説明

記憶媒体、情報処理装置、制御プログラム

【課題】 記録されたコンテンツだけでなく、作成者の意図する付加情報をも再生可能な記録媒体を簡便に作成する為の技術を提供すること。
【解決手段】 配信対象コンテンツDB108が保持する複数のコンテンツのうちパソコンA130から要求されたコンテンツをCD/DVDドライブ装置160に出力する。パソコンA130から受信した付加コンテンツのアクセスを行うために必要なアクセス情報をCD/DVDドライブ装置160に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介してデータ通信が可能な端末装置から要求されたコンテンツを記録媒体に記録する為の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
静止画と音声とを組み合わせてマルチメディアCDを作成する方法については多くの先行技術がある(特許文献1〜3を参照)。これらのオリジナルディスクは、オーサリング用のソフトをインストールしたワークステーション等で作成するか、インターネットのサービスサイトで音声素材を選択し、画像と組み合わせて作成する等様々な方法がある。
【0003】
又、アルバムサイトを作成して特定対象者向けに公開し、電子メールにサイトのアドレスを添付して閲覧してもらう方法も公知である(特許文献4を参照)。また、CDやDVDにICタグを内臓させ、販売店での盗難防止や、CD自体の不法複製の防止に利用する技術も公知である(特許文献5、6を参照)。
【特許文献1】特開2003−249056号公報
【特許文献2】特開2003−111015号公報
【特許文献3】特開2002−57975号公報
【特許文献4】特開2004−62809号公報
【特許文献5】特開2000−21128号公報
【特許文献6】特開2003−297039号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらマルチメディアCD作成方法を用いて例えば、結婚式等の写真と音楽を組合わせたオリジナルCD等を作成するには多大な工数がかかり、これを50枚から100枚程度作成して知人や親戚等に配布する場合、かなり高額な作成費用が必要となる。
【0005】
又、自分で作成しようとしても、高額なオーサリングソフトが必要になり、かつ多大な手間がかかるため現実的ではない。
【0006】
また、オリジナルCDを作成して知人に配布しても音楽の好み等が作成者と受取者が一致しない場合、撮影された画像を記念に1〜2回見てあとはそのままという場合も少なくない。
【0007】
さらに、作成者が自分の所有するCDから好みの楽曲を抽出して、50枚から100枚程度のオリジナルCDを作成・配布する場合、著作権の問題も当然に生じてしまう。
【0008】
又、一度作成したマルチメディアCDは内容を変更できないため、当初のメッセージ等を聴くことができても、配布者の近況を知ることができないという問題がある。
【0009】
本発明は以上の問題に鑑みて成されたものであり、記録されたコンテンツだけでなく、作成者の意図する付加情報をも再生可能な記録媒体を簡便に作成する為の技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の記憶媒体は以下の構成を備える。
【0011】
即ち、音声データ又は画像データを記録した記憶媒体であって、
付加コンテンツの所在情報を記憶する所在情報記憶手段と、
前記付加コンテンツの再生条件情報を記憶する再生条件記憶手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の情報処理装置は以下の構成を備える。
【0013】
即ち、通信回線を会して付加コンテンツを記憶するサーバと通信可能な情報処理装置であって、
前記情報処理装置は
記憶媒体に内蔵されたICタグの情報を読取るタグ情報読取手段と、前記ICタグに記憶された付加コンテンツの所在情報に基いて、前記サーバに付加コンテンツの送信を要求する付加コンテンツ要求手段と、
前記記憶媒体に記憶された音声データを読取るデータ読取手段と、
前記音声データを再生しつつ前記サーバより受信した付加コンテンツの画像を再生する再生手段とを備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明の請求項1乃至請求項4の記憶媒体を請求項5乃至請求項8記載の情報処理装置に装着して再生することにより、様々な付加価値サービスの提供が可能になる。例えば、本体の画像や音声の再生に先立ってメッセージ音声を再生したり、CDの場合音声の再生時にスライドショー形式で画像を表示するといった付加価値サービスの提供が可能となる。又例えば、ある日時、若しくはある期間のみあるいはある条件を満たす場合に付加コンテンツを再生可能とさせることができる。即ち、初回再生時のみCDやDVDを再生したり、結婚記念日にのみ付加コンテンツを再生可能とさせるといったこともできるので、贈り主の押し付けがましさを避けることができる。又例えば誕生日に贈ったCDを何年か後の誕生日に再生したときに贈り主のメッセージや画像が再生されるので、CDをプレゼントされた側が驚くと共に非常に喜ばれるといった効果も期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
【0016】
[第1の実施形態]
本実施形態で用いる記録媒体は、CD−ROMやDVD−ROMなどの情報記録媒体であり、且つこの記憶媒体には周知のICタグが付加されているものとする。なお、このICタグとしては例えば一般のRF−IDが適用可能である。
【0017】
図5は、ICタグが付加されたCD−ROMの外観例を示す図で、同図において500はCD−ROM本体、501はICタグのアンテナ部分、502,503はそれぞれICタグを示す。
【0018】
