説明

LED電源回路

【課題】蛍光灯と同程度の照度を維持させた場合でも消費電力を大幅に低下させて省エネルギー化を図る。
【解決手段】LED照明装置10の入力側において、インバータ回路9の一方のランプ入力端子5a、5b間を短絡した短絡部をX端子とし、他方のランプ入力端子5c、5d間を短絡した短絡部をY端子とする。X端子とY端子はフューズ14を介して高周波整流回路11の入力側に接続され、高周波整流回路11の出力側には複数の発光ダイオードからなるLEDユニット12並列に接続されている。高周波整流回路11の入力側には、消費電力抑制用の第1のインダクタンス素子L1を接続し、高周波整流回路11とLEDユニット12との間に消費電力抑制用の第2のインダクタンス素子L2を直列に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波インバータの出力を電源として発光ダイオードを点灯させるためのLED電源回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より提供されている照明器具の発光源には白熱電球や蛍光灯が用いられている。特に、蛍光灯は白熱電球に比べて消費電力、発熱などの点で優れており、長年にわたって蛍光灯が使用されてきた。
しかしながら、最近ではCO2の削減という要請からさらに消費電力の少ない発光ダイオードを光源として用いられている照明器具が急速に市場に提供されてきている。
【0003】
特に、外殻を電球形状や蛍光灯形状として、電源を供給する器具本体を変更せずに該器具本体からの電源にて発光ダイオードを点灯させるタイプのものが提供されている。そして、従来の蛍光灯と同形状として内部に発光ダイオード群及びこれらの発光ダイオードを点灯駆動する点灯回路を備えたLED照明装置として、例えば、以下の特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−135274号公報
【0005】
上記特許文献1は、インバータ安定器からの高周波を整流する全波整流回路と、この全波整流回路の出力側に並列に接続される平滑コンデンサと、この平滑コンデンサに並列に接続した複数の発光ダイオードで構成したLEDユニットとで構成され、さらに、上記平滑コンデンサの容量を小さくして低価格にすべく該平滑コンデンサに流入するリップル電流を抑制するためのインダクタ素子を上記全波整流回路と平滑コンデンサとの間に設けているものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1においては、インバータ安定器から高周波電源が全波整流回路に直接供給される回路構成のために、消費電力が抑制されない可能性があり、発光ダイオードを用いているものの、省エネに反してしまうことになる。
【0007】
ところで、化粧品や食品などの商品を陳列する棚には、商品を見易くするための細長い照明器具が配設されており、この照明器具に用いられている蛍光灯は、一般の家庭用の蛍光灯とは異なり、ランプ径が15.5mm〜20mmの極めて細径のT5管、T6管と呼ばれている蛍光灯が使用されている。しかも、ランプ長も400mm程度から1400mm程度の長さの異なる複数種類のものが用いられている。なお、一般の家庭用の蛍光灯のランプ径は32mmである。
【0008】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、蛍光灯と同程度の照度を維持させた場合でも消費電力を大幅に低下させて省エネルギー化を図ることを目的としたLED電源回路を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明の請求項1に記載のLED電源回路では、蛍光灯を高周波にて点灯させるインバータ回路9からの高周波電圧を電源として発光ダイオードを点灯させるLED電源回路であって、
前記蛍光灯の口金ピンが接続される一方の一対のランプ入力端子5a、5b間を短絡した短絡部をX端子とし、他方の一対のランプ入力端子5c、5d間を短絡した短絡部をY端子とし、
前記インバータ回路9からの高周波電圧を整流する整流回路11の入力側が前記X端子とY端子に接続され、
前記整流回路11の出力側に複数の発光ダイオードからなるLEDユニット12が接続され、
前記LEDユニット12の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第1の消費電力抑制用素子L1を、前記整流回路11の入力側に並列に接続し、
前記LEDユニット12の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第2の消費電力抑制用素子L2を、前記整流回路11の出力側と前記LEDユニット12の間に直列に接続していることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載のLED電源回路では、請求項1に記載のLED電源回路において、
