説明

農園芸支柱用キャップ及び継手並びに農園芸支柱

【課題】農園芸支柱用パイプの端部への取付強度が大きく水密性に優れた農園芸支柱用キャップ及び農園芸支柱用継手と、これらを両端く具備した農園芸支柱を提供する。
【解決手段】農園芸支柱用パイプ3の外面に合致する内面1dを備えた外嵌筒部1bと、パイプ3の内面に合致する外面1gを備えた内嵌筒部1cとを具備し、内嵌筒部の軸心線に平行する溝状の切欠き1hを内嵌筒部1cに少なくとも一つ形成した構成の農園芸支柱用キャップ1とする。農園芸支柱用継手は、農園芸支柱用パイプの端部を差込接続する複数の接続口の少なくとも一つが、外嵌筒部と内嵌筒部とを具備し、内嵌筒部に溝状の切欠きが少なくとも一つ形成された構成とする。外嵌筒部1bと内嵌筒部1cの間にパイプ3端部を嵌合して接着又は熱溶着により取付固定すると、取付強度や水密性が大幅に向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は農園芸支柱用のキャップ及び継手、並びに、これらを両端に取り付けた農園芸支柱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、農園芸支柱として、樹脂被覆金属管の両端に合成樹脂製の栓体又はキャップを取付けたものが知られている(例えば、特許文献1)。かかる農園芸支柱は、栓体又はキャップによって樹脂被覆金属管内部への水の侵入が阻止されるため、金属管に錆びが発生するのを防止できる利点がある。
【0003】
しかしながら、上記の農園芸支柱は、樹脂被覆金属管の端部に栓体を内嵌して接着するか、或いは、樹脂被覆金属管の端部にキャップを外嵌して接着又は溶着したものであるため、栓体やキャップが比較的外れ易いという問題があり、また水密性も不十分で水が樹脂被覆金属管に侵入し易いという問題もあった。
【0004】
また、農園芸支柱の継手として、円筒状の筒状体2の内面に、長さ方向に沿う複数条のリブを形成したものが知られている(特許文献2)。この種の継手は、予め農園芸支柱の一端に取付固定されていると、接続すべき農園芸支柱の他端を該継手に差込むだけで作業性良く農園芸支柱を接続することができる。けれども、上記特許文献2の継手は、内面にリブがあるため農園芸支柱の端部に密着状態で取付固定できず、外れ易いという問題があった。
【特許文献1】特開平9−275813号公報
【特許文献2】実開平4−127135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の問題に対処すべくなされたもので、農園芸支柱用パイプの端部への取付強度が大きく水密性に優れた農園芸支柱用キャップを提供することを第一の目的とし、また、農園芸支柱用パイプの端部への取付強度が大きく水密性に優れた農園芸支柱用継手を提供することを第二の目的とし、更に、この継手を農園芸支柱用パイプの一端に具備しキャップ又は栓体を他端に具備した農園芸支柱を提供することを第三の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の目的を達成するため、本発明に係る農園芸支柱用キャップは、農園芸支柱用パイプの端部に嵌着されるキャップであって、農園芸支柱用パイプの外面に合致する内面を備えた外嵌筒部と、農園芸支柱用パイプの内面に合致する外面を備えた内嵌筒部とを具備し、内嵌筒部の軸心線に平行する溝状の切欠きが内嵌筒部に少なくとも一つ形成されていることを特徴とするものである。
【0007】
そして、第二の目的を達成するため、本発明に係る農園芸支柱用継手は、農園芸支柱用パイプの端部を差込接続する接続口が複数設けられた継手であって、その少なくとも一つの接続口が、農園芸支柱用パイプの外面に合致する内面を備えた外嵌筒部と、農園芸支柱用パイプの内面に合致する外面を備えた内嵌筒部とを具備し、内嵌筒部の軸心線に平行する溝状の切欠きが内嵌筒部に少なくとも一つ形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
