説明

自動車用内装トリム基材

【課題】軽量化等の図られた自動車用内装トリム基材を提供する。
【解決手段】平行なように設けられる2枚のシート状部11、11と、当該2枚のシート状部11、11間を連結するように設けられるものであって2枚のシート状部11、11間を平行なように保持するために所定の剛性を有するように形成された縦壁状の形態からなる複数本の連結部15と、からなるとともに、これら各部11、15が、すべて所定の熱可塑性合成樹脂材にて一体的に形成されるようにした積層部材1を基礎に、このような積層部材1を2枚用意するとともに、それぞれの積層部材1、1を形成する縦壁状の連結部15、15の長手方向軸線が所定の交叉角を有するように重ね合わせて両者を接合させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用ドアの内張等として用いられる自動車用内装トリム基材に関するものであり、特に、これら内装トリム基材をプラスチック製ダンボールを基礎に形成される積層部材を複数枚重ね合わせることによって形成させるようにした、積層部材の重ね合わせ体からなる自動車用内装トリム基材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の自動車用内装トリム、特に自動車ドア用内装トリム等としては、例えば特開2007−38854号公報記載のものの如く、熱可塑性合成樹脂製繊維等を含む繊維の集合体を所定の形態に熱成形加工して形成させるようにしたもの等が挙げられる。
【特許文献1】特開2007−38854号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記従来のものは、所定の強度・剛性等を有するものであり、この点においては優れているが、全体的に質量が重くならざるを得ないと言う問題点がある。また、成形に当って所定の金型等を用意しなければならず、全体の製造コストが高くならざるを得ないと言う問題点がある。このような問題点を解決するために、プラスチック製の積層部材を基礎に、これらを複数枚重ね合わせることによって形成されるものであって遮音性に優れた、かつ、軽量化の図られた積層部材を主に形成される自動車用内装トリム基材を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明である第一の発明においては、自動車用内装トリム基材に関して、所定の間隔を有した状態で平行なように設けられる2枚のシート状部と、当該2枚のシート状部間を連結するように設けられるものであって上記2枚のシート状部間を平行なように保持するために所定の剛性を有するように形成された縦壁状の形態からなる複数本の連結部と、からなるとともに、これら各部が一体的に形成されるようにしたプラスチック製ダンボールからなる積層部材を基礎に、当該積層部材を2枚、それぞれの積層部材を形成する上記連結部のそれぞれの長手方向軸線が、相互に所定の交叉角を有した状態で交わるように重ね合わせて両者を接合させるようにした構成を採ることとした。
【0005】
次に、請求項2記載の発明である第二の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記第一の発明と同じである。すなわち、本発明においては、自動車用内装トリム基材に関して、所定の間隔を有した状態で平行なように設けられる2枚のシート状部と、当該2枚のシート状部間を連結するように設けられるものであって上記2枚のシート状部間を平行なように保持するために所定の剛性を有するように形成された縦壁状の形態からなる複数本の連結部と、からなるとともに、これら各部が一体的に形成されるようにしたプラスチック製ダンボールからなる積層部材を基礎に、当該積層部材を形成する上記いずれか一方側のシート状部の表面側に、本積層部材に設けられた上記連結部の長手方向軸線に対して所定の交叉角を有するように形成された基準線を中心に左右対称形を成すように上記積層部材を切出し、このように切出された積層部材を上記基準線を基点にして折り曲げて重ね合わせ、これによって、複数の積層部材が、それぞれの連結部の長手方向軸線が所定の交叉角を有した状態で重ね合わされるようにするとともに、上記重ね合わされた上下のシート状部間において所定の接合手段を用いて接合させるようにした構成を採ることとした。
【0006】
次に、請求項3記載の発明である第三の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記第一の発明または第二の発明と同じである。すなわち、本発明においては、請求項2記載の自動車用内装トリム基材に関して、上記積層部材に設けられた基準線のところに、当該基準線に沿って所定の深さを有する切込みを設けるようにした構成を採ることとした。
【0007】
次に、請求項4記載の発明である第四の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記第一の発明ないし第三の発明と同じである。すなわち、本発明においては、請求項1ないし請求項3記載の自動車用内装トリム基材に関して、上記一方の積層部材のところに、本自動車用内装トリム基材を所定の場所に取付ける役目を果たす取付クリップの、そのクリップ頭部を収容することのできるように形成された横長穴状平面形態からなる凹陥状の頭部収容部を設けるとともに、当該頭部収容部の形成される下方部のところであってもう一方の積層部材のところに、上記クリップ頭部と一体的に形成されたクリップ軸部が嵌り込むように形成された打抜き穴状のクリップ保持部を設けるようにした構成を採ることとした。
