説明

脱穀装置

【課題】チャフシーブにおける二番還元物のオーバーフローを防止する。
【解決手段】脱穀装置1の揺動選別体7は、受網6を介して扱室2から落下した処理物を受け止めて後方へ送る第一フィードパン13と、第一フィードパン13の後方で処理物を篩い選別するチャフシーブ14と、チャフシーブ14の後方で処理物を二番ラセン11に漏下させるストロラック16とを備えて構成されると共に、チャフシーブ14の一側方に二番還元口23が位置し、該二番還元口23から還元された二番還元物がチャフシーブ14上に直接落下するように配置され、さらに、チャフシーブ14の後端部二番還元口側には、チャフシーブ14上に落下した二番還元物のオーバーフローを防止するためのオーバーフロー防止部材28が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインなどに搭載される脱穀装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種の脱穀装置は、受網を介して扱室から選別室に落下した処理物を、選別室に設けられる揺動選別体で選別し、選別された一番物を、揚穀筒を介して穀粒タンクに貯留する一方、選別された二番物を、選別室の側壁部に設けられる二番還元口から揺動選別体上に還元させるように構成されている。
【0003】
揺動選別体は、受網を介して扱室から落下した処理物を受け止めて後方へ送るフィードパンと、フィードパンの後方で処理物を篩い選別するチャフシーブと、チャフシーブの後方で処理物を二番回収部に漏下させるストロラックとを備えており、二番物を揺動選別体上に還元させる場合は、二番還元口の位置をフィードパン又はチャフシーブの一側方とし、二番物をフィードパン上やチャフシーブ上に還元させる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−330620号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、二番還元口から還元された二番還元物がチャフシーブ上に直接落下するような配置構成とした場合は、二番還元量が一時的に急増したとき、チャフシーブの漏下能力が不足し、オーバーフローが発生する惧れがある。そして、オーバーフローが発生した場合は、多くの二番還元物がチャフシーブの終端部から溢れるので、二番物が増加して選別精度や選別効率が低下するだけでなく、機外飛散も増加してしまうことになる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、受網を介して扱室から選別室に落下した処理物を、選別室に設けられる揺動選別体で選別すると共に、選別された二番物を、選別室の側壁部に設けられる二番還元口から揺動選別体上に還元させる脱穀装置において、前記揺動選別体は、受網を介して扱室から落下した処理物を受け止めて後方へ送るフィードパンと、フィードパンの後方で処理物を篩い選別するチャフシーブと、チャフシーブの後方で処理物を二番回収部に漏下させるストロラックとを備えて構成されると共に、チャフシーブの一側方に二番還元口が位置し、該二番還元口から還元された二番還元物がチャフシーブ上に直接落下するように配置され、さらに、チャフシーブの後端部二番還元口側には、チャフシーブ上に落下した二番還元物のオーバーフローを防止するためのオーバーフロー防止部材が設けられることを特徴とする。このようにすると、二番還元口から還元された二番還元物がチャフシーブ上に直接落下するような配置構成を採用するものでありながら、チャフシーブの後端部二番還元口側には、オーバーフロー防止部材が設けられているので、二番還元量が一時的に急増しても、オーバーフローの発生を回避できる。その結果、オーバーフローに伴う選別精度や選別効率の低下、機外飛散の増加などを防止することができる。また、二番還元量の一時的な急増に備えてチャフシーブの開度を開き気味にする必要がないので、チャフシーブにおける良好な選別性能を維持することができる。
また、前記オーバーフロー防止部材を揺動選別体に設けたことを特徴とする。このようにすると、オーバーフロー防止部材が揺動選別体と一緒に揺動するので、オーバーフロー防止部材の近傍に溜まる二番還元物を積極的にほぐし、チャフシーブにおける二番還元物の詰まりを抑制することができる。
