説明

電子部品包装帯

【課題】対称な外形を有する電子部品に対しても、向きを規定して収納することができる電子部品包装帯を提供する。
【解決手段】キャップ13に形成された一対の係止部材を用いてキャップ13が電子部品12に係止され、この状態で電子部品12が、エンボステープ11の電子部品収納部14に挿入されると、電子部品12は、電子部品収納部14に収納され、電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の輪郭をはみ出しているキャップ13の突起部22は、電子部品収納部14に連通してエンボステープ11に形成されている突起収納部15に収納される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子部品包装帯に係り、特に、エンボステープに形成された複数の窪み形状の電子部品収納部にそれぞれ電子部品が収納された電子部品包装帯に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コネクタ等の各種の電子部品を回路基板等に自動実装する際には、複数の窪み形状の電子部品収納部が形成されたエンボステープを利用して電子部品の搬送が行われている。複数の電子部品収納部にそれぞれ電子部品が収納された状態でエンボステープが移動され、順次、電子部品収納部から電子部品が吸着等により取り出されて回路基板へ実装される。
このとき、実装時の向きを規定する必要がある電子部品については、全ての電子部品を同一方向に揃えてエンボステープの複数の電子部品収納部に収納しなければならない。例えば、極性を有する複数の端子が形成されたコネクタ、相手側コネクタと嵌合する際のキー構造が形成されたコネクタ等は、規定された向きと異なる向きで電子部品収納部に収納されると、正常な実装が困難になったり、実装後に相手側コネクタとの嵌合ができなくなってしまう。
【0003】
そこで、例えば特許文献1には、図32に示されるように、電子部品1の外形に合わせた非対称の形状の電子部品収納部2を形成することにより、規定された向きでしか電子部品1を収納することができないエンボステープ3が開示されている。電子部品1が、突出した端子4〜6を有するために、非対称な外形を有しており、この電子部品1の非対称な外形に合わせて、電子部品収納部2も非対称な形状を有している。
このようなエンボステープ3を用いれば、規定された向きと異なる向きで電子部品1を収納したために発生する不具合を未然に防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−65171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたエンボステープ3では、非対称な外形の電子部品1に対しては、向きを規定した収納が可能であるものの、電子部品がほぼ対称な外形を有する場合には、電子部品収納部2を非対称な形状としても、電子部品の向きを規定することは困難である。
ほぼ対称な外形を有する電子部品に対しては、外形が非対称となるように、本来不要である凸部等を電子部品の外側部に形成して、規定外の向きの収納ができなくなるようにしたり、あるいは、画像装置、目視等により電子部品の収納の向きを確認する必要があった。このため、電子部品の外形が不要に大きくなったり、電子部品の収納向きに関する検査工程を要する、という問題があった。
【0006】
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、対称な外形を有する電子部品に対しても、向きを規定して収納することができる電子部品包装帯を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る電子部品包装帯は、複数の電子部品と、複数の電子部品に対して所定の位置および方向に係止する係止部を有する複数のキャップと、それぞれキャップが係止された複数の電子部品を収容するための複数の窪み形状の電子部品収納部が配列形成されたエンボステープとを備え、キャップは、エンボステープの電子部品収納部への挿入方向に対して電子部品の中心軸回りに非対称な位置および非対称な形状の少なくともいずれかに形成され且つ電子部品の輪郭をはみ出す少なくとも1つの突起部を有し、エンボステープは、複数の電子部品にそれぞれ係止されたキャップの突起部を収納する複数の窪み形状の突起収納部を有するものである。
【0008】
キャップの係止部は、エンボステープの電子部品収納部への挿入方向に対して電子部品の中心軸回りに非対称な位置および非対称な形状の少なくともいずれかに形成されていることが好ましい。
さらに、キャップの係止部が、それぞれエンボステープの電子部品収納部への挿入方向に延びると共に先端に電子部品に係止するための爪を有する複数の係止部材を有し、電子部品が、複数の係止部材の爪が係止される複数の凹部を有していてもよい。
キャップは、エンボステープの電子部品収納部への挿入方向から見て平面状に拡がる吸着面を有することができる。
また、キャップは、エンボステープの電子部品収納部への挿入方向から見て電子部品のほとんどの部分を覆うように構成することもできる。
【0009】
キャップの突起部は、複数の電子部品収納部の配列方向に突出してもよく、あるいは、複数の電子部品収納部の配列方向とは直角方向に突出してもよい。
また、キャップは、複数の突起部を有することもできる。
