説明

電子機器取り付け構造および方法

【課題】電子機器をより安全に取り付けることができるようにする。
【解決手段】固定される第1の基板と、電子機器が取り付けられ、第1の基板に装着される第2の基板とが設けられる。第1の基板と第2の基板の一方には、一方の基板の辺から突出する突出部が設けられ、第1の基板と第2の基板の他方には、他方の基板から起立する起立部が設けられ、起立部には、第1の展開部と第2の展開部とが設けられる。第1の展開部には、他方の基板の面と平行な第1の端面と、第1の端面と他方の基板の面との間に形成された、突出部の厚さより広い第1の空間部とが設けられる。突出部が第2の展開部に当接する位置まで突出部が第1の空間部内に挿通され、第1の端面を突出部に当接させて、第2の基板を前記第1の基板に係止させる。本技術は監視カメラに適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は電子機器取り付け構造および方法に関し、特に電子機器をより安全に取り付けることができるようにした電子機器取り付け構造および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
照明器具、監視用カメラなどの電子機器は、空間の全体を照明したり、監視する必要があるので、天井に取り付けられることが多い。例えば特許文献1には、照明器具を天井に取り付ける構造が示されている。
【0003】
特許文献1の技術においては、固定部材が天井に固定され、その固定部材に対して円板状取り付け部材が取り付けられる。円板状取り付け部材には、照明器具が取り付けられている。
【0004】
固定部材は円筒状の形状をしており、その円筒面の側壁に、L字状の取り付け部材支持突起が形成される。一方、円板状取り付け部材には係止突片が形成される。そして係止突片をL字状の取り付け部材支持突起に係合することで、照明器具が取り付けられている円板状取り付け部材が固定部材に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−4458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、形状がL字状なので、強度を上げることが困難である。
【0007】
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、電子機器をより安全に取り付けることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本技術の一側面は、固定される第1の基板と、電子機器が取り付けられ、前記第1の基板に装着される第2の基板とを備え、前記第1の基板と前記第2の基板の一方は、前記一方の基板の辺から突出する突出部を有し、前記第1の基板と前記第2の基板の他方は、前記他方の基板から起立する起立部を有し、前記起立部は、第1の展開部と第2の展開部とを有し、前記第1の展開部は、前記他方の基板の面と平行な第1の端面と、前記第1の端面と前記他方の基板の面との間に形成された、前記突出部の厚さより広い第1の空間部とを有し、前記突出部が前記第2の展開部に当接する位置まで前記突出部を前記第1の空間部内に挿通し、前記第1の端面を前記突出部に当接させて、前記第2の基板を前記第1の基板に係止させる電子機器取り付け構造である。
【0009】
前記第2の展開部は、前記他方の基板の面と平行な第2の端面と、前記第2の端面と前記他方の基板の面との間に形成された、前記突出部の厚さより狭い第2の空間部とを有することができる。
【0010】
前記起立部は、さらに前記他方の基板から連続する中心部を有し、前記第1の展開部と前記第2の展開部は、前記中心部から逆方向に展開して形成され、前記第1の展開部と前記第2の展開部は、相互に対向するように、前記中心部から垂直に折り曲げられており、前記中心部は、前記他方の基板から垂直に折り曲げられていることができる。
【0011】
前記第1の基板と前記第2の基板は平板状とし、前記他方の基板の面には、前記起立部の近傍に、前記一方の基板の面に当接する突起を形成することができる。
【0012】
前記第1の基板と前記第2の基板には、両者をネジ止めするためのネジ止め部をそれぞれ形成し、前記第1の基板と前記第2の基板の前記ネジ止め部は、前記突出部の前記端面が前記第2の展開部の展開する面に当接する位置まで前記突出部を前記第1の空間部内に挿通した状態において対向する位置に形成することができる。
【0013】
前記ネジ止め部は、ネジを挿通する方向が、前記第1の基板または前記第2の基板の面に対して斜めに向かう方向になるように形成することができる。
【0014】
前記第1の基板と前記第2の基板は円板状に形成し、前記第1の基板には、ケーブルを通す孔を形成し、前記第2の基板を前記第1の基板から取り外したとき、前記第1の基板から前記第2の基板を吊り下げ部材により吊り下げるようにし、前記吊り下げ部材は、前記第2の基板を前記第1の基板に装着した状態において、前記ケーブルを通す孔を横切らない位置で、緩まない状態で、最も長くなる位置に取り付けられているようにすることができる。
【0015】
前記第2の基板を前記第1の基板に装着した状態における前記吊り下げ部材の一方の端部と他方の端部を係止する係止部のうち、前記ケーブルを通す孔から離れた位置の係止部を前記第1の基板の係止部とし、前記ケーブルを通す孔に近い位置の係止部を前記第2の基板の係止部とすることができる。
【0016】
