説明

電子機器を遠隔操作してソーシャルメディア機能を実施するリモートコントロール方法及びそのリモートコントローラー

【課題】電子機器を遠隔操作してソーシャルメディア機能を実施するリモートコントロール方法及びそのリモートコントローラーの提供。
【解決手段】本発明は、電子機器を遠隔操作してソーシャルメディア機能を実施するリモートコントロール方法及びそのリモートコントローラーを開示する。該リモートコントローラーは、再生メディアのコマンドを電子機器に伝えた後、メディア再生最新データをサーバーにアップロードし、これによりサーバーは、受信したメディア再生最新データ、その他の各リモートコントローラーが事前にアップロードした各アドレス帳及び各メディア再生最新データに基づき、判断を下した後、オンラインデータをリモートコントローラーに伝送し、リモートコントローラーは、オンラインデータに基づき、ディスプレイにアドレス帳の各人の最新オンライン情報を表示し、並びに、選択性でソーシャルチャットプログラムを実行してコミュニケーションを実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモートコントロール方法及びそのリモートコントローラーに関し、特に、電子機器を遠隔操作してソーシャルメディア機能を実施するリモートコントロール方法及びそのリモートコントローラーに係る。
【背景技術】
【0002】
家電製品に用いられる公知のリモートコントローラーは概ね二種類に分類される。一つは単機能リモコンで、組み合わせる一つの家電製品に対してリモート操作を行うもので、この種のリモコンは全てのリモート機能を一つ一つ個別のキーを使用してリモート操作を実施し、使用者は自分で選定したキーによって家電製品にリモート操作を行う。もう一つは多機能リモコンで、同時に二つ以上の家電製品のリモートコントロールを行うことができる。この種のリモコンは事前にリモートコントロールを行いたい全ての家電製品のリモコンコマンドコードを内部の記憶回路に覚え込ませている。しかし、前記二種類の公知リモコンの提供するインタフェースはキーであるだけであり、公知リモコンの設計理念は、単に家電製品のパネル上の操作キーを代替するだけであり、よって、公知のリモコンは使用者が必要とする充分なデータを完全には提供できない。
【0003】
公知のスマートテレビにはソーシャルテレビ機能が備えられていることもあるが、その製造コストは非常に高く、一般の消費者には受け入れられないものである。
【0004】
本発明の発明者は、特許文献1の中華民国特許出願第093118754号の「電子機器を遠隔操作するリモートコントロール方法及びそのマルチリモートコントローラー」を出願しており、既に公開されている該関連特許を本発明の参考とする。
【0005】
本発明の発明者は、公知のリモートコントローラーと公知のスマートテレビの欠点に鑑み、改良を積み重ね、電子機器を遠隔操作してソーシャルメディア機能を実施するリモートコントロール方法及びそのリモートコントローラーの発明によって、リモコン上にソーシャルメディア機能を実現した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中華民国特許出願第093118754号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、使用者に本発明のリモートコントローラーを用いてソーシャルメディア機能を楽しんでもらうための電子機器を遠隔操作してソーシャルメディア機能を実施するリモートコントロール方法及びそのリモートコントローラーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上述目的を達成するために、本発明は電子機器を遠隔操作してソーシャルメディア機能を実施するリモートコントロール方法及びそのリモートコントローラーを提供する。その内、リモートコントローラーは、通信リンクによってサーバーに接続し、尚且つ、再生リストを備える。該再生リストは少なくとも一つ以上の再生項目を含み、再生リストに基づき、リモートコントローラーは入力装置を通して操作コマンドを受信する。該リモートコントローラーは、無線信号送信モジュールを使って電子機器に操作コマンドに対応する無線信号コマンドを伝送し、サーバーは、通信リンクを通してオンラインデータを伝送し、並びに通信リンクを通して各リモートコントローラーが伝送するメディア再生最新データを受信する。
【0009】
また、リモートコントロール方法には次のステップを含む。
(A)リモートコントローラーには、処理装置、ディスプレイ、入力装置、無線信号送信モジュール、及びソーシャルチャットプログラムを含む。
(B)リモートコントローラーにアドレス帳を取得させ、並びに、通信リンクによりアドレス帳をサーバーにアップロードさせる。その内、サーバーは受信したアドレス帳を記憶する。