図1は、本実施形態に係るシステムの機能構成を示すブロック図である。同図に示す如く、本実施形態に係るシステムは、購入依頼を受けたコンテンツを記録媒体に記録するコンテンツ管理サーバ100、コンテンツを購入する為に使用するパソコンA130、購入したコンテンツを再生する為に使用するパソコンB135、コンテンツの再生/記録を行うCD/DVDドライブ装置120、160により構成されている。より詳細には、コンテンツ管理サーバ100、パソコンA130、パソコンB135は通信回線150により接続されており、互いにデータ通信が可能となっている。また、パソコンB135にはCD/DVDドライブ装置120が接続されており、コンテンツ管理サーバ100にはCD/DVDドライブ装置160が接続されている。
【0019】
以下にシステムを構成する上記各部について説明する。
【0020】
パソコンA130は、所望のコンテンツを記録した記録媒体の作成をコンテンツ管理サーバ100に対して依頼する為に使用するものであり、このパソコンA130の操作者(依頼者)はこのパソコンA130を操作してこのような依頼をコンテンツ管理サーバ100に対して行う。また、パソコンA130は、依頼者側で作成したコンテンツ(以下、付加コンテンツと呼称する)をコンテンツ管理サーバ100に登録するための処理を行う。付加コンテンツとは、例えば依頼者側でディジタルカメラ等で撮像した動画像/静止画像や音声、また、依頼者が所定の電話番号に電話を掛けて話した音声のデータのことである。なお、この付加コンテンツは、予めコンテンツ管理サーバ100側で作成された動画像/静止画像、音声であっても良い。
【0021】
コンテンツ管理サーバ100は、販売対象のコンテンツを複数保持しており、この複数のコンテンツのうち、パソコンA130から指示されたコンテンツ(即ちパソコンA130から購入依頼を受けたコンテンツ)をCD/DVDドライブ装置160に対して出力することでこのコンテンツ、即ち、指示されたコンテンツを記録媒体に記録させる。
【0022】
また、依頼者がパソコンA130を用いて付加コンテンツを送信するので、コンテンツ管理サーバ100はこれを受信して管理する。そして、依頼者から指示されたコンテンツを記録媒体に記録する際には、管理しているこの付加コンテンツにアクセスするために必要なアクセス情報(例えばこの付加コンテンツのURL)をこの記録媒体に付加されているICタグに記録させるべく、このアクセス情報をCD/DVDドライブ装置160に出力する処理を行う。よって、CD/DVDドライブ装置160は、記録媒体に情報を記録する機能を有するだけでなく、ICタグに対しても情報を記録する機能を有する。
【0023】
よってコンテンツ管理サーバ100が以上のような機能を有するために、コンテンツ管理サーバ100は同図に示す如く、管理DB(データベース)101、画像データDB102,103、音声データDB104、メッセージデータDB105、配信対象コンテンツDB108を有している。
【0024】
画像データDB103は、パソコンA130から送信された(アップされた)付加コンテンツのうち画像(動画像/静止画像)のデータを登録するためのデータベースである。
【0025】
画像データDB102は、画像データDB103に登録されている画像の数が少ない場合に補助的に使用される画像(動画像/静止画像)のデータを登録しておくデータベースであり、この画像は、コンテンツ管理サーバ100側の操作者が予め作成したものである。この画像は例えば、結婚式場として用いられることが多いホテルや専用式場、教会、神社仏閣、大学、空港、等の建物の画像等がある。
【0026】
管理DB101は、コンテンツ管理サーバ100に対するコンテンツの購入依頼に係る情報(依頼情報)を管理する為のデータベースである。依頼情報には例えば、管理番号、依頼者氏名、電話番号、記録媒体の番号、枚数、単価、画像データの保管フォルダ名、再生時間間隔、音声データの保管フォルダ名、ICタグの設定ファイル名、配信専用URL、配信期限、配信可能数、既配信数、課金情報等が含まれる。
【0027】
メッセージデータDB105は、依頼者が所定の電話番号に電話を掛けて話した音声のデータを管理するためのデータベースである。この音声のデータも上記付加コンテンツに含まれる。
【0028】
音声データDB104は、パソコンA130から送信された(アップされた)付加コンテンツのうち依頼者自身の楽器演奏や歌声等の音声データを管理する為のデータベースである。
【0029】
配信対象コンテンツDB108は、販売対象のコンテンツ群を保持するデータベースで、依頼者は販売対象のコンテンツ群のうち購入したいコンテンツを選択する指示をパソコンA130を用いて行うことで、指示したコンテンツを記録した記録媒体の作成依頼をコンテンツ管理サーバ100に対して行うことができる。
【0030】
そして、上述のコンテンツ管理サーバ100により作成された記録媒体(購入依頼したコンテンツ、アクセス情報が記録された記録媒体)は、その後、パソコンB135の使用者に対して届けられる。
【0031】
パソコンB135は、上述のコンテンツ管理サーバ100により作成された記録媒体(購入依頼したコンテンツ、アクセス情報が記録された記録媒体)を再生するために使用するものであり、より具体的にはこの記録媒体をパソコンB135に接続されているCD/DVDドライブ装置120に挿入し、パソコンB135がこのCD/DVDドライブ装置120を制御することで、この記録媒体に記録されているコンテンツを再生すると共に、この記録媒体に付加されているICタグに記録されているアクセス情報を読み取り、読み取ったアクセス情報に基づくアクセス先(即ちコンテンツ管理サーバ100)に対してアクセスする処理を行う。よって、CD/DVDドライブ装置120は、記録媒体に記録されている情報を読み出す機能を有するだけでなく、ICタグに記録されている情報をも読み出す機能を有する。
