説明

防水機能を有する靴及びその製造方法

【課題】 カリフォルニア式製法で製造される、防水機能を備えた新規な靴と、この靴を容易に製造することができる新規な製造方法を提供する。
【解決手段】 透湿防水性シートからなる袋状インナー7の外側に胛皮1を配置し、該胛皮内面に袋状インナー7を縫い付ける(イ)。次に、胛皮1の下縁と中底2の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮3を形成した後、中底2に設けた開口9に刷毛の先端を挿入し袋状インナーの底8に接着剤を塗布して、袋状インナーの底8と中底2を接着する(ロ)。次に、中底下面に中板5を接着し(ハ)、胛皮1の下縁外側に縫い付けた裾テープ4を内側へ折り返して中板5の下に吊り込んだ後、中板下面に本底6を貼り付ける(ニ)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は防水機能を有する靴とその製造方法に関し、詳しくは、カリフォルニア式製法(プラット式製法)で製造される靴であって防水機能を付与せしめた靴と、その製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば特許文献1の図3に示されるように、胛皮の下縁と中底の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成すると共に、胛皮の下縁外側に裾テープの端を縫い合わせ、中底の下面に中板を接着した後、裾テープを内側へ折り返して中板の下に吊り込み、その後、中板下面に本底を貼り付けるカリフォルニア式製法で製造された靴が知られている。
また、この種カリフォルニア式製法の簡略型として、同文献の図2に示されるように、前記裾テープと中板を用いず、胛皮の下縁延長部を内側へ折り返して中底の下に吊り込み、その後、中底下面に本底を貼り付けたものも知られている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−196907号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来のカリフォルニア式製法で製造された靴は、胛皮下縁と中底周縁を縫い合わせて袋状胛皮を形成しているので、その縫い合わせ部分から靴内部に水が浸入し、使用者の足や靴下などが濡れる虞れがあった。
本発明はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、カリフォルニア式製法で製造される、防水機能を備えた新規な靴と、この靴を容易に製造することができる新規な製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の目的を達成するために、本願第一発明に係る靴は、胛皮の下縁と中底の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成すると共に、前記胛皮の下縁外側に裾テープの端を縫い付け、前記中底の下面に中板を接着し、前記裾テープを内側へ折り返して前記中板の下に吊り込んだ後、前記中板の下面に本底を貼り付けるカリフォルニア式製法で製造された靴であって、前記袋状胛皮の内側に、透湿防水性シートからなる袋状インナーが装着されていることを特徴とする。
【0006】
本願第二発明に係る靴は、胛皮の下縁と中底の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成し、前記胛皮の下縁延長部を内側へ折り返して前記中底の下に吊り込んだ後、前記中底の下面に本底を貼り付ける簡略型のカリフォルニア式製法で製造された靴であって、前記袋状胛皮の内側に、透湿防水性シートからなる袋状インナーが装着されていることを特徴とする。
【0007】
このように構成した本発明に係る靴は、袋状胛皮内に透湿防水性シートからなる袋状インナーが存在するので、袋状胛皮における胛皮下縁と中底周縁の縫い合わせ部分から水が浸入したとしても、防水性を有する袋状インナーで該インナー内側への浸水を阻んで、使用者の足や靴下などが濡れる虞れを防止することができる。また、袋状インナーは透湿性を有し、靴内の湿気や汗などは胛皮を介して靴外へ排出されるので、靴内環境を清潔に維持し、使用感を損なうことなく前述の効果を得ることができる。
【0008】
尚、本発明において「袋状」とは、靴の分野において通常使われる、上面側に履き口を備えた靴状又は靴下状の構成であることは言うまでもない。
袋状インナーのより具体的な構成としては、例えば、透湿防水性シートを所定形状に裁断して左右各々の側面パーツと底面パーツなどを作製し、これら複数のパーツの周縁部同士を縫い合わせその上に防水テープを貼って縫い目を塞ぐ防水処理をする等して、略靴下型の立体形状で且つ透湿防水性を有する袋状インナーを成形することができる。
【0009】
