説明

電子デバイス用の電源機構、それに関する方法、および電子デバイス(電子デバイス用のマルチキャパシティ電源機構)

【課題】 電子デバイス用の電源機構、それに関する方法、および電子デバイスを提供する。
【解決手段】 電子デバイスには、2つ以上の業界標準タイプのAC電源コネクタを設けることができる。この電子デバイスは、その位置で入手可能なAC電源コンセントに応じて選択された電源コネクタのうちの1つを選択的に露出することにより、様々な位置のいずれかで電力供給することができる。位置特有の電源コードを使用して、露出された電源コネクタをAC電源コンセントに接続することができる。位置特有の電源コードは、たとえば、露出された電源コネクタに整合するタイプの一方の端部のライン・ソケットと,その位置におけるAC電源コンセントに整合するタイプのもう一方の端部の電源プラグとを有することができる。AC電源コンセントおよび露出された電源コネクタで使用するのに適した定義済み電力設定を自動的に呼び出すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子デバイスに電力供給することに関し、詳細には、電子デバイスを電源コンセント(power outlet)に接続することに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ機器などの電子デバイスは、AC電源コンセントなどの交流(AC)源に接続することによって電力供給される。この接続は典型的に、取り外し可能電源コードを使用して行われる。電源コードは、コンピュータ機器の裏面上の対応する雄形コネクタに接続する一方の端部の雌形コネクタまたは「ライン・ソケット」と、電源コンセントに接続するもう一方の端部の雄形コネクタまたは「プラグ」とを有する。一般に、雌形電気コネクタは「ソケット」と呼ぶことができ、雄形電気コネクタは「プラグ」と呼ぶことができ、これはソケット上の対応する配置のピン差し込み口(prong receptacle)によって受け入れられる所定の配置のピン(prong)を有する。
【0003】
電気コネクタは多数のタイプで入手可能であり、そのタイプは一般に、国際電気標準会議(IEC)および米国電機製造業者協会(NEMA)などの規格団体によって確立される。コネクタ・タイプは、物理的なサイズおよび形状(すなわち、「形状因子」)、ピン(雄形)または対応するピン差し込み口(雌形)の数および配置、ならびに電流定格によって区別することができる。たとえば、パーソナル・コンピュータおよびモニタは典型的に、IEC60320規格によって指定された10アンペアのC13(雄形)および整合するC14(雄形)コネクタ・タイプを有する。何らかのサーバおよびUPSシステムなどの他のコンピュータ機器は、同じくIEC60320規格によって規定されたC19/C20コネクタを使用する。C13/C14コネクタと比べると、C19/C20コネクタは異なる形状因子、異なるピン/差し込み口の配置、およびより高い16アンペアの電流定格を有する。
【0004】
さらに、ほとんどの国ではAC電源コンセントについて独自の規格を設定している。世界的には、ほとんどのAC電源コンセントは、60Hzで100〜120Vという北米規格(一般に「低圧線」と呼ばれる)と、50Hzで220〜240Vというヨーロッパ規格(一般に「高圧線」と呼ばれる)という2通りの主要な電圧および周波数規格のうちの一方に該当する。AC電源コンセントは、ピン差し込み口の配置によってさらに様々になる。ある電子デバイスが電圧、周波数、および差し込み口の配置の異なる組み合わせを有して世界的に入手可能な多種多様なAC電源コンセントと互換性のあるものになるために、製造業者は一般に、その電子デバイス上の単一の世界標準IECコネクタと、多数の各国特有の電源コードを提供する。それぞれの各国特有の電源コードは、そのデバイス上の標準コネクタに対応する一方の端部の標準のIECコネクタと、そのデバイスが販売または使用される予定の国で入手可能な壁ソケットのタイプに対応するもう一方の端部の国定電源プラグとを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
標準のIECコネクタを備えた電子デバイスを製造し、種々の各国特有のコードを提供するというこの手法により、世界中の様々なAC電源コンセントでそのデバイスを使用することができる。しかし、状況によっては依然として互換性の問題が発生する可能性がある。たとえば、汎用電源機構は110ボルトと220ボルトの両方で機能することができる。米国では、電源機構の裏面上の電源カプラは典型的に110ボルトの場合に15アンペアである。ライン・コードは15アンペアの電源カプラを15アンペアの電源プラグに整合させる。15アンペアの電源プラグは15アンペアの壁のコンセントに差し込まれる。しかし、オーストラリアでは、壁のコンセントは典型的に10アンペアで220ボルトである。そのシナリオでは、15アンペアの電源カプラは電源機構上にあり、壁のコンセントは10アンペアである。