説明

電源制御装置

【課題】 突入制限抵抗を確実に放熱しながらも、必要な時に車両を始動することができる電源制御装置を提供する。
【解決手段】 電源制御装置2のECU10は、通常時リレー制御部13を有している。通常時リレー制御部13は、キースイッチ15から始動指示信号を受けると、グラウンドリレー7及びプリチャージリレー8をONするように制御し、その後メインリレー6をONし、プリチャージリレー8をOFFするように制御する。そして、通常時リレー制御部13は、キースイッチ15から停止指示信号を受けると、メインリレー6のONタイミングから規定時間が経過したかどうかを判断し、規定時間が経過していないときは、メインリレー6及びグラウンドリレー7をON状態に維持し、規定時間が経過したときは、メインリレー6及びグラウンドリレー7をOFFするように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載された電源ユニットを制御する電源制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電源制御装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、高電圧バッテリとモータとの接続回数をカウントし、そのカウント値が所定値に達すると、高電圧バッテリとモータとの接続動作を禁止することで、突入制限抵抗を放熱させて保護するというものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−88821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術においては、高電圧バッテリとモータとの接続動作を禁止した後、突入制限抵抗が十分に放熱されるまでは、高電圧バッテリとモータとを再接続できないため、車両を動かせない時間が発生してしまう。
【0005】
本発明の目的は、突入制限抵抗を確実に放熱しながらも、必要な時に車両を始動することができる電源制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、バッテリと負荷との間に接続されたメインリレー及びグラウンドリレーと、メインリレー及びグラウンドリレーの一方に並列に接続されたプリチャージリレーと、プリチャージリレーに直列に接続され、バッテリから負荷への突入電流を制限する突入制限抵抗とを有する電源ユニットを制御する電源制御装置において、外部から電源接続要求を受けると、プリチャージリレーを一時的にONすると共にメインリレー及びグラウンドリレーをONするように制御し、外部から電源遮断要求を受けると、メインリレー及びグラウンドリレーをOFFするように制御する第1リレー制御手段と、プリチャージリレーがONしてからOFFするまでの間の何れかのタイミングからの経過時間を計測する時間計測手段とを備え、第1リレー制御手段は、電源遮断要求を受けても、時間計測手段により計測された経過時間が予め決められた規定時間に達していないときは、メインリレー及びグラウンドリレーをOFFせずにON状態に維持するように制御することを特徴とするものである。
【0007】
このような電源制御装置においては、外部からの電源接続要求を受けると、まずプリチャージリレーとメインリレー及びグラウンドリレーの一方とがONされることで、バッテリから突入制限抵抗に電流が流れ、バッテリから負荷への突入電流が抑制される。その後、メインリレー及びグラウンドリレーの他方がONされることで、バッテリと負荷とがメインリレー及びグラウンドリレーを介して電気的に接続され、メインリレー及びグラウンドリレーを経由して電流が流れるようになる。ここで、突入制限抵抗に電流が流れると、突入制限抵抗が発熱する。このため、バッテリと負荷との電気的接続/遮断が繰り返し行われると、突入制限抵抗が放熱されずに過熱状態になってしまう。
【0008】
そこで本発明では、プリチャージリレーがONしてからOFFするまでの間の何れかのタイミングからの経過時間を計測する。そして、外部からの電源遮断要求を受けても、当該タイミングからの経過時間が規定時間に達していないときは、メインリレー及びグラウンドリレーをOFFせずにON状態に維持するように制御する。このため、その後に外部からの電源接続要求を受けても、メインリレー及びグラウンドリレーを経由して電流が流れ、突入制限抵抗には電流が流れないため、突入制限抵抗の放熱が継続されることとなる。これにより、突入制限抵抗を十分に放熱することができる。また、メインリレー及びグラウンドリレーがON状態に維持されることで、バッテリと負荷とが電気的に接続された状態にあるため、外部からの電源接続要求を受けたときに、直ちに車両を始動することができる。