キャップの複数の突起部は、エンボステープの電子部品収納部への挿入方向に対して電子部品の中心軸回りに非対称な位置に配置することができる。あるいは、キャップの複数の突起部は、エンボステープの電子部品収納部への挿入方向に対して電子部品の中心軸回りに対称な位置に配置されると共に互いに異なる高さを有し、エンボステープが、複数の突起部に対応して互いに異なる深さの複数の突起収納部を有していてもよい。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、電子部品に対して所定の位置および方向に係止する係止部を有するキャップが、エンボステープの電子部品収納部への挿入方向に対して電子部品の中心軸回りに非対称な位置および非対称な形状の少なくともいずれかに形成され且つ電子部品の輪郭をはみ出す少なくとも1つの突起部を有し、エンボステープは、複数の電子部品にそれぞれ係止されたキャップの突起部を収納する複数の窪み形状の突起収納部を有しているので、対称な外形を有する電子部品に対しても、向きを規定して収納することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1に係る電子部品包装帯を示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図2】実施の形態1で用いられたエンボステープを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は斜視図である。
【図3】図2(A)のA−A線断面図である。
【図4】実施の形態1で用いられた電子部品を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は背面図、(D)は側面図、(E)は斜視図である。
【図5】実施の形態1で用いられたキャップを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は底面図、(E)は斜視図である。
【図6】実施の形態1におけるキャップが係止された電子部品を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は斜視図である。
【図7】実施の形態1においてキャップが係止された電子部品を規定された向きでエンボステープの電子部品収納部に挿入する様子を示し、(A)は挿入前、(B)は挿入後を示す断面図である。
【図8】実施の形態1においてキャップが係止された電子部品を規定された向きとは異なる向きでエンボステープの電子部品収納部に挿入した状態を示す断面図である。
【図9】実施の形態2に係る電子部品包装帯を示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図10】実施の形態2で用いられたエンボステープを示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図11】実施の形態2で用いられたキャップを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は斜視図である。
【図12】実施の形態2におけるキャップが係止された電子部品を示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図13】実施の形態3に係る電子部品包装帯を示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図14】実施の形態3で用いられたエンボステープを示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図15】実施の形態3で用いられたキャップを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は斜視図である。
【図16】実施の形態3におけるキャップが係止された電子部品を示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図17】実施の形態4に係る電子部品包装帯を示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図18】実施の形態4で用いられたエンボステープを示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図19】実施の形態4で用いられたキャップを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は斜視図である。
【図20】実施の形態4におけるキャップが係止された電子部品を示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図21】実施の形態5に係る電子部品包装帯を示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図22】実施の形態5で用いられたエンボステープを示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図23】実施の形態5で用いられたキャップを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は斜視図である。