(C)リモートコントローラーは、電子機器に対して再生項目の再生に用いる無線信号コマンドを伝送した後、通信リンクを経てサーバーに再生に用いる無線信号コマンドに対応するメディア再生最新データを伝送する。これにより、該サーバーは、受信したメディア再生最新データ、先に記憶し尚且つリモートコントローラーに対応するアドレス帳、及びアドレス帳の各人が持つ別のリモートコントローラーによってサーバーに送信された別の各メディア再生最新データに基づき、判断を行い、その後、通信リンクを経由してリモートコントローラーに対してオンラインデータを伝送する。
(D)リモートコントローラーは、通信リンクによってオンラインデータを受信し、その後、オンラインデータに基づいて、ディスプレイにアドレス帳の各人の最新オンライン情報画面を表示する。
(E)リモートコントローラーの処理装置は選択性でソーシャルチャットプログラムを実行し、サーバーにオンライン中の他の人とソーシャルチャットプログラムによってコミュニケーションを図ることができる。
【0010】
さらに本発明は、上述のリモートコントロール方法に基づくリモートコントローラーを提供し、それは、通信リンクに接続し通信リンクを通してサーバーに接続するネットワーク通信モジュールと、入力装置と、ディスプレイと、無線信号送信モジュールと、処理装置と、ソーシャルチャットプログラムを記憶する不揮発性記憶装置と、再生リストとプログラムコードを含む。その内、再生リストには、少なくとも一つ以上の再生項目を含み、処理装置は再生リストに基づいて入力装置を経て操作コマンドを受信し、該処理装置は無線信号送信モジュールを用いて電子機器に対し操作コマンドに対応する無線信号コマンドを伝送し、該処理装置はプログラムコードを実施する働きをする。その内、プログラムコードには、リモートコントローラーにアドレス帳のデータを取得させ、該アドレス帳を通信リンクよりサーバーにアップロードさせるコマンドを含む。その内、サーバーは受信したアドレス帳を記憶するのに用いる。リモートコントローラーは、電子機器に対して再生項目の再生に用いる無線信号コマンドを伝送した後、通信リンクを経てサーバーに再生に用いる無線信号コマンドに対応するメディア再生最新データを伝送する。これにより、サーバーは、受信したメディア再生最新データ、事前に記憶し尚且つリモートコントローラーに対応するアドレス帳、及びアドレス帳の各人が持つ別のリモートコントローラーによってサーバーに送信された別の各メディア再生最新データに基づき、判断を行い、その後、通信リンクによってオンラインデータをリモートコントローラーに伝送する。リモートコントローラーは、通信リンクを経由してオンラインデータを受信した後、オンラインデータに基づき、ディスプレイにアドレス帳の各人の最新オンライン情報を表示する。また、リモートコントローラーの処理装置は選択性でソーシャルチャットプログラムを実行し、サーバーにオンライン中の他の人とソーシャルチャットプログラムによってコミュニケーションを図ることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の電子機器を遠隔操作してソーシャルメディア機能を実施するリモートコントロール方法及びそのリモートコントローラーは、電子機器を遠隔操作してソーシャルメディア機能を実施する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1A】本発明のリモートコントローラーの構造図である。
【図1B】本発明のリモートコントローラーを複数の使用者とサーバー間に使用した状態を示す図である。
【図2】本発明に使用した再生リストのデータ構造図である。
【図3】本発明に使用した再生項目のデータ構造図である。
【図4】本発明に係合させたサーバーの構造図である。
【図5】本発明のリモートコントロール方法のフロー図である。
【図6】本発明に使用したアドレス帳のデータ構造図である。
【図7】本発明に使用したメディア再生最新データのデータ構造図である。
【図8】本発明に使用したオンラインデータのデータ構造図である。
【図9】本発明のリモートコントローラーのディスプレイに示されたソーシャルメディア機能の画面である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本技術の熟知者に本発明の目的、特徴、及び効果を理解して戴くために、次に、添付した図面を参照した具体的な実施例を示し、本発明に対する詳細説明を行う。
【実施例】
【0014】
