説明

製品をシート材料の包材で包装するための方法および装置

菓子製品(P)をシート材料で成形された、製品包材と同じシート材料で形成されたカップ型部分(1c,2c)(ひだ付きカップ)を有する包材(1,2)で包装する方法および装置は、成形キャビティ(11)と協動し、成形キャビティの中に挿入されて製品に密着するカップ形状に包材を成形し得るように、収縮状態になり得る花弁状部材(14a,14b)を備えるマンドレルの使用を含む。包装体は、包材が、製品を支持し、そこから包装された製品の横方向の最大寸法より小さい横方向の寸法(径)でカップが延伸する中央部(2a)を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品特に、プラリネまたはチョコレートのような菓子製品をシート材料の包材で包装する方法および装置に関する。
【0002】
本発明は、本発明の方法によって得られる包装体にも関する。
【背景技術】
【0003】
菓子分野において、プラリネ等の個々の製品を、例えば、製品を気密に取り囲むシート材料の包材中に包装し、より心地よく魅力的な方法で提示するために、包装された製品をひだのある周壁を有するシート材料(以後、「ひだ付きカップ」という適当な用語で表される)のカップの中に挿入することが従来から行われている。しかしながら、本説明において使用される「ひだ付きカップ」という用語は、カップがひだのある壁を有する必要があることを示唆するものではない。
【0004】
製品が包装されるとき、この解決策は、ひだ付きカップを取得し、製品を包材で包み、包装した製品をひだ付きカップに挿入するために、分離された異なる作業を、もしかすると、ひだ付きカップを接着により包装した製品の底に貼着するさらなる作業をも必要とする。
【0005】
菓子分野で使用される従来の技術に含まれる包装作業の数を低減するため、および、従来の包装体と同様の包装体を得るために、EP−A−1046579は、その対策のための、ひだ付きカップが製品包材と一体の一部分である方法および装置を記述する。
【0006】
特に、EP−A−1046579は、
カップ型の形状を有する第1シートであって、製品を含む収容壁、および、この第1シートの周辺部によって形成された放射状のフランジによって囲まれた口部を備えるものと、前記口部を覆うために配置される中央部、および、前記フランジを形成する第1シートの周辺部に対して重ねて配置される周辺部を有する第2シートとを含む中間包装体を準備する作業と、
距離を置いて成形された第1シートの収容壁を取り囲むひだ付きカップの形状の包材部分を形成するために、中間包装体を内部に受け入れ可能な成形キャビティと、前記成形キャビティの中に挿入できるパンチ状の雄型部材とを含み、第1シートおよび第2シートの周辺部を成形キャビティの内面とこの雄型部材の外面との間に押し込む成形手段によってこれらの中間包装体の周辺部を成型する作業とを含む方法を記述する。
【0007】
最後の第1シートおよび第2シートの周辺部の成形作業の前に、これらの周辺部は、例えば、充填材料の塗布を含む接着、ヒートシールまたは超音波シールにより、製品がEP−A−1046579に示された構成を有する密閉された包材の中に包装されるように、好ましくは互いにシールされる。
【0008】
上述の方法により、特に、製品が、その底が最大の横断寸法(または、製品が球形である場合、製品の最大の赤道寸法)よりも小さい卵形または球形である場合、ひだ付きカップを形成する接続されたシート材料の包材が、ひだ付きカップの底に面する製品部分において、製品をきつく覆うことを保証するのが困難である。これは、密閉した包材に中の空洞の問題を生じさせるかもしれず、特に、包装体が、従来の技術に係る分離されたひだ付きカップへの包装された製品の挿入により製造されるのと同じ美的効果を再現することができないという、美的本質の問題を生じさせるかもしれない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述の欧州特許出願に記載された方法および装置を改善することを意図し、製品をぴったりと封入するひだ付カップを形成するシート材の包材の接続を確実にする問題に格別の注意を払う。さらに、本発明は、外観の観点から、手作りの従来の包装体と全く同じ特徴を有する包装体を提供することを目的として考え出された。
【課題を解決するための手段】
【0010】