【図24】実施の形態5におけるキャップが係止された電子部品を示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図25】実施の形態6に係る電子部品包装帯を示し、(A)は平面図、(B)は斜視図である。
【図26】実施の形態6で用いられたエンボステープを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は斜視図である。
【図27】図26(A)のB−B線断面図である。
【図28】実施の形態6で用いられたキャップを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は斜め上方から見た斜視図、(E)は斜め下方から見た斜視図である。
【図29】実施の形態6におけるキャップが係止された電子部品を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は斜視図である。
【図30】実施の形態6においてキャップが係止された電子部品を規定された向きでエンボステープの電子部品収納部に挿入する様子を示し、(A)は挿入前、(B)は挿入後を示す断面図である。
【図31】実施の形態6においてキャップが係止された電子部品を規定された向きとは異なる向きでエンボステープの電子部品収納部に挿入する様子を示し、(A)は挿入前、(B)は挿入後を示す断面図である。
【図32】従来のエンボステープを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1(A)および(B)に、この発明の実施の形態1に係る電子部品包装帯の構成を示す。電子部品包装帯は、エンボステープ11と、エンボステープ11に梱包された複数の電子部品12と、複数の電子部品12にそれぞれ係止された複数のキャップ13を備えている。この実施の形態1においては、電子部品12として、多数の端子を有するコネクタが用いられている。
【0013】
エンボステープ11は、図2(A)〜(C)に示されるように、エンボステープ11の長さ方向に沿って配列形成された複数の同一形状の電子部品収納部14を有している。それぞれの電子部品収納部14は、キャップ13が係止された電子部品12が図示しない回路基板上に実装される際の姿勢を保ったまま挿入されて、エンボステープ11の表面から上方に突出しないように、電子部品12の全体が収納されるだけの幅W1と奥行きD1と深さH1を有する窪み形状に形成されている。
また、エンボステープ11の上方から見て、電子部品収納部14の4隅には、電子部品収納部14の深さ方向に延びると共に電子部品収納部14の内部に向かって突出する角部14aが形成されている。
それぞれの電子部品収納部14に隣接して、エンボステープ11の表面部近傍に、窪み形状の突起収納部15が形成されている。突起収納部15は、対応する電子部品収納部14の幅方向の中心部に位置すると共に、電子部品収納部14の奥行き方向、すなわち、複数の電子部品収納部14の配列方向に対して一方の側にのみ形成されており、幅W2と奥行きD2と深さH2を有している。図3に示されるように、突起収納部15の内部は、電子部品収納部14の内部に連通している。
【0014】
電子部品12を構成するコネクタは、図4(A)〜(E)に示されるように、扁平なほぼ角筒形状の対称の外形を有するハウジング16と、ハウジング16の内部に配置された多数の内部端子17と、ハウジング16の下端からハウジング16の正面部16aおよび背面部16bに対してほぼ垂直方向に引き出された多数の外部端子18を有している。ハウジング16の正面部16aには、幅W3の細長い凹部19aが形成され、ハウジング16の背面部16bには、正面部16aの凹部19aより大きい幅W4の細長い凹部19bが形成されている。
【0015】
図5(A)〜(E)に示されるように、キャップ13は、矩形の平板形状を有するキャップ本体20を有している。キャップ本体20の上面20aは、平坦であり、図1(A)および(B)のように、キャップ13が係止された電子部品12をエンボステープ11の電子部品収納部14に収納したときに、キャップ本体20の上面20aが、電子部品収納部14への挿入方向から見て平面状に拡がり、電子部品12の実装時に吸着面として機能する。キャップ本体20の下面20bには、この下面20bに対して垂直方向に延びると共に互いに平行な一対の係止部材21aおよび21bが突出形成されている。これらの係止部材21aおよび21bは、電子部品12のハウジング16の奥行き、すなわち、厚さに対応する間隔で互いに離間している。
【0016】
一方の係止部材21aが、キャップ本体20の中央部付近に位置するのに対して、他方の係止部材21bは、キャップ本体20の外縁部付近に配置されている。これにより、一方の係止部材21aに関して、他方の係止部材21bとは反対側にキャップ本体20の領域が拡がっており、この領域がこの発明の突起部22を形成している。
また、一方の係止部材21aの幅は、ハウジング16の正面部16aに形成された凹部19aの幅W3よりわずかに短く形成されており、他方の係止部材21bの幅は、一方の係止部材21aの幅より大きく、ハウジング16の背面部16bに形成された凹部19bの幅W4よりわずかに短く形成されている。
【0017】
