説明

苗植付け装置

【課題】 苗載せ台のガイドレールに対する滑りを良くするシューの交換など、苗載せ台下端側に対するメンテナンスを楽に能率よく行なうことができるようにする。
【解決手段】 苗載せ台17の上端側が苗載せ台フレーム19に対して植付け機体横向き軸芯Pまわりで回動自在に連結されている。苗載せ台17が植付け機体横向き軸芯Pまわりで揺動されると、苗載せ台17の下端部が、苗植付け爪13dの回動軌跡Tに対して上昇離間した上昇開き管理状態になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、苗植付け爪の先端が回動軌跡を描いて機体上下方向に往復移動する苗植え運動を行なうように駆動される苗植付け機構、前記苗植付け機構の苗植え運動に連動して植付け機体横方向に往復移送されて前記苗植付け機構に苗供給する苗載せ台、前記苗載せ台の下端側に対して摺動案内作用するガイドレールを備えてある苗植付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記苗植付け装置において、従来、例えば特許文献1に示されるように、苗載せ台14の上部に連結の上部横フレーム29が、支持ケース11(植付け機体に相当)から上方に延出された支持フレーム66の上端のローラに横移動自在に支持されるように構成し、苗載せ台14の下部に連結された下部横フレーム29が、植付けケース12(植付け機体に相当)に案内部材62、支持ロッド64を介して連結されたガイドレール51に案内部材59及び取付部材60を介して横移動自在に支持されるように構成することにより、苗載せ台14がガイドレール51に案内されて植付け機体横方向に移動自在に支持されるように苗載せ台支持構造を構成していた。
【0003】
また、この種の苗植付け装置において、従来、例えば特許文献2に示されるように、苗載せ台16の下部レール18の突条レール部18bに対して嵌合溝117で案内作用する苗受板シュー111を、苗載せ台16の下部レール18に対しても、苗取出し板112に対しても脱着できるように構成されたものがあった。
【0004】
【特許文献1】特開2002−315413号公報(段落〔0043〕−〔0045〕、図1,2,4)
【0005】
【特許文献2】特開2004−194573号公報(段落〔0024〕−〔0026〕、図20−24)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この種の苗植付け装置では、苗載せ台の下端側において、泥水がかかりやすいことから、苗載せ台のガイドレールに対する滑りを良くするシューを摩滅のために交換するなど、部品や装置部分の交換や修理が必要になりやすくなっている。
この交換や修理などのメンテナンスを行なう場合、特許文献1に示された苗載せ台支持構造を採用したものにあっては、所望の交換や修理が可能となるように苗載せ台の全体を取り外す必要があって手間が掛かりやすく、改善の余地があった。
また、特許文献2に示された技術を採用したものにあっても、苗載せ台で覆われた植付け機体部分や、苗載せ台の裏側に対する点検や修理が必要になった場合、その部分に手が届くように苗載せ台を取り外す必要があって手間が掛かりやすく、やはり改善の余地があった。
【0007】
本発明の目的は、上記したシュー交換のみならず、苗載せ台裏面側などに対するメンテナンスも楽に能率よく行なうことができる苗植付け装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本第1発明にあっては、苗植付け爪の先端が回動軌跡を描いて機体上下方向に往復移動する苗植え運動を行なうように駆動される苗植付け機構、前記苗植付け機構の苗植え運動に連動して植付け機体横方向に往復移送されて前記苗植付け機構に苗供給する苗載せ台、前記苗載せ台の下端側に対して摺動案内作用するガイドレールを備えてある苗植付け装置において、
前記苗載せ台の上端側が植付け機体の苗載せ台フレームに対して植付け機体横向き軸芯まわりで回動自在に連結された回動連結部を設けるとともに、前記苗載せ台が前記軸芯まわりで植付け機体に対して上下揺動することにより、苗載せ台の下端部が、苗植付け機構の前記回動軌跡に対して上昇離間した上昇開き管理状態と、苗植付け機構の前記回動軌跡に入り込んだ下降閉じ作業状態とに切り換わるように構成してある。
【0009】
すなわち、苗載せ台を回動連結部の軸芯まわりで揺動操作して、苗載せ台の下端部を上昇開き管理状態にすると、苗載せ台下端部が苗植付け機構の回動軌跡に対して上昇離間するものだから、苗載せ台下端部が上昇揺動するように苗載せ台を揺動させることにより、苗載せ台下端部と植え付け機体の間を開放して、苗載せ台の裏面側や、作業時に苗載せ台が上方近くに位置した状態となる植付け機体部分が開放されたり、苗載せ台の被ガイド部がガイドレールから分離したりするようにできる。
【0010】