このようなコードにより15アンペアのデバイスを10アンペアの壁のコンセントに接続することができるので、電源コードをこのような条件下で機能させることはできるが、規制機関はこのような条件下でこの電源コードを認可しない可能性があるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、電子デバイス用の電源機構を提供する。複数のAC電源コネクタはシャーシ上に支持される。シャーシ上の可動シャーシ部材の任意の位置が電源コードに接続するためにAC電源コネクタのうちのわずか1つを露出するように、可動シャーシ部材はシャーシ上に支持される。AC/DC変換器は、少なくとも露出されたAC電源コネクタと電子的に通じているAC入力と、1つまたは複数の電子部品に電力供給するためのDC出力とを有する。電源機構コントローラは、露出されたAC電源コネクタ用の定義済み電力設定を自動的に呼び出すように構成される。
【0007】
本発明の他の実施形態は、電子デバイス上の複数のAC電源コネクタのうちのわずか1つが露出され、残りのAC電源コネクタがブロックされる、方法を提供する。露出されたAC電源コネクタの露出に応答して、露出されたAC電源コネクタ用の定義済み電力設定が自動的に呼び出される。露出されたAC電源コネクタに交流が提供される。交流は定義済み電力設定に応じて直流に変換される。この直流は、電力供給すべき電子サブシステムに提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】様々な電源コンセントのいずれかを使用してデバイスに電力供給するように、本発明の一実施形態により構成された電源機構を有する電子デバイスの概略図である。
【図2】図1の2つの電源コネクタと可動カバーの概略立面図である。
【図3】様々な電源コンセントのいずれかへの接続によりデバイスに電力供給するように、本発明の他の実施形態により構成された電源機構を有する電子デバイスの概略図である。
【図4】第1の回転位置にあるモジュール・ベイ内に解放可能に位置決めされたコネクタ・モジュールを示す概略図である。
【図5】図4の回転位置から180度回転させた第2の回転位置にあるモジュール・ベイ内に解放可能に位置決めされたコネクタ・モジュールを示す概略図である。
【図6】本発明の一実施形態により電子デバイスに電力供給する方法の概略を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、部分的に、その電源機構の電気需要と世界中で入手可能な多数の異なる電源コンセントとの間でより良好な整合を可能にするために、そこから選択すべき複数の電源コネクタ(たとえば、15アンペアのコネクタと10アンペアのコネクタの両方)を有する単一の電源機構を備えた電子デバイスを提供することを対象とする。本発明は、たとえば、シャーシ上に支持された複数の電源コネクタを有する電子デバイス用の電源機構として実施することができる。シャーシ上に支持された可動シャーシ部材は、露出された電源コネクタのみが露出された電源コネクタと互換性のある電源コードに物理的に接続できるように、それぞれの位置で複数の電源コネクタのうちの1つだけを選択的に露出するためにシャーシに対して複数の個別の位置間で移動可能なものにすることができる。それぞれの電源コネクタについて、製造業者はその電源コネクタと互換性のある多数の異なる電源コードを提供することができる。たとえば、それぞれの位置特有の電源コードは、AC電源コンセントについて特定の標準が使用されている特定の地理的領域で使用する予定にすることができる。露出された電源コネクタと整合する一方の端部のコネクタと、特定の地理的位置で入手可能なAC電源コンセントのタイプに特有のもう一方の端部のプラグとを有する電源コードを選択することにより、その地理的位置でデバイスに電力を提供することができる。電源機構コントローラは、露出された電源コネクタに適した定義済み電力設定を自動的に呼び出し、定義済み電力設定に応じてAC電源コンセントから電力を消費することができる。電源機構は、1つまたは複数の電子部品に電力供給するために、交流を直流に変換し、直流を供給することができる。2つ以上のタイプの電源コネクタを備えた単一の電源機構を提供することにより、電子デバイスによって引き出される負荷を考慮して、その位置に応じて最も適切な電源コネクタを選択することができる。
【0010】
図1は、様々な電源コンセントのいずれかを使用してデバイス10に電力供給するように、本発明の一実施形態により構成された電源機構14を有する電子デバイス10の概略図である。デバイス10は、電源機構14と、および電源機構14によって電力供給すべき電子サブシステム16とを含む、様々な電子部品を収容するデバイス・シャーシ12を有する。電源機構14は、デバイス・シャーシ12と一体にすることができる(しかし、一体であることが必須ではない)電源機構シャーシ15を有する。電子サブシステム16は、電源機構14によって電力供給すべき様々なデバイス部品のうちのいずれかを含む。たとえば、デバイス10はコンピュータ・システムにすることができ、電子サブシステム16は、マザーボード上のメモリおよびプロセッサ、冷却ファン、ハード・ディスク、光ディスク・ドライブ、LEDなどの表示ライトなどの電子コンピュータ部品を含むことができる。