説明

脱穀装置

【課題】シーブの付着物を除去するスクレーパは、揺動選別棚の揺動作動中に作動させることが望ましい。
本発明の課題は、脱穀クラッチの入り操作で脱穀クラッチスイッチがONになると、シーブスクレーパを自動的に作動させることによって清掃効果の向上を図ることにある。
【解決手段】扱室(2)からの脱穀処理物を受けて篩い選別する揺動選別棚(15)のシーブ(17)に、該シーブ(17)に接触しながら左右方向に往復移動して付着物を除去するスクレーパ(30)を設けた脱穀装置において、該脱穀装置(1)への動力の伝達を接続および遮断する脱穀クラッチ(41)を備え、該脱穀クラッチ(41)の接続状態が検出された場合、または脱穀クラッチ(41)を接続する操作が検出された場合に、前記スクレーパ(30)を左右方向に往復移動させる制御装置(40)を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、脱穀装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されているように、脱穀処理物を受けて揺動選別する揺動選別棚に、シーブに付着した藁屑を除去する清掃手段を設ける技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−100671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示された技術では、揺動選別棚の揺動開始と清掃手段の作動開始とが連繋されておらず、揺動選別棚の揺動が停止した状態で清掃手段が作動すると、揺動選別棚上の処理物が漏下しない状態で、この処理物を清掃手段によって押すこととなり、シーブ上の処理物量が左右方向において偏り、揺動選別棚の揺動を再開した場合に、選別精度が低下する問題がある。
【0005】
本発明の課題は、シーブの清掃効果を高めて目詰まりを防止すると共に、清掃手段によるシーブ上の処理物量の偏りを少なくして、脱穀選別作業の精度および能率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、扱室(2)からの脱穀処理物を受けて篩い選別する揺動選別棚(15)のシーブ(17)に、該シーブ(17)に接触しながら左右方向に往復移動して付着物を除去するスクレーパ(30)を設けた脱穀装置において、該脱穀装置(1)への動力の伝達を接続および遮断する脱穀クラッチ(41)を備え、該脱穀クラッチ(41)の接続状態が検出された場合、または脱穀クラッチ(41)を接続する操作が検出された場合に、前記スクレーパ(30)を左右方向に往復移動させる制御装置(40)を設けたことを特徴とする脱穀装置とした。
【0007】
脱穀作業開始にあたり、脱穀クラッチ(41)を接続操作すると、脱穀装置の各部が駆動され、揺動選別棚(15)は前後方向に揺動運動する。そして、前記脱穀クラッチ(41)の接続状態が検出されるか、または、脱穀クラッチ(41)を接続する操作が検出されると、前記スクレーパ(30)が左右方向に往復移動してシーブ(17)面に付着した藁屑などが除去される。
【0008】
即ち、揺動選別棚(15)の揺動作動中に、シーブ(17)に付着している藁屑等を削ぎ落とすようにスクレーパ(30)が作動するため、藁屑の除去作用が確実で清掃効果が向上する。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記脱穀クラッチ(41)が接続された場合にONする脱穀クラッチスイッチ(42)を備え、該脱穀クラッチスイッチ(42)がONした時点から第1設定時間経過後にスクレーパ(30)の左右方向への移動を自動的に開始する構成としたことを特徴とする請求項1記載の脱穀装置とした。
【0010】
揺動選別棚(15)が揺動作動を開始してから第1設定時間経過後にスクレーパ(30)が作動するため、揺動選別棚(15)の揺動作動によりシーブ(17)上の処理物が浮き上がった状態でスクレーパ(30)が作動することになり、藁屑等の除去が容易になる。
【0011】
請求項3記載の発明は、前記脱穀クラッチスイッチ(42)がOFFになってから第2設定時間経過後に、前記スクレーパ(30)の往復移動を自動的に停止させる構成としたことを特徴とする請求項2記載の脱穀装置とした。