従って、本第1発明によれば、シューの交換、苗載せ台裏面側に対する点検や修理などのメンテナンスを行なうに当たり、苗載せ台の取り外しを行なわなくとも、苗載せ台下端部が上昇開き管理状態になるように苗載せ台を揺動させるだけで操作容易かつ迅速に作業スペースや作業可能状態を確保や現出して楽にかつ能率よく作業を行なうことができる。
【0011】
本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記苗載せ台の下端部が前記上昇開き管理状態になると、前記苗載せ台の前記ガイドレールによる案内作用を受ける被ガイド部が前記ガイドレールに対して上昇離脱し、前記苗載せ台の下端部が前記下降閉じ作業状態になると、前記苗載せ台の前記被ガイド部が前記ガイドレールに対して下降係合するように、前記ガイドレールと前記被ガイド部とを係脱自在に構成してある。
【0012】
すなわち、苗載せ台の下端部を上昇開き管理状態にすると、苗載せ台の被ガイド部がガイドレールに対して上昇離間するものだから、苗載せ台下端部を上昇開き管理状態に切り換える操作により、シューをガイドレールと被ガイド部の間に挟まれた作業用状態から、ガイドレールと被ガイド部による挟持が解除された開放状態に切り換えることができる。
【0013】
従って、本第2発明によれば、苗載せ台下端部の上昇開き管理状態への切り換えと、シューの前記開放状態への切り換えを一挙に行なって、シュー交換を楽にかつ迅速に行なうことができる。
【0014】
本第3発明にあっては、本第2発明の構成において、前記ガイドレールに、前記被ガイド部に対して案内作用するガイド面が内部に位置したガイド溝を設けるとともに、前記被ガイド部が前記ガイド溝から上方に抜け出ることによってガイドレールに対して上昇離脱し、前記被ガイド部が前記ガイド溝に上方から入り込むことによってガイドレールに対して下降係合するように構成してある。
【0015】
すなわち、苗載せ台を回動連結部の軸芯まわりで揺動させ、苗載せ台下端部が上昇開き管理状態に切り換わっていくに伴い、被ガイド部が自ずとガイドレールのガイド溝から抜け出てガイドレールに対して上昇離脱した状態になり、苗載せ台下端部が下降閉じ作業状態に切り換わっていくに伴い、被ガイド部が自ずとガイドレールのガイド溝に入り込んでガイドレールに対して下降係合した状態になる。
【0016】
従って、本第3発明によれば、苗載せ台下端部の上昇開き管理状態や下降閉じ作業状態への切り換えと、被ガイド部のガイドレールに対する上昇離脱や下降係合への切り換えを一挙に行なって、メンテナンスに伴う苗載せ台下端部と植付け機体の間の開閉を操作容易に行なうことができる。
【0017】
本第4発明にあっては、本第1〜第3発明のいずれか一つの構成において、前記苗載せ台の下端部が前記上昇開き管理状態を保持するように苗載せ台に対して支持作用する作用状態と、前記苗載せ台の下端部が前記下降閉じ作業状態に下降するように苗載せ台に対する支持作用を解除する作用解除状態とに切り換え操作自在な支持部材を設けてある。
【0018】
すなわち、支持部材を作用状態に切り換えると、支持部材の苗載せ台に対する支持作用によって苗載せ台下端部が上昇開き管理状態に保持され、苗載せ台を自重下降しないように支持する操作を行なわずに上昇開き管理状態に保持することができる。
【0019】
従って、本第4発明によれば、苗載せ台下端部を支持部材によって上昇開き管理状態に保持させることにより、苗載せ台下端部を上昇開き管理状態に保持する支持操作を行なわずに楽にメンテナンスを行なうことができる。
【0020】
本第5発明にあっては、本第1〜第4発明のいずれか一つの構成において、前記苗載せ台の裏面側に添わせて付設された補強杆に、電気コードを補強杆に沿わせて配線された状態で収容するコード収容溝を、このコード収容溝の開口が前記苗載せ台によって閉じられた状態で設けてある。
【0021】
すなわち、電気コードを補強杆によるクランプ作用を受けてコード収容溝からはみ出ないようにしながらコード収容溝に収容させて配線することができる。
【0022】
従って、本第5発明によれば、電気コードを配線経路としてのコード収容溝からはみ出ないようにコード容溝に沿わせて配線することができるものでありながら、補強杆をクランプ手段に利用してシンプルかつ安価にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1,2に示すように、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪1、左右一対の駆動自在な後車輪2、車体前部に位置するエンジン3が装備された原動部、この原動部の後方に位置する運転座席4などが装備された運転部を備えた自走車体の車体フレーム5の後部に、リフトシリンダ6が装備されたリンク機構7を介して苗植付け装置10を昇降自在に連結するとともに、前記エンジン3の駆動力を回転軸8を介して苗植付け装置10に伝達するように構成し、自走車体の運転座席4の後側に、肥料タンク21が装備された施肥装置20を設けて、稲苗の植付け作業、及び、植付け苗に対する施肥作業を行なうように施肥装置付き乗用型田植機を構成してある。
