説明

車両用情報表示装置

【課題】タッチ面をしっかりと目視せずとも所定の階層の表示画面をディスプレイ部に呼び出すなどの所定の処理モードを選択することのできる手段を備えた車両用情報表示装置を提供すること。
【解決手段】ディスプレイ部17に地図図面を表示させて車両に乗車するユーザーに地図情報と関連した所定の情報を表示させることのできるマイクロ波検出器10であって、ディスプレイ部17とは別体で構成した分離パネルユニット12をハンドル15のパッド15a上面に取り付ける。運転者は分離パネルユニット12の第2のタッチパネル22に異なる本数の指先で接触することによって、ディスプレイ部17に接触数に応じた異なる入力画面を表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ部を備え車両を運転する者に所定の情報を与える車両用情報表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えばナビゲーション装置やマイクロ波検出器(レーダー探知機)のような車両用情報表示装置は、GPS(Global Positioning System)機能を有するナビゲーションシステムを備え、ディスプレイ部に地図画面を表示させて車両を運転する者に地図情報と関連した運転上の所定の情報を与える。この運転上の所定の情報としては代表的には現在位置から目的地までの適切な経路をディスプレイ部に表示し、音声案内とともに車両を案内することが挙げられる。その他にもレーダー探知機やナビゲーションシステム では運転上の所定の情報を与えるために様々な機能が設けられており、これらの機能によって車両を運転する者の効率的で安全な運転に貢献している。
また、このような車両用情報表示装置では操作の利便性から一般にディスプレイ部にタッチ面を併設しているものが多く、運転する者や助手席に座るユーザーはタッチ面にタッチ(接触)して操作するようにしている。
このようなタッチ方式のディスプレイ部を備えた車両用情報表示装置の先行技術として例えば特許文献1を挙げる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−184168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、これらタッチ方式のディスプレイ部を備えた車両用情報表示装置では一般にディスプレイ部に表示される表示画面が階層化されている。階層化された表示画面ではまず上位の階層にGUI(Graphical User Interface)入力画面として表示されるメニューボタンをタッチすることによって、それよりも下位の階層の新たなメニュー画面を表示させ、目的とする所定の処理モードを実行する画面にたどりつくまで次々とメニューボタンをタッチしていくものである。例えば、目的地を設定する場合に住所入力をすることで目的地を決定したい場合には初期画面→目的地設定画面→住所入力画面というように初期画面からまずメニューボタンをタッチして目的地設定画面を表示させ、更にメニューボタンをタッチして住所入力画面を表示させるという段階を踏んでいく必要がある。
しかしながら、そのためにはメニューボタンを目視して確認しながら求める下位の階層の新たなメニュー画面を表示させるメニューボタンにタッチしなくてはならず、特に運転中に運転する者にこのような運転の支障となる操作をさせることは好ましくない。そのため、タッチ面をしっかりと目視せずとも所定の階層の表示画面をディスプレイ部に表示させることが可能な車両用情報表示装置が望まれていた。
本発明は、上記問題を解消するためになされたものであり、その目的は、タッチ面をしっかりと目視せずとも所定の階層の表示画面をディスプレイ部に呼び出すなどの所定の処理モードを選択することのできる手段を備えた車両用情報表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、第1の手段では、ディスプレイ部に所定の情報を表示させる車両用情報表示装置であって、ユーザーによる所定の入力動作に基づいて前もって用意された複数の処理モードから所定の処理モードを選択する処理モード選択手段と、タッチ面への接触状態を検出する接触状態検出手段とを備え、前記処理モード選択手段は前記接触状態検出手段によって検出された接触状態としての接触点の数に応じた所定の処理モードを選択するようにしたことをその要旨とする。 このような構成では、接触状態検出手段が操作する者のタッチ面への接触状態、具体的には接触した接触点の数を判断すると、処理モード選択手段はその接触点の数に応じて所定の処理モードを選択する。これによって運転する者が任意のある処理モードを呼び出したい場合にディスプレイ部に表示されるメニューボタンを目視して確認しなくとも、実行したい処理モードに対応する接触数でタッチ面に接触すればよいこととなり、メニューボタンから操作する面倒がなく、操作する者が運転者であれば前方方向から眼を逸らす必要がなく運転により集中できることとなる。
ここに、所定の情報とは、地図上に表示される現在位置の情報、目的地の情報、目的地までの距離や到達時間、更に目的地までの適切な経路の表示等の地図情報と関連した運転上の情報が一例として挙げられる。接触点の生成は通常は操作する者の指先の当接を想定しているが、指先以外であってもタッチ面の一定の小領域に当接できるポイントであれば指先でなくとも構わない。
【0006】
第2の手段では第1の手段に加えて、前もって用意された複数の処理モードはユーザーによる入力によって上位の階層から下位の階層へと移行するように階層化されていることをその要旨とする。
