説明

間仕切パネルにおけるオプション取付装置

【課題】上下に複数の横目地部を備えた間仕切パネルに、横目地部を利用して他の間仕切パネル又は他の部品を前面側からの作業のみで簡単に取付けることが可能な間仕切パネルにおけるオプション取付装置を提供する。
【解決手段】横目地部に臨む位置に横方向に所定間隔で複数の係合孔22を形成し、単数又は横並びの複数の係合孔22に係着金具46を係着し、係着金具46を利用してオプションを取付ける。係着金具46は、互いに左右逆向きの係止爪53,58を有する第1フック金具48と第2フック金具49、及び第1フック金具48と第2フック金具49を一体化する本体金具50とからなり、第1フック金具と第2フック金具の各係止爪53,58を同一の係合孔22にそれぞれ係止した状態で、本体金具50でネジ止め一体化してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間仕切パネルにおけるオプション取付装置に係わり、更に詳しくは上下に複数の横目地部を備えた間仕切パネルに他の間仕切パネル又は他の部品を取付けるためのオプション取付装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1に開示されるように、間仕切パネルの縦枠同士を連結し、あるいは隣接する間仕切パネルを支柱を介して連結し、間仕切パネルの縦枠又は支柱に設けた係止孔に、ブラケットのフックを係止し、該ブラケットに机天板を載置して固定するとともに、適宜な縦枠又は支柱に脚部材を取付けて自立するようにした構造の机天板付き間仕切装置は公知である。
【0003】
通常、間仕切パネルに他の間仕切パネルを連結してL字状、T字状又は十文字状の配置にするには、間仕切パネルの直線連結に供した縦枠又は支柱を用いたり、コーナー支柱を用いて連結する。例えば、特許文献2には、直線的に隣接する間仕切パネルの縦枠同士を接合し、クランプ装置を用いて互いに引き付けて連結し、両間仕切パネルのパネル板の間に形成される縦目地部に両縦枠が作る係合溝を利用し、T字状に配置した他の間仕切パネルの縦枠を同じくクランプ装置を用いて引き付けて連結する構造が開示されている。このように、間仕切装置においては、パネル板間の縦目地部に臨む係合溝や係止孔を利用して、間仕切パネルの他、棚板ブラケット、照明器具の支持具等のオプションを連結することが一般的である。
【0004】
一方、特許文献3には、上下方向に複数の単位パネルを積み重ねて所望の高さの間仕切パネルを構成する間仕切装置において、上下の単位パネル間に形成される横目地部をハンギング溝とし、該ハンギング溝を利用して他の間仕切パネルをT字状に連結する構造が開示されている。具体的には、間仕切パネルの横方向の任意の位置において、上下の複数のハンギング溝に連結フックのフック片を係止した後、連結ポストの受入溝内に前記連結フックを収容してネジ止めし、間仕切パネルの表面に沿って連結ポストを取付ける。そして、他の間仕切パネルを前記連結ポストと連結するのである。
【0005】
しかし、特許文献2に記載のものは、他の間仕切パネルやオプションを取付ける位置が縦目地部に限定される。一方、特許文献3に記載のものは、横目地部を利用するので、間仕切パネルの横方向の任意の位置に他の間仕切パネルやオプションを取付けることができるが、連結ポストに連結フックをネジで引き付け、連結フックのフック片とハンギング溝との接触摩擦抵抗及び連結ポストの端面と間仕切パネルの表面との接触摩擦抵抗で連結ポストの横方向の変位を規制する構造であるので、ネジが緩んだり、大きな力が横方向から加わると、連結ポストの位置がずれる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−128753号公報
【特許文献2】特開平10−102638号公報
【特許文献3】特開2010−106624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、上下に複数の横目地部を備えた間仕切パネルに、横目地部を利用して他の間仕切パネル又は他の部品を前面側からの作業のみで簡単に取付けることが可能な間仕切パネルにおけるオプション取付装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前述の課題解決のために、上下に複数の横目地部を備えた間仕切パネルに、該横目地部を利用して他の間仕切パネル又は他の部品を取付けることが可能な間仕切パネルにおけるオプション取付装置において、前記横目地部に臨む位置に横方向に所定間隔で複数の係合孔を形成し、単数又は横並びの複数の係合孔に係着金具を係着し、該係着金具を利用してオプションを取付けることを特徴とする間仕切パネルにおけるオプション取付装置を構成した(請求項1)。
【0009】
ここで、両側の縦枠間に複数の横枠を備えたフレームの少なくとも表面側に、パネル板を装着するとともに、上端の横枠に笠木を装着し、少なくとも前記パネル板と笠木との間に横目地部を形成し、該横目地部に臨む横枠及び縦枠に形成した前記係合孔に係着金具を係着し、該係着金具を利用してオプションを取付けるのである(請求項2)。
【0010】
あるいは、両側の縦枠間に複数の横枠を備えたフレームの少なくとも表面側に、上下に複数のパネル板を装着するとともに、上端の横枠に笠木を装着し、前記パネル板と笠木との間及び上下のパネル板間に横目地部を形成し、該横目地部に臨む横枠及び縦枠に形成した係合孔に係着金具を係着し、該係着金具を利用してオプションを取付けるのである(請求項3)。
【0011】