電源機構14は、異なるタイプの少なくとも2つの代替電気コネクタ21、22を含むかまたはその他の方法でそれと電気的に通じており、以下に詳述する通り、そのうちのいずれか一方がデバイス10を電源コンセントに差し込むための電源コードを受け入れることができる。電気コネクタ21、22は、AC電力を電源機構14に提供するためにAC電源コンセントに接続された電源コードから電力を受け取る予定であるので、以下「電源コネクタ」と呼ばれる。2つの電源コネクタ21、22のみが示されているが、当業者であれば、3つ以上の電源コネクタを備えた実施形態に本発明の教示を拡張できることを認識するであろう。電源コネクタは、IECによって規定された標準的なコネクタ・タイプのうちの1つなど、様々な電気コネクタ・タイプのうちのいずれかとして構築することができる。考察のため、第1の電源コネクタ21は、10アンペアの定格を有するIEC C14雄形コネクタであると想定し、第2の電源コネクタ22は、16アンペアの定格を有するIEC C20雄形コネクタであると想定される。
【0011】
デバイス10は、電源コネクタ21、22のうちの1つに接続するための一方の端部のライン・ソケットと、AC電源コンセントに接続するためのもう一方の端部の位置特有の電源プラグとを有する適切な電源コードを使用して、電源コネクタ21、22のうちのいずれか一方を世界中で入手可能な様々なAC電源コンセントのいずれかに接続することにより、電力を受け取ることできる。世界中で入手可能な多種多様な電源コンセントのうち、第1の電源コンセント41は例として第1の位置(「位置1」)に示され、第2の電源コンセント42は第2の位置(「位置2」)に示されている。各電源コンセント41、42に関する規格は、たとえば、電源コンセント41、42に提供される電流の電圧および周波数、それぞれの電源コンセント41、42上のピン差し込み口44、46の数、サイズ、および配置、各電源コンセント41、42のアンペア定格に関して定義することができる。AC壁コンセントについて多種多様な規格が存在するが、以下の考察では、例として、第1の電源コンセント41が2つのピン差し込み口44を有し、50Hzで10アンペアおよび220Vで動作する高圧線コンセントであり、第2の電源コンセント42が3つのピン差し込み口46を有し、60Hzで15アンペアおよび110Vで動作する低圧線コンセントであると想定する。
【0012】
それぞれの電源コネクタ21、22で使用するために、事実上、無制限の数の異なる位置特有の電源コードを提供することができる。例として、1つの電源コード31は任意選択で第1の電源コネクタ21を第1の電源コンセント41に接続するために示されており、1つの電源コード32は代わって第2の電源コネクタ22を第2の電源コンセント42に接続するために示されている。第1の電源コード31は、対応するタイプC14の第1の電源コネクタ21に接続するために一方の端部に10アンペアのC13ライン・ソケット33を含む。もう一方の端部には、第1の電源コード31は、電源プラグ35を第1の電源コンセント44に接続するために、第1の電源コンセント41上のピン差し込み口44の配置に対応する配置のピン34を備えた電源プラグ35を有する。同様に、第2の電源コード32は、デバイス10上の対応するC20の第2の電源コネクタ22に接続するために一方の端部にC19ライン・ソケット37を含む。もう一方の端部には、第2の電源コード32は、電源プラグ39を第2の電源コンセント42に接続するために、第2の電源コンセント42上のピン差し込み口46の配置に対応する配置のピン36を備えた電源プラグ39を有する。
【0013】
それぞれの電源コネクタ21、22は単独で、多種多様な位置でデバイス10に電力供給するために多数の位置特有の電源コードのいずれかと組み合わせて使用することができるが、2つの異なる電源コネクタ21、22を含んでいるので、より広範な電気負荷シナリオ下でデバイス10に電力供給できるようにすることにより、異なる配電系統間のデバイス10の互換性を増すことになる。たとえば、特定の位置であるいは特定の電気負荷についてまたはその両方で、C19/C20コネクタ・タイプの16アンペアの電流定格の方が高いので、電源コネクタ22および電源コード32は、デバイス10に電力供給するためにより適したものになる可能性がある。
【0014】