【0009】
好ましくは、バッテリ、負荷、メインリレー、グラウンドリレー及びプリチャージリレーの異常を検知する異常検知手段と、異常検知手段によりバッテリ、負荷、メインリレー、グラウンドリレー及びプリチャージリレーの異常が検知されたときに、メインリレー及びグラウンドリレーを強制的にOFFするように制御する第2リレー制御手段とを更に備える。この場合には、バッテリや負荷等の故障に対して迅速に対処することが可能となり、電源ユニットの更なる不具合の発生を避けることができる。
【0010】
また、好ましくは、電源ユニットは産業車両に搭載されている。フォークリフト等の産業車両では、短い距離や時間で荷物の搬送が繰り返し行われたり、複数のオペレータの乗り換えが頻繁に行われるため、始動及び停止を繰り返す頻度が高くなる。従って、産業車両に搭載された電源ユニットに対して本発明の電源制御装置を適用するのが、特に有効である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、突入制限抵抗を確実に放熱しながらも、必要な時に車両を始動することができる。これにより、例えば車両の始動及び停止を繰り返し行っても、突入制限抵抗を保護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係わる電源制御装置の一実施形態を電源ユニットの電気回路と共に示すブロック図である。
【図2】図1に示した通常時リレー制御部により実行されるリレー制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】図1に示した異常時リレー制御部により実行されるリレー制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した電源制御装置の動作を示すタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係わる電源制御装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明に係わる電源制御装置の一実施形態を電源ユニットの電気回路と共に示すブロック図である。同図において、電源ユニット1及び電源制御装置2は、産業車両の一つであるフォークリフトに搭載されている。
【0015】
電源ユニット1は、モータ3と、このモータ3に電力を供給する高電圧バッテリ4とを備えている。モータ3は、例えば車輪を回転駆動させる走行モータである。高電圧バッテリ4は、例えばDC200Vの大容量バッテリである。モータ3には、フィルタ用のコンデンサ5が並列に接続されている。
【0016】
高電圧バッテリ4の正極(+)側とモータ3との間にはメインリレー6が接続され、高電圧バッテリ4の負極(−)側とモータ3との間にはグラウンドリレー7が接続されている。メインリレー6には、プリチャージリレー8が並列に接続されている。
【0017】
プリチャージリレー8には、突入制限抵抗9が直列に接続されている。突入制限抵抗9は、高電圧バッテリ4からモータ3への突入電流を制限するための抵抗である。高電圧バッテリ4をいきなりモータ3に電気的に接続すると、瞬間的にメインリレー6に大電流(突入電流)が流れるため、メインリレー6が破壊するおそれがある。突入制限抵抗9を設けることにより、高電圧バッテリ4からモータ3への電力供給開始時点において、突入制限抵抗9によって突入電流のエネルギーが熱エネルギーに変換されるため、メインリレー6の破壊を防止することができる。
【0018】
電源制御装置2は、ECU(Electronic Control Unit)10と、バッテリ状態検出器11と、モータ状態検出器12とを有している。バッテリ状態検出器11は、高電圧バッテリ4の電圧、電流、温度等が正常な状態であるかどうかを検出する。モータ状態検出器12は、モータ3の電圧、電流、温度等が正常な状態であるかどうかを検出する。なお、特に図示はしないが、電源制御装置2は、メインリレー6、グラウンドリレー7及びプリチャージリレー8の状態が正常かどうかを検出するセンサ(電圧計等)も有している。