また、前記揺動選別体は、扱室の後部から選別室に落下した処理物をチャフシーブの上方で受け止めて後方へ送り、ストロラック上に落下させる第二フィードパンを備え、該第二フィードパンの一側方には、二番還元口から還元された二番還元物をチャフシーブ上に直接落下させるための空間が形成されることを特徴とする。このようにすると、第二フィードパンを備えるものでも、二番還元口から還元された二番還元物をチャフシーブ上に直接落下させることができるので、本発明の適用が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1はコンバインなどに設けられる脱穀装置であって、該脱穀装置1は、茎稈を扱室2の扱口に沿って挟持搬送する脱穀フィードチェン3と、扱口を介して扱室2内に導入される茎稈から穀粒(藁屑などを含む処理物)を脱穀する扱胴4と、脱穀された処理物を選別室5に漏下する受網6と、受網6を介して扱室2から落下した処理物を揺動選別する揺動選別体7と、選別風を起風する圧風ファン8と、選別された一番物を回収する一番ラセン9と、選別された二番物を回収する二番ラセン(二番回収部)10と、回収した二番物を揺動選別体7上に還元する二番還元経路11と、脱穀済みの排藁を脱穀フィードチェン3の終端部で受け継ぎ、装置後部まで搬送する排藁搬送体12とを備えて構成されている。
【0007】
揺動選別体7は、受網6を介して扱室2から落下した処理物を受け止めて後方へ送る第一フィードパン13と、第一フィードパン13の後方で処理物を篩い選別するチャフシーブ14と、該チャフシーブ14から漏下した処理物をさらに篩選別するグレンシーブ15と、チャフシーブ14の後方で処理物を二番ラセン10に漏下させるストロラック16と、扱室2の後部開口や四番口17から選別室5に落下した処理物をチャフシーブ14の上方で受け止めて後方へ送り、ストロラック16上に落下させる第二フィードパン18とを備えるアッセンブリであって、選別室5内に揺動自在に支持されると共に、カム機構などの揺動機構によって強制的に揺動される。
【0008】
具体的に説明すると、第一フィードパン13は、波板状の移送板からなり、該移送板の揺動移送作用にもとづいて、処理物を後方に順次送る。チャフシーブ14は、前後方向に所定間隔を存して並設される複数のフィン14aによって構成され、グレンシーブ15は、所定の目合いを有する金網部材で構成されている。第一フィードパン13の終端まで移送された処理物は、チャフシーブ14及びグレンシーブ15によって、二段階に篩い選別されると共に、その過程で選別風を受けて精選される。そして、精選された穀粒は、一番物として一番ラセン9に落下する。また、チャフシーブ14の終端部まで移送された処理物は、ストロラック16を介して二番ラセン10に落下する。ここに落下する二番物には、単粒、穂付き粒、短藁などが含まれる。また、ストロラック16に落下規制された長藁などは、その終端まで移送され、排塵口19から機外に排出される。尚、チャフシーブ14は、フィン14a間の隙間の開き具合(以下、フィン開度という。)を調節可能であり、選別する材料の種類や量に応じて、チャフシーブ14のフィン開度を調節することにより、良好な選別精度及び選別効率が得られる。
【0009】
第二フィードパン18は、第一フィードパン13と同様に、波板状の移送板で構成されたものであって、チャフシーブ14の左右両側に立設される支持側板20、21の上端部間に一体的に架設してある。このように設けられた第二フィードパン18は、扱室2の後部開口や四番口17から選別室5に落下した処理物をチャフシーブ14の上方で受け止めて後方へ送り、ストロラック16上に落下させる。つまり、扱室2の後部開口や四番口17から落下する処理物は、多くの混合物を含むため、チャフシーブ14上に直接落下させる場合に比べ、選別精度を向上させることができる。また、第二フィードパン18は、チャフシーブ14から吹き上がる選別風を排塵口19方向へ誘導する風向板としても機能している。
【0010】