これらの課題に鑑みて、本発明は、添付の特許請求の範囲に記載した特有の特徴を有する方法、装置および包装体に関する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明は、ここに、添付の図面を参照して、単に非限定的例示として説明される。
【図1】包装体が本発明の特徴に係る最終成形段階を前提とするのに適した、EP−A−1046579の教示に係る中間包装体が取得される方法の最初の段階を図示する。
【図2】包装体が本発明の特徴に係る最終成形段階を前提とするのに適した、EP−A−1046579の教示に係る中間包装体が取得される方法の次の段階を図示する。
【図3】包装体が本発明の特徴に係る最終成形段階を前提とするのに適した、EP−A−1046579の教示に係る中間包装体が取得される方法のその次の段階を図示する。
【図4】包装体が本発明の特徴に係る最終成形段階を前提とするのに適した、EP−A−1046579の教示に係る中間包装体が取得される方法のその次の段階を図示する。
【図5】本発明の特徴に係る中間包装体の成形の作業行程を図示する。
【図6】本発明の特徴に係る中間包装体の成形の連続する作業行程を図示する。
【図7】本発明の特徴に係る中間包装体の成形の連続する作業行程を図示する。
【図8】本発明の方法の適用のための、単に非限定的例示として与えられた基本的部材の断面図である。
【図9】本発明の方法により製造された包装された製品の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
基本的に、図1から4は、EP−A−1046579の対応する図1から4に示された段階と実質的に変わらない。しかしながら、本発明の方法は、これらの作業行程の再現に限定されると考えてはならない。図が与えられているが、図4に示されるのと同様の特徴を有する予め成形された包装体に適用してもよい。
【0013】
説明される実施形態において、Pで示された包装される製品は全体的に球形のプラリネで形成されている。その外面は、図示するように、例えばきざんだナッツ、すりおろしたココナッツまたはメレンゲの顆粒で形成された外側コーティングの存在によって、全体に凸凹の外観を有してもよい。とはいうものの、本発明は、異なる形状の製品、例えば、卵形または楕円形の製品および円錐台または角錐台形状の、それらの小さい側がひだ付きカップの底に面して包装される製品、または、円錐台または角錐台形の、それらの小さい側の反対側に球形、卵形、楕円形または複合した幾何形状を有してもよいドームが設けられた本体を有する製品に適用してもよい。
【0014】
製品Pの気密な包装を形成するために、アルミニウムまたは他のラミネート材料の2枚のシート1および2が使用される。他のラミネート材料の選択は、例えば、アルミニウムと、熱溶融性フィルムを有するプラスチックバリア材料の複合フィルムまたは、塗料、好ましくは熱溶融性の塗料で覆われたアルミニウムのシートとの組み合わせを含む。
【0015】
1で示した第1シートは、概して、シート2よりずっと大きな寸法を有する。
【0016】
製品Pを包装する作業の第1のステップは、シート1を、ドーム部1b、カラー部1aおよびシート1の周辺部によって画定された放射状フランジ1cを有する収容壁を備える一般的カップ型に(場合によっては引き抜きにより)成形する作業を含む。この作業は、その中にキャビティ3aを有するモールド3を含み、キャビティ3aの中にキャビティ3aの内面と相補的な表面4を有するパンチ4が挿入される工具によって実行されてもよい。
【0017】
一般に、キャビティ3aは、一度カップとして成形されると、シート1が製品を多かれ少なかれ一体的に内部に受け入れ可能なような深さを有する。しかしながら、製品がカップ形状のシート1の開口から僅かに突出してもよい場合も予想できるので、この解決策は、必須であると考えてはならない。
【0018】
図3の作業工程において、製品Pは、カップ形状のシート1、および、その中央部2bがカップの開口を覆い、その周辺部2cがシート1の周辺フランジ部1cと重ね合わされた周辺部2cを有するシート2の中に配置されている。
【0019】
図示した配置において、シート1は、内部に製品Pの全体を実質的に受け入れ可能であり、シート2が製品Pの上部に単に配置され、それにより、その中央部2aおよびその周辺部2cのいずれも元の平坦な形状を保つように形成されている。しかしながら、製品が僅かにキャビティ3aの口部から外側に突出する場合には、シート2の中央部2aは、製品の上に配置され、その柔軟性により、湾曲した形状になってもよい。また、シート2の中央部2aが、製品Pの突出部を受け入れるのに適するようなカップ形状に予め成形される場合も予想できる。
