説明

配管洗浄システム、配管洗浄方法

【課題】サイフォン力を利用して排水を促進するサイフォン排水システムに用いられる配管洗浄システム、及び、配管洗浄方法を提供する。
【解決手段】第1接続部材61及び第2接続部材63を、サイフォン排水管22A、22Bの各上流側端部及び下流側端部と接続させると、サイフォン排水管22A、22B、第1接続部材61、及び第2接続部材63により、環状流路68が構成される。循環用接続部62A、62Bには、循環装置66が接続され、循環装置66により環状流路68内の洗浄液が循環させられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイフォン力を利用して排水を促進するサイフォン排水システムに用いられる配管洗浄システム、及び、配管洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、排水管の洗浄に関して、高圧で水を排水管へ送り込む高圧洗浄方法、ブラシなどを用いて機械的に洗浄する方法、などが知られている。高圧洗浄方法では、排水管内の圧力変動が大きく、トラップでの封水の噴出、破封が発生することから、特に集合住宅においては、複数の区画住居に洗浄の影響があり、単独住居での洗浄が困難ということがある。また、ブラシを用いた洗浄方法については、枝管部分や屈曲部分の洗浄が困難ということがある。
【0003】
また、特許文献1には、洗浄液を循環させて配管系統の洗浄を行う洗浄方法が記載されている。このような洗浄液による洗浄方法は、前述の高圧洗浄方法のように水圧を高くする必要がなく、封水の逆流が発生しない。しかしながら、特許文献1に記載の方法では、ビル全体に及ぶ配管系統を洗浄することになり、特定の区画部分のみの洗浄をすることはできない。
【0004】
ところで、近年、従来の勾配排水システムに代わって、サイフォン排水システムが提案されている。サイフォン排水システムは、特許文献2に記載されるように、水回り器具とサイフォン排水管を含んで構成されており、サイフォン排水管の垂下部をなす竪管にて発生するサイフォン力(負圧力)を利用して、水回り器具からの排水効率を向上させるシステムである。
【0005】
このような、サイフォン排水システムにおいても、従来の勾配排水システムと同様に、排水管の洗浄が必要である。サイフォン排水システムは、従来の勾配排水システムと異なる構造、特徴を有しており、サイフォン排水システムに適した洗浄方法や洗浄システムが求められることになる。
【特許文献1】特開平10−15513号公報
【特許文献2】特開平6−42019号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事実に鑑みてなされたものであり、サイフォン排水システムにおいて、容易に配管の洗浄を行うことの可能な、配管洗浄システム、及び、配管洗浄方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に記載の配管洗浄システムは、サイフォン排水システムに用いられる配管洗浄システムであって、複数の水回り器具と1の排水立て管との間に配置された複数の配管と、前記複数の配管の1の配管と他の配管の前記水回り器具側の端部同士及び前記排水立て管側の端部同士を接続して、前記1の配管と他の配管とを互いに連通させて環状流路を構成する接続部材と、前記環状流路と接続され、前記環状流路内で洗浄液を循環させる循環手段と、を備えている。
【0008】
上記構成の配管洗浄システムでは、複数の水回り器具と1の排水立て管との間に配置された複数の配管の洗浄が行われる。ここでの配管には、竪管、横引き管など含むサイフォン排水管、通気用に設けられる通気管などが含まれる。
【0009】
洗浄する際には、接続部材により、複数の配管の1の配管と他の配管の水回り器具側の端部同士及び排水立て管側の端部同士を各々接続する。これにより、1の配管と他の配管とが互いに連通して環状流路が構成される。この環状流路へ洗浄液を供給して、循環手段により環状流路内で洗浄液を循環させる。ここでの循環手段には、ポンプ、曝気装置などを用いることができる。
【0010】
上記構成によれば、最低で2本の配管を用いて環状流路を構成することができるので、容易に配管を洗浄することができる。
【0011】
このように、環状流路内で洗浄液を循環させることにより、配管を容易に洗浄することができる。
【0012】