前記第1の消費電力抑制用素子L1は、第1のインダクタンス素子L1とし、前記第2の消費電力抑制用素子L2は、第2のインダクタンス素子L2としていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載のLED電源回路では、蛍光灯を高周波にて点灯させるインバータ回路9からの高周波電圧を電源として発光ダイオードを点灯させるLED電源回路であって、
前記蛍光灯の口金ピンが接続される一方の一対のランプ入力端子5a、5b間を短絡した短絡部をX端子とし、他方の一対のランプ入力端子5c、5d間を短絡した短絡部をY端子とし、
前記LEDユニット12の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第1の消費電力抑制用素子L1を、前記整流回路11の入力側に並列に接続し、
前記LEDユニット12の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第2の消費電力抑制用素子L2を、前記整流回路11の出力側と前記LEDユニット12の間に直列に接続し、
前記LEDユニット12の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第3の消費電力抑制用素子C1を、前記LEDユニット12に並列に接続していることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載のLED電源回路では、請求項3に記載のLED電源回路において、
前記第1の消費電力抑制用素子L1は、第1のインダクタンス素子L1とし、前記第2の消費電力抑制用素子L2は、第2のインダクタンス素子L2とし、
前記第3の消費電力抑制用素子C1は、コンデンサC1としていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1に記載のLED電源回路によれば、前記LEDユニット12の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第1の消費電力抑制用素子L1を、前記整流回路11の入力側に並列に接続し、前記LEDユニット12の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第2の消費電力抑制用素子L2を、前記整流回路11の出力側と前記LEDユニット12の間に直列に接続していることで、蛍光灯4の場合の照度をほぼ維持しつつインバータ回路9とLED照明装置10を含めた回路全体の消費電力を抑制することができる。
【0014】
請求項2に記載のLED電源回路によれば、前記第1の消費電力抑制用素子L1は、第1のインダクタンス素子L1とし、前記第2の消費電力抑制用素子L2は、第2のインダクタンス素子L2としていることで、低コストの素子にて消費電力を抑制することができる。そのため、LED電源回路のコストの上昇を抑えることができる。
【0015】
請求項3に記載のLED電源回路によれば、前記LEDユニット12の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第1の消費電力抑制用素子L1を、前記整流回路11の入力側に並列に接続し、前記LEDユニット12の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第2の消費電力抑制用素子L2を、前記整流回路11の出力側と前記LEDユニット12の間に直列に接続し、前記LEDユニット12の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第3の消費電力抑制用素子C1を、前記LEDユニット12に並列に接続していることで、蛍光灯4の場合の照度をほぼ維持しつつインバータ回路9とLED照明装置10を含めた回路全体の消費電力を約半分に抑制することができる。
また、インバータ回路9のチョークコイルL11とスイッチング素子Q1の温度も蛍光灯4を点灯させている場合と比べて低くすることができ、安全性を一層向上させることができる。
【0016】
請求項4に記載のLED電源回路によれば、前記第1の消費電力抑制用素子L1は、第1のインダクタンス素子L1とし、前記第2の消費電力抑制用素子L2は、第2のインダクタンス素子L2とし、前記第3の消費電力抑制用素子C1は、コンデンサC1としていることで、低コストの素子にて消費電力を抑制することができる。そのため、LED電源回路のコストの上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】蛍光灯を点灯させるインバータ回路の回路図である。
【図2】本発明の従来例となるLED照明装置の回路図である。
【図3】本発明の従来例となるLED照明装置の回路図である。
