説明

食器洗浄機用給水弁装置

【課題】食器洗浄機の給水路に設けられる給水弁装置であって、パイロット式電磁弁から成る給水弁14を備えるものにおいて、新築家屋に設置した食器洗浄機の使い始めに生じ易い水道配管内の異物に起因する給水弁のオリフィス孔143aの目詰まりによる止水不良を防止できるようにする。
【解決手段】給水弁14に直列に止水機能を有する電動式流量調節弁15を設ける。そして、食器洗浄機に商用電源が接続されたときに、電動式流量調節弁15を止水状態にし、その後の初めての給水開始時に、電動式流量調節弁15を止水状態から徐々に開く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食器洗浄機の給水路に設けられる食器洗浄機用給水弁装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食器洗浄機は、食器類を収納する洗浄槽に給水路を介して水を供給するように構成されており、この給水路にパイロット式電磁弁から成る給水弁を介設している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
パイロット式電磁弁は、弁座に開設した主弁孔を開閉するダイヤフラムから成る主弁と、主弁の背面側に画成され、弁座の周囲に形成した流入室にオリフィス孔を介して連通する背圧室と、背圧室と主弁孔とを連通するパイロット弁孔を開閉するパイロット弁と、パイロット弁を開閉駆動するソレノイドとを備える電磁弁である。パイロット弁を閉弁させると、流入室からオリフィス孔を介して背圧室に流入する水が背圧室に封じ込められ、主弁の背面に作用する背圧室の水圧による押圧力が主弁の前面に作用する流入室の水圧による押圧力を上回って主弁が閉弁され、パイロット弁を開弁させると、背圧室内の水がパイロット弁孔を介して流出し、主弁の背面に作用する押圧力が主弁の前面に作用する押圧力を下回って主弁が開弁され、流入室から主弁孔に水が流れる。パイロット式電磁弁は、小型のパイロット弁の開弁で主弁を開弁させて大流量の水を流すことができる。そのため、ソレノイドを小型化して消費電力を少なくできる利点がある。
【0004】
反面、異物によるオリフィス孔の目詰まりを生じ易く、この目詰まりにより背圧室に水が流入しにくくなって、止水不良を生ずることがある。そして、止水不良により洗浄槽から水が溢れ出て漏水事故を生ずる可能性がある。
【0005】
特に、新築家屋では、家屋の水道配管内に砂等の異物が残っていることが間々ある。食器洗浄機の給水路には給水弁の上流側に位置するフィルタが設けられているが、新築家屋に食器洗浄機を設置して初めて使用する際は、給水弁の開弁による給水開始時に、水道配管からの水が給水路に勢い良く流入するため、異物がフィルタを通過して給水弁にまで到達してしまう可能性が高くなる。その結果、使用開始から僅かな期間でオリフィス孔の目詰まりによる止水不良を生じてしまい、食器洗浄機に対する信用を失うことがある。
【特許文献1】特開2003−245237号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、食器洗浄機の使い始めに生じ易い水道配管内の異物に起因する止水不良を防止できるようにした給水弁装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、食器洗浄機の給水路に設けられる給水弁装置であって、弁座に開設した主弁孔を開閉するダイヤフラムから成る主弁と、主弁の背面側に画成され、弁座の周囲に形成した流入室にオリフィス孔を介して連通する背圧室と、背圧室と主弁孔とを連通するパイロット弁孔を開閉するパイロット弁と、パイロット弁を開閉駆動するソレノイドとを備えるパイロット式電磁弁から成る給水弁を備えるものにおいて、給水弁に直列に止水機能を有する電動式流量調節弁が設けられ、所定条件下での給水弁の開弁による給水開始時に、電動式流量調節弁を止水状態から徐々に開くことを特徴とする。
【0008】
ここで、食器洗浄機に商用電源が接続されてから初めて給水を行うときという条件が上記所定条件であれば、新築家屋に設置した食器洗浄機で初めて給水を行う場合、給水開始時に電動式流量調節弁が止水状態から徐々に開かれることになる。これによれば、家屋の水道配管から給水弁装置に流入する水の勢いが弱められ、水道配管内の異物が給水弁にまで到達する可能性は極低くなる。従って、食器洗浄機の使い始めに生じ易い水道配管内の異物に起因する止水不良を可及的に防止できる。