【0024】
すなわち、リフトシリンダ6を作動操作すると、このリフトシリンダ6がリンク機構7を車体フレーム5に対して上下に揺動操作することにより、苗植付け装置10をこれの植付け機体11の下方に植付け機体横方向に並んで位置している複数個の接地フロート12が圃場面に接地した下降作業状態と、接地フロート12が地面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。苗植付け装置10を下降作業状態にして自走車体を走行させると、苗植付け装置10は、前記各接地フロート12によって圃場の泥面上を整地していき、植付け機体11の後部に植付け機体横方向に並んで位置する複数の苗植付け機構13によって接地フロート12による整地済みの泥面上に苗植付けをしていく。施肥装置20は、前記肥料タンク21の下部に自走機体横方向に並べて設けられている複数個の繰り出し機構22によって肥料タンク21から粒状の肥料を繰り出し、各繰り出し機構22が吐出部(図示せず)に繰り出した肥料を、運転座席4の下方に設けた電動ブロワ(図示せず)が供給する肥料搬送風によって各繰り出し機構22の吐出部から苗植付け装置10に向けて延出されている施肥ホース23に送り込み、苗植付け装置10の各苗植付け機構13に一つずつ対応する配置にして植付け機体横方向に並べて前記複数個の接地フロート12に分散させて支持されている複数個の作溝施肥器24のそれぞれによって圃場泥土の苗植付け機構13による植付け苗の近くに溝を形成し、この溝に施肥ホース23からの肥料を供給していく。
【0025】
苗植付け装置10についてさらに詳述すると、この苗植付け装置10は、図1〜4に示す如く構成してある。
すなわち、植付け機体横向きの角型筒材で成るメインフレーム14と、このメインフレーム14の植付け機体横方向での中央部に支持されたフィードケース15と、前記メインフレーム14の植付け機体横方向での複数箇所から植付け機体後方向きに延出された植付け駆動ケース16とによって前記植付け機体11を構成し、各植付け駆動ケース16の後端部の両横側に前記苗植付け機構13を駆動自在に設け、前記植付け機体11の前記各苗植付け機構13よりも前方側の上方に、前記複数の苗植付け機構13に各別に苗供給する複数の苗載置部17aを植付け機体横方向に並べて備えた一つの苗載せ台17を、苗載せ台17の縦方向が植付け機体上下方向になり、かつ、下端側ほど植付け機体後方側に位置した状態に若干傾斜した組み付け姿勢にして設け、苗載せ台17の下端側に、苗載せ台用のガイドレール18を設け、前記植付け機体11の下側に前記接地フロート12をフロート後端側に配置した植付け機体横向き軸芯まわりで上下揺動するように連結して構成してある。
【0026】
図3などに示すように、各苗植付け機構13は、植付け駆動ケース16に植付け機体横向きの駆動軸13aを介して回動自在に支持されたロータリケース13b、このロータリケース13bの両端部に前記駆動軸13aに平行な軸芯まわりで回動自在に支持された植付けアーム13c、各植付けアーム13cに一体回動自在に支持された苗植付け爪13d、各植付けアーム13cに摺動駆動自在に支持された苗押出し具13eなどを備えて構成してある。
【0027】
前記回転軸8から前記フィードケース15に入力された駆動力がフィードケース15及び植付け駆動ケース16の内部に位置するギヤ利用やチェーン利用の駆動機構や伝動機構(図示せず)によって駆動軸13aに伝達されてロータリケース13bが回動駆動され、ロータリケース13bが回動駆動されると、各植付けアーム13cが駆動軸13aの軸芯まわりで公転回動し、これに伴い、ロータリケース13bの内部に位置するギヤ利用の駆動機構(図示せず)の作用によって各植付けアーム13cがロータリケース13cに対して自転回動するようになっている。
【0028】
これにより、各苗植付け機構13は、駆動軸13aが駆動されることにより、各苗植付け爪13dの先端が図4の如き回動軌跡Tを描いて植付け機体上下方向に往復移動し、かつ、一方の苗植付け爪13dの先端が回動軌跡Tの上端に位置すると、他方の苗植付け爪13dの先端が回動軌跡Tの下端に位置するごとく一対の苗植付け爪13dが異なる位相で往復移動する苗植え運動を行なう。
【0029】
図4に示すように、苗載せ台17の重心位置Gから苗載せ台上端側に離間長さDを離れた部位の裏面側に設けた上ガイドレール31で成る取り付け部を、植付け機体11の前記メインフレーム14に固定された左右一対の支柱19a、支柱連結杆19bなどを備えて成る苗載せ台フレーム19(図3参照)の前記両支柱19aの上端部に、吊下げ連結機構30A、昇降調節機構30B、回動連結部30Cを備えた連結手段を介して支持させてある。