本技術の一側面はまた、固定される第1の基板と、電子機器が取り付けられ、前記第1の基板に装着される第2の基板とを設け、前記第1の基板と前記第2の基板の一方には、前記一方の基板の辺から突出する突出部を設け、前記第1の基板と前記第2の基板の他方には、前記他方の基板から起立する起立部を設け、前記起立部には、第1の展開部と第2の展開部とを設け、前記第1の展開部には、前記他方の基板の面と平行な第1の端面と、前記第1の端面と前記他方の基板の面との間に形成された、前記突出部の厚さより広い第1の空間部とを設け、前記突出部が前記第2の展開部に当接する位置まで前記突出部を前記第1の空間部内に挿通し、前記第1の端面を前記突出部に当接させて、前記第2の基板を前記第1の基板に係止させる電子機器取り付け方法である。
【0017】
本技術の一側面においては、固定される第1の基板と、電子機器が取り付けられ、第1の基板に装着される第2の基板とが設けられる。第1の基板と第2の基板の一方には、一方の基板の辺から突出する突出部が設けられ、第1の基板と第2の基板の他方には、他方の基板から起立する起立部が設けられ、起立部には、第1の展開部と第2の展開部とが設けられる。第1の展開部には、他方の基板の面と平行な第1の端面と、第1の端面と他方の基板の面との間に形成された、突出部の厚さより広い第1の空間部とが設けられる。突出部が第2の展開部に当接する位置まで突出部が第1の空間部内に挿通され、第1の端面を突出部に当接させて、第2の基板を前記第1の基板に係止させる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本技術の一側面によれば、電子機器をより安全に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第1の基板の構成を示す平面図である。
【図2】電子機器が取り付けられる第2の基板の構成を示す平面図である。
【図3】第1の基板に第2の基板を装着する途中の状態を説明する図である。
【図4】第1の基板に第2の基板を装着した状態を説明する図である。
【図5】第1の基板に第2の基板を装着する動作を説明する図である。
【図6】第1の基板に第2の基板を装着した状態を説明する図である。
【図7】第1の基板の突出部の構成を示す図である。
【図8】第2の基板の起立部の構成を示す図である。
【図9】起立部を突出部に挿入する途中の状態を説明する図である。
【図10】起立部を突出部に挿入した状態を説明する図である。
【図11】起立部を形成する方法を説明する図である。
【図12】起立部を形成する方法を説明する図である。
【図13】起立部を形成する方法を説明する図である。
【図14】突起を形成する方法を説明する図である。
【図15】ネジ止め部の組み合わせを説明する図である。
【図16】ネジ止め部の傾斜を説明する図である。
【図17】ネジ止め部の構成を説明する図である。
【図18】ネジ止め部の傾斜を説明する図である。
【図19】円板状の基板の構成を示す平面図である。
【図20】円板状の第1の基板に第2の基板を装着する途中の状態を説明する図である。
【図21】円板状の第1の基板に第2の基板を装着した状態を説明する図である。
【図22】第1の基板の固定部材への取り付けを説明する図である。
【図23】第2の基板の監視用カメラへの取り付けを説明する図である。
【図24】監視用カメラを取り付けた第2の基板の第1の基板への取り付けを説明する図である。
【図25】吊り下げ部材を説明する図である。
【図26】吊り下げ部材の取り付け位置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(基板が矩形の場合)
2.第2の実施の形態(基板が円板状である場合)
【0021】
<1.第1の実施の形態>
[基板が矩形の場合]
【0022】
図1は、第1の基板1の構成を示す平面図である。第1の基板1は、天井等の固定面に固定される基板である。第1の基板1は長辺と短辺とからなる矩形の平板で構成されている。第1の基板1には、図1における長辺である上辺と下辺に、突出部2がそれぞれ2個ずつ、合計4個形成されている。突出部2の数は、3個以上であればいくつでもよい。それぞれの辺における突出部2の数は、同じである必要はない。
【0023】
また、第1の基板1には、図1の下辺に、ネジ止め部3が形成されている。
【0024】
図2は、電子機器が取り付けられる第2の基板の構成を示す平面図である。第2の基板11は、第1の基板1に対して取り付けられる。また第2の基板11には、電子機器が取り付けられるが、図2には示されていない。第2の基板11は長辺と短辺とからなる矩形の平板で構成されている。第2の基板11には、図2における長辺である上辺と下辺に、起立部12がそれぞれ2個ずつ、合計4個形成されている。起立部12の数は、第1の基板1の突出部2の数に対応している。また起立部12の形成位置も、第1の基板1の突出部2の位置に対応している。
【0025】
また、第2の基板11には、起立部12に対応して、起立部12の近傍(図2の実施の形態の場合、起立部12の内側)に、突起13が形成されている。突起13は、小径の円柱状、または円錐台状のダボにより構成することができる。さらに第2の基板11の図2の下辺に、ネジ止め部14が形成されている。このネジ止め部14の位置は、第1の基板1のネジ止め部3の位置に対応して形成される。
【0026】
なお、第1の基板1と第2の基板11の大きさについては、図5を参照して後述する。
【0027】
図3は、第1の基板1に第2の基板11を装着する途中の状態を説明する図である。図3Aは、平面から見た状態を表し、図3Bは、側面から見た状態を表している。また、図4は、第1の基板1に第2の基板11を装着した状態を説明する図である。図4Aは、平面から見た状態を表し、図4Bは、側面から見た状態を表している。
【0028】