本発明の請求項2に記載の配管洗浄システムは、前記複数の水回り器具からの排水を一時貯留する貯留槽が設けられ、前記複数の配管はこの貯留槽と前記排水立て管との間に配置され上流側が前記貯留槽と接続されていること、を特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、貯留槽に接続された複数の配管の端部を、貯留槽から取り外して接続部材と接続させることにより、容易に1の配管と他の配管との接続を行うことができる。
【0014】
本発明の請求項3に記載の配管洗浄システムは、前記複数の配管にはサイフォン排水管が含まれていること、を特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項4に記載の配管洗浄システムは、前記複数の配管には通気管が含まれていること、を特徴とする。
【0016】
本発明の請求項5に記載の配管洗浄システムは、前記接続部材の各配管端部との接続部が、各配管端部との接続後に取り外し可能な接続構造とされていること、を特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項6に記載の配管洗浄システムは、前記接続構造が、差し込み動作のみによって連結可能なワンタッチ接続構造または袋ナット継手構造とされていること、を特徴とする。
【0018】
ここで、差し込み動作のみによって連結可能なワンタッチ接続構造とは、いわゆるワンタッチ方式の接続構造であり、例えば特開平5−256390号公報に記載されているような管継手を用いることができる。このような接続構造とすることにより、容易に洗浄用の環状流路を構成することができる。
【0019】
本発明の請求項7に記載の配管洗浄方法は、サイフォン排水システムに用いられる配管洗浄方法であって、複数の水回り器具と1の排水立て管との間に配置された複数の配管の1の配管と他の配管の前記水回り器具側の端部同士及び前記排水立て管側の端部同士を接続して、前記1の配管と他の配管とを互いに連通させて環状流路を構成し、前記環状流路内へ洗浄液を供給し、供給された前記洗浄液を前記環状流路内で循環させて配管を洗浄するものである。
【0020】
上記の配管洗浄方法では、複数の配管の1の配管と他の配管の端部同士を接続して、1の配管と他の配管とを互いに連通させて環状流路を構成する。そして、構成された環状流路内へ洗浄液を供給し、供給された洗浄液を環状流路内で循環させて配管を洗浄する。
【0021】
上記配管洗浄方法によれば、最低で2本の配管を用いて環状流路を構成して、容易に配管を洗浄することができる。
【0022】
本発明の請求項8に記載の配管洗浄方法は、前記複数の配管の上流側には、前記複数の水回り器具からの排水を一時貯留すると共に前記配管へ排水を排出する貯留槽が設置されていること、を特徴とする。
【0023】
このように、貯留槽が設置されたサイフォン排水システムでは、複数の配管が貯留槽に接続されているので、これらの配管の端部を貯留槽から取り外して容易に接続させることができる。
【0024】
本発明の請求項9に記載の配管洗浄方法は、前記1の配管及び他の配管の少なくとも1本はサイフォン排水管であること、を特徴とする。
【0025】
また、本発明の請求項10に記載の配管洗浄方法は、前記1の配管はサイフォン排水管であり、他の配管は通気管であること、を特徴とする。
【0026】
本発明の請求項11に記載の配管洗浄方法は、洗浄中に前記循環流路内で前記洗浄液の循環方向を変化させること、を特徴とする。
【0027】
このように、洗浄中に循環流路内で洗浄液の循環方向を変化させることにより、洗浄液が循環流路内で攪拌され、配管の内壁をより効果的に洗浄することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明は上記のように環状流路を構成して、容易に配管の洗浄を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づき説明する。図1には、本実施形態に係るサイフォン排水システムの全体構成が概略図にて示されている。
【0030】
本実施形態に係るサイフォン排水システム10は、サイフォン力を利用して水回り器具からの排水を効率よく排出する排水システムである。
【0031】
本実施形態では、サイフォン排水システムを、複数階で構成された集合住宅に用いた例について説明する。なお、サイフォン排水システムは、集合住宅に好適に用いられるが、集合住宅以外の戸建て住宅や工場等にも用いることができる。
【0032】
図1に示すように、サイフォン排水システム10は、排水を下方へ流す排水立て管12を備えている。この排水立て管12は、集合住宅の上下方向(縦方向)に延設され、集合住宅の各階の床スラブ14を貫いている。
