97に挿通し、右側のボルト60を回動してナット97aに螺合し、左側のボルト60を他の第2丸穴94および第4丸穴98に挿通し、左側のボルト60を回動してナット98aに螺合して、操作具58をシーブケース52の左の横側板52aに固定する。
【0049】
このとき、第1丸穴92および第3丸穴97に右側のボルト60を挿入して連結し、第2丸穴94および第4丸穴98に左側のボルト60を挿入して連結することによって、操作具58をシーブケース52の左の横側板52aにしっかりと固定することができる。これにより、操作具58に1つの第1長穴91、2つの第1丸穴92、1つの第2長穴93、3つの第2丸穴94が形成され、シーブケース52の横側板52aに1つの第3丸穴97、1つの第4丸穴98が形成されて、チャフシーブ開度調整機構104を構成してある。
【0050】
チャフシーブ15の開度を最も開き側位置に設定するときには、3つの第2丸穴94のうち第2長穴93から最も離れた第2丸穴94および第2長穴93の5つの止め具挿入口96のうち該第2丸穴94から最も離れた止め具挿入口96にボルト60を挿入して連結する。これにより、第1丸穴92を3つ形成しなくてもよくなる。
【0051】
〔その他の実施形態〕
(1)操作具58に、チャフシーブ15の開度を閉じ側位置で調節可能に操作具58の揺動方向に沿って設けた一方側長穴91,93と、チャフシーブ15の開度を開き側位置で調節可能に操作具58の揺動方向に沿って設けた複数の一方側穴92,94とが形成される構成に代えて、操作具58に、チャフシーブ15の開度を閉じ側位置および開き側位置で調節可能に操作具58の揺動方向に沿って設けた一方側長穴91,93のみが形成される構成としてもよい。
【0052】
(2)操作具58に、チャフシーブ15の開度を閉じ側位置で調節可能に操作具58の揺動方向に沿って設けた一方側長穴91,93と、チャフシーブ15の開度を開き側位置で調節可能に操作具58の揺動方向に沿って設けた複数の一方側穴92,94とが形成される構成に代えて、操作具58に、チャフシーブ15の開度を閉じ側位置で調節可能に操作具58の揺動方向に沿って設けた一方側長穴91,93と、チャフシーブ15を開き側位置で位置設定可能に設けた1つの一方側穴92,94とが形成される構成としてもよい。
【0053】
(3)操作具58に、二組の操作具側穴部が形成される構成に代えて、操作具58に、1組あるいは3以上の複数組の操作具側穴部が形成される構成としてもよい。
【0054】
(4)突起95の形状としては、突起95の形状を略三角形状に構成したり、略台形状に構成してもよく、特に限定されない。
【0055】
(5)上側縁部91aおよび下側縁部91bに複数の突起95を並べる構成に代えて、上側縁部91aのみに複数の突起95を並べたり、下側縁部91bのみに複数の突起95を並べる構成としてもよい。
【0056】
(6)上側縁部93aおよび下側縁部93bに複数の突起95を並べる構成に代えて、上側縁部93aのみに複数の突起95を並べたり、下側縁部93bのみに複数の突起95を並べる構成としてもよい。
【0057】
(7)止め具はボルト60に限られるものではなく、例えばピンであってもよい。
【0058】
(8)以上の本実施形態およびその他の実施形態の(1)〜(7)において、シーブケース52の横側板52aに第1長穴91,第1丸穴92,第2長穴93,第2丸穴94を形成し、操作具58に第3丸穴97,第4丸穴98を形成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、自脱型コンバインの他、普通型コンバインにも適用可能である。
【符号の説明】
【0060】
5 扱室
15 チャフシーブ
52 シーブケース
52a 横側板
53 選別板
53A 1つの選別板
57,57a 横向き支軸
58 操作具
60 止め具
91〜94 操作具側穴部
91,93 一方側長穴
91a,91b,93a,93b 縁部
91c,93c 端部
92,94 一方側穴
95 突起
95a 円弧状面
96 止め具挿入口
97,98 シーブケース側穴部、他方側穴
104 チャフシーブ開度調整機構
O 中心
R 直径
a 横軸芯
d1 間隔
d2 距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
刈取作物の脱穀処理を行なう扱室の下方に配備されるとともに、当該扱室から落下した脱穀処理物を選別するチャフシーブを有するシーブケースを前後揺動可能に設け、
前記チャフシーブは、前後に並列配備されて各々に設けられた横向き支軸の横軸芯周りに連動揺動可能な複数の選別板と、当該複数の選別板の角度を変更して前記チャフシーブの開度を調節するチャフシーブ開度調整機構と、を備えた脱穀装置のシーブケース構造であって、