【0030】
図6,7に示すように、前記吊下げ連結機構30Aは、苗載せ台17の前記上端側部位の裏面側に固定された苗載せ台横向きの前記上ガイドレール31と、この上ガイドレール31の苗載せ台横方向での複数箇所で上ガイドレール31のガイド溝32に嵌入された支持ローラ33と、前記支持ローラ33をローラ支軸34を介して先端側で回動自在に支持している支持アーム35と、各支持アーム35のローラ支軸34が回動自在に連結された連動杆35aと、各支持ローラ33の前記支持アーム35の基端側が前記ローラ支軸34と平行な支軸36を介して中間部に回動自在に連結され、両端側の連結脚部37aが前記支柱19aの支持端部19cに連結された支持杆37とを備えて構成してある。
【0031】
前記上ガイドレール31は、各支持ローラ33に対して図9に示す如く係合し合った状態になるようにして外嵌されている。
すなわち、各支持ローラ33が回動することによって上ガイドレール31が各支持ローラ33に案内されてローラ支軸34に対して植付け機体11の左横方向にも、右横方向にも相対移動するように係合し合った状態になっている。
【0032】
支持ローラ33の支持周面の支持ローラ回転軸芯34a方向での中間部に、支持ローラ回転軸芯34aと平行な状態の平行係合面33aを、支持ローラ33の支持周面の前記平行係合面33aよりも植付け機体前方側に、植付け機体前方側に至るほど支持ローラ回転軸芯34aからの距離が小になる状態に支持ローラ回転軸芯34aに対して傾斜した前側傾斜係合面33bを、支持ローラ33の支持周面の前記平行係合面33aよりも植付け機体後方側に、植付け機体後方側に至るほど支持ローラ回転軸芯34aからの距離が小になる状態に前記回転軸芯34aに対して傾斜した後側傾斜係合面33cをそれぞれ設け、上ガイドレール31の上ガイド面及び下ガイド面に、支持ローラ33の前記平行係合面33a、前側傾斜係合面33b、後側傾斜係合面33cに対応した平行係合面32a、前側傾斜係合面32b、後側傾斜係合面32cを設けてあり、支持ローラ33と、上ガイドレール31とは、支持ローラ回転軸芯34aに対して平行な係合面33a,32aでも、支持ローラ回転軸芯34aに対して傾斜した係合面33b,32bと33c,32cでも係合し合った状態になっている。
【0033】
これにより、吊下げ連結機構30Aは、植付け機体横方向に並ぶ複数個の支持ローラ33を支持アーム35、支持杆37を介して苗載せ台フレーム19によって支持させ、この複数個の支持ローラ33を上ガイドレール31に支持作用させることにより、苗載せ台17を重心位置Gよりも苗載せ台上端側に位置する部位で吊下げ支持しているとともに、苗載せ台17が苗載せ台フレーム19に対して植付け機体横方向に往復移動することを可能にしている。
【0034】
図3,7,9などに示すように、昇降調節機構30Bは、前記上ガイドレール31、前記支持アーム35、前記連動杆35a、前記複数本の支持アーム35の一つの支持アーム35の前記支軸36に一体回動自在に連結された調節レバー38を備えて構成してある。
【0035】
調節レバー38が前記支軸36の植付け機体前後向きの軸芯まわりで、前記支持杆36に支持されたレバーガイド39のガイド溝39aに沿わせて植付け機体横方向に揺動操作されると、支軸36が回動操作されて支持アーム35を揺動操作する。すると、連動杆35aによる連動作用のために、他の支持アーム35も揺動操作され、全ての支持アーム35が支持ローラ33を介してガイドレール31を支持杆37に対して平行に昇降操作する。所定の操作位置に操作された調節レバー38がこのレバー38に連結されているロックバネ38a(図6参照)による揺動付勢により、レバーガイド39に設けられた位置決め凹部39b(図8参照)に係入されると、調節レバー38が操作位置にレバーガイド39によって保持されて、各支持アーム35を調節レバー38の操作位置に対応した揺動位置に苗載せ台17の重量に抗して保持する。
【0036】
これにより、昇降調節機構30Bは、調節レバー38が揺動操作されて操作後の操作位置にレバーガイド39によって保持されることにより、各支持アーム35を支軸36の植付け機体前後向き軸芯まわりで上下揺動させて支持ローラ33を介して上ガイドレール31に作用させることにより、苗載せ台17の重心位置Gよりも苗載せ台上端側に位置する部位に昇降操作力や保持力を作用させて、苗載せ台17を苗載せ台フレーム19に対して昇降させるとともに昇降位置に保持するように昇降調節する。
【0037】
図3,6などに示すように、前記回動連結部30Cは、前記支持杆37の前記各連結脚部37aを、前記支柱19aの支持端部19cに対して連結ピン37bを介して回動自在に連結することによって構成してあり、苗載せ台17の重心位置Gよりも苗載せ台上端側の位置する取り付け部としての上ガイドレール31を、苗載せ台フレーム19に対して前記左右の連結ピン37bを通る植付け機体横向き軸芯Pまわりで回動するように、かつ、吊下げ連結機構30A及び昇降調節機構30Bと共に回動するように連結している。