第2の基板11を第1の基板1に取り付けるとき、図3に示されるように、第2の基板11が第1の基板1の方向に押し上げられる。このとき、第2の基板11の突起13が第1の基板1の下の面1Aに当接する。図面上、第1の基板1と第2の基板11は、平滑な面として表されているが、各種の凹凸を形成したり、部品を取り付けることも可能である。ただし、突起13は、それらより高く形成される。これにより第2の基板11の第1の基板1との接触箇所は突起13だけとなり、接触面積が小さくなる。その結果、第2の基板11を第1の基板1に対して当接させた状態で移動することが容易となる。図3に示される例では、第2の基板11が図3Aに矢印で示される方向、つまり左方向に移動される。
【0029】
なお、図3Bのネジ止め部3とネジ止め部14には、それぞれに形成されているネジを挿通する孔21,22が示されている。
【0030】
第2の基板11を所定の位置まで左方向に移動すると、図4に示されるように、第2の基板11の起立部12が、第1の基板1の突出部2に対応する位置に達する。この状態でネジ止め部14はネジ止め部3と重なり、それぞれの孔21,22に1本のネジ(後述する図15を参照)を挿通することができる状態になる。
【0031】
[第2の基板11の移動操作]
【0032】
第2の基板11を第1の基板1の所定の位置まで移動させる操作を、図5乃至図10を参照してさらに詳しく説明する。
【0033】
図5は、第1の基板1に第2の基板11を装着する動作を説明する図であり、図6は、第1の基板1に第2の基板11を装着した状態を説明する図である。
【0034】
図5に示されるように、第2の基板11の起立部12は、中心部31、中心部31から図中右方向に展開する展開部32、中心部31から図中左方向(つまり、展開部32と反対の方向)に展開する展開部33を有している(後述する図11参照)。展開部33の第2の基板11の面11Aに近い端面33Aと、面11Aとの間の空間部34の間隔(つまり高さH1)は、第1の基板1の厚さDより広く形成されている。これに対して、展開部32の第2の基板11の面11Aに近い端面32Aと、面11Aとの間の空間部35の間隔(つまり図6Bと図8Aに示される高さH2)は、第1の基板1の厚さDより狭く形成されている。なお、端面とは、平板の厚さを形成する面を意味するものとする。
【0035】
図3において第2の基板11を矢印方向(つまり左方向)に移動することは、図5において第2の基板11を矢印方向(つまり左下方向)に移動することに対応する。
【0036】
操作時、第2の基板11は、その長辺が第1の基板1の長辺と平行になるように配置される。第2の基板11を移動させると、第1の基板1の突出部2の厚さDは、第2の基板11の空間部34の間隔(つまり高さH1)より小さいので、第2の基板11の起立部12の展開部33の端面33Aは、突出部2の上側の面2Bに接触しない。その結果、展開部33が突出部2に当接せずに、第2の基板11はさらに移動する。
【0037】
しかし、起立部12の展開部32の空間部35の間隔(つまり図6Bと図8Aに示される高さH2)は、第1の基板1の突出部2の厚さDより小さい。その結果、図6に示されるように、起立部12の展開部32の内側の面32Bが、第1の基板1の突出部2の端面2Aに当接した位置で、第2の基板11の移動は停止される。つまりそれ以上の長辺方向への移動が制限され、第1の基板1に対する第2の基板11の長辺方向の位置が所定の位置に規制される。
【0038】
その状態で第2の基板11の上方向、すなわち第1の基板1の方向への押し上げが解除されると、図6Bに示されるように、第2の基板11は自重により下降し、第2の基板11の起立部12の展開部33の端面33Aが、第1の基板1の突出部2の上側の面2Bに当接する。このようにして第2の基板11が第1の基板1に係止される。このとき第2の基板11の突起13の先端は、第1の基板1の下側の面1Aから離れた状態になる。
【0039】
起立部12は、その展開部33の端面33Aで突出部2と当接している。その結果、展開部33は、第2の基板11からの重力が作用する方向に対しては、その高さH3に対応する厚さを有することになり、より強度を確保することができる。その結果、より重い電子機器を取り付けることが可能になる。
【0040】
図1と図5に示されているように、第1の基板1の一方の長辺の突出部2の先端から、他方の長辺の対応する位置の突出部2の先端までの距離をL1とする。また図2と図5に示されているように、第2の基板11の一方の長辺の起立部12の中心部31の内側の面31Aから、他方の長辺の対応する位置の起立部12の中心部31の内側の面31Aまでの距離をL11とする。距離L1は距離L11より短い。これにより第1の基板1の突出部2が、第2の基板11の起立部12の空間部34を通過することが可能になる。
【0041】
また、第2の基板11の長辺の起立部12の展開部32の、第1の基板1の長辺の端面1Bと対向する端面32Cから、第2の基板11の反対側の長辺の対応する位置にある起立部12の展開部32の端面32Cまでの距離をL12とする。距離L1は距離L12より長い。これにより、図6に示されるように、展開部32の面32Bが突出部2の端面2Aに当接し、第2の基板11はそれ以上長辺方向に移動できない。
【0042】
また、突出部2の長さをL2、展開部32の展開の長さ(展開部33の展開の長さに等しい)をL13(=L11−L12)とするとき、長さL2は長さL13と等しいか、または若干長い。これにより、展開部32,33が第1の基板1に当接しないので、第2の基板11を図5において左下方向に移動することが可能になる。
【0043】
図3と図5に示されるように、第2の基板11を第1の基板1に対して左方向に移動させることで、起立部12の空間部34に突出部2が挿通される。従って、図3に示される4個の起立部12は、それぞれの空間部34がいずれも図中左側に位置するように形成される。
【0044】
なお、突出部2を第2の基板11に形成し、起立部12を第1の基板1に形成することも可能である。