更に、第三の目的を達成するため、本発明に係る農園芸支柱は、農園芸支柱用パイプの一端を、上記の農園芸支柱用継手の接続口の外嵌筒部と内嵌筒部との間に嵌合固定すると共に、キャップ又は栓体を農園芸支柱用パイプの他端に嵌合固定したことを特徴とするものである。
この農園芸支柱においては、キャップが上記の農園芸支柱用キャップであって、その外嵌筒部と内嵌筒部との間に農園芸支柱用パイプの他端を嵌合固定していることが好ましく、また、農園芸支柱用パイプが金属製であること、或いは、農園芸支柱用パイプの少なくとも外面が樹脂被覆又は塗装されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の農園芸支柱用キャップは、その外嵌筒部と内嵌筒部との間に農園芸支柱用パイプの端部を嵌合して接着又は熱溶着することにより、農園芸支柱用パイプの端部に取付固定される。このように農園芸支柱用キャップを農園芸支柱用パイプの端部に取付けると、外嵌筒部の内面と農園芸支柱用パイプの外面が密着すると共に、内嵌筒部の外面と農園芸支柱用パイプの内面が密着するため、取付強度及び水密性が大幅に向上する。しかも、内嵌筒部は溝状の切欠きによって縮径が可能であるため、農園芸支柱用パイプの嵌合作業を容易に行うことができ、嵌合した後は内嵌筒部が弾性復元力によって農園芸支柱用パイプの内面に圧接するため、取付強度や水密性が一層向上するようになる。
【0010】
また、本発明の農園芸支柱用継手も、その少なくとも一つの接続口が外嵌筒部と、溝条の切欠きを形成した内嵌筒部を具備するものであるから、上記と同様に農園芸支柱用パイプの端部に嵌合して接着又は熱溶着により取付固定すると、取付強度や水密性が大幅に向上し、嵌合作業も容易に行うことができる。そして、この農園芸支柱用継手の他の接続口に、接続すべき農園芸支柱の端部を差込むことで作業性良く農園芸支柱を接続することができる。
【0011】
更に、本発明の農園芸支柱は、農園芸支柱用パイプの一端に上記の農園芸支柱用継手を強固かつ水密的に取付固定したものであるから、この継手が外れたりパイプの一端から水が侵入することがなく、この継手の他の接続口に、接続すべき農園芸支柱のキャップ又は栓体を取付けた他端を差込むだけで、作業性良く農園芸支柱を接続することができる。
特に、農園芸支柱用パイプの他端に取付けたキャップが上記の本発明の農園芸支柱用キャップである農園芸支柱は、このキャップが強固かつ水密的に嵌合されているので、パイプの他端から水が侵入したり、継手の接続口から農園芸支柱を抜取るときにキャップが外れたりするのを十分防止することができる。そして、農園芸支柱用パイプが金属製である場合は、強度、特に抗折強度等が向上し、また、農園芸支柱用パイプの少なくとも外面が樹脂被覆又は塗装されている場合は、外面からの発錆を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は本発明の農園芸支柱用キャップの一実施形態を示す正面図、図2は同実施形態の左側面図、図3は同実施形態の右側面図、図4は図2のA−A線断面図である。
【0013】
この農園芸支柱用キャップ1は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートその他の熱可塑性樹脂で射出成形されたものであって、ドーム形の頭部1aと、外嵌筒部1bと、内嵌筒部1cを具備している。
【0014】
外嵌筒部1bは、図4に示すように、農園芸支柱用パイプ3の外面に合致する内面1dを備えたもので、農園芸支柱用パイプ3の外径と実質同一の内径を有しており、この外嵌筒部1bの内面のほぼ中央から奥側は、僅かに奥窄まりのテーパー面1eとされている。そして、この外嵌筒部1bの開口端部の内周にはガイド用のぬすみ部1fが形成され、農園芸支柱用パイプ3を容易に差込むことができるようになっている。
【0015】