【0038】
苗載せ台フレーム19の左右側において、支柱19aの支持端部19cに設けたボルト孔40と、支持杆37の連結脚部37aに設けたボルト孔41にわたって装着するように構成したロックボルトで成る脱着自在なロック手段42を作用させることにより、苗載せ台17は、ロック手段42によって苗載せ台フレーム19に回動不能にロックされるように構成してある。
【0039】
図4,10に示すように、前記ガイドレール18は、苗載せ台17の下端部の裏面側に被ガイド部材を付設して設けられた被ガイド部17bが入り込んだガイド溝18aを備えるように構成されて、ガイドレール18の植付け機体横方向での両端側に設けた支持機構50を介して植付け機体11の前記植付け駆動ケース16に支持されている。
【0040】
図10に示すように、前記左右の支持機構50は、植付け駆動ケース16に固定された支持部材51と、ガイドレール18に連結ボルト52によって上端側が固定された取り付けロッド53とを備えて構成してある。
【0041】
前記取り付けロッド53の下端側は、支持部材51の上下一対のガイド部54のガイド孔に挿入されて支持部材51に対して摺動自在に係止されていることにより、ガイドレール18と植付け機体11とは、植付け機体横方向に相対移動不能に係合し合った状態になっている。これにより、苗載せ台17が植付け機体横方向に移送される際、ガイドレール18は、苗載せ台17について動かないように植え付け機体11に支持されて、ガイド溝内の二つの案内面18bを被ガイド部17bが有する樹脂シュー17cに案内作用させて、苗載せ台17の下端側を植付け機体横方向に移動するように案内する。
左右の支持機構50での支持部材51と取り付けロッド53の係合のために、ガイドレール18と植付け機体11とは、植付け機体上下方向に相対移動自在に係合し合った状態になっている。また、苗載せ台17の被ガイド部17bのガイドレール18のガイド溝18aに対する入り込みのために、ガイドレール18と苗載せ台17とは、植付け機体上下方向に一体移動自在に係合し合った状態になっている。これにより、苗載せ台17が昇降調節機構30Bによって植付け機体上下方向に移動されると、ガイドレール18が苗載せ台17と共に植付け機体11に対して植付け機体上下方向に移動する。
【0042】
図10に明示する如くガイドレール18の前記ガイド溝18aは、植付け機体上方及び後方向きに開口しており、苗載せ台17が前記回動連結部30cの前記横向き軸芯Pまわりで植付け機体11に対して上下揺動されると、苗載せ台17の下端側は、図10(ロ)に示す如く苗載せ台17の前記被ガイド部17bがガイド溝18aからその上方に抜け出てガイドレール18に対して上昇離脱し、かつ、図5の如く苗載せ台下端部が苗植付け機構13の前記回動軌跡Tに対して上昇離間した上昇開き管理状態と、図10(イ)に示す如く苗載せ台17の前記被ガイド部17bがガイド溝18aにその上方から入り込んでガイドレール18に対して下降係合し、かつ、図4の如く苗載せ台下端部が苗植付け機構13の前記回動軌跡Tに入り込んだ下降閉じ作業状態とに切り換わる。
【0043】
図5,10に示すように、苗載せ台17の下端部の裏面側の苗載せ台横方向での両端部に苗載せ台用のロック杆60及びバー形支持部材61を設けてある。
各ロック杆60は、苗載せ台17の枠体部分に連結ボルト62の軸芯まわりで回動操作自在に支持されており、回動操作されることにより、図10(イ)に示す如くロック杆60の先端側がガイドレール18の端部18cの下側に入り込んで苗載せ台17の下端側を下降閉じ作業状態に固定したロック状態と、図10(ロ)に示す如くロック杆60の先端側が前記ガイドレール端部18cの下側から外れて苗載せ台下端側の下降閉じ作業状態での固定を解除したロック解除状態とに切り換わるようになっている。
【0044】
各支持部材61は、この支持部材61の一端側に位置する連結端部でこの連結部の苗載せ台横向き軸芯のまわりで苗載せ台17の枠体部分に回動自在に連結されていて、苗載せ台17に対して揺動昇降操作できるようになっており、揺動昇降操作することにより、図5に示す如く苗載せ台17から垂れ下がって遊端部がガイドレール18のガイド溝18aに入り込んで係止された使用状態と、苗載せ台17の裏面側に苗載せ台縦方向に沿った姿勢で苗載せ台17のホルダーに係止された格納状態とに切り換わるようになっている。使用状態にされた支持部材61は、ガイドレール18を反力部材にして苗載せ台17に対して突っ張り支持作用して、苗載せ台17の下端側を重力に抗して前記上昇開き管理状態に保持する。格納状態にされた支持部材61は、苗載せ台17に対する突っ張り支持を解除することにより、苗載せ台下端側が下降閉じ作業状態に下降することを可能にする。
【0045】
