説明

電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置

【課題】電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置を提供する。
【解決手段】本発明の電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置は、電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置本体と、前記本体に備えられ、映像信号を出力するためのディスプレイ部と、前記ディスプレイ部の一側に備えられ、前記本体の前方に位置した対象物体を撮影するためのカメラ部と、前記ディスプレイ部の下端に備えられるタッチスクリーン部と、利用者にクーポンを発給するためのクーポン発給部と、ユーザー認証とポイントの積立および使用のためのカードリーダー機部と、前記本体に備えられ、デジタル信号の入出力を制御し且つ前記カメラ部によって撮影された映像を外部へ伝送するための制御部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子アルバムサービスを可能にするデジタル広告装置に関するものである。さらに詳しくは、DID(Digital Information Display)というデジタル広告装置が通常、例えば結婚式場や初誕生日祝い会などの各種お祝いの行事場または会場に設置され、これらのお祝いの会に出席した訪問客はデジタル広告装置に内蔵されているカメラとマイクを介して訪問客自らが映像または写真を撮影し、予め設定されたフォーマットに合わせて電子アルバムとして自動製作され、製作された電子アルバムはインターネットを介して伝送できるうえ、CD、DVD、USBメモリカードなどの各種記憶媒体に格納されて保管できる。
【0002】
本デジタル広告装置を通じてはお祝いの会に関する現場案内情報、結婚式場などの施設利用情報を提供するうえ、映像広告、イメージ広告、テキスト広告、ニュース、生活情報などの様々なコンテンツを提供し、デジタル広告装置に内蔵されたクーポン発給機を通じては割引券や景品引換券、駐車券、食券などを提供することにより、利用者は前記装置を利用するときに各種の恩恵を受けることができ、企業は推薦行事や贈り物などを提供して様々なプロモーション広告効果を実現することができる。
【背景技術】
【0003】
従来、結婚式場や祝い会場などの場所で使用されているデジタルディスプレイ媒体、例えばLCD(Liquid Crystal Display、以下「LCD」という。)やPDP(Plasma Display Panel、以下「PDP」という。)などは、特別な機能を有しておらず、結婚写真の掲示や行事場所に関する案内文告知などの用途で使用され、単純なイメージ表示のための機能のみを有している。
【0004】
結婚式場や祝い会場で運営されている既存の広告装置も、特別な機能を有しておらず、単純な映像広告およびイメージ広告を掲示するのみで、広告実施による消費者の反応、広告掲示による広告露出度、およびコンテンツ利用率などに対するデータを得ることは不可能であった。すなわち、広告を視聴する対象が男性か女性か、どの年齢帯が主に利用するかなどについて全く分けられていない状態で広告とコンテンツを運営するので、広告、プロモーションおよびイベントの実施による効果分析資料の確保が難しいうえに、各種他の媒体との差別化されていない映像およびイメージ広告のみを提供するので、消費者の関心と注目を集めることができず、広告実施による効果を高めることができないという問題点も含んでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、これまで運営されてきたデジタルディスプレイ広告装置に、写真撮影と映像撮影のためのカメラとマイクとを含む電子アルバムシステムと、映像広告、イメージ広告およびデジタル情報を提供する広告システムと、割引券、景品引換券、駐車券、食券などの様々な恩恵をもたらすためのクーポン発給システムと、ユーザー認証、ポイントの積立および使用、並びに決算機能のためのカードリーダーシステムなどを追加することにある。前記システムを利用するためのタッチスクリーン方式を適用して実現したユーザーとのインタラクティブ機能も含むが、本発明は、このような機能を追加してユーザーの利便性を増大させた電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置を提供しようとするもので、ユーザーとの相互作用が可能なインタラクティブ機能を通じて、該当コンテンツと広告に対する、互いに異なる日付、互いに異なる時間の利用率などのデータを確保してコンテンツの運営と広告実施による結果を分析することができる。
【0006】
また、広告を表示するディスプレイ部に3D表示のための3D用フィルムまたはレンチキュラーフィルムレンズ(lenticular film lens)を適用する場合、3Dイメージおよび3D映像などの3Dコンテンツを表示することができる。
【0007】
