説明

電子機器および電子機器の処理プログラム

【課題】画面の表示態様を容易かつ適切に制御する電子機器を実現する。
【解決手段】CPU100は、同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から現在採用されている同時/切替表示条件を読み出し、読み出した同時/切替表示条件と、画面表示指示操作された時の状況とに応じて、当該画面表示指示操作が切替表示あるいは同時表示のいずれを指示するものであるかを特定する。同時表示を指示するものと特定されると、表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から現在採用されている表示レイアウト条件を読み出し、読み出した表示レイアウト条件と、画面表示指示操作された時の状況とに応じて同時表示の表示レイアウトを制御するので、画面の表示態様を容易かつ適切に制御できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面の表示態様を容易かつ適切に制御し得る電子機器および電子機器の処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の画面を同時に表示したり、1つの画面を表示したりする電子機器が知られている。このような電子機器では、ある画面を表示している時に新たな画面の表示指示があった場合に、複数の画面を同時表示するのか、あるいは表示中の画面を新たな画面に切替表示するのかをユーザの操作によって指示する必要が生じる。この種の技術として、例えば特許文献1には、画面ガイド要求が入力された場合に画面メモリに格納されている各監視画面を順次ウインドウ表示し、画面切替要求が入力された場合に現在表示中の監視画面を要求された監視画面に切替表示する装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開平05−346998号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に開示の技術では、さらに複数の画面を同時表示させようとすると、複数の画面をどのような表示レイアウトで表示するのかをユーザ操作で指定しなければならない。つまり、同時表示させるか切替表示するかの指示や、表示レイアウト指示をユーザが逐一操作する必要がある為、その操作が煩わしくユーザの負担となっている。これを言い換えれば、画面の表示態様を容易かつ適切に制御することができない、という問題を有する。
【0005】
そこで本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、画面の表示態様を容易かつ適切に制御することができる電子機器および電子機器の処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数の画面を同時に表示可能な表示手段を備える電子機器において、操作に応じて画面の表示指示を発生する指示手段と、前記表示手段で画面を表示中に前記指示手段が表示指示を発生した場合、その表示指示を発生させた操作状況に基づいて前記表示手段の表示態様を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示手段を制御する表示制御手段とを具備することを特徴とする
【0007】
上記請求項1に従属する請求項2に記載の発明では、前記特定手段は、操作状況として、画面の表示指示を発生させる操作の操作時間に基づいて前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする。
【0008】
上記請求項1に従属する請求項3に記載の発明では、前記特定手段は、操作状況として、画面の表示指示を発生させる操作の操作回数に基づいて前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明では、複数の画面を同時に表示可能な表示手段を備える電子機器において、画面の表示指示を発生する指示手段と、前記表示手段で画面を表示中に前記指示手段が表示指示を発生した場合、その表示指示された画面の状況に基づいて前記表示手段の表示態様を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示手段を制御する表示制御手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
上記請求項4に従属する請求項5に記載の発明では、画面の優先順位を記憶する記憶手段を備え、前記特定手段は、画面の状況として、前記記憶手段から読み出す表示中の画面の優先順位と表示指示された画面の優先順位とを比較し、その比較結果に基づいて前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする
【0011】
上記請求項4に従属する請求項6に記載の発明では、画面のグループ分けを記憶する記憶手段を備え、前記特定手段は、画面の状況として、前記記憶手段から読み出す表示中の画面のグループと表示指示された画面のグループとを比較し、その比較結果に基づいて前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする。
【0012】
上記請求項4に従属する請求項7に記載の発明では、画面の表示履歴を記憶する記憶手段を備え、前記特定手段は、画面の状況として、前記記憶手段に記憶されている表示履歴に基づいて前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明では、複数の画面を同時に表示可能な表示手段を備える電子機器において、画面の表示指示を発生する指示手段と、前記表示手段で画面を表示中に前記指示手段が表示指示を発生した場合、電子機器の状況に基づいて前記表示手段の表示態様を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示手段を制御する表示制御手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
上記請求項1、4および8のいずれかに従属する請求項9に記載の発明では、前記特定手段は、表示様態として、表示中の画面と表示指示された画面とを同時表示するか、あるいは表示中の画面から表示指示された画面に切替表示するかのいずれか一方を特定することを特徴とする。
【0015】
上記請求項1、4および8のいずれかに従属する請求項10に記載の発明では、前記特定手段は、表示様態として、表示中の画面と表示指示された画面とを同時表示する際の表示レイアウトを特定することを特徴とする。
【0016】
上記請求項8に従属する請求項11に記載の発明では、電子機器に電力供給する外部装置との接続状態を検出する検出手段を備え、前記特定手段は、電子機器の状況として、前記検出手段の検出結果に応じて、前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする。
【0017】
上記請求項8に従属する請求項12に記載の発明では、電子機器の使用状況を表す筐体スタイルを検出するスタイル検出手段を備え、前記特定手段は、電子機器の状況として、前記スタイル検出手段により検出される筐体スタイルに応じて、前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の発明では、複数の画面を同時に表示可能な表示処理を備える電子機器で実行されるプログラムであって、操作に応じて画面の表示指示を発生する指示処理と、前記表示処理により画面を表示中に前記指示処理が表示指示を発生した場合、その表示指示を発生させた操作状況に基づいて前記表示処理の表示態様を特定する特定処理と、前記特定処理により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示処理を制御する表示制御処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【0019】
請求項14に記載の発明では、複数の画面を同時に表示可能な表示処理を備える電子機器で実行されるプログラムであって、画面の表示指示を発生する指示処理と、前記表示処理により画面を表示中に前記指示処理が表示指示を発生した場合、その表示指示された画面の状況に基づいて前記表示処理の表示態様を特定する特定処理と、前記特定処理により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示処理を制御する表示制御処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【0020】