【0033】
集合住宅の各階の各戸には、複数の水回り器具16が設けられており、この水回り器具16には、水回り器具16から排出される排水を流す排水導入管18の一端がそれぞれ接続されている。排水導入管18の他端は、貯留槽50と接続されている。排水導入管18は、貯留槽50側が低くなるように勾配をもって配設されている。
【0034】
貯留槽50は、水廻り器具16からの排水を一時貯留するためのものである。貯留槽50の内部には、図2に示すように、貯留空間52が構成されている。貯留空間52は、仕切部材54によって3つの個別貯留部52A、52B、52Cに区画されている。前述した水廻り器具16からの複数の排水導入管18A〜18Cは、個別貯留部52A、52B、52C、へ各々連結されている。
【0035】
貯留槽50の個別貯留部52A、52B、52Cには、接続部51A、51B、51Cが設けられ、各々にサイフォン排水管22A、22B、22C(これらをまとめて「サイフォン排水管22」という。サイフォン排水管22は、接続端24Eで接続部51A、51B、51Cと接続されている。接続端24Eと接続部51A、51B、51Cとは、取り外し可能とされている。
【0036】
サイフォン排水管22は、図1に示すように、床スラブ14に沿って配設される横引き管24と、この横引き管24と連通する竪管26とを備えて構成されている。横引き管24の上流側は、貯留槽50と接続され、床スラブ14上で水平方向に無勾配で配設されている。横引き管24と連通する竪管26は、排水立て管12に沿って、上下方向(鉛直方向)に配設されている。
【0037】
竪管26は、図3に示すように、合流部継手40を介して排水立て管12と連結されている。竪管26は、接続端26Eで合流部継手40と取り外し可能に接続されている。合流部継手40は、竪管26からの排水を排水立て管12へ合流させる。
【0038】
横引き管24及び竪管26は、合流部継手40までは他の排水管と途中で合流することなく、連続した排水管で構成され、排水立て管12へ排水を導くようになっている。また、横引き管24及び竪管26は、排水が満流で流れるように管の内径が設定されている。横引き管24内の排水には、サイフォン水頭Hsのエネルギーにより、排水方向へ向かうサイフォン力が作用される。
【0039】
図1に示すように、貯留槽50には、さらに、通気管30が接続されている。通気管30は、合流部継手40を介して排水立て管12と連結されている。
【0040】
図4(B)には、サイフォン排水管22を洗浄するための配管洗浄システム60の概略構成が示されている。配管洗浄システム60は、サイフォン排水管22、第1接続部材61、第2接続部材63、及び、循環装置66を備えている。
【0041】
第1接続部材61は、一端及び他端が、サイフォン排水管22(横引き管24)の接続端24Eと接続可能な上流側接続端61Aとされ、2つの上流側接続端61A間に上流側接続管部62を有している。上流側接続端61Aは、着脱可能ないわゆるワンタッチ(ワンプッシュ)式の接続構造とされている。ワンタッチ(ワンプッシュ)式の接続構造とは、差し込み動作のみで接続端24Eと係合により接続される構造を有するものである。取り外しの際には、専用治具を用いたり分解したりすることにより、係合を解除して取り外すことができる。上流側接続管部62には、循環装置66を接続するための循環用接続部62A、62Bが構成されている。なお、本実施形態では、上流側接続端61Aをワンタッチ式の接続構造を有するものとしたが、袋ナット継手構造のものを用いることもできる。
【0042】
また、第2接続部材63は、一端及び他端が、サイフォン排水管22(竪管26)の接続端26Eと接続可能な下流側接続端63Aとされ、2つの下流側接続端63A間に下流側接続管部64を有している。下流側接続端63Aは、着脱可能ないわゆるワンタッチ(ワンプッシュ)式の接続構造とされている。
【0043】
第1接続部材61及び第2接続部材63を、複数のサイフォン排水管22のうちの、例えば、サイフォン排水管22A、22Bの各上流側端部及び下流側端部と接続させると、サイフォン排水管22A、22B、第1接続部材61、及び第2接続部材63により、環状流路68が構成される。
【0044】
循環用接続部62A、62Bには、循環装置66が接続されている。循環装置66は、送液を行うためのポンプを備えており、環状流路68内で洗浄液を循環させることができる。
【0045】
次に、上記サイフォン排水システム10のサイフォン排水管22の洗浄について説明する。