【0012】
脱穀クラッチ(42)がOFFになってから第2設定時間経過後、スクレーパ(30)の作動が停止するので、脱穀クラッチがOFFした後も慣性で脱穀装置が作動し続け処理物が循環しているが、このときまでスクレーパ(30)が作動しているため、藁屑がシーブ(17)に付着するのを未然に防止することができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、脱穀装置を駆動するエンジン(E)内の潤滑油の圧力を検出する圧力センサ(43)を設け、該圧力センサ(43)によってエンジン(E)が駆動している状態を検出した場合に、前記スクレーパ(30)を左右方向に往復移動させる構成としたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の脱穀装置とした。
【0014】
これにより、エンジン(E)の駆動によって脱穀装置が駆動している状態でのみ、スクレーパ(3)が往復移動する。
請求項5記載の発明は、脱穀装置を駆動するエンジン(E)内の潤滑油の圧力を検出する圧力センサ(43)を設け、該圧力センサ(43)によってエンジン(E)の停止状態を検出した場合に、前記スクレーパ(30)の往復移動を自動的に停止させる構成としたことを特徴とする請求項4記載の脱穀装置とした。
【0015】
これにより、エンジン(E)が停止した状態では、スクレーパ(30)が往復移動しない。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明によれば、脱穀クラッチ(41)の接続状態が検出された場合、または脱穀クラッチ(41)を接続する操作が検出された場合にスクレーパ(30)を作動させるので、脱穀作業中は、スクレーパ(30)が常時作動してシーブ(17)への付着物を確実に除去することができ、揺動選別棚(15)の目詰まりを防止して脱穀選別作業の能率を高めることができる。
【0017】
また、脱穀装置が駆動していない場合はスクレーパ(30)が停止するので、脱穀装置が停止した状態でのスクレーパ(30)の作動によるシーブ(17)上の処理物の偏りが発生しにくく、脱穀選別作業を再開した場合における選別精度の低下を防止することができる。また、スクレーパ(30)およびこのスクレーパ(30)を往復移動させる機構の耐久性を高めることができる。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果を奏するものでありながら、揺動選別棚(15)が揺動作動を開始してから第1設定時間経過後にスクレーパ(30)が作動するため、揺動選別棚(15)の揺動作動によりシーブ(17)に付着している藁屑等が浮き上がってからスクレーパ(30)が作動することになり、藁屑等の除去作用が向上し、脱穀選別作業の精度と能率を高めることができる。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項2記載の発明の効果を奏するものでありながら、脱穀クラッチ(41)がOFFになってから第2設定時間経過後にスクレーパ(30)の作動が停止するので、脱穀クラッチ(41)がOFFした後、慣性で脱穀装置が作動し続けて処理物が循環している間もスクレーパ(30)が作動することになり、揺動選別棚(15)が停止した状態でのスクレーパ(30)の作動によるシーブ(17)上の処理物の偏りが発生しにくく、脱穀選別作業再開時における選別精度の低下を防止することができる。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、上記請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果を奏するうえに、エンジン(E)の駆動によって脱穀装置が駆動している状態でのみ、スクレーパ(3)が往復移動するので、脱穀装置が停止した状態でのスクレーパ(30)の作動によるシーブ(17)上の処理物の偏りが発生しにくく、脱穀選別作業を再開した場合における選別精度の低下を防止することができる。
【0021】
