説明

表示装置、表示方法およびプログラム

【課題】操作者側が、次の章や作品を指定してその表示を指示するといった手間を掛けることなく、次の章や作品を読めるようにする。
【解決手段】本発明は、複数のページで構成される情報を表示する表示装置に適用される。本発明の表示装置は、互いに重ね合わされた複数の表示媒体と、最前面の表示媒体の下層に位置する表示媒体のうちの先頭の表示媒体に、該最前面の表示媒体に表示した最前面ページが属するグループの次位のグループに属する先頭ページを表示する制御部と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を表示する表示装置、表示方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報を表示する表示装置として、複数の薄い表示媒体から構成され、複数の表示媒体の各々に情報を表示するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
なお、本明細書では、表示装置を閉じた状態で一番上位にある表示媒体、または、操作者に面して一番上位にある表示媒体を最上層とし、逆方向にある表示媒体を下層にあると定義する。また、表示装置を開いた状態で、表示媒体の情報を表示する表示部の全面が操作者から視認可能となる表面上に位置する表示媒体を最前面と定義する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−58081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に開示されたような表示装置にて、複数のページからなる情報を表示する場合、複数の表示媒体には、例えば、最前面の表示媒体から下層に位置する表示媒体に向けて、各ページを順番に表示する構成とすることが考えられる。
【0006】
しかし、この構成では、操作者が次の章や作品を読む場合には、次の章や作品までのページ分の表示媒体を捲るといった操作や、次の章や作品を指定してその表示を指示するといった操作が必要であり、その手間が掛かってしまうという問題点がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上述した課題を解決することができる表示装置、表示方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の表示装置は、
複数のページで構成される情報を表示する表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示媒体と、
最前面の表示媒体の下層に位置する表示媒体のうちの先頭の表示媒体に、該最前面の表示媒体に表示した最前面ページが属するグループの次位のグループに属する先頭ページを表示する制御部と、を有する。
【0009】
本発明の表示方法は、
互いに重ね合わされた複数の表示媒体を有し、複数のページで構成される情報を表示する表示装置による表示方法であって、
最前面の表示媒体の下層に位置する表示媒体のうちの先頭の表示媒体に、該最前面の表示媒体に表示した最前面ページが属するグループの次位のグループに属する先頭ページを表示する。
【0010】
本発明のプログラムは、
互いに重ね合わされた複数の表示媒体を有し、複数のページで構成される情報を表示する表示装置に、
最前面の表示媒体の下層に位置する表示媒体のうちの先頭の表示媒体に、該最前面の表示媒体に表示した最前面ページが属するグループの次位のグループに属する先頭ページを表示する手順を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、互いに重ね合わされた複数の表示媒体を有する表示装置において、最前面の表示媒体の下層に位置する表示媒体のうちの先頭の表示媒体に、最前面の表示媒体に表示している最前面ページが属するグループの次位のグループに属する先頭ページを表示する。
【0012】
これにより、操作者は、次の章や作品までのページ分の表示媒体を捲ったり、次の章や作品を指定してその表示を指示したりするという手間を掛けずに、最前面の表示媒体を捲るだけで、次の章や作品を読むことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態の表示装置の外観図である。
【図2】図1に示した表示装置の機能ブロック図である。
【図3】図2に示した記憶部が記憶するテーブルを示す図である。
【図4】図1に示した表示装置の動作例1の流れを説明するフローチャートである。
【図5】図1に示した表示装置の動作例1の具体例Aを説明する図である。
【図6】図1に示した表示装置の動作例1の具体例Bを説明する図である。
【図7】図1に示した表示装置の動作例2の流れを説明するフローチャートである。
【図8A】図1に示した表示装置の動作例2の具体例aを説明する図である。
【図8B】図1に示した表示装置の動作例2の具体例aを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(1)本実施形態の構成