本発明において、袋状インナーの底が中底に対し固定されていないと、靴を履いた際に該袋状インナーの底が靴内でずれて履き心地が悪くなるため、袋状インナーの底を中底に接着することが好ましい。
カリフォルニア式製法において袋状胛皮の内側に袋状インナーを装着する手順としては、袋状インナーの外側に胛皮を配置し該胛皮内面に袋状インナーを縫い付け、その後、胛皮下縁と中底周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成するが、その際、中底が袋状インナーの底に固定されていると、胛皮下縁に対する中底縫い付けの自由度が低くなり、袋状胛皮がいびつな形状になる虞れがあるので、胛皮内面に袋状インナーを縫い付けた後、胛皮下縁と中底周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成し、その後、袋状インナーの底と中底を接着することが好ましい。
このような手順で袋状インナーの底と中底を接着するには、接着剤塗布用の開口を中底に設け、この開口に接着剤塗布用具、例えば刷毛などの先端を挿入して袋状インナーの底に接着剤を塗布することで、容易に袋状インナー底と中底を接着することができる。
よって、中底が、袋状インナーの底に接着剤を塗布するための開口を有することが好ましい。
【0010】
また本発明において、袋状インナーの底と中底との接着を省略する場合は、袋状インナーを胛皮内面に縫い付けると共に、該袋状インナーの内側にインソールを装着することが好ましい。
【0011】
履き心地の良い靴を提供するために、前記袋状インナーの底がクッション材を備えていることが好ましい。
ここで、袋状インナーの底がクッション材を備えているとは、前述したように、透湿防水性シートを所定形状に裁断して左右各々の側面パーツと底面パーツなどを作製し、これら複数のパーツの周縁部同士を接合することで、略靴下型の立体形状に成形される袋状インナーにおいて、前記底面パーツの上面又は下面に、合成樹脂材などで形成されたクッション材を接着する構成をあげることができる。また、内外二層とした底面パーツの中に前記クッション材を内装した三層構造の底面パーツを用いることもできる。
【0012】
本願第一発明に係る靴は、透湿防水性シートからなる袋状インナーの外側に胛皮を配置し、該胛皮の内面に前記袋状インナーを縫い付けた後、前記胛皮の下縁と中底の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成し、次いで、前記中底に設けた開口を介して(具体的には、該開口内に刷毛などの接着剤塗布用具の先端を挿入して)前記袋状インナーの底に接着剤を塗布して、該袋状インナーの底と前記中底を接着し、次に、前記中底の下面に中板を接着した後、前記胛皮の下縁外側に縫い付けた裾テープを内側へ折り返して前記中板の下に吊り込み、その後、前記中板の下面に本底を貼り付けるカリフォルニア式製法により、容易に製造することができる。
【0013】
本願第二発明に係る靴は、透湿防水性シートからなる袋状インナーの外側に胛皮を配置し、該胛皮の内面に前記袋状インナーを縫い付けた後、前記胛皮の下縁と中底の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成し、次に、前記胛皮の下縁延長部を内側へ折り返して前記中底の下に吊り込み、その後、前記中底の下面に本底を貼り付ける簡略型のカリフォルニア式製法により容易に製造することができる。
【0014】
尚、本願第二発明の靴は、袋状インナーと中底を接着しないので、使用においては、袋状インナー内にインソールを装着することが好ましい。
また、本願第二発明の靴において、袋状インナーと中底を接着することもでき、その場合は、前述の手順で袋状胛皮を形成した後に、中底に設けた開口を介して袋状インナーの底に接着剤を塗布して、該袋状インナーの底と前記中底を接着し、次に、前記胛皮の下縁延長部を内側へ折り返して前記中底の下に吊り込み、その後、前記中底の下面に本底を貼り付ける方法を採用できる。
前記中底を接着した後に、中底の下面に中板を接着することもできる。
【0015】
さらに、本発明において、履き心地や外観などを向上させるために、この種分野で採用される各種の構成を付加することは、本発明の技術的思想の範疇に含まれるものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明は以上説明したように、胛皮下縁と中底周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成するカリフォルニア式製法で得られる靴において、前記縫い合わせに関与しない袋状インナーであって、透湿防水性シートで形成された袋状インナーを前記袋状胛皮内に備えるので、防水性に優れた効果を発揮する。