【0020】
図4の作業行程において、工具6が、シート1とシート2とを、それらの互いの対向する周辺部1cおよび2cにおいてシールする(場合によっては切断も)ために使用される。
【0021】
2枚のシートのシールは、製品Pに提供されたシート包材が気密であることを確実にするのに適する。しかしながら、2枚のシートを接続することが好ましいものの、それらが気密にシールされることは必須ではない。
【0022】
シールを提供するために、例えば、材料を追加する接着の使用、または、シート1および2の内面に設けた熱溶融性コーティング(ラッカー)または熱硬化性材料の(直接熱供給または超音波振動場による)融合を促進することにより好ましくは実行されるヒートシールが可能である。
【0023】
互いにシールされているであろう周辺部1cおよび2cを切断する作業は、図4に6aで示されたその切断エッジが、キャビティ3aの口部壁の外側エッジに従う弧(図示した実施形態では環状)に沿って延伸するパンチ工具によって実行されてもよい。
【0024】
図5から7は、包材と一体のひだ付きカップの形成の作業行程を示す。この作業は、モールド成型(または成形)キャビティ11およびパンチの形の雄型部材14を含む成形装置10によって実行される。
【0025】
キャビティ11は、挿入開口または口部12と、その寸法が全体に挿入口部12の寸法よりも小さい排出開口または口部13との間が全体的に先細の形状を有する。
【0026】
通常、上述のモールド成型キャビティ11の開口および先細の壁は、互いの交点まで延伸し、星形またはひだ付きおよびひだ付カップの特徴である断面を提供するような、概してリブを有する形状を有する。挿入開口12と排出開口13とを接続する壁の形状は、直線的(円錐台または角錐台のキャビティ)でも湾曲してもよい。
【0027】
この手段つまりモールド成型キャビティ11の断面形状は、製品Pの特徴に適合し、それ故、図示するように、円形の断面に限定されると考えてはならない。
【0028】
同様に、挿入開口12と排出開口13とを接続する壁18は、好ましくは、ひだ付きの横壁を有するひだ付きカップを提供するように溝が設けられるが、平坦でもよく、予め定めた配置に平坦な面の部分と溝のある部分とを有してもよい。
【0029】
好ましくは、成形キャビティ11は、包材シートの周辺部1cおよび2cを支持するのに適した放射状肩15を含む。
【0030】
本発明の方法および装置の斬新な特徴について、雄型部材14は、花弁状マンドレルを含み、その花弁状部材は、拡張位置と収縮位置との間で径方向に移動してもよい。
【0031】
図5から7の概略断面図では、2つの花弁状部材14aおよび14bが示されているが、マンドレルは、製品Pの寸法的特徴に応じて、複数(例えば3つから6つ)、特に、4枚の花弁状部材が設けられることが好ましい。
【0032】
4枚の花弁状部材の場合、各花弁状部材は、径方向に約90°の角度で延伸している。各花弁状部材は、矢印F(図6)方向のマンドレルの軸a−aに向かって収束する先細の端部16を有し、マンドレルが収縮した状態で成形キャビティ11の壁18の対応部分と実質的に相補的な先細の径方向外壁を有する。
【0033】
端部16の外面19も、先細で、矢印F方向のマンドレルの軸a−aに向かって収束する。
【0034】
成形キャビティ11の壁18の対応部分と相補的な上述のマンドレルの端部16の外面17は、好ましくは、それ故にリブがある。
【0035】
花弁状マンドレル14は、成形キャビティ11に対して径方向に、成形キャビティから距離をおき、マンドレルの花弁状部材が拡張状態にあって包材の収容壁1aを包囲できる位置と、マンドレルの先細の端部が成形キャビティ11を貫通し、花弁状部材14a,14bが収縮位置になる前進位置との間を移動してもよい。マンドレル14の成形キャビティ11に対する相対移動は、それ自体は公知であるので図5から7には不図示の動力手段(例えばリニアアクチュエータ)によって行われる。
【0036】
当然ながら、相対移動は、マンドレルが固定された成形キャビティに対して移動する場合と、逆に成形キャビティが固定されたマンドレルに対して移動する場合と、同様に、両方が互いに対して移動する場合とを含む。
