説明

おまる

【課題】 後片づけが容易なおまるを提供することを目的とするものである。
【解決手段】 中桶12の短辺側壁面54の高さ方向における長さを、長さ寸法SHLに設定し、両短辺側壁面54が起立した底面51の起立位置間の長さを、長さ寸法Dに設定する。一方の短辺側壁面54の長さ寸法SHLと、他方の短辺側壁面54の長さ寸法SHLと、底面51の長さ方向の長さ寸法Dとを加算した加算寸法(SHL+SHL+D)と、中桶12にセットされる吸水シーツ81の長辺方向93での長さ寸法SLとにおいて、該長さ寸法SLが前記加算寸法(SHL+SHL+D)の0.6倍以上1.3倍以下となるように、長さ寸法SLと加算寸法(SHL+SHL+D)との比率を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便器を構成するおまるに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、幼児にトイレを仕付ける際には、おまるが使用されている。
【0003】
該おまるは、容器状に形成されており、その底面にシートを敷いて使用するように構成されている。
【0004】
これにより、底面の汚れを防止できるように構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来のおまるにあっては、使用後のシートが取り外し難く、後片づけが面倒であった。
【0006】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、後片づけが容易なおまるを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明の請求項1のおまるにあっては、シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、底面と該底面の周縁に起立した壁面とで構成する一方、前記容器部の相対向した壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの幅方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の0.6倍以上となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定した。
【0008】
すなわち、前記容器部にセットされるシートのシート寸法は、前記容器部の相対向した壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両壁面が起立した底面の起立位置間での長さ寸法を加算した加算寸法の0.6倍以上となるように、前記シート寸法と前記加算寸法との比率が設定されている。
【0009】
なお、本明細書において、相対向する壁面とは、平面のみならず、湾曲した面や中途部が屈曲した面も含まれるものとする。
【0010】
このため、このシートを前記容器部の底面に敷いた際には、当該シートの周縁部は、相対向する壁面に沿って立ち上がる。このとき、前記シートは、前記底面と前記壁面との角部より浮き上がる。このため、この浮き上がりを考慮すると、当該シートの端部を、前記壁面より上方へ延出させることができる。
【0011】
また、請求項2のおまるにおいては、前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定した。
【0012】
これにより、容器部の壁面に沿って立ち上がるとともに、当該壁面の上縁より延出したシート端部の延出量は制限される。
【0013】
さらに、請求項3のおまるでは、シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、底面と該底面の周縁に起立した壁面とで構成する一方、前記容器部の相対向した壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの幅方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定した。
【0014】
これにより、容器部の壁面に沿って立ち上がるとともに、当該壁面の上縁より延出したシート端部の延出量は制限される。
【0015】
また、請求項4のおまるにあっては、シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、一方向に長い長形状の底面と、前記底面の短手方向に延在する短辺より起立した短辺側壁面と、前記底面の長手方向に延在する長辺より起立した長辺側壁面とで構成する一方、前記容器部の相対向した短辺側壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の短辺側壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両短辺側壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する短辺側壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの長さ方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の0.6倍以上となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定した。