また、袋状インナーの底を袋状胛皮の中底に接着することで、履き心地にも優れた靴として提供することができる。さらに、袋状インナーの底を袋状胛皮の中底に接着するための接着剤塗布用開口を中底に設けたので、カリフォルニア式製法による靴製造手順を変更することなく前述の効果を得ることができるなど、多くの効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態例を図面を参照しながら説明する。
図1は本願第一発明の実施形態例に係る靴aの縦断面図、図2は同靴aの分解斜視図、図3は同靴aにおける中底2、中板5、本底6を底面側から見た分解斜視図を夫々示す。
【0018】
本例の靴aは基本的に、胛皮1の下縁と中底2の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮3を形成すると共に、胛皮1の下縁外側に裾テープ4の端を縫い付け、中底2の下面に中板5を接着し、裾テープ4を内側へ折り返して中板5の下に吊り込んだ後、中板5の下面に本底6を貼り付けたカリフォルニア式製法で製造されたもので、袋状胛皮3の内側に袋状インナー7を装着したことを特徴とする。
【0019】
袋状インナー7は、透湿防水性シート(例えば、ドナルドソン社製の「テトラテックス」)により、袋状胛皮3の内側に装着可能な袋状(略靴下形状)に成形されたもので、図示を簡略化するが、透湿防水性シートを所定形状に裁断して左右各々の側面パーツと底面パーツなどを作製し、これら複数のパーツの周縁部同士を縫い合わせその上に防水テープを貼って縫い目を塞ぐ防水処理をすることで、略靴下型の立体形状で且つ透湿防水性を有するよう成形されたものである。
袋状インナー7の底8がクッション材(不図示)を備えていると、履き心地が良くなるので好ましい。クッション材は、合成樹脂材(例えばポリウレタン、ポリエチレン、EVAなど)で所定形状に形成されたものを、前記底面パーツの下面に接着して用いることができる。
【0020】
袋状胛皮3の中底2には、袋状インナーの底8の下面に接着剤を塗布するための開口9が形成されている。本例では、中底2を胛皮1の下縁に縫い合わせる際に該中底2が変形する虞れがないと共に、袋状インナーの底8の下面に接着剤を効率良く塗布することができるよう、中底2の幅方向中心箇所で且つ長手方向に沿って適宜間隔毎に、複数の開口9を形成してある。
【0021】
このような構成になる本例の靴aは、袋状胛皮3内に袋状インナー7を備えるので、胛皮1の下縁と中底2の周縁の縫い合わせ部分10から水が浸入したとしても、袋状インナー7でそれより内側への浸水を阻んで、使用者の足や靴下などが濡れる虞れを防止することができる。また、袋状インナー7は透湿性を有し、靴内の湿気や汗などは胛皮1を介して靴外へ排出されるので、靴内環境を清潔に維持し、使用感を損なうことなく前記防水性を得ることができる。また、袋状インナーの底8は中底2に接着されているので、靴を履いた際に該袋状インナーの底8が靴内でずれて履き心地が悪くなるような虞れもない。
【0022】
以下、本例の靴aを製造する手順を、図4を参照しながら説明する。
先ず、透湿防水性シートにより前記のようにして袋状インナー7を形成し、その外側に胛被1を配置して、該胛皮1の内面に袋状インナー7を縫い付ける(イ)。
【0023】
次に、袋状インナー7の下方に中底2を配置し、胛皮1の下縁と中底2の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮3を形成する。尚、裾テープ4は予め胛皮1に縫い付けてある。次いで、中底2の夫々の開口9に刷毛の先端を差し込んで袋状インナーの底8に接着剤を塗布し、該袋状インナーの底8と中底2を接着する(ロ)。
【0024】
次に、中底2の下面に中板5を接着し(ハ)、次いで、裾テープ4を内側へ折り返して中板5の下に吊り込み、その後、中板5の下面に本底6を貼り付ける(ニ)ことで、図1に示したカリフォルニア式製法からなる靴aが完成する。
【0025】
図5に示す靴a’は、簡略型のカリフォルニア式製法で製造されたもので、前述した靴aにおける裾テープ4、中板5を省くと共に、袋状インナーの底8と中底2’を接着する代わりにインソール20を内装したものである。中底2’は前記開口9を備えていないことは言うまでもない。それ以外は前述の靴aと同様の構成のため、図中に前記と同一の符号を付すなどして重複する説明、図示を一部省略する。
【0026】
この靴a’においても前記同様、胛皮1の下縁と中底2の周縁の縫い合わせ部分10’から水が浸入したとしても、袋状インナー7でそれより内側への浸水を阻んで、使用者の足や靴下などが濡れる虞れを防止することができる。また、袋状インナー7は透湿性を有し、靴内の湿気や汗などは胛皮1を介して靴外へ排出されるので、靴内環境を清潔に維持し、使用感を損なうことなく前記防水性を得ることができる。
【0027】