【0046】
サイフォン排水管22を洗浄する際には、まず、図4(A)に示すように、サイフォン排水管22A、22Bの接続端24E及び接続端26Eを、貯留槽50、合流部継手40から各々取り外す。そしてサイフォン排水管22A、22Bの接続端24Eを第1接続部材61の上流側接続端61Aと接続すると共に、接続端26Eを第2接続部材63の下流側接続端63Aと接続し、環状流路68を構成する(図4(B)参照)。
【0047】
次に、環状流路68へ、洗浄液を供給する。洗浄液の供給は、循環用接続部62Aを循環装置66に接続すると共に、循環用接続部62Bを洗浄液供給用の管に接続し、循環装置66を作動させることにより行うことができる。洗浄液を供給した後、循環用接続部62Bを循環装置66に接続し、循環装置66を作動させて、環状流路68内で洗浄液を循環させる。これにより、サイフォン排水管22A、22Bの内壁を洗浄することができる。所定時間経過後、循環装置66での送液方向を逆方向に変えて洗浄液を逆方向に循環させる。これにより、環状流路68内で洗浄液が攪拌され、サイフォン排水管22A、22Bの内壁をより効果的に洗浄することができる。
【0048】
洗浄液の循環方向の変更を繰り返して洗浄が終了した後、洗浄液を回収する。洗浄液の回収は、循環用接続部62Aを洗浄液回収用の管に接続し、循環装置66を作動させることにより行うことができる。
【0049】
サイフォン排水管22Cの洗浄については、洗浄済みのサイフォン排水管22Aまたは22Bのいずれかと接続させて洗浄を行うこともできるし、通気管30と接続して、洗浄を行うこともできる。通気管30を用いる場合にも、前述と同様にして、第1接続部材61の上流側接続端61A及び第2接続部材63の下流側接続端63Aを、通気管30の両端に各々接続すればよい。
【0050】
本実施形態によれば、集合住宅であっても、他の住戸の配管に影響を及ぼすことなく簡易にサイフォン排水管22の洗浄を行うことができる。また、サイフォン排水管22の両端を第1接続部材61及び第2接続部材63を用いて接続するだけで、仮設で特別な洗浄用配管を用いることなく、簡単に環状流路68を構成することができる。また、環状流路68内を満たすだけの洗浄液の量であれば、比較的少量の洗浄液で足りる。
【0051】
このように環状流路68が構成できるのは、サイフォン排水システム10において、サイフォン排水管22が、合流部継手40まで他の排水管と途中で合流することなく、連続した排水管で構成されているためである。在来の勾配排水システムでは、排水管は排水立て管に合流するまでの途中で他の排水管と合流されており、環状の流路を構成することは困難である。
【0052】
また、本実施形態によれば、1つの水回り器具に1本のサイフォン排水管22が対応する構成とされているので、水回り器具16からの排水の種類(例えば、台所排水であれば油が多く含まれているなど)に応じて、適切な洗浄液を選択することができ、より効率的に洗浄を行うことができる。
【0053】
なお、本実施形態では、貯留槽50の設置されたサイフォン排水システムに、本発明を適用した例について説明したが、貯留槽50を有さず、水回り器具16に直接サイフォン排水管22が接続されたサイフォン排水システムにも、本発明を適用することができる。特に、貯留槽50を備える場合には、複数のサイフォン排水管22の上流側端部も隣接した位置に配置されることから、第1接続部材61での接続を容易に行うことができる。
【0054】
また、本実施形態では、横引き管24及び竪管26を含むサイフォン排水管22全体で環状流路68を構成したが、サイフォン排水管22の一部、例えば、横引き管24のみ、竪管26のみで、環状流路を構成してもよい。例えば、横引き管24のみの洗浄を行う場合には、図6(A)に示す横引き管24の竪管26側の端部を取り外し、図6(B)に示すように、第2接続部材63と接続させて環状流路69を構成すればよい。
【0055】
また、本実施形態では、サイフォン排水管、通気管の洗浄について説明したが、従来排水システムとは異なる、圧送排水(強制排水)システム、真空排水(バキューム排水)システムに代表される、無勾配排水、小径排水等の他の排水システムにおける配管の洗浄の際にも、同様の接続部材で複数の配管を接続して環状流路を構成し、洗浄液を循環させることにより配管の洗浄を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本実施形態に係るサイフォン排水システムの全体構成を示す概略図である。