【0016】
すなわち、前記容器部にセットされるシートのシート寸法は、前記容器部の相対向した短辺側壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の短辺側壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両短辺側壁面が起立した底面の起立位置間での長さ寸法を加算した加算寸法の0.6倍以上となるように、前記シート寸法と前記加算寸法との比率が設定されている。
【0017】
このため、このシートを前記容器部の底面に敷いた際には、当該シートの周縁部は、相対向する短辺側壁面に沿って立ち上がる。このとき、前記シートは、前記底面と前記短辺側壁面との角部より浮き上がる。このため、この浮き上がりを考慮すると、当該シートの端部を、前記短辺側壁面より上方へ延出させることができる。
【0018】
さらに、請求項5のおまるにおいては、前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定した。
【0019】
これにより、容器部の短辺側壁面に沿って立ち上がるとともに、当該短辺側壁面の上縁より延出したシート端部の延出量は制限される。
【0020】
加えて、請求項6のおまるでは、シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、一方向に長い長形状の底面と、前記底面の短手方向に延在する短辺より起立した短辺側壁面と、前記底面の長手方向に延在する長辺より起立した長辺側壁面とで構成する一方、前記容器部の相対向した短辺側壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の短辺側壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両短辺側壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する短辺側壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの長さ方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定した。
【0021】
これにより、容器部の短辺側壁面に沿って立ち上がるとともに、当該短辺側壁面の上縁より延出したシート端部の延出量は制限される。
【0022】
また、請求項7のおまるにあっては、シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、一方向に長い長形状の底面と、前記底面の短手方向に延在する短辺より起立した短辺側壁面と、前記底面の長手方向に延在する長辺より起立した長辺側壁面とで構成する一方、前記容器部の相対向した長辺側壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の長辺側壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両長辺側壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する長辺側壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの幅方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の0.6倍以上となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定した。
【0023】
すなわち、前記容器部にセットされるシートのシート寸法は、前記容器部の相対向した長辺側壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の長辺側壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両長辺側壁面が起立した底面の起立位置間での長さ寸法を加算した加算寸法の0.6倍以上となるように、前記シート寸法と前記加算寸法との比率が設定されている。
【0024】