このように処理モードが階層化されていると、上位の階層から順に求める下位の階層の処理モードを選択して呼び出していかなければならない。しかし、このような構成であるため途中をショートカットして直ちに求める処理モードを呼び出すことができる。
【0007】
第3の手段では第1又は第2の手段に加えて、前記処理モード選択手段によって所定の処理モードが選択されると、描画手段が前記ディスプレイ部に当該処理モードに対応した表示画面を描画することをその要旨とする。
これによってディスプレイ部に選択された処理モードに対応する画面を表示させることとなり、現状の処理モードを確認することができる。
【0008】
第4の手段では第3の手段に加えて、前記処理モード選択手段は接触点の数が1つの場合には現在表示中の画面における処理モードを選択することをその要旨とする。この場合に前記接触状態検出手段によって検出された接触状態としての接触点の位置に応じた所定の処理モードを選択することが好ましい。つまり、タッチ面の触る位置が異なると、異なる処理モードとなることを意味する。タッチ面に後述するGUI入力用のアイコンが表示されているようなケースでは当該アイコンとそれ以外の位置で所定の処理モードが異なるわけである。
また、接触点の位置が地図画面であれば、所定の処理としてその地図画面をスクロールさせる処理モードを選択するようにするとよい。通常地図画面のスクロールは1本の指をタッチ面に当接させたまま画面上をスライド移動させることで実行されるが、これによって、1本の指を接触させても接触点の位置に関係しない処理モードに移行してしまうことがないので、多用される地図画面のスクロールが可能となる。また、1本の指を接触させても他の表示画面に移行してしまうことがないので、地図画面と同時にGUI入力画面が表示される場合にはGUI入力も可能となる。
第5の手段では第3又は4の手段に加えて、現在の処理モードが地図画面を表示する処理モードである場合、前記処理モード切換手段は接触点の数が1つの場合にはその接触点は前記地図画面のスクロールのために用いる接触点と判断すること をその要旨とする。
【0009】
第6の手段では第4又は5の手段に加えて、前記描画手段が前記ディスプレイ部に前記地図画面を初期画面として表示させることをその要旨とする。
これによって電源の入力、あるいは他の機能からに地図表示機能に復帰することに伴って自身(車両)の現在位置を直ちにディスプレイ部の地図画面に表示させることができ、現在位置の確認が容易である。
【0010】
第7の手段では第1〜第6のいずれかの手段に加えて、前記処理モード選択手段は接触点の数が2〜5のいずれかの場合には、現在表示中の表示画面以外の表示画面への切り替えを伴う処理モードを選択することをその要旨とする。
狭い車内でタッチ面に接触する場合には片手を用いる可能性が高く、その場合に片手の指は5本であり、片手で操作する場合には上記のようにそのうちの1本を例えば接触点の位置に応じた所定の処理モードを選択する(例えば地図画面のスクロール用に使用する)ようにし2〜5本の指は現在表示中の表示画面以外の表示画面への切り替えを伴う処理モードを選択する接触点として割り当てることで、現在表示中の表示画面以外の表示画面への切り替えを伴う処理モードを選択するか、現在表示中の表示画面の接触点の位置に応じた所定の処理モードを選択するかを明確に指示することができるため、誤認識を低減することができ、ユーザーの意図に沿った処理モードを確実に選択することが容易にできる。
【0011】
第8の手段では第1〜第7のいずれかの手段に加えて、前記処理モード選択手段 は予め定められた時間内における複数の数の前記タッチ面への接触は同時に接触されたと判断することをその要旨とする。
狭い車内でしかもタッチ面をしっかりと目視せずにタッチ面に接触するため必ずしも同時に接触動作が可能ではない。そのため、あまりに接触タイミングを厳密に判断すると望んでいない階層の画面を呼び出してしまう可能性もある。そのため、このように接触タイミングには裕度を与えることが好ましい。
【0012】
第9の手段では第1〜第8のいずれかの手段に加えて、前記処理モード選択手段は前記タッチ面が前記ディスプレイ部表面に重複状に配置されている場合には、前記タッチ面への接触によって所定のモードを呼び出す呼び出し情報を出力するGUI入力手段を備えるようにしたことをその要旨とする。
つまり、タッチ面にはGUI入力画面も表示され、タッチ面への接触回数だけを認識して所定の階層の表示画面を前記ディスプレイ部に表示させるだけではなく、このGUI入力画面による入力も同時に可能とするということである。停車状態での入力や助手席からの入力が可能であればタッチ面をしっかりと目視した状態での入力も可能であるため、GUI入力も併用させることで入力の利便性の向上となる。
ここに所定の状態変化とは例えば階層化された他の表示画面への移行、画面表示の仕方(2次元表示、俯瞰表示等の選択)、音声の強弱の変更のようなナビゲーションシステムに関する変化のみならず、他の機能(レーダー探知機能、オーディオ機能等)への変化も含み意である。また、GUI(Graphical User Interface)入力とはコンピュータ画面上においてヴィジュアル的に操作できるようにスイッチやボタンの形状をしたアイコンを表示させ、これにアクセスして所定の処理モードに移行させるコンピュータ画面入力処理の一種である。
【0013】
第10手段では第1〜第9のいずれかの手段に加えて、前記タッチ面の外側の隣接した位置に所定の処理モードとするための操作部を配置するようにしたことをその要旨とする。