図1は、本実施形態の表示装置1の外観図である。
【0015】
図1に示すように、本実施形態の表示装置1は、互いに重ね合わされた表示媒体10−1〜10−5(以下、どの表示媒体か特定しないときは表示媒体10と称す)と、表示媒体10−1〜10−5の一辺を保持する保持部20と、を有している。なお、図1においては、表示媒体10が5つである場合を例に挙げて示しているが、表示媒体10の数は2つ以上であれば良い。
【0016】
表示媒体10−1〜10−5は、画像や文字等の情報を表示する表示部を備え、また、操作者の指やペンによる表示部への接触、さらには接触された位置を検出するタッチセンサを備えるタッチパネル式の表示媒体であり、例えば、電子ペーパー等である。なお、表示部は、表面、裏面少なくともいずれか一方の面上に実装されていれば良い。
【0017】
また、表示媒体10−1〜10−5は、表示面側の右隅に光センサ11が配置されており、表示媒体10が最前面に位置しているときに、この光センサ11で外来光を検出する。なお、光センサ11の位置は、右隅に限定されず、表示媒体10が最前面に位置しているときに外来光を検出可能な位置に配置されていれば良い。
【0018】
保持部20は、表示媒体10−1〜10−5が着脱可能であり、かつ、見開き可能に表示媒体10−1〜10−5を保持することも可能とする。
【0019】
図2は、本実施形態の表示装置1の機能ブロック図である。
【0020】
図2に示すように、本実施形態の表示装置は、表示媒体10−1〜10−5と、記憶部30と、制御部40と、を有している。なお、記憶部30および制御部40は、図1に示した保持部20の内部に設けられている。
【0021】
表示媒体10−1〜10−5は、上述のように、光センサ11が配置される他、操作者の指やペンによるタッチ操作を検出するタッチセンサ12を備える。なお、タッチセンサ12は、タッチ操作を検出した位置を制御部40に通知する。
【0022】
記憶部30は、表示媒体10−1〜10−5に表示する情報を記憶する。
【0023】
本実施形態においては、表示媒体10−1〜10−5に表示する情報は、複数ページからなる情報であり、各ページは、章単位、作品単位でそれぞれグループ分けされた計2つのグループに属するものとする。
【0024】
また、記憶部30は、図3に示すように、各ページが属するグループを示すテーブルを記憶する。
【0025】
図3において、例えば、ページ1は、作品1というグループと、作品1の第1章というグループに属している。また、ページ9は、作品1というグループと、作品1の第2章というグループに属している。また、ページ30は、作品2というグループと、作品2の第1章というグループに属している。
【0026】
制御部40は、表示媒体10−1〜10−5に配置された各光センサ11の外来光の検出結果に基づいて、光センサ11で外来光を検出した表示媒体10を、最前面に位置していると判断する。
【0027】
また、制御部40は、表示媒体10−1〜10−5に配置された各光センサ11の外来光の検出結果に基づいて、表示媒体10−1〜10−5の捲り状況を判断する。
【0028】
具体的には、例えば、制御部40は、表示媒体10−1の光センサ11で外来光が検出された後に、表示媒体10−2の光センサ11で外来光が検出された場合、表示媒体10−1のみが捲られたと判断する。また、表示媒体10−1の光センサ11で外来光が検出された後に、表示媒体10−3の光センサ11で外来光が検出された場合、表示媒体10−1,10−2がまとめて捲られたと判断する。
【0029】
また、制御部40は、表示媒体10−1〜10−5にページを表示させる。
【0030】
本実施形態においては、制御部40は、最前面の表示媒体10の下層に位置する表示媒体10のうちの先頭の表示媒体10に、最前面の表示媒体10に表示しているページが属するグループの次位のグループに属する先頭ページを表示する。
【0031】
例えば、最前面の表示媒体10に、作品1の第1章のページ1を表示したとする。この場合、制御部40は、その下層に位置する表示媒体10には、作品1の第1章というグループの次位のグループ(次章)にあたる作品1の第2章のグループの先頭ページであるページ9を表示したり、作品1というグループの次位のグループ(次作品)にあたる作品2のグループの先頭ページであるページ30を表示したりする。
【0032】
これにより、操作者は、次の章や作品までのページ分の表示媒体10を捲ったり、次の章や作品を指定してその表示を指示したりするという手間を掛けずに、最前面の表示媒体10を捲るだけで、次の章や作品を読むことができる。
【0033】
また、制御部40は、最前面の表示媒体10上で、操作者が所定の操作(例えば、表示媒体10に接触させた指やペンを特定方向にはらう操作。いわゆる、フリック操作)を行った場合、最前面の表示媒体10に次のページを表示する。
(2)本実施形態の動作
以下、本実施形態の表示装置1の動作について説明する。
(2−1)動作例1
図4は、本実施形態の表示装置1の動作例1の流れを説明するフローチャートである。
【0034】