このため、このシートを前記容器部の底面に敷いた際には、当該シートの周縁部は、相対向する長辺側壁面に沿って立ち上がる。このとき、前記シートは、前記底面と前記長辺側壁面との角部より浮き上がる。このため、この浮き上がりを考慮すると、当該シートの端部を、前記長辺側壁面より上方へ延出させることができる。
【0025】
さらに、請求項8のおまるにおいては、前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定した。
【0026】
これにより、容器部の長辺側壁面に沿って立ち上がるとともに、当該長辺側壁面の上縁より延出したシート端部の延出量は制限される。
【0027】
加えて、請求項9のおまるでは、シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、一方向に長い長形状の底面と、前記底面の短手方向に延在する短辺より起立した短辺側壁面と、前記底面の長手方向に延在する長辺より起立した長辺側壁面とで構成する一方、前記容器部の相対向した長辺側壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の長辺側壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両長辺側壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する長辺側壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの幅方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定した。
【0028】
これにより、容器部の長辺側壁面に沿って立ち上がるとともに、当該長辺側壁面の上縁より延出したシート端部の延出量は制限される。
【0029】
また、請求項10のおまるにあっては、排泄物が収容される容器部を底面と該底面の周縁に起立した壁面とで構成し、前記容器部の前記底面にシートを敷いた状態で該シートの周縁部が前記壁面に沿って立ち上がるように、前記シートの大きさを前記底面より大きく設定した。
【0030】
すなわち、前記容器部にセットされるシートのシート寸法は、前記容器部の底面に敷いた状態で該シートの周縁部が壁面に沿って立ち上がるような大きさに設定されている。
【0031】
このため、このシートを前記容器部の底面に敷いた状態では、当該シートの周縁部を壁面に沿って立ち上げることができる。
【0032】
なお、本明細書において、シートの周縁部が立ち上がる壁面としては、長手方向の壁面であっても短手方向の壁面であっても良い。さらに、前記シートの周縁部が、長手方向の壁面及び短手方向の壁面の両壁面に沿って立ち上がるように構成しても良い。
【0033】
また、請求項11のおまるにあっては、排泄物が収容される容器部を底面と該底面の周縁に起立した壁面とで構成し、前記容器部の前記底面にシートを敷いた状態で該シートの両端部が相対向する壁面に沿って立ち上がるとともに、前記両端部が前記壁面より上方へ延出する寸法に前記シートを設定した。
【0034】
すなわち、シートを容器部の底面に敷いた際には、当該シートの周縁部は、相対向する壁面に沿って立ち上がるとともに、その端部は、前記壁面より上方へ延出する。
【0035】
さらに、請求項12のおまるにおいては、前記シートを、吸水性を有する吸水部と、該吸水部の外周部に設けられた非吸水性の非吸水部とで構成する一方、前記シートを前記容器部にセットした状態で前記壁面より上方へ延出する前記シートの延出部分が前記非吸水部で構成されるように当該非吸水部の寸法を設定した。
【0036】
すなわち、シートを容器部にセットした状態において、前記壁面より上方へ延出する前記シートの延出部分は、非吸水性の非吸水部で構成される。このため、当該シートを取り外す際には、この非吸水部が摘まれる。
【0037】
加えて、請求項13のおまるでは、前記シートの裏面を不透液性バックシートで構成した。
【0038】
すなわち、容器体にセットされるシートは、その裏面が不透液性バックシートで構成されている。このため、前記シートを前記容器部から取り外す際には、当該シートが破れるといった不具合が解消される。
【発明の効果】
【0039】
以上説明したように、本発明の請求項1のおまるにあっては、容器部に底面に敷かれたシートの周縁部を、壁面に沿って立ち上げることができる。
【0040】
このため、使用後のシートを取り外す際には、前記壁面に沿って立ち上がった前記シートの縁部を摘むことによって、当該シートを容易に取り外すことができる。これにより、シートの後片づけが容易となる。
【0041】
このとき、前記シートの周縁部は、前記底面と前記壁面との角部より浮き上がる。これにより、この浮き上がりを考慮すると、当該シートの端部を、前記壁面より上方へ延出させることができる。
【0042】
このため、前記壁面より上方に延出した前記シートの延出部分を摘むことができ、シートの取り外し性をさらに高めることができる。