つまり、タッチ面の外側の隣接した位置にタッチ面とは区別可能に操作部を設け、例えばタッチ面への接触回数だけを認識して所定の階層の表示画面を前記ディスプレイ部に表示させるだけではなく、この操作部による入力も同時に可能とするということである。停車状態での入力や助手席からの入力が可能であればタッチ面をしっかりと目視した状態での入力も可能であるため、GUI入力も併用させることで入力の利便性の向上となる。また、タッチ面とは区別可能であるため単なるオン・オフ操作のような単純な操作の操作部であればしっかり目視しなくとも触診して操作部と判断できるため、運転中の運転者であっても操作することができる。
尚、上記タッチ面にはGUI入力画面を設けることを併用することも構わない。
【0014】
第11の手段では第1〜第10のいずれかの手段に加えて、前記タッチ面は取り付け手段を介して運転者の運転する近傍位置に取り付けるようにしたことをその要旨とする。
上記のように通常はタッチ面はディスプレイ部と一体化している。しかし、このようにタッチ面を別体としてディスプレイ部と切り離して運転者の運転する近傍位置、例えばハンドルに散りつけることによって運転者は通常ダッシュボード上やコンソール付近に設置される車両用情報表示装置のディスプレイ部に手を伸ばして接触操作をする必要がなくなる。
分離したタッチ面から車両用情報表示装置本体側には入力したデータは無線手段によって出力することが好ましい。また、タッチ面の電源としては蓄電池を使用することが好ましいがバッテリーからの配線によって電源を得ることも自由である。
【0015】
第12の手段では第1〜第11のいずれかの手段に加えて、接触点の数に応じた所定の処理モードを選択した後、前記接触状態検出手段によって前記タッチ面への接触点の移動による位置情報を検出し、その位置情報に基づいて文字認識手段は文字認識をし、その認識結果に基づいて所定の処理モードとすることをその要旨とする。
この構成は、タッチ面をしっかりと目視することなく所定の階層の表示画面に移行したところで、やはりタッチ面をしっかりと目視することなく次の指示を行うためにユーザーによるタッチ面上での手書きによる文字認識機能を持たせようというものである。この場合に特に第8の手段のようにタッチ面が分離されて運転者の運転する近傍位置にあることが文字が書きやすいのでより好ましい。特に右ハンドルの車両に乗っている右手が利き手である運転者にはタッチ面が近傍(例えばハンドル上)にあるとその利き手で文字を描けるため特に有利である。
【0016】
第13の手段では第12の手段に加えて、文字認識が完了するとその文字に対応する音声情報をスピーカから音声報知させる音声報知手段を備えるようにすることをその要旨とする。
これによって、自身が文字入力したと思っている文字が実際にその文字として認識されているかどうかがわかる。
第14の手段では第12又は13の手段に加えて、文字認識した結果を確定させる確定手段を設けたことをその要旨とする。
これによって確実に文字認識を完了させることができる。この確定操作は単一の文字の確定も文字列の確定も含むものである。
第15の手段では第12〜14のいずれかの手段に加えて、文字認識した結果をキャンセルするキャンセル手段を設けたことをその要旨とする。
これによって間違って文字入力した場合にこれをキャンセルして再度入力することができる。
尚、確定手段やキャンセル手段はタッチ面の外側の隣接した位置に配置することが好ましい。これによってタッチ面と確定手段(キャンセル手段)とが峻別されることとなるため、タッチ面をしっかりと目視していない運転者がタッチ面と間違えて確定手段(キャンセル手段)に接触してしまうことがなくなる。
【0017】
第16の手段では第1〜15のいずれかの手段に加えて、前記タッチ面は前記ディスプレイ部の表面に配置されていることをその要旨とする。
つまり、タッチ面はディスプレイ部と一体化されているということである。車両用情報表示装置のディスプレイ部としての基本構造であり、タッチ面が別体化されている場合に比べて構成が簡単でコスト的に有利である。この場合に上記第8の手段のハンドルに取り付けるようにしたタッチ面も同時に備えるようにしてもよい。つまり、タッチ面は複数あってもよい。
【0018】
第17の手段では第16の手段に加えて、前記ディスプレイ部は本体に対して着脱可能に構成されており、前記タッチ面の外側に所定の状態変化をもたらす呼び出し情報を出力する操作部は前記本体側に配置されることをその要旨とする。
これによってディスプレイ部のみを本体とは別位置に配置することが可能となる。その場合に操作部はタッチ面とは峻別できるように外側位置に配設されているため操作部を触ろうとして誤ってタッチ面に接触してしまって他の階層の画面に移行してしまうような誤操作がなくなる。
【発明の効果】
【0019】
上記各発明によれば、タッチ面の異なる接触数で接触することで所定の階層の表示画面をディスプレイ部に表示させることが可能となり、運転者が操作する場合にタッチ面をしっかりと目視せずとも所望の表示画面を表示させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明にかかる実施例のマイクロ波検出器の正面図。
【図2】マイクロ波検出器の一部をなす分離パネルユニットの説明図。
【図3】同じ分離パネルユニットの取り付け状態を説明する説明図。
【図4】マイクロ波検出器及び分離パネルユニットの車両中での取り付け例を示す説明図。
【図5】実施例の電気的構成を示すブロック図。
【図6】GUI入力をする場合のディスプレイ部の表示の一例を示す説明図。