あるいは、上下に位置する複数の横目地部に臨む横枠及び縦枠に形成した係合孔に、それぞれ係着金具を係着し、上下に位置する複数の係着金具に渡って連結杆を上下方向に取付けるとともに、該連結杆を利用してオプションを取付けることがより好ましい(請求項4)。
【0012】
更に、前記係着金具は、互いに左右逆向きの係止爪を有する第1フック金具と第2フック金具、及び前記第1フック金具と第2フック金具を一体化する本体金具とからなり、前記第1フック金具と第2フック金具の各係止爪を同一の前記係合孔又は横並びの異なる前記係合孔にそれぞれ係止した状態で、前記本体金具でネジ止め一体化してなることがより好ましい(請求項5)。
【発明の効果】
【0013】
以上にしてなる請求項1に係る発明の間仕切パネルにおけるオプション取付装置は、上下に複数の横目地部を備えた間仕切パネルに、該横目地部を利用して他の間仕切パネル又は他の部品を取付けることが可能な間仕切パネルにおけるオプション取付装置において、前記横目地部に臨む位置に横方向に所定間隔で複数の係合孔を形成し、単数又は横並びの複数の係合孔に係着金具を係着し、該係着金具を利用してオプションを取付けるので、前記係合孔の位置によって制限されるが、係着金具を任意の係合孔を選んで係止すれば、間仕切パネルの表面の横方向所望位置に他の間仕切パネル又は他の部品を、横方向に変位することがなく確実に取付けることができる。
【0014】
請求項2によれば、両側の縦枠間に複数の横枠を備えたフレームの少なくとも表面側に、パネル板を装着するとともに、上端の横枠に笠木を装着し、少なくとも前記パネル板と笠木との間に横目地部を形成し、該横目地部に臨む横枠及び縦枠に形成した前記係合孔に係着金具を係着し、該係着金具を利用してオプションを取付け、請求項3によれば、両側の縦枠間に複数の横枠を備えたフレームの少なくとも表面側に、上下に複数のパネル板を装着するとともに、上端の横枠に笠木を装着し、前記パネル板と笠木との間及び上下のパネル板間に横目地部を形成し、該横目地部に臨む横枠及び縦枠に形成した係合孔に係着金具を係着し、該係着金具を利用してオプションを取付けるので、通常の間仕切パネルの機能を損なうことがなく、横目地部設けた係合孔に係着金具を係着することで、間仕切パネルの表面の横方向所望位置にオプションを取付けることができる。
【0015】
請求項4によれば、上下に位置する複数の横目地部に臨む横枠及び縦枠に形成した係合孔に、それぞれ係着金具を係着し、上下に位置する複数の係着金具に渡って連結杆を上下方向に取付けるとともに、該連結杆を利用してオプションを取付けるので、取付強度が格段に向上し、間仕切パネルのような大型のオプションでも確実にT字状に連結することができる。
【0016】
請求項5によれば、前記係着金具は、互いに左右逆向きの係止爪を有する第1フック金具と第2フック金具、及び前記第1フック金具と第2フック金具を一体化する本体金具とからなり、前記第1フック金具と第2フック金具の各係止爪を同一の前記係合孔又は横並びの異なる前記係合孔にそれぞれ係止した状態で、前記本体金具でネジ止め一体化してなるので、係着金具の係合孔への係着作業が容易であり、また係合孔に係止した状態で第1フック金具と第2フック金具を本体金具でネジ止め一体化した後には、係合孔から脱落する恐れが全くなくなるばかりでなく、横方向のガタツキも抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明を適用する間仕切パネルを備えたパネルデスクシステムの簡略分解斜視図である。
【図2】パネルデスクシステムの一例を示し、対面フラットデスク態様の斜視図である。
【図3】パネルデスクシステムの一例を示し、中間にフロントパネルを備えた対面デスク態様の斜視図である。
【図4】パネルデスクシステムの一例を示し、高さの異なるフロントパネルを備え、一側に側面パネルを供えた片面デスク態様の斜視図である。
【図5】間仕切パネルの表面側に他の間仕切パネルをT字状に連結した部分を有するパネルデスクシステムの一例を示す斜視図である。
【図6】パネルフレームの縦枠に支持脚を取付ける構造を示す分解斜視図である。
【図7】同じくパネルフレームの縦枠に支持脚を取付けた状態の一部省略平面図である。
【図8】連結したパネルフレームの両縦枠に渡って支持脚を取付ける構造を示す分解斜視図である。
【図9】同じく連結したパネルフレームの両縦枠に渡って支持脚を取付けた状態の一部省略平面図である。
【図10】支持脚をパネルフレームの縦枠に取付けるための脚連結金具を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は正面図を示している。
【図11】パネルフレームの縦枠に支持脚を取付けた状態の斜視図である。
【図12】パネルフレームの上端に延長フレームを連設する構造を示す分解斜視図である。
【図13】配線ダクトの構造を示す部分断面図である。
【図14】パネルフレームの上方に複数の延長フレームを積み重ね、表裏両面にパネル板を装着して構成した間仕切パネルの正面図である。
【図15】同じく上下のパネル板の間に形成される横目地部の部分拡大正面図である。
【図16】間仕切パネルの横目地部に臨む左右中間部の係合孔を利用してオプション、例えば他の間仕切パネルの縦枠を連結する構造を、パネル板を省略して示す分解斜視図である。
【図17】同じく中間部での連結構造を示し、(a)は分解拡大斜視図、(b)組み合わせた状態の拡大斜視図である。
【図18】間仕切パネルの横目地部に臨む左右一端部の係合孔を利用してオプション、例えば他の間仕切パネルの縦枠を連結する構造を、パネル板を省略して示す分解斜視図である。