二番還元経路11は、選別室5の側壁部22(脱穀フィードチェン3の反対側)に沿って形成され、二番ラセン10の終端部で受け継いだ二番物を、側壁部22に形成される二番還元口23まで移送し、ここから揺動選別体7上に放出する。二番還元口23の位置は、チャフシーブ14及び第二フィードパン18の一側方であるが、二番還元物は、二番還元口23から斜め前方に放出されるので、第一フィードパン13上にも還元される。
【0011】
本発明の実施形態に係る脱穀装置1では、チャフシーブ14及び第二フィードパン18の一側方に二番還元口23が位置するように配置するにあたり、第二フィードパン18の一側方に、二番還元口23から還元された二番還元物をチャフシーブ14上に直接落下させるための空間24が形成してある。例えば、第二フィードパン18の右側支持側板21を左側にオフセットし、上記の空間24を確保する。このようにすると、チャフシーブ14及び第二フィードパン18の一側方に二番還元口23が位置するような配置構成にしても、第二フィードパン18の一側方には、二番還元口23から還元された二番還元物をチャフシーブ14上に直接落下させるための空間24が形成されるので、二番還元物が第二フィードパン18上に乗ることを防止し、二番物や機外飛散の増加を回避できる。
【0012】
また、第二フィードパン18の一側面部には、チャフシーブ14上に直接落下した二番還元物を第二フィードパン18の下方領域まで流れ込ませるための開口部21aを形成することが好ましい。例えば、右側支持側板21の下側を大きく切欠き、上記の開口部21aとする。このようにすると、チャフシーブ14における二番還元物の処理能力が向上するので、チャフシーブ14上で二番還元物がオーバーフロー状態になることを防止し、オーバーフローによる二番物や機外飛散の増加を回避できる。
【0013】
また、選別室5内には、二番還元口23と第二フィードパン18の上面との間を遮蔽する遮蔽部材25を吊設することが好ましい。例えば、側壁部22における二番還元口23の上方位置に、庇状のブラケット26を突設すると共に、該ブラケット26の先端部に、弾性シート部材からなる遮蔽部材25を吊設して、二番還元口23と第二フィードパン18の上面との間を遮蔽する。このようにすると、二番還元物が第二フィードパン18上に乗ることを確実に防止できる。
【0014】
また、遮蔽部材25及びブラケット26は、チャフシーブ14から吹き上がる選別風を排塵口19方向へ誘導する風向部材としても機能させることができる。つまり、上記の空間24を形成した場合、該空間24から選別風が吹き上がり、四番口17に到達する惧れがあるが、遮蔽部材25及びブラケット26を利用して空間24から吹き上がる選別風を排塵口19方向へ誘導することにより、選別風の流れを最適化し、選別性能を向上させることができる。
【0015】
また、遮蔽部材25の下端部は、第二フィードパン18の右側支持側板21に連結することが好ましい。このようにすると、二番還元口23と第二フィードパン18の上面との間を隙間無く遮蔽できる。しかも、本実施形態の遮蔽部材25は、弾性シート部材であるため、揺動選別体7の揺動を阻害する惧れもない。尚、図中、符号27で示す部材は、ブラケット26上における処理物や屑の堆積を防止する傾斜ガイド板である。
【0016】
本発明の実施形態に係る脱穀装置1では、チャフシーブ14の一側方に二番還元口23が位置し、該二番還元口23から還元された二番還元物がチャフシーブ14上に直接落下するように配置するにあたり、チャフシーブ14の後端部二番還元口側には、チャフシーブ14上に落下した二番還元物のオーバーフローを防止するためのオーバーフロー防止部材28が設けられる。例えば、前記空間24と左右幅が略一致する板部材を空間24の後端部に立設し、オーバーフロー防止部材28として機能させる。
【0017】
このようにすると、二番還元口23から還元された二番還元物がチャフシーブ14上に直接落下するような配置構成を採用するものでありながら、二番還元量が一時的に急増しても、オーバーフローの発生を回避できる。その結果、オーバーフローに伴う選別精度や選別効率の低下、機外飛散の増加などを防止することができる。また、二番還元量の一時的な急増に備えてチャフシーブ14の開度を開き気味にする必要がないので、チャフシーブ14における良好な選別性能を維持することができる。
【0018】