【図7】手書き入力モードとなった場合に地図画面から手書き入力を促す表示画面へとディスプレイ部の表示が変化することを説明する説明図。
【図8】第1のコントローラの処理動作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を具体化した実施例を図面に基づいて説明する。
図1は車両用情報表示装置としてのマイクロ波検出器10の正面図である。マイクロ波検出器10は本体となる直方体形状の筐体11に機構が収納されており、例えば図4のように車両中においてダッシュボードD上に図示しない取り付け具を介して着脱可能に取り付けられる。図2及び図4に示すように、マイクロ波検出器10は本体とは別体で構成される分離パネルユニット12を備えている。分離パネルユニット12は図3に示すように例えば発泡性ポリエステルのような可撓性のあるクッション材13を介して両面テープ13aによって運転者の手の届きやすい近傍位置、例えばハンドル15のパッド部15aの表面等に固着される。
筐体11前面(運転者側を向く面)の額縁状の枠16内にはディスプレイ部17が露出させられている。ディスプレイ部17の表面(おもてめん)には第1のタッチパネル18がディスプレイ部17の全領域を覆うように配設されている。枠16の下方位置には操作部14a〜14c(目的地設定用スイッチ14a、ナビゲーション復帰スイッチ、ボリューム14c)が配設されている。操作部に隣接する位置にはスピーカ19からの音声を透過させるスリット20が形成されている。尚、図示は省略するが本実施例ではマイクロ波検出器10の本体側の電源はシガーソケット(つまり車両のバッテリーである二次電池)から取得するものとする。
【0022】
分離パネルユニット12の額縁状の枠21内には可撓性のある第2のタッチパネル22が配設されている。本実施例では第2のタッチパネル22の画面サイズは3.5インチとされ、厚みは2mm程度のとされている。第2のタッチパネル22の表面はラバー状の質感を呈する。 前記クッション材13は枠21の裏面に貼着されている。枠21の上縁両側位置にはそれぞれ文字入力時における入力内容を確定するための第1のタッチスイッチ23と、入力をキャンセルするための第2のタッチスイッチ24が枠21の外方に向って張り出し状に形成されている。タッチスイッチとは接触した際の静電容量のインピーダンスの変化を計測し一定値以上の場合にそれを入力と判断する方式のスイッチである。枠21の下方位置にはLEDからなる起動状態を報知するランプ25が配設されている。尚、図示は省略するが本実施例では分離パネルユニット12の電源はボタン型の一次電池を使用するものとする。
本実施例における第1及び第2のタッチパネル18,22はITO膜技術を利用した多点検出が可能な投影型静電容量方式を採用する。投影型静電容量方式では指先がパネル面に接触すると接触部付近の複数の電極パターンにより電流量の比率を計測することで指の接触位置や接触点数等の接触情報を判別することが可能となる。尚、この方式以外に例えば赤外線方式や抵抗膜方式等の他の方式を採用することも可能である。
【0023】
次に、図5のブロック図に基づいてマイクロ波検出器10の電気的な構成を説明する。尚、本発明とは直接関係のない構成については省略する。
処理モード選択手段、接触状態検出手段、描画手段としてのマイクロ波検出器10の本体側の第1のコントローラMCには位置検出器31、マイクロ波検出器32、親機側トランシーバ33、地図データ入力器34、前記操作部14a〜14c、前記ディスプレイ部17、前記第1のタッチパネル18、上記スピーカ19がそれぞれ接続されている。第1のコントローラMCは周知のCPUやROM及びRAM等のメモリ、タイマ等から構成されている。第1のコントローラMCのROM内には地図データを呼び出しディスプレイ部17に表示させる地図表示プログラム、GPS受信機37によって受信されたGPS情報を処理するGPS情報処理プログラム、マイクロ波検出器32によって受信されたマイクロ波を判定するマイクロ波判定プログラム、第1のタッチパネル18への接触情報を処理するタッチパネル処理プログラム、分離パネルユニット12から送信された第2のタッチパネル22の接触情報に関する受信データを処理する受信データ処理プログラム、GUI入力用の画面を地図画面と重ねて、あるいは単独でディスプレイ部17に表示させユーザーの入力を促すGUI入力プログラム、OS(Operation System)等の各種プログラムが記憶されている。
【0024】
位置検出器31は構成の中核としてGPS情報を取得するGPS受信機37を備えており、第1のコントローラMCの指示に基づいてGPS受信機37によって現在時間における車両の位置を検出する。マイクロ波検出器32は受信したマイクロ波から所定のマイクロ波を検出する。親機側トランシーバ33は分離パネルユニット12から送信される第2のタッチパネル22の接触情報に関する受信データを受信する。また、親機の駆動情報を子機としての分離パネルユニット12側に出力する。
地図データ入力器34は地図データや目印データ等を含む各種データを読み込んで第1のコントローラMC内のRAMに一旦格納させるための装置であって、本実施例では記憶媒体(例えば、SDメモリカードやDVD-ROM)を用いるが、インターネット等の通信手段を介してデータの授受を行っても構わない。
【0025】