【0043】
また、請求項2のおまるにおいては、容器部の壁面に沿って立ち上がるとともに、当該壁面の上縁より延出したシート端部の延出量を制限することができる。
【0044】
このため、シートの端部を壁面に沿って大きく折り返さなければならない場合と比較して、利便性が向上するとともに、この折り返し部分を伝わってきた尿が、容器部の外側に染み出るといった不具合を防止することができる。
【0045】
また、請求項3のおまるにあっても、容器部の壁面に沿って立ち上がるとともに、当該壁面の上縁より延出したシート端部の延出量を制限することができる。
【0046】
このため、シートの端部を壁面に沿って大きく折り返さなければならない場合と比較して、利便性が向上するとともに、この折り返し部分を伝わってきた尿が、容器部の外側に染み出るといった不具合を防止することができる。
【0047】
また、請求項4のおまるにあっては、容器部に底面に敷かれたシートの周縁部を、短辺側壁面に沿って立ち上げることができる。
【0048】
このため、使用後のシートを取り外す際には、前記短辺側壁面に沿って立ち上がった前記シートの縁部を摘むことによって、当該シートを容易に取り外すことができる。これにより、シートの後片づけが容易となる。
【0049】
このとき、前記シートの周縁部は、前記底面と前記短辺側壁面との角部より浮き上がる。これにより、この浮き上がりを考慮すると、当該シートの端部を、前記短辺側壁面より上方へ延出させることができる。
【0050】
このため、前記短辺側壁面より上方に延出した前記シートの延出部分を摘むことができ、シートの取り外し性をさらに高めることができる。
【0051】
さらに、請求項5のおまるにおいては、シートの端部を短辺側壁面に沿って大きく折り返さなければならない場合と比較して、利便性が向上するとともに、この折り返し部分を伝わってきた尿が、容器部の外側に染み出るといった不具合を防止することができる。
【0052】
加えて、請求項6のおまるにあっても、容器部の短辺側壁面に沿って立ち上がるとともに、当該短辺側壁面の上縁より延出したシート端部の延出量を制限することができる。
【0053】
このため、シートの端部を短辺側壁面に沿って大きく折り返さなければならない場合と比較して、利便性が向上するとともに、この折り返し部分を伝わってきた尿が、容器部の外側に染み出るといった不具合を防止することができる。
【0054】
また、請求項7のおまるにあっては、容器部に底面に敷かれたシートの周縁部を、長辺側壁面に沿って立ち上げることができる。
【0055】
このため、使用後のシートを取り外す際には、前記長辺側壁面に沿って立ち上がった前記シートの縁部を摘むことによって、当該シートを容易に取り外すことができる。これにより、シートの後片づけが容易となる。
【0056】
このとき、前記シートの周縁部は、前記底面と前記長辺側壁面との角部より浮き上がる。これにより、この浮き上がりを考慮すると、当該シートの端部を、前記長辺側壁面より上方へ延出させることができる。
【0057】
このため、前記長辺側壁面より上方に延出した前記シートの延出部分を摘むことができ、シートの取り外し性をさらに高めることができる。
【0058】
さらに、請求項8のおまるにおいては、シートの端部を長辺側壁面に沿って大きく折り返さなければならない場合と比較して、利便性が向上するとともに、この折り返し部分を伝わってきた尿が、容器部の外側に染み出るといった不具合を防止することができる。
【0059】
加えて、請求項9のおまるにあっても、容器部の長辺側壁面に沿って立ち上がるとともに、当該長辺側壁面の上縁より延出したシート端部の延出量を制限することができる。
【0060】
このため、シートの端部を長辺側壁面に沿って大きく折り返さなければならない場合と比較して、利便性が向上するとともに、この折り返し部分を伝わってきた尿が、容器部の外側に染み出るといった不具合を防止することができる。
【0061】
また、請求項10のおまるにあっては、シートを容器部の底面に敷いた状態において、当該シートの周縁部を壁面に沿って立ち上げることができる。
【0062】
このため、使用後のシートを取り外す際には、前記壁面に沿って立ち上がった前記シートの縁部を摘むことによって、当該シートを容易に取り外すことができる。これにより、シートの後片づけが容易となる。
【0063】
また、請求項11のおまるにおいても、シートを容器部にセットした状態において、当該シートの端部を、前記容器部の壁面より上方へ延出させることができる。
【0064】
このため、使用後のシートを取り外す際には、前記壁面より上方に延出した前記シートの延出部分を摘むことによって、当該シートを容易に取り外すことができる。これにより、シートの後片づけが容易となる。
【0065】