一方、内嵌筒部1cは外嵌筒部1bの内側に同心的に設けられており、その長さは外嵌筒部1bのほぼ半分とされている。この内嵌筒部1cは農園芸支柱用パイプ3の内面に合致する外面1gを備えたもので、農園芸支柱用パイプ3の内径と実質同一の外径を有している。そして、この内嵌筒部1cには、該内嵌筒部1cの軸心線に平行する溝状の切欠き1hが少なくとも一つ、好ましくは、この実施形態のように120°の等角度間隔をあけて3つ形成されている。尚、切欠き1hの個数は2つでも4つ以上でもよい
【0016】
上記構成の農園芸支柱用キャップは、図4,図11に示すように、その外嵌筒部1bと内嵌筒部1cとの間に農園芸支柱用パイプ3の端部を嵌合して接着又は熱溶着することにより、農園芸支柱用パイプ3の端部に取付固定される。このように取付固定すると、外嵌筒部1bの内面1d、特に奥側のテーパー面1eと、農園芸支柱用パイプ3の外面が密着すると共に、内嵌筒部1cの外面1gと農園芸支柱用パイプ3の内面が密着するため、取付強度及び水密性が大幅に向上し、農園芸支柱用キャップ1が農園芸支柱用パイプ3から脱落したり、農園芸支柱用パイプ3の内部に水が侵入したりする心配が解消される。特に、内嵌筒部1cは、農園芸支柱用パイプ3を嵌合するときに、溝状の切欠き1hによって縮径が可能であるため、農園芸支柱用パイプ3の嵌合作業を容易に行うことができ、嵌合した後は内嵌筒部1cが弾性復元力によって農園芸支柱用パイプ3の内面に圧接するため、取付強度や水密性が一層向上するといった利点がある。
【0017】
図5は本発明の農園芸支柱用継手の一実施形態を示す正面図、図6は同実施形態の左側面図、図7は同実施形態の右側面図、図8は図6のB−B線断面図である。
【0018】
この農園芸支柱用継手2は、前記の農園芸支柱用キャップと同様の熱可塑性樹脂で射出成形されたものであって、左右に二つの構造の異なる接続口21,22が設けられている。
【0019】
右側の接続口2aは、前述のキャップ1と同様に、外嵌筒部2bと内嵌筒部体2cを具備したもので、外嵌筒部2bは農園芸支柱用パイプ3の外面に合致する内面2dを備えており、該パイプ3の外径と実質同一の内径を有している。そして、この外嵌筒部2bの内面のほぼ中央から奥側は、僅かに奥窄まりのテーパー面2eに形成されている。また、この外嵌筒部2bの開口端部の内周にはガイド用のぬすみ部2fが形成されて、農園芸支柱用パイプ3の差込みを容易に行うことができるようになっている。
【0020】
また、この接続口21の内嵌筒部2cは、外嵌筒部2bの内側に同心的に設けられており、その長さは外嵌筒部2bの半分以下とされている。この内嵌筒部2cは農園芸支柱用パイプ3の内面に合致する外面2gを備えたもので、農園芸支柱用パイプ3の内径と実質同一の外径を有している。そして、この内嵌筒部2cには、該内嵌筒部2cの軸心線に平行する溝状の切欠き2hが少なくとも一つ、好ましくは、この実施形態のように120°の等角度間隔をあけて3つ形成されている。尚、切欠き2hの個数は2つでも4つ以上でもよい。
【0021】
他方の接続口22は、図8,図13に示すように、農園芸支柱用キャップ1の外嵌筒部1bの外径より僅かに大きい内径を有する筒体2iからなるもので、その内面には3本のリブ2jが120°の等角度間隔をあけて形成されており、また、この筒体2iの奥端には、農園芸支柱用キャップ1を当止させる4つの当止片2kが90°の等角度間隔をあけて形成されている。尚、リブ2jの本数や当止片2kの個数は2つ以上であればいくつでもよい。
【0022】
上記構成の農園芸支柱用継手2は、予め、農園芸支柱用パイプ3の端部に取付固定されて使用される。即ち、図8,図10に示すように、この農園芸支柱用継手2の接続口21の外嵌筒部2bと内嵌筒部2cとの間に農園芸支柱用パイプ3の端部を嵌合して接着又は熱溶着することにより、予めこの農園芸支柱用継手2を農園芸支柱用パイプ3の端部に取付固定しておき、図13に示すように、この農園芸支柱用継手2の他方の接続口22の筒体2iに、接続すべき農園芸支柱の端部をキャップ1ごと差込んで接続する。なお、他方の接続口22の筒体2iには、他のキャップや栓体を取付けた農園芸支柱の端部を差込んで接続しても勿論よい。