【0032】
次に、上記コンテンツ管理サーバ100、パソコンA130、パソコンB135に適用可能なコンピュータの基本構成について説明する。本実施形態では説明を簡単にするために、それぞれは同じ基本構成を有しているとして説明するが、これに限ったものではない。
【0033】
図2は、上記コンテンツ管理サーバ100、パソコンA130、パソコンB135に適用可能なコンピュータの基本構成を示すブロック図である。
【0034】
21はCPUで、コンピュータ全体の制御を行うと共に、コンピュータを適用した装置(即ちコンテンツ管理サーバ100、パソコンA130、パソコンB135)が行う後述の各処理を実行する。
【0035】
22はRAMで、ハードディスク28からロードされたプログラムやデータ、NIC(ネットワークインターフェース)24を介して受信したデータを一時的に記憶するためのエリアを備えると共に、CPU21が各種の処理を行う際に使用するワークエリアを備える。
【0036】
23はROMで、本コンピュータの設定データや、ブートプログラムを格納する。
【0037】
24はNICで、本コンピュータを上記通信回線150に接続するためのインターフェースとして機能するものであり、本コンピュータはこのNIC24を介して通信回線150に接続されている他の機器とのデータ通信を行うことができる。なお、この通信回線150としては一般のインターネットやLANなどのネットワークが適用可能である。また、このネットワークは無線、優先は問わない。よってNIC24はこの通信回線150に応じたものとなる。
【0038】
25は表示部で、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU21による処理結果を画像や文字などでもって表示する。
【0039】
26、27はそれぞれキーボード、マウスで、本コンピュータの操作者が操作することで、各種の指示をCPU21に対して入力することができる。
【0040】
28はハードディスクで、ここにOS(オペレーティングシステム)や、本コンピュータを適用した装置が行う後述の各処理をCPU21に実行させるために必要なプログラムやデータが保存されている。また、本コンピュータをコンテンツ管理サーバ100に適用する場合には、図1に示した各データベースもこのハードディスク28に登録されている。
【0041】
29はI/Fで、特に本コンピュータをコンテンツ管理サーバ100に適用する場合にはここにCD/DVDドライブ装置160が接続されるし、本コンピュータをパソコンB135に適用する場合にはここにCD/DVDドライブ装置120が接続される。
【0042】
20は上述の各部を繋ぐバスである。
【0043】
次に、依頼者が所望のコンテンツを記録した記録媒体の作成をコンテンツ管理サーバ100に対して依頼する為に、パソコンA130、コンテンツ管理サーバ100が行う処理について、同処理のフローチャートを示す図3を用いて説明する。
【0044】
なお、同図のフローチャートにおいて、パソコンA130が行う処理部分(ステップS401〜S408)をパソコンA130に適用するコンピュータのCPU21に実行させる為のプログラムやデータはこのコンピュータのハードディスク28に保存されており、これを適宜このコンピュータのRAM22にロードし、このコンピュータのCPU21がこれを用いて処理を行うことで、このコンピュータ、即ちパソコンA130は、ステップS401〜S408の各処理を実行することになる。
【0045】
同様に、同図のフローチャートにおいて、コンテンツ管理サーバ100が行う処理部分(ステップS421〜S441)をコンテンツ管理サーバ100に適用するコンピュータのCPU21に実行させる為のプログラムやデータはこのコンピュータのハードディスク28に保存されており、これを適宜このコンピュータのRAM22にロードし、このコンピュータのCPU21がこれを用いて処理を行うことで、このコンピュータ、即ちコンテンツ管理サーバ100は、ステップS421〜S441の各処理を実行することになる。
【0046】
先ず、所望のコンテンツを記録した記録媒体の作成をコンテンツ管理サーバ100に対して依頼するための画面(登録画面)を要求すべく、パソコンA130の操作者はキーボード26やマウス27を用いて、その旨の指示を入力すると、パソコンA130のCPU21はこれを検知し、登録画面の要求をコンテンツ管理サーバ100に送信する(ステップS401)。
【0047】
コンテンツ管理サーバ100のCPU21はこの要求を受信し、検知すると(ステップS421)、要求された登録画面のデータをハードディスク28からRAM22にロードして送信データとして生成し(ステップS422)、これをパソコンA130に対して送信する(ステップS423)。
【0048】
パソコンA130のCPU21はこれをRAM22に受信すると、受けたデータに基づく画面を表示部25の表示画面上に表示する(ステップS402)。
【0049】
図6は、ステップS402で表示部25の表示画面上に表示される登録画面の表示例を示す図である。同図の登録画面は、依頼者が購入しようとする音楽(記録媒体に記録してほしい音楽)を依頼する為のものである。この登録画面は同図に示す如く、記録媒体に記録してほしいコンテンツに係る情報や、依頼者に係る情報、仕上がった記録媒体の届け先や希望納期など、仕上がった記録媒体に係る情報等を登録するための領域が設けられており、依頼者はキーボード26やマウス27を用いてそれぞれの入力領域に入力すべき情報を入力する。
【0050】
「CD名称」なる項目には購入対象のコンテンツ名を入力するのであるが、購入対象のコンテンツは、ハードディスク28内の配信対象コンテンツDB108が保持するコンテンツ群の中から選択することになる。
【0051】