さらに、これらの係止部材21aおよび21bの先端には、互いに対向するように、爪23aおよび23bがそれぞれ形成されている。キャップ本体20から爪23aおよび23bまでの距離は、電子部品12におけるハウジング16の上端から凹部19aおよび凹部19bまでの距離と等しくなるように予め設定されている。
なお、このキャップ13は、モールド成形された樹脂から形成することができ、弾性を有している。
【0018】
このようなキャップ13の一対の係止部材21aおよび21bの間に電子部品12のハウジング16を挿入すると、図6(A)〜(D)に示されるように、キャップ13の一方の係止部材21aの爪23aが電子部品12のハウジング16の正面部16aに形成されている凹部19aに係止され、キャップ13の他方の係止部材21bの爪23bが電子部品12のハウジング16の背面部16bに形成されている凹部19bに係止されることで、キャップ13が電子部品12に係止される。
このとき、キャップ13の突起部22が、電子部品12のハウジング16の正面部16a側にはみ出して突出することとなる。
【0019】
なお、キャップ13の係止部材21aおよび21bが、それぞれ電子部品12のハウジング16の凹部19aおよび19bに対応した幅を有しているので、キャップ13の一方の係止部材21aが電子部品12のハウジング16の背面部16b側に位置し、他方の係止部材21bが電子部品12のハウジング16の正面部16a側に位置するように、図6とは逆方向を向けてキャップ13を電子部品12に押しつけても、キャップ13を係止させることはできないように構成されている。従って、キャップ13の突起部22は、常に、電子部品12のハウジング16の正面部16a側に突出し、背面部16b側に突出することはない。
【0020】
このようにしてキャップ13が係止された電子部品12が、図7(A)に示されるように、エンボステープ11の電子部品収納部14に挿入される。これにより、図7(B)に示されるように、電子部品12は、電子部品収納部14に収納され、電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の輪郭をはみ出しているキャップ13の突起部22は、電子部品収納部14に連通する突起収納部15に収納される。
このとき、図1(A)に示されるように、電子部品12の挿入方向から見て、電子部品収納部14の4隅に形成されている角部14aが電子部品12のハウジング16に当接することで、電子部品12が電子部品収納部14内に保持され、ハウジング16の下端から引き出されている多数の外部端子18は、電子部品収納部14の内壁に当接することなく、電子部品収納部14内に収納される。
【0021】
ここで、キャップ13が係止された電子部品12を図7(A)における向きとは反対方向を向けてエンボステープ11の電子部品収納部14に挿入しようとすると、電子部品12は、ハウジング16がほぼ角筒形状の対称の外形を有しているので、電子部品収納部14内に収納することができるが、キャップ13の突起部22は、電子部品12に対してハウジング16の正面部16a側にのみ突出しているため、図8に示されるように、突起部22がエンボステープ11の突起収納部15に収納されることなく、突起収納部15とは反対側に飛び出てしまう。これにより、キャップ13が係止された電子部品12が、規定された向きとは反対向きに誤ってエンボステープ11に収納されることが防止される。
【0022】
このように、電子部品12のハウジング16に形成された凹部19aおよび19bにそれぞれキャップ13の係止部材21aの爪23aおよび係止部材21bの爪23bを係止させてキャップ13を電子部品12に係止し、キャップ13が係止された電子部品12をエンボステープ11の電子部品収納部14に収納しつつ、電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の中心軸回りに非対称な位置に形成されたキャップ13の突起部22を突起収納部15に収納することで、対称の外形を有する電子部品12を規定された向きでのみエンボステープ11に収納することが可能となる。
【0023】
なお、図1(A)および(B)に示されるように、キャップ13が係止された電子部品12を収納した後、エンボステープ11の表面上に、例えば透明な肉薄のシートが張り付けられ、それぞれの電子部品収納部14内に電子部品12が密閉される。これにより、エンボステープ11からの電子部品12の脱落防止および電子部品12に対する塵埃からの保護がなされる。
そして、電子部品12の実装時には、エンボステープ11の表面からシートを剥離しながら、エンボステープ11を移動し、電子部品収納部14への挿入方向から見て平面状に拡がっているキャップ13のキャップ本体20の上面20aを吸着面として電子部品収納部14からキャップ13と電子部品12が取り出され、電子部品12の外部端子18が回路基板の配線パターンにはんだ付け等により接続される。このようにして、電子部品12が回路基板に実装された後、電子部品12からキャップ13が取り外される。
【0024】
実施の形態2
図9(A)および(B)に、実施の形態2に係る電子部品包装帯の構成を示す。電子部品包装帯は、エンボステープ11と、エンボステープ11に梱包された複数の電子部品12と、複数の電子部品12にそれぞれ係止された複数のキャップ33を備えている。すなわち、この実施の形態2は、上述した実施の形態1の電子部品包装帯において、キャップ13の代わりにキャップ33を用いたものである。
【0025】