請求項5記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明の効果を奏するうえに、エンジン(E)が停止した状態では、スクレーパ(30)が往復移動しないので、揺動選別棚(15)が停止した状態でのスクレーパ(30)の作動によるシーブ(17)上の処理物の偏りが発生しにくく、脱穀選別作業再開時における選別精度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】脱穀装置の要部の正断面図
【図2】同上要部の側断面図
【図3】脱穀装置の要部の横断平面図
【図4】制御ブロック回路図
【図5】フローチャート
【図6】スクレーパへの動力伝達経路図
【図7】同上別例の動力伝達経路図
【図8】脱穀装置の要部の平断面図
【図9】同上要部の正断面図
【図10】同上要部の側断面図
【図11】脱穀選別部の要部の側断面図
【図12】同上要部の側断面図
【図13】同上要部の正断面図
【発明を実施するための形態】
【0023】
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1及び図2に示す脱穀装置は、次のような構成になっている。
すなわち、脱穀装置1は、扱室2の一側に張設された脱穀フィードチエン4により株元を挟持しながら搬送される穀稈の穂先部を扱室2内で駆動回転する扱胴3により脱穀処理するよう構成している。扱室2の下半周部には受網5が張設され、扱胴3の上部を覆う扱胴カバー6は、扱室の一側を支点として揺動開閉する構成である。扱室2のフィードチエン4側とは反対側には、扱室からの2番処理物を受け入れて脱粒処理する2番処理胴7が扱胴3と平行して2番処理室8内に軸架されている。また、2番処理胴7の後方にはこれと同一軸芯上において排塵処理胴9が排塵処理室10内に架設されている。
【0024】
なお、前記扱室2は、前側板2aと中側板2b,2cとの間に構成され、扱室終端の排塵口12は中側板2bと2cとの間に形成されている。そして、扱胴3を前記排塵口12より後方に延長して4番処理胴3Aを構成すると共に、中側板2cと後側板2dとの間に刺さり粒回収室13を構成している。
【0025】
扱室2の下方に配置した揺動選別棚15は、揺動クランク軸14によって前後方向に揺動駆動されるようになっていて、脱穀処理後の処理物を受け入れて揺動移送しながら篩い選別する構成であり、選別方向上手側から移送棚16、第1シーブ17、第2シ−ブ18、ストロ−ラック19の順に配置し、且つ、前記第2シ−ブ18の下方に精選別網20、1番戻し棚21a、2番戻し棚21bを配置して設けた構成としている。
【0026】
また、揺動選別棚15の下方には選別方向の上手側から順に、唐箕22と、1番ラセン23、2番ラセン24と、その上方に排塵フアン25を設けて選別室を構成している。
前記第1シーブ17は、排塵口12の下方から上手側に配置され、前後方向に所定間隔を開けて上下方向に傾斜する固定状態の固定シーブ26からなる。第2シ−ブ18は、排塵口12より下手側に配置され、第1シーブ17からの処理物及び刺さり粒回収室13からの処理物を受け入れてふるい選別するように構成され、且つ第1シーブ17より選別行程が長く構成され、傾斜角度が変化する可変シーブ27からなる。
【0027】
第1シーブ17及び第2シ−ブ18には、揺動選別棚の前後方向の揺動方向に並行で且つ左右方向所定間隔置きに配設した清掃プレート28と、各固定シーブ26の上面に接触して付着物を除去するスクレーパ29とからなる複数個のスクレーパ30,30,30…を備えている。
【0028】
第1シーブ17の各スクレーパ30は、駆動モータ34の回転駆動により、クランクアーム35、リンク36、軸37回りに往復揺動アーム38等の連動機構を介して左右横方向に往復動すべく連動構成している。
【0029】
駆動モータ34は、かかる実施例では、揺動棚と一体化した構成であり、しかも、この駆動モータ34とリンク36部は、移送棚16と唐箕22の風胴22a間の死角部に配置して設けた構成としている。
【0030】
