説明

鞄用持ち手

【課題】鞄の左右各側に別体で設けられた持ち手がワンタッチで合体し、鞄の開口部を左右に開く強い力が作用した場合でも、持ち手が分離しないようにロックすることができる鞄用持ち手を提供する。
【解決手段】第1のハンドル4の凹溝15aに摺動自在に嵌合された移動片14の一端がバネ19で凹溝15aの長手方向に付勢されると共に、移動片の他端に形成されたボタン17が第1のハンドル4の端部からバネ19の付勢力に抗して押し込み自在に突出され、第1のハンドル4の移動片の面内に爪23を有する穴部22が形成される一方、第2のハンドル5の内側板12bに溝付き凸部32が設けられ、穴部の爪が溝付き凸部の溝に係止されることによって第1のハンドル4と第2のハンドル5との結合状態が維持され、移動片のボタンをバネの付勢力に抗して押し込むことによって穴部22の爪23が溝付き凸部32の溝33に係止された状態から解除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞄の開口部の左右各側に別体で設けられた持ち手を合体し、着脱自在に結合するようにした鞄用持ち手に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、鞄の開口部の左右各側に別体で設けられた持ち手を結合し得るように構成した鞄用持ち手が知られている。この鞄用持ち手に関連する従来例として、特許文献1に記載された「鞄用把手」について説明すると、その構造は、鞄の左右各側に設けられる持ち手と連結部材からなり、各持ち手はそれぞれの左右両側に設けられる連結部材の一端部に一定範囲で回動可能に取り付けられ、また連結部材の他端部は鞄に取り付けられ、両方の持ち手を結合した状態が保持される構造を有するものである。
【0003】
その結合を保持する具体的構造としては、一方の持ち手の内側面に設けられた凸部と、他方の持ち手の内側面に設けられた凹部とが係合すると共に、一方の持ち手に磁石を備え、この磁石によって他方の持ち手に付着させることにより、左右各側の持ち手の結合を維持するようにしたものである。
【特許文献1】実用新案登録第3093160号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記の鞄用把手は、左右各側の連結部材に対して左右各側の各持ち手を回動自在にした構成を有するため、左右各側の持ち手の取付け構造が複雑になると共に、左右各側の持ち手の回動構造に故障が生じるおそれがある。
【0005】
また、左右各側の持ち手の結合状態を維持する手段として磁石を用いたものであるため、左右各側の持ち手の結合力に限界があり、磁石による結合状態を解除するような強い力が作用した場合、鞄の開口部が開いてしまうという不都合が生じる。
【0006】
本発明は、上記のような不都合が生じないものであって、鞄の左右各側に別体で設けられた持ち手がワンタッチで合体する構造を有し、鞄の開口部を左右に開く力が作用した場合でも、合体した状態の持ち手が分離しないようにロックすることができ、またワンタッチで合体した持ち手を別体に分離することができるようにした鞄用持ち手を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載された鞄用持ち手は、鞄の開口部の左右各側に別体で設けられた横長形状の第1のハンドルと第2のハンドルにおける各ハンドルの両側にて脚部が形成され、夫々の脚部の下端が鞄の左右各側に固設可能であると共に、前記第1のハンドルの内側面に設けられた内側板の凸部を前記第2のハンドルの内側面に設けられた内側板の嵌合穴に嵌合することによって左右別体の各ハンドルが位置合わせされた状態で合体され、前記第1のハンドルの内側に横長に形成された凹溝に移動片が摺動自在に嵌合され、該移動片の一端がバネで前記凹溝の長手方向に付勢されると共に、前記移動片の他端に形成されたボタンが前記第1のハンドルの端部から前記バネの付勢力に抗して押し込み自在に突出され、さらに前記第1のハンドルの移動片の面内に爪を有する穴部が形成されると共に、前記第2のハンドルの内側板に溝付き凸部が設けられ、前記穴部の爪が前記溝付き凸部の溝に係止されることによって前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとの結合状態が維持される一方、前記移動片のボタンをバネの付勢力に抗して押し込むことによって前記穴部の爪が前記溝付き凸部の溝に係止された状態から解除されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載された鞄用持ち手は、請求項1において、前記第1のハンドルの内側板に設けられた凸部を前記第2のハンドルの内側板に設けられた嵌合穴に嵌合した際の前記第1のハンドルの凸部を外方へ弾発するバネが前記第2のハンドルの内部に設けられたことを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明の請求項3に記載された鞄用持ち手は、請求項1又は2において、前記脚部の下端に帯状の連結部材を挿着することができる挿通穴が形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の鞄用持ち手は、上記の構成により、夫々別体に分離した第1のハンドルの内側面と第2のハンドルの内側とを対面して合致すると、第1のハンドルの凸部が第2のハンドルの嵌合穴に嵌合されることによって、第1のハンドルの内側面と第2のハンドルの内側面とが位置合わせされた状態で合致される。