【0009】
ところで、上記の作用効果を得るには、初めての給水開始前に予め電動式水量調節弁を止水状態にしておく必要がある。そのため、食器洗浄機の工場出荷時に電動式水量調節弁を止水状態にしておくことが考えられる。然し、これでは、出荷前の製品検査で流した水が電動式水量調節弁と給水弁との間に残留したまま封じ込められ、この状態で出荷されることになり、衛生上好ましくない。
【0010】
ここで、家屋に設置した食器洗浄機はその使用開始前に商用電源に接続される。従って、食器洗浄機に商用電源が接続されたときに、電動式流量調節弁を止水状態にすれば、初めての給水開始前に予め電動式水量調節弁を止水状態にしておくことができる。そして、これによれば、食器洗浄機の工場出荷時に電動式流量調節弁を開いた状態にしておくことができ、残留水による衛生上の問題を生じない。
【0011】
また、食器洗浄機の使い始めに生じ易い水道配管内の異物に起因する止水不良は上記の如く可及的に防止されるが、水道水の硬度が高い地域では、水に含まれるCaCOやMgCO等の析出物(スケール)によりパイロット式電磁弁のオリフィス孔が目詰まりして、止水不良を生ずることもある。この場合、給水弁の閉弁で給水を停止した後の給水弁からの水漏れの有無を検出する手段を備え、水漏れが検出されたときに電動式流量調節弁を止水状態にすれば、給水弁の止水不良を生じても、電動式流量調節弁で止水でき、漏水事故の発生を確実に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、本発明の実施形態の給水弁装置を具備する食器洗浄機を示している。この食器洗浄機は、外装ケース1と、外装ケース1内の洗浄槽2とを備えており、この洗浄槽2内に給水路3を介して水が供給される。洗浄槽2には、食器類Wを載置する食器カゴ2aと、食器カゴ2aに向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズル4と、ヒータ5とが設けられており、また、洗浄槽1の下側には、洗浄槽2の底部に残菜フィルタ6を介して接続される洗浄・排水ポンプ7が設けられている。そして、洗浄・排水ポンプ7を正転させることにより洗浄水を洗浄ノズル4を介して洗浄槽2内に循環させ、洗浄・排水ポンプ7を逆転させることにより洗浄槽2内の洗浄水を排水路8を介して排水するようにしている。排水路8には、逆流防止のための逆U字状の立上り部8aと、エア抜き部8bと、排水トラップ部8cと、逆止弁8dとが設けられている。また、外装ケース1内には、洗浄槽2内に乾燥用の空気を送風する乾燥ファン9が設けられている。更に、洗浄槽2内の水位を検出するフロートスイッチから成る第1と第2の2個の水位スイッチ10,11が設けられている。尚、第1水位スイッチ10は洗浄槽2内の水位が所要の設定水位に上昇したときにオンし、第2水位スイッチ11は洗浄槽2内の水位が止水不良で設定水位より上昇したときにオンする。
【0013】
食器洗浄機の運転スイッチをオンすると、先ず、洗浄槽2に設定水位に達するまで水が供給され、この水に図外の洗剤供給手段から洗剤が混入されて洗浄水が生成される。そして、給水停止後、ヒータ5に通電すると共に洗浄・排水ポンプ7を正転させて、洗浄水を加熱しつつ洗浄ノズル4から噴射させ、所定時間の洗浄運転を行う。洗浄運転完了後は、洗浄・排水ポンプ7を逆転させて洗浄槽2内の洗浄水を排水し、次に、洗浄槽2に設定水位に達するまで給水した後、洗浄・排水ポンプ7を正転させて洗浄ノズル4から水を噴射させ、所定時間のすすぎ運転を行う。すすぎ運転完了後は、洗浄・排水ポンプ7を逆転させて洗浄槽2内の水を排水し、次に、ヒータ5に通電すると共に乾燥ファン9を駆動させて、所定時間の乾燥運転を行う。
【0014】
ここで、給水路3には、洗浄運転前及びすすぎ運転前の洗浄槽2への給水を制御する給水弁装置12が設けられている。以下、図2を参照して、給水弁装置12について詳述する。
【0015】