図1Aにおけるリモートコントローラー10は、本発明と直接関連のあるハードウェアのみを描き、リモートコントローラー10のその他構成要素に属するが本発明とは直接関連のないものは、ここでは省略した。尚、本発明のリモートコントローラー10の構成要素には、処理装置101、入力装置102、ディスプレイ103、ネットワーク通信モジュール104、不揮発性記憶装置105、及び無線信号送信モジュール106が含まれ、それぞれを次に説明する。ネットワーク通信モジュール104は通信リンク50に接続し、通信リンク50を通してサーバー40に接続する。ネットワーク通信モジュール104は、例えば公知の有線イーサネット(登録商標)、無線イーサネット(登録商標)、携帯電話無線LAN等の公知関連通信技術を採用する。
【0015】
前記通信リンク50は具体的には、有線通信ネットワーク、無線通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、インターネット(INTERNET)の何れか一つとする。
【0016】
不揮発性記憶装置105は少なくともプログラムコード105a、ソーシャルチャットプログラム105b、及び再生リスト105cを記憶するのに用いる。不揮発性記憶装置105は例えば公知のフラッシュメモリ或いはその他の不揮発性の固体メモリとする。
【0017】
本発明のリモートコントローラー10の処理装置101には公知のアーム(ARM)の処理装置を採用し、リモートコントローラー10のソフトウェア環境には公知のアンドロイド(Android)システムを直接採用可能である。処理装置101の内の一機能には前記プログラムコード105a及びソーシャルチャットプログラム105bを実行する。
【0018】
入力装置102とディスプレイ103は、最も好ましくは、公知のタッチディスプレイ装置を採用し、それは例えば公知液晶ディスプレイ上に公知抵抗膜式タッチパネルを貼り合わせた公知タッチディスプレイ装置、或いは公知液晶ディスプレイ上に公知静電容量式タッチパネルを貼り合わせた公知タッチディスプレイ装置とする。
【0019】
入力装置102とディスプレイ103は分離設計とすることも可能であり、入力装置102は例えば複数個の公知キーとし、ディスプレイ103には公知液晶ディスプレイを採用する。
【0020】
入力装置102は、音量調節、チャンネル選択、再生(Play)等の操作コマンド102aを伝える働きをし、その後、処理装置101が前記操作コマンド102aを受信し、操作コマンド102aに基づいて処理を行い、続いて、無線信号送信モジュール106が電子機器30に対して操作コマンド102aに対応する無線信号コマンド106aを無線伝送する。
【0021】
無線信号送信モジュール106は公知リモートコントローラー(例えば公知テレビ用リモコン、公知テレビ用学習型リモコン)の関連無線信号送信回路技術を採用可能である。
【0022】
更に、リモートコントローラー10はカードリーダーインタフェース回路107を設置可能であり、SDメモリカード等のメモリカード60を読み込み、メモリカード60はアドレス帳12のデータを記憶する。リモートコントローラー10を使用する場合はメモリカード60をカードリーダーインタフェース回路107のスロット(未図示)に挿入する。また、処理装置101の他の一機能はメモリカード60に記憶されたアドレス帳12のデータを読み込むことで、処理装置101は選択したアドレス帳12を不揮発性記憶装置105に書き込むか、或いはクラウドストレージに記憶させる(未図示)。
【0023】
図2及び図3に示すとおり、再生リスト14には、少なくとも一以上の再生項目141を含む。再生リスト14は具体的に、有線ケーブルテレビ局の電子番組ガイド、ラジオテレビ局の電子番組ガイド、インターネットテレビの電子番組ガイド、メディア提供サイトのURL表、カラオケの歌曲総覧、CD/MP3の歌曲総覧、DVDのフィルム総覧、VCDのフィルム総覧、ブルーレイディスクの総覧の何れか一つ或いはその組み合わせをソースとする。再生項目141には少なくともメディアタイトル(Media Title)141a及びアクセス経路(Access Path)141bを含む。再生項目141がアクセスするメディアは例えば、テレビ番組、映画、フィルム、歌曲等である。メディアタイトル141aは、例えば“XX_TV_SHOW”“ZZ_TV_SHOW”である。アクセス経路141bはメディアのアクセス性質に応じて異なる。例えばアクセスしたいメディアが有線ケーブルテレビ局或いはラジオ/テレビ局の電子番組ガイドであるなら、アクセス経路141bはチャンネル番号である。また、アクセスしたいメディアがインターネットテレビの番組なら、アクセス経路141bはユニバーサルリソースロケータ(URL/Universal Resource Locator)となる。また、アクセスしたいメディアがクラウド或いはインターネット上のディスクに記憶された映画/フィルム/歌曲であるなら、アクセス経路141bはURLとなる。
【0024】