【0019】
ECU10には、フォークリフトを始動するためのイグニッションキースイッチ15と、フォークリフトの動作を緊急停止させるための非常停止スイッチ16とが接続されている。
【0020】
ECU10は、通常時リレー制御部13と、異常時リレー制御部14とを有している。通常時リレー制御部13は、イグニッションキースイッチ15からの指示信号(ON/OFF信号)に基づいて所定の処理を行い、リレー6〜8を制御する。異常時リレー制御部14は、非常停止スイッチ16からの指示信号(ON/OFF信号)、バッテリ状態検出器11及びモータ状態検出器12等の検出信号に基づいて所定の処理を行い、リレー6〜8を制御する。
【0021】
図2は、通常時リレー制御部13により実行されるリレー制御処理の手順を示すフローチャートである。同図において、まず初期状態としてメインリレー6、グラウンドリレー7及びプリチャージリレー8を全てOFF(遮断)するように制御する(手順S51)。
【0022】
続いて、イグニッションキースイッチ15から始動指示信号(ON信号)を受けたかどうかを判断し(手順S52)、始動指示信号を受けたときは、グラウンドリレー7及びプリチャージリレー8をON(導通)するように制御する(手順S53)。続いて、所定時間経過後にメインリレー6をONするように制御する(手順S54)。そして、制限抵抗冷却カウンタを0にクリアする(手順S55)。
【0023】
続いて、プリチャージリレー8をOFFするように制御する(手順S56)。そして、制限抵抗冷却カウンタをインクリメントする(手順S57)。
【0024】
続いて、イグニッションキースイッチ15から停止指示信号(OFF信号)を受けたかどうかを判断し(手順S58)、停止指示信号を受けていないときは、手順S56,S57を繰り返し実行する。
【0025】
停止指示信号を受けたときは、メインリレー6がONされてから規定時間(例えば100s)が経過したかどうか、つまり制限抵抗冷却カウンタの値が予め設定された規定値(例えば100sに相当する値)に達したかどうかを判断する(手順S59)。制限抵抗冷却カウンタの値が規定値に達していないときは、手順S56〜S58を繰り返し実行する。制限抵抗冷却カウンタの値が規定値に達したときは、メインリレー6及びグラウンドリレー7をOFFするように制御する(手順S60)。
【0026】
図3は、異常時リレー制御部14により実行されるリレー制御処理の手順を示すフローチャートである。同図において、まず非常停止スイッチ16のON/OFF信号、バッテリ状態検出器11及びモータ状態検出器12等の検出データを入力する(手順S61)。続いて、非常停止スイッチ16がONであるかどうかを判断し(手順S62)、非常停止スイッチ16がONであるときは、メインリレー6、グラウンドリレー7及びプリチャージリレー8をOFFするように制御する(手順S64)。
【0027】
非常停止スイッチ16がOFFであるときは、バッテリ状態検出器11及びモータ状態検出器12等の検出データから、高電圧バッテリ4及びモータ3等に異常が発生しているかどうかを判断する(手順S63)。高電圧バッテリ4及びモータ3等に異常が発生していないときは、手順S61に戻り、高電圧バッテリ4及びモータ3等に異常が発生しているときは、メインリレー6、グラウンドリレー7及びプリチャージリレー8をOFFするように制御する(手順S64)。
【0028】
以上において、通常時リレー制御部13の上記手順S51〜S54,S56,S58〜S60は、外部から電源接続要求(上記の始動指示信号に相当)を受けると、プリチャージリレー8を一時的にONすると共にメインリレー6及びグラウンドリレー7をONするように制御し、外部から電源遮断要求(上記の停止指示信号に相当)を受けると、メインリレー6及びグラウンドリレー7をOFFするように制御する第1リレー制御手段を構成する。通常時リレー制御部13の上記手順S55,S57は、プリチャージリレー8がONしてからOFFするまでの間の何れかのタイミングからの経過時間を計測する時間計測手段を構成する。
【0029】
