説明

靴の中敷形成セット

【課題】足裏に点在する多数のツボの中から、使用者が押圧を所望するツボおよびそのツボへの押圧力を選択可能にするとともに、各自の足の形状に合わせて中敷を形成することができる靴の中敷形成セットを提供する
【解決手段】標準型形状の中敷輪郭線12と足裏に点在するツボ位置を示して成る符号17付きの円形線14が表示された基板10と、大きさや形状の異なる複数種類のツボ押し用突材21,22,23を組み合わせた足裏刺激部材20と、基板10の上面に張着される上張り材30とを備え、任意に選択したツボ押し用突材を任意に選択したツボ位置に固着した後、前記基板10および上張り材30を、中敷輪郭線12に添って切り抜くか、または使用者の足型形状に添って切り抜いて、各自で靴の中敷を形成するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の足裏のツボに物理的刺激を与えるようにした靴の中敷に係るものであり、さらに詳しくは、使用者が所望するツボ位置に最も適合する刺激を与えることができ、また必要に応じて、O脚や扁平足、足首の曲がりなどのような足または脚の形状や歩行時の姿勢の治療あるいは矯正(本発明では、これを単に足または脚の矯正と称する)も併せて行うことができるばかりでなく、使用者の足の形に対応できる独自な中敷も形成可能な靴の中敷形成セットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、足裏に多く存在するツボを押すための突部を形成した中敷は多数提案されており、例えば、中敷における所定部位を除く全面に亘って、小さな凹凸状突部群を形成した構成のものがある(特許文献1参照)。
【0003】
また中敷における上部接触部材の所定位置に円形の貫通穴を設け、その貫通穴に半球面状の足裏刺激部材を挿入した後、上部接触部材と同形状の抜け止め部材を固着した構成のものもある(特許文献2参照)。
【0004】
さらに足または脚の矯正用中敷としては、中敷本体における所定のスペースに、別体の調整部材を密着する構成のものが開示されている(特許文献3参照)。
【特許文献1】実開平6−72403号公報
【特許文献2】実用新案登録第3123713号
【特許文献3】特開平5−154007号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1の靴の中敷は、多数の小さな凹凸状突部群が中敷のほぼ全面に亘って画一的に点在しているので、個々の使用者にとって必要且つ適正なポイントを確実に押圧することができないばかりでなく、押圧が必要なツボと必要でないツボの押圧効果が拮抗してしまい、目的とする足裏刺激効果が得られ難いという大きな欠点があった。
【0006】
また特許文献2の履物用足裏接触部材は、中敷に設けられた円形の貫通穴に別体の足裏刺激部材を挿入するようになっており、使用者の所望に応じて足裏刺激部材の挿入位置を選択することができるので、上記特許文献1の欠点を解消することはできるが、貫通穴の形状および足裏刺激部材の形状が限定されているので、使用者が所望する押圧力を選択することができず、また足裏挿入部材が挿入されない中敷の部分は穴が開いたままの状態になるという問題点があった。
【0007】
さらに特許文献3の足の矯正用中敷は、対象となる症状(例えばO脚)のみの矯正に限定されているので、1枚の中敷でO脚や扁平足、足首の曲がりなどの様々な症状に対応できないという顕著な問題点があるとともに、この中敷を用いて足裏のツボを押圧することは想定されていないので、足または脚の矯正と足裏ツボ位置の刺激を併せて行うことができないという欠点もある。
【0008】
なおまた前記特許文献1〜特許文献3の発明考案は、あらかじめ標準靴の中敷の形状に設けられているので、例えば足の形状が標準靴に合わずに、特別注文で製作された靴や補修を施した靴等については使用できないという不具合もある。
【0009】
そこで本発明は、中敷を用いて足裏のツボを刺激する場合に、足裏に点在する多数のツボの中から、使用者が押圧を所望するツボおよびそのツボへの押圧力を選択可能にするとともに、各自の足の形状に合わせて中敷を形成することができ、且つ足または脚の矯正をも併せて行うことができる靴の中敷形成セットを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明における請求項1に記載の靴の中敷形成セットは、標準靴用の中敷輪郭線が表示された長方形状の基板と、やや肉薄の略半球面状に設けた複数種類のツボ押し用突材(以下、単に突材と略称する)から成る足裏刺激部材と、前記基板とほぼ同形の短冊状に設けられた上張り材とを備え、使用者が各自で靴の中敷を形成するようにした中敷形成セットであって、前記基板は、その中敷輪郭線内に、足指の形状を模した足型線と足裏に点在するツボ位置を示した符号付きの円形線を表示して設け、任意に選択した前記突材を任意に選択した円形線部位に固着するとともに、該基板を、中敷輪郭線または使用者の足型に対応する形状に切り抜いて中敷本体部を形成し、その中敷本体部と概略同形状に切り抜いて形成した上張り材を中敷本体部の上面に張着して、靴の中敷を形成するように構成されている。