電子アルバム機能に関して、ユーザーはタッチスクリーンを介して写真撮影および映像撮影の中から所望の機能を選択した後、カメラを介して撮影を実施し、撮影済みの写真および映像のデータは、デジタル広告装置に内蔵された記憶装置に格納することができ、システムの設定に基づいてサーバーへ伝送および格納され、追ってインターネットを介して写真および映像を鑑賞することができ、必要に応じてはダウンロードしてパーソナルコンピュータに格納可能である。また、撮影された写真および映像は、予め設定されたデザインフォーマットに合わせて別途のデザイン作業なしで一つの電子アルバムとして自動製作され、利用者に提供される。
【0008】
また、本発明は、クーポン発給システムを介して、デジタル広告装置を利用する会員に様々な恩恵をもたらすことを目的とするもので、デジタル広告装置を介して広告を実施する該当企業から提供する様々な割引クーポンや景品引換券、駐車券、食券などを、結婚式場などを訪問した訪問客に提供することができる。
【0009】
また、本発明の目的は、RFIDカードリーダー機と磁気カードリーダー機は、会員認証や会員ポイントの積立、サービスの利用などを実現することができ、デジタル広告装置を設置して運営する結婚式場や祝い会場、そしてデジタル広告装置を介して広告およびプロモーションを行う企業の目的は、自社の会員にさらに多くの恩恵をもたらすことにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した本発明の目的は、電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置本体と、前記本体に備えられ、映像信号を出力するためのディスプレイ部と、前記ディスプレイ部の一方の側に備えられ、前記本体の前方に位置した対象物体を撮影するためのカメラ部と、前記ディスプレイ部の下端に備えられるタッチスクリーン部と、利用者にクーポンを発給するためのクーポン発給部と、ユーザー認証とポイントの積立および使用のためのカードリーダー機部と、前記本体に備えられ、デジタル信号の入出力を制御し且つ前記カメラ部によって撮影された映像を外部へ伝送するための制御部とを含む、電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置により達成される。
【0011】
また、本発明によれば、本発明で提供する機能をタッチスクリーン部を介して利用および制御する。
【0012】
また、本発明によれば、前記カードリーダー機部には少なくとも一つのカードリーダー機が設けられる。
【0013】
また、本発明によれば、前記ディスプレイ部には3次元または2次元のコンテンツが表示される。
【0014】
また、本発明によれば、前記ディスプレイ部は3次元および2次元のコンテンツをそれぞれ表示できる。
【発明の効果】
【0015】
上述したような構成の本発明によれば、既存のデジタルディスプレイに、写真と映像の撮影が可能なカメラシステムを適用し、撮影された写真と映像が電子アルバムとして自動製作され、これに相応する運用が実現される。また、本発明は、利用者に割引クーポン、景品引換券、駐車券、食券などの多様な恩恵をもたらすことが可能なインタラクティブ(interactive)な機能を備え、既存の広告機能の他に利用者の利便性を増大させる、電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置を備える。
【0016】
本発明によれば、結婚式場または祝い会場に訪問した来訪客は別途の撮影装備なしでお祝いの映像または写真を撮影してお祝い事の当事者に祝福を伝えることができ、タッチスクリーンを介して署名またはメッセージを作成することができ、時間にとらわれることなく利用者の必要に応じて便利に利用することができるという利点がある。
【0017】
また、クーポン発給システムを介して駐車券、食券などの様々なクーポンを発給する場合、訪問客はこれらの優待券などを便利に発給してもらって使用することができ、提携会社または広告主が割引クーポンまたは景品券を提供する場合、利用者は相応する物品購買の際に現金の代わりに使用することができるという恩恵を受けることができる。
【0018】
また、本発明によれば、カードリーダー機は、会員認証とポイントの積立および使用を可能にするので、関連企業で実施する多様なプロモーション活動の際に自社の会員を対象として様々な恩恵をもたらすことができる。RFIDカードリーダー機と磁気カードリーダー機を介して消費者に利便性を提供すると同時に、利用者が互いに異なる日付と時間滞に使用するクーポンの数量と本発明のデジタル広告装置の利用率などを得ることができるので、広告効果を効率よく測定することができる。
【0019】
また、本発明によれば、2次元および3次元コンテンツを表示することができるので、該当広告の目的をさらに効率よく伝達することができて、電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施例に係る電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置を示す正面図である。
【図2】本発明の実施例に係る電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係る電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置を示す側面図である。