請求項15に記載の発明では、複数の画面を同時に表示可能な表示処理を備える電子機器で実行されるプログラムであって、画面の表示指示を発生する指示処理と、前記表示処理により画面を表示中に前記指示処理が表示指示を発生した場合、電子機器の状況に基づいて前記表示処理の表示態様を特定する特定処理と、前記特定処理により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示処理を制御する表示制御処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、画面の表示態様を容易かつ適切に制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
A.構成
(1)システム構成
図1は、本発明の実施形態である携帯電話10が有する主要機能の概要を説明する為のシステム構成図である。携帯電話10は、移動無線通信機能およびメール送受信機能を備える。移動無線通信機能を用いて通話する場合、携帯電話10は、位置登録している基地局BSを介して発信側の交換機SWに発呼する。発信側の交換機SWは、発呼に応じて、無線通信網RN中に設けられる加入者登録サーバ(不図示)から問い合せた着番号(加入者番号)および位置登録情報に基づき着信側の交換機SWを呼出す。着信側の交換機SWは、着信側の基地局BSを介して着信側の携帯電話10(不図示)を呼出し、これに応じて着信側が着呼応答すると、発信側の交換機SWと着信側の交換機SWとのリンクが確立して通話可能になる。
【0023】
メール送受信機能を用いて携帯電話10から送信されるメールは、基地局BS、交換機SWおよび無線通信網RN中に設けられるゲートウェイサーバ(不図示)を経てインターネット上のメールサーバ(不図示)に伝送される。メールサーバは、上述とは逆の経路で宛先のメールアドレスを有する携帯電話10にメールを送るようになっている。
【0024】
また、携帯電話10は、放送局30の送信アンテナANTから送信されるデジタルテレビ放送信号やデジタルラジオ放送信号を受信して出力する機能を有する。さらに、携帯電話10は、充電装置20に載置されてバッテリ充電が行われている状態で画面表示の態様を制御する機能も備える。加えて、携帯電話10では、住所録を編集管理するアドレス帳機能、動画データや音楽データを再生する機能も有する。
【0025】
(2)携帯電話10の構成
次に、図2を参照して携帯電話10の構成を説明する。図2において、CPU100は、操作部107(後述する)から供給されるイベントに応じて各部動作を制御する。本発明の要旨に係わるCPU100の特徴的な処理動作については追って詳述する。
【0026】
ROM101は、プログラムエリアおよびデータエリアを備える。ROM101のプログラムエリアには、CPU100により実行される各種プログラムが記憶される。ここで言う各種プログラムとは、追って詳述するメインルーチン、同時/切替表示特定処理および表示レイアウト特定処理の他、前述の各種機能を具現するアプリケーションプログラムを含む。ROM101のデータエリアには、所定のプログラムにより参照される制御データの他、例えば待受画面などを形成する各種画面データが格納される。RAM102は、画面情報記憶部102a、表示履歴記憶部102b、同時/切替表示条件記憶部102cおよび表示レイアウト条件記憶部102dを備える。
【0027】
画面情報記憶部102aには、携帯電話10が備える各機能にそれぞれアサインされる画面毎の属性を表す画面情報が記憶される。図3は、画面情報記憶部102aに記憶される画面情報の一構成例である。この図に示す一例の場合、画面情報は画面を識別する「画面ID」、画面IDに対応付けられた機能を表す「画面(機能)」、画面表示上の優先度を表す「優先順位」および出力対象(文字、画像および音声等)によって区別された「グループ」から成る。
【0028】
なお、この一例においては、説明の簡略化を図る為、画面と機能とが1対1に対応付けられているが、これに限らず、例えばアドレス帳に登録された個人名をリスト表示する画面と、個人情報を詳細に表示する画面とを異ならせる等、1つの機能に対して複数の画面を割り当てることも勿論可能であり、さらには、グループを出力対象によって区別するのではなく、ユーザ指定などによって区別することも勿論可能である。
【0029】
表示履歴記憶部102bには、表示された画面の内容を表す表示履歴情報が過去複数件数分記憶される。図4は、表示履歴記憶部102bに記憶される表示履歴情報の一構成例である。この図に示す一例の場合、表示履歴情報は画面表示が行われた「日時」、「表示中画面」、「表示指示画面」、「表示制御」および「表示レイアウト」から構成される。以下、図7〜図8を参照して表示履歴情報を構成する「表示中画面」、「表示指示画面」、「表示制御」および「表示レイアウト」が意図するところについて説明する。
【0030】
先ず図7は、後述する表示部106が備える表示画面DSPの構成を示す図である。この図に示すように、表示画面DSPは、表示領域A1、表示領域A2および表示領域A3に大別される。表示領域A3では、機能対応キーを案内表示する。すなわち、図7に図示する一例の場合には、「←」および「→」と表示されている箇所に対応して配設される機能キースイッチがカーソルを左右方向へ移動させるカーソルスイッチ、「選択」と表示されている箇所に対応して配設される機能キースイッチが選択スイッチに相当することを案内表示している。
【0031】
表示領域A1には、起動中の機能(アプリケーションプログラム)を表すアイコンが表示される。図7では、起動中の4つの機能をそれぞれ表すアイコンA〜Dが表示される一例を図示している。これらアイコンA〜Dは、上述した操作ガイド表示領域A3に案内表示される機能対応キーの操作によっていずれかが選択される。
【0032】
表示領域A2では、図8に図示するパターン1〜4の表示レイアウトの内から選択されたパターンの表示レイアウトと、指定される表示制御の態様とに応じて、表示中画面あるいは表示指示画面のいずれか一方を切替表示したり、表示中画面と表示指示画面とを同時表示する。
【0033】
ここで、表示中画面とは、表示領域A2に最初に表示される画面を言う。表示指示画面とは、表示領域A1のアイコン選択に応じて新たに動作する機能により表示領域A2に表示される画面を言う。表示制御とは、表示中画面あるいは表示指示画面のいずれか一方に切替えて表示領域A2に表示する切替表示、あるいは表示中画面と表示指示画面とを同時に表示領域A2に表示する同時表示のいずれかの表示態様を指す。
【0034】
すなわち、図7に図示する一例のように、表示中画面Aが表示領域A2に表示されている状態で、表示領域A1のアイコンBを選択し、かつパターン1の切替表示を行うと、図8(a)に図示する表示レイアウトに従って、アイコンBの選択に応じて新たに動作する機能により表示される表示指示画面Bが表示領域A2に表示される。
【0035】
また、表示中画面Aが表示領域A2に表示されている状態で、表示領域A1のアイコンBを選択し、かつパターン2の同時表示を行うと、図8(b)に図示する表示レイアウトに従って、アイコンBの選択に応じて新たに動作する機能により表示される表示指示画面Bが表示領域A2の上部2/3の部分に表示されると共に、表示中画面Aが表示領域A2の下部1/3の部分に表示される。
【0036】
さらに、表示中画面Aが表示領域A2に表示されている状態で、表示領域A1のアイコンBを選択し、かつパターン3の同時表示を行った場合には、図8(c)に図示する表示レイアウトに従って、アイコンBの選択に応じて新たに動作する機能により表示される表示指示画面Bが表示領域A2の上半分の部分に表示されると共に、表示中画面Aが表示領域A2の下半分の部分に表示される。
【0037】
また、表示中画面Aが表示領域A2に表示されている状態で、表示領域A1のアイコンBを選択し、かつパターン4の同時表示を行うと、図8(d)に図示する表示レイアウトに従って、アイコンBの選択に応じて新たに動作する機能により表示される表示指示画面Bが表示領域A2の上部1/3の部分に表示されると共に、表示中画面Aが表示領域A2の下部2/3の部分に表示される。
【0038】
以上のように、表示履歴記憶部102bに記憶される表示履歴情報中の「表示中画面」とは、表示領域A2に最初に表示される画面を表す。表示履歴情報中の「表示指示画面」とは、表示領域A1のアイコン選択に応じて新たに動作する機能により表示領域A2に表示される画面を言う。表示履歴情報中の「表示制御」とは、表示中画面と表示指示画面との切替表示あるいは表示中画面および表示指示画面の同時表示のいずれであるかを表す。表示履歴情報中の「表示レイアウト」とは、図8に図示したパターン1〜4のいずれかを表す。
【0039】
なお、図8に図示した表示レイアウトは一例であって、例えば表示領域A2を上下左右に2分割した2×2の領域に4分割し、これら領域に表示中画面と3つの表示指示画面を割り当てて同時表示する等の各種バリエーションを持たせることも勿論可能である。
【0040】
