説明

苗植付装置

【課題】比較的小型化した1つのロータリケースで2条分の苗の植付が可能な苗植付装置を提供すること。
【解決手段】回転体21の回転方向に略等間隔で3個設けられた最終軸25に苗植付具26が設けられるが、回転体21に支持される各最終軸25は各々軸受22を介して機体へ取り付けられた外側の固定支持部20に回転可能に支持される。回転体21を機体に支持し、回転させるための軸受22を各最終軸25に設け、複数の軸受22で回転体21を支持するので各軸受22を小型化でき、そのため回転体21を軽量化できるので回転体21がスムーズに回転し、苗の植付精度の向上が図れる。軸受22で直接最終軸25が支持されるので、各最終軸25の位置精度が向上し、苗植付具26の苗載台13からの苗取量と圃場への苗植付深さ等の植付精度の向上が図れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、田植機等の苗移植機に設けられる苗植付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
左右方向の植付駆動軸を回転中心にして回転するロータリケースに左右に2個ずつ、合計4個の苗植付具を備えたロータリ苗植付装置について本出願人は特許出願している。
【特許文献1】特開2004−298051号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1で開示した苗植付装置は1つのロータリケースで2条分の苗の植付が可能であるが、装置全体が大きいものとなる。
そこで本発明の課題は、比較的小型化した1つのロータリケースで2条分の苗の植付が可能な苗植付装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題に対して本発明は下記の構成とした。
すなわち、回転軸(24)の回りに設けた回転する回転体(21)と、該回転体(21)の回転方向に略等間隔に支持して設けた複数の回動軸(25)と、該回動軸(25)の先端部に取り付けた苗植付具(26)と、前記回転体(21)の外側に設けた該回転体(21)の機体への固定支持部(20)と、該固定支持部(20)と回動軸(25)との間に設けた軸受(22)とを備えた苗植付装置である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、回転体(21)と固定支持部(20)との間に軸受(22)を設けることで回転体(21)及び苗植付装置(14)を小型化でき、回転体(21)全体の軽量化により回転体(21)がスムーズに回転し、植付精度の向上が図れる。
前記軸受(22)で直接回動軸(25)が支持できるので、それぞれの回動軸(25)の位置精度が向上し、苗植付具(26)の苗載台(13)からの苗取量と圃場への苗植付深さ等の植付苗取量、植付深さ等の植付精度の向上が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1及び図2は本発明の苗植付装置を装備した乗用田植機の左側面図と平面図である。この乗用田植機1は、エンジン2を搭載し駆動回転する各左右一対の前輪3,3及び後輪4,4を備えた走行車体5の後方に、昇降リンク装置6を介して6条植の苗植付部7が連結されている。また、走行車体5には操縦座席8、前輪3,3を操向するステアリングハンドル9、予備の苗を載せておく予備苗載台10が設けられている。
【0007】
苗植付部7は、走行車体5から伝動入力される植付伝動ケース12の上側に前部が上位となるように傾斜した苗載台13を設けるとともに、植付伝動ケース12の植付伝動部,…の後端部に2条ごとで1組の苗植付装置14,…を設けている。フロート15,…を接地させた状態で機体を進行させると、苗載台13が左右に往復移動して台上のマット苗を苗載台下端側の苗取出口16,…に一株づつ順次供給し、それを苗植付装置14,…が分離して取り出し圃場に植付ける。
【0008】
次に苗植付装置14の詳細な説明をする。
苗植付装置14の平面図を図3に、側面図を図4に、内部の伝動機構図を図5に示す。植付伝動部ケース12の後端に固定支持体20が植付伝動部ケース12と一体に設けられ、固定支持体20の内側に回転体(ロータリケース)21が軸受22により回動自在に嵌合している。回転体21には、その回転軸(サンギア軸)24を中心とする円周上に互いに120度の位相で3本の最終軸25,25,25が回動自在に設けられ、それぞれの最終軸25の回転体21から突出する左右両端部に苗植付具26,26が一体に取り付けられている。