図4に示すように、まず、制御部40は、表示媒体10−1〜10−5に配置された各光センサ11の外来光の検出結果に基づいて、最前面の表示媒体10を特定する(ステップS11)。
【0035】
続いて、制御部40は、記憶部30に記憶されたテーブルを基に、最前面の表示媒体10に表示しているページが属するグループを特定する(ステップS12)。
【0036】
続いて、制御部40は、ステップS12で特定したグループと、記憶部30に記憶されたテーブルとを基に、最前面の表示媒体10の下層に位置する各表示媒体10に表示するページを特定する(ステップS13)。
【0037】
その後、制御部40は、最前面の表示媒体10の下層に位置する各表示媒体10に、ステップS13で特定したページを表示する(ステップS14)。
【0038】
以下、動作例1について具体例を挙げて説明する。
(2−1−1)具体例A
具体例Aは、最前面の表示媒体10の下層に位置する表示媒体10の各々に、最前面の表示媒体10に表示しているページが属するグループの各々の次位のグループの各々の先頭ページを、グループ分けした単位が小さい順番に表示する例である。
【0039】
図5に示すように、まず、制御部40は、最前面の表示媒体10を表示媒体10−1と特定する。表示媒体10−1には、作品1の第1章のページ1が表示されているものとする。
【0040】
続いて、制御部40は、記憶部30に記憶されたテーブルを参照して、ページ1が属するグループとして、作品1の第1章というグループと、作品1というグループと、を特定する。
【0041】
続いて、制御部40は、記憶部30に記憶されたテーブルをさらに参照して、作品1の第1章というグループの次位のグループ(次章)にあたる作品1の第2章の先頭のページ9を特定すると共に、作品1というグループの次位のグループ(次作品)にあたる作品2の先頭のページ30を特定する。
【0042】
その後、制御部40は、作品1の次章の第2章の先頭のページ9を記憶部30から読み出し、表示媒体10−1の下層に位置する表示媒体10−2に表示すると共に、次作品の作品2の先頭のページ30を記憶部30から読み出し、表示媒体10−2の下層に位置する表示媒体10−3に表示する。
(2−1−2)具体例B
具体例Bは、最前面の表示媒体10の下層に位置する表示媒体10の各々に、最前面の表示媒体10に表示しているページが属するグループの次位以降のグループの各々の先頭ページを順番に表示する例である。
【0043】
図6に示すように、まず、制御部40は、最前面の表示媒体10を表示媒体10−1と特定する。表示媒体10−1には、作品1の第1章のページ1が表示されているものとする。
【0044】
続いて、制御部40は、記憶部30に記憶されたテーブルを参照して、ページ1が属するグループとして、作品1の第1章というグループと、作品1というグループと、を特定する。
【0045】
続いて、制御部40は、記憶部30に記憶されたテーブルをさらに参照して、作品1の第1章というグループの次位のグループ(次章)にあたる作品1の第2章の先頭のページ9を特定すると共に、作品1の第1章というグループの次々位のグループ(次々章)にあたる作品1の第3章の先頭のページ16を特定する。
【0046】
その後、制御部40は、作品1の次章の第2章の先頭のページ9を記憶部30から読み出し、表示媒体10−1の下層に位置する表示媒体10−2に表示すると共に、作品1の次々章の第3章の先頭のページ16を記憶部30から読み出し、表示媒体10−2の下層に位置する表示媒体10−3に表示する。
【0047】
なお、具体例Bでは、最前面の表示媒体10−1の下層に位置する表示媒体10−2〜10−5のうち表示媒体10−2,10−3のみにページを表示したが、以降のページ(ここでは、第4章、第5章のグループの先頭ページ)を表示媒体10−4,10−5に表示しても良い。
【0048】
また、上述した具体例A,Bのいずれで動作をするかの設定は、予め記憶部30に記憶されているものとする。
(2−2)動作例2
制御部40は、上述のように、表示媒体10−1〜10−5の捲り状況を判断することが可能である。
【0049】
動作例2は、表示媒体10−1〜10−5の捲り状況に基づいて、最前面の表示媒体10の下層に位置する各表示媒体10に表示するページを決定する例である。
【0050】
図7は、本実施形態の表示装置1の動作例2の流れを説明するフローチャートである。
【0051】
図7に示すように、まず、図4に示した動作例1と同様に、ステップS11〜S14の処理が行われる。
【0052】
ここで、制御部40は、表示媒体10−1〜10−5に配置された各光センサ11の外来光の検出結果に基づいて、最前面の表示媒体10が捲られたと判断すると(ステップS15のYea)、新たに最前面に位置することになった表示媒体10を特定する(ステップS16)。
【0053】
続いて、制御部40は、記憶部30に記憶されたテーブルを基に、最前面の表示媒体10に表示しているページが属するグループを特定する(ステップS17)。
【0054】
続いて、制御部40は、ステップS17で特定したグループと、ステップS15での表示媒体10の捲り状況と、記憶部30に記憶されたテーブルとを基に、最前面の表示媒体10の下層に位置する各表示媒体10に表示するページを特定する(ステップS18)。