さて、再び図2を参照して携帯電話10の構成について説明を進める。図2において、RAM102に設けられる同時/切替表示条件記憶部102cには、表示制御テーブル情報が記憶される。表示制御テーブル情報は、複数の同時/切替表示条件に対応して設けられる設定フラグおよび表示制御データから構成される。表示制御テーブル情報は、CPU100が実行する同時/切替表示特定処理(後述する)において参照される。
【0041】
ここで、図5を参照して同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の一例について説明する。この図に示す表示制御テーブル情報では、同時/切替表示条件として、「操作時間」、「操作回数」、「優先順位」、「グループ」、「表示履歴」、「充電装置接続」および「筐体スタイル」が定義されている。これら同時/切替表示条件が意図するところについては追って述べる。
【0042】
設定フラグは、これら同時/切替表示条件毎に付与されるフラグであって、ユーザ選択された同時/切替表示条件に対応する場合に「1」、それ以外は「0」となる。つまり、設定フラグは、現在採用されている同時/切替表示条件を表す。図5に図示する一例の場合、同時/切替表示条件として、「操作回数」が選択されていることを表している。表示制御データは、同時/切替表示条件に応じて、切替表示又は同時表示のいずれかの表示態様を指示する。例えば、同時/切替表示条件が「操作回数」の場合には、1回の画面表示指示操作が行われたならば、切替表示を指示し、2回以上の画面表示指示操作が行われたならば、同時表示を指示する。
【0043】
RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dには、表示レイアウトテーブル情報が記憶される。表示レイアウトテーブル情報は、複数の表示レイアウト条件に対応して設けられる設定フラグおよび表示レイアウト制御データから構成される。この表示レイアウトテーブル情報は、CPU100が実行する表示レイアウト特定処理(後述する)において参照される。
【0044】
ここで、図6を参照して表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の一例について説明する。この図に示す表示レイアウトテーブル情報では、表示レイアウト条件として、「操作時間」、「操作回数」、「優先順位」、「グループ」、「表示履歴」、「充電装置接続」および「筐体スタイル」が定義されている。これら表示レイアウト条件が意図するところについては追って述べる。
【0045】
設定フラグは、これら表示レイアウト条件毎に付与されるフラグであって、ユーザ選択された表示レイアウト条件に対応する場合に「1」、それ以外は「0」となる。つまり、現在採用されている表示レイアウト条件を表す。図6に図示する一例の場合、表示レイアウト条件として、「優先順位」が選択されていることを表している。表示レイアウト制御データは、表示レイアウト条件に応じたパターンを指定する。
【0046】
例えば、表示レイアウト条件が「優先順位」であると、前述した「表示中画面」よりも優先順位が高い「表示指示画面」を表示させる場合もしくは「表示中画面」よりも優先順位が1ランク低い「表示指示画面」を表示させる場合には、図8(b)に図示したパターン2の表示レイアウトを指定し、一方、「表示中画面」よりも優先順位が2ランク以上低い「表示指示画面」を表示させる場合には、図8(c)に図示したパターン3の表示レイアウトを指定する。
【0047】
再び図2に戻り、携帯電話10の構成について説明を進める。図2において、無線通信送受信部103は、データ通信時にはCPU100の制御の下にアンテナANT1を介して基地局BSとデータ授受を行い、音声通話時にはアンテナANT1を介して受信復調した音声データをCPU100に出力する一方、CPU100から供給される音声データを変調して得た送信信号を高周波増幅してアンテナANT1から送出する。
【0048】
テレビ放送・ラジオ放送受信部104は、CPU100から与えられる選局指示に従い、アンテナANT2を介してテレビ放送信号又はラジオ放送信号を受信復調し、これにより得られる受信信号(テレビ受信時は映像/テレビ音声データ、ラジオ受信時はラジオ音声データ)をCPU100に出力する。
【0049】
音声信号処理部105は、スピーカSPおよびマイクMICを備え、CPU100から供給される音声データを音声信号にD/A変換してスピーカSPから発音させたり、マイクMICから出力される音声信号を音声データにA/D変換してCPU100に供給する。また、音声信号処理部105では、テレビ放送・ラジオ放送受信部104が受信動作中の場合、CPU100から供給されるテレビ音声データ又はラジオ音声データをD/A変換した後に増幅してスピーカSPから放音する。
【0050】
表示部106は、カラー液晶パネルおよび表示ドライバから構成され、CPU100の制御の下に、各種表示態様で前述した「表示中画面」や「表示指示画面」を表示画面DSP(図7参照)に表示する。操作部107には、パワーオンオフする電源スイッチ、通話開始/終了時に操作されるオフフック/オンフックスイッチ、ダイヤルスイッチと兼用の文字入力スイッチ等の各種操作キーの他、設定操作、画面表示指示操作、切替表示指示操作および表示レイアウト変更指示操作を行うための各種操作ボタン等を有し、これらキーやボタンの操作に応じたイベントを発生してCPU100に出力する。なお、設定操作、画面表示指示操作、切替表示指示操作および表示レイアウト変更指示操作が意図するところについては後述する。
【0051】
RTC108は、時刻計時やタイマ割込みに用いるリアルタイムクロックを発生する。筐体スタイル検出部109は、「オープンスタイル」又は「ビュースタイル」を検出する。「オープンスタイル」とは、周知の折り畳み開閉タイプの筐体構造を有する携帯電話10において、折り畳みを開いて表示部106の表示画面DSPを見る状態を指す。一方、「ビュースタイル」とは、表示部106が外側を向くように筐体を折り畳み表示部106の表示画面DSPを見る状態を指す。充電装置接続部110は、充電装置20(図1参照)の充電端子に電気的に接続された場合に充電装置接続検知信号を発生してCPU100に出力する一方、図示されていないバッテリを充電する。
【0052】
B.動作
次に、上記構成による携帯電話10の動作について説明する。以下では、図9〜図10を参照して携帯電話10のCPU100が実行する「メインルーチン」の動作を説明した後、図11〜図13を参照してメインルーチンからコールされる「同時/切替表示特定処理」の動作、続いて図14〜図16を参照してメインルーチンからコールされる「表示レイアウト特定処理」の動作をそれぞれ説明する。
【0053】
(1)メインルーチンの動作
図9〜図10は、CPU100が実行するメインルーチンの動作を示すフローチャートである。ユーザの電源オン操作により携帯電話10がパワーオンされると、CPU100は図9に図示するステップSA1に処理を進め、位置登録制御シーケンスを実行して網側に位置登録を行った後、待受状態に入る待受処理を実行する。
【0054】
続いて、ステップSA2〜ステップSA4および図10に図示するステップSA5〜SA8では、「設定操作」、「画面表示指示操作」、「切替表示指示操作」、「表示レイアウト変更指示操作」、「着信検知」、「電源オフ操作」および「その他の操作」のイベントの有無を判断する。これらイベントが発生しなければ、上記ステップSA2〜SA8の各判断結果は「NO」になり、待受状態のまま待機する。一方、待受状態で上記イベントのいずれかが発生すると、その発生したイベントに対応した処理を実行する。以下、イベント毎の動作を説明する。
【0055】
a.設定操作が行われた場合
この場合、ステップSA2の判断結果が「YES」になり、ステップSA9に進み、設定処理を実行する。設定処理では、ユーザの設定操作に応じて、RAM102の画面情報記憶部102aに画面情報(図3参照)を新規登録したり、登録されている画面情報の内容を編集する他、指定した画面情報を削除する。また、設定処理では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報(図5参照)や、表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報(図6参照)についても上記と同様に新規登録、内容編集および削除を行う。そして、こうしたステップSA9の設定処理が完了すると、CPU100は上記ステップSA2に処理を戻して待受状態に復帰する。
【0056】
b.画面表示指示操作が行われた場合
この場合、ステップSA3の判断結果が「YES」になり、ステップSA10に進み、画面表示指示操作の操作時間および操作回数を検出して一時記憶する。なお、ここで言う操作時間とは、画面表示指示操作される操作ボタンが押下される時間長を指す。また、操作回数とは、操作ボタンの押下回数を指す。次いで、ステップSA11では、同時/切替表示特定処理を実行する。