【0009】
回転体21の内部には、該回転体21と一体回転する駆動ギア30が設けられている。この駆動ギア30を植付伝動部12の後端部に設けた入力ギア31で減速回転させることにより、回転体21が矢印B方向(図4、図7)に回転する。なお、入力ギア31へ伝動するチェーン伝動装置32のスプロケット32aから入力ギア31への伝動部には、動力伝動を切ったとき入力ギア31が所定の位相で停止する停止クラッチ60(図5、図12)が設けられている。停止クラッチ60の構成については後述する。
【0010】
図6に苗植付装置の内部の左側面図を、図7に右側面図を示す。
図6には駆動ギア30と入力ギア31との噛み合い状態が表されている。駆動ギア30の歯数は入力ギア31の歯数の3倍であり、駆動ギア30は3箇所(図6における入力ギア31との噛み合い位置を基準として回転中心から0°,120°,240°の位置)が最大径となる不等径ギアであり、入力ギア31は丸印を付けた1箇所(図6における駆動ギア30の噛み合い位置を基準として0°の位置)が最小径となる不等径ギアになっている。したがって、駆動ギア30が0°,120°,240°の位置で入力ギア31と噛み合うときに、駆動ギア30の回転速度が速くなり、駆動ギア30の回転速度は1/3周期で変化する。
【0011】
また、回転体21の内部には、最終軸25,25,25へ伝動するためのギア列が設けられているので、このギア列の連動関係を説明する。
入力ギア31が噛合する駆動ギア30の回転で該駆動ギア30と一体の回転体21が回転し、固定支持体20のケース内面に固定された内歯歯車21a(図7)に噛合する回転ギア35が回転体21の回転に連動して回転体21のサンギア軸24を中心とする円軌道を移動しながら回転する。該回転ギア35は第一偏心ギア36と共に回転体21の両側壁に端部が固定支持された支持軸34に遊嵌され、回転ギア35と第一偏心ギア36が一体回転する。該第一偏心ギア36には第二偏心ギア37が噛合し、該第二偏心ギア37は回転体21の両側壁に端部が回転自在に支持されたサンギア軸24に固定される不等速ギア38と噛合しているので、第二偏心ギア37の回転で不等速ギア38が回転すると、サンギア軸24に固定されているサンギア27を介して、該サンギア27に噛合するカウンタギア39が、該カウンタギア39に噛合する最終ギア40を駆動させる。最終ギア40はサンギア軸24を中心とする円周上に等間隔に3個設けられた最終軸25,25,25にそれぞれ個別に固定支持されている。なお、最終ギア40,40,40も不等速ギア38と同様に非円形ギア(不等径ギア)である。
【0012】
回転体21が回転すると、該回転体21の両側に3個ずつ設けられた苗植付具26が円軌道を移動する。そのとき、回転体21の回転に連動する回転ギア35の作動がギア列を介して最終軸25,25,25へ伝達され、苗植付具26,26,26の姿勢が変化する。これにより、苗植付具26は、後記苗取り爪47の先端が軌跡P(図4、図6)を描くように作動する。
【0013】
機体の移動を加味した圃場への植付け領域での苗取り爪47の先端動軌跡は、図8に示すように単位面積当たりの植付け株数に応じて異なる。単位面積当たりの植付株数が多くなるに従って図8に示す軌跡(a)から(d)へと前記苗取り爪47の先端軌跡が変化する。
【0014】
また、回転体21の回転方向に略等間隔で3個設けられた最終軸25に苗植付具26が設けられるが、回転体21に軸受23を介して支持される各最終軸25は各々軸受22を介して機体へ取り付けられた外側の固定支持部20に回転可能に支持される。また、回転体21を機体に支持し、回転させるための軸受22を、各最終軸25に設け、この複数の軸受22で回転体21を支持するので、該軸受22を小型化でき、そのため回転体21を軽量化できるので回転体21がスムーズに回転し、苗の植付精度の向上が図れる。
【0015】
前記軸受22で直接最終軸25が支持されるので、各最終軸25の位置精度が向上し、苗植付具26の苗載台13から苗取量と圃場への苗植付深さ等の植付精度の向上が図れる。
【0016】