可動シャーシ部材は、デバイス10を電源コンセントに接続するために一度に2つの電源コネクタ21、22のうちの1つだけを使用できるように、電源コネクタ21、22の相互排除的な露出を行うために、デバイス・シャーシ12あるいは電源機構シャーシ15またはその両方の上に支持される。可動シャーシ部材の複数の実施形態は本発明の範囲内である。図1の実施形態では、可動シャーシ部材は、電源機構シャーシ15上に可動式に支持されたカバー24を含む。カバー24の位置は、電源コネクタ21、22のうちの一方を選択的に露出し、同時に電源コネクタ21、22のうちのもう一方をブロックすることにより、2つの電源コネクタ21、22のうちのどちらを使用できるかを決定する。カバー24は第1の位置に示されており、これは第1の電源コード31のライン・ソケット33と接続するために第1の電源コネクタ21を露出し、第2の電源コード32のライン・ソケット37を受け入れないように第2の電源コネクタを物理的にブロックするために第2の電源コネクタ22を覆うものである。カバー24は代わって、第2の位置(想像線タイプで示されている)に移動することができ、これは代わりに第2の電源コード32のライン・ソケット37と接続するために第2の電源コネクタ22を露出し、第1の電源コード31のライン・ソケット33に接続しないように第1の電源コネクタ21をブロックするものである。
【0015】
コネクタ・タイプに応じて、それぞれの電源コネクタ21、22で使用するために電力設定の異なる選択肢を事前定義することができる。たとえば、第1のコネクタ21で使用するために選択された電力設定は、C13/C14コネクタ・タイプに適した10アンペアという電流制限を含むことができる。同様に、第2の電源コネクタ22で使用するために選択された電力設定は、C19/C20コネクタ・タイプに適した16アンペアという電流制限を含むことができる。電力設定の固有の組み合わせであれば、どのような組み合わせでもそれぞれの異なるコネクタ・タイプに関連付けることができ、典型的に、電圧、周波数、および電流/アンペアの特定の組み合わせによって表されることになる。これらの電力設定は、部分的に、露出された電源コネクタ21または22に対応する電力設定を呼び出すように構成された電源機構コントローラ19によって実施することができる。電源機構コントローラ19とともに含まれるかまたはその他の方法でそれと通じているスイッチ18は、カバー24の位置に応答して、2つの電源コネクタ21、22のうちのどちらが露出されるかを示す。スイッチ18は、機械式スイッチまたは電子スイッチ素子にすることができる。たとえば、カバー24は、カバー24の位置がスイッチ18の状態を決定するように、電気的にあるいは機械的にまたはその両方でスイッチ18と結合することができる。次に、スイッチ18の状態は、露出された電源コネクタに適用すべき定義済み電力設定を呼び出すようにPSコントローラ19に信号を送ることができる。また、スイッチ18は、露出された電源コネクタを選択的に使用可能にし、ブロックされた電源コネクタへのACを使用不可にするために使用することもできる。
【0016】
任意選択で、スイッチ18に加えてまたはその代わりに1つまたは複数の位置センサを含めることができる。たとえば、可動カバー24の位置を感知し、それに応答してPSコントローラ19への信号を生成し、露出された電源コネクタ21または22について選択された電力設定を呼び出すために、位置センサ26、28を含めることができる。したがって、任意選択の第1の位置センサ26は、カバー24が第1の位置にあるときを感知し、それに応答してPSコントローラ19への信号を生成し、第1の電源コネクタ21用の定義済み電力設定を呼び出すスイッチとして構成することができる。同様に、任意選択の第2の位置センサ28は、カバー24が第2の位置にあるときを感知し、それに応答してPSコントローラ19への信号を生成し、第2の電源コネクタ22用の定義済み電力設定を呼び出すスイッチとして構成することができる。位置センサ26、28は、たとえば、カバー24に物理的に接触せずにカバー24の近接性を感知する近接センサを含むことができる。代わって、位置センサ26、28は、その位置に応じてカバー24によって物理的にかみ合わされる電気機械式スイッチにすることもできる。
【0017】
さらに他の任意選択では、それぞれ第1および第2の電源コネクタ21、22を流れる電流を検出し、どちらの電源コネクタが使用されるかを示す信号をコントローラ19に提供する第1および第2の電流センサでそのスイッチを置き換えることも可能である。それでもカバー24は、両方の電源コネクタの同時使用を防止する働きをすることになる。
【0018】
図2は、2つの電源コネクタ21、22と可動カバー24の概略立面図である。カバー24は、第1および第2の位置間で直線的に移動するようにカバー24に強制するトラック25に可動式に固定されている。カバー24を取り外せることにより望ましくないことに両方の電源コネクタ21、22を同時に露出する恐れがあるので、カバー24は単なる取り外し可能カバーではなく、したがって、2つの電源コネクタ21、22のいずれか一方を覆うように取り外して位置を変えることはできない。壊れたカバーの修理または交換など、保守のために技術者によってカバー24を取り外すことは可能であるが、電源コネクタ21、22にうちの2つ以上が電源コードを受け入れないようにするために、カバー24は通常使用中はトラック25に固定されたままになる。カバー24は、通常、第1および第2の位置間でユーザによってトラック25に沿って手動でスライドさせ、これにより適切な電源コードとの接続のために2つの電源コネクタ21、22のうちの一方またはもう一方(両方ではない)を選択的に露出する。この実施形態では、カバー24は、第1の位置にあるときに第2の電源コネクタ22を完全に覆い、第2の位置にあるときに第1の電源コネクタ21を完全に覆う。しかし、ある電源コネクタを完全に覆わずにその電源コネクタへの電源コードの接続を防止することができ、したがって、カバー24の形状またはカバー24が電源コネクタを覆う範囲は実施形態間で様々になる可能性がある。