【0045】
以上の操作を図7乃至図10を参照してさらに説明する。図7は、第1の基板1の突出部2の構成を示す図であり、図7Aは第1の基板1を側面から見た状態を表し、図7Bは第1の基板1を平面から見た状態を表している。図8は、第2の基板11の起立部12の構成を示す図であり、図8Aは第2の基板11を側面から見た状態を表し、図8Bは第2の基板11を平面から見た状態を表している。図9は、起立部12を突出部2に挿入する途中の状態を説明する図であり、図9Aは第1の基板1と第2の基板11を側面から見た状態を表し、図9Bは第1の基板1と第2の基板11を平面から見た状態を表している。図10は、起立部12を突出部2に挿入した状態を説明する図であり、図10Aは第1の基板1と第2の基板11を側面から見た状態を表し、図10Bは第1の基板1と第2の基板11を平面から見た状態を表している。
【0046】
図7に示されるように、第1の基板1においては、側面(つまり端面)から突出部2が突出している。また図8に示されるように、第2の基板11においては、起立部12が第2の基板11の平面から略垂直に起立している。
【0047】
図9Aに示されるように、第2の基板11が第1の基板1の方向に押し上げられ、突起13の先端が第1の基板1の下側の面1Aに当接され、第2の基板11と第1の基板1との厚さ方向(すなわち上下方向)の距離が規制される。第2の基板11は、図9Aの矢印の方向、すなわち起立部12の空間部34が第1の基板1の突出部2に向かう方向に移動される。空間部34の間隔(すなわち高さH1)は突出部2の厚さDより広いので、展開部33の端面33Aが突出部2の上側の面2Bの上を通過する。
【0048】
一方、展開部32の空間部35の間隔(すなわち高さH2)は、突出部2の厚さDより小さいので、遂には展開部32の内側の面32Bが突出部2の端面2Aに当接し、第2の基板11の第1の基板1に対する図9における左方向(すなわち水平方向)の位置が規制される。
【0049】
図6Aにも示されているように、突起13は起立部12の近傍に配置されている。その結果、第2の基板11が第1の基板1の方向への押し上げ操作により変形したとしても、起立部12と突出部2との図9における上下方向(第1の基板1と第2の基板11の厚さ方向)の位置が正確に規制され、空間部34の内部に突出部2を正確に挿入することができる。
【0050】
展開部32の内側の面32Bが突出部2の端面2Aに当接した後、第2の基板11への押し上げが解除されると、図10Aに示されるように、第2の基板11は自重により下がり、起立部12の展開部33の端面33Aが第1の基板1の突出部2の上側の面2Bに当接する。このとき突起13の先端は第1の基板1の面1Aから離れる。
【0051】
[起立部12の形成方法]
【0052】
次に起立部12と突起13の形成方法について、図11乃至図14を参照して説明する。図11乃至図13は、起立部12を形成する方法を説明する図であり、図14は、突起13を形成する方法を説明する図である。図11Aは第2の基板11を上側の端面側から見た構成を表し、図11Bは第2の基板11を平面から見た構成を表し、図11Cは第2の基板11を右側の端面側から見た構成を表す。図12Aは第2の基板11を上側の端面側から見た構成を表し、図12Bは第2の基板11を平面から見た構成を表し、図12Cは第2の基板11を右側の端面側から見た構成を表す。図13Aは第2の基板11を上側の端面側から見た構成を表し、図13Bは第2の基板11を平面から見た構成を表し、図13Cは第2の基板11を右側の端面側から見た構成を表す。図14Aは第2の基板11を上側の端面側から見た構成を表し、図14Bは第2の基板11を平面から見た構成を表し、図14Cは第2の基板11を右側の端面側から見た構成を表し、図14Dは第2の基板11を左側の端面側から見た構成を表す。
【0053】
最初に、所定の大きさの矩形の平板の金属の板である例えば鋼板が用意される。第1の基板1と第2の基板11の材質は同じでよい。そしてその金属の板の所定の位置に、図11に示されるように、起立部12が切り出されて形成される。起立部12は略T字形状とされ、第2の基板から連続する中心部31と、中心部31から図中右方向に展開する幅(図11Aにおける上下方向の高さ)が広い展開部32と、逆の左方向に展開する幅が狭い展開部33とを有している。展開部33の下側には、展開部33の端面33Aと第2の基板11の長辺の端面11Bとの間隔d1(図5、図6B、図8Aにおける高さH1に対応する)が、第1の基板1の突出部2の厚さDより大きくなるように、空間部34が形成される。展開部32の下側には、展開部32の端面32Aと第2の基板11の端面11Bとの間隔d2(図6B、図8Aにおける高さH2に対応する)が、第1の基板1の突出部2の厚さDより小さくなるように、空間部35が形成される。
【0054】
次に展開部32は図11Bの破線に沿って、矢印で示されるように、紙面の上方向に略垂直に折り曲げられる。同様に、展開部33も図11Bの破線に沿って、矢印で示されるように、紙面の上方向に略垂直に折り曲げられる。これにより図12Aに示されるように、展開部32と展開部33が対向し、展開部32、中心部31,および展開部33により断面がコ字状の形状が形成される。
【0055】
次に、図12Bに矢印で示されるように、中心部31は破線に沿って、紙面の上方向に垂直に折り曲げられる。これにより、図13に示されるように、第2の基板11から起立した起立部12が形成される。
【0056】
さらに図14に示されるように、第2の基板11の面11A上であって、起立部12の近傍の、展開部32と展開部33の略中間の位置に、突起13が形成される。
【0057】
なお、突起13の形成は、図11乃至図13に示されるいずれの工程で行ってもよい。
【0058】