分離パネルユニット12側の第2のコントローラSCには前記第2のタッチパネル22、前記第1及び第2のタッチスイッチ23,24、ランプ25、子機側トランシーバ(無線チップ)35が接続されている。第2のコントローラSCも第1のコントローラMCと同様に周知のCPUやROM及びRAM等のメモリ、タイマ等から構成されている。第2のコントローラSCのROM内には第1のタッチパネル18への接触情報を処理するタッチパネル処理プログラム、接触情報を子機側トランシーバ35から送信可能な送信データに変換して送信させるよう命ずる送信命令プログラム等が記憶されている。尚、本実施例では両トランシーバ33,35は2.4GHzの周波数帯を使用する。
【0026】
このような電気的構成において、第1のコントローラMCは地図データをディスプレイ部17に表示させるとともにGPS情報に基づいて車両の現在位置を地図データに表示させる。
また、第1のコントローラMCはマイクロ波検出器32から所定のマイクロ波を受信した旨の出力があると位置検出器31からの時刻情報と車両の位置情報に基づいて自車がマイクロ波を発する速度測定装置のようなマイクロ波発生源から所定範囲内に存在すると判断し、スピーカ19からその旨の報知をする。
また、文字入力制御部としての 第1のコントローラMCは数msecのタイミングで第1のタッチパネル18への接触状態を検出しており、
1)GUI入力の有無、
2)初期画面としての地図画面上での第1のタッチパネル18への2〜5点の接触数
3)手書きでの文字入力
のいずれかを判断して各々処理を行う。尚、2)について第1のコントローラMCは所定のごく短い時間内、例えば200msec以内での離間した位置での複数の接触は同時に接触されたものと判断する。
【0027】
また、文字入力制御部としての 分離パネルユニット12側の第2のコントローラSCも数msecのタイミングで第2のタッチパネル22への接触状態、つまり
4)第2のタッチパネル22上での2〜5点の接触
5)手書きでの文字入力
を検出しており、そのデータを子機側トランシーバ35を介して出力する。第1のコントローラMCは親機側トランシーバ33を介して4)又は5)に基づいて処理を行う。尚、4)について第2のコントローラSCは所定のごく短い時間内、例えば200msec以内での離間した位置での複数の接触は同時に接触されたものと判断する。
【0028】
次に、運転者が第2のタッチパネル22へ接触した際の第1のコントローラMCの処理動作について図8のフローチャート図に基づいて説明する。尚、第2のタッチパネル22に接触動作があったかどうかはすべて分離パネルユニット12側からの無線による接触情報のデータに基づいて判断するものである。
ステップS1において、第1のコントローラMCは第2のタッチパネル22に接触動作があったかどうかを判断する。ここで接触動作があったと判断した場合にはステップS2においてそれが1つの接触点であったかどうかを判断する。
ステップS2において1つの接触点であったと判断した場合には第1のコントローラMCはステップS3でディスプレイ部17での地図スクロールあるいはディスプレイ部17に表示されたGUI入力画面の対応するアイコンへのアクセスのための接触であるとしてルーチンは一旦終了する。
一方、ステップS2において1つの接触点ではないと判断した場合にはステップS4に移行する。これに対して、ステップS1において第2のタッチパネル22に接触動作がないと判断した場合には待機状態となり、その後所定のタイミングでルーチンが繰り返される。
【0029】
第1のコントローラMCはステップS4において第2のタッチパネル22への接触点が2つであったかどうかを判断する。ステップS4において2つの接触点であったと判断した場合には第1のコントローラMCはステップS5で施設入力の表示画面をディスプレイ部17に表示させ、施設入力を促すと同時に「施設入力です」という音声をスピーカ19から出力させ、第1及び第2のタッチパネル18,22への手書き入力(UI入力)が可能な手書き入力モードとするとともに、ディスプレイ部17からは手書きによる施設入力モードであることを表示させ、ルーチンは一旦終了する。一方、ステップS4において2つの接触点ではなかったと判断した場合には第1のコントローラMCはステップS6において第2のタッチパネル22への接触点が3つであったかどうかを判断する。
ステップS6において3つの接触点ではあったと判断した場合には第1のコントローラMCはステップS7で住所入力の表示画面をディスプレイ部17に表示させ、所定の住所入力を促すと同時に「住所入力です」という音声をスピーカ19から出力させ、第1及び第2のタッチパネル18,22への手書き入力が可能な手書き入力モードとするとともに、ディスプレイ部17からは手書きによる住所入力モードであることを表示させ、ルーチンは一旦終了する。一方、ステップS6において3つの接触点ではなかったと判断した場合には第1のコントローラMCはステップS8において第2のタッチパネル22への接触点が4つであったかどうかを判断する。
【0030】
ステップS8において4つの接触点であったと判断した場合には第1のコントローラMCはステップS9で電話番号入力の表示画面をディスプレイ部17に表示させ、所定の電話番号入力を促すと同時に「電話番号入力です」という音声をスピーカ19から出力させ、第1及び第2のタッチパネル18,22への手書き入力が可能な手書き入力モードとするとともに、ディスプレイ部17からは手書きによる電話番号入力モードであることを表示させ、ルーチンは一旦終了する。一方、ステップS8において4つの接触点ではなかったと判断した場合には第1のコントローラMCは第2のタッチパネル22への接触点は5つとしてステップS10で自宅帰宅入力の表示画面をディスプレイ部17に表示させ、所定の施設入力を促すと同時に「帰宅します」という音声をスピーカ19から出力させルーチンは一旦終了する。