【0019】
図3は、様々な電源コンセントのいずれかへの接続によりデバイス110に電力供給するように、本発明の他の実施形態により構成された電源機構114を有する電子デバイス110の概略図である。デバイス110は、たとえば、デバイス・シャーシ112を有するコンピュータ・システムにすることができる。デバイス・シャーシ112は、図1のデバイス・シャーシ12と外観が似ている可能性があるが、電子サブシステム16に電力供給するための代替電源機構114を備えている。電源機構14は、デバイス・シャーシ112と一体にすることができる(しかし、一体であることが必須ではない)電源機構シャーシ115を有する。デバイス・シャーシ112は、コネクタ・モジュール・ベイ50と、その上に2つの電源コネクタ21、22が乗っている取り外し可能コネクタ・モジュール60とを含む。2つの電源コネクタ21、22は依然として、例として、それぞれC14およびC20コネクタであると想定される。コネクタ・モジュール60は、第1の回転位置(図4を参照)および第1の回転位置とは別個の第2の回転位置(図5を参照)のうちのいずれか一方でモジュール・ベイ50に交換可能に挿入することができる。特に、第2の回転位置は第1の回転位置の180度反対側になる。1組の電気接点51は、コネクタ・モジュール・ベイ50に隣接する電源機構114内に配置される。電気接点51は、電源機構114のAC−DC(「AC/DC」)変換器回路17と通じている。第1の電源コネクタ21上の3つのピン71は、コネクタ・モジュール60上の対応する第1の組の3つの電気接点61に配線されている。第2の電源コネクタ22上の3つのピン72は、コネクタ・モジュール60の反対側の対応する第2の組の3つの電気接点62に配線されている。
【0020】
この実施形態のスイッチ18は、コネクタ・モジュール60の回転位置に直接応答してPSコントローラ19による定義済み電力設定の呼び出しをトリガする。コネクタ・モジュール60の2つの回転位置のそれぞれが異なるスイッチ状態を引き起こし、スイッチのそれぞれの状態が露出された電源コネクタ21または22について選択された特定の1組の定義済み電力設定を呼び出す。スイッチ18は、「キー・リーダ(key reader)」として実施するかまたはその他の方法でそれを含むことができる。コネクタ・モジュール60上に設けられた第1のキー63(「K1」)は第1の電源コネクタ21に明確に関連付けられる。コネクタ・モジュール60上の他の位置に設けられた第2のキー65(「K2」)は第2の電源コネクタ22に明確に関連付けられる。スイッチ18は、キーK1、K2のうちの1つに接近しているときにキーK1、K2間を区別するように構成される。たとえば、キーK1、K2はそれぞれ、別個の電子署名、デジタル署名、磁気署名、または光学署名を含むことができ、スイッチ18は電子署名、デジタル署名、磁気署名、または光学署名に基づいて2つのキーK1とK2とを区別するために構成された電子リーダ、デジタル・リーダ、磁気リーダ、または光学リーダを含むことができる。
【0021】
代わって、キーK1、K2は、独特なサイズ、形状、またはそのスイッチに対して読み取り可能に接近しているときのスイッチ18に対する位置など、検出可能なほど独特な構成を有する物理的または機械的キーにすることができる。コネクタ・モジュール60の回転位置に応じて、K1またはK2のいずれか一方は、スイッチ18に対して読み取り可能に接近することになる。図4の回転位置では、K1はスイッチ18に対して接近することになる。図5の回転位置では、代わりにK2がスイッチ18に対して接近することになる。したがって、読み取られるキーのIDは、2つの電源コネクタ21、22のうちのどちらが露出されるかを暗示的に示す。スイッチ18は、2つのキーK1またはK2のうちのどちらがスイッチ18に対して読み取り可能に接近しているかを見分けることにより、そのキーを「読み取る」。したがって、キーK1およびK2がサイズまたは形状の点で見分けられる違いを有する場合、あるいはそれぞれのキーK1およびK2がスイッチ18に対して読み取り可能に接近しているときの位置の点で見分けられる違いを有する場合、スイッチ18はそれにより、現在、スイッチ18に対して読み取り可能に接近しているキーK1またはK2の形状、サイズ、または位置に応じてスイッチ状態を呼び出すことができる。PSコントローラ19は、スイッチ状態を解釈し、それに応じて、露出された電源コネクタ21または22について選択された定義済み電力設定を選択する。
【0022】
