説明

電子カメラ

【構成】信号処理回路22は、撮像装置16によって捉えられた被写界を表す画像データをカメラモードに対応して出力する。CPU36は、記録媒体42に記録された画像データをカメラモードに代替する再生モードに対応して再生する。プロジェクタ28は、信号処理回路22から出力された画像データおよび記録媒体42から再生された画像データのいずれか一方に基づく光学像を生成する。CPU36は、カメラモードが選択されたときリアプロジェクションパネル30を光学像の投影先として固定的に指定し、再生モードが選択されたとき外部スクリーンおよびリアプロジェクションパネル30一方を光学像の投影先として任意的に指定する。
【効果】操作性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子カメラに関し、特に画像データに基づく光学像を投影する機能を有する、電子カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のカメラの一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、CCDは、撮影レンズを通過した被写体光束を撮像して、被写体像信号を出力する。液晶ミラーは、CCDの光路内にあって、制御信号に応じて被写体光束を反射し若しくは透過する。測距/測光センサは、反射状態にある液晶ミラーによって反射された被写体光束を受光して、撮影レンズの焦点状態を検出する。背面液晶モニタは、液晶ミラーが透過状態にあるときにCCDから出力される被写体像信号に基づいて被写体の動画像を表示する一方、液晶ミラーが反射状態にあるときに動画像に代えて静止画像を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−22303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、背景技術では、動画像および/または静止画像の表示先が背面液晶モニタに限られるため、操作性に限界がある。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、操作性を向上させることができる、電子カメラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に従う電子カメラ(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、被写界を表す画像データをカメラモードに対応して出力する撮像手段(16, 22)、記録媒体(42)に記録された画像データをカメラモードに代替する再生モードに対応して再生する再生手段(S43)、撮像手段から出力された画像データおよび再生手段によって再生された画像データのいずれか一方に基づく光学像を生成する生成手段(50)、カメラモードが選択されたとき内部スクリーン(30)を生成手段によって生成された光学像の投影先として固定的に指定する第1指定手段(S13)、および再生モードが選択されたとき外部スクリーンおよび内部スクリーンの一方を生成手段によって生成された光学像の投影先として任意的に指定する第2指定手段(S7, S13, S17)を備える。
【0007】
好ましくは、撮像手段はカメラ筐体(CB1)の前方を捉え、内部スクリーンはカメラ筐体の後面に設けられる。
【0008】
好ましくは、生成手段によって生成された光学像を外部スクリーンに投影するためのレンズ(60)はカメラ筐体の前面に露出する態様で設けられる。
【0009】
好ましくは、生成手段によって生成された光学像を反射させるミラー(54)、および第1指定手段および第2指定手段の各々の指定に適合するようにミラーの位置を制御する制御手段(52)がさらに備えられる。
【0010】
好ましくは、第2指定手段は、第1指定操作に応答して外部スクリーンを指定する一方、第2指定操作に応答して内部スクリーンを指定する。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、カメラモードが選択されると、撮像手段から出力された画像データに基づく光学像が内部スクリーンに投影される。操作者は、内部スクリーンの表示を参照しつつ撮像操作を行う。また、再生モードが選択されると、記録媒体から再生された画像データに基づく光学像が内部スクリーンまたは外部スクリーンに投影される。操作者は、内部スクリーンまたは外部スクリーンの表示を参照しつつ再生操作を行う。これによって、操作性が向上する。