【図19】同じく端部での連結構造を示し、(a)は分解拡大斜視図、(b)組み合わせた状態の拡大斜視図である。
【図20】同じく間仕切パネルの表面側に他の間仕切パネルをT字状に連結した場合の連結部を示す部分側面図である。
【図21】天板上位にサイドパネルを取付けた状態の側面図である。
【図22】サイドパネルの分解斜視図である。
【図23】同じくサイドパネルの分解斜視図である。
【図24】サイドパネルの後部をフロントパネルブに支持する構造を示す部分分解側面図である。
【図25】天板上面に取付けたレール部材にサイドパネルの下部を連結する構造を示す部分分解側面図である。
【図26】天板上位にサイドパネルを取付けた状態の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明に係る間仕切パネルを用いてデスクを構成するパネルデスクシステムの構成部材を示す分解斜視図、図2〜図4はパネルデスクシステムの態様例を示し、図6〜図13はパネルデスクシステムの基本構成を示し、図14〜図20はオプション取付装置の具体例を示し、図中符号1はパネルフレーム、2は端部脚、3は支持脚、4はパネル脚、5は天板、6はダクトカバー、7は上部配線受け、8は下部配線受け、9は幕板、10は延長フレーム、11はパネル板、12は笠木、13は側カバーをそれぞれ示している。
【0019】
本実施形態に係るパネルデスクシステムは、図1に示すように、複数のパネルフレーム1,…を側方へ連結し、端部に位置する前記パネルフレーム1の縦枠14に前記端部脚2を取付けるとともに、中間に位置する前記パネルフレーム1の縦枠14に支持脚3,…を取付け、そして前記端部脚2と支持脚3の上位及び隣接する両側の支持脚3,3の上位に天板5を載置して固定する。前記天板5の後端と前記パネルフレーム1との間にダクト開口15を設けて、該ダクト開口15にダクトカバー6を開閉可能に設けている。また、前記ダクト開口15の下方で、前記パネルフレーム1の前面側に上部配線受け7と下部配線受け8とを取付け、その前面側に着脱可能且つ開閉可能に幕板9を取付けて配線装置を構成している。また、前記支持脚3には、必要に応じてパネル脚4を連結一体化し、あたかも端部脚2のように構成することも可能である。
【0020】
図2及び図3は、前記パネルフレーム1の両側に対称に天板5,5を配置した対面デスク態様を示している。本発明では、前記パネルフレーム1の高さは、その上端に笠木12を取付けた状態で、該笠木12の上面と前記天板5の上面とが略面一になるように設定されている。つまり、図2のように、前記パネルフレーム1の上端に笠木12を取付け、前記天板5の後端との間に設けたダクト開口15に前記ダクトカバー6を装着することにより、対面フラットデスク態様となる。また、図3のように、前記パネルフレーム1の上端に延長フレーム10を連結し、該延長フレーム10の表裏両面にパネル板11,11を取付けるとともに、該延長フレーム10の上端に笠木12、側端に側カバー13を取付けることにより、対面した天板5,5の中間に目隠し機能を有するフロントパネル部16を設けることができる。尚、前記パネルフレーム1の上端に笠木12を取付けた場合も、延長フレーム10とパネル板11とを取付けた場合も、前記ダクト開口15にはダクトカバー6を取付けることが可能である。尚、本発明は、このようなパネルデスクシステムのフロントパネル部16に限らず、一般の間仕切パネルにも適用できるものである。
【0021】
次に、各部の詳細を説明する。前記パネルフレーム1は、図1、図6及び図12に示すように、両側に縦枠14,14を有し、両縦枠14,14の上端部間に上横枠17と下部間に下横枠18を縦枠14の下端部を余して固着した構造である。前記上横枠17と下横枠18の表裏方向の厚さは縦枠14よりも約5mm程度狭く設定し、該パネルフレーム1の両縦枠14,14の表面側に前記パネル板11を装着した際に、前記上横枠17及び下横枠18とパネル板11の裏面との間の隙間を利用してコードを配線できるようにしている。前記両縦枠14,14の下端には、高さ調節可能なアジャスター19,19を設けている。そして、両縦枠14,14の表裏両面には、前記パネル板11の背面両側上下部に突設した係合部を係合して取付けるための開口20,…を上下方向に所定ピッチで形成するとともに、上下部と中間部に左右一対の係止孔21,21を形成している。また、前記上横枠17と下横枠18の表裏両面で上縁に沿って横方向に一定間隔で横長の係合孔22,…を形成し、該係合孔22,…は上下パネル板11,11の間及びパネル板11の上端と笠木12の間の横目地部23に露出するようになっている(図3及び図4参照)。また、前記横目地部23に臨む縦枠14の端部にも横幅の狭い係合孔22を形成している。前記パネルフレーム1,1同士は、互いの縦枠14,14の端面を接合した状態で、貫通したボルトとナットで側方へ連結する。この連結構造は、間仕切パネルの連結構造と同じである。
【0022】
前記延長フレーム10は、図1及び図12に示すように、両側の縦枠24,24の上端部間に上横枠25を固着するとともに、下端部間に下横枠26を固着し、該縦枠24には前記縦枠14と同様に開口20,…を形成し、上横枠25と縦枠24にも前記上横枠17と縦枠14と同様に係合孔22,…を形成している。更に、前記延長フレーム10の両縦枠24,24の下端には、前記パネルフレーム1の両縦枠14,14の上端開口に嵌合する嵌合部27,27を下方へ向けて延設している。そして、前記パネルフレーム1の上に延長フレーム10を連結するには、前記延長フレーム10の両嵌合部27,27をパネルフレーム1の両縦枠14,14の上端開口に嵌合するとともに、パネルフレーム1の上横枠17と延長フレーム10の下横枠26を接合した状態で上下方向にボルトとナットで締結する。図4には、前記延長フレーム10の高さが異なる2種類のものを用いて、段違いのフロントパネル部16を構成している。尚、前記延長フレーム10は、複数を上方へ積み重ねて連結することができ、所望の高さの間仕切パネルを構成できる。