図4の回路図で示すように、コントローラ(制御装置)40の入力側には、脱穀装置1への動力伝達を入り切りする脱穀クラッチ41と、脱穀クラッチ41の入り切りによってON・OFFする脱穀クラッチスイッチ42と、エンジンEのオイルポンプ(図示省略)に設けられる圧力センサ(オイルプレッシャセンサ)43が接続され、また、コントローラの出力側には、スクレーパ30を左右に往復動させる駆動モータ34が接続されている。
【0031】
従って、作業開始にあたり、エンジンEを始動すると、潤滑用のオイルポンプが駆動されてオイル圧が高まり、このオイルの圧力を検出する圧力センサ43によって、エンジンEが駆動されていることを検出する。そして、脱穀クラッチ41を入り操作すると、脱穀装置の各部が駆動され、揺動選別棚15も駆動されて前後方向に揺動運動する。そして、前記圧力センサ43によってエンジンEが駆動している状態が検出され、脱穀クラッチ41の入り操作に起因して脱穀クラッチスイッチ42がON動作すると、コントローラ40から駆動モータ34に出力されて前記スクレーパ30が自動的に作動することになる。また、脱穀クラッチスイッチ42がOFF動作された場合には、駆動モータ34への出力は自動的に停止する(図5のフローチャート参照)。前記駆動モータ34の駆動状態においてはパイロットランプ44が点灯する。また、圧力センサ43によってエンジンEの停止状態が検出された場合にも、コントローラ40から駆動モータ34への出力が自動的に停止し、スクレーパ30の往復移動が停止する。
【0032】
上記スクレーパ30の作動制御において、前記脱穀クラッチスイッチ42がON作動してから所定の第1設定時間経過後にスクレーパ30が作動するように構成しておくことにより、揺動選別棚15の揺動作動開始時点から遅れてスクレーパ30が作動するため、揺動選別棚15の揺動によりシーブ17に付いている藁屑等が浮き上がってからスクレーパ30が作動することになり、藁屑等の除去作用が容易に行える。また、脱穀装置が駆動していない場合はスクレーパ30が停止するので、脱穀装置が停止した状態でのスクレーパ30の作動によるシーブ17上の処理物の偏りが発生しにくく、脱穀選別作業を再開した場合における選別精度の低下を防止することができる。また、スクレーパ30およびこのスクレーパ30を往復移動させる機構の耐久性を高めることができる。
【0033】
また、脱穀クラッチスイッチ42がOFFになってから第2設定時間経過後に前記スクレーパ30の作動を自動停止するように構成することにより、脱穀クラッチ41がOFFになった時点から遅れてスクレーパ30の作動が停止する。従って、脱穀クラッチ41のOFF後も慣性で脱穀装置が作動し続けて処理物が循環しているが、この間もスクレーパ30が作動することになるので、揺動選別棚15が停止した状態でのスクレーパ30の作動によるシーブ17上の処理物の偏りが発生しにくく、脱穀選別作業再開時における選別精度の低下を防止することができる。
【0034】
次に、スクレーパ30の駆動を脱穀伝動部から動力を取り出して駆動する構成例について説明する。
図6に示す例では、脱穀装置1の減速ギヤボックス45からスクレーパ駆動軸46を取り出し、クランクアーム35、操作ワイヤ47、天秤アーム48、揺動アーム38を介してスクレーパ30を左右方向に揺動駆動すべく連動構成している。また、図7に示す実施例では、脱穀フィードチエン4を駆動するチエン駆動ギヤボックス49からスクレーパ駆動軸46を取り出し、クランクアーム35、操作ワイヤ47、天秤アーム48、揺動アーム38を介してスクレーパ30を左右方向に揺動駆動すべく連動構成している。
【0035】
図8〜図10に示す構成例について説明する。
扱室2を上下に分割し、扱胴3を軸支した上扱室2Uは、下扱室2Dに対して扱胴軸と平行な回動軸(実施例では排藁搬送装置を駆動する伝動軸を兼用している。)50を中心として上下に揺動開閉可能に構成している。
【0036】
前側板2aと中側板2b,2cとの間に構成される扱室2の後側部には、中側板2cと後側板2dとによって構成される刺さり粒回収室13が設けられている。扱胴を扱室2内の扱胴3と刺さり粒回収室13内の4番処理胴3Aとに2分割し、そして、4番処理胴3Aは、扱胴3の回転数よりも増速ギヤ機構51を介して増速するように構成している。扱胴に比べて刺さり粒回収室内の4番処理胴の回転を増速することによって刺さり粒の回収を促進することができる。また、この刺さり粒回収室13の下方に位置する第一シーブ17にスクレーパ30を作動自在に設けることによって藁屑増加に伴う除去作用を効果的に行うことができる。