図10に示すように、前記ガイドレール18の植付け機体上下方向での下側に、苗ストッパー部65を構成する横断面L形の部材を一体成形するとともに、この苗ストッパー部65に、前記複数個の苗植付け機構13の一つに1個ずつ対応した複数個の苗取り出し口66を形成する切欠きを設けてある。
【0046】
前記ストッパー部65は、苗載せ台17の前記各苗載置部17aに載置されたマット状苗の下端部を苗載置部17aの下端から苗植付け機構13の前記回動軌跡Tの方に設定長さだけ張り出した状態にして受け止め支持するべくマット状苗に対してストップ作用する。前記各苗取り出し口66は、苗植え運動する苗植付け機構13の苗植付け爪13dの先端側が通過してマット状苗の下端部からブロック苗を取り出すように配置してある。前記ストッパー部65に、前記各苗取り出し口66から下方に延出した苗ガイド67を設けてある。
【0047】
図3,4に示すように、前記フィードケース15と苗載せ台17の間に、フィードケース15から横一側方に延出された苗横送り軸71、苗載せ台17の裏面側から延出された苗横送りアーム72などを備えた苗横送り機構70を設けてある。
【0048】
前記苗横送り軸71に装着された横送り体73と、前記苗横送りアーム72とを一体移動自在に連結してある。苗横送り軸71は、フィードケース15内の駆動機構(図示せず)によって苗植付け機構13の駆動に連動して回動駆動されるようになっている。横送り体73は、苗横送り軸71の外周面に設けた螺旋溝(図示せず)に係合されており、苗横送り軸71によってこれに沿って一定ストロークを往復移送されて苗横送りアーム72を移動操作するようになっており、苗横送り機構70は、各苗植付け機構13の苗植え運動に連動させて苗載せ台13を植付け機体横方向に往復移送する。
【0049】
苗横送りアーム72に前記横送り体73が連結されるように設けた連結ピン孔74(図5参照)を、苗載せ台17が昇降調節機構30Bによって昇降操作されることを許容するための連動融通になるように長孔にしてある。
【0050】
図3,4,5に示すように、苗載せ台17の前記各苗載置部17aの裏面側に苗縦送りベルト80を設け、各苗縦送りベルト80の駆動輪体81に連動された苗縦送り軸82に装着された縦送りアーム83、前記フィードケース15の横外側に駆動自在に設けた左右一対の駆動アーム84を備えた苗縦送り機構85を、苗載せ台17と前記フィードケース15の間に設けてある。
【0051】
苗載せ台17が横移送されて左側及び右側のストロークエンドに到達すると、縦送りアーム83がそのストロークエンドに対応した方の駆動アーム84に当接してこの駆動アーム84によって設定ストロークを揺動操作されて苗縦送り軸82を設定回動角だけ駆動し、この苗縦送り軸82が各縦送りベルト80を設定ストロークだけ駆動するようになっており、苗縦送り機構85は、苗載せ台17が左右の横送りストロークエンドに到達する都度、各苗縦送りベルト80を苗載置部17a上のマット状苗を苗植付け機構13の方に設定長さだけ縦送りするように駆動する。縦送りアーム83は、苗縦送り軸82に対して一方向回転クラッチ(図示せず)を介して連動されており、駆動アーム84によって駆動された後に待機位置に復元揺動する際には苗縦送り軸82に対して伝動しなくなっている。
【0052】
つまり、各苗植付け機構13は、一対の苗植付け爪13dが交互に苗載せ台17の下端側の上方から苗取り出し口66を通過して苗ガイド67の内部を通って圃場面上に下降するように駆動され、各苗植付け爪13dにより、苗取り出し口66で苗載せ台17の苗載置部17aに載置されているマット状苗の下端部から一株分のブロック苗を切断して取り出してこの取り出し苗を苗植付け爪13dから外れないように苗ガイド67によって保護されながら下降搬送し、圃場泥土に下降すると苗押し出し具13eによって苗植付け爪13dから泥土内に押し出して植付けていく。そして、一対の苗植付け爪13dによって同一の植付け条に交互に植え付けていく。
【0053】
各苗植付け機構13の苗植え運動に連動させて、苗載せ台17の上端側を吊下げ連結機構30Aの支持ローラ33によって案内させながら、苗載せ台下側を前記ガイドレール18によって案内させながら、苗載せ台17を苗横送り機構70によって植付け機体横方向に往復移送し、各苗植付け機構13の苗植付け爪13dがマット状苗の下端部の横一端側から他端側に向けて順次にブロック苗を取り出していくように、苗載置部17a上のマット状苗の下端部をガイドレール18の苗ストッパー部65に沿わせて苗取り出し口66に対して植付け機体横方向に相対移動させていく。このとき、苗載せ台17は吊下げ連結機構30Aの作用によって吊下げ支持されながら横移動するため、ガイドレール18に掛かる苗載せ台荷重が比較的小になった状態で苗載せ台17が横移送される。
【0054】