また、最終軸25に軸受22を組み付けた状態での軸受22の外径寸法を軸受22の外側に組み付けた固定支持部20と回転体21との間の密封用のオイルシール28の固定支持部20への組付け内径寸法より小さくした。そのため軸受22を固定支持部20と回転体21との間に組付ける場合に、オイルシール組付け面が軸受22に干渉しないので、オイルシール組付面が傷付かず、傷つき易いオイルシール28の品質が安定する。
【0017】
さらに回転体21内で軸受22の位置がギア30,31の外側にあるので、軸受22の位置が最終軸25と一体回転する前記ギア30,31の左右両側にあることになり、軸受22で回転体21が安定して支持できる。
【0018】
また、植付伝動部ケース12と固定支持部20の合わせ位置X(図4、図6参照)が苗載台13の苗受板55(図4)より機体の後方側にあるので、苗載台13の苗受板55に邪魔されずに植付伝動部ケース12に固定支持部20を組付けでき、組付け性が従来より改善される。
【0019】
また、駆動ギア30と入力ギア31とのギアの噛み合わせ用の合マークC(図6参照、)が固定支持部20ひいては回転体21を植付伝動部ケース12へ組み付ける前には植付伝動部ケース12の後端より機体外側(後ろ側)にあるので、前記合わせマークCを目印に回転体21を植付伝動部ケース12へ容易に組み付けることができる。
【0020】
植付伝動部ケース12に回転体21を組み付けるとき、前記合わせマークCが回転体21に設けた注油栓の穴56で分かるようにすると、さらに植付伝動部ケース12と回転体21との組み付け性が良くなると共に、組み付け後の駆動ギア30と入力ギア31のギアの噛み合わせ位置の確認も容易に行える。
【0021】
さらに、回転体21の内部には、最終軸25に一体回転するように取り付けた制動カム42(図6)と、該制動カム42の外周面に当接し、固定軸43aに遊嵌する二股状の制動アーム43と、該制動アーム43を制動カム42に押し付けるスプリング44及びサンギア軸24に設けられ、スプリング44の内部に係止する突起を有する留め具45とからなる3組の位相ずれ防止機構が設けられている。
【0022】
この位相ずれ防止機構は、苗植付具26が苗取出位置A及び苗植付位置B(植付始め位置B1、植付終わり位置B2)にある時に最終ギア40の回転を制動し、各ギア間のバックラッシュを吸収して、後述する苗取出し及び苗植付けの動作が正確に行われるように作用する。
【0023】
また、サンギア27が苗載台13からの苗の取り時(苗の掻き取り時)にギアのバックラッシュによる最終軸25の作動誤差(ガタ)が生じないようにするために、サンギア27と最終ギア40との間にカウンタギア39を介してスプリング44を設けている。
【0024】
前記作動誤差(ガタ)を殺すためのガタ取り用のスプリング44を取り付ける部材が苗植付具26を駆動させる駆動ギア30の左右の外側にあることは前記ガタ取り用のスプリング44が駆動ギア30に対して最終ギア39と同じ側にあることになり、前記作動誤差(ガタ)の防止精度が従来より向上する。
【0025】
図9に示すように各苗植付具26は、ピン53で係止された苗植付具ケース46a,46bの内部に装着される先端部が鋭利に形成された二股フォーク状の苗取り爪47と、該苗取り爪47の下側で突出・後退作動をする苗押出体48と、該苗押出体48の先端を突出・後退作動させるための押出カム50と、該押出カム50が側面に常時摺接していて、該カム50の回動で上下動をする押出アーム51と該押出アーム51の基部を貫通して、押出アーム51の回動中心軸となるアーム軸52と、押出アーム51を押出カム50に常時押圧する押出スプリング54などから構成されている。
【0026】
また、図9のX−X線断面矢視図である図10に示すように苗植付具ケース46bの回転体21に接する面には押出カム50を挿入するための開口部46b1があり、該開口部46b1内に押出カム50を挿入して、押出アーム51の基部にアーム軸52を挿入した後、アーム軸52を苗植付具ケース46bに固定することで押出カム50の最大径部分が苗植付具ケース46bへ取り付けたアーム軸52に当接するので押出カム50は苗植付具ケース46bから抜け出さず、苗植付具ケース46b内の内部に回動自在に支持される。
【0027】
最終軸25は苗植付具ケース46bの開口部46b1から装着された押出カム50の中心部に設けられる挿入口に遊嵌状態で挿入される。
また、苗植付具26は最終軸25に該軸25の端部の四角軸部を介して一体回動するように支持されているので、最終軸25の回転運動が苗植付具26に伝達され、苗植付具26が最終軸25と一体的に回転運動をする。