さらに、請求項12のおまるでは、シートを容器部にセットした状態において、前記容器部の壁面より上方に延出する前記シートの延出部分を、非吸水性の非吸水部で構成することができる。このため、当該シートを取り外す際には、この非吸水部を摘むことができる。
【0066】
したがって、尿などを吸収した吸水部を摘まなければならない場合と比較して、手の汚れを防止することができ、衛生的である。
【0067】
加えて、請求項13のおまるにあっては、容器部にセットされるシートは、その裏面が不透液性バックシートで構成されている。このため、前記シートを前記容器部から取り外す際に、当該シートが破れるといった不具合を解消することができる。
【0068】
また、尿などによってシートが容器部の底面に張り付く恐れのある場合と比較して、シートの取り外し性を向上することができ、後片づけを容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0069】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるおまる1を示す図であり、該おまる1は、持ち運び可能な便器を構成するものであって大人用や子供用が挙げられる。
【0070】
なお、本実施の形態において、相対向する壁面とは平面のみならず、湾曲した面や中途部が屈曲した面も含まれるものとする。
【0071】
このおまる1は、幼児用であって、幼児にトイレを仕付ける際に使用される。前記おまる1は、図2にも示すように、外周部を構成する縦長のおまる本体11と、該おまる本体11に収容される容器部としての中桶12と、前記おまる本体11の上縁部13に載置された状態で支持される便座部14と、該便座部14に形成された開口部15を閉鎖する蓋体16とによって構成されている。
【0072】
前記おまる本体11の中央部には縦長の収容凹部21が形成されており、該収容凹部21内に前記中桶12を収容できるように構成されている。前記収容凹部21を包囲する前記おまる本体11の前記上縁部13には、位置決め部22,・・・が四カ所に設けられており、前記便座部14下面に形成された図外の被位置決め部と係合することで、前記おまる本体11に対する前記便座部14の固定位置を位置決めできるように構成されている。
【0073】
前記便座部14は、縦方向の長さ寸法が横幅寸法より長く設定され、前記おまる本体11に適合した縦長形状に形成されている。この便座部14の長さ方向前端部には、ハンドル部31が立設されており、使用時には、このハンドル部31が前方に配置した状態で、当該便座部14を幅方向に跨いで使用できるように構成されている。
【0074】
また、この便座部14には、リング状に形成されており、中央部には、縦長の前記開口部15が開設されている。前記便座部14の内周縁からは、下方の向けて延出する延出部41が一体形成されており、前記開口部15の開口縁は、この延出部41によって形成されている。
【0075】
前記中桶12は、図3にも示すように、矩形容器状に形成されており、排泄物を収容できるように構成されている。この中桶12の底面51は、相対向する短辺52,52と相対向する長辺53とを有した長方形状に形成されており、両長辺53は、中央部が外側に突出した湾曲形状に形成されている。前記各短辺52,52には、上方へ向けて延出する短辺側壁面54,54が立設されており、前記各長辺53には、上方へ向けて延出する長辺側壁面55,55が立設されている。
【0076】
なお、この中桶12は、長形状でなくても良い。
【0077】
前記長辺側壁面55は、前記長辺53に沿った湾曲面で構成されており、中央部が外側に張り出している。この長辺側壁面55の端部は、前記短辺側壁面54の端縁に連設されており、前記各側壁面54,54,55,55によって当該中桶12の周壁が形成されている。前記各側壁面54,54,55,55の上縁からは、外周方向へ向けて延出するフランジ部61が形成されており、前記短辺側壁面54,54から延出したフランジ部61の部位には、上方に膨出した取っ手部62,62が形成されている。
【0078】
前記長辺側壁面55,55と前記短辺側壁面54,54との交差するコーナー部71,・・・には、外側に張り出した張出部72,・・・が形成されており、該張出部72は、前記長辺側壁面55から斜め側方に延出した長辺側延出片73と、前記短辺側壁面54から斜め側方に延出した短辺側延出片74とによって構成されている。両延延出片73,74は、幅寸法が上方から下方へ向かうに従って短くなる三角形状に形成されており、当該張出部72が形成する開口形状は、その幅寸法Hが当該中桶12の内側から外側へ向かうに従って狭くなる平面視三角形状であって、その開口面積が上方へ向かうに従って大きくなるように構成されている。
【0079】