また、起立部12と突起13は、図2に示されるように、第2の基板11の合計4箇所に形成される。
【0059】
[ネジ止め部]
【0060】
次に図15を参照して、ネジ止め部3,14について説明する。図15は、ネジ止め部3,14の組み合わせを説明する図である。第2の基板11が第1の基板1に対して、図3、図5、または図9に示される位置にあるとき、第1の基板1のネジ止め部3と第2の基板11のネジ止め部14は、図15Aに示される位置にある。すなわち、ネジ止め部3,14はまだ対応する位置に配置されていない。第2の基板11が第1の基板1に対して矢印が示す方向に移動され、図4、図6、または図10に示される位置に達すると、図15Bに示されるように、ネジ止め部3,14が重なる。そこで、ネジ51を孔22,21に挿通し、ネジ止めすることで、第2の基板11を第1の基板1に対して定められた位置に固定することができる。
【0061】
図6に示されるように、展開部33の端面33Aが突出部2の上側の面2Bに当接することで、第2の基板11の殆どの重量が第1の基板1により支持されている場合、ネジ止めの機能は第2の基板11の横方向の移動だけを規制するものとなる。そこでこの場合、図15Aに示されるように、第2の基板11のネジ止め部14の孔21は縦方向(第2の基板11の厚さ方向)に長い長孔とされる。これにより、縦方向にバラツキがあっても、確実に2枚の基板を固定することができる。
【0062】
ネジ止め部3の面3Aは、第1の基板1の面1Aに対して、垂直ではなく、傾斜するように形成されている。同様にネジ止め部14の面14Aは、第2の基板11の面11Aに対して、垂直ではなく、傾斜するように形成されている。つまり、ネジ51を挿通する方向が、第1の基板1が固定される天井などの面、すなわち面1A,11Aに対して斜めに向かう方向になるように形成されている。これによりネジ51を回すドライバ(図示せず)が天井などに当たってネジ51を回し難くなるようなことがなくなり、ネジ止めの操作が容易となる。
【0063】
ネジ止めの操作性について、図16を参照してさらに説明する。図16は、ネジ止め部の傾斜を説明する図である。図16は、図15とは異なるネジ止め部の構成を表している。図16の例においては、第1の基板1の一部が面71により立ち上げられ、面72により面1Aと平行にされ、面73により鋭角に折り曲げられて、面73にネジ止め部74が形成されている。この第1の基板1は天井61に固定されている。
【0064】
第2の基板11には、面74と平行になるように、ネジ止め部75が基板に対して斜めに形成されている。すなわち、ネジ止め部74,75は、ネジ51を挿通する方向が、第1の基板1が固定される天井61に対して斜めに向かう方向になるように形成されている。これによりネジ51を回すドライバ(図示せず)が天井61に当たってネジ51を回し難くなるようなことがなくなり、ネジ止めの操作が容易となる。
【0065】
図17は、ネジ止め部のさらに他の構成を説明する図であり、図18は、ネジ止め部の傾斜を説明する図である。図17の例においては、第1の基板1の一部を斜め下方向に折り曲げてネジ止め部81が形成されている。第2の基板11においても、第2の基板11の一部を斜め下方向に折り曲げてネジ止め部91が形成されている。ネジ止め部81とネジ止め部91は平行になっている。ネジ止め部81にはネジを挿通するための孔82が、ネジ止め部91にはネジを挿通するための孔92が、それぞれ形成されている。
【0066】
第1の基板1のネジ止め部81と第2の基板11のネジ止め部91は、図17Aに示される位置にあるとき、まだ対応する位置に配置されていない。第2の基板11が第1の基板1に対して矢印で示される方向に所定の位置(図4、図6、または図10に示される位置)まで移動されると、図17Bに示されるように、ネジ止め部81,91が重なる。そこで、図18に示されるように、ネジ51を孔82,92に挿通し、ネジ止めすることで、第2の基板11を第1の基板1に対して定められた位置に固定することができる。この場合にも、ネジ51を挿通する方向が、第1の基板1が固定される天井61に対して斜めに向かう方向になるようにネジ止め部81,91が形成されている。これによりネジ51を回すドライバ(図示せず)が天井61に当たってネジ51を回し難くなるようなことがなくなり、ネジ止めの操作が容易となる。
【0067】
また、この例の場合、図18に示されるように、第2の基板11の突起13が第1の基板1の下面に当接した状態で2つの基板が固定される。従って、この場合には、ネジ止めによっても第2の基板11の重量が支持されるので、孔82は長孔ではなく、円孔とされる。
【0068】
<2.第2の実施の形態>
[基板が円板状の場合]
【0069】
次に、第1の基板1と第2の基板11を、円板状とした場合の実施の形態について説明する。図19は、円板状の基板の構成を示す平面図であり、図19Aは第1の基板101の構成を表し、図19Bは、第2の基板111の構成を表している。
【0070】
この実施の形態においては、図19Aに示されるように、第1の基板101が円板状に形成され、その外周に突出部102が、120度の間隔で3カ所に設けられている。また、第1の基板101の外周にはネジ止め部103が、200度の間隔で、3つの突出部102と線対称になるように、2カ所に設けられている。さらに第1の基板101の、図中下側の2つの突出部102の間に、楕円形のケールを通す孔104が形成されている。この孔104には、電子機器に対して電力、あるいは電気信号を授受するケーブル(図示せず)が挿通される。
【0071】
なお、第1の基板101、突出部102およびネジ止め部103は、それぞれ、図1の実施の形態における第1の基板1、突出部2およびネジ止め部3に対応する。
【0072】