【図4】本発明の実施例に係る電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の具体的な構成図は添付図面の通りである。
【0022】
以下に、添付図面を参照しながら、本発明の実施例に係る電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置についてより詳細に説明する。
【0023】
図1および図2に示すように、本発明の実施例に係る電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置の本体100は、長方体状に製作される場合には地面上に立設され、薄板状に製作される場合には壁掛けの形で壁面に設置される。本体100の上端には映像信号を出力するためのディスプレイ部110が設置される。ディスプレイ部110は、LCD、PDPまたは3D表示のためのフィルムまたはレンチキュラーフィルムレンズ(lenticular film lens)を使用することができ、これら部位の一部または全体にタッチパネル(touch panel)を適用して使用する。
【0024】
ディスプレイ部110は、広告の多様性および適切性のために同じ次元で製作されたコンテンツ、または互いに異なる次元で製作されたコンテンツの表示をサポートする。例えば、一つのディスプレイ部110は、2Dおよび3Dコンテンツを表示することが可能な形に製作し、互いに異なる広告に応じて2Dまたは3D効果を実現することができるようにする。
【0025】
他の方法として、ディスプレイ部110を上下または左右の2つに区画し、互いに異なる次元のコンテンツを表示できるようにしてもよい。例えば、上部には3Dで製作されたコンテンツを表示し、下部には2Dで製作されたコンテンツを表示する。
【0026】
これはコンテンツ製作段階でフレームを区分してコンテンツ自体を分離された形態に製作し、ディスプレイ部110の上部と下部のうちいずれか一つに3D表示のためのフィルムまたはレンチキュラーフィルムレンズを取り付け、一つのパネルに互いに異なる次元のコンテンツが表示されるようにする。
【0027】
同一のコンテンツを3次元または2次元映像として製作して表示するとき、その広告効果は非常に異なる。よって、互いに異なるコンテンツの特性に相応する次元を選択して製作すると、広告効果はさらに高くなる。
【0028】
DIDシステムを適用してディスプレイ部110に映像広告、イメージ広告およびデジタル情報を提供する。DIDシステムは、映画予告編やミュージックビデオ、CF広告などの各種映像広告、ポスターイメージや写真などのイメージ広告、地域情報などの各種生活情報、および該当広告場所に関連した情報を提供する。すなわち、ディスプレイ部110の設置場所が結婚式場の場合、結婚式場の利用情報および各種結婚式情報などを訪問客に提供する。ディスプレイ部110の下端にはタッチスクリーン120が設置され、消費者とのインタラクティブな機能が実現されることにより、消費者の使用上の利便性が向上する。
【0029】
ディスプレイ部110の一方の側には訪問客が自ら映像または写真を撮影するためのカメラ部130が配置され、カメラ部には録音のためのマイクが備えられており、カメラ部130を介して入力された映像とオーディオはディスプレイ部110を介して表示され、訪問客は自分の映像を実時間で確認しながら撮影を行うことができる。すなわち、使用者は、タッチスクリーン120を介して提供される映像撮影および写真撮影のコンテンツから所望のコンテンツを選択した後、撮影を行い、撮影が完了すると、撮影されたデータは予め既に構成された電子アルバムフォーマットで格納され、格納されたデータは一つの電子アルバムとして最終的に製作され、予め定められた受信先に伝送される。受信先がサーバーの場合にはサーバーへ伝送され、該当顧客はサーバーに接続して自分の電子アルバムを直接ダウンロードし或いはCD/DVDなどの記憶媒体として受け取る。
【0030】
また、ディスプレイ部110の下端には少なくとも一つのカードリーダー機が配置される。例えば、IFまたはRFIDチップの内蔵されたカードを認識するためのRFIDカードリーダー機140、およびICカードを認識するための磁気カードリーダー機150が配置されることにより、消費者の利用に不便がないようにする。
【0031】
カードリーダー機140、150を通じてはユーザー認証、会員認証、並びにポイントの適用および使用を行い、結婚式場または本発明の運用先では会員を対象としてサービスを提供し、各企業では自社会員または提携会員を対象として各種イベントとプロモーションの実施が可能である。
【0032】
また、クーポン出力機160は、自動発給機能によって、結婚式場などに訪問した訪問客に駐車券および食券などを発給することができる。よって、訪問客は便利に駐車券および食券などを得ることができる。これに関連した業務手続の説明は本発明の要旨を乱すおそれがあるので、ここでは説明を省略する。そして、クーポン出力機160は、駐車券および食券の他にも、本発明の広告装置を介して広告を実施する広告主が提供する各種割引券および景品引換券などを提供することができる。