当該おまる1は、図4及び図5に示すように、使用時に前記中桶12に敷かれるシートとしての吸水シーツ81を備えている。該吸水シーツ81は、図6の(a)に示すように、長方形状に形成されており、図6の(b)に示すように、その裏面は、ポリエチレンでで構成された不透液性バックシート82で構成されている。また、前記吸水シーツ81の表面は、透水性の不織布83で構成されており、該不織布83と前記不透液性バックシート82との間には、高吸収ポリマー84及び綿状パルプ85からなる吸水性を有した吸収体86が収容されている。
【0080】
なお、本実施の形態では、吸水シーツ81に高吸収ポリマー84を用いたが、場合によっては、抗菌高吸収ポリマーを加えても良い。
【0081】
そして、前記不織布83は、その周縁が前記不透液性バックシート82に熱溶着などによって固定されており、当該吸水シーツ81の周縁部には、前記吸収体86を不具備な耳部87が形成されている。
【0082】
これにより、前記吸水シーツ81の中央部には、吸水性を有する吸水部88が前記吸収体86によって形成されており、その外周部には、前記耳部87で構成された非吸水性の非吸水部89が全周に渡って形成されている。
【0083】
この吸水シーツ81は、短辺が長さ寸法SWに設定されており、長辺が長さ寸法SLに設定されている。また、前記吸水部88は、短辺が幅寸法KWに設定されており、長辺が長さ寸法KLに設定されている。そして、外周部に矩形枠状に形成された前記非吸水部89幅は、幅寸法SHに設定されている。
【0084】
この吸水シーツ81を、図4及び図5に示したように、排泄物を収容する前記中桶12の底面51に敷いた状態では、当該吸水シーツ81の周縁部が前記中桶12の前記長辺側壁面55,55及び前記短辺側壁面54,54に沿って立ち上がるように、前記底面51より大きな大きさに形成されており、このセット状態において、前記吸水シーツ81は、前記底面51及び該底面51に起立した前記各側壁面54,54,55,55が構成する内周面91を全周に渡って覆う寸法に設定されている。また、前記吸水シーツ81は、その立ち上がり部分が前記各側壁面54,54,55,55の上端に達するように、その短辺方向92及び長辺方向93の長さが設定されている(図6の(a)参照)。
【0085】
具体的に説明すると、図4に示したように、相対向した前記短辺側壁面54,54の高さ方向における底面51からフランジ部61までの長さは、長さ寸法SHLに設定されており、前記両短辺側壁面54,54の前記長さ寸法SHLは、同寸法に設定されている。また、この両短辺側壁面54,54が起立した前記底面51の起立位置間、つまり該底面51の一端から他端までの長さは、長さ寸法Dに設定されている。
【0086】
そして、一方の短辺側壁面54の長さ寸法SHLと、他方の短辺側壁面54の長さ寸法SHLと、前記底面51の長さ方向の長さ寸法Dとを加算して算出した加算寸法(SHL+SHL+D)と、前記中桶12にセットした際に相対向する両短辺側壁面54,54を結ぶ長さ方向と同方向に延在する前記吸水シーツ81の長辺方向93での長さ寸法SLとにおいて、該長さ寸法SLが、前記加算寸法(SHL+SHL+D)の0.6倍以上1.3倍以下となるように、シート寸法である前記長さ寸法SLと前記加算寸法(SHL+SHL+D)との比率が設定されている。
【0087】
なお、前記長さ寸法SLと前記加算寸法(SHL+SHL+D)との関係については、前記長さ寸法SLが前記加算寸法(SHL+SHL+D)の0.8倍以上であることが好ましく、さらには、前記長さ寸法SLが前記加算寸法(SHL+SHL+D)の0.9倍以上であることがより好ましい。そして、前記長さ寸法SLが前記加算寸法(SHL+SHL+D)の1.0倍以上であればさらに好ましい。
【0088】
また、前記長さ寸法SLと前記加算寸法(SHL+SHL+D)との関係については、前記長さ寸法SLが前記加算寸法(SHL+SHL+D)の1.2倍以下であることが好ましく、さらには、前記長さ寸法SLが前記加算寸法(SHL+SHL+D)の1.1倍以下であることがより好ましい。そして、前記長さ寸法SLが前記加算寸法(SHL+SHL+D)の1.05倍以下であればさらに好ましい。
【0089】
そして、これらの組み合わせとしては、前記長さ寸法SLが前記加算寸法(SHL+SHL+D)の0.8倍以上1.2倍以下であることが好ましく、さらには、前記長さ寸法SLが前記加算寸法(SHL+SHL+D)の0.9倍以上1.1倍以下であることがより好ましい。そして、前記長さ寸法SLが前記加算寸法(SHL+SHL+D)の1.0倍以上1.05倍以下であればさらに好ましい。
【0090】
また、前記加算寸法(SHL+SHL+D)は、前記吸水シーツ81の前記吸水部88における長手方向の長さ寸法KLと同寸法となるように設定されている。ここで、前記吸水部88を前記吸水シーツ81の縁部まで形成した場合、前記吸水シーツ81の前記長さ寸法SLは、前記吸水部88における長手方向の長さ寸法KLと等しくなる。
【0091】