また、「画像数」なる項目には、付加コンテンツに含める画像の数を入力する。「画像配信期限」なる項目には付加コンテンツとしての画像の配信の期限を入力する。「メッセージ再生条件」なる項目には、付加コンテンツとしての音声データの再生可能な日時、若しくは期間などの再生条件を入力する。
【0052】
なお、入力すべき情報については、購入するコンテンツにもよるところがあるので、これに限定するものではない。
【0053】
図3に戻って、登録画面に対する入力が完了した後にキーボード26やマウス27を用いて購入ボタン1010を指示すると、パソコンA130のCPU21はこれを検知し、登録画面において入力した各情報(登録情報)をコンテンツ管理サーバ100に送信する(ステップS403)。
【0054】
コンテンツ管理サーバ100のCPU21はこの登録情報を受信する(ステップS424)と、これをハードディスク28内の管理DB101に登録することで、管理DB101を更新する処理を行う(ステップS425)。これにより、依頼者毎に登録情報を管理することができる。
【0055】
次にコンテンツ管理サーバ100は、依頼者が付加コンテンツをコンテンツ管理サーバ100に登録する為に使用する画面のデータをハードディスク28からRAM22にロードして送信データとして生成する(ステップS426)ので、これをパソコンA130に対して送信する(ステップS427)。
【0056】
パソコンA130のCPU21はこの送信データをRAM22に受信すると、受けたデータに基づく画面を表示部25の表示画面上に表示する(ステップS404)。
【0057】
この画面において依頼者は、コンテンツ管理サーバ100に登録する付加コンテンツを選択する操作を行うので、CPU21は、予めハードディスク28に保存している付加コンテンツ群のうち、選択された付加コンテンツをコンテンツ管理サーバ100への登録対象とする(ステップS405)。
【0058】
そしてこの画面において選択完了の旨(送信する旨)のボタンが指示されたことをパソコンA130のCPU21が検知すると(ステップS406)、CPU21はコンテンツ管理サーバ100への登録対象として選択された付加コンテンツをコンテンツ管理サーバ100に送信する(ステップS407)。
【0059】
コンテンツ管理サーバ100のCPU21はパソコンA130から送信されてきた付加コンテンツのデータをRAM22に受信する(ステップS428)と、これをハードディスク28内に登録する(ステップS429)のであるが、付加コンテンツのうち画像については画像データDB103に登録し、音声データについては音声データDB104に登録する処理を行う。
【0060】
ここで、付加コンテンツに画像が2以上含まれている場合、それぞれの画像は所定時間毎に切り替えて表示するので、CPU21はその時間間隔を示す情報(タイミング情報)を生成する(ステップS430)。生成したタイミング情報は上記管理DB101に登録される。
【0061】
図7は、管理DB101に管理されているある依頼者に対する情報の構成例を示す図である。同図に示す如く、上記登録情報を構成する各要素と共に、付加コンテンツとしての画像に対するアクセス情報(配信専用URLで示されているURLにおける「画像データの保管フォルダ名」)、付加コンテンツとしての音声データに対するアクセス情報(配信専用URLで示されているURLにおける「音声データの保管フォルダ名」)等が管理されている。
【0062】
そして次にコンテンツ管理サーバ100のCPU21は、ステップS424で受信した登録情報に含まれている「依頼されたコンテンツを特定する情報(図6では「CD名称」の項目に入力された情報)」でもって特定されるコンテンツをハードディスク28内の配信対象コンテンツDB108が保持するコンテンツ群から読み出し、読み出したコンテンツと、ステップS429で登録した付加コンテンツにアクセスするために必要な情報であるアクセス情報(本実施形態ではURL)と、を含む書き込みデータを生成し(ステップS432)、これをCD/DVDドライブ装置160に出力する(ステップS441)。ここで、付加コンテンツには画像や音声など、複数のものが含まれている場合があり、その場合にはアクセス情報は、これらのそれぞれに対するものである。例えば付加コンテンツが4つの画像と1つの音声データからなる場合には、書き込みデータには、4つのそれぞれの画像に対するアクセス情報と、1つの音声データに対するアクセス情報とが含まれることになる。
【0063】
これにより、CD/DVDドライブ装置160に予め挿入されている記録媒体には依頼されたコンテンツを記録させ、この記録媒体に付加されているICタグにはアクセス情報を記録させることができる。
【0064】
以上の処理により、依頼者が依頼したコンテンツ、依頼者がコンテンツ管理サーバ100に登録した付加コンテンツにアクセスするためのアクセス情報が記録された記録媒体が生成されることになる。
【0065】
そして次に、コンテンツ管理サーバ100は、今回の依頼に対する処理が終了した旨を示すメッセージをパソコンA130に対して送信する(ステップS433)ので、パソコンA130はこれを受信し、表示部25の表示画面上にこのメッセージを表示する(ステップS408)。
【0066】
次に、依頼者によって依頼されたコンテンツ、アクセス情報が記録された記録媒体を再生する場合に、パソコンB135とコンテンツ管理サーバ100とが行う処理について、同処理のフローチャートを示す図4を用いて説明する。
【0067】
なお、同図のフローチャートにおいて、パソコンB135が行う処理部分(ステップS601〜S616)をパソコンB135に適用するコンピュータのCPU21に実行させる為のプログラムやデータはこのコンピュータのハードディスク28に保存されており、これを適宜このコンピュータのRAM22にロードし、このコンピュータのCPU21がこれを用いて処理を行うことで、このコンピュータ、即ちパソコンB135は、ステップS601〜S616の各処理を実行することになる。