エンボステープ11は、図10(A)および(B)に示されるように、実施の形態1で用いられたものと同一のエンボステープであり、複数の電子部品収納部14と、それぞれの電子部品収納部14に連通する複数の突起収納部15を有している。
【0026】
図11(A)〜(D)に示されるように、キャップ33は、実施の形態1で用いられたキャップ13のキャップ本体20よりも幅広いキャップ本体40を有しており、このキャップ本体40の下面に一対の係止部材21aおよび21bが突出形成されると共にキャップ本体40の幅方向に延びる側部の中央にキャップ本体40の幅方向に対して直角方向に突出する突起部22が形成されている。これら係止部材21aおよび21bと突起部22は、それぞれ実施の形態1で用いられたものと同一である。
【0027】
このようなキャップ33の一対の係止部材21aおよび21bの間に電子部品12を係止すると、図12(A)および(B)に示されるように、キャップ33のキャップ本体40により電子部品12の上部のほとんどの部分が覆われる。このため、電子部品12の内部、特に内部端子17が塵埃から保護されることとなる。
このとき、キャップ33の突起部22が、電子部品12のハウジング16の正面部16a側にはみ出して突出している。
【0028】
このようにしてキャップ33が係止された電子部品12が、エンボステープ11の電子部品収納部14に挿入されると、電子部品12は、電子部品収納部14に収納され、電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の輪郭をはみ出しているキャップ33の突起部22は、電子部品収納部14に連通する突起収納部15に収納される。
この実施の形態2によれば、キャップ33により電子部品12の内部を塵埃から保護しつつ、対称の外形を有する電子部品12を規定された向きでのみエンボステープ11に収納することが可能となる。なお、実施の形態1におけるキャップ13と同様に、キャップ33のキャップ本体40の上面を吸着面として利用し、電子部品収納部14からキャップ33と電子部品12を取り出すこともできる。
【0029】
実施の形態3
図13(A)および(B)に、実施の形態3に係る電子部品包装帯の構成を示す。電子部品包装帯は、エンボステープ41と、エンボステープ41に梱包された複数の電子部品12と、複数の電子部品12にそれぞれ係止された複数のキャップ43を備えている。
【0030】
エンボステープ41は、図14(A)および(B)に示されるように、エンボステープ41の長さ方向に沿って配列形成された複数の電子部品収納部14を有しており、それぞれの電子部品収納部14の幅方向に延びる側部の一端側に、電子部品収納部14の配列方向に突出すると共に電子部品収納部14に連通する窪み形状の突起収納部45が形成されている。
【0031】
図15(A)〜(D)に示されるように、キャップ43は、実施の形態2で用いられたキャップ33において、キャップ本体40の側部の中央に突起部22を形成する代わりに、キャップ本体40の幅方向に延びる側部の一端側にキャップ本体40の幅方向に対して直角方向に突出する突起部44を形成したものである。この突起部44も、キャップ本体40の側部の一箇所にのみ突出形成されており、エンボステープ41の電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の中心軸回りに非対称な位置に形成されている。
また、キャップ本体40の下面には、一対の係止部材21aおよび21bが突出形成されている。
【0032】
このようなキャップ43の一対の係止部材21aおよび21bの間に電子部品12を係止すると、図16(A)および(B)に示されるように、キャップ43のキャップ本体40により電子部品12の上部のほとんどの部分が覆われ、突起部44が、電子部品12のハウジング16の正面部16a側で且つハウジング16の幅方向の一端側に片寄った位置にはみ出して突出している。
【0033】
このようにしてキャップ43が係止された電子部品12が、エンボステープ41の電子部品収納部14に挿入されると、電子部品12は、電子部品収納部14に収納され、電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の輪郭をはみ出しているキャップ43の突起部44は、電子部品収納部14に連通する突起収納部45に収納される。
この実施の形態3によっても、キャップ43により電子部品12の内部を塵埃から保護しつつ、対称の外形を有する電子部品12を規定された向きでのみエンボステープ41に収納することが可能となる。
【0034】
実施の形態4
図17(A)および(B)に、実施の形態4に係る電子部品包装帯の構成を示す。電子部品包装帯は、エンボステープ51と、エンボステープ51に梱包された複数の電子部品12と、複数の電子部品12にそれぞれ係止された複数のキャップ53を備えている。
【0035】
エンボステープ51は、図18(A)および(B)に示されるように、エンボステープ51の長さ方向に沿って配列形成された複数の電子部品収納部14を有しており、それぞれの電子部品収納部14の幅方向の一端部に、電子部品収納部14の配列方向とは直角方向に突出すると共に電子部品収納部14に連通する窪み形状の突起収納部55が形成されている。
【0036】