給水弁装置12は、給水路3の上流側部分3aに連なる流入口131と、給水路3の下流側部分3bに連なる流出口132とを有するバルブハウジング13を備えている。そして、バルブハウジング13に、流入口131側の給水弁14と流出口132側の電動式水量調節弁15とが配置され、これら両弁14,15がバルブハウジング13内の連通路133を介して直列に接続されている。また、流入口131にはフィルタ134が装着されている。
【0016】
給水弁14は、バルブハウジング13に一体成形した弁座141と、弁座141に開設した、連通路133に連なる主弁孔142aを開閉するダイヤフラムから成る主弁142と、弁座141の周囲に主弁142に対向するように形成した、流入口131に連なる流入室143と、主弁142の背面側に画成され、流入室143にオリフィス孔143aを介して連通する背圧室144と、背圧室144と主弁孔142a(連通路133)とを連通するパイロット弁孔145aを開閉するパイロット弁145と、パイロット弁145を開閉駆動するソレノイド146とから成るパイロット式電磁弁で構成されている。尚、本実施形態では、バルブハウジング13に、背圧室144と連通路133とを結ぶ側路147を形成すると共に、側路147から分岐して流入室143に達するようにオリフィス孔143aを形成し、オリフィス孔143aの分岐部と連通路133との間の側路147の部分に介設した弁座部材145bにパイロット弁孔145aを形成しているが、オリフィス孔143aとパイロット弁孔145aとを主弁142に形成することも可能である。
【0017】
ソレノイド146は、電磁コイル146aと、電磁コイル146aに内挿される筒状ガイド146bに収納した可動鉄心146cと、可動鉄心146cを軸方向先方に付勢するばね146dとを備えており、可動鉄心146cの先端にパイロット弁145を取付けている。そして、常時はパイロット弁145がパイロット弁孔145aを閉塞する閉弁位置にばね146dにより付勢保持され、電磁コイル146aに通電したとき、可動鉄心146cが軸方向尾方に磁気吸引され、パイロット弁145がパイロット弁孔145aを開放する開弁位置に変位するようにしている。
【0018】
パイロット弁145を閉弁させると、流入室143からオリフィス孔143aを介して背圧室144に流入する水が背圧室144に封じ込められ、主弁142の背面に作用する背圧室144の水圧による押圧力が主弁142の前面に作用する流入室143の水圧による押圧力を上回り、主弁142が閉弁される。また、パイロット弁145を開弁させると、背圧室144内の水がパイロット弁孔145aを介して主弁孔142a(連通路133)に流出して背圧室144の水圧が低下し、主弁142の背面に作用する押圧力が主弁142の前面に作用する押圧力を下回って主弁142が開弁され、流入室143から主弁孔142aを介して連通路133に水が流れる。
【0019】
電動式水量調節弁15は、バルブハウジング13に連通路133の下流端に位置させて形成した弁座151と、弁座151に対向し、バルブハウジング13内に装着したバルブガイド152により軸方向に移動自在に支持される弁体153と、電動モータ154と、電動モータ154の出力側の送りねじ機構155とを備え、電動モータ154により送りねじ機構155を介して弁体153を弁座151に向けて軸方向に進退させるように構成されている。
【0020】
送りねじ機構155は、バルブガイド152の軸方向尾端側の部分に形成したスプライン付きの凹孔152aに回り止めした状態で軸方向に摺動自在に嵌合させたスライダ156と、スライダ156に軸方向に不動に連結されて軸方向先方にのびる弁軸157とを備えている。スライダ156には、電動モータ154の出力軸154aに形成した雌ねじに螺合する雄ねじが形成されており、出力軸154aの回転によりスライダ156を介して弁軸157が軸方向に進退される。弁体153は、バルブガイド152に対しばね153aにより軸方向先方に付勢した状態で弁軸157に摺動自在に外挿されている。弁軸157には、弁体153が弁軸157に対しばね153aの付勢力で所定の前進端位置を越えて軸方向先方に移動することを阻止するストッパ部157aが形成されている。かくして、弁体153は弁軸157に追従して軸方向に移動し、これにより弁座151と弁体153との間の隙間が変化して流量が可変し、また、弁体153が弁座151に当接したとき、全閉状態になって止水される。また、弁軸157には、連通路133の水圧で弁体153が軸方向尾方に後退することを防止するため、バルブガイド152内に挿入される弁体153の尾端部に連通路133の水圧を作用させるイコライザ通路157bが形成されている。