【0011】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載した靴の中敷形成セットにおいて、足裏刺激部材が、上記した突材と、その突材よりも大きな面積を有するツボ押し用パッドを組み合わせて構成されたものである。
【0012】
請求項3に記載の靴の中敷形成セットは、標準靴用の中敷輪郭線が表示された長方形状の基板と、やや肉薄の略半球面状に設けた複数種類の突材から成る足裏刺激部材と、前記基板とほぼ同形の短冊状に設けられた上張り材と、足または脚の矯正用パッドとを備え、使用者が各自で靴の中敷を形成するようにした中敷形成セットであって、前記基板は、その中敷輪郭線内に、足指の形状を模した足型線と足裏に点在するツボ位置を示した符号付きの円形線を表示して設け、任意に選択した前記突材を任意に選択した円形線部位に固着するようにし、且つ前記矯正用パッドを中敷輪郭線内の任意箇所に固着するとともに、該基板を、中敷輪郭線にまたは使用者の足型に対応する形状に切り抜いて中敷本体部を形成し、その中敷本体部と概略同形状に切り抜いて形成した上張り材を中敷本体部の上面に張着して、靴の中敷を形成するように構成したものである。
【0013】
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載した靴の中敷形成セットにおいて、矯正用パッドが、O脚矯正用、偏平足矯正用、足首の曲がり矯正用、外反母趾矯正用等の各種矯正用パッドの中から症状に応じて選択される構成とするものである。
【0014】
上記のように構成した中敷形成セットを用いて中敷を形成する場合に、突材またはツボ押し用パッドを固着するツボ位置の選択は、基板の余白部に設けた説明欄および販売時に提供される説明書を参照して適宜に決定されるものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明に成る靴の中敷形成セットは、基板と足裏刺激部材と上張り材がそれぞれ別体に設けられていて、使用者が各自で中敷を形成するようになっているので、自分の足に最も合った中敷を形成することが可能であるとともに、基板の各ツボ位置に数字等の符号付き円形線が表示されており、そのツボ位置と余白に設けられた説明欄および別添の説明書を対比して使用者にとって必要なツボ押し位置を選択し、且つ大きさや形状の異なる複数種類の足裏刺激部材の中から最適なものを選択して使用することができるので、所望するツボ位置に、最も適する押圧力を加えることができるという極めて有益な効果を奏するものである。
【0016】
また本発明で使用される足裏刺激部材としては、比較的小型な略半球面状の突材と、その突材よりも大きな面積を有するツボ押し用パッドを併用することが可能となっているので、より効果的な足裏の刺激を行うことができるという特長があり、さらには、足または脚の矯正用パッドを症状に応じて選択し、突材とともに固着して使用することができるので、1枚の中敷で足裏の刺激と足や脚の矯正を併せて行い、矯正効果を更に高めることができるという画期的な効果も発揮するものである。
【0017】
なおまた本発明によって形成される靴の中敷は、使用者自身によって非常に簡単且つ安価に製作することができるという利点があるばかりでなく、押圧するツボ位置の変更や突材の変更、突材の形状の修正等も容易に行うことができるという利点もある。さらにまた本発明においては、中敷本体部に多数の空気抜き用小孔が設けられているので、上張り材を密着状に張着することができるとともに、中敷内の通気性を向上することができるようになっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明の第1の実施形態を図1〜図3および図6に基づいて説明するが、本実施形態は、本発明の中敷形成セットを用いて、使用者自身が自分の足の形状に合った靴の中敷を形成し、また使用者が所望する足裏のツボ位置に使用者が選択した最適のツボ押し用突材(突材と略記する)を固着するように構成されたもので、左右で一対とするものである。