図19(A)〜(D)に示されるように、キャップ53は、実施の形態2で用いられたキャップ33において、キャップ本体40の幅方向に延びる側部の中央に突起部22を形成する代わりに、キャップ本体40の幅方向の一端部にキャップ本体40の幅方向に突出する突起部54を形成したものである。この突起部54も、キャップ本体40の端部の一箇所にのみ突出形成されており、エンボステープ51の電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の中心軸回りに非対称な位置に形成されている。
また、キャップ本体40の下面には、一対の係止部材21aおよび21bが突出形成されている。
【0037】
このようなキャップ53の一対の係止部材21aおよび21bの間に電子部品12を係止すると、図20(A)および(B)に示されるように、キャップ53のキャップ本体40により電子部品12の上部のほとんどの部分が覆われ、突起部54が、電子部品12のハウジング16の幅方向の一端側にはみ出して突出している。
【0038】
このようにしてキャップ53が係止された電子部品12が、エンボステープ51の電子部品収納部14に挿入されると、電子部品12は、電子部品収納部14に収納され、電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の輪郭をはみ出しているキャップ53の突起部54は、電子部品収納部14に連通する突起収納部55に収納される。
この実施の形態4によっても、キャップ53により電子部品12の内部を塵埃から保護しつつ、対称の外形を有する電子部品12を規定された向きでのみエンボステープ51に収納することが可能となる。
【0039】
実施の形態5
図21(A)および(B)に、実施の形態5に係る電子部品包装帯の構成を示す。電子部品包装帯は、エンボステープ61と、エンボステープ61に梱包された複数の電子部品12と、複数の電子部品12にそれぞれ係止された複数のキャップ63を備えている。
【0040】
エンボステープ61は、図22(A)および(B)に示されるように、エンボステープ61の長さ方向に沿って配列形成された複数の電子部品収納部14を有しており、それぞれの電子部品収納部14の幅方向に延びる一方の側部の中央に、電子部品収納部14の配列方向に突出する窪み形状の突起収納部65aが形成されると共に、それぞれの電子部品収納部14の幅方向に延びる他方の側部の中央に、電子部品収納部14の配列方向に突出する窪み形状の一対の突起収納部65bおよび65cが所定の距離だけ隔てて形成されている。これらの突起収納部65a〜65cは、いずれも電子部品収納部14に連通している。
【0041】
図23(A)〜(D)に示されるように、キャップ63は、実施の形態2で用いられたキャップ33において、キャップ本体40の一側部の中央に突起部22を形成する代わりに、キャップ本体40の幅方向に延びる一方の側部の中央にキャップ本体40の幅方向に対して直角方向に突出する突起部64aを形成すると共にキャップ本体40の幅方向に延びる他方の側部の中央にキャップ本体40の幅方向に対して直角方向に突出する一対の突起部64bおよび64cを互いに離間させて形成したものである。これら突起部64a〜64cは、エンボステープ61の電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の中心軸回りに非対称な位置に形成されている。
また、キャップ本体40の下面には、一対の係止部材21aおよび21bが突出形成されている。
【0042】
このようなキャップ63の一対の係止部材21aおよび21bの間に電子部品12を係止すると、図24(A)および(B)に示されるように、キャップ63のキャップ本体40により電子部品12の上部のほとんどの部分が覆われ、突起部64aが、電子部品12のハウジング16の正面部16a側で且つハウジング16の幅方向の中央部にはみ出して突出すると共に、突起部64bおよび64cが、電子部品12のハウジング16の背面部16b側で且つハウジング16の幅方向の中央部に互いに離間した状態ではみ出して突出している。
【0043】
このようにしてキャップ63が係止された電子部品12が、エンボステープ61の電子部品収納部14に挿入されると、電子部品12は、電子部品収納部14に収納され、電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の輪郭をはみ出しているキャップ63の突起部64a〜64cは、それぞれ電子部品収納部14に連通する突起収納部65a〜65cに収納される。
この実施の形態5のように、キャップ63の複数の突起部64a〜64cをエンボステープ61の複数の突起収納部65a〜65cに収納させても、対称の外形を有する電子部品12を規定された向きでのみエンボステープ61に収納することが可能となる。
【0044】
実施の形態6
上記の実施の形態1〜5では、キャップ13、33、43、53および63の突起部22、44、54および64a〜64cが、エンボステープ11、31、41、51および61の電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の中心軸回りに非対称な位置に形成されていたが、これに限るものではなく、突起部が電子部品12の中心軸回りに対称な位置に形成されていても、非対称な形状を有していれば、電子部品12を収納する向きを規定することができる。
【0045】