【0008】
次に、請求項5記載の発明である第五の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記第四の発明と同じである。すなわち、本発明においては、請求項4記載の自動車用内装トリム基材に関して、上記積層部材の一部に設けられるクリップ頭部収容部を、上記複数の積層部材を圧着させる際に形成される凹陥部からなるようにした構成を採ることとした。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明である第一の発明によれば、本自動車用内装トリム基材の主要部を成す積層部材がプラスチック製ダンボールにて一体的に形成されることとなり、全体の強度・剛性の向上が図られたうえで、部材全体の軽量化が図られることとなる。また、本発明のものにおいては、2枚の積層部材を、互いに、それぞれの縦壁状連結部の長手方向軸線が所定の交叉角を有した状態で重ね合わされるようにしたので、厚さ方向に空間部が二層に形成されるようになり、遮音性、遮熱性等において優れた機能が発揮されることとなる。また、軽量化が図られたうえで、強度・剛性等も高められることとなる。
【0010】
また、第二の発明のものにおいても、上記第一の発明のものと同様、軽量化が図られたうえで、遮音性、遮熱性に優れた、かつ、強度・剛性においても優れた自動車用内装トリム基材が効率良く形成されることとなる。特に、本発明のものにおいては、積層部材を形成するいずれか一方側のシート状部を表面にして、これを、基準線を基準にして折り曲げて重ね合わせ、これによって上記シート状部が上下の表面側に来るような状態で2重に積層部材の重ね合わされたもの(重ね合わせ体)が形成されることとなり、積層部材からなる自動車用内装トリム基材が効率良く形成されることとなる。
【0011】
また、第三の発明のものにおいては、上記積層部材の表面側に設けられた基準線のところに、当該基準線に沿って所定の深さを有する切込みを設けるようにしたので、本積層部材の折り曲げ作業が円滑に進められることとなる。また、上記切込みが設けられたことにより、折り曲げ部がきれいな端面を形成することとなり、自動車用内装トリム基材としての商品価値が高められることとなる。
【0012】
また、第四の発明のものにおいては、上記二重の積層体からなる本自動車用内装トリム基材からなる内装トリムを所定の場所に取付ける際に用いられるものであって円盤状の頭部と当該頭部と一体的に形成される軸部とを有する取付クリップの、その装着部の構造を、例えば本自動車用内装トリム基材を形成する一方側の部材である上側の部材のところには円盤状の頭部が収容されるように形成された頭部収容部を設けるようにするとともに、その下側に設けられる第二の積層部材のところには上記取付クリップの軸部が嵌り込むように形成された打抜き穴状のクリップ保持部を設けるようにしたので、上記取付クリップの本自動車用内装トリム基材への装着が簡単に行なわれるようになるとともに、このような取付クリップを有する本自動車用内装トリム基材が自動車用ドアの内側等へ取付けられた際に、上記クリップ頭部が内装トリム表面から飛び出て不細工になると言うようなことがなくなる。
【0013】
また、第五の発明のものにおいては、クリップ頭部の収容される頭部収容部を二枚の積層部材の圧着工程または溶着工程時に、これら工程時に行なわれる各種作業とともに一方の積層部材表面側に凹陥部を形成させ、この凹陥部をもってクリップ頭部の収容部とすることとしたので、クリップ頭部の収容部が効率良く形成されることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明を実施するための最良の形態について、図1ないし図6を基に説明する。このものは、例えば図2に示す如く、所定の間隔を有した状態で平行なように設けられる2枚のシート状部11、11と、当該2枚のシート状部11、11間を連結するように設けられるものであって上記2枚のシート状部11、11間を平行なように保持するために所定の剛性を有するように形成された縦壁状の形態からなる複数本の連結部15と、からなるとともに、これら各部11、15が、すべて、所定のプラスチック材にて一体的に成形されるようにしたプラスチック製ダンボール等の積層部材1を基礎に形成されることを基本とするものである。
【0015】
そして、このようなプラスチック製ダンボールからなる積層部材1を2枚以上の複数枚用意するとともに、それらを、それぞれの積層部材1、1を形成する縦壁状の連結部15、15の長手方向軸線が、所定の交叉角(θ)を有するように重ね合わせて両者を接合させるようにした構成からなることを基本とするものである。なお、このような構成からなるものにおいて、上記シート状部11、11及び縦壁状の連結部15の、それぞれの厚さ及び幅は、各種仕様態様に応じて適当な値を有するように設定されており、これらが、例えば押出し成形手段等を用いて一体的に形成されるようになっているものである。
【0016】