リモートコントローラー10は通信リンク50を経由して関連サイトに接続し、再生リスト14のソースをダウンロードし、処理装置101は該ソースを処理して再生リスト14を作成する。再生リスト14は不揮発性記憶装置105或いはリモートコントローラー10内部の他のストレージに記憶させる(未図示)。
【0025】
図1A、1B、4に示すとおり、サーバー40にはパソコン401及びデータバンク403を含む。データバンク403は各リモートコントローラー10の各使用者(例えば使用者AA、XX、YY、ZZ等)がアップロードしたそれぞれ異なる内容のアドレス帳12(即ち使用者AA、XX、YY、ZZに属する各リモートコントローラー10中の各アドレス帳12)を記憶する。サーバー40は公知サーバーを採用可能である。
【0026】
図5には本発明のリモートコントロール方法20のフローを示す。ステップS201ではリモートコントローラー10を提供する。リモートコントローラー10の構造に関する詳細説明は既に上述に開示した通りであるので、ここでは記述を省く。尚、リモートコントローラー10は次のステップS203からS209を実施する。ステップS400でのサーバー40はオンライン状態データ40aをリモートコントローラー10に伝送し、リモートコントローラー10の要求に反応する。
【0027】
ステップS203において、リモートコントローラー10は、アドレス帳12のデータを取得し、通信リンク50を経てアドレス帳12をサーバー40にアップロードする。サーバーはアドレス帳12を受信すると、即刻アドレス帳12を記憶し、データバンク403中の一アドレス帳12となる。
【0028】
図6に示すとおり、アドレス帳12のリストデータのソースは、使用者の携帯電話のアドレス帳、インターネットで使用するソーシャルサイトのアドレス帳、インターネット電話のアドレス帳等とする。アドレス帳12のデータ構造は主に、名称(name)121のフィールドを含み、主にどの人であるかの識別に用いる(例えば連絡者、友人、会員等)。アドレス帳12のデータ構造はさらに、他データ123のフィールドを含み、他データ123は具体例としてメールアドレス(Email Address)が挙げられる。例えばリモートコントローラー10の使用者AA(AAは使用者AAの名称)のアドレス帳12が現在3件記録されているなら、それぞれを、使用者XX(XXは使用者XXの名称)、使用者YY(YYは使用者YYの名称)、使用者ZZ(ZZは使用者ZZの名称)とする。
【0029】
アドレス帳12のデータ構造に基づき、本発明では公知の応用プログラム技術を利用してアドレス帳応用プログラム(未図示)を実際に書いてアドレス帳12を構築することもできる。前記アドレス帳応用プログラムは前記リストデータソースをインポートし整理してアドレス帳12を作成でき、前記アドレス帳応用プログラムは他パソコンで実行を可能とするか、或いは不揮発性記憶装置105に記憶して処理装置101による実行を可能とする。
【0030】
図7または図8に示すとおり、ステップS205では、リモートコントローラー10は、電子機器30に対して再生項目141の再生に用いる無線信号コマンド106aを伝送した後、通信リンク50を経てサーバー40に再生に用いる無線信号コマンド106aに対応するメディア再生最新データ16を伝送する。
【0031】
前記再生項目141を再生する無線信号コマンド106aの範囲には、例えばテレビチャンネルの切り換え、クリック、或いは指先によるディスプレイ103に表示したアイコン(Icon)或いは文字へのタッチ、その他電子機器30に再生を行わせるヒューマンマシンインタフェースコマンド等を含む。
【0032】
また、ステップS400では、サーバー40は、受信したメディア再生最新データ16、事前に記憶し尚且つリモートコントローラー10のアップロードに対応するアドレス帳12'、及びアドレス帳12'の各人が持つ別のリモートコントローラー10'によってサーバー40に送信された別の各メディア再生最新データ16'に基づき、判断を行い、その後、通信リンク50を経由してリモートコントローラー10に対してオンラインデータ40aを伝送する。
【0033】
図7に示すとおり、メディア再生最新データ16のデータ構造は主に、名称161のフィールド、現在再生中のメディアを識別する識別データ163、及び時間165を含む。名称161はリモートコントローラー10の使用者の名称であり、サーバー40は名称161を利用して、サーバー40のデータバンク403中の名称161に対応するアドレス帳12'を探す。時間165はリモートコントローラー10がいつメディア再生最新データ16をアップロードしたかを記録する。
【0034】