図25(A)および(B)に、実施の形態6に係る電子部品包装帯の構成を示す。電子部品包装帯は、エンボステープ71と、エンボステープ71に梱包された複数の電子部品12と、複数の電子部品12にそれぞれ係止された複数のキャップ73を備えている。
【0046】
エンボステープ71は、図26(A)〜(C)に示されるように、エンボステープ71の長さ方向に沿って配列形成された複数の電子部品収納部14を有しており、それぞれの電子部品収納部14の幅方向に延びる一方の側部の中央に、電子部品収納部14の配列方向に突出する窪み形状の突起収納部75aが形成されると共に、それぞれの電子部品収納部14の幅方向に延びる他方の側部の中央に、電子部品収納部14の配列方向に突出する窪み形状の突起収納部75bが形成されている。これらの突起収納部75aおよび75bは、いずれも電子部品収納部14に連通しており、互いに同一の平面形状を有している。
ただし、図27に示されるように、一方の突起収納部75aは、他方の突起収納部75bより大きな深さを有している。
【0047】
図28(A)〜(E)に示されるように、キャップ73は、実施の形態2で用いられたキャップ33において、キャップ本体40の一側部の中央に突起部22を形成する代わりに、キャップ本体40の幅方向に延びる一方の側部の中央にキャップ本体40の幅方向に対して直角方向に突出する突起部74aを形成すると共にキャップ本体40の幅方向に延びる他方の側部の中央にもキャップ本体40の幅方向に対して直角方向に突出する突起部74bを形成したものである。一方の突起部74aは、その先端がキャップ本体40の下面側に突出することによりキャップ本体40の厚さより大きな高さを有しており、他方の突起部74bは、キャップ本体40と同一の厚さを有している。これら突起部74aおよび74bは、エンボステープ71の電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の中心軸回りに対称な位置に配置されているが、電子部品12の中心軸回りに非対称な形状を有している。
また、キャップ本体40の下面には、一対の係止部材21aおよび21bが突出形成されている。
【0048】
このようなキャップ73の一対の係止部材21aおよび21bの間に電子部品12を係止すると、図29(A)〜(D)に示されるように、キャップ73のキャップ本体40により電子部品12の上部のほとんどの部分が覆われ、一方の突起部74aが、電子部品12のハウジング16の正面部16a側で且つハウジング16の幅方向の中央部にはみ出して突出すると共に、他方の突起部74bが、電子部品12のハウジング16の背面部16b側で且つハウジング16の幅方向の中央部にはみ出して突出している。
【0049】
このようにしてキャップ73が係止された電子部品12が、図30(A)に示されるように、エンボステープ71の電子部品収納部14に挿入される。これにより、図30(B)に示されるように、電子部品12は、電子部品収納部14に収納され、電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の輪郭をはみ出しているキャップ73の一方の突起部74aは、電子部品収納部14に連通する一方の突起収納部75aに収納され、キャップ73の他方の突起部74bは、電子部品収納部14に連通する他方の突起収納部75bに収納される。
【0050】
ここで、図31(A)に示されるように、キャップ73が係止された電子部品12を図30(A)における向きとは反対方向を向けてエンボステープ71の電子部品収納部14に挿入しようとすると、電子部品12は、ハウジング16がほぼ対称の外形を有しているので、電子部品収納部14内に収納することができるが、キャップ73の双方の突起部74aおよび74bが互いに異なる高さを有すると共にエンボステープ71の双方の突起収納部75aおよび75bが互いに異なる深さを有しているため、図31(B)に示されるように、大きな高さを有するキャップ73の突起部74aを浅い突起収納部75bに収納し切れず、キャップ73がエンボステープ71の表面上に飛び出てしまう。これにより、キャップ73が係止された電子部品12が、規定された向きとは反対向きに誤ってエンボステープ71に収納されることが防止される。
【0051】
このように、電子部品収納部14への挿入方向に対して電子部品12の中心軸回りに対称な位置に配置されながらも、電子部品12の中心軸回りに非対称な形状を有する突起部74aおよび74bを用いても、ほぼ対称の外形を有する電子部品12を規定された向きでのみエンボステープ71に収納することが可能となる。
【0052】
上記の実施の形態1〜6では、電子部品12のハウジング16に形成された、互いに幅の異なる凹部19aおよび19bにそれぞれキャップの互いに幅の異なる係止部材21aおよび21bの爪23aおよび23bを係止させることにより、電子部品12に対して所定の位置および方向にキャップを係止したが、これに限るものではない。例えば、キャップに3つ以上の係止部材を突出形成し、これらの係止部材の爪を、電子部品のハウジングに形成された3つ以上の凹部に係止してもよい。
【0053】