【0012】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】図2実施例に適用されるプロジェクタの構成の一例を示す図解図である。
【図4】(A)は図2実施例を前方から眺めた状態を示す図解図であり、(B)は図2実施例を後方から眺めた状態を示す図解図である。
【図5】図2実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図6】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図7】図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[基本的構成]
【0015】
図1を参照して、この発明の電子カメラは、基本的に次のように構成される。撮像手段1は、被写界を表す画像データをカメラモードに対応して出力する。再生手段2は、記録媒体6に記録された画像データをカメラモードに代替する再生モードに対応して再生する。生成手段3は、撮像手段1から出力された画像データおよび再生手段2によって再生された画像データのいずれか一方に基づく光学像を生成する。第1指定手段4は、カメラモードが選択されたとき内部スクリーン7を生成手段3によって生成された光学像の投影先として固定的に指定する。第2指定手段5は、再生モードが選択されたとき外部スクリーン8および内部スクリーン7の一方を生成手段3によって生成された光学像の投影先として任意的に指定する。
【0016】
したがって、カメラモードが選択されると、撮像手段1から出力された画像データに基づく光学像が内部スクリーン7に投影される。操作者は、内部スクリーン7の表示を参照しつつ撮像操作を行う。また、再生モードが選択されると、記録媒体6から再生された画像データに基づく光学像が内部スクリーン7または外部スクリーン8に投影される。操作者は、内部スクリーン7または外部スクリーン8の表示を参照しつつ再生操作を行う。これによって、操作性が向上する。
[実施例]
【0017】
図2を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、ドライバ18aおよび18bによってそれぞれ駆動されるフォーカスレンズ12および絞り機構14を含む。フォーカスレンズ12および絞り機構14を経た被写界の光学像は、撮像装置16の撮像面に照射され、光電変換を施される。これによって、被写界像を表す電荷が生成される。
【0018】
キー入力装置38に設けられたモード切り換えスイッチ38mdによってカメラモードが選択されると、CPU36は、撮像タスクの下で動画取り込み処理を実行するべく、ドライバ18cにプリ露光動作および間引き読み出し動作の繰り返しを命令する。ドライバ18cは、SG20から出力された垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面にプリ露光を施し、かつ撮像面で生成された電荷の一部をラスタ走査態様で読み出す。撮像装置16からは、読み出された電荷に基づく生画像データが周期的に出力される。
【0019】
信号処理回路22は、撮像装置16から出力された生画像データに白バランス調整,色分離,YUV変換などの処理を施し、これによって作成されたYUV形式の画像データをメモリ制御回路24を通してSDRAM26に書き込む。プロジェクタ28は、SDRAM26に書き込まれた画像データをメモリ制御回路24を通して繰り返し読み出し、読み出された画像データに対応する光学像を生成する。
【0020】
カメラモードが選択されたとき、CPU36は、表示制御タスクの下でリアプロジェクションパネル30を固定的に指定する。プロジェクタ28によって生成された光学像はリアプロジェクションパネル30に投影され、操作者はリアプロジェクションパネル30に表示されたスルー画像を参照して撮像操作を行う。
【0021】
撮像面の中央には図示しない評価エリアが割り当てられる。輝度評価回路32は、信号処理回路22から出力されたYデータのうち評価エリアに属するYデータを、垂直同期信号Vsyncに応答して積分する。積分値は、輝度評価値として輝度評価回路32から出力される。また、AF評価回路34は、信号処理回路22から出力されたYデータのうち評価エリアに属するYデータの高域周波数成分を、垂直同期信号Vsyncに応答して積分する。積分値は、AF評価値としてAF評価回路34から出力される。
【0022】