【0028】
また、最終軸25の回転運動で押出カム50も回転し、押出カム50のカム面に接する押出アーム51が押出カム50の回転で上下方向に回動しながらアーム軸52の回りを揺動する。さらに押出アーム51の長手方向が最終軸25の延長方向と並行位置になるように配置され、苗押出体48及び押出アーム51は、機体の左右方向に伸びる最終軸25の回りを回転する回転体21に支持され、回転体21の回転により所定の周期で上下動することができる。
【0029】
苗押出体48の先端は押出アーム51の挟持部に挟み込まれているので(図9のサークル内にA方向矢視図を示す)、押出アーム51の動きに連動して苗押出体48が苗取り爪47に接するように上下方向に揺動する。
【0030】
苗取り爪47は苗載台13にある苗を挟持しながら掻き取り、保持しているので、苗押出体48の上下方向への回動運動で苗取り爪47に保持された苗を圃場に向けて押し出すことができる。
【0031】
図11に苗植付具26が停止位置にある状態の苗植付装置の側面図を示す。
回転体21の側面の円周方向に略等間隔で奇数個(本実施例では片面3個、両面6個)の苗植付具26を設けているが、回転体21の片面3個の苗植付具26a〜26cのうちの一つの苗植付具26aが、図11に示すように回転体21の回転軸(サンギア軸)24と略同じ高さに位置する位相で回転体21を停止させる定位置停止クラッチ60を設ける。
【0032】
前記停止クラッチ60は畦クラッチの一機能を表す呼称であるが、畦クラッチ60に付いて簡単に説明する。
苗植付装置14の作動及び停止を隣接する2条づつの単位で切り替える畦クラッチ60が設けられている。この畦クラッチ60の入・切操作は操縦席8の近傍に設けた畦クラッチレバー61で行われ、図12に畦クラッチ60とその作動用のケーブル63の接続部を示す。苗植付部伝動ケース12内に設けられた畦クラッチ60は苗植付装置14の伝動軸12aに固着した駆動側クラッチ体65と該クラッチ体65のクラッチ歯65aと係脱自在のクラッチ歯66aを有する受動側クラッチ体66を備えており、該受動側クラッチ体66はスプリング68とスプロケット69とワッシャ70により常時伝動軸12a側に付勢されており、常時は畦クラッチ60は作動状態(ケーブル63を引いた状態)にある。
【0033】
受動側クラッチ体66の側面にはクラッチピン溝66bが設けられており、該溝66b内にケーブル63の先端に接続された畦クラッチピン72が挿脱自在に設けられている。畦クラッチピン72は伝動ケース12の壁面の穴を貫通するように穴内に設けられ、かつスプリング73で伝動ケース12の壁面から伝動ケース12の内側に突出自在になっている。従ってケーブル63を引くと畦クラッチピン72は受動側クラッチ体66のクラッチピン溝66bから引き抜かれる方向に移動される。畦クラッチピン72は受動側クラッチ体66のクラッチピン溝66b内を所定の引き抜き量で引き抜かれると、スプリング68の付勢力により畦クラッチ60が「入」となる。畦クラッチ60は苗の植え付けを行わない時(畦クラッチ60:「切」)は定位置停止クラッチとなっており、ケーブル63を引くと畦クラッチ60が「入」となる。
【0034】
畦クラッチ63を切にするときは、ケーブル63が弛められるので、圧縮スプリング73の付勢により畦クラッチピン72がクラッチピン溝66bに入り、その状態で受動側クラッチ体66が回転することにより、クラッチピン溝66bの案内により受動側クラッチ体66が圧縮スプリング68の付勢力に抗して徐々に該圧縮スプリング68側に移動し、受動側クラッチ体66の所定の回転位置(クラッチピン溝66bの回転方向端部に畦クラッチピン72が位置する状態)でクラッチ歯65a,66aの係合が初めて外れ、受動側クラッチ体66が定位置で停止し、苗植付具26が所定位置で停止する。
なお、圧縮スプリング68の付勢力で、圧縮スプリング73が縮んで畦クラッチピン72がケーブル63側へ押し戻されることはない。
【0035】
ちなみに、受動側クラッチ体66と一体回転するスプロケット69から苗植付装置14の伝動軸12aへのチェーン74による受動スプロケットへの伝動比は、1対1の同じ速度比となっており、苗植付装置14の作動周期は前記伝動軸12aの1回転の3分の1であるから、受動側クラッチ体66による一箇所の停止位置に対して、苗植付装置14の伝動軸12aは120度位相が異なる3箇所で停止する構成としている。