これにより、前記吸水シーツ81を前記中桶12にセットした状態で、前記底面51と前記短辺側壁面54との角部からの前記吸水シーツ81の浮き上がりを考慮に入れると、前記長さ寸法SLが前記加算寸法(SHL+SHL+D)の0.6倍であっても、前記吸水シーツ81の両端部が前記両短辺側壁面54,54より上方へ延出するように構成されており、この延出部分201,201が前記非吸水部89,89で構成されるように当該非吸水部89の幅寸法SHが設定されている。
【0092】
また、図5に示したように、相対向した前記長辺側壁面55,55の高さ方向における底面51からフランジ部61までの長さは、長さ寸法LHLに設定されており、前記両長辺側壁面55,55の前記長さ寸法LHLは、同寸法に設定されている。この両長辺側壁面55,55が起立した前記底面51の起立位置間、つまり側方へ膨出して幅方向へ最も離れた前記底面51の中央部における一端から他端までの幅は、長さ寸法Wに設定されている。
【0093】
そして、一方の長辺側壁面55の長さ寸法LHLと、他方の長辺側壁面55の長さ寸法LHLと、前記底面51の幅方向の長さ寸法Wとを加算して算出した加算寸法(LHL+LHL+W)と、前記中桶12にセットした際に相対向する両長辺側壁面55,55を結ぶ幅方向と同方向に延在する前記吸水シーツ81の短辺方向92での長さ寸法SWとにおいて、該長さ寸法SWが、前記加算寸法(LHL+LHL+W)の0.6倍以上1.3倍以下となるように、シート寸法である前記長さ寸法SWと前記加算寸法(LHL+LHL+W)との比率が設定されている。
【0094】
なお、前記長さ寸法SWと前記加算寸法(LHL+LHL+W)との関係については、前記長さ寸法SWが前記加算寸法(LHL+LHL+W)の0.8倍以上であることが好ましく、さらには、前記長さ寸法SWが前記加算寸法(LHL+LHL+W)の0.9倍以上であることがより好ましい。そして、前記長さ寸法SWが前記加算寸法(LHL+LHL+W)の1.0倍以上であればさらに好ましい。
【0095】
また、前記前記長さ寸法SWと前記加算寸法(LHL+LHL+W)との関係については、前記長さ寸法SWが前記加算寸法(LHL+LHL+W)の1.2倍以下であることが好ましく、さらには、前記長さ寸法SWが前記加算寸法(LHL+LHL+W)の1.1倍以下であることがより好ましい。そして、前記長さ寸法SWが前記加算寸法(LHL+LHL+W)の1.05倍以下であればさらに好ましい。
【0096】
そして、これらの組み合わせとしては、前記長さ寸法SWが前記加算寸法(LHL+LHL+W)の0.8倍以上1.2倍以下であることが好ましく、さらには、前記前記長さ寸法SWが前記加算寸法(LHL+LHL+W)の0.9倍以上1.1倍以下であることがより好ましい。そして、前記長さ寸法SWが前記加算寸法(LHL+LHL+W)の1.0倍以上1.05倍以下であればさらに好ましい。
【0097】
また、前記加算寸法(LHL+LHL+W)は、前記吸水シーツ81の前記吸水部88における短手方向の長さ寸法KWと同寸法となるように設定されている。ここで、前記吸水部88を前記吸水シーツ81の縁部まで形成した場合、前記吸水シーツ81の前記長さ寸法SWは、前記吸水部88における短手方向の長さ寸法SWと等しくなる。
【0098】
これにより、前記吸水シーツ81を前記中桶12にセットした状態で、前記底面51と前記長辺側壁面55との角部からの前記吸水シーツ81の浮き上がりを考慮に入れると、前記長さ寸法SWが前記加算寸法(LHL+LHL+W)の0.6倍であっても、前記吸水シーツ81の両端部が前記両長辺側壁面55,55より上方へ延出するように構成されており、この延出部分202,202が前記非吸水部89,89で構成されるように当該非吸水部89の幅寸法SHが設定されている。
【0099】
そして、前記中桶12の底面51には、図4及び図5に示したように、下方に突出する凸条101がリング状に形成されており、該凸条101が前記おまる本体11の収容凹部21底面102に凹設された段差部103に収容された状態で位置決めされるように構成されている。この位置決め状態において、前記中桶12の前記各側壁面54,54,55,55と前記便座部14に形成された前記延出部41との間には、前記各側壁面54,54,55,55に沿って配置された前記吸水シーツ81の上端部を介在させる介在部104が前記中桶12の周壁の内側に形成されている。
【0100】
以上の構成にかかる本実施の形態において、中桶12にセットされる吸水シーツ81の長辺方向93での長さ寸法SLは、前記中桶12の一方の短辺側壁面54の長さ寸法SHLと、他方の短辺側壁面54の長さ寸法SHLと、底面51の長さ方向の長さ寸法Dとを加算して算出した加算寸法(SHL+SHL+D)の0.6倍以上となるように、前記長さ寸法SLと前記加算寸法(SHL+SHL+D)との比率が設定されている。
【0101】