キー入力装置38に設けられたシャッタボタン38shが非操作状態のとき、CPU36は、輝度評価回路32から出力された輝度評価値に基づいて適正EV値を算出するべく、簡易AE処理を繰り返し実行する。算出された適正EV値を定義する絞り量および露光時間は、ドライバ18bおよび18cにそれぞれ設定される。この結果、リアプロジェクションパネル30に表示されるスルー画像の明るさが適度に調整される。
【0023】
シャッタボタン38shが操作されると、CPU36は、輝度評価回路32から出力された輝度評価値に基づいて最適EV値を算出するべく、厳格AE処理を実行する。算出された最適EV値を定義する絞り量および露光時間は、上述と同様、ドライバ18bおよび18cにそれぞれ設定される。これによって、リアプロジェクションパネル30に表示されるスルー画像の明るさが厳格に調整される。
【0024】
CPU36は続いて、AF処理を実行する。フォーカスレンズ12は光軸方向に移動され、AF評価回路34から出力されたAF評価値はフォーカスレンズ12の移動処理と並列して繰り返し取り込まれる。合焦点は取り込まれたAF評価値に基づいて探索され、フォーカスレンズ12は発見された合焦点に配置される。これによって、リアプロジェクションパネル30に表示されるスルー画像の鮮鋭度が向上する。
【0025】
AF処理が完了すると、CPU36は、静止画取り込み処理を実行するべく、本露光動作および全画素読み出しを1回ずつ実行することをドライバ18cに命令する。ドライバ18cは、垂直同期信号Vsyncの発生に応答して撮像面に本露光を施し、撮像面で生成された全ての電荷をラスタ走査態様で読み出す。この結果、被写界を表す高解像度の生画像データが撮像装置16から出力される。出力された生画像データは上述と同様の処理を施され、この結果、YUV形式に従う高解像度の画像データがSDRAM26に確保される。
【0026】
CPU36はその後、記録処理を実行するべく、I/F40を起動する。I/F40は、SDRAM26に格納された高解像度の画像データをメモリ制御回路24を通して読み出し、読み出された画像データをファイル形式で記録媒体42に記録する。記録処理が完了すると、動画取込み処理が再開される。
【0027】
モード切り換えスイッチ38mdによって再生モードが選択されると、CPU36は、再生タスクの下で以下の処理を実行する。CPU36はまず、記録媒体42に記録された最新の画像ファイルを再生画像ファイルとして指定し、指定画像ファイルに注目した再生処理の実行をI/F40およびプロジェクタ28に命令する。
【0028】
I/F40は、指定された画像ファイルの画像データを記録媒体42から読み出し、読み出された画像データをメモリ制御回路24を通してSDRAM26に書き込む。プロジェクタ28は、SDRAM26に格納された画像データをメモリ制御回路24を通して読み出し、読み出された画像データに対応する光学像を生成する。
【0029】
再生モードが選択されたとき、CPU36は、表示制御タスクの下で、リアプロジェクションパネル30および外部スクリーンのいずれか一方を指定する。表示設定スイッチ38dpの操作によって“リアプロジェクションパネル”が選択されていれば、リアプロジェクションパネル30が指定される。一方、表示設定スイッチ38dpの操作によって“外部スクリーン”が選択されていれば、外部スクリーンが指定される。この結果、プロジェクタ28によって生成された光学像は、リアプロジェクションパネル30または外部スクリーンに投影される。操作者は、リアプロジェクションパネル30または外部スクリーンに表示された再生画像を参照して再生操作を行う。
【0030】
キー入力装置38に設けられた送り/戻しボタン38frが操作されると、CPU36は、後続の画像ファイルまたは先行する画像ファイルを再生画像ファイルとして指定する。指定画像ファイルは上述と同様の再生処理を施され、この結果、リアプロジェクションパネル30または外部スクリーンの表示が更新される。
【0031】
プロジェクタ28は、図3に示すように構成される。SDRAM26から読み出された画像データは、プロジェクションユニット50に与えられる。プロジェクションユニット50は、与えられた画像データに対応する光学像を生成し、生成された光学像を光路LPに沿って出力する。
【0032】
ミラー54は出力された光学像をレンズ56に向けて反射させるべく設けられ、ミラー58は出力された光学像をレンズ60に向けて反射させるべくミラー54の後方に設けられる。ここで、ミラー58は固定的に配置される一方、ミラー54は光路LPを妨げる位置と光路LPから外れる位置との間で移動可能なように配置される。したがって、光学像がミラー58に到達するのは、ミラー54が光路LPから外れる位置に移動したときに限られる。尚、ミラー54が光路LP上に配置されている場合は状態変数=ST1、光路LP上から外れた位置に配置されている場合は状態変数=ST2に設定される。この状態変数は、ミラーが配置される位置が切り換わる毎に更新される。