【0036】
図11に示すように、前記定位置停止クラッチ60で回転体21を停止させたとき、最下位の苗植付具26bは作動軌跡の最下位とはならず、また、2つの苗植付具26a,26cが地面から外れた回転軸24に近い位置にあるので、苗取り爪47が接地することがない。また、仮に最下位の苗植付具26bの苗取り爪47が土壌面に接地する場合でも、残り2つの苗植付具26a,26cは接地しないので苗植付具26a〜26cに付着する土の量は比較的少ない。
【0037】
このように、本実施例の苗植付装置14は、固定支持体20により外側から回転自在に支持された回転体21の左右両側に苗植付具26を設け、1個の回転体21で同時に2条に苗を植付けるとともに、各条毎に3個の苗植付具26により高速植付けが可能な構成になっている。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の苗植付装置は、乗用型田植機に用いることで産業上の利用可能性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施例の苗植付装置を装備した乗用田植機の側面図である。
【図2】図1の乗用田植機の平面図である。
【図3】図1の乗用田植機の苗植付装置の平面図である。
【図4】図1の乗用田植機の苗植付装置の側面図である。
【図5】図1の乗用田植機の苗植付装置の伝動機構図である。
【図6】図1の乗用田植機の苗植付装置の内部左側面図である。
【図7】図1の乗用田植機の苗植付装置の内部右側面図である。
【図8】図1の乗用田植機の苗植付具先端の動軌跡を示す図である。
【図9】図1の乗用田植機の苗植付具の内部構造を説明する図である。
【図10】図9のX−X線断面矢視図である。
【図11】図1の乗用田植機の苗植付装置の側面図である。
【図12】図1の乗用田植機の苗植付装置の畦クラッチ部分の側面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 乗用田植機 2 エンジン
3 前輪 4 後輪
5 走行車体 6 昇降リンク装置
7 苗植付部 8 操縦座席
9 ステアリングハンドル 10 予備苗載台
12 植付伝動ケース 12a 苗植付装置伝動軸
13 苗載台 14 苗植付装置
15 フロート 16 苗取出口
20 固定支持体 21 回転体(ロータリケース)
21a 内歯歯車 22,23 軸受
24 回転軸(サンギア軸) 25 最終軸
26 苗植付具 27 サンギア
28 オイルシール 30 駆動ギア
31 入力ギア 32 チェーン伝動装置
32a スプロケット 34 支持軸
35 回転ギア 36 第一偏心ギア
37 第二偏心ギア 38 不等速ギア
39 カウンタギア 40 最終ギア
42 制動カム 43 制動アーム
43a 固定軸 44 スプリング
45 留め具 46a,46b 苗植付具ケース
46b1 開口部 47 苗取り爪
48 苗押出体 50 押出カム
51 押出アーム 52 アーム軸
53 ピン 54 押出スプリング
55 苗受板 56 穴
60 畦クラッチ(停止クラッチ)
61 畦クラッチレバー 63 ケーブル
65 駆動側クラッチ体 66 受動側クラッチ体
65a,66a クラッチ歯 66b クラッチピン溝
68 スプリング 69 スプロケット
70 ワッシャ 72 畦クラッチピン
73 圧縮スプリング 74 チェーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸(24)の回りに設けた回転する回転体(21)と、
該回転体(21)の回転方向に略等間隔に支持して設けた複数の回動軸(25)と、
該回動軸(25)の先端部に取り付けた苗植付具(26)と、
前記回転体(21)の外側に設けた該回転体(21)の機体への固定支持部(20)と、
該固定支持部(20)と回動軸(25)との間に設けた軸受(22)と
を備えたことを特徴とする苗植付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−244259(P2007−244259A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−70342(P2006−70342)
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】