また図19Bに示されるように、第2の基板111も円板状に形成され、その外周に起立部112が、120度の間隔で3カ所に設けられている。各起立部112の近傍には、突起113が形成されている。第2の基板111の外周にはネジ止め部114が、200度の間隔で、3つの起立部112と線対称になるように、2カ所に設けられている。
【0073】
なお、第2の基板111、起立部112、突起113およびネジ止め部114は、それぞれ、図1の実施の形態における第2の基板11、起立部12、突起13およびネジ止め部14に対応する。
【0074】
[第2の基板111の移動操作]
【0075】
次に、第2の基板111を第1の基板101に取り付ける操作について、図20と図21を参照して説明する。図20は、円板状の第1の基板101に第2の基板111を装着する途中の状態を説明する図であり、図20Aは平面から見た状態を表し、図20Bは側面から見た状態を表している。図21は、円板状の第1の基板101に第2の基板111を装着した状態を説明する図であり、図21Aは平面から見た状態を表し、図21Bは側面から見た状態を表している。
【0076】
第2の基板111は、その外周が第1の基板101の外周と同心円状になるように配置され、突起113の先端が第1の基板101の面に当接するように押し上げられる。そして第2の基板111は、図20Aにおいて矢印で示される方向に回転される。所定の位置まで回転すると、図6に示される場合と同様の状態になる。すなわち、起立部112の移動方向に対して後方の展開部の内側の面(図6の展開部32の面32Bに対応する面)が、突出部102の端面(図5の突出部2の端面2Aに対応する面)に当接して停止する。これにより第2の基板111と第1の基板101は、図21に示されるような状態になる。その状態で、第2の基板111の押し上げが解除されると、第2の基板111が自重により低下し、突起13が第1の基板101の面101Aから離れ、起立部112の展開部の端面(図6の展開部33の端面33Aに対応する面)が突出部102の面(図5の突出部2の面2Bに対応する面)に当接して、第2の基板111が第1の基板101に支持される。このようにして、図10に示される場合と同様の状態になる。
【0077】
この状態において第2の基板111のネジ止め部114は、第1の基板101のネジ止め部103に対向する位置にある。そこで両者がネジ止めされることで、第2の基板111が第1の基板101に取り付けられる。
【0078】
次に、電子機器を取り付ける場合について、図22乃至図26を参照してさらに説明する。図22は、第1の基板101の固定部材151への取り付けを説明する図であり、図23は、第2の基板111への監視用カメラ161の取り付けを説明する図である。図24は、監視用カメラ161を取り付けた第2の基板111の第1の基板101への取り付けを説明する図である。図25は、吊り下げ部材181を説明する図である。図26は、吊り下げ部材181の取り付け位置を説明する図であり、図26Aは、第2の基板111を第1の基板101に取り付ける途中の状態を表し、図26Bは、第2の基板111を第1の基板101に取り付けた状態を表している。
【0079】
図22において固定部材151は、天井など、電子機器を取り付ける対象に取り付けられている部材である。図22Aに示されるように、第1の基板101が図中矢印方向に移動され、固定部材151に押し当てられる。これにより、図22Bに示されるように、第1の基板101が固定部材151に取り付けられる。さらに図示せぬネジなどにより第1の基板101が固定部材151に固定される。
【0080】
図23においては、取り付ける電子機器はドームカメラ、PTZカメラなどよりなる監視用カメラ161とされている。図23Aに示されるように、第2の基板111が監視用カメラ161の方向に移動され、監視用カメラ161に押し当てられる。このとき起立部112が起立する方向が外側(つまり、監視用カメラ161の反対側)とされる。これにより、図23Bに示されるように、第2の基板111が監視用カメラ161に取り付けられる。さらに図示せぬネジなどにより第2の基板111が監視用カメラ161に固定される。
【0081】
次に図24Aに示されるように、監視用カメラ161が取り付けられた第2の基板111が、固定部材151に取り付けられている第1の基板101に押し当てられる。これにより、図24Bに示されるように、第2の基板111の突起113が第1の基板101の面に当接する。その状態で、図24Bの矢印で示される方向に、監視用カメラ161が回転される。これにより、図21を参照して説明した場合と同様に、監視用カメラ161が取り付けられている第2の基板111が、天井の固定部材151に取り付けられている第1の基板101に取り付けられる。そして上述した場合と同様に、ネジ止め部114,103(後述する図26参照)がネジ止めされる。
【0082】
監視用カメラ161は、修理などのため、必要に応じて天井から取り外す必要がある。そのため、図25に示されるように、第1の基板101と第2の基板111は、ワイヤ、紐などからなる吊り下げ部材181により連結される。これにより、監視用カメラ161を固定部材151から取り外したとき、図25に示されるように、監視用カメラ161を吊り下げ部材181により支持することができる。
【0083】
図26に示されるように、吊り下げ部181の一端は、第1の基板101の係止部201に係止され、他端は、第2の基板111の係止部211に係止される。係止部201は、第1の基板101の下側の面101A(第2の基板111と対向する面)に固定され、係止部211は、第2の基板111の上側の面111A(第1の基板101と対向する面、すなわち突起113が形成されている面)に固定されている。第2の基板111を第1の基板101に取り付けた状態において、係止部201は係止部211に比べてケーブルを通す孔104から遠い位置にある。