使用者AAを例として説明する。使用者AAのリモートコントローラー10はメディア再生最新データ16をアップロードし、アップロードしたメディア再生最新データ16は即ち、データバンク403中の使用者AAレコード(Record)中のメディア再生最新データ16'となる。サーバー40は使用者AAのメディア再生最新データ16'の名称161に基づき、データバンク403中から対応するアドレス帳12'を探し出す。これが即ちデータバンク403中の使用者AAレコード(Record)中のアドレス帳12'である。その後、サーバー40はアドレス帳12'の各名称121(使用者XX、YY、ZZ)に基づいて、該名称の人員(即ち使用者XX、YY、ZZ)がサーバー40にオンラインしているかオフラインであるかを判断する。サーバー40にオンライン中であるなら、サーバー40はオンライン中の名称121に基づいて、逐一その者がサーバー40にアップロードしたメディア再生最新データ16'を確認する。その後、サーバー40は前記名称の人員のオンライン状態に基づいてオンラインデータ40aを作成し、続いて該オンラインデータ40aを通信リンク50を経由してリモートコントローラー10に送信する。
【0035】
使用者AAの例に基づいて図1中の各メディア再生最新データ16'を説明する。現在、使用者XX、ZZは各々リモートコントローラー10を使用し、電子機器30をそれぞれ操作してメディア再生を行っている。よって、データバンク403は使用者XXのメディア再生最新データ16'と使用者ZZのメディア再生最新データ16'を記憶する。使用者YYは現在リモートコントローラー10を使用しておらず、よってデータバンク403には使用者YYのメディア再生最新データ16'はない。
【0036】
図8に示すとおり、オンラインデータ40aのデータ構造は主に、名称4011のフィールド、状態フラグ4013、及びメディアタイトル4015を含む。さらに説明を続けると、名称4011はアドレス帳12の内の一名称121と同様であり、サーバー40は名称4011のフィールドに前記使用者XX、YY、ZZの名称(Name)を書き込む。メディアタイトル4015は、再生項目141のメディアタイトル141aと同様で、サーバー40はメディアタイトル4015のフィールドに、前記使用者XX、YYの各電子機器30が再生中のメディア名称(Title)を書き込む。状態フラグ4013は使用者XX、YY、ZZがサーバー40にオンライン中か或いはオフラインかを表示するために用いる。
【0037】
図9に示すとおり、ステップS207では、リモートコントローラー10は通信リンク50を経由してオンラインデータ40aを受信し、その後、リモートコントローラー10はオンラインデータ40aに基づいて、ディスプレイ103はアドレス帳12の各人の最新オンライン情報画面103aを表示する。さらに説明を続けると、最新オンライン情報画面103aに使用者XXとZZはサーバー40にオンライン中でそれぞれがXX_TV_SHOWとZZ_TV_SHOWのテレビ番組を視聴している。使用者YYはサーバー40をオフライン中である。
【0038】
ステップS209では、リモートコントローラー10の処理装置101は選択性でソーシャルチャットプログラム105bを実行し、サーバー40にオンライン中のアドレス帳12の各人とソーシャルチャットプログラム105bによるコミュニケーションを図ることができる。さらに説明を続けると、リモートコントローラー10の使用者AAは選択性でソーシャルチャットプログラム105bを実行するかどうかを選択できる。よって、本発明のリモートコントローラー10及びリモートコントロール方法20を通して、使用者AA、使用者XX、使用者ZZの三者間がソーシャルチャットプログラム105bによるコミュニケーションを実行できる。例えば、使用者AAがソーシャルチャットプログラム105bを通して使用者XXを招待する時は、使用者AAが見ているソーシャルメディアに加わり鑑賞するか或いは使用者AAの所在する(娯楽)場所に行き一緒に楽しむことができる。
【0039】
以上のステップS203乃至ステップS209はプログラムコード105aを実施できる。
【0040】
例えばスマートフォン、タブレットパソコン等のその他の電子機器にも本発明のリモートコントロール方法20を応用することができる。この種の他の電子機器も本発明においては、本発明のリモートコントローラー10が同等効果を備える装置となる。
【0041】
ここで述べる電子機器30とは具体的な例で述べるとテレビ、セットアップボックスあるいはパソコンである。
【0042】
本発明のリモートコントローラー10とリモートコントロール方法20は、電子機器30をリモートコントロール操作するのと同時に、ソーシャルメディア(例えばソーシャルテレビ)機能を提供することができるため、効果に顕著な向上がみられる特徴を備える。
【0043】