図4は、第1の回転位置にあるモジュール・ベイ50内に解放可能に位置決めされたコネクタ・モジュール60を示す概略図である。この回転位置は、第2の電源コネクタ22を隠しながら、電源コード31のC13ライン・ソケット33と取り外し可能に接続するためにモジュール・ベイ50の入口54で第1の電源コネクタ21を露出する。コネクタ・モジュール60上の第1の組の電気接点61は、モジュール・ベイ50内の電気接点51と接触して、露出された第1の電源コネクタ21を電源機構114に電気的に接続し、その結果、電源機構114は電源コード31から電力を受け取ることができる。また、図4のコネクタ・モジュール60の回転位置は、スイッチ18に対して接近してキーK1を位置決めする。スイッチ18によるキーK1の検出に応答して、PSコントローラ19は第1の電源コネクタ21について選択された定義済み電力設定を呼び出す。
【0023】
図5は、図4の回転位置から180度回転させた第2の回転位置にあるモジュール・ベイ50内に解放可能に位置決めされたコネクタ・モジュール60を示す概略図である。この第2の回転位置は、第1の電源コネクタ21を隠しながら、電源コード32のC19ライン・ソケット37と取り外し可能に接続するためにモジュール・ベイ50の入口54で第2の電源コネクタ22を露出する。第2の組の電気接点62は、モジュール・ベイ50内の電気接点51と接触して、露出された第2の電源コネクタ22を電源機構114に電気的に接続し、その結果、電源機構114は電源コード32から電力を受け取ることができる。また、図5のコネクタ・モジュール60の回転位置は、スイッチ18に対して接近してキーK2を位置決めする。スイッチ18によるキーK2の検出に応答して、PSコントローラ19は第2の電源コネクタ22について選択された定義済み電力設定を呼び出す。
【0024】
当業者であれば、図3、図4、および図5の実施形態の開示内容を3つ以上のコネクタを備えたコネクタ・モジュールを有する一実施形態にどのように拡張できるかを認識するであろう。たとえば、3つの異なる電源コネクタを提供するために、概して三角形の断面を有するコネクタ・モジュールは各辺上に異なるコネクタを備えて構築することができ、デバイス・シャーシには、3つの電源コネクタのうちの1つを露出し、同時に他の2つの電源コネクタを隠す、3つの異なる位置のうちの1つでコネクタ・モジュールを受け入れるために概して三角形のモジュール・ベイを設けることができる。
【0025】
図6は、本発明の一実施形態により電子デバイスに電力供給する方法の概略を示す流れ図である。流れ図の説明はこの方法の諸ステップを要約するものであるが、これらのステップに関する追加の詳細は、システムおよび図面に関する前述の考察を参照することによって把握することができる。
【0026】
特定の位置で電子デバイスに電力供給するために、ステップ200により、その位置についてAC電源コンセント・タイプが確認される。AC電源コンセント・タイプは、電源コンセントにおけるピン差し込み口の配置とともに、電圧、周波数、および電流定格など、AC電源コンセントに関する電気的仕様を指定することができる。
【0027】
次に、ステップ202により、複数の電源コネクタのうちの1つが選択される。たとえば、電子デバイス用の電源機構上に複数の電源コネクタを設けることができる。そのデバイス上で予想される電気負荷およびAC電源コンセントに関する電気的仕様を考慮して、最も適切な電源コネクタを選択することができる。たとえば、AC電源コンセントが15アンペアの電流定格を有する場合、15アンペア未満の電流定格を有する他の電源コネクタと比較して、15アンペアまたはそれ以上の電流定格を有する電源コネクタを選択することができる。重要な考慮事項は、コンセントの電流定格とコネクタとの整合である。実際の選択は、典型的に、特定のライン・コードを必要とするコンセント・タイプによって行われ、そのコードはデバイス・コネクタに対して明確に物理的に結合することになる所与のコネクタを有するであろう。
【0028】
ステップ204により、選択された電源コネクタは露出され、残りの電源コネクタ(複数も可)は少なくとも部分的にブロックされる。たとえば、可動シャーシ部材または取り外し可能コネクタ・モジュール(後述する)は、選択された電源コネクタを露出するためにユーザによって位置決めすることができる。
【0029】
ステップ206により、露出された電源コネクタ用の定義済み電力設定が自動的に呼び出される。たとえば、スイッチは、可動シャーシ部材の位置を検出し、それに応答して定義済み電力設定を呼び出すように電源機構コントローラをトリガすることができる。
【0030】
ステップ208では、露出された電源コネクタに交流が提供される。典型的に、露出された電源コネクタに交流を提供することは、位置特有の電源コードを使用して電源機構をAC電源コンセントに接続することを含むであろう。電源コードは典型的に、電子デバイス上の露出された電源コネクタに整合させた一方の端部のコネクタ(たとえば、ライン・ソケット)を有し、その位置のAC電源コンセントに整合させたもう一方の端部の電源プラグを有することになる。
【0031】
ステップ210では、定義済み電力設定に応じて交流が直流に変換される。交流を直流に変換するプロセスでは、電源機構は、定義済み電力設定によって指定された電流制限内で交流を引き出すなど、定義済み電力設定に準拠する。