【0084】
図26Aに示されるように、第2の基板111は第1の基板101に対して押し上げられる。第2の基板111は、さらに矢印で示される方向に回転されて、図26Bに示されるように、起立部112が突出部102に係止されることで、第1の基板101に取り付けられる。吊り下げ部181は、操作性の観点から、できるだけ長いことが望ましい。また、吊り下げ部181がケーブルを通す孔104を横切る状態になると、吊り下げ部181とケーブルが接触し、いずれかが損傷するおそれがある。
【0085】
そこで本技術では、図26Bに示されるように、第2の基板111が第1の基板101に対して取り付けられた状態で、吊り下げ部材181が弛まずに、直線的に張った状態になるように、係止部201,211の位置と吊り下げ部181の長さが決定されている。さらに、吊り下げ部181は、直線的に張った状態で、ケーブルを通す孔104を横切らず、かつ最も長くなるように、係止部201,211の位置が決定されている。すなわち、係止部201,211は、できるだけ外周側で、両者を結ぶ直線が円の中心の最も近くを通る位置で、孔104を通過しない位置とされる。
【0086】
また、図26Aの2点鎖線は、第2の基板111が第1の基板101に取り付けられたときの状態を表し、破線は、まだ取り付け途中の状態を表している。この実施の形態においては、第2の基板111を第1の基板101に取り付けるとき、並びに、取り外すとき、吊り下げ部材181がケーブルを通す孔104を横切らない。すなわち、係止部201,211は、第2の基板111を第1の基板101から取り外すために移動するときの移動方向が、吊り下げ部材181がケーブルを通す孔104から遠ざかる方向とされる。
【0087】
以上においては、電子機器として、監視対象の動画像を撮影する監視用カメラを取り付ける場合を例としたが、本技術は、この他、照明、モニタ、スピーカなどの電子機器を取り付ける場合に適用が可能である。また取り付けられる位置も天井に限られない。
【0088】
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0089】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
固定される第1の基板と、
電子機器が取り付けられ、前記第1の基板に装着される第2の基板と
を備え、
前記第1の基板と前記第2の基板の一方は、前記一方の基板の辺から突出する突出部を有し、
前記第1の基板と前記第2の基板の他方は、前記他方の基板から起立する起立部を有し、
前記起立部は、第1の展開部と第2の展開部とを有し、
前記第1の展開部は、
前記他方の基板の面と平行な第1の端面と、
前記第1の端面と前記他方の基板の面との間に形成された、前記突出部の厚さより広い第1の空間部と
を有し、
前記突出部が前記第2の展開部に当接する位置まで前記突出部を前記第1の空間部内に挿通し、前記第1の端面を前記突出部に当接させて、前記第2の基板を前記第1の基板に係止させる
電子機器取り付け構造。
(2)
前記第2の展開部は、
前記他方の基板の面と平行な第2の端面と、
前記第2の端面と前記他方の基板の面との間に形成された、前記突出部の厚さより狭い第2の空間部と
を有する
前記(1)に記載の電子機器取り付け構造。
(3)
前記起立部は、さらに前記他方の基板から連続する中心部を有し、
前記第1の展開部と前記第2の展開部は、前記中心部から逆方向に展開して形成され、
前記第1の展開部と前記第2の展開部は、相互に対向するように、前記中心部から垂直に折り曲げられており、
前記中心部は、前記他方の基板から垂直に折り曲げられている
前記(1)または(2)に記載の電子機器取り付け構造。
(4)
前記第1の基板と前記第2の基板は平板状であり、
前記他方の基板の面には、前記起立部の近傍に、前記一方の基板の面に当接する突起が形成されている
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の電子機器取り付け構造。
(5)
前記第1の基板と前記第2の基板には、両者をネジ止めするためのネジ止め部がそれぞれ形成されており、
前記第1の基板と前記第2の基板の前記ネジ止め部は、前記突出部の前記端面が前記第2の展開部の展開する面に当接する位置まで前記突出部を前記第1の空間部内に挿通した状態において対向する位置に形成されている
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の電子機器取り付け構造。
(6)
前記ネジ止め部は、ネジを挿通する方向が、前記第1の基板または前記第2の基板の面に対して斜めに向かう方向になるように形成されている
前記(5)に記載の電子機器取り付け構造。
(7)
前記第1の基板と前記第2の基板は円板状に形成されており、
前記第1の基板には、ケーブルを通す孔が形成されており、
前記第2の基板を前記第1の基板から取り外したとき、前記第1の基板から前記第2の基板を吊り下げ部材により吊り下げるようになされており、
前記吊り下げ部材は、前記第2の基板を前記第1の基板に装着した状態において、前記ケーブルを通す孔を横切らない位置で、緩まない状態で、最も長くなる位置に取り付けられている
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の電子機器取り付け構造。
(8)
前記第2の基板を前記第1の基板に装着した状態における前記吊り下げ部材の一方の端部と他方の端部を係止する係止部のうち、前記ケーブルを通す孔から離れた位置の係止部を前記第1の基板の係止部とし、前記ケーブルを通す孔に近い位置の係止部を前記第2の基板の係止部とする