【0055】
その後、ステップS14の処理に戻り、制御部40は、最前面の表示媒体10の下層に位置する各表示媒体10に、ステップS18で特定したページを表示する。
【0056】
以下、動作例2について具体例を挙げて説明する。
(2−2−1)具体例a
具体例aでは、図8Aおよび図8Bに示すように、当初の最前面が表示媒体10−1であり、表示媒体10−1には、作品1の第1章のページ1が表示されているものとする。また、具体例Aで動作をする旨の設定が記憶部30に記憶されており、そのために、図5と同様に、表示媒体10−2には、作品1の次章の2章の先頭のページ9が表示され、また、表示媒体10−3には、次作品の作品2の先頭のページ30が表示されているものとする。
【0057】
上記の状態で、図8Aに示すように、操作者が表示媒体10−1を捲り、作品1の次章の第2章の先頭のページ9を表示している表示媒体10−2が最前面に位置することになったとする。
【0058】
この場合、操作者は、次にページをとばす場合、作品単位でページをとばすよりも、章単位でページをとばす可能性の方が高いと考えられる。
【0059】
そこで、制御部40は、作品1の次章の第3章の先頭のページ16を、表示媒体10−2の下層に位置する表示媒体10−3に表示すると共に、作品1の次々章の第4章の先頭のページ24を、表示媒体10−3の下層に位置する表示媒体10−4に表示する。
【0060】
一方、上記の状態で、図8Bに示すように、操作者が表示媒体10−1,10−2をまとめて捲り、作品1の次作品の作品2の先頭のページ30を表示している表示媒体10−3が最前面に位置することになったとする。
【0061】
この場合、操作者は、次にページをとばす場合、章単位でページをとばすよりも、作品単位でページをとばす可能性の方が高いと考えられる。
【0062】
そこで、制御部40は、作品2の次作品の作品3の先頭のページ57を、表示媒体10−3の下層に位置する表示媒体10−4に表示すると共に、作品2の次々作品の作品4の先頭のページ86を、表示媒体10−4の下層に位置する表示媒体10−5に表示する。
【0063】
上述したように本実施形態においては、制御部40は、最前面の表示媒体10の下層に位置する表示媒体10のうちの先頭の表示媒体10に、最前面の表示媒体10に表示しているページが属するグループの次位のグループに属する先頭ページを表示する。
【0064】
例えば、最前面の表示媒体10に、作品1の第1章のページ1を表示した場合、制御部40は、その下層に位置する表示媒体10には、作品1の第1章というグループの次位のグループ(次章)にあたる作品1の第2章のグループの先頭ページであるページ9を表示したり、作品1というグループの次位のグループ(次作品)にあたる作品2のグループの先頭ページであるページ30を表示したりする。
【0065】
これにより、操作者は、次の章や作品までのページ分の表示媒体10を捲ったり、次の章や作品を指定してその表示を指示したりするという手間を掛けずに、最前面の表示媒体10を捲るだけで、次の章や作品を読むことができる。
【0066】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0067】
例えば、上記実施形態においては、上記動作例2において、最前面の表示媒体10の下層に位置する表示媒体10には、章単位のグループに属する先頭ページを表示したが、本発明は、作品単位のグループに属する先頭ページを表示しても良い。
【0068】
また、上記実施形態においては、表示媒体10に表示する情報を構成する各ページが、章単位、作品単位の2つのグループに属するものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記動作例1の場合は、2つ以上のグループに属していれば良く、上記動作例2の場合は、1つ以上のグループに属していれば良い。
【0069】
例えば、情報が週刊誌や月刊誌などのコンテンツである場合、各ページは、章単位、作品単位のグループに属するだけでなく、号単位のグループに属すると考えられる(計3グループ)。この場合、上記動作例1の場合は、最前面の表示媒体10の下層に位置する表示媒体10には、次章の先頭ページ、次作品の先頭ページ、次号の先頭ページを順番に表示すれば良い。また、上記動作例2の場合は、章単位、作品単位、または号単位のグループの次位以降のグループの先頭ページを順番に表示すれば良い。
【0070】
また、上記実施形態においては、光センサ11を用いて、最前面に位置している表示媒体10や、表示媒体10の捲り状況を判断したが、本発明はこれに限定されない。
【0071】
例えば、表示媒体10の捲り状況については、タッチセンサ12が所定のパターンを検出しても良い。
【0072】
所定のパターンとしては、表示媒体10の端面、端面周辺の少なくとも一方が、所定時間内に接触状態から非接触状態に変化するパターンが考えられる。このパターンの場合、表示媒体10がパラパラと捲られたと判断することができる。
【0073】