【0019】
ここで使用される靴の中敷形成セットとしては、図1に示すように、長方形状の基板10、大きさや形状の異なる3種類の突材21,22,23を組み合わせて成る一組の足裏刺激部材20、基板とほぼ同形状に形成された上張り材30を備えたもので、このセットを販売する際には、図示しないツボの説明書を提供するようになっている。
【0020】
前記基板10は、やや肉厚で適宜な柔軟性を有する素材を用いてほぼ長方形状に設けられたもので、その表面には、一般的な靴の中敷とほぼ同じ形状に描かれた標準靴用の中敷輪郭線12と、足指の形状を模した足型線13が表示されている。該中敷輪郭線12と足型線13の内側には、足裏に点在するツボ位置を示す円形線14が表示されるとともに、その円形線内には、図2に示すように、例えば1,2,3,・・・という通し番号の数字やアルファベットなどの符号17が付されている。またこの中敷輪郭線12の内側全体には、空気抜き用の小孔15が形成されていて、後述する上張り材30を密着した状態で張着可能とするとともに、中敷の通気性の向上にも配慮されている。
【0021】
なおこのような中敷輪郭線12の内側部分は、後から切り抜かれて中敷本体部11Aとなり、また中敷本体部11Aの外側を占める部分は、余白部11Bとなるものである。該余白部11Bの図における右側下段には、各符号が付されたツボに関する簡単な説明欄16が設けられているが、これらのツボに関する詳しい説明は、販売時に提供される図示しない説明書においてなされるようになっている。
【0022】
販売時に提供される説明書は、靴の各サイズにおける標準的な中敷形状の輪郭を重ねた状態に描き、使用者が自分で使用するサイズを確認するとともに、最も内側に位置する最小サイズの輪郭線内に各ツボ位置と符号を表示し、その符号に対応するツボの説明を列挙するようになっている。
【0023】
足裏刺激部材20は、平面視が円形状または楕円形状で、正面または側面視がやや肉薄の略半球面状に設けた突材を用いて成るものであり、大きさや形状の異なる複数種類を組み合わせて一組とするものである。なお本実施形態で使用する突材は、図6に示すような球体の上部寄りまたは下部寄りを水平状にカットした形状のものを用い、大きさおよび厚みが異なる3種類の突材21(小),22(中),23(大)を使用するようにしており、それぞれ5個ずつの合計15個を一組とするものである。この場合の各突材は、その裏面部に剥離紙付の接着剤を塗布しておくか、またはその都度接着剤を塗布しながら、前記基板10の円形線14で示した位置に固着されるものである。なおここで使用される突材については、ツボ位置に強い押圧力を加えたい場合は、3種類を一組とする足裏刺激部材20の中では大きな形状の突材23を選択し、弱い押圧力でもよい場合は小さな形状の突材21を選択するというように、使用する突材の選択は全く任意である。
【0024】
さらに本実施形態で使用される足裏刺激部材20としては、上記した略半球面状の突材と共に、後述する足の裏の横アーチ矯正用兼ツボ押し用パッド41,42と単独のツボ押し用パッド43を組み合わせて使用することもできる。これらのツボ押し用バッド41,42,43は、図示のように突材よりも大きな面積を有しており、且つ比較的平坦な形状に形成されている。
【0025】
なお上記した一組の足裏刺激部材20として準備される突材としては、大きさや厚さのみでなく形状の異なるもの(例えば円形状、楕円形状、瓢箪形状等)を組み合わせてもよいことは勿論であり、また一組の突材の数も15個に限定されるものではない。なおまた本実施形態では大中小3種類の突材を使用するようになっているが、これは大小2種類の突材を使用するようにしてもよく、さらには符号17に対応する突材をそれぞれ限定し、その各符号毎に固着する突材の大きさや形状をあらかじめ決定しておくようにすることも可能であり、また必要に応じて下張り材を用いることも可能である。
【0026】
上張り材30は、上記した基板10と略同形状の短冊状に形成されているが、基板10とは異なって何らの表示もされておらず、また基板10よりも肉薄状に設けられている。この上張り材30は、後述するように、基板10の上面に張着されるようになっているので、その裏面には剥離紙33付きの接着剤34が塗布されている。なおこの上張り材30は、基板10の上面に張着される場合に、基板10から切り抜いて形成された中敷本体部11Aにほぼ類似する形状で、且つ中敷本体部11Aよりもやや大型に切り抜いて使用されるもので、中敷本体部11Aの上面に密着する部分が上張り本体部31となり、上張り本体部32よりも外方へ突出した部分が折り返し部32となるものである。