このとき、第2のハンドルの溝付き凸部の端部が第1のハンドルの爪を押圧することによって、移動片がバネの付勢力に抗して移動し、第2のハンドルの溝付き凸部の溝に第1のハンドルの爪が係止された状態となって、第1のハンドルと第2のハンドルとが結合されたロック状態が維持されることとなる。また、移動片のボタンをバネの付勢力に抗して押し込むことにより、穴部の爪が溝付き凸部の溝に係止された状態から解除される。
【0011】
従って、第1のハンドルと第2のハンドルとを合致してその結合をロック状態にするには、第1のハンドルの内側面と第2のハンドルの内側面とを合致して押圧するだけでよく、また第1のハンドルと第2のハンドルとの合致状態を解除するには、ボタンを押すだけでよいため、簡単なワンタッチ操作によって第1のハンドルと第2のハンドルとの合体及び解除を行うことが可能となる。
【0012】
また、本発明において、第2のハンドルの内部にバネが設けられたことによって、第1のハンドルの凸部を第2のハンドルの嵌合穴に嵌合した際の第1のハンドルの凸部を外方へ弾発することができ、上記のようにボタンを押すことによって、第1のハンドルと第2のハンドルとの結合状態が解除されたとき、バネの付勢力が作用して、第1のハンドルと第2のハンドルとが弾発された状態で分離される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0014】
本実施例の鞄用持ち手1は、図1(a)、(b)に示すように、鞄2の開口部3の左右各側2a、2bに別体で設けられた横長形状の第1のハンドル4と第2のハンドル5とを有し、各ハンドル4、5の両側には脚部6、6…が形成されている。このような第1のハンドル4と第2のハンドル5は、合成樹脂材料等によって形成され、図2(c)又は(d)に示すように外形がほぼ対称形状に形成されると共に、図5に示すように夫々の把持部7、8の断面外形が略半円形を有し、各ハンドル4、5の内側面を合致させた状態で略円形の把持部7、8を形成することとなり、上記のように合体させた把持部7、8が使用者の手で握りやすい形状となる。
【0015】
また、図3又は図4に示すように、各ハンドル4、5の夫々の脚部6、6…の下端は横長の幅広部9を有し、この幅広部9に帯状の連結部材10(図1(a)、(b)参照)を挿着する挿通穴11が形成されている。このような構成により、図1(a)、(b)に示すように、各ハンドル4、5の夫々の脚部6、6…の幅広部9における挿通穴11に帯状の連結部材10を挿入して下方へ折曲し、この連結部材10を鞄2の開口部3の左右各側2a、2bに縫着37又は鋲38等で固着することにより、夫々の脚部6、6…の下端が鞄2の左右各側2a、2bに固設されることとなる。ただし、夫々の脚部6、6…を鞄2の開口部3の左右各側2a、2bに固定する方法は、鞄2の形態によって他の手段を用いるようにしてもよい。
【0016】
上記の構成において、第1のハンドル4の内側面は、図3(a)又は図5に示すように、第1のハンドル4の内側面の面内に内側板12aを支持する段差溝13aと、この段差溝13aの内側に移動片14を摺動自在に支持する横長の凹溝15aと、その中央に中溝16aとが形成され、凹溝15aの左側端部には移動片14のボタン17を挿着するための案内溝18が形成され、さらに段差溝13aの右側端部にはコイルバネ19の一端を挿着するバネ溝20が形成されている。
【0017】
このような構造において、横長の凹溝15aは移動片14の本体部14aよりも長手方向にやや長形に形成され、図3(b)に示すように、凹溝15aに移動片14の本体部14aを嵌合した状態で、該本体部14aを凹溝15aの長手方向に沿って小幅だけ移動することが可能とされている。
【0018】
上記の移動片14は、図3(a)に示すように、長方形状の本体部14aと該本体部14aの左端から細幅の板形状に延長されてなるボタン17とから成り、本体部14aの右端には上記のコイルバネ19の他端を係止するバネ係止部21が設けられている。また、この移動片14の本体部14aの面内には、矩形の穴部22と該穴部22の右端に形成された爪23との組み合わせ構造が左右に離間して2組設けられ、爪23は、図7(a)に示すように、第1のハンドル4の内側面から外側へ突出する形状とされ、また爪23の先端部には傾斜辺23aが形成されている。
【0019】
このような形状の移動片14の本体部14aが、図3(b)に示すように第1のハンドル4の凹溝15aに嵌合されることにより、移動片14はコイルバネ19の付勢力によって図示の案内溝18の方向へ付勢され、通常の状態で、移動片14のボタン17は第1のハンドル4の端部からやや突出した状況を呈することとなる。
【0020】