以上のように片手の1本〜5本の指の同時の接触によってGUI入力で階層化した表示画面の途中を省略してディスプレイ部17に表示させることができる。同時に音声で入力モードを報知するので第2のタッチパネル22側を操作している運転者にとっての利便性がよい。
【0031】
次に、このようなマイクロ波検出器10の目的地設定に関する操作方法の一例について説明する。
まず、運転者が車両のエンジンをかけると、電源の供給を受けて自動的にマイクロ波検出器10は起動される。この起動状態は親機側トランシーバ33から分離パネルユニット12側の子機側トランシーバ35に情報として送信され分離パネルユニット12もほぼ同時に起動される。この起動状態で初期画面として図1のように地図画面がディスプレイ部17に表示される。地図画面はディスプレイ部17において第1のタッチパネル18に1本の指で接触してスライドさせることで地図スクロールが可能である。また、地図画面とともに画面の左方に表示されるスケールアイコン43(図2参照)に接触することで地図スケールを変更することも可能である。
ユーザーは目的地設定用スイッチ14aによって初期画面としての地図画面を目的地入力画面に切り替えることができる。図6は目的地設定用スイッチ14aの操作によってディスプレイ部17に表示された目的地設定が可能なGUI画面の一例である。この画面のグラフィカルなアイコンA〜Eに接触することでその下層にある階層化された目的地設定画面を選択し、更にGUI入力をすることによって具体的な住所入力、電話番号入力、施設名称、フリーワード等で目的地設定をすることができる。尚、本実施例ではナビゲーション復帰スイッチ14bを押すことで地図画面に復帰できる。また、音声はボリューム14cによって調整できる。
【0032】
一方、ユーザーとしての運転者はマイクロ波検出器10本体が離れた位置にあるため操作しにくいので、分離パネルユニット12の第2のタッチパネル22に指で接触して目的地設定等の入力動作をすることが可能である。
本実施例では指1本での接触によってディスプレイ部17に表示された地図画面のスクロールが分離パネルユニット12側からも可能となっている(図1の仮想線は1本の指での第2のタッチパネル22への接触例を示す)。また、スケールアイコン43位置に対応する第2のタッチパネル22の左方に接触することで地図のスケールを変更することができる。ただし、第1のタッチパネル18からのアクセスと異なりなるべく第2のタッチパネル22を見なくても良いように、スピーカ19からスケール状態が報知される。
目的地設定については指2〜5本の接触によって所望の目的地入力モードを選択することとなる。
例えば、運転者は指3本によって第2のタッチパネル22に接触する。すると、スピーカ19から「住所入力です」という音声案内がされるため第2のタッチパネル22に指先で住所を入力していく。本実施例では一文字ずつひらがな入力すると音声案内で書いた文字がスピーカ19から報知されるため、誤認識がなければ第1のタッチスイッチ23を押動して確定させる。誤認識あるいは入力ミスがあれば第2のタッチスイッチ24を押動してキャンセルする。
【0033】
このとき、同時にディスプレイ部17は図7に示すように地図画面から手書きの文字入力可能でかつ住所入力するように促す表示画面に変更される。これによって現状のモードが住所入力モードであり、かつ手書き入力モードであることが理解できる。また、第1のタッチパネル18からの手書き入力も可能な状態となるため、助手席に着座する者が第1のタッチパネル18からアクセスして運転者に代わって住所入力をすることが可能である。この画面には入力文字の確定用アイコン40とキャンセル用アイコン41が同時に表示されるため、助手席に着座する者が入力文字を確定したりキャンセルしたりすることも可能である。
第1又は/及び第2のタッチパネル18,22からの手書きによる住所入力が終了すると音声案内は住所を復唱し、それを確認すると運転者は第1のタッチスイッチ23を押動して(あるいは確定用アイコン40にタッチして)確定させる。これによって目的地までの経路が探査され、地図画面上に反映され、同時に目的地までの音声案内が開始される。他の本数指での接触もこれに準ずる。但し、自宅に帰宅する場合には運転者は指5本によって第2のタッチパネル22に接触した後に「帰宅します」という音声を聞き、第1のタッチスイッチ23を押動して確定させるようにする。
【0034】
上記のように構成することにより本実施の形態では次のような効果が奏される。
(1)運転者は楽に手の届く位置に配置された分離パネルユニット12の第2のタッチパネル22にアクセスして目的地の入力の操作ができるので手をマイクロ波検出器10本体まで伸ばさなくてもよく、運転中であれば運転姿勢を崩すことがない。
(2)運転者は第2のタッチパネル22をしっかり見なくとも、第2のタッチパネル22の表面を指先で叩けばよいため、特に面倒な操作は必要ではなく、運転中であればその運転状態から目線を逸らさずに入力操作ができるため、運転に集中できることとなる。
(3)運転者は第2のタッチパネル22にタッチするだけで直ちに目的地入力モードに移行できるので、上位の階層から順に下位の階層に画面を切り替えながら入力するGUI入力に比べて入力の手間がかからず、目的とする目的地入力モードに達するまでの無駄な画面を経由せずすばやい入力が可能である。
(4)上記実施例の車両は右ハンドル仕様であるため、分離パネルユニット12がない場合には右利きの運転者ではディスプレイ部17に配設された第1のタッチパネル18側から手書き入力する必要があるが、その場合に利き手ではない左手での入力になるため面倒である。しかし、分離パネルユニット12を上記のようにハンドル15のパッド部15aのような右手が届く位置に配置することができるので利き手である右手で手書き入力ができ便利である。