また、係止部材の爪を電子部品のハウジングの凹部に係止させる代わりに、電子部品のハウジングの上部内側の構造を利用して、電子部品収納部への挿入方向に対して電子部品の中心軸回りに非対称な外形を有するキャップを電子部品のハウジングの上部内側に嵌入させてもよい。電子部品のハウジングの上部外側部分が、電子部品収納部への挿入方向に対して電子部品の中心軸回りに非対称な形状を有する場合には、このハウジングの上部外側部分に対応する凹部が形成されたキャップを電子部品のハウジングの上部外側に嵌め込むようにしてもよい。このようにしても、キャップを予め決められた向きで電子部品12に係止することができる。
なお、上記の実施の形態1〜6においては、キャップが、吸着に適した平面部を有していたが、吸着の代わりにチャックによって電子部品収納部からの摘まみ上げを行うための突出部を有していてもよい。
【0054】
上記の実施の形態1〜6のそれぞれでは、電子部品12としてコネクタを用いたが、これに限るものではなく、各種の電子部品を使用することができる。特に、この発明は、ほぼ対称の外形を有しながらも、極性を有する複数の端子が形成されている、あるいは、細部が非対称形状を有する等のために、実装時の向きを規定する必要がある電子部品に対して、有用なものである。
【符号の説明】
【0055】
1 電子部品、2 電子部品収納部、3 エンボステープ、4〜6 端子、11,41,51,61,71 エンボステープ、12 電子部品、13,33,43,53,63,73 キャップ、14 電子部品収納部、14a 角部、15,45,55,65a,65b,65c,75a,75b 突起収納部、16 ハウジング、16a 正面部、16b 背面部、17 内部端子、18 外部端子、19a,19b 凹部、20,40 キャップ本体、20a 上面、20b 下面、21a,21b 係止部材、22,44,54,64a,64b,64c,74a,74b 突起部、23a,23b 爪。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電子部品と、
前記複数の電子部品に対して所定の位置および方向に係止する係止部を有する複数のキャップと、
それぞれ前記キャップが係止された前記複数の電子部品を収容するための複数の窪み形状の電子部品収納部が配列形成されたエンボステープと
を備え、前記キャップは、前記エンボステープの電子部品収納部への挿入方向に対して前記電子部品の中心軸回りに非対称な位置および非対称な形状の少なくともいずれかに形成され且つ前記電子部品の輪郭をはみ出す少なくとも1つの突起部を有し、
前記エンボステープは、前記複数の電子部品にそれぞれ係止された前記キャップの前記突起部を収納する複数の窪み形状の突起収納部を有することを特徴とする電子部品包装帯。
【請求項2】
前記キャップの前記係止部は、前記エンボステープの電子部品収納部への挿入方向に対して前記電子部品の中心軸回りに非対称な位置および非対称な形状の少なくともいずれかに形成されている請求項1に記載の電子部品包装帯。
【請求項3】
前記キャップの前記係止部は、それぞれ前記エンボステープの電子部品収納部への挿入方向に延びると共に先端に前記電子部品に係止するための爪を有する複数の係止部材を有し、
前記電子部品は、前記複数の係止部材の爪が係止される複数の凹部を有する請求項2に記載の電子部品包装帯。
【請求項4】
前記キャップは、前記エンボステープの電子部品収納部への挿入方向から見て平面状に拡がる吸着面を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子部品包装帯。
【請求項5】
前記キャップは、前記エンボステープの電子部品収納部への挿入方向から見て前記電子部品のほとんどの部分を覆っている請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子部品包装帯。
【請求項6】
前記キャップの前記突起部は、前記複数の電子部品収納部の配列方向に突出している請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子部品包装帯。
【請求項7】
前記キャップの前記突起部は、前記複数の電子部品収納部の配列方向とは直角方向に突出している請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子部品包装帯。
【請求項8】
前記キャップは、複数の前記突起部を有する請求項6または7に記載の電子部品包装帯。
【請求項9】
前記キャップの前記複数の突起部は、前記エンボステープの電子部品収納部への挿入方向に対して前記電子部品の中心軸回りに非対称な位置に配置されている請求項8に記載の電子部品包装帯。
【請求項10】
前記キャップの前記複数の突起部は、前記エンボステープの電子部品収納部への挿入方向に対して前記電子部品の中心軸回りに対称な位置に配置されると共に互いに異なる高さを有し、
前記エンボステープは、前記複数の突起部に対応して互いに異なる深さの複数の突起収納部を有する請求項8に記載の電子部品包装帯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2013−67401(P2013−67401A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−206311(P2011−206311)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【出願人】(508104961)台湾航空電子股▲ふん▼有限公司 (3)
【Fターム(参考)】