【0057】
同時/切替表示特定処理では、後述するように、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から現在採用されている同時/切替表示条件を読み出し、読み出した同時/切替表示条件と、画面表示指示操作された時の状況とに応じて、当該画面表示指示操作が切替表示あるいは同時表示のいずれを指示するものであるかを特定する。
【0058】
続いて、ステップSA12では、表示レイアウト特定処理を実行する。表示レイアウト特定処理では、後述するように、上記ステップSA11の同時/切替表示特定処理によって、ユーザの画面表示指示操作が同時表示を指示するものと特定されると、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から現在採用されている表示レイアウト条件を読み出し、読み出した表示レイアウト条件と、画面表示指示操作された時の状況とに応じて同時表示の表示レイアウトを制御する。そして、表示レイアウト特定処理が完了すると、CPU100は上記ステップSA2に処理を戻して待受状態に復帰する。
【0059】
c.切替表示指示操作が行われた場合
この場合、ステップSA4の判断結果が「YES」になり、ステップSA13に進む。ステップSA13では、図8(a)に図示するパターン1の表示レイアウトに従って、ユーザが切替表示を指示した画面を表示部106の表示画面DSPに画面表示する。次いで、ステップSA14では、切替表示指示操作が行われた「日時」、切替表示指示操作を行う前に表示画面DSPの表示領域A2に表示されていた「表示中画面」の種類、表示指示された「表示指示画面」の種類、「表示制御(切替表示)」および「表示レイアウト(パターン1)」から成る表示履歴情報を、RAM102の表示履歴記憶部102b(図4参照)に記憶する。そして、この後、上記ステップSA2に処理を戻して待受状態に復帰する。
【0060】
d.表示レイアウト変更指示操作が行われた場合
この場合、図10に図示するステップSA5の判断結果が「YES」になり、ステップSA15に進む。ステップSA15では、図8(a)〜(d)に図示されるパターン1〜4の表示レイアウトの内、変更指示されたパターンの表示レイアウトに従って表示部106の表示画面DSPに画面表示する。
【0061】
次いで、ステップSA16では、表示レイアウト変更指示操作が行われた「日時」、「表示中画面」の種類、「表示指示画面」の種類、「表示制御(切替表示/同時表示の別)」および「表示レイアウト(変更指示されたパターン)」から成る表示履歴情報を、RAM102の表示履歴記憶部102bに記憶する。そして、この後、上記ステップSA2に処理を戻して待受状態に復帰する。
【0062】
e.着信検知した場合
着信を検知した場合には、ステップSA6の判断結果が「YES」になり、ステップSA17に進み、着信処理を実行する。着信処理では、着信報知を行い、この着信報知中にオフフック操作されると、ステップSA18に進み、発呼側と回線接続して通話を開始させ、オンフック操作に応じて回線を断つ通話処理を実行した後、上記ステップSA2に処理を戻して待受状態に復帰する。
【0063】
f.電源オフ操作が行われた場合
この場合、ステップSA7の判断結果が「YES」になり、ステップSA19に進み、電源オフ処理を実行した後、本処理を完了させる。
【0064】
g.その他の操作が行われた場合
上述した以外の、その他の操作がなされた場合には、ステップSA8の判断結果が「YES」となり、ステップSA20に進み、その他の処理を実行する。その他の処理とは、例えばメール作成やメール送信などの処理を指す。そして、その他の処理の実行後は、上記ステップSA2に処理を戻して待受状態に復帰する。
【0065】
(2)同時/切替表示特定処理の動作
図11〜図13は、CPU100が実行する同時/切替表示特定処理の動作を示すフローチャートである。上述したメインルーチンのステップSA11(図9参照)を介して本処理が実行されると、CPU100は図11に図示するステップSB1に処理を進め、ユーザによる画面表示指示操作が画面表示中に行われたか否かを判断する。画面表示中でなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSB12に進み、ユーザによる画面表示指示操作が切替表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0066】
一方、ユーザによる画面表示指示操作が画面表示中に行われた場合には、上記ステップSB1の判断結果が「YES」となり、ステップSB2に進む。ステップSB2では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から設定フラグが「1」の同時/切替表示条件、つまり現在採用されている同時/切替表示条件を読み出す。
【0067】
そして、ステップSB3〜SB4、図12に図示するステップSB5〜SB7および図13に図示するステップSB8では、読み出された同時/切替表示条件が「操作時間」、「操作回数」、「優先順位」、「グループ」、「表示履歴」、「充電装置接続」および「筐体スタイル」のいずれであるかを判断する。以下、上記各条件に応じた動作を説明する。
【0068】
a.同時/切替表示条件が「操作時間」の場合
この場合、ステップSB3の判断結果が「YES」となり、ステップSB10に進み、前述したステップSA10(図9参照)において記憶した画面表示指示操作の操作時間を読み出す。続いて、ステップSB11では、その読み出した操作時間が1秒未満であるか否かを判断する。
【0069】
操作時間が1秒未満であると、判断結果は「YES」となり、ステップSB12に進む。ステップSB12では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102c(図5参照)に記憶される表示制御テーブル情報の中から「操作時間」が1秒未満の場合に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は切替表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0070】
これに対し、読み出した操作時間が1秒未満でなければ、上記ステップSB11の判断結果は「NO」になり、ステップSB13に進む。そして、ステップSB13では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から「操作時間」が1秒以上の場合に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は同時表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0071】
b.同時/切替表示条件が「操作回数」の場合
この場合、ステップSB4の判断結果が「YES」となり、ステップSB14に進み、前述したステップSA10(図9参照)において記憶した画面表示指示操作の操作回数を読み出す。続いて、ステップSB15では、その読み出した操作回数が1回であるか否かを判断する。
【0072】
操作回数が1回であると、判断結果は「YES」となり、ステップSB16に進む。ステップSB16では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から「操作回数」が1回の場合に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は切替表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0073】
一方、読み出した操作回数が1回でなければ、上記ステップSB15の判断結果は「NO」になり、ステップSB17に進む。そして、ステップSB17では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から「操作回数」が2回以上の場合に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は同時表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0074】
c.同時/切替表示条件が「優先順位」の場合
この場合、図12に図示するステップSB5の判断結果が「YES」となり、ステップSB18に進む。ステップSB18では、表示中画面の優先順位と表示指示画面の優先順位とを読み出す。すなわち、RAM102の画面情報記憶部102a(図3参照)に記憶される画面情報の中から表示中画面の画面IDに対応付けられた優先順位および表示指示画面の画面IDに対応付けられた優先順位を読み出す。
【0075】