【0027】
次に、以上のような構造の各部材を使用して中敷を形成する方法について説明する。
使用者は、まず自分の足のサイズに合う基板10を選択し、その中敷輪郭線12で囲まれた部分に足を置いて確認した後、余白部11Bに設けた説明欄16および説明書を参照して押圧が必要なツボを選択するとともに、足裏刺激部材20の中から最適と思われる大きさや形状の突材を選択し、中敷本体部11Aに表示された符号17付き円形線14の部分にその突材を固着する。この場合に、必要に応じてツボ押し用パッド41,42,43の中から選択したパッドも固着する。なお中敷本体部11Aに固着される突材の数は限定されるものではない。
【0028】
続いて、基板10から中敷本体部11Aを切り離すのであるが、標準靴用の中敷を使用する場合は中敷輪郭線12に添って切り抜き、標準靴用の中敷が使用できない場合は、使用者の足型に対応できるように中敷輪郭線12を修正し、その修正した線形に添って切り抜くようにする。また上記突材およびツボ押し用パッドは、中敷本体部11Aを切り離してから固着するようにしてもよい。
【0029】
上記のような作業で中敷本体部11Aを基板10から切り離した後、中敷本体部11Aよりもやや大きな面積となるように上張り材30を切り抜き、裏面の剥離紙33を取り除く。その後、図3(イ)に示すように、上張り本体部31を中敷本体部11Aの上面に張着し、また図3(ロ)に示すように、折り返し部32を裏側に折り返して張着する。
【0030】
本実施形態は以上のような方法で靴の中敷を形成するものであるが、上記基板10には中敷輪郭線12のみを表示して、足型線13と円形線14を表示しないようにすることもできる。この場合には、中敷輪郭線12の中に使用者の足を正しく置き、別添の説明書等を読んで押圧が必要なツボ位置を正しく把握するとともに、そのツボ位置に突材を正確に固着し、且つ確認することが必要である。
【0031】
本発明の第2の実施形態を、図4〜図6を参照して説明する。この実施形態は、前記第1の実施形態で使用した足裏刺激部材20と共に、足や脚の矯正に必要なパッドを使用する構成となっている。
【0032】
本発明で使用する矯正用パッドとしては、図4および図5で示すような各種のものがあり、以下にそれらの矯正用パッドについて説明するが、図4は各種パッドの平面図を示しており、また図5は図4で記載された各種パッドを長手方向で切断した場合の断面図を示すもので、例えば図4(イ)で示したパッドと同一のパッドを図5(イ)で示すというように、それぞれ同一する記号を付してある。
【0033】
まず(イ)で示すパッドは足裏における横のアーチ矯正用兼ツボ押し用パッド41であり、(ロ)で示すものも(イ)と同様に足裏における横のアーチ矯正用兼ツボ押し用パッド42であり、さらに(ハ)で示すものは、第1の実施形態で使用した突材よりも大きな面積を有するツボ押し用パッド43である。また(ニ)で示すものは、O脚膝の矯正兼足首の角度調整用パッド44であり、(ホ)で示すものは、偏平足の矯正用パッド45である。また図示しないが、外反母趾矯正用パッドもこれらの矯正用パッドの中に含まれるものとする。なおこれらの各パッドは下面が平板状となっているので、接着剤を介して、その下面を中敷本体部11Aの上面に固着されるものである。
【0034】
上記した足の裏の横アーチ矯正用兼ツボ押し用パッド41,42とツボ押し用パッド43は、上述したように、第1の実施形態で使用した突材21,22,23と共に、足裏刺激部材20の一種として、突材と組み合わせて使用することが可能である。なお単独のツボ押し用パッド43は、足や脚の矯正用パッドの分類に入るものではないが、材質や形状がこれらの矯正用パッドと類似するので、図4および図5で示している。
【0035】
また足裏の横のアーチ矯正用兼ツボ押し用パッド41,42、O脚膝の矯正兼足首の角度調整用パッド44、扁平足の矯正用パッド45および図示しない外反母趾矯正用パッドは、使用者の症状によって選択されるもので、図6に示すように、いずれも足裏刺激部材20を構成する突材と共に中敷本体部11Aに固着された後、上張り材30を張着して靴の中敷が形成されるようになっている。なお図4および図5で示す各パッドも、各々大中小の3種類の大きさに形成されるようになっており、使用者の所望に応じて適宜に選択されるものとする。
【0036】