【0068】
同様に、同図のフローチャートにおいて、コンテンツ管理サーバ100が行う処理部分(ステップS621〜S628)をコンテンツ管理サーバ100に適用するコンピュータのCPU21に実行させる為のプログラムやデータはこのコンピュータのハードディスク28に保存されており、これを適宜このコンピュータのRAM22にロードし、このコンピュータのCPU21がこれを用いて処理を行うことで、このコンピュータ、即ちコンテンツ管理サーバ100は、ステップS621〜S628の各処理を実行することになる。
【0069】
また、本フローチャートに従った処理が開始される前段で、既にパソコンB135に接続されているCD/DVDドライブ装置120には図3のフローチャートに従った処理により作成された記録媒体(依頼者によって依頼されたコンテンツ、アクセス情報が記録された記録媒体)が挿入されている。
【0070】
先ず、このCD/DVDドライブ装置120の動作を制御するためのプログラム(コンテンツの再生プログラムを含む)をハードディスク28からRAM22にロードする(ステップS601)。
【0071】
そしてこのプログラムを実行してCD/DVDドライブ装置120を動作させるのであるが、先ず、記録媒体に付加されているICタグを参照し、ICタグにデータが記録されていない場合には、処理をステップS602からステップS603に進め、通常通り、記録媒体に記録されているコンテンツ(本実施形態では音楽)を再生する(ステップS603)。
【0072】
一方、ICタグに再生条件とアクセス情報が記録されている場合には処理をステップS602からステップS604に進め、再生条件を満足している場合は、処理をステップS605に進め、再生条件を満足していない場合は、処理をステップS610に進める(ステップS604)。
【0073】
ステップS605では、ICタグに記憶されたアクセス情報によって特定されるアクセス先、即ちコンテンツ管理サーバ100にデータ送信要求を送信し、処理をステップS606に進める。
【0074】
コンテンツ管理サーバ100のCPU21はこのデータ送信要求を検知(受信)する(ステップS621)と、当該パソコンからデータ送信要求が合った旨を管理DBに記憶する(ステップS622)。次に要求に基いて付加コンテンツをパソコンB135に送信するのであるが、先ず付加コンテンツに音声データ(メッセージデータを含む)が含まれているのかをチェックし(ステップS623)、含まれている場合には、処理をステップS624に進め、この音声データをパソコンB135に送信する(ステップS624)。
【0075】
一方、パソコンB135側では、アクセス情報に従ったアクセス先にデータ送信要求を送信してから音声データの受信を待ち(ステップS606)、待ち時間が所定時間経過している場合には処理をステップS607を介してステップS609に処理を進める。また、コンテンツ管理サーバ100がパソコンB135に対して音声データを送信した場合にはパソコンB135はこれを受信してRAM22に記憶し(ステップS608)、受信した音声データを再生する(ステップS609)。
【0076】
次に、記録媒体に記録されている通常音声(依頼者が購入したコンテンツであり、本実施形態では音楽)の再生を開始する(ステップS610)。
【0077】
一方、コンテンツ管理サーバ100は、パソコンB135からのアクセス先である付加コンテンツに含まれている画像のデータをパソコンB135に対して送信するのであるが、現在の日時がこの画像のデータに対する配信期限以内であるのかを図6の画面で登録した画像配信期限を参照してチェックし、配信期限以内であればこの画像をハードディスク28からRAM22にロードし(ステップS625)、これをパソコンB135に送信する(ステップS626)。
【0078】
パソコンB135は、再生条件を満たしているかを再度判定し(ステップS611)、再生条件を満たした場合、この画像データを受信し(ステップS612)、表示部25の表示画面上に再生表示する(ステップS613)。ここで、パソコンB135の操作者がキーボード26やマウス27を用いて画像の配信を停止させる旨の操作を入力し、パソコンB135のCPU21がこれを検知すると、CPU21はその旨の指示をコンテンツ管理サーバ100に送信する(ステップS614,616)ので、コンテンツ管理サーバ100は画像の配信を停止する(ステップS628)。
【0079】
そして、付加コンテンツに含まれている音声データの再生が完了したのかをチェックし(ステップS615)、未だ完了していない場合には処理をステップS611に戻し、次の画像の受信を行う。これにより、付加コンテンツに含まれている音声を再生し、通常音声を再生しながら付加コンテンツに含まれている画像を受信して切り替えて表示することができる。
【0080】
以上の説明により、本実施形態によって、記録媒体に記録されたコンテンツに加え、依頼者の意図する付加コンテンツをも再生することができる。また、従来では一度作成した記録媒体を何度再生しても同じ再生結果となるが、本実施形態によれば、付加コンテンツは適宜コンテンツ管理サーバ100にアップすることで変更可能であるので、適宜再生結果を異ならせることができる。
【0081】
本発明の記憶媒体を情報処理装置に装着して再生することにより、様々な付加価値サービスの提供が可能になる。例えば、本体の画像や音声の再生に先立ってメッセージ音声を再生したり、CDの場合音声の再生時にスライドショー形式で画像を表示するといった付加価値サービスの提供が可能となる。又例えば、ある日時、若しくはある期間のみあるいはある条件を満たす場合に付加コンテンツを再生可能とさせることができる。即ち、初回再生時のみCDやDVDを再生したり、結婚記念日にのみ付加コンテンツを再生可能とさせるといったこともできるので、贈り主の押し付けがましさを避けることができる。又例えば誕生日に贈ったCDを何年か後の誕生日に再生したときに贈り主のメッセージや画像が再生されるので、CDをプレゼントされた側が驚くと共に非常に喜ばれるといった効果も期待できる。