次いで、ステップSB19では、表示中画面よりも表示指示画面の優先順位が高いか否かを判断する。表示指示画面の優先順位が高ければ、判断結果は「YES」となり、ステップSB20に進む。ステップSB20では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から表示指示画面の優先順位が高い場合に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は切替表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0076】
一方、表示指示画面の優先順位が低ければ、上記ステップSB19の判断結果は「NO」になり、ステップSB21に進む。そして、ステップSB21では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から表示指示画面の優先順位が低い場合に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は同時表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0077】
d.同時/切替表示条件が「グループ」の場合
この場合、ステップSB6の判断結果が「YES」となり、ステップSB22に進む。ステップSB22では、RAM102の画面情報記憶部102aに記憶される画面情報の中から表示中画面の画面IDに対応付けられたグループと、表示指示画面の画面IDに対応付けられたグループとを読み出す。
【0078】
次いで、ステップSB23では、上記ステップSB22において読み出した表示中画面のグループと表示指示画面のグループとが同一であるか否かを判断する。双方が同じグループに属する場合には、判断結果が「YES」となり、ステップSB24に進む。ステップSB24では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中からグループが同じ場合に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は切替表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0079】
一方、双方のグループが異なる場合には、上記ステップSB23の判断結果は「NO」になり、ステップSB25に進む。そして、ステップSB25では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中からグループが異なる場合に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は同時表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0080】
e.同時/切替表示条件が「表示履歴」の場合
この場合、ステップSB7の判断結果が「YES」となり、ステップSB26に進む。ステップSB26では、画面表示指示操作によって表示指示された画面(表示指示画面)の前回の表示履歴情報を、RAM102の表示履歴記憶部102b(図4参照)から読み出す。次いで、ステップSB27では、前回の表示履歴情報中の「表示制御」が切替表示であるか否かを判断する。切替表示であったならば、判断結果は「YES」になり、ステップSB28に進み、ユーザによる画面表示指示操作は切替表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0081】
一方、前回の表示履歴情報中の「表示制御」が同時表示であると、上記ステップSB27の判断結果は「NO」になり、ステップSB29に進み、ユーザによる画面表示指示操作は同時表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0082】
f.同時/切替表示条件が「充電装置接続」の場合
この場合、図13に図示するステップSB8の判断結果が「YES」となり、ステップSB30に進む。ステップSB30では、充電装置接続部110が充電装置接続検知信号を発生したかどうか、つまり充電装置接続部110に対する充電装置20(図1参照)の接続の有無を検出する。続いて、ステップSB31では、上記ステップSB30の充電装置接続検出結果に基づき、携帯電話10が充電装置20の充電端子に対して非接続の状態であるか否かを判断する。非接続状態ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSB32に進み、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から「非接続」に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は切替表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0083】
一方、接続状態であると、上記ステップSB31の判断結果は「NO」になり、ステップSB33に進む。そして、ステップSB33では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から「接続」に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は同時表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0084】
g.同時/切替表示条件が「筐体スタイル」の場合
この場合、上述したステップSB3〜SB4(図11参照)、ステップSB5〜SB7(図12参照)およびステップSB8(図13参照)の各判断結果がいずれも「NO」になり、図13に図示するステップSB9に進む。ステップSB9では、筐体スタイル検出部109の検出信号に基づき現在の筐体スタイル(「オープンスタイル」又は「ビュースタイル」)を検出する。
【0085】
次いで、ステップSB34では、検出した筐体スタイルが「ビュースタイル」であるか否かを判断する。「ビュースタイル」であると、判断結果は「YES」になり、ステップSB35に進み、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から「ビュースタイル」に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は切替表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0086】
一方、検出した筐体スタイルが「オープンスタイル」ならば、上記ステップSB34の判断結果は「NO」になり、ステップSB36に進み、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から「オープンスタイル」に割り当てられた表示制御データを読み出し、これによりユーザによる画面表示指示操作は同時表示を指示するものと判別して本処理を終える。
【0087】
このように、同時/切替表示特定処理では、画面表示中の状態でユーザが画面表示指示操作を行うと、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から現在採用されている同時/切替表示条件を読み出し、読み出した同時/切替表示条件と、画面表示指示操作された状況とに応じて、当該画面表示指示操作が切替表示あるいは同時表示のいずれを指示するものであるかを特定する。
【0088】
(3)表示レイアウト特定処理の動作
次に、図14〜図16を参照して表示レイアウト特定処理の動作を説明する。図14〜図16は、CPU100が実行する表示レイアウト特定処理の動作を示すフローチャートである。前述したメインルーチンのステップSA12(図9参照)を介して本処理が実行されると、CPU100は図14に図示するステップSC1に処理を進める。
【0089】
ステップSC1では、上述した同時/切替表示特定処理によって、ユーザによる画面表示指示操作が切替表示と判別されたか否かを判断する。切替表示と判別された場合には、判断結果が「YES」となり、ステップSC2に進み、図8(a)に図示するパターン1の表示レイアウトに従って表示指示された画面に切替表示する。この後、ステップSC3に進み、切替表示に関わる表示履歴情報(「日時」、「表示中画面」、「表示指示画面」、「表示制御」および「表示レイアウト」)をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0090】
一方、ユーザによる画面表示指示操作が同時表示を指示するものと判別された場合には、上記ステップSC1の判断結果が「NO」になり、ステップSC4に進む。ステップSC4では、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102d(図6参照)に記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から設定フラグが「1」の表示レイアウト条件、つまり現在採用されている表示レイアウト条件を読み出す。