本発明は具体的な実施例を前述の如く開示したが、これに制限されることはない。本技術の熟知者が本発明の精神と出願範囲を逸脱せずに各種の変更や修飾を行うことは可能であり、それによって為された変更や修飾は全て本発明の出願範囲に含まれることとする。尚、本発明の保護範囲は添付した特許登録請求に定めた範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0044】
10 リモートコントローラー
12 アドレス帳
14 再生リスト
16 メディア再生最新データ
20 リモートコントロール方法
30 電子機器
40 サーバー
40a オンラインデータ
50 通信リンク
60 メモリカード
101 処理装置
102 入力装置
102a 操作コマンド
103 ディスプレイ
103a 最新オンライン情報画面103a
104 ネットワーク通信モジュール
105 不揮発性記憶装置
105a プログラムコード
105b ソーシャルチャットプログラム
105c 再生リスト
106 無線信号送信モジュール
107 カードリーダーインタフェース回路
106a 無線信号コマンド
121 名称
123 その他データ
141 再生項目
141a メディアタイトル
141b アクセス経路
161 名称
163 識別データ
165 時間
201〜209 ステップ
400 ステップ
401 パソコン
4011 名称
4013 状態フラグ
4015 メディアタイトル
403 データバンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器を遠隔操作してソーシャルメディア機能を実施するリモートコントロール方法において、
その内、前記リモートコントローラーは、通信リンクによってサーバーに接続し、尚且つ再生リストを備え、該再生リストは少なくとも一つ以上の再生項目を含み、
また、リモートコントローラーは、再生リストに基づいて入力装置より操作コマンドを受信し、並びに、操作コマンドに基づき無線信号送信モジュールを通して操作コマンドに対応する無線信号コマンドを電子機器に伝送し、
サーバーは、通信リンクを通してオンライン状態データを伝送し、並びに、通信リンクを通して各リモートコントローラーが伝送するメディア再生最新データを受信し、
リモートコントロール方法は、
(A)リモートコントローラーを提供し、その内、リモートコントローラーは、処理装置、ディスプレイ、入力装置、無線信号送信モジュール、及びソーシャルチャットプログラムを含み、
(B)リモートコントローラーにアドレス帳を取得させ、リモートコントローラーは通信リンクを経てアドレス帳をサーバーにアップロードし、その内、サーバーは受信したアドレス帳を記憶し、
(C)リモートコントローラーは、電子機器に対して再生項目の再生に用いる無線信号コマンドを伝送した後、通信リンクを経て、再生に用いる無線信号コマンドに対応するメディア再生最新データをサーバーに伝送し、これにより、該サーバーは、受信したメディア再生最新データ、先に記憶し尚且つリモートコントローラーに対応するアドレス帳、及びアドレス帳の各人が持つ別のリモートコントローラーによってサーバーに送信された別の各メディア再生最新に基づき、判断を行い、その後、通信リンクを経由して、オンラインデータをリモートコントローラーに伝送し、
(D)リモートコントローラーは、通信リンクによってオンラインデータを受信し、その後、オンラインデータに基づいて、ディスプレイにアドレス帳の各人の最新オンライン情報画面を表示し、
(E)リモートコントローラーの処理装置は選択性でソーシャルチャットプログラムを実行し、サーバーにオンライン中の他の人とソーシャルチャットプログラムによってコミュニケーションを図るステップを含むことを特徴とする電子機器を遠隔操作してソーシャルメディア機能を実施するリモートコントロール方法及びそのリモートコントローラー。
【請求項2】
前記電子機器はテレビ、セットアップボックス、パソコンの何れか一つであることを特徴とする請求項1に記載のリモートコントロール方法。
【請求項3】
前記通信リンクは、有線通信ネットワーク、無線通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、インターネットの何れか一つであることを特徴とする請求項1に記載のリモートコントロール方法。
【請求項4】
前記再生リストは、有線ケーブルテレビ局の電子番組ガイド、ラジオ/テレビ局の電子番組ガイド、インターネットテレビの電子番組ガイド、メディア提供サイトのURL表、カラオケの歌曲総覧、CD/MP3の歌曲総覧、DVDのフィルム総覧、VCDのフィルム総覧、ブルーレイディスクの総覧の何れか一つであることを特徴とする請求項1に記載のリモートコントロール方法。
【請求項5】
前記入力装置はリモートコントローラー上に設置する複数個のキーであることを特徴とする請求項1に記載のリモートコントロール方法。