この靴a’を製造する手順は、袋状インナーの底8と中底2の接着、中板5、裾テープ4に係る部分を省くこと以外は前記靴aの製造手順と略同様のため図示を省略するが、袋状インナー7の外側に胛皮1を配置して該胛皮1の内面に袋状インナー7を縫い付け、次に、袋状インナー7の下方に中底2を配置し、胛皮1の下縁と中底2の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮3を形成する。その後、図6に示すように、胛皮1の下縁延長部11を内側へ折り返して中底2’の下に吊り込み、次いで、中底2’の下面に本底6’を貼り付ける、簡略型のカリフォルニア式製法により製造される。
【0028】
尚、図1に示す靴aにおいて、裾テープ4、中板5などを省略して簡略型のカリフォルニア式製法の靴とすることもできる。また、図5に示す靴a’において、中底2’に開口9を設けて袋状インナーの底8と接着したり、裾テープ4、中板5などを備えたものとすることもできる。
【0029】
以上、本発明の実施形態の二例を図面に基づき説明したが、本発明に係る靴とその製造方法は図示例に限定されるものではなく、各請求項記載の技術的思想の範疇において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る靴の実施形態の一例を示す要部の縦断面図。
【図2】図1に係る靴の分解斜視図。
【図3】図2における中底、中板、本底を底面側から見た斜視図。
【図4】図1に係る靴の製造方法の一例を示す要部の縦断面図。
【図5】本発明に係る靴の実施形態の他例を示す要部の縦断面図。
【図6】図5に係る靴の製造方法の一例を示す要部の縦断面図。
【符号の説明】
【0031】
a,a’:靴
1:胛皮
2,2’:中底
3:袋状胛皮
4:裾テープ
5:中板
6,6’:本底
7:袋状インナー
8:袋状インナーの底
9:接着剤塗布用の開口
10,10’:胛皮下縁と中底周縁の縫い合わせ部分
11:胛皮の下縁延長部
20:インソール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
胛皮の下縁と中底の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成すると共に、前記胛皮の下縁外側に裾テープの端を縫い付け、前記中底の下面に中板を接着し、前記裾テープを内側へ折り返して前記中板の下に吊り込んだ後、前記中板の下面に本底を貼り付けるカリフォルニア式製法で製造された靴であって、
前記袋状胛皮の内側に、透湿防水性シートからなる袋状インナーが装着されていることを特徴とする防水機能を備えた靴。
【請求項2】
胛皮の下縁と中底の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成し、前記胛皮の下縁延長部を内側へ折り返して前記中底の下に吊り込んだ後、前記中底の下面に本底を貼り付けるカリフォルニア式製法で製造された靴であって、
前記袋状胛皮の内側に、透湿防水性シートからなる袋状インナーが装着されていることを特徴とする防水機能を備えた靴。
【請求項3】
前記袋状インナーを前記胛皮の内面に縫い付けると共に、該袋状インナーの底を前記中底に接着したことを特徴とする請求項1又は2記載の防水機能を備えた靴。
【請求項4】
前記中底が、該中底と前記袋状インナーの底を接着するための接着剤塗布用の開口を有することを特徴とする請求項3記載の防水機能を備えた靴。
【請求項5】
前記袋状インナーを前記胛皮の内面に縫い付けると共に、該袋状インナーの内側にインソールを装着したことを特徴とする請求項1又は2記載の防水機能を備えた靴。
【請求項6】
前記袋状インナーの底がクッション材を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の防水機能を備えた靴。
【請求項7】
透湿防水性シートからなる袋状インナーの外側に胛皮を配置し、該胛皮の内面に前記袋状インナーを縫い付けた後、前記胛皮の下縁と中底の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成し、次いで、前記中底に設けた開口を介して前記袋状インナーの底に接着剤を塗布して、該袋状インナーの底と前記中底を接着し、次に、前記中底の下面に中板を接着した後、前記胛皮の下縁外側に縫い付けた裾テープを内側へ折り返して前記中板の下に吊り込み、その後、前記中板の下面に本底を貼り付けることを特徴するカリフォルニア式の靴製造方法。
【請求項8】
透湿防水性シートからなる袋状インナーの外側に胛皮を配置し、該胛皮の内面に前記袋状インナーを縫い付けた後、前記胛皮の下縁と中底の周縁とを縫い合わせて袋状胛皮を形成し、次に、前記胛皮の下縁延長部を内側へ折り返して前記中底の下に吊り込み、その後、前記中底の下面に本底を貼り付けることを特徴するカリフォルニア式の靴製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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