次に、このような構成からなる本実施の形態にかかる自動車用内装トリム基材を形成するプラスチック製ダンボールからなる積層部材1についての、その具体的構成について説明する。このものは、すでに説明した如く、例えば図2に示すような横断面形態を有するプラスチック製ダンボール5を基礎に形成されることを基本とするものである。具体的には、図2に示すような横断面形態を有するように形成されたプラスチック製ダンボール5を、図1に示す如く、本プラスチック製ダンボール5を形成する縦壁状の連結部15の、その長手方向軸線(YY)に対して約10°〜45°の角度(θ)を有した状態で基準線(O)を有するようにするとともに、当該基準線(O)を中心にして左右対称形を成すように部材を切出す。これによって、例えば図3の(A)に示す如く、基準線(O)を基準にして、上記縦壁状の連結部15の長手方向軸線(YY)が所定の傾斜角(θ)を有した状態のプラスチック製ダンボールからなる積層部材1が形成されることとなる。
【0017】
次に、このようにして形成されたプラスチック製ダンボールからなる積層部材1を基礎に、当該積層部材1を形成するいずれか一方側のシート状部(本実施の形態においては上側のシート状部)11の、その表面側のところに、図3の(A)に示す如く、上記基準線(O)に沿って所定の深さを有する切込み、例えばハーフカット状の切込みを設ける。すなわち、図2における切込み部19を設けるようにする。次に、この切込み部19の設けられた本積層部材1を、上記切込み部19を基準にして、図3の(B)に示すように折り曲げる。そして、折り曲げられた左右の各部(パート)21、22を重なり合うようにする。
【0018】
その結果、図3の(C)に示すように、折り曲げられた左右のパート21、22が重なり合って、各パート21、22を形成するそれぞれの縦壁状の連結部15、15が所定の交叉角(2θ)の角度をもって交叉した状態の二重に積層部材が重ね合わされた重ね合わせ体2が形成されることとなる。なお、このように重ね合わされた各パート21、22を形成するものであって内側に向き合った状態で設置されることとなる各シート状部11、11どうしの適宜個所を所定の接着手段または圧着手段を用いて接合させる。また、この接合部の構成としては、この他に、ステープル等を用いたもの、あるいは所定のカシメ手段を用いたもの等が挙げられる。そして、このような接合部のところに、次に述べるクリップ9の取付けられるクリップ取付部を形成させるようにする。このクリップ取付部は、所定の圧力をもって押圧しながら溶着させるようにすることによって、クリップ9の頭部を収容するための凹陥部が自動的に形成されることとなる。また、このようにして形成された凹陥部からなるクリップ装着部は、上記押圧行為によって自動的に剛性向上が図られることとなる。
【0019】
このようなクリップ取付部の構成は、例えば図4に示す如く、重ね合わされたどちらか一方のパート、本実施の形態においては上側に設置されるパート21のところに設けられるものであって平面視において横長状の凹陥部からなるとともに、クリップ9の頭部91が完全に嵌り込んでパート21の上方に突出することのないように形成された形態からなる頭部収容部29と、当該頭部収容部29を有する一方のパート21の下側に設置されるもう一方のパート22のところに設けられるものであって平面視において上記頭部収容部29内でパート21、22のそれぞれを貫通して形成される異形横長穴状の形態からなる軸部保持部28と、からなることを基本とするものである。このような構成を採ることによって、円盤状の頭部91並びに当該頭部91に対して直角状に設けられる軸部95を有するクリップ9は、図5、図6に示す如く、上下に重ね合わされた各パート21、22の接合部のところに形成された本クリップ取付部のところに円滑に装着されるとともに、装着後においてはクリップ9の頭部91が上側のパート21の上方に突出するようなこともなく、体裁良く取付けられることとなる。また、図5及び図6に示すような表面側に表皮材3を有するようなものにおいても、頭部91が表皮材3を上方側へ押上げるようなこともなく、取付クリップ9の装着された状態の本自動車用内装トリム基材全体の見栄えの向上を図ることができるようになる。
【0020】
このような構成を採ることにより、本実施の形態のものにおいては次のような効果を呈することとなる。すなわち、本実施の形態のものにおいては、本自動車用内装トリム基材の主要部を成す積層部材1がプラスチック製ダンボールを基礎にして一体的に形成されることとなり、全体の強度・剛性の向上が図られたうえで、部材全体の軽量化が図られることとなる。また、本実施の形態のものにおいては、2枚の積層部材を、互いに、それぞれの縦壁状連結部15を形成する長手方向軸線が所定の交叉角(2θ)を有した状態で重ね合わされるようにした構成を採ることとしたので、厚さ方向に空間部が二層に形成されるようになり、遮音性、遮熱性等において優れた機能が発揮されることとなる。また、本実施の形態のものにおいては、積層部材を形成するいずれか一方側のシート状部11を表面にして、これを当該シート状部11が上下の表面側に来るように折り曲げて重ね合わせることによって2重の積層部材を形成させるようにしたので、このような積層部材の重ね合わせ体2からなる自動車用内装トリム基材を効率良く形成させることができるようになる。