【0033】
ミラー駆動機構52は、表示設定スイッチ38dpによる“リアプロジェクションパネル”の選択に対応して、ミラー54を光路LP上に配置する。ミラー駆動機構52はまた、表示設定スイッチ38dpによる“外部スクリーン”の選択に対応して、ミラー54を光路LPの脇に退避させる。したがって、プロジェクタユニット50から出力された光学像は、“リアプロジェクションパネル”が選択されたときレンズ56に向けて照射され、“外部スクリーン”が選択されたときレンズ60に向けて照射される。
【0034】
図4(A)および図4(B)を参照して、リアプロジェクションパネル30はカメラ筐体CB1の後面に設けられ、レンズ56はリアプロジェクションパネル30の裏側に設けられる。また、レンズ60は、カメラ筐体CB1の前面に露出する態様で設けられる。
【0035】
したがって、光学像は、“リアプロジェクションパネル”の選択に対応してリアプロジェクションパネル30に投影される一方、“外部スクリーン”の選択に対応してカメラ筐体CB1の前方の外部スクリーンに投影される。
【0036】
CPU30は、図5に示す表示制御タスク,図6に示す撮像タスク,および図7に示す再生タスクを実行する。これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ44に記憶される。
【0037】
図5を参照して、ステップS1では光路LP上にミラー54を配置し、ステップS3では状態変数を“ST1”に設定する。こうして初期設定が完了すると、モード切り換えスイッチ38mdによって選択された動作モードが再生モードおよびカメラモードのいずれであるかをステップS5で判別する。
【0038】
選択された動作モードがカメラモードであれば、ステップS5からステップS9に進み、状態変数が“ST1”であるか否かを判別する。判別結果がYESであれば、ミラー54は光路LP上に配置済みであるとして、そのままステップS5に戻る。判別結果がNOであれば、ステップS13〜S15でステップS1〜S3と同様の処理を実行し、その後にステップS5に戻る。
【0039】
選択された動作モードが再生モードであれば、ステップS5からステップS7に進み、表示設定スイッチ38dpの設定が“外部スクリーン”および“リアプロジェクションパネル”のいずれであるかを判別する。表示設定スイッチ38dpの設定が“リアプロジェクションパネル”であれば、ステップS7からステップS9に進み、上述と同様の処理を実行する。
【0040】
表示設定スイッチ38dpの設定が“外部スクリーン”であれば、ステップS7からステップS11に進み、状態変数が“ST2”であるか否かを判別する。判別結果がNOであれば、ステップS17で光路LPの脇にミラー54を退避させ、ステップS19で状態変数を“ST2”に更新し、その後にステップS5に戻る。判別結果がYESであれば、ミラー54は退避済みであるとして、そのままステップS5に戻る。
【0041】
ミラー54が光路LP上に配置されたとき、プロジェクタユニット50から出力された光学像は、ミラー54で反射され、レンズ56を通してリアプロジェクションパネル30に投影される。一方、ミラー54が光路LPの脇に退避されたとき、プロジェクタユニット50から出力された光学像は、ミラー58で反射され、レンズ60を通して外部スクリーンに投影される。
【0042】
図6を参照して、ステップS21では動画取込み処理を実行する。この結果、被写界を表すスルー画像がリアプロジェクションパネル30に表示される。ステップS23ではシャッタボタン38shが操作されたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS25の簡易AE処理を繰り返し実行する。この結果、スルー画像の明るさが適度に調整される。
【0043】
判別結果がNOからYESに更新されると、ステップS27で厳格AE処理を実行し、ステップS29でAF処理を実行する。この結果、スルー画像の明るさが厳格に調整され、スルー画像の鮮鋭度が向上する。AF処理が完了すると、ステップS31で静止画取り込み処理を実行し、ステップS33で記録処理を実行する。これによって、AF処理が完了した時点の被写界を表す画像データがファイル形式で記録媒体42に記録される。記録処理が完了すると、ステップS21に戻る。
【0044】