苗載せ台17が左右の横送りストロークエンドに到達すると、その都度、苗縦送り機構85によって苗縦送り軸82が駆動されることにより、各苗載置部17aの苗縦送りベルト80を所定ストロークだけ回動駆動し、各苗載置部17aのマット状苗を苗縦送りベルト80によってガイドレール18の苗ストッパー部65に向けて、苗植付け機構13による苗載せ台縦方向での苗取り出し量に相当する長さだけ縦送りする。
【0055】
苗植付け機構13による苗載せ台縦方向での苗取り出し量を調節する場合、調節レバー38をレバーガイド39のガイド溝39aに沿わせて揺動操作し、操作目標位置に位置した調節レバー38をレバーガイド39の位置決め凹部39bに係入させて保持させる。すると、昇降調節機構30Bの各支持アーム35が苗載せ台17の上ガイドレール31に昇降作用して苗載せ台17を苗載せ台フレーム19に対して昇降調節する。このとき、ガイドレール18の左右の支持機構50の取り付けロッド53がガイドレール18に付いて移動して支持部材51に対して昇降し、ガイドレール18が苗載せ台17に付いて植付け機体11に対して昇降する。すると、ガイドレール18の苗ストッパー部65が苗植付け機構13の回動軌跡Tに対して昇降して苗植え付け爪13dが苗取り出し口66を通過するときの苗植え付け爪13dの苗取り出し口66に対する入り込み深さが変化する。これにより、苗植え付け機構13が取り出していくブロック苗の苗載せ台縦方向での大きさが大になったり小になったりする。つまり、各苗植付け機構13の苗取り出し量が増加したり減少したりする。
【0056】
苗載せ台17の被ガイド部17bやこれの樹脂シュー17cの交換、ガイドレール18や苗載せ台17の裏面側に対するメンテナンス作業を行なう場合、苗載せ台下端側の前記左右のロック杆60をロック解除状態に切り換え、回動連結部30Cの左右のロック手段41による回動ロックを解除し、さらに苗横送り機構70の苗横送りアーム72と横送り体73の連結を解除し、苗載せ台17の下端側を回動連結部30Cの横向き軸芯Pまわりで上昇揺動操作して上昇開き管理状態にする。すると、苗載せ台17の被ガイド部17bがガイドレール18から上昇離間して露出するとともに、苗載せ台17の裏側や、通常時は苗載せ台17で覆われている植付け機体部分が開放される。このとき、支持部材61を使用することにより、苗載せ台下端側を上昇開き管理状態に保持されて作業しやすくなる。
【0057】
図11,12,13に示すように、前記苗ガイド67は、ガイドレール18の苗ストッパー部65に対してネジ止め式の取付け部68aで上端側が固定された左右一対のサイドガイド板68と、この左右一対のサイドガイド板68の上端部に上端側が連結された1本のセンタガイド杆69とを備えて構成してある。
【0058】
左右一対のサイドガイド板68と、センタガイド杆69とは、樹脂素材の一体成形によって作製してあり、苗ガイド67の全体が一体部品になっている。
【0059】
前記センタガイド杆69は、植付けアーム13cの左右一対の苗植付け爪13dの爪どうしの間に入り込んで植付けアーム13cの保持苗に対して支持作用することが可能なように、苗植付け爪13dどうしの間隔よりも若干狭い横幅を備えたアーム形に構成し、かつ、センタガイド杆69の下端側に至るほど、苗植付け爪13dの前記回動軌跡Tの内側により深く入り込んだ状態に配置してある。前記サイドガイド板68の上端側に、前記センタガイド杆69よりも苗ガイド外側に位置して、左右のサイドガイド板68どうしを連結している連結杆68bを設けてある。
【0060】
前記苗載せ台17の両横側に、方向指示器90を設けてある。
図14,15に示すように、左右の方向指示器90は、苗載せ台17の最も横端に位置する側壁17eにランプ収容凹入部91を設け、このランプ収容凹部91に配置した電球92、及び、ランプ収容凹部91を覆うレンズ93を側壁17eに装着することによって構成してある。
【0061】
図14,15などに示すように、電球92の組み付け軸部の外周面の2箇所に位置決め突起92aを設けてある。各位置決め突起92aは、電球92を組み付ける際、ランプ収容凹部92の電球支持部94の切欠き95から電球支持部94の上側に入り込み、シール材96を弾性変形させながら電球支持部94のテーパ突起97を乗り越えるようになっている。一方の位置決め突起92aは、テーパ突起97を乗り越えた後、ストッパー突起98に当接して電球92が所定の組み付け位置になったことを認識させるものである。また、テーパ突起97とストッパー突起98の間に入り込んだ位置決め突起92aは、テーパ突起97やストッパー突起98に対する当たりによって電球92の外れ止めを行うようになっている。
【0062】
図17に示すように、前記苗載せ台17の裏面側に、苗載せ台17の横幅方向に沿った補強杆100を設けてある。補強杆100は、補強杆100に沿ったコード収容溝101、このコード収容溝101の両横側に位置する連結片部102を備えるように形成し、コード収容溝101の開口が苗載せ台17によって閉じられた組み付け姿勢にした状態で前記一対の連結片部102によって苗載せ台17に連結してある。前記方向指示器90などのための電気コード103を、苗載せ台17の裏面側において前記コード収容溝102に収容されるようにして配線してある。