【0037】
動力手段は、それ故、マンドレルまたは形成キャビティのいずれと結びついてもよい。
【0038】
図5は、マンドレル14が成形キャビティから距離をおいて、花弁状部材が拡張位置にあり、製品Pが図4に示した形状の2枚のシートにより包装されている中間包装体が成形キャビティ11の上に配置された初期位置を示す。この位置において、ロッド21およびプレート22を含む支持部材20が、包材2aの中央部を支持する。
【0039】
ロッド21は、軸方向に移動し、マンドレル14の挿入動作と協調して、形成キャビティの内側に徐々に引き込まれ、この移動の間、包装された製品Pの底を支持するのに適してもよい。このために、ロッド21は、プレート22の形成キャビティ11に対する挿入およびまたは引き抜きの動作の間、受け取った包装された製品Pがプレート22の上に保持され、このプレートに追従するように、例えば、反対側で大気圧より低い圧力源に接続された、プレート22の位置において連通する長手方向の内部ダクト23を有するような真空による、取り出し部材の形態に形成されてもよい。
【0040】
追加的に、成形装置10は、成形キャビティ11に対して直線的に移動し、包材の頂端部1bと相補的な座25を有してもよい支持部および/または押し込み部材24をさらに含む。支持および/または押し込み部材24の直線動作は、包装された製品Pを形成キャビティ11の中に挿入するために、ロッド21の直線動作と協調している。
【0041】
図6は、押し込み部材24が包装された製品Pの頂部1bと係合し、花弁状部材14a,14bが包装された製品の大きな寸法を包囲する拡張位置にある位置を示す。
【0042】
図7は、包装された製品Pが部分的に成形キャビティ11の中に挿入され、花弁状部材14a,14bが、駆動手段(不図示)によって、矢印FおよびFの方向に、それらの端部が収縮し位置に向かって徐々に駆動されている中間位置を示す。
【0043】
花弁状マンドレル14が成形キャビティ11の中に挿入された後、中間包装体の周辺部1cおよび1cは、図9に示すように、シート1および2の一般的プラスチックの性質の結果として安定した、所望のひだ付きカップ形状に成形される。
【0044】
好ましい実施形態において、成形キャビティ11は、加熱とそれに続き得る冷却とが、ひだの安定性を改善するので、加熱されてから冷却されてもよい。このため、滞留時間が成形位置端部において設けられてもよい。滞留時間は、使用されるシート材料の特性の関数として選択されてもよい。
【0045】
包装体は、包装機に及ぼす(吸引ダクト23による)プレート22の引き抜き動作の結果として小さい開口13(先に排出開口と定義)を介して、または、開口12(先に挿入開口と定義)を通して、成形キャビティ11から排出される。後者の場合、マンドレル14が形成キャビティ11から離れた位置に戻った後に、包装された製品の取り出しを行うとよい。
【0046】
図9に示した最終包装体に関し、花弁状マンドレルの動作の結果として、収縮位置において、壁1aが製品の外面に接近し、その結果、包材の特にシート1の製品Pの外面への接着が改善されることが注記される。また、図9にΦで示したひだ付きカップの横断底面寸法(径)が、包装された製品Pの横断最大寸法Φよりも小さいことが注記される。
【0047】
花弁状部材14の端部16の適切な形状により、単なる例示として図9に示したもの比べて、壁1aの包材の壁に対する接着をさらに改善することもできる。
【0048】
図8は、上述の包装方法を実施するための装置の詳細を示す断面図である。
【0049】
図8において、これらの部材は、図1から7に示した同じ参照番号を持つ部材に相当する。
【0050】
単なる例として与えられた図8の例において、特に、マンドレルの基本的駆動システムを説明するために、花弁状マンドレル14および部材24は、成形キャビティ11の方向に前向きに移動するであろうことを注記する。支持および押し込み部材である部材24は、中間包装体を成形キャビティ11の中に挿入するのに適する。
【0051】
各花弁状部材14a,14b(この場合も少なくとも4つの花弁状部材が好ましい)は、少なくとも1つの、それぞれマンドレル14の成形キャビティ11に向かう前向きの移動方向においてマンドレル14の長手方向の軸に向かって集中する部分27a,28aを含む溝27,28の中でスライドするカーソル25,26に接続されている。このように、動力手段(不図示)によるマンドレルの成形キャビティに向かう前向きの移動は、花弁状部材の収縮位置への駆動を引き起こす。