【0037】
また、図10に示すように、主唐箕22の上方前方に副唐箕52を設け、該副唐箕52からの選別風を前記スクレーパ30に下方から上方に向けて通風させる構成としている。スクレーパ部に通風することによってシーブ面に付着した湿気を含んだ付着物の乾燥を促進し、スクレーパ効果を高めることができる。
【0038】
図11及び図12に示すように、唐箕22からの選別風の風選経路には、選別風の流れを変向する上下2段の風向板53,54が設けられている。そして、上段の風向板53は、始端側の支点軸Q1を回動中心として上下に揺動変位する構成であり、下段の風向板54は、支点軸Q2を回動中心として上下に揺動変位する構成になっている。上下の風向板53,54は、連結ロッド55によって連結され、この結ロッドの長さを変更調節することで、風向板53,54の設定角度が変更できるようになっている。連結ロッド55の連結穴位置P1でロッドの長さが長く(図11)、連結穴位置P2でロッドの長さが短く(図12)なり、ロッドの長さに応じて分流体の設定角度が変更される。これによると、選別風の風向きを集中して吹かせたり、拡散して吹かせたりすることができ、作物の条件に応じた風向きに選択することができて、選別性能が向上する。
【0039】
なお、前記フラッパ部53,54は、セットで脱穀本体より着脱できるように構成している。つまり、メンテナンスの容易化を図るため、図13に示すように、フラッパ部全体をそっくり機体横外側方へ抜き差しできるように構成している。
【符号の説明】
【0040】
15 揺動選別棚
17 第1シーブ
30 スクレーパ
34 駆動モータ
41 脱穀クラッチ
42 脱穀クラッチスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
扱室(2)からの脱穀処理物を受けて篩い選別する揺動選別棚(15)のシーブ(17)に、該シーブ(17)に接触しながら左右方向に往復移動して付着物を除去するスクレーパ(30)を設けた脱穀装置において、該脱穀装置(1)への動力の伝達を接続および遮断する脱穀クラッチ(41)を備え、該脱穀クラッチ(41)の接続状態が検出された場合、または脱穀クラッチ(41)を接続する操作が検出された場合に、前記スクレーパ(30)を左右方向に往復移動させる制御装置(40)を設けたことを特徴とする脱穀装置。
【請求項2】
前記脱穀クラッチ(41)が接続された場合にONする脱穀クラッチスイッチ(42)を備え、該脱穀クラッチスイッチ(42)がONした時点から第1設定時間経過後にスクレーパ(30)の左右方向への移動を自動的に開始する構成としたことを特徴とする請求項1記載の脱穀装置。
【請求項3】
前記脱穀クラッチスイッチ(42)がOFFになってから第2設定時間経過後に、前記スクレーパ(30)の往復移動を自動的に停止させる構成としたことを特徴とする請求項2記載の脱穀装置。
【請求項4】
脱穀装置を駆動するエンジン(E)内の潤滑油の圧力を検出する圧力センサ(43)を設け、該圧力センサ(43)によってエンジン(E)が駆動している状態を検出した場合に、前記スクレーパ(30)を左右方向に往復移動させる構成としたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の脱穀装置。
【請求項5】
脱穀装置を駆動するエンジン(E)内の潤滑油の圧力を検出する圧力センサ(43)を設け、該圧力センサ(43)によってエンジン(E)の停止状態を検出した場合に、前記スクレーパ(30)の往復移動を自動的に停止させる構成としたことを特徴とする請求項4記載の脱穀装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−60952(P2012−60952A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−209365(P2010−209365)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】