【0023】
本発明では、フレームの具体的構造については制限がなく、前述のように、パネルフレーム1の上に単数又は複数の延長フレーム10を連結して所定の高さのフレームを構成し、その少なくとも表面側に複数のパネル板11と上端の横枠に笠木12を取付けて構成し、前記パネル板11と笠木12との間及び上下のパネル板11,11間に横目地部23を形成し、該横目地部23に横枠の係合孔22,…が臨んでいればよいのである(図14参照)。最小構成は、前記パネルフレーム1のみを用い、一枚のパネル板11と上端の上横枠17に笠木12を装着する構成である。また、従来の間仕切パネルのように、所定高さの両側縦枠間に複数の横枠を固定した一体構造のフレームを用いてもよい。
【0024】
図5には、多数のパネルフレーム1及び延長フレーム10を連結するとともに、パネル板11と笠木12及び側カバー13を装着し、あるいは部分的に高さの高い通常の間仕切パネルを連結して区画形成し、一部に端部脚2、支持脚3及び天板5を装着してデスク部を構成し、更に本発明のオプション取付装置を用いて間仕切パネルをT字状に連結した部分も有する複合的なパネルデスクシステムを示している。
【0025】
前記支持脚3は、図6及び図7に示すように、奥行幅が前記天板5よりも狭く前記パネルフレーム1の縦枠14の前面に沿って連結する脚板部28と、該脚板部28の上端から前方へ延び上位に前記天板5を取付ける支持アーム29とを有する逆L字形である。前記脚板部28の後端面には、前記縦枠14の下側二対の係止孔21,21に係止する下向きフック30,30を上下部に突設するとともに、後端部上部には脚連結金具31を受け入れ、上端後部から下方へ挿入した締結ボルト32で上方へ引き付けることができるようになっている。前記脚連結金具31は、図10に示すように、後側に前記縦枠14の最上方の一対の係止孔21,21に係止する上向きフック33,33を突設するとともに、上面板34に前記締結ボルト32を螺合する螺孔35を形成したものである。
【0026】
そして、前記支持脚3を前記パネルフレーム1の縦枠14に連結するには、先ず前記脚連結金具31の上向きフック33,33を前記縦枠14の最上方の係止孔21,21に係止した状態で、前記支持脚3の下向きフック30,30をそれぞれ下側二対の係止孔21,21に係止するとともに、前記脚連結金具31を脚板部28の上端部内に受け入れる。それから、前記脚板部28の上端の通孔から挿入した前記締結ボルト32を脚連結金具31の螺孔35に螺合し、該脚連結金具31を上方へ引き上げると、それに伴って前記支持脚3が下方へ押し下げられ、前記下向きフック30は下方へ、上向きフック33は上方へ力が加わるので、強固に連結される。ここで、前記支持脚3の脚板部28の下端には、高さ調節可能なアジャスター36を設けてあり、調節して床面に接地させる。
【0027】
図6及び図7は、前記パネルフレーム1の各縦枠14にそれぞれ前記支持脚3を連結する例であるが、図8及び図9に示すように、連結したパネルフレーム1,1の両縦枠14,14の接合線に一つの前記支持脚3の中心が位置するように取付けることも可能である。それにより、中間部に設ける支持脚3の数を少なくすることができる。図8に示すように、連結したパネルフレーム1,1の両縦枠14,14の同じ高さ位置に、4つの係止孔21,…が存在するので、中央側の二つの係止孔21,21を選んで、前記同様に脚連結金具31を用いて支持脚3を取付けるのである。つまり、隣接する各パネルフレーム1の縦枠14の外側の係止孔21を一対用いるのである。取付方法は、前記と全く同様である。
【0028】
そして、前記支持脚3の支持アーム29に前記天板5を載置して固定するには、前記支持アーム29上端前後部に固定板37,37を取付け、該固定板37を天板5の下面にネジ止めして固定する。前記固定板37は、中心とその両側等距離に通孔38,…を有し、パネルフレーム1の各縦枠14にそれぞれ支持脚3を取付ける場合には、一端部の通孔38を用いて内側に突出するように前記固定板37をネジ39で固定する(図6参照)。一方、連結したパネルフレーム1,1の互いに接合した縦枠14,14の中央に一つの支持脚3を取付ける場合には、中央の通孔38を用いて前記固定板37が両側に突出するように固定する。そして、前記天板5の両側部を支持脚3の上端に載置し、前記固定板37の残余の通孔38を用いてネジ止めする。尚、図11に示すように、前記端部脚2の上端前後部にも前記固定板37,37を内側へ突出するように固定し、同様に天板5をネジ止めする。
【0029】
本実施形態では、図1に示すように、必要に応じて前記支持脚3の脚板部28の前方で前記支持アーム29と床面との間に、該支持アーム29と一体化するパネル脚4を着脱可能に取付けることができるようになっている。前記支持脚3にパネル脚4を連結した状態では、前記端部脚2と略同等な外形となる。
【0030】
前記パネル脚4は、上端に前記支持アーム29を受け入れて前後方向にスライド係合するガイド溝40を形成するとともに、後端と前記脚板部28の前端とを互いに凹凸嵌合する嵌合構造とし、前記パネル脚4のガイド溝40に前記支持アーム29を係合するとともに、前記パネル脚4の後端を前記脚板部28の前端に凹凸嵌合した状態で、前記支持脚3とパネル脚4とを前後方向に締結手段で引き付けて連結する。