【0052】
このため、溝27および28は、そこで、それぞれカーソル25,26が形成された製品Pの成形キャビティ11の排出開口13を通した上向きの取り出しを生じさせるために移動するであろう、直線的な末端部分を有する。
【0053】
上述のように、包装体と一体のひだ付きカップの横壁1c,2cは、好ましくはひだ付きの壁である。最良の結果を得、ひだ付きカップの形状を最適化するために、成形キャビティ11の壁および花弁状部材の相補的な外面のひだのピッチ(つまり、2つの連続する山の背の間の距離)は、ひだのある壁が重なり合いおよび皺がなく、放射状でよく伸びることを確実にするように、ひだ付きカップの底の径Φと成形キャビティ11の円錐性との関数として算出される。
【0054】
最良の結果を達成するために、パラメータは、当業者の技量の中で選択するとよい。
【0055】
その明細書が引用の結果本発明の明細書に組み入られるEP1046579に示されるように、本発明の方法は、同じ材質で形成され、および/または、同じ色の特徴を有するシート1およびシート2にも、異なる材質で形成され、および/または、同じ色の特徴を有するシート1およびシート2にも適用できる。
【0056】
当然に、本発明に留まる本発明の原則、実施形態の形状および構造の詳細は、それによって添付の特許請求の範囲から逸脱することなくこれらの説明および図示に対して広く変化してもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1シート(1)および第2シート(2)を含む中間包装体を準備する行程であって、前記第1シートは、製品(P)を包含する収容壁(1a,1b)と、前記シートの周辺部によって形成された放射フランジ(1c)に取り囲まれた口部とを備えるカップ状の形状を有し、前記第2シートは、前記口部を覆うために配置される中央部(2a)と、前記フランジを形成する前記第1シート(1)の前記周辺部(1c)に対して重なり合う関係に配置される周辺部(2c)とを有する行程と、
前記中間包装体、および、パンチの形の雄型部材(14)を内部に受け入れ可能な成形キャビティ(11)を含む成形手段(10)であって、前記雄型部材(14)が前記中間包装体の前記周辺部(1c,2c)を、前記中間包装体と、前記第1シートおよび第2シート(1,2)の前記周辺部(1c,2c)を、前記成形キャビティ(11)の内面(18)と前記雄型部材(14)の外面(17)との間に押し付けるために、前記形成キャビティ(11)の中に挿入され得るものによって、成形された前記第1シート(1)の前記収容壁(1a)を径方向に距離を置いて取り囲むカップとして成形された包材部分を形成するために、前記中間包装体の周辺部(1c,2c)を成形する行程とを含み、
前記パンチの形の雄型部材(14)は、その花弁状部材が、放射状フランジ(1c,2c)が前記製品(P)に密接するによってカップ形状を形成するように、前記花弁状部材(14a,14b)が前記中間包装体の前記収容壁を包囲できる径方向拡張位置と、前記花弁状部材(14a,14b)が前記成形キャビティ(11)の中に挿入され得る収縮位置との間を、径方向に移動可能な花弁状マンドレル(14a,14b)を含むことを特徴とする、製品(P)をシート材料の成形した包材の中に包装する方法。
【請求項2】
前記花弁状部材(14a,14b)は、前記マンドレルの前記成形キャビティへの挿入方向に、前記マンドレル(14)の軸(a−a)に向かって収束する先細の端部(16)を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記先細の端部(16)は、前記マンドレル(14)の軸(a−a)に向かって収束する方向に先細の径方向内面(19)を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記中間包装体は、包装材料の第1シート(1)および第2シート(2)を準備するステップと、
前記第1シート(1)を内部に前記製品(P)を受け入れ可能な形状のカップ状に成形するステップと、
そのように成形した前記第1シート(1)の中に前記製品(P)を挿入するステップと、