(5)運転者のみならず助手席に座るユーザーもディスプレイ部17に配設された第1のタッチパネル18側からも手書き入力でき、しかも運転者の第2のタッチパネル22とも連動して運転者とともに、あるいは運転者に代わって手書き入力が可能であるため、例えば急にカーブの多い道になって運転に集中しなければならなくなった運転者の代わりに入力を続けることもできるので便利である。また、第1のタッチパネル18は目的地入力としてGUI入力も可能であるので入力方式が選択できて便利である。
(6)第1及び第2のタッチスイッチ23,24は第2のタッチパネル22から外側にはみ出して第2のタッチパネル22とは不連続的な異形の形状に構成されているため、運転者は第1及び第2のタッチスイッチ23,24を見なくとも操作できるため、運転状態から目線を逸らさずに入力操作を完結できる。
(7)上記実施例では第2のタッチパネル22の表面を指1本で接触しても目的地入力モードに切り替わることはない。2本〜5本の指での接触のみである。これはディスプレイ部17に地図が表示されているため第1のタッチパネル18側から手書き入力する場合に地図のスクロールやGUI入力用に指1本での操作が使用されることがあるため、第2のタッチパネル22側でもそれに合わせて目的地入力モードには切り替えないことが好ましいからである。
(8)初期画面の地図がディスプレイ部17に表示されている場合では、ディスプレイ部17側だけでなく、分離パネルユニット12側からも同時に地図スクロールやスケールの変更が可能となり、ディスプレイ部17まで手を伸ばさなくとも地図スクロールやスケールの変更ができるので便利である。
(9)運転者は分離パネルユニット12の第1のタッチパネル18に接触して操作することが多くなるため、ディスプレイ部17の画面汚れが少なくなる。
【0035】
本発明を、以下のように具体化して実施してもよい。
・上記実施例では同乗する助手席の者が自ら手書きの入力内容を確定させたり間違って入力した場合に自らキャンセルするために確定用アイコン40とキャンセル用アイコン41を用意していた。しかし、このようなGUI入力ではなく筐体11(枠16)に追加的な確定ボタンやキャンセルボタンを装備するようにしてもよい。
・上記ではディスプレイ部17はマイクロ波検出器10本体にあって、タッチパネルを有した分離パネルユニット12が分離されていたが、ディスプレイ部17が分離パネルユニット12側にあってもよい。つまり、第1のタッチパネル18を有するディスプレイ部17が分離可能とされていてもよい。この場合にも操作部14a〜14cは本体側に設け、ディスプレイ部17側には誤動作を防止するために操作部14a〜14cを設けないことが好ましい。
・上記ではマイクロ波検出器10本体とは別体の分離パネルユニット12を設けるようにしていたが、必ずしも分離パネルユニット12を設けなくとも構わない。つまり、第1のタッチパネル18のみを備えるような構成であっても構わない。この場合でも指先での異なる接触数での目的地の入力の操作が可能であり、手書き入力(左手になるが)も可能だからである。
・上記実施例では運転者が第2のタッチパネル22に指先で接触した際に、併せてディスプレイ部17側の表示も自動的に変更されるようになっており、助手席の者が手書き入力ができるようになっていたが、これを表示変更させないような設定も可能である。例えば初期画面として地図画面を常に表示させておくような設定も可能である。この場合に地図画面であっても手書き入力ができるようにしてもよく、操作部14a〜14cに能動的に手書き入力ができるようなスイッチを追加し、ユーザーの能動的な操作で初めて手書き入力モードに変更できるようにしてもよい。
・上記実施例では運転者が第2のタッチパネル22に指先で接触した際に、併せてディスプレイ部17側の表示も自動的に変更されるようになっており、手書き入力ができるようになっていたが、これを通常のGUI入力画面を表示させるような設定も可能である。例えば、運転者は指3本によって第2のタッチパネル22に接触して住所入力モードとなった場合にディスプレイ部17はその入力操作に連動するものの手書き入力画面ではなくGUI入力画面での住所入力モードを表示させるごとくである。助手席に座る者が操作するという前提であれば手書き入力ではなくGUI入力画面でも構わないからである。
・マイクロ波検出器10の本体側の電源を上記以外の電源例えばソーラー発電機から取得するようにしてもよい。バッテリーから分離パネルユニット12への給電するようにしてもよい。
・マイクロ波検出器10及び分離パネルユニット12を配置する位置は適宜変更可能である。
・分離パネルユニット12は運転者近傍のセンターコンソール上に貼り付けるようにしてもよい。
・第1及び第2のタッチパネル18,22への入力は文字以外の図形を描いてこれを認識させるようにしてもよい。
・上記実施例ではボリューム14cは枠16の下方位置に現実の操作部として形成されていたが、これをGUI入力でディスプレイ部17に表示されたボリュームアイコンを操作したり、1本の指で第1及び第2のタッチパネル18,22を操作(例えば画面に接触したまま右方向に移動させると音が大きくなり、逆に移動させると小さくなるごとく)するような構成でもよい。
・その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において変更した態様で実施することは自由である。
【符号の説明】
【0036】