【0091】
そして、ステップSC5〜SC6、図15に図示するステップSC7〜SC9および図16に図示するステップSC10では、読み出された表示レイアウト条件が「操作時間」、「操作回数」、「優先順位」、「グループ」、「表示履歴」、「充電装置接続」および「筐体スタイル」のいずれであるかを判断する。以下、上記の各表示レイアウト条件に応じた動作を説明する。
【0092】
a.表示レイアウト条件が「操作時間」の場合
この場合、ステップSC5の判断結果が「YES」となり、ステップSC11に進み、前述したステップSA10(図9参照)において記憶した画面表示指示操作の操作時間を読み出す。続いて、ステップSC12では、その読み出した操作時間が2秒未満であるか否かを判断する。操作時間が2秒未満であると、判断結果は「YES」となり、ステップSC13に進む。
【0093】
ステップSC13では、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「操作時間」が2秒未満の場合に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(b)に図示するパターン2の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示する。この後、ステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0094】
一方、読み出した操作時間が2秒未満でなければ、上記ステップSC12の判断結果は「NO」になり、ステップSC14に進む。ステップSC14では、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「操作時間」が2秒以上の場合に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(c)に図示するパターン3の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示する。この後、ステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0095】
b.表示レイアウト条件が「操作回数」の場合
この場合、ステップSC6の判断結果が「YES」となり、ステップSC15に進み、前述したステップSA10(図9参照)において記憶した画面表示指示操作の操作回数を読み出す。続いて、ステップSC16では、その読み出した操作回数が2回以内であるか否かを判断する。操作回数が2回以内であると、判断結果は「YES」となり、ステップSC17に進む。
【0096】
ステップSC17では、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「操作回数」が2回以内の場合に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(c)に図示するパターン3の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示する。この後、ステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0097】
一方、読み出した操作回数が2回以内でなければ、上記ステップSC16の判断結果は「NO」になり、ステップSC18に進む。ステップSC18では、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「操作回数」が3回以上の場合に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(d)に図示するパターン4の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示する。この後、ステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0098】
c.表示レイアウト条件が「優先順位」の場合
この場合、図15に図示するステップSC7の判断結果が「YES」となり、ステップSC19に進み、RAM102の画面情報記憶部102a(図3参照)に記憶される画面情報の中から表示中画面の画面IDに対応付けられた優先順位と表示指示画面の画面IDに対応付けられた優先順位とを読み出す。続いて、ステップSC20では、表示中画面よりも表示指示画面の優先順位が高いか、もしくは表示指示画面の優先順位が1ランク低いかを判断する。表示指示画面の優先順位が高い/1ランク低い場合には、判断結果が「YES」となり、ステップSC21に進む。
【0099】
ステップSC21では、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「表示指示画面の優先順位が高い/1ランク低い」場合に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(b)に図示するパターン2の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示する。この後、図14に図示するステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0100】
一方、表示指示画面の優先順位が2ランク以上低ければ、上記ステップSC20の判断結果が「NO」になり、ステップSC22に進む。ステップSC22では、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「表示指示画面の優先順位が2ランク以上低い」場合に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(c)に図示するパターン3の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示する。この後、図14に図示するステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0101】
d.表示レイアウト条件が「グループ」の場合
この場合、ステップSC8の判断結果が「YES」となり、ステップSC23に進む。ステップSC23では、RAM102の画面情報記憶部102a(図3参照)に記憶される画面情報の中から表示指示画面の画面IDに対応付けられたグループを読み出す。次いで、ステップSC24〜SC25では、読み出したグループが画像出力、音声出力および画像出力/音声出力以外のグループのいずれに属するのかを判別する。
【0102】
表示指示画面が画像出力グループに属する場合には、ステップSC24の判断結果が「YES」になり、ステップSC26に進み、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「表示指示画面が画像出力グループ」の場合に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(b)に図示するパターン2の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示した後、図14に図示するステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0103】
表示指示画面が音声出力グループに属する場合には、ステップSC25の判断結果が「YES」になり、ステップSC27に進み、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「表示指示画面が音声出力グループ」の場合に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(d)に図示するパターン4の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示した後、図14に図示するステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0104】
表示指示画面が画像出力/音声出力以外のグループに属する場合には、上記ステップSC24、SC25の各判断結果が「NO」となり、ステップSC28に進み、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「表示指示画面が画像出力/音声出力以外のグループ」に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(c)に図示するパターン3の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示した後、図14に図示するステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0105】