また、オーバーフロー防止部材28は、側壁部22側に設けてもよいが、揺動選別体7に設けることが好ましい。このようにすると、オーバーフロー防止部材28が揺動選別体7と一緒に揺動するので、オーバーフロー防止部材28の近傍に溜まる二番還元物を積極的にほぐし、チャフシーブ14における二番還元物の詰まりを抑制することができる。しかも、本実施形態では、第二フィードパン18の右側支持側板21を利用してオーバーフロー防止部材28を取付けているので、構造の簡略化が図れるという利点がある。
【0019】
本発明の実施形態に係る脱穀装置1では、チャフシーブ14の一側方に二番還元口23が位置し、該二番還元口23から還元された二番還元物が第一フィードパン13及びチャフシーブ14上に落下するように配置するにあたり、第一フィードパン13の二番還元口側に、処理物を第一フィードパン13の中央側に寄せる3枚の寄せ板29〜31を並設してある。このようにすると、3枚の寄せ板29〜31によって、第一フィードパン13上の処理物を中央側に寄せて、チャフシーブ14の全域を有効に使い、良好な篩い選別を行うことができる。
【0020】
また、第一フィードパン13上に3枚の寄せ板29〜31を並設するにあたり、中央の寄せ板30の高さを他の寄せ板29、31よりも高くしてある。このようにすると、3枚の寄せ板29〜31によって、処理物を第一フィードパン13の中央側に寄せつつ、第一フィードパン13上が中央の寄せ板30を境に二つの領域13a、13bに分けられ、そして、一方の領域(左側領域)13aでは、背の高い中央の寄せ板30によって二番還元物の混入が抑制されるので、受網6を介して扱室2から落下した処理物を可及的に単独でチャフシーブ14に送り、選別精度を向上させることができる。また、他方の領域(右側領域)13bは、主に二番還元物をチャフシーブ14に送るので、チャフシーブ14における二番還元物の漏下率を向上させ、選別効率を高めることができる。
【0021】
また、中央の寄せ板30の上端は、受網6又は受網枠6aの下端と同等の高さ、又はそれよりも高いことが好ましい。このようにすると、受網6を介して扱室2から落下した処理物と、二番還元口23から還元された二番物とをより良好に分離させることができるので、選別精度および選別効率をさらに向上させることが可能になる。
【0022】
また、チャフシーブ14上には、一部の処理物を後方に逃がしつつ、一部の処理物をチャフシーブ14の中央側に寄せる寄せ板32を設けることが好ましい。例えば、第一フィードパン13上に設けられる3枚の寄せ板29〜31のうち、右側(二番還元口側)に位置する寄せ板31の延長線上に寄せ板32を配置し、該寄せ板32の上端部を第二フィードパン18の下面を利用して固定する一方、寄せ板32の下端部とチャフシーブ14との間には、一部の処理物を後方に逃がすための間隙33を確保する。このようにすると、チャフシーブ14上における処理物の偏りを解消し、選別精度および選別効率をさらに向上させることができる。
【0023】
叙述の如く構成された本実施形態によれば、受網6を介して扱室2から選別室5に落下した処理物を、選別室5に設けられる揺動選別体7で選別すると共に、選別された二番物を、選別室5の側壁部22に設けられる二番還元口23から揺動選別体7上に還元させる脱穀装置1において、前記揺動選別体7は、受網6を介して扱室2から落下した処理物を受け止めて後方へ送る第一フィードパン13と、第一フィードパン13の後方で処理物を篩い選別するチャフシーブ14と、チャフシーブ14の後方で処理物を二番ラセン11に漏下させるストロラック16とを備えて構成されると共に、チャフシーブ14の一側方に二番還元口23が位置し、該二番還元口23から還元された二番還元物がチャフシーブ14上に直接落下するように配置され、さらに、チャフシーブ14の後端部二番還元口側には、チャフシーブ14上に落下した二番還元物のオーバーフローを防止するためのオーバーフロー防止部材28が設けられるので、二番還元口23から還元された二番還元物がチャフシーブ14上に直接落下するような配置構成を採用するものでありながら、二番還元量が一時的に急増しても、オーバーフローの発生を回避できる。その結果、オーバーフローに伴う選別精度や選別効率の低下、機外飛散の増加などを防止することができる。また、二番還元量の一時的な急増に備えてチャフシーブ14の開度を開き気味にする必要がないので、チャフシーブ14における良好な選別性能を維持することができる。