10…車両用情報表示装置としてのマイクロ波検出器、17…ディスプレイ部、18…タッチ面としての第1のタッチパネル、22…タッチ面としての第2のタッチパネル、MC…処理モード選択手段、接触状態検出手段、描画手段としてのコントローラ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ部に所定の情報を表示させる車両用情報表示装置であって、
ユーザーによる所定の入力動作に基づいて前もって用意された複数の処理モードから所定の処理モードを選択する処理モード選択手段と、
タッチ面への接触状態を検出する接触状態検出手段とを備え、
前記処理モード選択手段は前記接触状態検出手段によって検出された接触状態としての接触点の数に応じた所定の処理モードを選択するようにしたことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項2】
前もって用意された複数の処理モードはユーザーによる入力によって上位の階層から下位の階層へと移行するように階層化されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用情報表示装置。
【請求項3】
前記処理モード選択手段によって所定の処理モードが選択されると、描画手段が前記ディスプレイ部に当該処理モードに対応した表示画面を描画させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用情報表示装置。
【請求項4】
前記処理モード選択手段は接触点の数が1つの場合には現在表示中の画面における処理モードを選択することを特徴とする請求項3に記載の車両用情報表示装置。
【請求項5】
現在の処理モードが地図画面を表示する処理モードである場合、前記処理モード切換手段は接触点の数が1つの場合にはその接触点は前記地図画面のスクロールのために用いる接触点と判断すること を特徴とする請求項3又は4に記載の車両用情報表示装置。
【請求項6】
前記描画手段は前記ディスプレイ部に前記地図画面を初期画面として表示させることを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用情報表示装置。
【請求項7】
前記処理モード選択手段は接触点の数が2〜5のいずれかの場合には、現在表示中の表示画面以外の表示画面への切り替えを伴う処理モードを選択することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両用情報表示装置。
【請求項8】
前記処理モード選択手段は予め定められた時間内における複数の数の前記タッチパネル面への接触は同時に接触されたと判断することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車両用情報表示装置。
【請求項9】
前記処理モード選択手段は前記タッチ面が前記ディスプレイ部表面に重複状に配置されている場合には、前記タッチ面への接触によって所定のモードを呼び出す呼び出し情報を出力するGUI入力手段を備えるようにしたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車両用情報表示装置。
【請求項10】
前記タッチ面の外側の隣接した位置に所定の処理モードとするための操作部を配置するようにしたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の車両用情報表示装置。
【請求項11】
前記タッチ面は取り付け手段を介して運転者の運転する近傍位置に取り付けることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の車両用情報表示装置。
【請求項12】
接触点の数に応じた所定の処理モードを選択した後、前記接触状態検出手段によって前記タッチ面への接触点の移動による位置情報を検出し、その位置情報に基づいて文字認識手段は文字認識をし、その認識結果に基づいて所定の処理モードとすることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の車両用情報表示装置。
【請求項13】
文字認識が完了するとその文字に対応する音声情報をスピーカから音声報知させる音声報知手段を備えていることを特徴とする請求項12に記載の車両用情報表示装置。
【請求項14】
文字認識した結果を確定させる確定手段を設けたことを特徴とする請求項12又は13に記載の車両用情報表示装置。
【請求項15】
文字認識した結果をキャンセルするキャンセル手段を設けたことを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の車両用情報表示装置。
【請求項16】
前記タッチ面は前記ディスプレイ部の表面に配置されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の車両用情報表示装置。
【請求項17】
前記ディスプレイ部は本体に対して着脱可能に構成されており、前記タッチ面の外側に所定の状態変化をもたらす呼び出し情報を出力する操作部は前記本体側に配置されることを特徴とする請求項16に記載の車両用情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−149749(P2011−149749A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−9619(P2010−9619)
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】