【図4】本発明の従来例となるLED照明装置の回路図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるLED照明装置の回路図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるインバータ回路を含めた全体の回路図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における各種測定結果を示すデータ表である。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるLED照明装置の回路図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるインバータ回路を含めた全体の回路図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における各種測定結果を示すデータ表である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、蛍光灯を高周波インバータにて点灯させるインバータ回路9を示しており、このインバータ回路9は、商用電源ACを整流して平滑する整流平滑回路1と、MOSFETからなるスイッチング素子Q1、Q2と、このスイッチング素子Q1、Q2を駆動するドライブ回路2と、このドライブ回路2をPWM制御してスイッチング素子Q1、Q2をオン、オフ制御する制御回路3と、蛍光灯4を始動時に予熱する予熱回路としてのチョークコイルL10及び共振用コンデンサC11等で構成されている。
【0019】
上記整流平滑回路1は、ダイオードブリッジ及び平滑用コンデンサ等で構成されていて、また、各スイッチング素子Q1、Q2のドレイン・ソース間に並列にフリーホイールダイオードD1、D2がそれぞれ接続されている。また、チョークコイルL10と蛍光灯4の間にはコンデンサC12が直列に接続されている。
【0020】
蛍光灯4の口金ピンと接続されるインバータ回路9(照明器具)の一方のソケットには一対のランプ入力端子5a、5bが設けられており、また他方のソケットにも一対のランプ入力端子5c、5dが設けられている。そして、蛍光灯4の口金ピンをソケットに接続することで、蛍光灯4の一方のフィラメントが一方のランプ入力端子5a、5bに接続され、他方のフィラメントが他方のランプ入力端子5c、5dに接続される。
そして、点灯開始時には図示する電流I1 が流れて、蛍光灯4の放電が開始して蛍光灯4が点灯すると、図示する電流I2 が流れる。
【0021】
この蛍光灯点灯用のインバータ回路9を用い、蛍光灯4の代わりに、多数の発光ダイオードを用いて該発光ダイオードを点灯させる場合には、一般に、蛍光灯4のランプ径やランプ長をほぼ同じ形状とした管状のLED照明装置を装着して、該LED照明装置に内蔵した発光ダイオードにより点灯させることになる。
上記LED照明装置の両側には、図示はしないが、蛍光灯4と同じ口金ピンがそれぞれ設けられており、該口金ピンをソケットのランプ入力端子5a、5b、5c、5dに接続する。
【0022】
図1に示すようなインバータ回路9の出力を電源としてLED照明装置の発光ダイオードを点灯させるには、インバータ回路9の高周波出力を整流する全波整流回路と、この全波整流回路にて整流された電圧により点灯させる多数の発光ダイオードからなるLEDユニットとの構成が一般に考えられる。
【0023】
図2は上記のように単純に考えた場合のLED照明装置50を示しており、図1に示すようなインバータ回路9のソケットのランプ入力端子5a、5b、5c、5dに上記LED照明装置50を接続した状態を回路にて示したものである。このLED照明装置50の入力側において、インバータ回路9の一方のランプ入力端子5a、5b間を短絡した短絡部をX端子とし、他方のランプ入力端子5c、5d間を短絡した短絡部をY端子とする。
【0024】
そして、X端子とY端子はフューズ14を介してダイオードブリッジからなる高周波整流回路11の入力側に接続され、高周波整流回路11の出力側には複数の発光ダイオードからなるLEDユニット12が並列に接続されている。なお、上記高周波整流回路11は、4つのファーストリカバリーダイオードで構成されていて、X端子とY端子間から入力される高周波を全波整流している。
【0025】
図2に示すように、単に高周波整流回路11とLEDユニット12とでLED照明装置50を構成しているので、回路的には非常に簡素化されている。しかしながら、図2に示す回路では、LEDユニット12における明るさは、蛍光灯4の場合と同じか、あるいは若干明るいものの、消費電力が蛍光灯4の場合とあまり変わらないという結果を得た。
これでは、発光源を発光ダイオードを用いていることで、発光源自体の長寿命化は可能であるものの、消費電力が蛍光灯4の場合と変わらないので、省エネルギー化に反することになる。また、高周波整流回路11にて単に全波整流しているだけなので、脈流の谷により発光ダイオードが点滅するという問題も生じる。