前記(7)に記載の電子機器取り付け構造。
(9)
固定される第1の基板と、
電子機器が取り付けられ、前記第1の基板に装着される第2の基板と
を設け、
前記第1の基板と前記第2の基板の一方には、前記一方の基板の辺から突出する突出部を設け、
前記第1の基板と前記第2の基板の他方には、前記他方の基板から起立する起立部を設け、
前記起立部には、第1の展開部と第2の展開部とを設け、
前記第1の展開部には、
前記他方の基板の面と平行な第1の端面と、
前記第1の端面と前記他方の基板の面との間に形成された、前記突出部の厚さより広い第1の空間部と
を設け、
前記突出部が前記第2の展開部に当接する位置まで前記突出部を前記第1の空間部内に挿通し、前記第1の端面を前記突出部に当接させて、前記第2の基板を前記第1の基板に係止させる
電子機器取り付け方法。
【符号の説明】
【0090】
1 第1の基板, 2 突出部, 3 ネジ止め部, 11 第2の基板, 12 起立部, 13 突起, 14 ネジ止め部, 31 中心部, 32,33 展開部, 34,35 空間部, 101 第1の基板, 102 突出部, 103 にネジ止め部, 111 第1の基板, 112 起立部, 113 突起, 114 ネジ止め部, 181 吊り下げ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定される第1の基板と、
電子機器が取り付けられ、前記第1の基板に装着される第2の基板と
を備え、
前記第1の基板と前記第2の基板の一方は、前記一方の基板の辺から突出する突出部を有し、
前記第1の基板と前記第2の基板の他方は、前記他方の基板から起立する起立部を有し、
前記起立部は、第1の展開部と第2の展開部とを有し、
前記第1の展開部は、
前記他方の基板の面と平行な第1の端面と、
前記第1の端面と前記他方の基板の面との間に形成された、前記突出部の厚さより広い第1の空間部と
を有し、
前記突出部が前記第2の展開部に当接する位置まで前記突出部を前記第1の空間部内に挿通し、前記第1の端面を前記突出部に当接させて、前記第2の基板を前記第1の基板に係止させる
電子機器取り付け構造。
【請求項2】
前記第2の展開部は、
前記他方の基板の面と平行な第2の端面と、
前記第2の端面と前記他方の基板の面との間に形成された、前記突出部の厚さより狭い第2の空間部と
を有する
請求項1に記載の電子機器取り付け構造。
【請求項3】
前記起立部は、さらに前記他方の基板から連続する中心部を有し、
前記第1の展開部と前記第2の展開部は、前記中心部から逆方向に展開して形成され、
前記第1の展開部と前記第2の展開部は、相互に対向するように、前記中心部から垂直に折り曲げられており、
前記中心部は、前記他方の基板から垂直に折り曲げられている
請求項2に記載の電子機器取り付け構造。
【請求項4】
前記第1の基板と前記第2の基板は平板状であり、
前記他方の基板の面には、前記起立部の近傍に、前記一方の基板の面に当接する突起が形成されている
請求項3に記載の電子機器取り付け構造。
【請求項5】
前記第1の基板と前記第2の基板には、両者をネジ止めするためのネジ止め部がそれぞれ形成されており、
前記第1の基板と前記第2の基板の前記ネジ止め部は、前記突出部の前記端面が前記第2の展開部の展開する面に当接する位置まで前記突出部を前記第1の空間部内に挿通した状態において対向する位置に形成されている
請求項4に記載の電子機器取り付け構造。
【請求項6】
前記ネジ止め部は、ネジを挿通する方向が、前記第1の基板または前記第2の基板の面に対して斜めに向かう方向になるように形成されている
請求項5に記載の電子機器取り付け構造。
【請求項7】
前記第1の基板と前記第2の基板は円板状に形成されており、
前記第1の基板には、ケーブルを通す孔が形成されており、
前記第2の基板を前記第1の基板から取り外したとき、前記第1の基板から前記第2の基板を吊り下げ部材により吊り下げるようになされており、
前記吊り下げ部材は、前記第2の基板を前記第1の基板に装着した状態において、前記ケーブルを通す孔を横切らない位置で、緩まない状態で、最も長くなる位置に取り付けられている
請求項6に記載の電子機器取り付け構造。
【請求項8】
前記第2の基板を前記第1の基板に装着した状態における前記吊り下げ部材の一方の端部と他方の端部を係止する係止部のうち、前記ケーブルを通す孔から離れた位置の係止部を前記第1の基板の係止部とし、前記ケーブルを通す孔に近い位置の係止部を前記第2の基板の係止部とする
請求項7に記載の電子機器取り付け構造。
【請求項9】
固定される第1の基板と、
電子機器が取り付けられ、前記第1の基板に装着される第2の基板と
を設け、
前記第1の基板と前記第2の基板の一方には、前記一方の基板の辺から突出する突出部を設け、
前記第1の基板と前記第2の基板の他方には、前記他方の基板から起立する起立部を設け、
前記起立部には、第1の展開部と第2の展開部とを設け、
前記第1の展開部には、
前記他方の基板の面と平行な第1の端面と、
前記第1の端面と前記他方の基板の面との間に形成された、前記突出部の厚さより広い第1の空間部と
を設け、
前記突出部が前記第2の展開部に当接する位置まで前記突出部を前記第1の空間部内に挿通し、前記第1の端面を前記突出部に当接させて、前記第2の基板を前記第1の基板に係止させる
電子機器取り付け方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2012−178794(P2012−178794A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41802(P2011−41802)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】