【0032】
ステップ212では、電子サブシステムに直流が提供される。たとえば、電力供給すべき電子デバイスがコンピュータ・システムである場合、ステップ212は、マザーボード、冷却ファン、ハード・ディスク、光ディスク・ドライブ、LEDなどの表示ライトなどに直流を提供することを含むことができる。
【0033】
条件付きステップ214は、位置の変化を識別することを含む。たとえば、ユーザがある国からAC電源コンセントについて異なる規格を有する他の国へ電子デバイスを持って行くかまたは出荷する場合、結果的に位置の変化が発生する可能性がある。したがって、位置の変化は、ステップ200により新しい位置で電源コンセント・タイプを決定するよう指示するものである。新しい位置で入手可能なAC電源コンセントのタイプは電源コネクタの最良選択に影響を及ぼす可能性があるので、新しい位置における電源コンセントのタイプは、ステップ202により電源コネクタを選択するよう指示するものである。概略を示したこのプロセスは、概略の通り、新しい位置について続行される。選択された電源コネクタが露出され(ステップ204)、露出された電源コネクタ用の電力設定が呼び出され(ステップ206)、露出された電源コネクタに交流が提供され(ステップ208)、露出されたコネクタ用の定義済み電力設定の制約の範囲内で交流が直流に変換され(ステップ210)、電子サブシステムに直流が提供される(ステップ212)。
【0034】
本明細書で使用する用語は、特定の諸実施形態のみを記述するためのものであり、本発明を制限するためのものではない。本明細書で使用する単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに他の指示を行わない限り、複数形も含むためのものである。「comprises」あるいは「comprising」という用語またはその両方は、本明細書で使用する場合、表明された特徴、整数、ステップ、操作、エレメント、コンポーネント、あるいはグループ、またはこれらの組み合わせの存在を指定するが、1つまたは複数のその他の特徴、整数、ステップ、操作、エレメント、コンポーネント、あるいはグループ、またはこれらの組み合わせの存在もしくは追加を排除しないことがさらに理解されるであろう。「preferably」、「preferred」、「prefer」、「optionally」、「may」という用語および同様の用語は、言及されている項目、条件、またはステップが本発明の任意選択の(必須ではない)特徴であることを示すために使用されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイス用の電源機構であって、
シャーシと、
前記シャーシ上に支持された複数のAC電源コネクタと、
前記シャーシ上の可動シャーシ部材の任意の位置が電源コードに接続するために前記AC電源コネクタのうちのわずか1つを露出するように、前記シャーシ上に支持された可動シャーシ部材と、
少なくとも前記露出されたAC電源コネクタと電子的に通じているAC入力と、1つまたは複数の電子部品に電力供給するためのDC出力とを有するAC/DC変換器と、
前記露出されたAC電源コネクタ用の定義済み電力設定を自動的に呼び出すように構成された電源機構コントローラと、
を含む、電源機構。
【請求項2】
それぞれのAC電源コネクタの露出に関連付けられた独特なスイッチ状態を有するスイッチであって、それぞれのスイッチ状態が前記露出されたAC電源コネクタ用の前記定義済み電力設定を呼び出すように前記電源機構コントローラをトリガするスイッチ
をさらに含む、請求項1記載の電源機構。
【請求項3】
前記スイッチが、前記露出されたAC電源コネクタを自動的に使用可能にし、残りの前記AC電源コネクタを使用不可にする、請求項2記載の電源機構。
【請求項4】
前記可動シャーシ部材が、トラックに固定され、一度に前記AC電源コネクタのうちのわずか1つを露出するために前記トラックに沿って移動するように強制されたカバーを含む、請求項1記載の電源機構。
【請求項5】
前記可動シャーシ部材が、その上に前記複数のAC電源コネクタが乗っているコネクタ・モジュールを含み、前記シャーシが、複数の別個の回転位置で前記コネクタ・モジュールを解放可能に受け入れるために構成されたモジュール・ベイを含み、それぞれの回転上別個の位置で、前記露出されたAC電源コネクタのうちの関連の1つが露出され、前記AC/DC変換器の前記AC入力に接続される、請求項1記載の電源機構。
【請求項6】
前記コネクタ・モジュール上に設けられた複数のキーであって、それぞれのキーが前記AC電源コネクタのうちの1つに別個に関連付けられ、前記コネクタ・モジュールのそれぞれの回転上別個の位置が、前記露出されたAC電源コネクタ用の前記定義済み電力設定を呼び出すために構成されたスイッチに対して読み取り可能に接近して前記関連のキーを位置決めする、複数のキーをさらに含む、請求項5記載の電源機構。
【請求項7】