【0026】
そこで、図3に示すように、高周波整流回路11の出力側に平滑コンデンサC20を接続することで、LEDユニット12に印加する電圧を直流に近くすることが考えられる。この場合、発光ダイオードの点滅を防止すべく、LEDユニット12に印加する電圧を直流近くになるようにするには、平滑コンデンサC20の容量を大きくする必要がある。この平滑コンデンサC20の容量を大きくすることで発光ダイオードを連続点灯させることができる。
【0027】
しかしながら、容量の大きな平滑コンデンサC20を使用すると、点灯回路が大型化、大重量化し、また、コストも高くなるという問題がある。さらには、インバータ回路9からの高周波により平滑回路の平滑コンデンサC20に流入するリップル電流が多くなって平滑コンデンサC20の寿命を短くし、その結果、照明装置としての寿命が短くなるという問題が生じる。
【0028】
そこで、この問題を解決するようにしたのが、上記特許文献1の回路構成であり、この特許文献1に記載されているLED照明装置50の回路を図4に示す。すなわち、高周波整流回路11の出力端にインダクタンス素子L20を介して平滑回路を構成する平滑コンデンサC20を接続するようにしたものである。
これにより、この特許文献1では、インダクタンス素子L20の作用により平滑コンデンサC20へのリップル電流の流入を抑制することで、平滑コンデンサC20の容量を小さくして、平滑コンデンサC20の長寿命化を図るようにしている。
【0029】
このように、蛍光灯4の代わりに発光ダイオードにて点灯させる場合に、整流平滑回路と多数の発光ダイオードからなるLEDユニット12を単に用いるだけでは、様々な問題が生じるものであり、色々と工夫をする必要がある。
そこで、本発明者たちは、LEDユニット12の明るさを蛍光灯4の場合とほぼ同じとすると共に、消費電力を大幅に抑制すべく、また、特許文献1の回路構成とは異なる回路構成となるように種々実験を行なった。
【0030】
そのLED照明装置10の回路構成を図5に示す。本発明では、LED照明装置10内に流れる電流を抑制する、つまり、LED照明装置10及びインバータ回路9を含めた全体の消費電力を抑制する消費電力抑制素子として、高周波整流回路11の入力側に第1のインダクタンス素子L1を並列に接続し、また、高周波整流回路11の出力端とLEDユニット12の陽極側との間に第2のインダクタンス素子L2を直列に接続したものである。なお、第2のインダクタンス素子L2をLEDユニット12の陰極側に設けるようにしても良い。
【0031】
そして、インバータ回路9からの高周波電圧がLED照明装置10に電源として供給されると、高周波整流回路11にて高周波が全波整流され、LEDユニット12に流れる。LEDユニット12では、各発光ダイオードが駆動されて発光(点灯)する。発光源として発光ダイオードを用いているので、蛍光灯4と比べて大幅に消費電力を小さくすることができる。
また、LED照明装置10側では、インバータ回路9の一方のランプ入力端子5a、5bを短絡すると共に、他方のランプ入力端子5c、5dも短絡しているので、管状のLED照明装置10の取付方向を気にせずに取り付けることができ、LED照明装置10の点灯を確実にしている。すなわち、LED照明装置10の左右を逆向きに取り付けても点灯させることができる。
【0032】
ここで、インバータ回路9からの高周波が印加されるX端子とY端子間に第1のインダクタンス素子L1を設けているので、この第1のインダクタンス素子L1によりX端子とY端子間の電圧が抑制されると共に、高周波整流回路11側に流れる電流を抑制し、また、第2のインダクタンス素子L2によりLEDユニット12に流れる電流を抑制している。
すなわち、LEDユニット12への供給電力を抑制し、LEDユニット12の発熱を抑えることができ、結果としてインバータ回路9及びLED照明装置10を含めた全体の消費電力を抑制でき、省エネルギー化を一層図ることができる。また、インバータ回路9の発振が停止するということもなく、インバータ回路9を正常に動作させることができる。
【0033】
図6はインバータ回路9とLED照明装置10を合わせた全体の回路を示し、この図6中のA〜Iは電力、電圧、電流の測定箇所を示し、図7は具体的な測定値を示している。測定項目としては、図6のA点で消費電力(W)を、B点で入力電流(mA)を、C点でLEDユニット12内の1チップ当たりのLED電流(mA/チップ)を、D点でランプ入力電圧(V)を、E点でランプ入力電流(mA)を、F点でインバータ回路9の発振周波数(kHz)を測定している。
また、G点で皮相電力(VA)を、H点で有効電力(W)を、I点で力率(pF)を測定している。また、インバータ回路9内のチョークコイルL10とスイッチング素子Q1の表面温度をそれぞれ測定している。「照度(lx)」の「H200」は、LEDユニット12と照度計の距離を表しており、その距離は200mmである。
【0034】