前記チャフシーブ開度調整機構は、前記複数の選別板のうち1つの選別板に連結されて該1つの選別板の横向き支軸の横軸芯周りに揺動可能な操作具を備え、前記操作具に操作具側穴部を設け、前記シーブケースの横側板にシーブケース側穴部を設けて、前記操作具が複数の取付姿勢のうち1つの取付姿勢に位置した状態で、前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部に棒状の止め具を挿入して前記操作具を前記シーブケースに固定することにより、前記複数の選別板の角度を変更調節可能に構成してあり、
前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部の一方は、前記操作具の揺動方向に沿う一方側長穴を備え、前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部の他方は、他方側穴を備え、
前記一方側長穴の長手方向に沿う縁部のうち少なくともいずれか一方に突起を形成して、前記一方側長穴における該一方側長穴の長手方向に隣り合う突起の間に前記止め具を挿入する止め具挿入口を形成するように構成し、
前記突起と該突起に対して前記一方側長穴の幅方向に対向する縁部との間隔が前記止め具の直径よりも小さく、且つ隣り合う前記止め具挿入口の中心間の距離が前記止め具の直径よりも小さくなるように、前記突起の高さおよび前記突起の位置を設定してある脱穀装置のシーブケース構造。
【請求項2】
刈取作物の脱穀処理を行なう扱室の下方に配備されるとともに、当該扱室から落下した脱穀処理物を選別するチャフシーブを有するシーブケースを前後揺動可能に設け、
前記チャフシーブは、前後に並列配備されて各々に設けられた横向き支軸の横軸芯周りに連動揺動可能な複数の選別板と、当該複数の選別板の角度を変更して前記チャフシーブの開度を調節するチャフシーブ開度調整機構と、を備えた脱穀装置のシーブケース構造であって、
前記チャフシーブ開度調整機構は、前記複数の選別板のうち1つの選別板に連結されて該1つの選別板の横向き支軸の横軸芯周りに揺動可能な操作具を備え、前記操作具に操作具側穴部を設け、前記シーブケースの横側板にシーブケース側穴部を設けて、前記操作具が複数の取付姿勢のうち1つの取付姿勢に位置した状態で、前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部に棒状の止め具を挿入して前記操作具を前記シーブケースに固定することにより、前記複数の選別板の角度を変更調節可能に構成してあり、
前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部の一方は、前記チャフシーブを閉じ側位置で位置調節可能に前記操作具の揺動方向に沿って設けた一方側長穴と、前記チャフシーブを開き側位置で位置設定可能に設けた一つの一方側穴又は前記チャフシーブを開き側位置で位置調節可能に前記操作具の揺動方向に沿って設けた複数の一方側穴と、を備え、前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部の他方は、他方側穴を備え、
前記一方側長穴の長手方向に沿う縁部のうち少なくともいずれか一方に突起を形成して、前記一方側長穴における該一方側長穴の長手方向に隣り合う突起の間に前記止め具を挿入する止め具挿入口を形成するように構成し、
前記突起と該突起に対して前記一方側長穴の幅方向に対向する縁部との間隔が前記止め具の直径よりも小さく、且つ隣り合う前記止め具挿入口の中心間の距離が前記止め具の直径よりも小さくなるように、前記突起の高さおよび前記突起の位置を設定してある脱穀装置のシーブケース構造。
【請求項3】
前記突起は、前記一方側長穴の長手方向の両側に前記止め具の外周面に沿った円弧状面を有する請求項1又は2に記載の脱穀装置のシーブケース構造。
【請求項4】
前記操作具側穴部および前記シーブケース側穴部を前記操作具の揺動方向に沿って複数組設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱穀装置のシーブケース構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−205904(P2011−205904A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−73779(P2010−73779)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】