なお、図7(a)に示すように、第1のハンドル4の案内溝18には段部18aが形成され、移動片14のボタン17との境界に形成された折曲部17aがコイルバネ19の不勢力によって段部18aに当接することにより、移動片14が案内溝18方向へ移動する量を規制するように構成されている。
【0021】
また、図3(a)に示すように、第1のハンドル4の内側板12aは、第1のハンドル4の段差溝13aに嵌合される長方形状を有し(図3(c)参照)、その面内には、上記の移動片14の左右の穴部22と爪23とが形成された位置に対応して、案内穴24と該案内穴24の左端に連続して開口した案内凹部25とが離間して2組形成されると共に、これら2組の案内穴24と案内凹部25との形成位置から夫々右方に離間して、2個の角形の凸部26、26が外側へ向けて突出形成されている。
【0022】
この第1のハンドル4の内側板12aは、その四方に設けられた貫通穴に挿通されたネジ27、27…を上記の段差溝13aの四方に形成されたネジ穴28、28…に螺入することによって、図3(c)に示すように、内側板12aが段差溝13aを閉塞すると共に、上記の移動片14を凹溝15a内に摺動自在に覆う機能を有する。このように内側板12aを段差溝13aに固定した状態においては、図6に示すように、第1のハンドル4の内側板12aに離間した2組の案内穴24と案内凹部25とが形成され、案内穴24に移動片14の穴部22が位置を合わせて設けられると共に、案内凹部25に移動片14の爪23が位置を合わせて突出した状況となり、またこれら2組の案内穴24と案内凹部25との形成位置から夫々右方に離間して2個の凸部26、26が外側に突出形成された状況となる。
【0023】
一方、第2のハンドル5の内側面は、図4(a)又は図5に示すように、該ハンドル5の内側面の面内に内側板12bを支持する段差溝13bと、該段差溝13bの内側に後述する板バネ29を取り付けるための長尺溝30と、その中央に板バネ29の曲げ変形を吸収し得る中溝16bとが形成されてなる構成とされている。上記の長尺溝30の途中には左右に離間してT字形の板バネ29、29が設けられ、夫々の板バネ29の両袖は長尺溝30の両側にネジ31、31で固定され、また板バネ29の本体部29aは図7(a)に示すように外側へ向けて屈曲されている。
【0024】
また、図4(a)に示すように、第2のハンドル5の内側板12bは、該第2のハンドル5の内側面を第1のハンドル4の内側面に対面して合致したとき、第1のハンドル4の左右の案内穴24、24に夫々嵌合(図7(b)参照)する2個の溝付き凸部32、32と、第1のハンドル4の左右の凸部26、26を嵌合し得る2個の嵌合穴34、34が形成されている。また、第2のハンドル5の上記の2個の溝付き凸部32、32に設けられた溝33、33は、左方向に向けて穿設された形状とされ(図5参照)、第2のハンドル5の内側面を第1のハンドル4の内側面に対面して合致したとき、第1のハンドル4の左右の爪23、23が第2のハンドル5における左右の溝付き凸部32、32の溝33、33に係止される関係とされている。
【0025】
この第2のハンドル5の内側板12bは、その四方に設けられた貫通穴に挿通されたネジ35、35…を上記の段差溝13aの四方に形成されたネジ穴36、36…に螺入することによって、図4(b)に示すように、該内側板12bが段差溝13aを閉塞し、この閉塞状態で、第2のハンドル5の内側板12bにおける左右の嵌合穴33、33の内部に上記の板バネ29が待機した状態となるものである。
【0026】
上記のように構成された鞄用持ち手の第1のハンドル4と第2のハンドル5とを合体してロックされた結合状態を維持するには、図7(a)に示すように、分離状態の第1のハンドル4と第2のハンドル5の夫々の内側を対面して、図7(b)に示すように合致すると、第1のハンドル4の左右の凸部26、26が第2のハンドル5の左右の嵌合穴34、34に嵌合されることによって、第1のハンドル4と第2のハンドル5との夫々の内側面が位置合わせされた状態で合致される。
【0027】
このとき、第2のハンドル5の夫々の溝付き凸部32、32の端部が第1のハンドル4の夫々の爪23の傾斜辺23aを押圧することによって、移動片14がコイルバネ19の付勢力に抗して案内溝18の方向へ移動し、第2のハンドル5の夫々の溝付き凸部32、32の溝33、33に第1のハンドル4の夫々の爪23が係止された状態となって、第1のハンドル4と第2のハンドル5とが結合された状態が維持されることとなる。
【0028】
また、上記のように第1のハンドル4と第2のハンドル5とが結合された状態において、移動片14のボタン17は第1のハンドル4と第2のハンドル5の端部から外方へ突出した状況にあり、図7(c)に示すように、このボタン17をコイルバネ19の付勢力に抗して押し込むことにより、案内穴24の爪23が溝付き凸部32、32の溝33、33に係止された状態から開放されると同時に、第2のハンドル5の内部に設けられた板バネ29、29が第1のハンドル4の左右の凸部26、26を外方へ弾発することにより、第1のハンドル4を第2のハンドル5から付勢状態で分離することとなる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明の鞄用持ち手は、鞄の左右各側に別体で設けられた持ち手がワンタッチで合体する構造を有し、鞄の開口部を左右に開く力が作用した場合でも、合体した状態の持ち手が分離しないようにロックすることができ、またワンタッチで合体した持ち手を別体に分離することができるようにした鞄用持ち手として利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施例における鞄用持ち手の第1のハンドルと第2のハンドルとを鞄の左右各側に取付けた状況を示す斜視図であり、(a)は第1のハンドルと第2のハンドルとを合致して結合した状態を示し、(b)は第1のハンドルと第2のハンドルとを分離した状態を示す。