図7(a)はランプ長が約900mmで、T6管と呼ばれている蛍光灯4の場合であり、(b)は第1のインダクタンス素子L1と第2のインダクタンス素子L2を設け(図6の構成)、第1のインダクタンス素子L1の値を1500μHとし、第2のインダクタンス素子L2の値を330μHとした場合である。
また、図7(c)は第1のインダクタンス素子L1の値を1500μHとし、第2のインダクタンス素子L2を無しとした場合であり、(d)は逆に第1のインダクタンス素子L1を無しとし、第2のインダクタンス素子L2の値を330μHとした場合である。
【0035】
また、(e)は、第1のインダクタンス素子L1の値を2200μHとし、第2のインダクタンス素子L2の値を330μHとし、(f)は第1のインダクタンス素子L1の値を680μHとし、第2のインダクタンス素子L2の値を330μHとし、(g)は第1のインダクタンス素子L1の値を1500μHとし、第2のインダクタンス素子L2の値を100μHとし、(h)は第1のインダクタンス素子L1の値を1500μHとし、第2のインダクタンス素子L2の値を680μHとした場合である。
ここで、LEDユニット12の発光ダイオードチップの構成として、1つの発光ダイオードチップが3個のチップで構成されていて、40個の発光ダイオードチップを直列に接続した構成としている。
【0036】
図7(a)に示すように、蛍光灯4の場合、消費電力が21.0Wで、照度は3210ルックスであり、第1のインダクタンス素子L1と第2のインダクタンス素子L2を設けた(b)の場合では、消費電力は13.6Wで、照度は3000ルックスであった。この(b)の条件で、照度は蛍光灯4の場合と比べて若干低下するものの、あまり変わらず、実使用には十分耐え得るものである。また、消費電力は、21.0ワットから13.6ワットに大きく低下している。
これにより、蛍光灯4の代わりにLED照明装置10を用いた場合、照度を維持しつつ、消費電力を大きく低下させているので、省エネルギー化を図ることができる。
【0037】
図7の(c)(d)に示すように、第1のインダクタンス素子L1または第2のインダクタンス素子L2のいずれかを無くした場合、照度が蛍光灯4の場合よりも高くなるが、消費電力が蛍光灯4の場合と近くなったり、あるいはそれ以上になるため、省エネルギー化に反することになる。
また、図7の(e)〜(h)に示すように、第1のインダクタンス素子L1と第2のインダクタンス素子L2を共に設けても、その値により各測定項目の測定値が変動し、照度が良くても消費電力が悪かったり、逆に消費電力が良くても、照度が足りないという実験結果を得た。
【0038】
以上のように、本実施形態では、ランプ長が約900mmでT6管と呼ばれている蛍光灯4の代わりにLED照明装置10を用いる場合では、インバータ回路9の出力電圧(図7D点のランプ入力電圧)が約120V、発振周波数が約85kHzで、第1のインダクタンス素子L1が約1500μH、第2のインダクタンス素子L2が約330μHとすることで、蛍光灯4の場合とやや同じ照度を維持しつつ、消費電力を大きく抑制することができ、上記の各値において、好適例である。
【0039】
このように本実施形態では、LEDユニット12の照度が蛍光灯4を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第1のインダクタンス素子L1を、整流回路11の入力側に並列に接続し、さらにLEDユニット12の照度が蛍光灯4を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第2のインダクタンス素子L2を、整流回路11の出力側と前記LEDユニット12の間に直列に接続していることで、蛍光灯4の場合の照度をほぼ維持しつつインバータ回路9とLED照明装置10を含めた回路全体の消費電力を抑制することができる。
【0040】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施形態について説明する。発明者達は、消費電力をさらに低くするため試行錯誤して様々な実験を行ない、LEDユニット12に並列に消費電力抑制用素子としてコンデンサを接続することで、消費電力を抑制できることを突き止めた。すなわち、図8に示すように、LEDユニット12に並列にコンデンサC1(1.5μF)を接続したものであり、図7の場合と同じ条件で同様に測定した。各測定箇所は図9に示すように、図6の場合と同様であり、その測定結果を図10に示す。
【0041】
図10の(a)はランプ長が約900mmでT6管と呼ばれている蛍光灯4の場合であり、(b)〜(h)における第1のインダクタンス素子L1と第2のインダクタンス素子L2の有無や、第1のインダクタンス素子L1及び第2のインダクタンス素子L2の値は図7の場合と同様である。