【0063】
図18に示すように、植付け機体11の前記メインフレーム14に、このメインフレーム14の下面側に植付け機体下方向きに開口するようにして形成した電線収容溝106、この電線収容溝106に電線107を留置くように電線収容溝106の両横側に位置する係止部108に取り外し自在に止着されたクランプ109を設けてある。クランプ109は、メインフレーム14の植付け機体横方向での複数箇所に配置してある。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】施肥装置付き乗用型田植機の全体の側面図
【図2】施肥装置付き乗用型田植機の全体の平面図
【図3】植付け機体の平面図
【図4】苗載せ台の下降閉じ作業状態での側面図
【図5】苗載せ台の上昇開き管理状態での側面図
【図6】吊下げ連結機構、昇降調節機構、回動連結部の側面図
【図7】昇降調節機構の正面図
【図8】調節レバーのレバーガイドの平面図
【図9】吊下げ連結機構の支持ローラ配設部の側面図
【図10】(イ)は、苗載せ台下端側の下降閉じ作業状態での側面図、(ロ)は、苗載せ台下端側の上昇開き管理状態での側面図
【図11】苗ガイドの側面図
【図12】苗ガイドの平面図
【図13】図11のA−A断面矢視図
【図14】方向指示器の縦断面図
【図15】方向指示器の電球配設部の平面図
【図16】方向指示器の電球及び電球支持部の斜視図
【図17】苗載せ台の補強杆配設部での斜視図
【図18】植付け機体メインフレームの断面図
【符号の説明】
【0065】
11 植付け機体
13 苗植付け機構
13d 苗植付け爪
17 苗苗載せ台
17b 被ガイド部
18 ガイドレール
18a ガイド溝
18b 案内面
19 苗載せ台フレーム
30C 回動連結部
61 支持部材
100 補強杆
101 コード収容溝
103 電気コード
P 植付け機体横向き軸芯
T 回動軌跡

【特許請求の範囲】
【請求項1】
苗植付け爪の先端が回動軌跡を描いて機体上下方向に往復移動する苗植え運動を行なうように駆動される苗植付け機構、前記苗植付け機構の苗植え運動に連動して植付け機体横方向に往復移送されて前記苗植付け機構に苗供給する苗載せ台、前記苗載せ台の下端側に対して摺動案内作用するガイドレールを備えてある苗植付け装置であって、
前記苗載せ台の上端側が植付け機体の苗載せ台フレームに対して植付け機体横向き軸芯まわりで回動自在に連結された回動連結部を設けるとともに、前記苗載せ台が前記軸芯まわりで植付け機体に対して上下揺動することにより、苗載せ台の下端部が、苗植付け機構の前記回動軌跡に対して上昇離間した上昇開き管理状態と、苗植付け機構の前記回動軌跡に入り込んだ下降閉じ作業状態とに切り換わるように構成してある苗植付け装置。
【請求項2】
前記苗載せ台の下端側が前記上昇開き管理状態になると、前記苗載せ台の前記ガイドレールによる案内作用を受ける被ガイド部が前記ガイドレールに対して上昇離脱し、前記苗載せ台の下端側が前記下降閉じ作業状態になると、前記苗載せ台の前記被ガイド部が前記ガイドレールに対して下降係合するように、前記ガイドレールと前記被ガイド部とを係脱自在に構成してある請求項1記載の苗植付け装置。
【請求項3】
前記ガイドレールに、前記被ガイド部に対して案内作用するガイド面が内部に位置したガイド溝を設けるとともに、前記被ガイド部が前記ガイド溝から上方に抜け出ることによってガイドレールに対して上昇離脱し、前記被ガイド部が前記ガイド溝に上方から入り込むことによってガイドレールに対して下降係合するように構成してある請求項2記載の苗植付け装置。
【請求項4】
前記苗載せ台の下端側が前記上昇開き管理状態を保持するように苗載せ台に対して支持作用する作用状態と、前記苗載せ台の下端側が前記下降閉じ作業状態に下降するように苗載せ台に対する支持作用を解除する作用解除状態とに切り換え操作自在な支持部材を設けてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の苗植付け装置。
【請求項5】
前記苗載せ台の裏面側に添わせて付設された補強杆に、電気コードを補強杆に沿わせて配線された状態で収容するコード収容溝を、このコード収容溝の開口が前記苗載せ台によって閉じられた状態で設けてある請求項1〜4のいずれか1項に記載の苗植付け装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−94744(P2006−94744A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−283590(P2004−283590)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】