本実施形態は以上のように構成されているが、中敷本体部11Aに突材21,22,23等を固着せずに、図4および図5で示したような足または脚の矯正用パッドや、大きな面積のツボ押し用パッドのみを固着した靴の中敷を形成することも可能である。
【0037】
なお上記した第1の実施形態および第2の実施形態において、使用中に突材やパッドの交換の必要が生じた場合には、上張り材を剥がして突材やパッドを付け替えることが可能であり、また使用する突材やパッドに使用者独自のものを加えることができるとともに、削り加工などを簡易に行うこともできる。さらに形成する中敷の裏面は滑りにくい構造となっているが、さらに滑り止め材などを貼着してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に成る靴の中敷形成セットを示す斜視図である。
【図2】基板の形状を示す一部省略拡大平面図である。
【図3】形成された靴の中敷を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は底面図である。
【図4】症状に応じて使用される足または脚の矯正用パッドおよびツボ押し用パッドの形状を示す平面図である。
【図5】症状に応じて使用される足または脚の矯正用パッドおよびツボ押し用パッドの形状を示す断面図である。
【図6】ツボ押し用突材と足裏のアーチ矯正用パッドが固着された状態を示す要部拡大端面図である。
【符号の説明】
【0039】
10 基板
11A 中敷本体部
11B 余白部
12 中敷輪郭線
13 足型線
14 円形線
15 空気抜き用小孔
17 符号
20 足裏刺激部材
21,22,23 ツボ押し用突材
30 上張り材
31 上張り本体部
32 折り返し部
41 足裏の横のアーチ矯正用兼ツボ押し用パッド
42 足裏の横のアーチ矯正用兼ツボ押し用パッド
43 ツボ押し用パッド
44 O脚膝の矯正兼足首の角度矯正用パッド
45 偏平足矯正用パッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
標準靴用の中敷輪郭線が表示された長方形状の基板と、やや肉薄の略半球面状に設けた複数種類のツボ押し用突材から成る足裏刺激部材と、前記基板とほぼ同形の短冊状に設けた上張り材とを備え、使用者が各自で靴の中敷を形成するようにした中敷形成セットであって、前記した基板は、その中敷輪郭線内に、足指の形状を模した足型線と足裏に点在するツボ位置を示した符号付きの円形線を表示して設け、任意に選択したツボ押し用突材を任意に選択した円形線部位に固着するとともに、該基板を、中敷輪郭線または使用者の足型に対応する形状に切り抜いて中敷本体部を形成し、その中敷本体部と概略同形状に切り抜いて形成した上張り材を中敷本体部の上面に張着して、靴の中敷を形成するように構成したことを特徴とする靴の中敷形成セット。
【請求項2】
上記した足裏刺激部材が、上記したツボ押し用突材と、そのツボ押し用突材よりも大きな面積を有するツボ押し用パッドを組み合わせて構成されたことを特徴とする請求項1に記載の靴の中敷形成セット。
【請求項3】
標準靴用の中敷輪郭線が表示された長方形状の基板と、やや肉薄の略半球面状に設けた複数種類のツボ押し用突材から成る足裏刺激部材と、前記基板とほぼ同形の短冊状に設けた上張り材と、足または脚の矯正用パッドとを備え、使用者が各自で靴の中敷を形成するようにした中敷形成セットであって、前記した基板は、その中敷輪郭線内に、足指の形状を模した足型線と足裏に点在するツボ位置を示した符号付きの円形線を表示して設け、任意に選択したツボ押し用突材を任意に選択した円形線部位に固着し、且つ前記矯正用パッドを中敷輪郭線内の任意箇所に固着して設けるとともに、該基板を、中敷輪郭線または使用者の足型に対応する形状に切り抜いて中敷本体部を形成し、その中敷本体部と概略同形状に切り抜いて形成した上張り材を中敷本体部の上面に張着して、靴の中敷を形成するように構成したことを特徴とする靴の中敷形成セット。
【請求項4】
上記した矯正用パッドが、O脚矯正用、偏平足矯正用、足首の曲がり矯正用、外反母趾矯正用等の各種矯正用パッドの中から症状に応じて選択されることを特徴とする請求項3に記載の靴の中敷形成セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−160358(P2009−160358A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−25724(P2008−25724)
【出願日】平成20年1月7日(2008.1.7)
【出願人】(597065019)
【Fターム(参考)】