【0082】
なお、以上の説明の本質は、図1に示した機器の数に限定するものではないし、システムの構成もこれに限定するものではない。
【0083】
また本実施形態に適用可能な記憶媒体は特に限定するものではないが、適用する記録媒体にはICタグが付加されていることは必須である。また当然、記録媒体に情報を記録するドライブ装置にはこの記録媒体に付加されているICタグに対しても情報の記録を行う機能が備わっていることが必須であるし、記録媒体に記録された情報を読み出すドライブ装置にはこの記録媒体に付加されているICタグに記録されている情報を読み出す機能が備わっていることが必須である。
【0084】
また、再生条件(再生可能な日時、期間)を設定する対象は上記に限定するものではなく、付加コンテンツとしての画像、音声の何れにどのような再生条件を設定しても良いし、しなくても良い。また、再生条件は上記に限定するものではない。
【0085】
[第2の実施形態]
次に、依頼者によって依頼されたコンテンツ、アクセス情報が記録された記録媒体を再生する場合に、パソコンB135とコンテンツ管理サーバ100とが行う処理について、同処理のフローチャートを示す図8を用いて説明する。本実施形態では、ICタグには不可コンテンツを得るためのアクセス情報(例えばコンテンツ管理サーバ100のURL)が記憶されており、付加コンテンツの再生条件はコンテンツ管理サーバ100に記憶されている点が、上記第1の実施形態と異なる。
【0086】
なお、同図のフローチャートにおいて、パソコンB135が行う処理部分(ステップS501〜S515)をパソコンB135に適用するコンピュータのCPU21に実行させる為のプログラムやデータはこのコンピュータのハードディスク28に保存されており、これを適宜このコンピュータのRAM22にロードし、このコンピュータのCPU21がこれを用いて処理を行うことで、このコンピュータ、即ちパソコンB135は、ステップS501〜S515の各処理を実行することになる。
【0087】
同様に、同図のフローチャートにおいて、コンテンツ管理サーバ100が行う処理部分(ステップS521〜S528)をコンテンツ管理サーバ100に適用するコンピュータのCPU21に実行させる為のプログラムやデータはこのコンピュータのハードディスク28に保存されており、これを適宜このコンピュータのRAM22にロードし、このコンピュータのCPU21がこれを用いて処理を行うことで、このコンピュータ、即ちコンテンツ管理サーバ100は、ステップS521〜S528の各処理を実行することになる。
【0088】
また、本フローチャートに従った処理が開始される前段で、既にパソコンB135に接続されているCD/DVDドライブ装置120には図3のフローチャートに従った処理により作成された記録媒体(依頼者によって依頼されたコンテンツ、アクセス情報が記録された記録媒体)が挿入されている。
【0089】
先ず、このCD/DVDドライブ装置120の動作を制御するためのプログラム(コンテンツの再生プログラムを含む)をハードディスク28からRAM22にロードする(ステップS501)。
【0090】
そしてこのプログラムを実行してCD/DVDドライブ装置120を動作させるのであるが、先ず、記録媒体に付加されているICタグを参照し、ICタグにデータが記録されていない場合には、処理をステップS502からステップS503に進め、通常通り、記録媒体に記録されているコンテンツ(本実施形態では音楽)を再生する(ステップS503)。
【0091】
一方、ICタグにアクセス情報が記録されている場合には処理をステップS503からステップS504に進め、アクセス情報によって特定されるアクセス先、即ちコンテンツ管理サーバ100にアクセスする(ステップS504)。
【0092】
コンテンツ管理サーバ100のCPU21はこのアクセスを検知(受信)する(ステップS521)と、付加コンテンツをパソコンB135に送信するのであるが、先ず付加コンテンツに音声データ(メッセージデータを含む)が含まれているのかをチェックし(ステップS523)、含まれている場合には次に、図6の画面で登録したメッセージ再生条件を示す情報を参照し、例えば現在の日時がこのメッセージ再生条件が示す日時と同じ、若しくはその期間内であるのかといった、再生条件を満たすか否かを判断し(ステップS523)、満たす場合には処理をステップS524に進め、この音声データをパソコンB135に送信する(ステップS524)。
【0093】
一方、パソコンB135側では、アクセス情報に従ったアクセス先にアクセスを開始してから音声データの受信を待ち(ステップS505)、待ち時間が所定時間経過している場合には処理をステップS506を介してステップS508に処理を進める。また、コンテンツ管理サーバ100がパソコンB135に対して音声データを送信した場合にはパソコンB135はこれをRAM22に受信し(ステップS507)、受信した音声データを再生する(ステップS509)。
【0094】
次に、記録媒体に記録されているコンテンツ(依頼者が購入したコンテンツであり、本実施形態では音楽)を再生する(ステップS510)。
【0095】
一方、コンテンツ管理サーバ100は、パソコンB135からのアクセス先である付加コンテンツに含まれている画像のデータをパソコンB135に対して送信するのであるが、現在の日時がこの画像のデータに対する配信期限以内であるのかを図6の画面で登録した画像配信期限を参照してチェックし、配信期限以内であればこの画像をハードディスク28からRAM22にロードし(ステップS525)、これをパソコンB135に送信する(ステップS526)。
【0096】