上記コンデンサC1を設けた場合では、その時の消費電力は、蛍光灯4の場合の21.0ワットに対して、11.5ワットであった。しかも照度が蛍光灯4の場合の3210ルックスに比べて3170ルックスであり、蛍光灯4の場合とほぼ同じ照度を得ることができた。このように、照度は蛍光灯4の場合とほぼ同じであり、消費電力はほぼ半分になり、省エネルギー化を大幅に向上させることができる。
【0042】
コンデンサC1を設けた場合でも、第1のインダクタンス素子L1あるいは第2のインダクタンス素子L2のいずれかが無い場合には、照度は高くなるが、消費電力が蛍光灯4の場合とほぼ同じであり、省エネルギー化に反する。
また、第1のインダクタンス素子L1と第2のインダクタンス素子L2の値を変えた場合では、図7の場合と同様にその値により各測定項目の測定値が変動し、照度が良くても消費電力が悪かったり、逆に消費電力が良くても、照度が足りないという実験結果を得た。
【0043】
ところで、コンデンサC1を設けていない図6の回路構成において、図7(b)−CのLED電流が37.5mAに対して、コンデンサC1を設けた図9の回路構成では、図10(b)−Cに示すように25.8mAであった。これは、コンデンサC1を設けた場合、LEDユニット12内の発光ダイオードチップに流れる電流を小さくすることができることであり、これは、発光ダイオードチップの定格電流を小さくしたものを使うことができるということである。
【0044】
また、蛍光灯4を使用した場合のインバータ回路9のチョークコイルL10とスイッチング素子Q1の表面温度は、それぞれ57.2℃、50.4℃(図7及び図10参照)であったが、コンデンサC1を設けない図6の回路構成の場合は、42.3℃、59.0℃であった。つまり、蛍光灯4の場合と比べてチョークコイルL10の温度は低下したものの、スイッチング素子Q1の表面温度は50.4℃から59.0℃へと8.6℃上昇している。
【0045】
これに対して、コンデンサC1を設けた場合では、インバータ回路9のチョークコイルL10の温度は40.8℃、スイッチング素子Q1の温度は47.8℃と、蛍光灯4の場合よりもそれぞれ低下している。
すなわち、蛍光灯4の代わりに本発明のLED照明装置10を使用しても、照明器具内のインバータ回路9のチョークコイルL10及びスイッチング素子Q1の表面温度は蛍光灯4の場合と比べてそれぞれ低下しており、安全に使用することができる。
【0046】
以上のように、本実施形態では、ランプ長が約900mmでT6管と呼ばれている蛍光灯4の代わりにLED照明装置10を用いる場合では、インバータ回路9の出力電圧(図7D点のランプ入力電圧)が約120V、発振周波数が約85kHzで、第1のインダクタンス素子L1が約1500μH、第2のインダクタンス素子L2が約330μH、コンデンサC1が1.5μFとすることで、蛍光灯4の場合とほぼ同じ照度を維持しつつ、消費電力を大きく約半分に抑制することができ、上記の各値において、好適例である。
【0047】
特に、各素子の値を上記のようにすることで、インバータ回路9のチョークコイルL11やスイッチング素子Q1の表面温度を蛍光灯4を点灯させている場合と比べて下げることができ、安全性を一層向上させることができる。
【0048】
このように本実施形態では、LEDユニット12の照度が蛍光灯4を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第1のインダクタンス素子L1を、整流回路11の入力側に並列に接続し、LEDユニット12の照度が蛍光灯4を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第2のインダクタンス素子L2を、整流回路11の出力側とLEDユニット12の間に直列に接続し、LEDユニット12の照度が蛍光灯4を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせたコンデンサC1を、LEDユニット12に並列に接続していることで、蛍光灯4の場合の照度をほぼ維持しつつインバータ回路9とLED照明装置10を含めた回路全体の消費電力を約半分に抑制することができる。
【0049】
ここで、図7の測定値から以下のことが考えられる。なお、第1、第2の実施形態におけるインバータ回路9の定格として、例えば、入力電流が0.24A、入力電力が23W、ランプ電力が19Wであり、該インバータ回路9にて点灯させている蛍光灯4のランプ長は、794mmである。
【0050】
第1のインダクタンス素子L1と第2のインダクタンス素子L2とを図6に示すように設けることで、LED照明装置10の力率が下がることになる。図7より力率が高いほど、LED照明装置10の照度は蛍光灯4の場合よりも高くなる(図7(c)〜(e)参照)。それに対応して「C」に示すようにLED電流も高くなっている。しかし、消費電力は蛍光灯4の場合よりも高い場合や、または少し低くなるだけであり、省エネルギー化に反する。
【0051】