e.表示レイアウト条件が「表示履歴」の場合
この場合、ステップSC9の判断結果が「YES」となり、ステップSC29に進む。ステップSC29では、画面表示指示操作によって表示指示された画面(表示指示画面)の前回の表示履歴情報を、RAM102の表示履歴記憶部102b(図4参照)から読み出す。次いで、ステップSC30では、前回の表示履歴情報中の「表示レイアウト」で指定されるパターンに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示した後、図14に図示するステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0106】
f.表示レイアウト条件が「充電装置接続」の場合
この場合、図16に図示するステップSC10の判断結果が「YES」となり、ステップSC31に進む。ステップSC31では、充電装置接続部110が充電装置接続検知信号を発生したかどうか、つまり充電装置接続部110に対する充電装置20(図1参照)の接続の有無を検出する。続いて、ステップSC32では、上記ステップSC31の充電装置接続検出結果に基づき、携帯電話10が充電装置20(図1参照)の充電端子に対して非接続の状態であるか否かを判断する。
【0107】
非接続状態ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSC33に進み、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「非接続」の場合に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(b)に図示するパターン2の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示した後、図14に図示するステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0108】
一方、接続状態であると、上記ステップSC32の判断結果が「NO」になり、ステップSC34に進む。そして、ステップSC34では、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「接続」の場合に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(d)に図示するパターン4の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示した後、図14に図示するステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0109】
g.表示レイアウト条件が「筐体スタイル」の場合
この場合、上述したステップSC5〜SC6(図14参照)、ステップSC7〜SC9(図15参照)およびステップSC10(図16参照)の各判断結果がいずれも「NO」になり、図16に図示するステップSC35に進む。ステップSC35では、筐体スタイル検出部109の検出信号に基づき現在の筐体スタイル(「オープンスタイル」又は「ビュースタイル」)を検出する。次いで、ステップSC36では、検出した筐体スタイルが「ビュースタイル」であるか否かを判断する。
【0110】
「ビュースタイル」であると、判断結果は「YES」になり、ステップSC37に進み、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「ビュースタイル」に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(c)に図示するパターン3の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示した後、図14に図示するステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0111】
一方、検出した筐体スタイルが「オープンスタイル」ならば、上記ステップSC36の判断結果は「NO」になり、ステップSC38に進み、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から「オープンスタイル」に割り当てられた表示レイアウト制御データを読み出し、これにより図8(d)に図示するパターン4の表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示した後、図14に図示するステップSC3に進み、同時表示に関わる表示履歴情報をRAM102の表示履歴記憶部102bに登録して本処理を終える。
【0112】
このように、表示レイアウト特定処理では、ユーザによる画面表示指示操作が同時表示を指示するものと判別されると、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から現在採用されている表示レイアウト条件を読み出し、読み出した表示レイアウト条件と、画面表示指示操作された状況とに応じて同時表示の表示レイアウトを制御する。
【0113】
以上説明したように、本実施の形態では、RAM102の同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報の中から現在採用されている同時/切替表示条件を読み出し、読み出した同時/切替表示条件と、画面表示指示操作された時の状況とに応じて、当該画面表示指示操作が切替表示あるいは同時表示のいずれを指示するものであるかを特定する。
【0114】
そして、ユーザの画面表示指示操作が同時表示を指示するものと特定されると、RAM102の表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報の中から現在採用されている表示レイアウト条件を読み出し、読み出した表示レイアウト条件と、画面表示指示操作された時の状況とに応じて同時表示の表示レイアウトを制御するので、画面の表示態様を容易かつ適切に制御することができる。
【0115】
また、上述した本実施の形態で得られる、より具体的な効果は、下記(a)〜(m)項に記載の通りである。
(a)操作状況に応じて、表示中の画面と表示指示された画面とを同時表示するか、表示中の画面から表示指示された画面に切替表示するかを容易にかつ適切に特定することができる。
(b)操作状況に応じて、表示中の画面と表示指示された画面とを同時表示する際の表示レイアウトを容易にかつ適切に特定することができる。
(c)画面の表示指示操作の操作時間に応じて、表示態様を容易にかつ適切に特定することができる。
(d)画面の表示指示操作の操作回数に応じて、表示態様を容易にかつ適切に特定することができる。
(e)画面の状況に応じて、表示中の画面と表示指示された画面とを同時表示するか、表示中の画面から表示指示された画面に切替表示するかを容易にかつ適切に特定することができる。
(f)画面の状況に応じて、表示中の画面と表示指示された画面とを同時表示する際の表示レイアウトを容易にかつ適切に特定することができる。
(g)画面の優先順位に応じて、表示態様を容易にかつ適切に特定することができる。
(h)画面のグループに応じて、表示態様を容易にかつ適切に特定することができる。
(i)画面の過去の表示態様に応じて、表示態様を容易にかつ適切に特定することができる。
(j)画面を表示する際の電子機器の状況に応じて、表示中の画面と表示指示された画面とを同時表示するか、表示中の画面から表示指示された画面に切替表示するかを容易にかつ適切に特定することができる。
(k)画面を表示する際の電子機器の状況に応じて、表示中の画面と表示指示された画面とを同時表示する際の表示レイアウトを容易にかつ適切に特定することができる。
(l)外部電力供給装置の接続/非接続に応じて、表示態様を容易にかつ適切に特定することができる。
(m)電子機器の筐体スタイルに応じて、表示態様を容易にかつ適切に特定することができる。
【0116】
なお、上述した実施形態では、表示レイアウト特定処理において、表示レイアウト条件が「表示履歴」であると、画面表示指示操作によって表示指示された画面(表示指示画面)の前回の表示履歴情報に含まれる表示レイアウトに従って表示中画面と表示指示画面とを同時表示するようにしたが、これに替えて、例えば表示指示された画面と表示中の画面とがペアになっている表示履歴に従って同時表示の表示レイアウトを特定する態様としても構わない。
【0117】
また、上述した実施形態では、説明の簡略化を図る為、表示中の画面を1つの画面としたが、複数の画面とする態様としても構わない。
【0118】