【図2】(a)は本発明の実施例における鞄用持ち手の側面図であり、(b)はその正面図であり、(c)はその上面図であり、(d)は第1のハンドルと第2のハンドルとを分離した状況を示す上面図である。
【図3】(a)は本発明の実施例における第1のハンドルの分解状況を示す内側面図であり、(b)は移動板を取付けた状況を示す内側面図であり、(c)は内側板を取付けた状況を示す内側面図である。
【図4】(a)は本発明の実施例における第2のハンドルの分解状況を示す内側面図であり、(b)は内側板を取付けた状況を示す内側面図である。
【図5】本発明の実施例における第1のハンドルと第2のハンドルを分離した状況を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例における第1のハンドルと第2のハンドルを分離して対比した状況(第2のハンドルは倒立した状況に図示してある)を示す内側面図である。
【図7】(a)〜(c)は本発明の実施例における鞄用持ち手の結合又は分離状況を示す断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 鞄用持ち手
2 鞄
2a、2b 左右各側
3 開口部
4 第1のハンドル
5 第2のハンドル
6 脚部
7、8 把持部
9 幅広部
10 連結部材
11 挿通穴
12a 第1のハンドルの内側板
12b 第2のハンドルの内側板
13a 第1のハンドルの段差溝
13b 第2のハンドルの段差溝
14 移動片
14a 本体部
15a 第1のハンドルの凹溝
16a 第1のハンドルの中溝
16b 第2のハンドルの中溝
17 ボタン
17a 屈曲部
18 案内溝
18a 段差
19 コイルバネ
20 バネ溝
21 バネ係止部
22 穴部
23 爪
23a 傾斜辺
24 案内穴
25 案内凹部
26 凸部
27 ネジ
28 ネジ穴
29 板バネ
29a 本体部
30 長尺溝
31 ネジ
32 溝付き凸部
33 溝
34 嵌合穴
35 ネジ
36 ネジ穴
37 縫製
38 鋲

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鞄の開口部の左右各側に別体で設けられた横長形状の第1のハンドルと第2のハンドルにおける各ハンドルの両側にて脚部が形成され、夫々の脚部の下端が鞄の左右各側に固設可能であると共に、前記第1のハンドルの内側面に設けられた内側板の凸部を前記第2のハンドルの内側面に設けられた内側板の嵌合穴に嵌合することによって左右別体の各ハンドルが位置合わせされた状態で合体され、前記第1のハンドルの内側に横長に形成された凹溝に移動片が摺動自在に嵌合され、該移動片の一端がバネで前記凹溝の長手方向に付勢されると共に、前記移動片の他端に形成されたボタンが前記第1のハンドルの端部から前記バネの付勢力に抗して押し込み自在に突出され、さらに前記第1のハンドルの移動片の面内に爪を有する穴部が形成されると共に、前記第2のハンドルの内側板に溝付き凸部が設けられ、前記穴部の爪が前記溝付き凸部の溝に係止されることによって前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとの結合状態が維持される一方、前記移動片のボタンをバネの付勢力に抗して押し込むことによって前記穴部の爪が前記溝付き凸部の溝に係止された状態から解除されるようにしたことを特徴とする鞄用持ち手。
【請求項2】
前記第1のハンドルの内側板に設けられた凸部を前記第2のハンドルの内側板に設けられた嵌合穴に嵌合した際の前記第1のハンドルの凸部を外方へ弾発するバネが前記第2のハンドルの内部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の鞄用持ち手。
【請求項3】
前記脚部の下端に帯状の連結部材を挿着することができる挿通穴が形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の鞄用持ち手。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−142117(P2008−142117A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−329271(P2006−329271)
【出願日】平成18年12月6日(2006.12.6)
【出願人】(301061229)有限会社ロサード (2)
【Fターム(参考)】