【0021】
給水弁14と電動式流量調節弁15は、食器洗浄機に設けたコントローラ16により制御される。以下、図3を参照して、コントローラ16による給水弁14と電動式流量調節弁15の制御について説明する。尚、食器洗浄機の工場出荷時には、製品検査で通水した水が連通路133に残留したまま封じ込められることがないように、電動式流量調節弁15が或る程度開かれた状態になっている。
【0022】
コントローラ16による制御は、食器洗浄機の電源コードを家屋のコンセントに差し込むと共に家屋の配電盤スイッチをオンすることで、食器洗浄機に商用電源が接続されたときに開始され、先ず、S1のステップで電動式流量調節弁15が止水状態、即ち、弁体153が弁座151に当接する全閉状態に制御される。尚、食器洗浄機に設けられている電源スイッチがオンされなくてもS1のステップでの処理が行われる。また、電源コードがコンセントから抜かれたり配電盤スイッチがオフされる等して、商用電源の接続が一旦断たれるとコントローラ16はリセットされ、その後商用電源が接続されたときに再度S1のステップでの処理が行われる。
【0023】
次に、S2のステップで給水指令が出されたか否かを判別する。給水指令は、食器洗浄機に設けられた電源スイッチがオンされると共にスタートスイッチがオンされて食器洗浄機が稼動状態になった場合に、洗浄運転の開始前とすすぎ運転の開始前に出される。給水指令が出されると、S3のステップで給水弁14を開弁させて給水を開始する。
【0024】
ここで、S2のステップからS3のステップに進むのは、食器洗浄機に商用電源が接続されてから初めて給水を行うときである。新築家屋に食器洗浄機を設置して初めて給水を行う場合、家屋の水道配管からの水が給水弁装置12に勢い良く流入すると、水道配管に残留している砂等の異物が水流の勢いでフィルタ134を通過して、給水弁14にまで到達することがある。そして、給水弁14のオリフィス孔143aに異物が侵入して目詰まりを生ずると、背圧室144に水が流入しにくくなって、止水不良を生ずる。
【0025】
そこで、S3のステップで給水弁14を開弁させる際に、電動式流量調節弁15を全閉状態から徐々に開くようにしている。これによれば、水道配管から給水弁装置12に流入する水流の勢いが弱められる。そのため、水道配管からの異物はフィルタ134で捕捉され、給水弁14まで到達する可能性は極低くなる。その結果、食器洗浄機の使い始めに生じ易い水道配管内の異物に起因する止水不良は可及的に防止される。
【0026】
給水開始後は、S4のステップで給水停止指令が出されたか否かを判別する。尚、給水停止指令は、洗浄槽2内の水位が設定水位に達して第1水位スイッチ10がオンしたときや食器洗浄機に設けられた一時停止スイッチがオンされたときに出される。給水停止指令が出されると、S5のステップで給水弁14を閉弁する。次に、S6のステップで第2水位スイッチ11がオンしたか否かを判別し、第2水位スイッチ11がオフしていれば、S7のステップで給水弁14の閉弁から所定時間が経過したか否かを判別して、所定時間経過するまではS6のステップに戻る。そして、所定時間経過する前に第2水位スイッチ11がオンしたときは、給水弁14での止水不良を生じたと判断し、S8のステップで電動式流量調節弁15を全閉状態に制御して、該弁15により止水すると共に、S9のステップで止水不良の発生を知らせるためのエラー表示を行う。
【0027】
所定時間経過しても第2水位スイッチ11がオフのままであれば、S10のステップで給水指令が出されたか否かを判別する。そして、給水指令が出されたとき、S11のステップで給水弁14を開弁させてからS4のステップに戻り、以後、S4のステップからS11のステップまでの処理が繰り返される。従って、電動式流量調節弁15は、食器洗浄機が商用電源に接続されてから初めての給水開始時に全閉状態から開かれた後、給水弁14の止水不良を生じない限り開状態に維持される。
【0028】