また、上述した実施形態では、電子機器を携帯電話としているが、これに限らず、例えば、PDA、電子カメラ、電子腕時計、音楽再生機など、他の電子機器であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明の実施形態による携帯電話10が有する機能の概要を説明する為のシステム構成図である。
【図2】携帯電話10の構成を示すブロック図である。
【図3】RAM102に設けられる画面情報記憶部102aに記憶される画面情報のデータ構成例を示す図である。
【図4】RAM102に設けられる表示履歴記憶部102bに記憶される表示履歴情報のデータ構成例を示す図である。
【図5】RAM102に設けられる同時/切替表示条件記憶部102cに記憶される表示制御テーブル情報のデータ構成例を示す図である。
【図6】RAM102に設けられる表示レイアウト条件記憶部102dに記憶される表示レイアウトテーブル情報のデータ構成例を示す図である。
【図7】表示部106に表示される表示画面DSPの表示領域を説明するための図である。
【図8】パターン1〜4の表示レイアウトを示す図である。
【図9】メインルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図10】メインルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図11】同時/切替表示特定処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】同時/切替表示特定処理の動作を示すフローチャートである。
【図13】同時/切替表示特定処理の動作を示すフローチャートである。
【図14】表示レイアウト特定処理の動作を示すフローチャートである。
【図15】表示レイアウト特定処理の動作を示すフローチャートである。
【図16】表示レイアウト特定処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0120】
10 携帯電話
20 充電装置
30 放送局
100 CPU
101 ROM
102 RAM
102a 画面情報記憶部
102b 表示履歴記憶部
102c 同時/切替表示条件記憶部
102d 表示レイアウト条件記憶部
103 無線通信送受信部
104 テレビ放送・ラジオ放送受信部
105 音声信号処理部
106 表示部
107 操作部
108 RTC
109 筐体スタイル検出部
110 充電装置接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画面を同時に表示可能な表示手段を備える電子機器において、
操作に応じて画面の表示指示を発生する指示手段と、
前記表示手段で画面を表示中に前記指示手段が表示指示を発生した場合、その表示指示を発生させた操作状況に基づいて前記表示手段の表示態様を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示手段を制御する表示制御手段と
を具備することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記特定手段は、操作状況として、画面の表示指示を発生させる操作の操作時間に基づいて前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記特定手段は、操作状況として、画面の表示指示を発生させる操作の操作回数に基づいて前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
複数の画面を同時に表示可能な表示手段を備える電子機器において、
画面の表示指示を発生する指示手段と、
前記表示手段で画面を表示中に前記指示手段が表示指示を発生した場合、その表示指示された画面の状況に基づいて前記表示手段の表示態様を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示手段を制御する表示制御手段と
を具備することを特徴とする電子機器。
【請求項5】
画面の優先順位を記憶する記憶手段を備え、
前記特定手段は、画面の状況として、前記記憶手段から読み出す表示中の画面の優先順位と表示指示された画面の優先順位とを比較し、その比較結果に基づいて前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
画面のグループ分けを記憶する記憶手段を備え、
前記特定手段は、画面の状況として、前記記憶手段から読み出す表示中の画面のグループと表示指示された画面のグループとを比較し、その比較結果に基づいて前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項7】
画面の表示履歴を記憶する記憶手段を備え、
前記特定手段は、画面の状況として、前記記憶手段に記憶されている表示履歴に基づいて前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項8】
複数の画面を同時に表示可能な表示手段を備える電子機器において、
画面の表示指示を発生する指示手段と、
前記表示手段で画面を表示中に前記指示手段が表示指示を発生した場合、電子機器の状況に基づいて前記表示手段の表示態様を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示手段を制御する表示制御手段と
を具備することを特徴とする電子機器。
【請求項9】
前記特定手段は、表示様態として、表示中の画面と表示指示された画面とを同時表示するか、あるいは表示中の画面から表示指示された画面に切替表示するかのいずれか一方を特定することを特徴とする請求項1、4および8のいずれかに記載の電子機器。
【請求項10】
前記特定手段は、表示様態として、表示中の画面と表示指示された画面とを同時表示する際の表示レイアウトを特定することを特徴とする請求項1、4および8のいずれかに記載の電子機器。
【請求項11】
電子機器に電力供給する外部装置との接続状態を検出する検出手段を備え、
前記特定手段は、電子機器の状況として、前記検出手段の検出結果に応じて、前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする請求項8記載の電子機器。
【請求項12】
電子機器の使用状況を表す筐体スタイルを検出するスタイル検出手段を備え、
前記特定手段は、電子機器の状況として、前記スタイル検出手段により検出される筐体スタイルに応じて、前記表示手段の表示態様を特定することを特徴とする請求項8記載の電子機器。
【請求項13】
複数の画面を同時に表示可能な表示処理を備える電子機器で実行されるプログラムであって、
操作に応じて画面の表示指示を発生する指示処理と、
前記表示処理により画面を表示中に前記指示処理が表示指示を発生した場合、その表示指示を発生させた操作状況に基づいて前記表示処理の表示態様を特定する特定処理と、
前記特定処理により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示処理を制御する表示制御処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする電子機器の処理プログラム。
【請求項14】
複数の画面を同時に表示可能な表示処理を備える電子機器で実行されるプログラムであって、
画面の表示指示を発生する指示処理と、
前記表示処理により画面を表示中に前記指示処理が表示指示を発生した場合、その表示指示された画面の状況に基づいて前記表示処理の表示態様を特定する特定処理と、
前記特定処理により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示処理を制御する表示制御処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする電子機器の処理プログラム。
【請求項15】
複数の画面を同時に表示可能な表示処理を備える電子機器で実行されるプログラムであって、
画面の表示指示を発生する指示処理と、
前記表示処理により画面を表示中に前記指示処理が表示指示を発生した場合、電子機器の状況に基づいて前記表示処理の表示態様を特定する特定処理と、
前記特定処理により特定された表示態様で画面表示するよう前記表示処理を制御する表示制御処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする電子機器の処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−217555(P2008−217555A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−55628(P2007−55628)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】