また、図7(c)(d)に示すように、第1のインダクタンス素子L1または第2のインダクタンス素子L2のいずれかが無い場合には、両方がある場合よりも力率が高くなり、照度が蛍光灯4の場合よりも高いものの、LED電流や消費電力が増加する。
そして、力率が高いほど、上述したように照度が蛍光灯4の場合よりも高くなるが、LED電流も大きくなり、発光ダイオードチップの定格電流が大きいものを使用する必要があり、コストアップになってしまう。また、図7(f)に示すように、力率が低い場合は、消費電力も大きく抑制されるが、照度がかなり低く、実使用に耐えない。
【0052】
図7の測定結果から、力率の値が、(b)(h)に示すように、ある値付近の場合に照度が蛍光灯4の場合に近くなると共に、消費電力も蛍光灯4の場合よりもかなり抑制された値となっている。
これにより、力率が所定の値付近となるように第1のインダクタンス素子L1及び第2のインダクタンス素子L2の値を設定することで、照度を蛍光灯4の場合と同じくらいに維持しつつ、消費電力を抑制させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
【0053】
このように、照度を蛍光灯4の場合と同じくらいに維持しつつ、消費電力を抑制させるのに、測定結果から力率をある値付近に設定すれば良いので、第1の消費電力抑制用素子L1及び第2の消費電力抑制用素子L2として第1のインダクタンス素子L1や第2のインダクタンス素子L2を用いているが、コンデンサまたは抵抗、あるいはインダクタンス素子、コンデンサ、抵抗を組み合わせるようにしても良い。
【0054】
また、第2の実施形態では、図8及び図9に示すように、第1の実施形態の回路構成において、LEDユニット12にコンデンサC1を並列に接続した場合であり、図10の測定結果から第1の実施形態と同様に考えられる。
図10に示すように、コンデンサC1を付加することで、LEDユニット12の照度を蛍光灯4の場合と同じくらいに維持した場合で消費電力が小さい場合では、(b)に示すように図7の場合と比べて力率がさらに低い場合となっている。
【0055】
特に、コンデンサC1によりLEDユニット12にかかる電圧を平滑していることで、パルス点灯から直流点灯になり、少ないLED電流にて照度を図6の場合よりも高くし、しかも消費電力をさらに抑制している。
図10(c)〜(e)に示すように、力率が高い場合はLEDユニット12の照度が蛍光灯4の場合よりも高いものの、LED電流が増加し、消費電力も蛍光灯4の場合と同様か、あまり抑制されていない。
【0056】
逆に図10(f)に示すように、力率が低いと消費電力は小さいものの、照度が蛍光灯4の場合と比べて約半分となり、実使用上困難である。
したがって、力率がある値付近において、照度を蛍光灯4の場合と同じくらいに維持しつつ消費電力を抑制させることができ((b)(h)参照)、コンデンサC1を設けた場合も、第1の実施形態と同様に、ある力率の値付近となるように、コンデンサC1、第1のインダクタンス素子L1及び第2のインダクタンス素子L2の値を設定することで、照度を蛍光灯4の場合と同じくらいに維持しつつ消費電力を抑制させることができる。特に、コンデンサC1を設けた場合は、消費電力を約半分にすることができる。
【0057】
このように、照度を蛍光灯4の場合と同じくらいに維持しつつ、消費電力を抑制させるのに、測定結果から力率をある値付近に設定すれば良いので、第1の消費電力抑制用素子L1及び第2の消費電力抑制用素子L2として第1のインダクタンス素子L1や第2のインダクタンス素子L2を用いているが、コンデンサまたは抵抗、あるいはインダクタンス素子、コンデンサ、抵抗を組み合わせるようにしても良い。また、第3の消費電力抑制用素子C1としてコンデンサC1を用いているが、インダクタンス素子または抵抗を用いても良い。
【0058】
すなわち、第1の消費電力抑制用素子L1、第2の消費電力抑制用素子L2及び第3の消費電力抑制用素子C1として、力率を変えることができる部材であれば、インダクタンス素子、コンデンサ、抵抗のいずれかでも良く、もちろん、これらの部材を任意に組み合わせて用いるようにしても良い。
【0059】
なお、上記第1、第2の実施形態において、インバータ回路9及びLED照明装置10を含めた全体の消費電力を抑制するのに、消費電力抑制用の素子として、インダクタンス素子(L1、L2)やコンデンサ(C1)を用いていることで、低コストの素子にて消費電力を抑制することができる。そのため、LED電源回路のコストの上昇を抑えることができる。
【0060】
上記第1、第2の実施形態において、既存のインバータ回路9にて蛍光灯4を駆動点灯させている照明装置(照明器具)において、上記インバータ回路9は、例えば発振周波数が約85kHz、入力電力を23Wとし、ランプ電力が19W、ランプ長が794mmとした蛍光灯4を駆動点灯している。
【0061】