【0024】
また、オーバーフロー防止部材28を揺動選別体7に設け、オーバーフロー防止部材28が揺動選別体7と一緒に揺動するようにしたので、オーバーフロー防止部材28の近傍に溜まる二番還元物を積極的にほぐし、チャフシーブ14における二番還元物の詰まりを抑制することができる。
【0025】
また、揺動選別体7は、扱室2の後部から選別室5に落下した処理物をチャフシーブ14の上方で受け止めて後方へ送り、ストロラック16上に落下させる第二フィードパン18を備え、該第二フィードパン18の一側方には、二番還元口23から還元された二番還元物をチャフシーブ14上に直接落下させるための空間24が形成されるので、第二フィードパン18を備えるものでも、二番還元口23から還元された二番還元物をチャフシーブ14上に直接落下させることができると共に、二番還元物のオーバーフローをオーバーフロー防止部材28で防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】脱穀装置の内部側面図である。
【図2】脱穀装置を後右上方から見た斜視図である。
【図3】脱穀装置の四番口を後左上方から見た斜視図である。
【図4】脱穀装置の内部を後左上方から見た斜視図である。
【図5】脱穀装置の内部を前左上方から見た斜視図である。
【図6】脱穀装置の内部(第一フィードパンの一部及び遮蔽部材を省略)を前左上方から見た斜視図である。
【図7】揺動選別体を後右上方から見た斜視図である。
【図8】揺動選別体の平面図である。
【図9】揺動選別体(第二フィードパンを省略)の平面図である。
【図10】揺動選別体の断面図である。
【符号の説明】
【0027】
1 脱穀装置
2 扱室
4 扱胴
5 選別室
6 受網
7 揺動選別体
9 一番ラセン
10 二番ラセン
11 二番還元経路
13 第一フィードパン
14 チャフシーブ
16 ストロラック
18 第二フィードパン
22 側壁部
23 二番還元口
24 空間
28 オーバーフロー防止部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受網を介して扱室から選別室に落下した処理物を、選別室に設けられる揺動選別体で選別すると共に、選別された二番物を、選別室の側壁部に設けられる二番還元口から揺動選別体上に還元させる脱穀装置において、
前記揺動選別体は、
受網を介して扱室から落下した処理物を受け止めて後方へ送るフィードパンと、
フィードパンの後方で処理物を篩い選別するチャフシーブと、
チャフシーブの後方で処理物を二番回収部に漏下させるストロラックとを備えて構成されると共に、
チャフシーブの一側方に二番還元口が位置し、該二番還元口から還元された二番還元物がチャフシーブ上に直接落下するように配置され、
さらに、チャフシーブの後端部二番還元口側には、チャフシーブ上に落下した二番還元物のオーバーフローを防止するためのオーバーフロー防止部材が設けられる
ことを特徴とする脱穀装置。
【請求項2】
前記オーバーフロー防止部材を揺動選別体に設けたことを特徴とする請求項1記載の脱穀装置。
【請求項3】
前記揺動選別体は、扱室の後部から選別室に落下した処理物をチャフシーブの上方で受け止めて後方へ送り、ストロラック上に落下させる第二フィードパンを備え、該第二フィードパンの一側方には、二番還元口から還元された二番還元物をチャフシーブ上に直接落下させるための空間が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の脱穀装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−11803(P2010−11803A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−175553(P2008−175553)
【出願日】平成20年7月4日(2008.7.4)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】