尚、食器洗浄機が商用電源に接続されてからの給水回数をカウントし、この回数が所定数に達するまでは、給水停止時に電動式流量調節弁15を全閉状態にして、給水開始時に電動式流量調節弁15を全閉状態から徐々に開く制御を行うようにしても良い。また、水道管の給水圧に応じて給水時の電動式流量調節弁15の開度を可変することも可能である。即ち、給水開始から第1水位スイッチ10がオンするまでにかかる給水時間に基づいて給水圧を判別し、給水時間が長く給水圧が低いと判別したときには、電動式流量調節弁15の開度を大きくし、給水時間が短く給水圧が高いと判別したときには、電動式流量調節弁15の開度を小さくする。これによれば、給水圧が低い地域で給水時間が長びくことを回避でき、また、給水圧が高い地域で給水停止時に生じ易いウォータハンマを抑制することができる。
【0029】
また、上記第1実施形態では、給水弁14の下流側に電動式流量調節弁15を設けたが、図4に示す第2実施形態のように、電動式流量調節弁15を給水弁14の上流側に設けても良い。尚、第2実施形態の給水弁14及び電動式流量調節弁15の構造は第1実施形態のものと同一であり、第1実施形態と同一の部材、部位に上記と同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0030】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、上記実施形態では、給水を停止した後の給水弁14からの水漏れの有無を検出する手段として、第2水位スイッチ11を設けたが、この検出手段は給水路3における水の流れを検出する水流センサで構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の給水弁装置を具備する食器洗浄機の構造を示す説明図。
【図2】本発明の第1実施形態の給水弁装置の断面図。
【図3】給水弁装置の制御内容を示すフロー図。
【図4】本発明の第2実施形態の給水弁装置の断面図。
【符号の説明】
【0032】
3…給水路、11…第2水位スイッチ(水漏れを検出する手段)、12…給水弁装置、14…給水弁、141…弁座、142…主弁、142a…主弁孔、143…流入室、143a…オリフィス孔、144…背圧室、145…パイロット弁、145a…パイロット弁孔、146…ソレノイド、15…電動式流量調節弁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食器洗浄機の給水路に設けられる給水弁装置であって、弁座に開設した主弁孔を開閉するダイヤフラムから成る主弁と、主弁の背面側に画成され、弁座の周囲に形成した流入室にオリフィス孔を介して連通する背圧室と、背圧室と主弁孔とを連通するパイロット弁孔を開閉するパイロット弁と、パイロット弁を開閉駆動するソレノイドとを備えるパイロット式電磁弁から成る給水弁を備えるものにおいて、
給水弁に直列に止水機能を有する電動式流量調節弁が設けられ、
所定条件下での給水弁の開弁による給水開始時に、電動式流量調節弁を止水状態から徐々に開くことを特徴とする食器洗浄機用給水弁装置。
【請求項2】
前記所定条件は、食器洗浄機に商用電源が接続されてから初めて給水を行うときであることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機用給水弁装置。
【請求項3】
食器洗浄機に商用電源が接続されたときに、前記電動式流量調節弁を止水状態にすることを特徴とする請求項2記載の食器洗浄機用給水弁装置。
【請求項4】
前記給水弁の閉弁で給水を停止した後の給水弁からの水漏れの有無を検出する手段を備え、水漏れが検出されたときに前記電動式流量調節弁を止水状態にすることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の食器洗浄機用給水弁装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−319572(P2007−319572A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−155582(P2006−155582)
【出願日】平成18年6月5日(2006.6.5)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】