そして、蛍光灯4の代わりにLEDユニット12を点灯させる場合であって、蛍光灯4のランプ電力やランプ長が上記とは異なる場合や、発振周波数や入力電力などの定格(仕様)が異なるインバータ回路9を用いてLEDユニット12を点灯させる場合、上記の考え方から、照度を該蛍光灯4の照度と同じくらいに維持しつつ、最も抑制される消費電力となる力率となるように、第1のインダクタンス素子L1及び第2のインダクタンス素子L2(第1の実施形態)、または第1のインダクタンス素子L1、第2のインダクタンス素子L2及びコンデンサC1(第2の実施形態)の値を設定することで、インバータ回路9やLEDユニット12の定格(仕様)が異なる場合でも、本発明を適用することができるものである。
【符号の説明】
【0062】
5a、5b ランプ入力端子
5c、5d ランプ入力端子
9 インバータ回路
10 LED照明装置
11 高周波整流回路(整流回路)
12 LEDユニット
L1 第1のインダクタンス素子(第1の消費電力抑制用素子)
L2 第2のインダクタンス素子(第2の消費電力抑制用素子)
C1 コンデンサ(第3の消費電力抑制用素子)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛍光灯を高周波にて点灯させるインバータ回路(9)からの高周波電圧を電源として発光ダイオードを点灯させるLED電源回路であって、
前記蛍光灯の口金ピンが接続される一方の一対のランプ入力端子(5a)(5b)間を短絡した短絡部をX端子とし、他方の一対のランプ入力端子(5c)(5d)間を短絡した短絡部をY端子とし、
前記インバータ回路(9)からの高周波電圧を整流する整流回路(11)の入力側が前記X端子とY端子に接続され、
前記整流回路(11)の出力側に複数の発光ダイオードからなるLEDユニット(12)が接続され、
前記LEDユニット(12)の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第1の消費電力抑制用素子(L1)を、前記整流回路(11)の入力側に並列に接続し、
前記LEDユニット(12)の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第2の消費電力抑制用素子(L2)を、前記整流回路(11)の出力側と前記LEDユニット(12)の間に直列に接続していることを特徴とするLED電源回路。
【請求項2】
前記第1の消費電力抑制用素子(L1)は、第1のインダクタンス素子(L1)とし、前記第2の消費電力抑制用素子(L2)は、第2のインダクタンス素子(L2)としていることを特徴とする請求項1に記載のLED電源回路。
【請求項3】
蛍光灯を高周波にて点灯させるインバータ回路(9)からの高周波電圧を電源として発光ダイオードを点灯させるLED電源回路であって、
前記蛍光灯の口金ピンが接続される一方の一対のランプ入力端子(5a)(5b)間を短絡した短絡部をX端子とし、他方の一対のランプ入力端子(5c)(5d)間を短絡した短絡部をY端子とし、
前記インバータ回路(9)からの高周波電圧を整流する整流回路(11)の入力側が前記X端子とY端子に接続され、
前記整流回路(11)の出力側に複数の発光ダイオードからなるLEDユニット(12)が接続され、
前記LEDユニット(12)の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第1の消費電力抑制用素子(L1)を、前記整流回路(11)の入力側に並列に接続し、
前記LEDユニット(12)の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第2の消費電力抑制用素子(L2)を、前記整流回路(11)の出力側と前記LEDユニット(12)の間に直列に接続し、
前記LEDユニット(12)の照度が前記蛍光灯を点灯させた場合と同じくらいの照度を維持しつつ回路全体の消費電力が少なくなるような値を持たせた第3の消費電力抑制用素子(C1)を、前記LEDユニット(12)に並列に接続していることを特徴とするLED電源回路。
【請求項4】
前記第1の消費電力抑制用素子(L1)は、第1のインダクタンス素子(L1)とし、前記第2の消費電力抑制用素子(L2)は、第2のインダクタンス素子(L2)とし、
前記第3の消費電力抑制用素子(C1)は、コンデンサ(C1)としていることを特徴とする請求項3に記載のLED電源回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−33437(P2012−33437A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−173830(P2010−173830)
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【出願人】(591124640)FKK株式会社 (22)
【出願人】(510134248)レイトロン株式会社 (2)
【出願人】(510134259)ルミライテック株式会社 (2)
【Fターム(参考)】