【請求項6】
前記入力装置とディスプレイは公知のタッチディスプレイ装置であることを特徴とする請求項1に記載のリモートコントロール方法。
【請求項7】
前記メディア再生最新データは少なくとも一名称と一識別データを含むことを特徴とする請求項1に記載のリモートコントロール方法。
【請求項8】
前記アドレス帳データは少なくとも一名称を含み、尚且つ、選択性で一その他データを含むことを特徴とする請求項1に記載のリモートコントロール方法。
【請求項9】
前記オンラインデータは少なくとも一名称と、一状態フラグと、一メディアタイトルを含むことを特徴とする請求項1に記載のリモートコントロール方法。
【請求項10】
前記リモートコントローラーは、
通信リンクに接続し、通信リンクを通してサーバーに接続するネットワーク通信モジュールと、
入力装置と、ディスプレイと、無線信号送信モジュールと、処理装置と、
ソーシャルチャットプログラムを記憶する不揮発性記憶装置と、再生リストと、プログラムコードを含み、
その内、再生リストには、少なくとも一つ以上の再生項目を含み、処理装置は再生リストに基づいて入力装置を経て操作コマンドを受信し、該処理装置は、操作コマンドに基づいて、無線信号送信モジュールより操作コマンドに対応する無線信号コマンドを電子機器に伝送し、処理装置はプログラムコードを実施するのに用いられ、
その内、プログラムコードには、リモートコントローラーにアドレス帳のデータを取得させ、該アドレス帳を通信リンクよりサーバーにアップロードさせるコマンドを含み、該サーバーは、受信したアドレス帳を記憶するのに用い、リモートコントローラーは、再生項目の再生に用いる無線信号コマンドを電子機器に伝送した後、通信リンクを経て、再生に用いる無線信号コマンドに対応するメディア再生最新データをサーバーに伝送し、これによりサーバーは、受信したメディア再生最新データ、事前に記憶し尚且つリモートコントローラーに対応するアドレス帳、及びアドレス帳の各人が持つ別のリモートコントローラーによってサーバーに送信された別の各メディア再生最新データに基づき、判断を行い、その後、通信リンクを経てオンライン状態データをリモートコントローラーに伝送し、
リモートコントローラーは、通信リンクを経てオンラインデータを受信した後、オンラインデータに基づき、ディスプレイにアドレス帳の各人の最新オンライン情報を表示し、
また、リモートコントローラーの処理装置は選択性でソーシャルチャットプログラムを実行し、サーバーにオンライン中の他の人とソーシャルチャットプログラムによってコミュニケーションを図ることを特徴とするリモートコントローラー。
【請求項11】
前記電子機器はテレビ、セットアップボックス、パソコンの何れか一つであることを特徴とする請求項11に記載のリモートコントローラー。
【請求項12】
前記通信リンクは、有線通信ネットワーク、無線通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、インターネットの何れか一つであることを特徴とする請求項11に記載のリモートコントローラー。
【請求項13】
前記再生リストは、有線ケーブルテレビ局の電子番組ガイド、ラジオテレビ局の電子番組ガイド、インターネットテレビの電子番組ガイド、メディア提供サイトのURL表、カラオケの歌曲総覧、CD/MP3の歌曲総覧、DVDのフィルム総覧、VCDのフィルム総覧、ブルーレイディスクの総覧の何れか一つであることを特徴とする請求項11に記載のリモートコントローラー。
【請求項14】
前記入力装置はリモートコントローラー上に設置する複数個のキーであることを特徴とする請求項11に記載のリモートコントローラー。
【請求項15】
前記入力装置とディスプレイは公知のタッチディスプレイ装置であることを特徴とする請求項11に記載のリモートコントローラー。
【請求項16】
前記メディア再生最新データは少なくとも一名称と一識別データを含むことを特徴とする請求項11に記載のリモートコントローラー。
【請求項17】
前記アドレス帳データは少なくとも一名称を含み、尚且つ、選択性で一その他データを含むことを特徴とする請求項11に記載のリモートコントローラー。
【請求項18】
前記オンラインデータは少なくとも一名称と、一状態フラグと、一メディアタイトルを含むことを特徴とする請求項11に記載のリモートコントローラー。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−97781(P2013−97781A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−284865(P2011−284865)
【出願日】平成23年12月27日(2011.12.27)
【出願人】(505255404)
【Fターム(参考)】