また、所定のパターンとしては、複数の表示媒体10全体の前面と背面の略同じ領域が同時に接触状態になり、略同時に非接触状態に変化するパターンが考えられる。このパターンの場合、複数の表示媒体10がまとめて捲られたと判断することができる。
【0074】
また、タッチセンサ12による上記の制御は、光センサ11と併用しても良い。例えば、上記の制御は、光センサ11により外来光を検出した表示媒体10が関連する場合に行う。
【0075】
また、上記実施形態において、操作者が、あるグループの先頭ページの次以降のページを読み進めたい時の制御を追加しても良い。
【0076】
例えば、操作者が表示媒体10内で行う所定の操作を検知すると、当該表示媒体10内で次のページを表示することが考えられる。
【0077】
また、最前面の表示媒体10の下層に位置する先頭の表示媒体10で、操作者が行う所定の操作(ページ戻りの操作)を検知すると、当該表示媒体10内で、前グループの2ページ目を表示すると共に、次以降の表示媒体10にはページ単位で順番に表示することが考えられる。
【0078】
また、上記実施形態においては、最前面の表示媒体10の下層に位置する表示媒体10については、次位のグループの先頭ページ等のページを表示したが、必ずしも表示する必要はなく、例えば、表示の準備だけを行って、表示媒体10が捲られて最前面に位置した時点でページを表示しても良い。すなわち、最前面の表示媒体10の下層に位置する表示媒体10については、ページを表示可能な状態にしておけば良い。
【0079】
なお、本発明の表示装置1にて行われる方法は、コンピュータに実行させるためのプログラムに適用してもよい。また、そのプログラムを記憶媒体に格納することも可能であり、ネットワークを介して外部に提供することも可能である。
【符号の説明】
【0080】
1 表示装置
10−1〜10−5 表示媒体
11 光センサ
12 タッチセンサ
20 保持部
30 記憶部
40 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のページで構成される情報を表示する表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示媒体と、
最前面の表示媒体の下層に位置する表示媒体のうちの先頭の表示媒体に、該最前面の表示媒体に表示した最前面ページが属するグループの次位のグループの先頭ページを表示する制御部と、を有する表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記最前面の表示媒体の下層に位置する表示媒体の各々に、前記最前面ページが属するグループの次位以降のグループの各々の先頭ページを順番に表示する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記情報を構成する各ページは、該情報を互いに異なる単位でグループ分けした複数のグループに属するものであり、
前記制御部は、
前記最前面の表示媒体の下層に位置する表示媒体の各々に、前記最前面ページが属する複数のグループの各々の次位のグループの各々に属する先頭ページを、グループ分けした単位が小さな順番に表示する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記表示媒体の捲り状況を監視しており、
前記表示媒体の捲り状況に基づいて、前記最前面の表示媒体の下層に位置する表示媒体の各々に表示するページを決定する、請求項2または3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記最前面の表示媒体上で所定の操作が行われると、前記最前面の表示媒体に、前記最前面ページの次のページを表示する、請求項1から4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
互いに重ね合わされた複数の表示媒体を有し、複数のページで構成される情報を表示する表示装置による表示方法であって、
最前面の表示媒体の下層に位置する表示媒体のうちの先頭の表示媒体に、該最前面の表示媒体に表示した最前面ページが属するグループの次位のグループに属する先頭ページを表示する、表示方法。
【請求項7】
互いに重ね合わされた複数の表示媒体を有し、複数のページで構成される情報を表示する表示装置に、
最前面の表示媒体の下層に位置する表示媒体のうちの先頭の表示媒体に、該最前面の表示媒体に表示した最前面ページが属するグループの次位のグループに属する先頭ページを表示する手順を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2013−68890(P2013−68890A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208950(P2011−208950)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【出願人】(303013763)NECエンジニアリング株式会社 (651)
【Fターム(参考)】