【0031】
ここで、図6及び図7に示したように、パネルフレーム1の各縦枠14にそれぞれ支持脚3を取付け、端部脚2と支持脚3及び両支持脚3,3の上位にそれぞれ天板5,…を取付けた場合には、特定の天板5とそれを支持していた支持脚3を他の天板5と支持脚3とに関係なく取り除くことができ、その取り除いた空間をミーティングスペース等の他の目的に使用できるように、態様を変更することが容易である。その場合、中間に位置していた支持脚3が端部に位置するようになると、足入れ空間を側方から隠蔽するために、前記パネル脚4を支持脚3に装着し、あたかも端部脚2のように変更するのである。
【0032】
次に、図1、図11及び図13に基づいて、ダクトカバー取付装置について簡単に説明する。前記天板5は、後端と前記パネルフレーム1の上横枠17との間にダクト開口15を設けて、前記支持脚3の上端及び端部脚2の上端に取付けられ、該ダクト開口15に面する前記支持脚3と端部脚2の上端後部に取付部材41を取付け、そして該取付部材41に対して前記ダクトカバー6を回動開閉可能に支持するヒンジ部材42を前後方向の位置を変更可能に取付けている。前記取付部材41とヒンジ部材42は共に合成樹脂製である。
【0033】
次に、図1及び図13に基づいて、配線ダクト装置を簡単に説明する。前記ダクト開口15の下方の空間で、前記パネルフレーム1の上横枠17の前面側に前記上部配線受け7を取付けるとともに、下横枠18の前面側に下部配線受け8を取付け、更に両配線受けの前面側に前記幕板9を開閉可能且つ着脱可能に取付けて内部空間を形成し、前記上部配線受け7と下部配線受け8に収容した余剰コード、ケーブルが前方から見えないようにしている。具体的には、前記下横枠18の左右両側部に取付けた支持金具43,43で前記幕板9の下端を前後傾動可能に支持するとともに、前記天板5の下面両側部に取付けた係止金具44,44で前記幕板9の上部両側部に設けたラッチ45,45を係着して取付けている。尚、前記幕板9の前面側には、前記ラッチ45,45の操作部のみが露出している。
【0034】
本発明は、図14〜図16に示すように、前記横目地部23に臨んだ前記係合孔22,…を利用し、単数又は横並びの複数の係合孔22に係着金具46を係着し、該係着金具46を利用して他の間仕切パネル又は他の部品等のオプションを取付けるのである。具体的には、上下に位置する複数の横目地部23,…に臨む横枠の係合孔22,…に、それぞれ係着金具46,…を係着し、上下に位置する複数の係着金具46,…に渡って連結杆47を上下方向に取付けるとともに、該連結杆47を利用してオプションを取付けるのである。前記係着金具46は、互いに左右逆向きの係止爪53,58を有する第1フック金具48と第2フック金具49、及び前記第1フック金具48と第2フック金具49を一体化する本体金具50とからなり、前記第1フック金具48と第2フック金具49の各係止爪を同一の前記係合孔22にそれぞれ係止した状態で、前記本体金具50でネジ止め一体化する。
【0035】
図17に基づいて、前記係着金具46を更に詳しく説明する。前記第1フック金具48は、垂直な長方形の基板51の上縁右半分に挿入片52を直角に形成し、該挿入片52の先端部には右側外向きに係止爪53を突設し、前記基板51の下縁には前記挿入片52と同じ方向に補強片54を折曲形成し、更に前記基板51の上下部に螺孔55,55を設けている。実際には、前記螺孔55は、前記基板51に通孔を形成し、該通孔の裏面側にナットを固着して設けている。
【0036】
また、前記第2フック金具49は、前記基板51と同じ大きさの垂直な基板56の上縁左半分に挿入片57を直角に形成し、該挿入片57の先端部には左側外向きに係止爪58を突設し、前記基板56の上部に通孔59を形成するとともに、下部に座グリ孔60を形成している。
【0037】
また、前記本体金具50は、前記第1フック金具48の基板51と前記第2フック金具49の基板56を重ねた状態で収容できる断面略コ字形の取付部61と、該取付部61の上縁に直角に折曲形成した平面視略T字形のカバー片62を有し、前記取付部61で上側の螺孔55及び通孔59に対応する位置に座グリ孔63を形成するとともに、前記基板51,56と干渉しない下部に螺孔64を形成している。前記本体金具50の取付部61は、前記51,56よりも上下寸法が長い取付板65の両側に側面板66,66を折曲形成した構造である。
【0038】
そして、図16及び図17(b)に示すように、前記第1フック金具48の挿入片52を横目地部23に挿入し、所望の係合孔22の右側孔縁に係止爪53を係止し、それから前記第2フック金具49の挿入片57を横目地部23に挿入し、同一の前記係合孔22の左側孔縁に係止爪58を係止し、両挿入片52,57を左右に並べるとともに、前記第1フック金具48の基板51と前記第2フック金具49の基板56を重ね、前記第2フック金具49の下方の座グリ孔60から挿入した皿ネジ67を前記第1フック金具48の下方の螺孔55に螺合して連結する。それから、前記本体金具50のカバー片62を前記両挿入片52,57の上側から前記横目地部23内に挿入するとともに、重なった状態の前記第1フック金具48の基板51と前記第2フック金具49の基板56を前記本体金具50の取付部61の溝内部に収容し、該取付部61の上部に設けた座グリ孔63に挿入した皿ネジ68を前記第2フック金具49の通孔59を通して前記第1フック金具48の上側の螺孔55に螺合し、前記第1フック金具48と第2フック金具49を一体化する。
【0039】