また、バッテリ状態検出器11及びモータ状態検出器12等は、バッテリ(高電圧バッテリ4)、負荷(モータ3)、メインリレー6、グラウンドリレー7及びプリチャージリレー8の異常を検知する異常検知手段を構成する。異常時リレー制御部14は、異常検知手段によりバッテリ4、負荷3、メインリレー6、グラウンドリレー7及びプリチャージリレー8の異常が検知されたときは、メインリレー6及びグラウンドリレー7を強制的にOFFするように制御する第2リレー制御手段を構成する。
【0030】
以上のように構成した本実施形態の動作を図4により説明する。フォークリフトを始動すべくイグニッションキースイッチ15がONされると、通常時リレー制御部13によりグラウンドリレー7及びプリチャージリレー8がONされる。すると、高電圧バッテリ4とモータ3とが突入制限抵抗9及びプリチャージリレー8を介して電気的に接続され、高電圧バッテリ4から突入制限抵抗9に電流が流れるため、高電圧バッテリ4からモータ3への突入電流が抑制される。このとき、突入制限抵抗9に電流が流れることで、突入制限抵抗9が発熱する。
【0031】
そして、所定時間が経過し、モータ3の入力電圧が上昇すると、通常時リレー制御部13によりメインリレー6がONされ、引き続きプリチャージリレー8がOFFされる。これにより、高電圧バッテリ4とモータ3とがメインリレー6を介して電気的に接続され、高電圧バッテリ4からメインリレー6を通ってモータ3に電流が供給されるようになる。このとき、メインリレー6がONするタイミングで、制限抵抗冷却カウンタの計数が開始される。また、メインリレー6がONされると、突入制限抵抗9には電流が流れなくなるため、突入制限抵抗9の放熱(冷却)が開始される。
【0032】
その後、イグニッションキースイッチ15がOFFされたときに、制限抵抗冷却カウンタの値が規定値に達していない場合には、まだ突入制限抵抗9が十分に冷却されていないと判断され、通常時リレー制御部13によりメインリレー6及びグラウンドリレー7がOFFされずにON状態のままとなる。ただし、モータ3等の駆動系は完全に停止するようになり、フォークリフト自体が動くことは無い。
【0033】
その後、イグニッションキースイッチ15が再度ONされたときには、メインリレー6及びグラウンドリレー7はON状態となっており、プリチャージリレー8はOFF状態のままとなっている。このため、突入制限抵抗9には電流が流れないので、突入制限抵抗9が発熱することは無く、突入制限抵抗9の放熱動作が継続される。また、高電圧バッテリ4とモータ3とは電気的に接続された状態にあるので、フォークリフトが直ちに再始動されるようになる。
【0034】
その後、イグニッションキースイッチ15がOFFされたときに、制限抵抗冷却カウンタの値が規定値に達している場合には、突入制限抵抗9の冷却が十分に行われたものと判断され、通常時リレー制御部13によりメインリレー6及びグラウンドリレー7がOFFされる。これにより、高電圧バッテリ4とモータ3との電気的接続が遮断されるようになる。
【0035】
また、運転者により非常停止スイッチ16がONされた場合、高電圧バッテリ4、モータ3、メインリレー6、グラウンドリレー7及びプリチャージリレー8の故障等が発生した場合には、突入制限抵抗9の放熱状態にかかわらず、異常時リレー制御部14によりメインリレー6及びグラウンドリレー7が強制的にOFFされる。
【0036】
以上のように本実施形態においては、イグニッションキースイッチ15がOFFされたときに、メインリレー6のONタイミングから所定時間が経過していれば、メインリレー6及びグラウンドリレー7の遮断を許可し、メインリレー6のONタイミングから所定時間が経過していなければ、メインリレー6及びグラウンドリレー7の遮断を許可しないようにするので、突入制限抵抗9の放熱(冷却)が効果的に実施されるようになる。従って、イグニッションキースイッチ15のON/OFF、つまりフォークリフトの始動/停止が繰り返し行われる場合に、突入制限抵抗9の冷却のために高電圧バッテリ4とモータ3とを電気的に接続できないことが原因で、フォークリフトを動かせない時間が発生するという不具合を回避することができる。
【0037】
また、高電圧バッテリ4やモータ3等の故障が発生した際には、メインリレー6及びグラウンドリレー7を即座に遮断するので、電源ユニット1の異常時の動作にも十分対応することができる。
【0038】
また、上記のようなメインリレー6及びグラウンドリレー7の制御は、新規部品を追加すること無く、ソフトウェア上の変更のみで簡単に実現可能である。従って、特にコストを増大させなくて済む。