前記第2シート(2)を前記カップ状の第1シート(1)の開口部にあてがい、前記製品(P)を実質的に閉じこめる包装を形成するために、前記第1シート(1)および前記第2シート(2)の対応する周辺部(1c,2c)を接続するステップとを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記第1シート(1)と前記第2シート(2)とは、
さらなる材料の塗布を伴う糊付け、
ヒートシール、および、
超音波シール、からなる群より選択されたシール行程によって互いにシールされることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記第1シート(1)および前記第2シート(2)の接続すべき面(1c,2c)に、熱溶融性材料の層をコーティングする行程を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記中間包装体の前記周辺部(1c,2c)を成形する行程は、カップの形状および関連するひだの形状を、前記成形キャビティ(11)の形状に忠実に維持するために、前記成形キャビティ(11)の中で、シート材料を加熱、場合によっては冷却することにより行われることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記第1シート(1)および前記第2シート(2)の周辺部(1c,2c)は、ひだ付の壁を有するカップに成形されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
成形壁(18)を有する形成キャビティ(11)と、前記キャビティ(11)の前記成形壁(18)と相補的な成形面(16)を有し、前記キャビティ(11)の中に挿入され得るパンチの形の雄型部材(14)とを有し、前記形成キャビティ(11)の前記成形壁(18)と前記雄型部材の前記形成面(16)との間に介在するシート材料(1,2)を成形する成形装置において、前記雄型部材は、前記成形キャビティ(11)に対して直線的に移動する花弁状マンドレル(14a,14b)を含み、その花弁状部材(14a,14b)は、拡張位置と、そこで前記成形キャビティを貫通する収縮位置との間を移動することを特徴とする装置。
【請求項10】
前記花弁状マンドレルの前記成形キャビティへの挿入動作のストロークの間に、前記花弁状部材(14a,14b)を前記拡張位置と前記縮小位置との間で駆動するのに適する駆動手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項11】
製品(P)をシート材料の包材で、概ねカップ型の形状を有する第1シート(1)および第2シート(2)を含む中間包装体から包装するための請求項1または2に係る装置であって、前記第1シートは、その中に前記製品(P)が収容される収容壁(1a,1b)と、該第1シート(1)の周辺部(1c)により形成されたフランジに囲まれた口部とを有し、前記第2シートは、前記口部を覆うように配置される中央部(2b)と、前記第1シート(1)の対応する周辺部(1c)に対して重ね合わせて配置される周辺部(2c)とを有し、前記装置は、
前記中間包装体を内部に受け入れるのに適した成形キャビティ(11)と、
前記第1シート(1)および前記第2シート(2)の対応する周辺部(1c,2c)を前記成形キャビティ(11)の内面(18)と前記雄型部材(14)の外面(17)との間に介在させ、前記対応する周辺部(1c,2c)を、距離を置いて前記第1シート(1)の収容壁(1a)を取り囲むカップ形状に成形するように、前記成形キャビティ(11)を貫通するために、前記成形キャビティ(11)に対して移動するパンチの形の雄型部材(14)とを含む成形手段を含み、
前記雄型部材は花弁状部材(14a,14b)を有するマンドレル(14)を含み、その花弁状部材は、前記第1シート(1)の収容壁(1a)を包囲できる径方向の拡張位置と、前記花弁状部材が前記成形キャビティ(11)を貫通できる収縮位置との間で移動することを特徴とする装置。
【請求項12】
前記花弁状部材(14a,14b)は、それぞれ、前記マンドレル(14)の軸(x−x)に向かって収束する先細の端部(16)を有し、前記雄型部材を前記形成キャビティの中に挿入する方向に先細の径方向の内面(19)を含むことを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