この状態で、前記第1フック金具48の挿入片52と前記第2フック金具49の挿入片57が前記係合孔22の孔内を埋めるように挿入され、またそれぞれの先端部に設けた両係止爪53,58が前記係合孔22の両側孔縁に係止しているので、該係合孔22から抜けることも、横方向に変位することもないのである。そして、前記係着金具46を前述のように係合孔22に係着した状態では、前記本体金具50のカバー片62の先端部が前記横目地部23内に埋没した状態となり、対応する上横枠17、下横枠18又は上横枠24に当接し、パネル面外方向の変位を規制し、また両挿入片52,57の上下移動を規制するとともに、前記カバー片62の首部は両挿入片52,57に重なって隠蔽し、更に取付部61の両側面板66,66の端縁は前記パネル板11の表面に当接する。前記パネル板11が存在せず、つまり横目地部23が形成されてなくても、横枠に係合孔22が形成されていれば、前記係着金具46を係着することが可能であるので、係着金具46を係着するのみにおいては、パネル板11及び横目地部23の存在は必須ではない。しかし、パネル板11が存在しないと間仕切パネルとしての機能はないので、本発明においては、パネル板11と横目地部23は前提として必要になる。また、前記係着金具46は、上下反転させて使うことも可能であり、図16の下側の係着金具46は上方の二つとは上下逆に使用した例である。
【0040】
そして、前記連結杆47は、図16に示すように、断面略コ字形の長尺部材であり、前記本体金具50の取付部61を収容できる凹溝部69を有するとともに、該凹溝部69と反対側の表面には上下に複数のナット部材70,…を突設している。ここで、前記ナット部材70,…の位置は、前記パネルフレーム1及びその上に延長フレーム10,…を連結した状態で、側方へ他のパネルフレーム1及延長フレーム10を連結する際に、縦枠14,14同士、あるいは縦枠24,24同士を左右に貫通したボルト、ナットで連結する位置と一致させている。
【0041】
そして、このように上下の複数の横目地部23,…に臨んだ係合孔22,…を用いて、前記係着金具46,…を係着した後、前記連結杆47の凹溝部69に各本体金具50の取付部61を収容した状態で、該連結杆47に形成した通孔71,…から挿入したネジ72を前記本体金具50の螺孔64に螺合して、複数の係着金具46,…と連結杆47を一体化する。このように、間仕切パネルの前面側で横方向中間部に沿って、前記連結杆47が垂直に保持される。この連結杆47に、間仕切パネルのフレームの縦枠を接合し、ボルト73をナット部材70に螺合して連結する(図5、図20参照)。尚、図中符号74は、最下段の設けた巾木を示している。従って、パネルフレーム1に取付けたパネル板11と巾木74の間にも横目地部23が形成され、同様に下横枠18に形成した係合孔22,…が臨んでいる。前記巾木74をパネルフレーム1に装着しなくても、つまり横目地部23が形成されてなくても、係合孔22を用いて前記係着金具46を係着することが可能であり、その場合には前記係着金具46を上下反転させて本体金具50の取付部61がパネル板11の表面に当接する方が、取付状態が安定するので好ましい。当然ではあるが、前記係着金具46を単独で特定の係合孔22に係着し、小さな物品を装着することも可能である。
【0042】
次に、間仕切パネルの表面側の横方向端部に、即ち前記パネルフレーム1の縦枠14及び延長フレーム10の縦枠24の前面側にオプションを取付けるには、スペース的に前述の係着金具46を用いることができない。これは、前記パネルフレーム1の縦枠14及び延長フレーム10の縦枠24の上端部には、他の延長フレーム10の縦枠24の下端に設けた嵌合部27が挿入されるため、内部に突出させることができず、そのため前記縦枠14及び縦枠24の横目地部23に臨む端部に設けた係合孔22は、パネルフレーム1の上横枠17、下横枠18及び延長フレーム10の上横枠25に形成した係合孔22より横幅が狭く、しかも外側端に位置するからである。このような端部にも取付けることが可能な係着金具75を図18及び図19に示している。
【0043】
図18及び図19に示した係着金具75は、前記第1フック金具76と第2フック金具77の各係止爪を横並びの異なる前記係合孔22,22にそれぞれ係止した状態で、前記本体金具50でネジ止め一体化するものである。つまり、この係着金具75にも前述と同じ本体金具50を用いる。本実施形態において、前述の実施形態と同一構成には、同一符号を付してその説明は省略する。
【0044】
図18及び図19(a)に示すように、前記第1フック金具76は、垂直な長方形の基板51の上縁右半分に平面視L字形の挿入片78を直角に形成し、該挿入片78の先端部には左側内向きに係止爪79を形成し、前記基板51の下縁には前記挿入片78と同じ方向に補強片54を折曲形成し、更に前記基板51の上下部に螺孔55,55を設けている。本実施形態の前記挿入片78は、前記挿入片52と同様な挿入部78Aと該挿入部78Aから右側へ直角に延長したアーム部78Bとからなっており、該アーム部78Bの先端側に前記挿入部78Aの方へ向けて前記係止爪79を形成している。
【0045】
また、前記第2フック金具77は、前記基板51と同じ大きさの垂直な基板56の上縁左半分に挿入片80を直角に形成し、該挿入片80の先端部には右側内向きに係止爪81を形成し、前記基板56の上部に通孔59を形成するとともに、下部に座グリ孔60を形成している。本実施形態の前記挿入片80は、前記挿入片57と同様な挿入部80Aと該挿入部80Aから左側へ直角に延長したアーム部80Bとからなっており、該アーム部80Bの先端側に前記挿入部80Aの方へ向けて前記係止爪81を形成している。
【0046】