パソコンB135はこの画像データを受信し(ステップS511)、表示部25の表示画面上に再生表示する(ステップS512)。ここで、パソコンB135の操作者がキーボード26やマウス27を用いて画像の配信を停止させる旨の操作を入力し、パソコンB135のCPU21がこれを検知すると、CPU21はその旨の指示をコンテンツ管理サーバ100に送信する(ステップS513,S515)ので、コンテンツ管理サーバ100は画像の配信を停止する(ステップS528)。
【0097】
そして、付加コンテンツに含まれている音声データの再生が完了したのかをチェックし(ステップS514)、未だ完了していない場合には処理をステップS511に戻し、次の画像の受信を行う。これにより、付加コンテンツに含まれている音声を再生しながら、付加コンテンツに含まれているそれぞれの画像を定期的に受信して切り替えて表示することができる。
【0098】
以上の説明により、本実施形態によって、記録媒体に記録されたコンテンツに加え、依頼者の意図する付加コンテンツをも再生することができる。また、従来では一度作成した記録媒体を何度再生しても同じ再生結果となるが、本実施形態によれば、付加コンテンツは適宜コンテンツ管理サーバ100にアップすることで変更可能であるので、適宜再生結果を異ならせることができる。
【0099】
また、本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0100】
なお、以上の説明の本質は、図1に示した機器の数に限定するものではないし、システムの構成もこれに限定するものではない。
【0101】
また本実施形態に適用可能な記憶媒体は特に限定するものではないが、適用する記録媒体にはICタグが付加されていることは必須である。また当然、記録媒体に情報を記録するドライブ装置にはこの記録媒体に付加されているICタグに対しても情報の記録を行う機能が備わっていることが必須であるし、記録媒体に記録された情報を読み出すドライブ装置にはこの記録媒体に付加されているICタグに記録されている情報を読み出す機能が備わっていることが必須である。
【0102】
また、再生条件(再生可能な日時、期間)を設定する対象は上記に限定するものではなく、付加コンテンツとしての画像、音声の何れにどのような再生条件を設定しても良いし、しなくても良い。また、再生条件は上記に限定するものではない。
【0103】
[第3の実施形態]
次に、依頼者によって依頼されたコンテンツ、アクセス情報が記録された記録媒体を再生する場合に、パソコンB135とコンテンツ管理サーバ100とが行う処理について、同処理のフローチャートを示す図9を用いて説明する。本実施形態では、再生条件のみならず付加された音声データ自体をICタグに記憶している点が第1及び第2の実施形態との相違点である。
【0104】
なお、同図のフローチャートにおいて、パソコンB135が行う処理部分(ステップS901〜S916)をパソコンB135に適用するコンピュータのCPU21に実行させる為のプログラムやデータはこのコンピュータのハードディスク28に保存されており、これを適宜このコンピュータのRAM22にロードし、このコンピュータのCPU21がこれを用いて処理を行うことで、このコンピュータ、即ちパソコンB135は、ステップS901〜S916の各処理を実行することになる。
【0105】
同様に、同図のフローチャートにおいて、コンテンツ管理サーバ100が行う処理部分(ステップS921〜S928)をコンテンツ管理サーバ100に適用するコンピュータのCPU21に実行させる為のプログラムやデータはこのコンピュータのハードディスク28に保存されており、これを適宜このコンピュータのRAM22にロードし、このコンピュータのCPU21がこれを用いて処理を行うことで、このコンピュータ、即ちコンテンツ管理サーバ100は、ステップS921〜S928の各処理を実行することになる。
【0106】
本実施形態では、再生条件のみならず付加された音声データ自体をICタグに記憶しているため、図9のフローチャートでは、図4のステップS506乃至S508に相当するステップS906乃至S908が存在しない、同様に図4のステップS523乃至S524に相当するステップS923乃至S924が存在しない。従って、パソコンB135では、ステップS905の実行後ステップS909に処理が進む。又、コンテンツ管理サーバではステップS922の実行後ステップS925に処理が進む。以上の点を除いて、ステップS901〜S904の処理は図4のステップS501〜S504の処理と同様であり、ステップS909〜S916の処理は図4のステップS509〜S516の処理と同様であり、ステップS921〜S922の処理は図4のステップS521〜S522の処理と同様であり、ステップS925〜S928の処理は図4のステップS525〜S528の処理と同様なので説明は省略する。
【0107】
また、本実施形態によっても、上記第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0108】
[第4の実施形態]
コンテンツ管理サーバ100が作成したコンテンツ、及びアクセス情報が記録された記録媒体を、記録媒体に記録されている情報を読み出すドライブ装置に挿入して、この記録媒体に記録されているコンテンツ、アクセス情報を読み出し、携帯電話などの携帯端末装置に転送するようにしても良い。
【0109】
その場合、この携帯端末装置は、このコンテンツのデータを再生すると共に、アクセス情報が示すアクセス先からダウンロードした付加コンテンツを再生する。携帯端末装置の場合、画面サイズがパソコンB135と比べると極端に小さいので、付加コンテンツに画像が含まれている場合には、この画像を携帯端末装置の画面サイズに合わせて縮小する必要がある。縮小するための方法については様々なものが考えられるが、パソコンB135から携帯端末装置に画像を転送する際に縮小しても良いし、コンテンツ管理サーバ100に付加コンテンツとしての画像をアップする際に、この携帯端末装置を特定する情報もアップしておき、コンテンツ管理サーバ100側でこの情報に基づいて画像を縮小するようにしても良い。