第1のAC電源コネクタと結合するために構成された一方の端部のライン・ソケットと、第1のAC電源コンセントと結合するために構成されたもう一方の端部のAC電源プラグとを有する第1の電源コードと、
第2のAC電源コネクタと結合するために構成された一方の端部のライン・ソケットと、第2のAC電源コンセントと結合するために構成されたもう一方の端部のプラグとを有する第2の電源コードと、
をさらに含む、請求項1記載の電源機構。
【請求項8】
前記第1および第2のAC電源コネクタが異なる電流定格を有し、前記第1の電源コードの前記ライン・ソケットおよびAC電源プラグが前記第1のAC電源コネクタの前記電流定格に整合した電流定格を有し、前記第2の電源コードの前記ライン・ソケットおよびAC電源プラグが前記第2のAC電源コネクタの前記コネクタ・タイプに整合した電流定格を有する、請求項7記載の電源機構。
【請求項9】
露出されたときの第1のAC電源コネクタ用の前記電力設定が、220〜240ボルトの範囲内の電圧を含み、露出されたときの第2のAC電源コネクタ用の前記電力設定が、100〜120ボルトの範囲内の電圧を含む、請求項1記載の電源機構。
【請求項10】
前記第1のAC電源コネクタ用の前記電力設定が、前記第2のAC電源コネクタの電流制限より高い電流制限をさらに含む、請求項9記載の電源機構。
【請求項11】
残りのAC電源コネクタをブロックしながら、電子デバイス上の複数のAC電源コネクタのうちのわずか1つを選択的に露出するステップと、
前記露出されたAC電源コネクタの前記露出に応答して、前記露出されたAC電源コネクタ用の定義済み電力設定を自動的に呼び出すステップと、
前記露出されたAC電源コネクタに交流を提供するステップと、
前記定義済み電力設定に応じて前記交流を直流に変換するステップと、
電力供給すべき電子サブシステムに前記直流を提供ステップと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記露出されたAC電源コネクタに交流を提供する前記ステップが、電源コードの一方の端部を前記露出されたAC電源コネクタ内に接続するステップと、前記電源コードのもう一方の端部をAC電源コンセント内に接続するステップを含む、請求項11記載の方法。
【請求項13】
残りのAC電源コネクタをブロックしながら、電子デバイス上の複数のAC電源コネクタのうちの1つを選択的に露出する前記ステップが、前記AC電源コネクタのうちの1つを露出し、同時に前記残りのAC電源コネクタのそれぞれを少なくとも部分的に覆うようにカバーを移動するステップを含む、請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記カバーを移動する前記ステップが、トラックに沿って前記カバーを移動するステップを含む、請求項13記載の方法。
【請求項15】
残りのAC電源コネクタをブロックしながら、電子デバイス上の複数のAC電源コネクタのうちの1つを選択的に露出する前記ステップが、前記AC電源コネクタのうちの1つを露出する、複数の回転上別個の位置のうちの1つでモジュール・ベイ内のコネクタ・モジュールを位置決めするステップを含む、請求項11記載の方法。
【請求項16】
前記AC電源コネクタのうちのどれが露出されるかを決定するためにそれぞれが前記AC電源コネクタのうちの1つに明確に関連付けられた複数のキー間を区別するステップをさらに含む、請求項15記載の方法。
【請求項17】
複数のキー間を区別する前記ステップが、前記露出されたAC電源コネクタに関連付けられた前記キー上の電子署名、デジタル署名、磁気署名、または光学署名を読み取るステップを含む、請求項16記載の方法。
【請求項18】
複数のキー間を区別する前記ステップが、前記露出されたAC電源コネクタに関連付けられた前記キーのサイズ、形状、および位置のうちの1つまたは複数を区別するステップを含む、請求項16記載の方法。
【請求項19】
請求項1記載の電源機構と、
前記シャーシ上に支持され、前記DC出力によって電力供給される電子サブシステムと、
を含む、電子デバイス。
【請求項20】
前記複数のAC電源コネクタが、第1のAC電源コネクタと、前記第1のAC電源コネクタより高い電流定格を有する第2のAC電源コネクタとを含み、前記第2のAC電源コネクタについて前記電源機構コントローラによって実施される前記定義済み電力設定が前記第1のAC電源コネクタについて前記電源機構コントローラによって実施される前記定義済み電力設定より高い電流制限を含む、請求項19記載の電子デバイス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2012−508547(P2012−508547A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−533682(P2011−533682)
【出願日】平成21年10月21日(2009.10.21)
【国際出願番号】PCT/EP2009/063822
【国際公開番号】WO2010/052128
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】