ここで、前記第2フック金具77のアーム部80Bは、前記第1フック金具76のアーム部78Bよりも短く設定している。そして、前記第1フック金具76の挿入片78を横目地部23に挿入するとともに、端部から2番目の係合孔22、即ち上横枠17,25の端部の係合孔22の左側孔縁(間仕切パネルにおいて外側)に前記係止爪79を係止し、それから前記第2フック金具77の挿入片80を横目地部23に挿入するとともに、端部の係合孔22、即ち縦枠14,24の係合孔22の右側孔縁(間仕切パネルにおいて内側)に前記係止爪81を係止し、前記第1フック金具76の基板51に前記第2フック金具77の基板56を重ねて皿ネジ67で締め付け、両基板51,56を前記本体金具50の取付部61の溝内部に収容し、皿ネジ68で一体化する。この状態では、前記本体金具50は、前記係止爪81に近い位置、即ち縦枠14,24の前面側の位置になる。そして、前記同様に、上下に複数の係着金具75,…を係着した状態で、前記連結杆47の凹溝部69に各本体金具50の取付部61を収容した状態で、該連結杆47をネジ72で締め付けて、複数の係着金具75,…と連結杆47を一体化するのである。
【0047】
尚、前記第1フック金具76と第2フック金具77は、上下反転させて使用することはできない。そのため、前記第1フック金具76と第2フック金具77と鏡像関係となる形状の第1フック金具76Aと第2フック金具77Aを用意しておくのである。図示した例では、間仕切パネルの左側の端部に、前記第1フック金具76と第2フック金具77を装着したが、右側の端部では前記第1フック金具76Aと第2フック金具77Aを用いる必要がある。
【0048】
これまでの実施形態では、オプションとして他の間仕切パネルを連結する構造を説明したが、棚板、照明器具あるいはキャビネットを前記係着金具46を用いて取付けることができる。例えば、棚板については、同一の横目地部23内において左右方向に所定間隔を隔てて存する任意の係合孔22,22に対して係着金具46,46を各々係着し、係着金具46を利用してブラケットを取付け、あるいは、左右に位置する複数の係着金具46,…に渡って横方向に延びる連結杆を取付け、連結杆を利用してブラケットを取付け、これらブラケットに棚板を支持することができる。
【0049】
次に、図21〜図26に基づいて、前記天板5の上面に、サイドパネル82を前記フロントパネル部16の横目地部23を利用して取付ける構造を説明する。前記サイドパネル82を取付ける位置は横方向で任意ではないが、前記横目地部23に臨む係合孔22,…の何れかの位置に対応するので、実質的に略希望通りの位置に取付けることができる。先ず、前記サイドパネル82は、側面視四角形のサイドフレーム83の表裏両面にパネル板84,84を着脱可能に装着するとともに、サイドフレーム83の上端に笠木85、前後端面に化粧カバー86,86を取付けた構造である。
【0050】
そして、図21に示すように、前記天板5の上面に奥行方向に沿ってレール部材87を前後のクランプ金具88,89で取付け、該レール部材87に前記サイドフレーム83の下枠90に設けた下方開放の係合溝91を嵌合して互いにネジ止めするとともに、前記係合孔22に前方から嵌挿した規制金具92を、後方の化粧カバー86の上端に固定した側面視倒L字状の連結金具93の水平板93Aと重ねた状態で、前記サイドフレーム83より後方へ延びた前記笠木85の後端部下面側にネジ止めし、前記サイドフレーム83を天板5とフロントパネル部16に取付ける。最後に、前記サイドフレーム83にパネル板84を装着して、前後左右の変位を確実に規制した状態でサイドパネル82を天板5の上面に構築する。
【0051】
更に詳しくは、図22及び図23に示すように、前記レール部材87は、断面略ハット型のであり、中央のレール部87Aを上方に向けて、両側の支持板87B,87Bを前記天板5の上面に直接、又は好ましくは緩衝シートを介して載置する。そして、図25及び図26に示すように、前記天板5の前側から前クランプ金具88の当止板88Aを天板下面に係止するとともに、前記レール部材87のレール部87の内部に引付板88Bを位置させ、前記レール部87の上方から挿通したネジ88Cを前記引付板88Bに螺合して前記前クランプ金具88を上方へ引き上げて前記天板5を上下から挟持する。同様に、前記前記天板5の後側から後クランプ金具89の当止板89Aを天板下面に係止するとともに、前記レール部材87のレール部87の内部に引付板89Bを位置させ、前記レール部87の上方から挿通したネジ89Cを前記引付板89Bに螺合して前記後クランプ金具89を上方へ引き上げて前記天板5を上下から挟持する。それから、前記サイドフレーム83の下枠90の係合溝91を、前記レール部材87のレール部87に外嵌し、前記下枠90の上方から挿通したネジ94を前記レール部87に螺合して取付ける。
【0052】
一方、前記サイドフレーム83の上端後部は、図22〜図24に示すように、左右への変位を規制するだけでよいので、前記規制金具92の後端の嵌合片92Aを所望の係合孔22に前方から嵌入し、該規制金具92を前記サイドフレーム83に前記連結金具93を介して、後側の化粧カバー86及び笠木85を利用して連結するのである。具体的には、前記連結金具93の垂直板93Bを後側の前記化粧カバー86の上端部内面側に水平板93Aを後方へ突出させた状態で、ネジ93Cで固定する。ぞじて、前記後側の前記化粧カバー86を前記サイドフレーム83の後端に取付ける。それから、前記規制金具92の嵌合片92Aを係合孔22に嵌入し、前記連結金具93の水平板93Aの下側に重ね、前記サイドフレーム83の上端に後部を後方へ突出した状態で取付けた前記笠木85の下面側に、前記規制金具92と連結金具93の水平板93Aを共にネジ95で連結するのである。尚、図24に示すように、前記規制金具92、連結金具93、化粧カバー86及び笠木85は、予め前記サイドフレーム83に取付けた状態で、後方に突出した嵌合片92Aを係合孔22に嵌入すると同時に、前記サイドフレーム83の下枠90の係合溝91を、前記レール部材87のレール部87に外嵌してネジ止めするようにしてもよい。