【0033】
また、本体100の内部には無線インターネット170が内蔵され、結婚式場または祝い会場などに訪問した訪問客にWiFiサービスを提供し、WiFiサービスの実施による別途の施工または装備が必要とされることなく本発明の電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置を介してWiFiサービスを使用することができる。
【0034】
また、図3および図4に示すように、本体100の後端の上端後面ドアaを介し、はディスプレイ部110、カメラ部130および無線インターネット170のメンテナンスを行い、後端の下端後面ドアbを介して、タッチスクリーン120、カードリーダー機140、150、クーポン出力機160、および本体システム部に対するメンテナンスを行い、それぞれのドアa、bとハンドルeはロック装置機能を作動させることによって、外部からそれぞれのシステムを保護する。
【0035】
また、それぞれの場所に設置された本体100は、オンラインインターネットを介してネットワークを形成してメイン運営サーバーで広告の掲示、修正、追加、削除などの管理と制御作業を行い、消費者に提供するクーポンの種類および数量に対する統計をとることができる。
【符号の説明】
【0036】
100 デジタル広告装置本体
110 ディスプレイ部
120 タッチスクリーン
130 カメラ部
140 RFIDカードリーダー機
150 磁気カードリーダー機
160 クーポン出力機
170 無線インターネット(アンテナ)
a 上端後面ドア
b 下端後面ドア
c 受け台
d 輪
e ロック装置(ハンドル)
f 換気口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に備えられ、映像信号を出力するためのディスプレイ部と、
前記映像信号の入力を受けるためのカメラ部と、
前記ディスプレイ部の下端に備えられるタッチスクリーン部と、
前記ディスプレイ部の下端に備えられるカードリーダー機部と、
前記ディスプレイ部の下端に備えられるクーポン発給部と、
前記本体に備えられ、デジタル信号の入出力を制御し且つ前記カメラ部によって撮影された映像を外部へ伝送するための制御部と、
を含むことを特徴とする、電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置。
【請求項2】
2つ以上の前記ディスプレイ部を介して映像およびイメージの表示を実現することを特徴とする、請求項1に記載の電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置。
【請求項3】
前記ディスプレイ部の一方の側には少なくとも一つのカメラとマイクとが設けられることを特徴とする、請求項1に記載の電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置。
【請求項4】
前記カメラ部によって撮影された映像および写真が、特定のグループまたは目録に分配され、且つ所定のフォーマットに合わせて格納されて一つの電子アルバムとして製作されることを特徴とする、請求項1に記載の電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置。
【請求項5】
前記タッチスクリーン部が少なくとも一つ設置されることを特徴とする、請求項1に記載の電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置。
【請求項6】
前記カードリーダー機部が少なくとも一つ設置されることを特徴とする、請求項1に記載の電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置。
【請求項7】
前記クーポン発給部が少なくとも一つ設置されることを特徴とする、請求項1に記載の電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置。
【請求項8】
前記ディスプレイ部には、3次元または2次元のコンテンツがそれぞれ表示されることを特徴とする、請求項1に記載の電子アルバム機能を有する多機能デジタル広告装置。

【図3】
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【図4】
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【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−22319(P2012−22319A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154454(P2011−154454)
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【出願人】(511065576)
【氏名又は名称原語表記】Han−seung LEE
【住所又は居所原語表記】#2008,Officia Bldg.,163 Shinmunno−lga,Jongno−gu,Seoul 110−999,Korea
【Fターム(参考)】