【0023】
上記のように、予め農園芸支柱用継手2の接続口21の外嵌筒部2bと内嵌筒部2cとの間に農園芸支柱用パイプ3の端部を嵌合して接着又は熱溶着すると、外嵌筒部2bの内面2d、特に奥側のテーパー面2eと、農園芸支柱用パイプ3の外面が密着すると共に、内嵌筒部2cの外面2gと農園芸支柱用パイプ3の内面が密着するため、取付強度及び水密性が大幅に向上する。しかも、内嵌筒部2cは、農園芸支柱用パイプ3を嵌合するときに、溝状の切欠き2hによって縮径が可能であるため、農園芸支柱用パイプ3の嵌合作業を容易に行うことができ、嵌合した後は内嵌筒部2cが弾性復元力によって農園芸支柱用パイプ3の内面に圧接するため、取付強度や水密性が一層向上するようになる。そのため、農園芸支柱用継手2が農園芸支柱用パイプ3から脱落したり、農園芸支柱用パイプ3の内部に水が侵入することはなくなる。
【0024】
図9は本発明に係る農園芸支柱用継手の他の実施形態を示す断面図である。
【0025】
この農園芸支柱用継手20は、前述した農園芸支柱用継手2の両側に、農園芸支柱の端部を差込み接続するための前述した接続口22を更に二つ直角に設けた十字継手である。接続口21、接続口22の構成は前述した通りであるから、図9において同一部材に同一符号を付すにとどめ、重複説明を省略する。
【0026】
このような農園芸支柱用継手20は、予め、その接続口21の外嵌筒部2bと内嵌筒部2cとの間に農園芸支柱用パイプ3の端部を嵌合して接着又は熱溶着することにより、農園芸支柱用パイプ3の端部に取付固定しておき、他の3つの接続口22の筒体2iに、接続すべき農園芸支柱の端部をキャップ1ごとそれぞれ差込接続して使用される。なお、他の3つの接続口22の筒体2iには、他のキャップや栓体を取付けた農園芸支柱の端部を差込んで接続しても勿論よい。
【0027】
本発明の農園芸支柱用継手20は、上記のように複数の接続口21,22のうち、少なくとも一つの接続口21が外嵌筒部2bと内嵌筒部2cを有するものであればよく、また、接続口の数は、2つ以上6つ以下であれば幾つでもよい。
【0028】
図10は本発明に係る農園芸支柱の一実施形態を示す正面図、図11は同実施形態の農園芸支柱の縦断面図、図12は同実施形態の農園芸支柱を接続したところを示す正面図、図13は同実施形態の農園芸支柱の接続部分の縦断面図である。
【0029】
この農園芸支柱30は、農園芸支柱用パイプ3の両端に、前述の農園芸支柱用キャップ1と農園芸支柱用継手2を強固かつ水密的に取付固定したものである。この農園芸支柱30におけるパイプ3は、図11に示すように、金属パイプ3aの外面に樹脂被覆3bを施したもので、樹脂被覆3bの外面には多数の突起3cが形成されている。このため、この農園芸支柱用パイプ3は、強度、特に抗折強度等が大きく、樹脂被覆3bによって外面からの発錆を防止することができ、また、植物を結びつけるときに紐や線材が滑らないので所定の位置に結びつけることができる。農園芸支柱用パイプ3は、この実施形態のパイプに限定されるものではなく、例えば、金属パイプ3aの外面に錆止め等の塗装を施したものなども好ましく使用される。
【0030】
農園芸支柱用キャップ1の構成、農園芸支柱用継手2の構成、これらを農園芸支柱用パイプ3の両端に取付固定する方法等は、前述した通りであるので、図10〜図13において同一部材に同一符号を付すにとどめ、重複説明を省略する。
【0031】
この農園芸支柱30は、農園芸支柱用パイプ3の両端に前述した農園芸支柱用キャップ1と農園芸支柱用継手2を強固かつ水密的に取付固定したものであるから、これらのキャップ1や継手2が外れたり、水が農園芸支柱用パイプ3内に侵入したりする心配がなく、図12、図13に示すように、一端の農園芸支柱用継手2の接続口22に、接続すべき農園芸支柱の端部を農園芸支柱用パイプ3ごと差込むだけで、作業性良く確実に農園芸支柱を接続することができる。
【0032】