図7を参照して、ステップS41では記録媒体42に記録された最新の画像ファイルを指定し、ステップS43では指定画像ファイルに注目した再生処理を実行する。この結果、指定画像ファイルに格納された画像データに基づく再生画像がリアプロジェクションパネル30または外部スクリーンに表示される。ステップS45では、送り/戻しボタン38frが操作されたか否かを繰り返し判別する。判別結果がNOからYESに更新されると、ステップS47で次画像ファイルまたは前画像ファイルを次の再生画像ファイルとして指定し、その後にステップS43に戻る。これによって、リアプロジェクションパネル30または外部スクリーンの表示が更新される。
【0045】
以上の説明から分かるように、信号処理回路22は、撮像装置16によって捉えられた被写界を表す画像データをカメラモードに対応して出力する。CPU36は、記録媒体42に記録された画像データをカメラモードに代替する再生モードに対応して再生する(S43)。プロジェクタ28は、信号処理回路22から出力された画像データおよび記録媒体42から再生された画像データのいずれか一方に基づく光学像を生成する。CPU36は、カメラモードが選択されたときリアプロジェクションパネル30を光学像の投影先として固定的に指定し(S13)、再生モードが選択されたとき外部スクリーンおよびリアプロジェクションパネル30一方を光学像の投影先として任意的に指定する(S7, S13, S17)。
【0046】
したがって、カメラモードが選択されると、信号処理回路22から出力された画像データに基づく光学像がリアプロジェクションパネル30に投影される。操作者は、リアプロジェクションパネル30の表示を参照しつつ撮像操作を行う。また、再生モードが選択されると、記録媒体42から再生された画像データに基づく光学像がリアプロジェクションパネル30または外部スクリーンに投影される。操作者は、リアプロジェクションパネル30または外部スクリーンの表示を参照しつつ再生操作を行う。これによって、操作性が向上する。
【0047】
なお、この実施例では、静止画像を記録するスチルカメラを想定しているが、この発明は動画像を記録するムービカメラにも適用できる。
【符号の説明】
【0048】
10 …ディジタルカメラ
16 …撮像装置
28 …プロジェクタ
30 …リアプロジェクションパネル
36 …CPU
50 …プロジェクションユニット
52 …ミラー駆動機構
54,58 …ミラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写界を表す画像データをカメラモードに対応して出力する撮像手段、
記録媒体に記録された画像データを前記カメラモードに代替する再生モードに対応して再生する再生手段、
前記撮像手段から出力された画像データおよび前記再生手段によって再生された画像データのいずれか一方に基づく光学像を生成する生成手段、
前記カメラモードが選択されたとき内部スクリーンを前記生成手段によって生成された光学像の投影先として固定的に指定する第1指定手段、および
前記再生モードが選択されたとき外部スクリーンおよび前記内部スクリーンの一方を前記生成手段によって生成された光学像の投影先として任意的に指定する第2指定手段を備える、電子カメラ。
【請求項2】
前記撮像手段はカメラ筐体の前方を捉え、
前記内部スクリーンはカメラ筐体の後面に設けられる、請求項1記載の電子カメラ。
【請求項3】
前記生成手段によって生成された光学像を前記外部スクリーンに投影するためのレンズを前記カメラ筐体の前面に露出する態様で設けるようにした、請求項1または2記載の電子カメラ。
【請求項4】
前記生成手段によって生成された光学像を反射させるミラー、および
前記第1指定手段および前記第2指定手段の各々の指定に適合するように前記ミラーの位置を制御する制御手段をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の電子カメラ。
【請求項5】
前記第2指定手段は、第1指定操作に応答して前記外部スクリーンを指定する一方、第2指定操作に応答して前記内部スクリーンを指定する、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子カメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−135399(P2011−135399A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−293800(P2009−293800)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】