【0110】
又、CD/DVDドライブ装置にはICタグリーダ又はICタグリーダライタが内蔵されている構成としたが、CD/DVD内蔵のICタグに対する読み書きが可能であれば、パソコン本体にICタグリーダ又はICタグリーダライタが内蔵しても良いし、又はパソコンに外付けでICタグリーダ又はICタグリーダライタを接続しても良い。
【0111】
[その他の実施形態]
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0112】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0113】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0114】
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るシステムの機能構成を示すブロック図である。
【図2】上記コンテンツ管理サーバ100、パソコンA130、パソコンB135に適用可能なコンピュータの基本構成を示すブロック図である。
【図3】依頼者が所望のコンテンツを記録した記録媒体の作成をコンテンツ管理サーバ100に対して依頼する為に、パソコンA130、コンテンツ管理サーバ100が行う処理のフローチャートである。
【図4】依頼者によって依頼されたコンテンツのアクセス情報及び再生条件が記録された記録媒体を再生する場合に、パソコンB135とコンテンツ管理サーバ100とが行う処理のフローチャートである。
【図5】ICタグが付加されたCD−ROMの外観例を示す図で、同図において500はCD−ROM本体、501はICタグのアンテナ部分、502,503はそれぞれICタグを示す。
【図6】ステップS402で表示部25の表示画面上に表示される登録画面の表示例を示す図である。
【図7】管理DB101に管理されているある依頼者に対する情報の構成例を示す図である。
【図8】依頼者によって依頼されたコンテンツのアクセス情報が記録された記録媒体を再生する場合に、パソコンB135とコンテンツ管理サーバ100とが行う処理のフローチャートである。
【図9】依頼者によって依頼されたコンテンツのアクセス情報及び再生条件及び音声データが記録された記録媒体を再生する場合に、パソコンB135とコンテンツ管理サーバ100とが行う処理のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声データ又は画像データを記録した記憶媒体であって、
付加コンテンツの所在情報を記憶する所在情報記憶手段と、
前記付加コンテンツの再生条件情報を記憶する再生条件記憶手段と
を備えることを特徴とする記憶媒体。
【請求項2】
前記所在情報と前記再生条件情報を記憶媒体に内蔵したICタグに記憶することを特徴とする請求項1に記載の記憶媒体。
【請求項3】
前記所在情報は付加コンテンツの保管場所を占めるURL又はIPアドレスのいずれかであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記憶媒体。
【請求項4】
前記ICタグに付加音声データを更に記憶することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の記憶媒体。
【請求項5】
通信回線を介して付加コンテンツを記憶するサーバと通信可能な情報処理装置であって、
前記情報処理装置は
記憶媒体に内蔵されたICタグの情報を読取るタグ情報読取手段と、
前記ICタグに記憶された付加コンテンツの所在情報に基いて、前記サーバに付加コンテンツの送信を要求する付加コンテンツ要求手段と、
前記記憶媒体に記憶された音声データを読取るデータ読取手段と、
前記音声データを再生しつつ前記サーバより受信した付加コンテンツの画像を再生する再生手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
前記再生手段は、前記音声データの再生に先立って、前記ICタグに記憶された付加音声データ又は前記サーバから受信した付加音声データのいずれかを再生することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ICタグは付加コンテンツの再生条件を更に記憶し、
前記付加コンテンツ要求手段は、前記ICタグに記憶された前記再生条件を満たす場合に前記サーバに前記付加コンテンツの送信を要求することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
通信回線を介して付加コンテンツを記憶するサーバと通信可能な情報処理装置の制御プログラムであって、
前記情報処理装置を、
記憶媒体に内蔵されたICタグの情報を読取るタグ情報読取手段と、
前記ICタグに記憶された付加コンテンツの所在情報に基いて、前記サーバに付加コンテンツの送信を要求する付加コンテンツ要求手段と、
前記記憶媒体に記憶された音声データを読取るデータ読取手段と、
前記音声データを再生しつつ前記サーバより受信した付加コンテンツの画像を再生する再生手段として機能させるための制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−351099(P2006−351099A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−175314(P2005−175314)
【出願日】平成17年6月15日(2005.6.15)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】