【図2】本実施形態に係る貯留槽の内部、及びサイフォン排水管との接続部を示す斜視図である。
【図3】本実施形態に係るサイフォン排水管の合流部継手との接続部分を示す斜視図である。
【図4】本実施形態に係る配管洗浄システムの概略を示す図である。
【図5】本実施形態に係るサイフォン排水システムの変形例の全体構成を示す概略図である。
【図6】本実施形態に係る配管洗浄システムの変形例の概略を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
10 サイフォン排水システム
12 排水立て管
16 水回り器具
22 サイフォン排水管
24 横引き管
24E 接続端
26 竪管
26E 接続端
30 通気管
40 合流部継手
50 貯留槽
52 貯留空間
52A 個別貯留部
60 配管洗浄システム
61 第1接続部材
61A 上流側接続端
62 上流側接続管部
62A 循環用接続部
62B 循環用接続部
63 第2接続部材
63A 下流側接続端
64 下流側接続管部
66 環状流路
66 循環装置
68 環状流路
69 環状流路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイフォン排水システムに用いられる配管洗浄システムであって、
複数の水回り器具と1の排水立て管との間に配置された複数の配管と、
前記複数の配管の1の配管と他の配管の前記水回り器具側の端部同士及び前記排水立て管側の端部同士を接続して、前記1の配管と他の配管とを互いに連通させて環状流路を構成する接続部材と、
前記環状流路と接続され、前記環状流路内で洗浄液を循環させる循環手段と、
を備えた配管洗浄システム。
【請求項2】
前記複数の水回り器具からの排水を一時貯留する貯留槽が設けられ、前記複数の配管はこの貯留槽と前記排水立て管との間に配置され上流側が前記貯留槽と接続されていること、を特徴とする請求項1に記載の配管洗浄システム。
【請求項3】
前記複数の配管にはサイフォン排水管が含まれていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の配管洗浄システム。
【請求項4】
前記複数の配管には通気管が含まれていること、を特徴とする請求項2または請求項3に記載の配管洗浄システム。
【請求項5】
前記接続部材の各配管端部との接続部が、各配管端部との接続後に取り外し可能な接続構造とされていること、を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の配管洗浄システム。
【請求項6】
前記接続構造が、差し込み動作のみによって連結可能なワンタッチ接続構造または袋ナット継手構造とされていること、を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の配管洗浄システム。
【請求項7】
サイフォン排水システムに用いられる配管洗浄方法であって、
複数の水回り器具と1の排水立て管との間に配置された複数の配管の1の配管と他の配管の前記水回り器具側の端部同士及び前記排水立て管側の端部同士を接続して、前記1の配管と他の配管とを互いに連通させて環状流路を構成し、
前記環状流路内へ洗浄液を供給し、
供給された前記洗浄液を前記環状流路内で循環させて配管を洗浄する、配管洗浄方法。
【請求項8】
前記複数の配管の上流側には、前記複数の水回り器具からの排水を一時貯留すると共に前記配管へ排水を排出する貯留槽が設置されていること、を特徴とする請求項7に記載の配管洗浄方法。
【請求項9】
前記1の配管及び他の配管の少なくとも1本はサイフォン排水管であること、を特徴とする請求項7または請求項8に記載の配管洗浄方法。
【請求項10】
前記1の配管はサイフォン排水管であり、他の配管は通気管であること、を特徴とする請求項7または請求項8に記載の配管洗浄方法。
【請求項11】
洗浄中に前記循環流路内で前記洗浄液の循環方向を変化させること、を特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の配管洗浄方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−297819(P2008−297819A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−145770(P2007−145770)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】