【0039】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、メインリレー6のONタイミングで制限抵抗冷却カウンタの計数が開始されるようにしたが、制限抵抗冷却カウンタの計数を開始するタイミングとしては、特にこれに限られず、例えばプリチャージリレー8のOFF時点やON時点であっても良い。
【0040】
また、上記実施形態では、プリチャージリレー8及び突入制限抵抗9がメインリレー6に並列に接続されているが、プリチャージリレー8及び突入制限抵抗9をグラウンドリレー7に並列に接続しても良い。
【0041】
さらに、上記実施形態では、イグニッションキースイッチ15がOFFされた後再度ONされたときに、制限抵抗冷却カウンタの値が規定値に達していない場合には、プリチャージリレー8をONさせずにOFF状態のままにするものとしたが、プリチャージリレー8をONさせても良い。この場合でも、メインリレー6及びグラウンドリレー7はON状態に維持されているため、抵抗の無いメインリレー6及びグラウンドリレー7を経由して電流が流れるようになる。従って、突入制限抵抗9には電流が流れないため、突入制限抵抗9の放熱動作が継続される。
【0042】
さらに、上記実施形態に係わる電源ユニット1及び電源制御装置2は、フォークリフトに搭載されるものであるが、本発明は、自動車等の車両にも適用可能である。
【符号の説明】
【0043】
1…電源ユニット、2…電源制御装置、3…モータ(負荷)、4…高電圧バッテリ、6…メインリレー、7…グラウンドリレー、8…プリチャージリレー、9…突入制限抵抗、10…ECU、11…バッテリ状態検出器(異常検知手段)、12…モータ状態検出器(異常検知手段)、13…通常時リレー制御部(第1リレー制御手段、時間計測手段)、14…異常時リレー制御部(第2リレー制御手段)15…イグニッションキースイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリと負荷との間に接続されたメインリレー及びグラウンドリレーと、前記メインリレー及び前記グラウンドリレーの一方に並列に接続されたプリチャージリレーと、前記プリチャージリレーに直列に接続され、前記バッテリから前記負荷への突入電流を制限する突入制限抵抗とを有する電源ユニットを制御する電源制御装置において、
外部から電源接続要求を受けると、前記プリチャージリレーを一時的にONすると共に前記メインリレー及び前記グラウンドリレーをONするように制御し、外部から電源遮断要求を受けると、前記メインリレー及び前記グラウンドリレーをOFFするように制御する第1リレー制御手段と、
前記プリチャージリレーがONしてからOFFするまでの間の何れかのタイミングからの経過時間を計測する時間計測手段とを備え、
前記第1リレー制御手段は、前記電源遮断要求を受けても、前記時間計測手段により計測された前記経過時間が予め決められた規定時間に達していないときは、前記メインリレー及び前記グラウンドリレーをOFFせずにON状態に維持するように制御することを特徴とする電源制御装置。
【請求項2】
前記バッテリ、前記負荷、前記メインリレー、前記グラウンドリレー及び前記プリチャージリレーの異常を検知する異常検知手段と、
前記異常検知手段により前記バッテリ、前記負荷、前記メインリレー、前記グラウンドリレー及び前記プリチャージリレーの異常が検知されたときに、前記メインリレー及び前記グラウンドリレーを強制的にOFFするように制御する第2リレー制御手段とを更に備えることを特徴とする請求項1記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記電源ユニットは産業車両に搭載されていることを特徴とする請求項1または2記載の電源制御装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−114974(P2011−114974A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−270168(P2009−270168)
【出願日】平成21年11月27日(2009.11.27)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】