前記成形キャビティ(11)および前記花弁状部材(14a,14b)は、前記雄型部材(14)を前記形成キャビティ(11)の中に挿入する方向に先細になった互いに相補的な成形部を有することを特徴とする請求項9から12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記成形手段(10)は、前記形成キャビティ(11)に対して移動し、前記中間包装体の頂端部(1b)をと係合するのに適した端部座(25)を有する支持および/または押し込み部材(24)を含むことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記中間包装体の中央部(2b)を支持するのに適したロッド支持部材(20)をさらに含むことを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載の装置。
【請求項16】
前記花弁状部材(14a,14b)を有する前記マンドレル(14)は、前記形成キャビティ(11)に対して軸方向に、そこで前記マンドレル(14)の前記花弁状部材(14a,14b)が前記包材の収容壁(1a)を包囲できる拡張した状態になる前記キャビティから離れた位置と、そこで前記花弁状部材(14a,14b)の端部が前記形成キャビティ(11)を貫通し、前記花弁状部材(14a,14b)が縮小位置になる端部位置との間で移動し、前記花弁状部材(14a,14b)の前記形成キャビティ(11)への挿入の動作の間に、前記花弁状部材(14a,14b)を前記拡張位置から前記縮小位置まで移動するのに適した駆動手段(25,26;27,28)をさらに有することを特徴とする請求項11から15のいずれかに記載の装置。
【請求項17】
前記駆動手段は、それぞれの前記花弁状部材(14a,14b)のために、溝(27,28)の中で移動する、前記マンドレル(14)の前記成形キャビティ(11)への挿入方向に前記マンドレル(14)の軸(a−a)に向かって収縮するスライド部を含む溝(27,28)の中で移動するカーソル部材(25,26)を含むことを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
それぞれ対応する周辺部(1c,2c)において互いに接続された第1シート(1)および第2シート(2)を含む包材で包装された食品(P)の包装体であって、前記第2シート(2)は、前記包材およびその中に収容した前記製品(P)のための支持平面を含む平坦な中央部(2a)であって、概略カップ型の形状を形成するために前記中央部を取り囲む個別の周辺部(2c)を有するものを含み、前記周辺部は、それぞれ前記カップ型の形状に関する内面および外面を有し、前記第1シート(1)は、前記製品(P)のための受け入れ空洞を画定し、実質的に、前記第2シートのその前記周辺部(2c)の内面と共に延伸し、その前記周辺部(2c)の内面に接続されるその周辺部(1c)を有する包装体であり、前記第2シート(2)の前記平坦な中央部(2a)は、前記包装された製品(P)の最大横断寸法(または径)(Φ)よりも小さい最大横断寸法(または径)(Φ)を有することを特徴とする包装体。
【請求項19】
それぞれの前記周辺部(1c,2c)は、ひだを有することを特徴とする請求項18に記載の包装体。
【請求項20】
前記第1シート(1)および前記第2シート(2)は、少なくとも対応する前記周辺部(1c,1c)の互いに対向する面に、熱溶融性材料のコーティングを有することを特徴とする請求項18または19に記載の包装体。
【請求項21】
前記第1シート(1)および前記第2シート(2)は、異なる色の包装材料で形成されていることを特徴とする請求項18から20のいずれかに記載の包装体。
【請求項22】
請求項1から8のいずれかの方法によって得られた請求項18に記載の包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−500244(P2010−500244A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523411(P2009−523411)
【出願日】平成19年8月6日(2007.8.6)
【国際出願番号】PCT/IB2007/053092
【国際公開番号】WO2008/018008
【国際公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(592226936)ソルマルテック・ソシエテ・アノニム (3)
【氏名又は名称原語表記】SOREMARTEC S.A.
【Fターム(参考)】