【0053】
図22は、前記延長フレーム10の端部の係合孔22を用いて、天板5の端部にサイドパネル82を取付ける態様であり、その場合には、前記規制金具92の嵌合片92Aを外側端に設けた形状のものを用いる。一方、図23は、前記延長フレーム10の中間部の係合孔22を用いて、天板5の左右中間部にサイドパネル82を取付ける態様であり、その場合には、前記規制金具92の嵌合片92Aを中央部に設けた形状のものを用いる。
【符号の説明】
【0054】
1 パネルフレーム、 2 端部脚、
3 支持脚、 4 パネル脚、
5 天板、 6 ダクトカバー、
7 上部配線受け、 8 下部配線受け、
9 幕板、 10 延長フレーム、
11 パネル板、 12 笠木、
13 側カバー、 14 縦枠、
15 ダクト開口、 16 フロントパネル部、
17 上横枠、 18 下横枠、
19 アジャスター、 20 開口、
21 係止孔、 22 係合孔、
23 横目地部、 24 縦枠、
25 上横枠、 26 下横枠、
27 嵌合部、 28 脚板部、
29 支持アーム、 30 下向きフック、
31 脚連結金具、 32 締結ボルト、
33 上向きフック、 34 上面板、
35 螺孔、 36 アジャスター、
37 固定板、 38 通孔、
39 ネジ、 40 ガイド溝、
41 取付部材、 42 ヒンジ部材、
43 支持金具、 44 係止金具、
45 ラッチ、 46 係着金具、
47 連結杆、 48 第1フック金具、
49 第2フック金具、 50 本体金具、
51 基板、 52 挿入片、
53 係止爪、 54 補強片、
55 螺孔、 56 基板、
57 挿入片、 58 係止爪、
59 通孔、 60 座グリ孔、
61 取付部、 62 カバー片、
63 座グリ孔、 64 螺孔、
65 取付板、 66 側面板、
67 皿ネジ、 68 皿ネジ、
69 凹溝部、 70 ナット部材、
71 通孔、 72 ネジ、
73 ボルト、 74 巾木、
75 係着金具、 76 第1フック金具、
76A 第1フック金具、 77 第2フック金具、
77A 第2フック金具、 78 挿入片、
78A 挿入部、 78B アーム部、
79 係止爪、 80 挿入片、
80A 挿入部、 80B アーム部、
81 係止爪、 82 サイドパネル、
83 サイドフレーム、 84 パネル板、
85 笠木、 86 化粧カバー、
87 レール部材、 87A レール部、
87B 支持板、 88 前クランプ金具、
88A 当止板、 88B 引付板、
88C ネジ、 89 後クランプ金具、
89A 当止板、 89B 引付板、
89C ネジ、 90 下枠、
91 係合溝、 92 規制金具、
92A 嵌合片、 93 連結金具、
93A 水平板、 93B 垂直板、
93C ネジ、 94 ネジ、
95 ネジ。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に複数の横目地部を備えた間仕切パネルに、該横目地部を利用して他の間仕切パネル又は他の部品を取付けることが可能な間仕切パネルにおけるオプション取付装置において、前記横目地部に臨む位置に横方向に所定間隔で複数の係合孔を形成し、単数又は横並びの複数の係合孔に係着金具を係着し、該係着金具を利用してオプションを取付けることを特徴とする間仕切パネルにおけるオプション取付装置。
【請求項2】
両側の縦枠間に複数の横枠を備えたフレームの少なくとも表面側に、パネル板を装着するとともに、上端の横枠に笠木を装着し、少なくとも前記パネル板と笠木との間に横目地部を形成し、該横目地部に臨む横枠及び縦枠に形成した前記係合孔に係着金具を係着し、該係着金具を利用してオプションを取付ける請求項1記載の間仕切パネルにおけるオプション取付装置。
【請求項3】
両側の縦枠間に複数の横枠を備えたフレームの少なくとも表面側に、上下に複数のパネル板を装着するとともに、上端の横枠に笠木を装着し、前記パネル板と笠木との間及び上下のパネル板間に横目地部を形成し、該横目地部に臨む横枠及び縦枠に形成した係合孔に係着金具を係着し、該係着金具を利用してオプションを取付ける請求項1記載の間仕切パネルにおけるオプション取付装置。
【請求項4】
上下に位置する複数の横目地部に臨む横枠及び縦枠に形成した係合孔に、それぞれ係着金具を係着し、上下に位置する複数の係着金具に渡って連結杆を上下方向に取付けるとともに、該連結杆を利用してオプションを取付ける請求項3記載の間仕切パネルにおけるオプション取付装置。
【請求項5】
前記係着金具は、互いに左右逆向きの係止爪を有する第1フック金具と第2フック金具、及び前記第1フック金具と第2フック金具を一体化する本体金具とからなり、前記第1フック金具と第2フック金具の各係止爪を同一の前記係合孔又は横並びの異なる前記係合孔にそれぞれ係止した状態で、前記本体金具でネジ止め一体化してなる請求項1〜4何れか1項に記載の間仕切パネルにおけるオプション取付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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