上記実施形態の農園芸支柱30は、農園芸支柱用パイプ3の両端に前述の農園芸支柱用キャップ1と農園芸支柱用継手2とを嵌合固定しているが、本発明の農園芸支柱は、農園芸支柱用パイプ3の一端に前述の農園芸支柱用継手2が嵌合固定されていれば、他端には必ずしも前述の農園芸支柱用キャップ1を嵌合固定する必要がなく、構造の異なる他のキャップを嵌合固定したり、栓体を嵌合固定してもよいものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の農園芸支柱用キャップの一実施形態を示す正面図である。
【図2】同実施形態の左側面図である。
【図3】同実施形態の右側面図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】本発明の農園芸支柱用継手の一実施形態を示す正面図である。
【図6】同実施形態の左側面図である。
【図7】同実施形態の右側面図である。
【図8】図6のB−B線断面図である。
【図9】図9は本発明に係る農園芸支柱用継手の他の実施形態を示す断面図である。
【図10】本発明に係る農園芸支柱の一実施形態を示す正面図である。
【図11】同実施形態の農園芸支柱の縦断面図である。
【図12】同実施形態の農園芸支柱を接続したところを示す正面図である。
【図13】同実施形態の農園芸支柱の接続部分の縦断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 農園芸支柱用キャップ
1b,2b 外嵌筒部
1c,2c 内嵌筒部
1d,2d 外嵌筒体の内面
1e,2e テーパー面
1g,2g 内嵌筒体の外面
1h,2h 溝状の切欠き
2,20 農園芸支柱用継手
21,22 接続口
3,30 農園芸支柱用パイプ
3a 金属パイプ
3b 樹脂被覆

【特許請求の範囲】
【請求項1】
農園芸支柱用パイプの端部に嵌着されるキャップであって、農園芸支柱用パイプの外面に合致する内面を備えた外嵌筒部と、農園芸支柱用パイプの内面に合致する外面を備えた内嵌筒部とを具備し、内嵌筒部の軸心線に平行する溝状の切欠きが内嵌筒部に少なくとも一つ形成されていることを特徴とする農園芸支柱用キャップ。
【請求項2】
農園芸支柱用パイプの端部を差込接続する接続口が複数設けられた継手であって、その少なくとも一つの接続口が、農園芸支柱用パイプの外面に合致する内面を備えた外嵌筒部と、農園芸支柱用パイプの内面に合致する外面を備えた内嵌筒部とを具備し、内嵌筒部の軸心線に平行する溝状の切欠きが内嵌筒部に少なくとも一つ形成されていることを特徴とする農園芸支柱用継手。
【請求項3】
農園芸支柱用パイプの一端を、請求項2に記載された農園芸支柱用継手の接続口の外嵌筒部と内嵌筒部との間に嵌合固定すると共に、キャップ又は栓体を農園芸支柱用パイプの他端に嵌合固定したことを特徴とする農園芸支柱。
【請求項4】
キャップが請求項1に記載の農園芸支柱用キャップであって、その外嵌筒部と内嵌筒部との間に農園芸支柱用パイプの他端を嵌合固定したことを特徴とする請求項3に記載の農園芸支柱。
【請求項5】
農園芸支柱用パイプが金属製であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の農園芸支柱。
【請求項6】
農園芸支柱用パイプの少なくとも外面が樹脂被覆又は塗装されていることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の農園芸支柱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−143517(P2007−143517A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−345096(P2005−345096)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000108719)タキロン株式会社 (421)
【Fターム(参考)】