【0021】
また、本実施の形態のものにおいては、上記二層の積層体からなる本自動車用内装トリム基材を所定の場所に取付ける際に用いられるものであって円盤状の形態からなる頭部91及び当該頭部91と一体的に形成される軸部95とからなる取付クリップ9の、その装着部の構造を、例えば本自動車用内装トリム基材を形成する一方側の部材である上側に設けられたパート21のところには円盤状の頭部91が収容されるように形成された大きな横長状の形態からなる頭部収容部29を設けるようにするとともに、その下側に設けられる第二のパート22のところには上記取付クリップ9の軸部95が嵌り込むように形成された打抜き穴状の軸部保持部28を設けるようにしたので、上記取付クリップ9の本自動車用内装トリム基材への装着が簡単に行なわれるようになるとともに、このような取付クリップ9を有する本自動車用内装トリム基材が自動車用ドアの内側等へ取付けられた際に、上記クリップ頭部91が内装トリム表面から飛び出て不細工になると言うようなことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明にかかる積層部材の素材からの切出し状態を示す図である。
【図2】本発明にかかる積層部材の基本構造を示す横断面図である。
【図3】本発明にかかる積層部材の形成工程を示す工程説明図である。
【図4】本発明にかかる積層部材に設けられるクリップ取付部の構造を示す平面図である。
【図5】クリップ取付部にクリップの取付けられた状態を示す断面図である。
【図6】クリップ取付部表面側に表皮材を有するものの全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0023】
1 積層部材
11 シート状部
15 連結部
19 切込み部
2 重ね合わせ体
21 各部(パート)
22 各部(パート)
28 軸部保持部
29 頭部収容部
3 表皮材
5 プラスチック製ダンボール
9 クリップ
91 頭部
95 軸部

















【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の間隔を有した状態で平行なように設けられる2枚のシート状部と、当該2枚のシート状部間を連結するように設けられるものであって上記2枚のシート状部間を平行なように保持するために所定の剛性を有するように形成された縦壁状の形態からなる複数本の連結部と、からなるとともに、これら各部が一体的に形成されるようにしたプラスチック製ダンボールからなる積層部材を基礎に、当該積層部材を2枚、それぞれの積層部材を形成する上記連結部のそれぞれの長手方向軸線が、相互に所定の交叉角を有した状態で交わるように重ね合わせて両者を接合させるようにした構成からなることを特徴とする自動車用内装トリム基材。
【請求項2】
所定の間隔を有した状態で平行なように設けられる2枚のシート状部と、当該2枚のシート状部間を連結するように設けられるものであって上記2枚のシート状部間を平行なように保持するために所定の剛性を有するように形成された縦壁状の形態からなる複数本の連結部と、からなるとともに、これら各部が一体的に形成されるようにしたプラスチック製ダンボールからなる積層部材を基礎に、当該積層部材を形成する上記いずれか一方側のシート状部の表面側に、本積層部材に設けられた上記連結部の長手方向軸線に対して所定の交叉角を有するように形成された基準線を中心に左右対称形を成すように上記積層部材を切出し、このように切出された積層部材を上記基準線を基点にして折り曲げて重ね合わせ、これによって、複数の積層部材が、それぞれの連結部の長手方向軸線が所定の交叉角を有した状態で重ね合わされるようにするとともに、上記重ね合わされた上下のシート状部間において所定の接合手段を用いて接合させるようにした構成からなることを特徴とする自動車用内装トリム基材。
【請求項3】
請求項2記載の自動車用内装トリム基材において、上記積層部材に設けられた基準線のところに、当該基準線に沿って所定の深さを有する切込みを設けるようにした構成からなることを特徴とする自動車用内装トリム基材。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3記載の自動車用内装トリム基材において、上記一方の積層部材のところに、本自動車用内装トリム基材を所定の場所に取付ける役目を果たす取付クリップの、そのクリップ頭部を収容することのできるように形成された横長穴状平面形態からなる凹陥状の頭部収容部を設けるとともに、当該頭部収容部の形成される下方部のところであってもう一方の積層部材のところに、上記クリップ頭部と一体的に形成されたクリップ軸部が嵌り込むように形成された打抜き穴状のクリップ保持部を設けるようにしたことを特徴とする自動車用内装トリム基材。
【請求項5】
請求項4記載の自動車用内装トリム基材において、上記積層部材の一部に設けられるクリップ頭部収容部を、上記複数の積層部材を圧着させる際に形成される凹陥部からなるようにしたことを特徴とする自動車用内装トリム基材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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