これにより、この吸水シーツ81を前記中桶12の底面51に敷いた際には、前記底面51と前記短辺側壁面54との角部からの前記吸水シーツ81の浮き上がりを考慮に入れると、当該吸水シーツ81の長手方向の周縁部を、相対向する短辺側壁面54,54に沿って立ち上げることができる。さらには、その端部を、前記短辺側壁面54,54より上方へ延出することができる。
【0102】
また、吸水シーツ81の短辺方向92での長さ寸法SWは、前記中桶12の一方の長辺側壁面55の長さ寸法LHLと、他方の長辺側壁面55の長さ寸法LHLと、前記底面51の幅方向の長さ寸法Wとを加算して算出した加算寸法(LHL+LHL+W)の0.6倍以上となるように、前記長さ寸法SWと前記加算寸法(LHL+LHL+W)との比率が設定されている。
【0103】
これにより、この吸水シーツ81を前記中桶12の底面51に敷いた際には、前記底面51と前記長辺側壁面55との角部からの前記吸水シーツ81の浮き上がりを考慮に入れると、当該吸水シーツ81の短手方向の周縁部を、相対向する長辺側壁面55,55に沿って立ち上げることができる。さらには、その端部を、前記長辺側壁面55,55より上方へ延出することができる。
【0104】
このため、使用後の吸水シーツ81を取り外す際には、前記各壁面54,54,55,55に沿って立ち上がった部分、あるいは前記各壁面54,54,55,55より上方に延出した前記吸水シーツ81の延出部分201,201,202,202を摘むことによって、当該吸水シーツ81を容易に取り外すことができる。これにより、吸水シーツ81の後片づけが容易となる。
【0105】
このとき、前記加算寸法(LHL+LHL+W)は、前記吸水シーツ81の前記吸水部88における短手方向の長さ寸法KWと同寸法となるように設定されている。また、前記加算寸法(SHL+SHL+D)は、前記吸水シーツ81の前記吸水部88における長手方向の長さ寸法KLと同寸法となるように設定されている。
【0106】
このため、前記延出部分201,201,202,202を、非吸水性の非吸水部89,・・・で構成することができる。このため、当該吸水シーツ81を取り外す際には、この非吸水部89,・・・を摘むことができる。
【0107】
したがって、前記吸水シーツ81の縁部まで前記吸水部88で構成された場合のように、尿などを吸収した吸水部88を摘まなければならない場合と比較して、手の汚れを防止することができ、衛生的である。
【0108】
なお、前記吸水シーツ81の前記吸水部88が各壁面54,54,55,55より上方に演出しても、取り外し性の向上は図れる。
【0109】
そして、中桶12にセットされる吸水シーツ81の長辺方向93での長さ寸法SLは、前記中桶12の一方の短辺側壁面54の長さ寸法SHLと、他方の短辺側壁面54の長さ寸法SHLと、底面51の長さ方向の長さ寸法Dとを加算して算出した加算寸法(SHL+SHL+D)の1.3倍以下となるように、前記長さ寸法SLと前記加算寸法(SHL+SHL+D)との比率が設定されている。
【0110】
これにより、前記中桶12の短辺側壁面54に沿って立ち上がるとともに、当該短辺側壁面54の上縁より延出した前記吸水シーツ81端部の延出量を制限することができる。
【0111】
また、吸水シーツ81の短辺方向92での長さ寸法SWは、前記中桶12の一方の長辺側壁面55の長さ寸法LHLと、他方の長辺側壁面55の長さ寸法LHLと、前記底面51の幅方向の長さ寸法Wとを加算して算出した加算寸法(LHL+LHL+W)の1.3倍以下となるように、前記長さ寸法SWと前記加算寸法(LHL+LHL+W)との比率が設定されている。
【0112】
これにより、前記中桶12の長辺側壁面55に沿って立ち上がるとともに、当該長辺側壁面55の上縁より延出した前記吸水シーツ81端部の延出量を制限することができる。
【0113】
このため、図7の(a)に示すように、吸水シーツ81の端部を短辺側壁面54又は長辺側壁面55に沿って大きく折り返さなければならない場合と比較して、利便性が向上するとともに、この折り返し部分を伝わってきた尿が、中桶12の外側に染み出るといった不具合を防止することができる。
【0114】
なお、前記吸水シーツ81の端部の折り返し方法としては、中桶12の各壁面54,54,55,55に沿って折り返す場合と、おまる本体11の側面に沿って折り返す場合とが挙げられる
【0115】
そして、前記吸水シーツ81は、その裏面が不透液性バックシート82で構成されている。このため、前記吸水シーツ81を前記中桶12から取り外す際に、当該吸水シーツ81が破れるといった不具合を解消することができる。
【0116】
また、尿などによって前記吸水シーツ81が中桶12の内側面に張り付く恐れのある場合と比較して、吸水シーツ81の取り外し性を向上することができ、後片づけを容易に行うことができる。
【0117】
なお、前記吸水シーツ81は、図7の(b)に示すように、前記底面51より大きく設定すれば良く、当該吸水シーツ81の周縁部を各壁面54,54,55,55に沿って立ち上げることができる。
【0118】
これにより、使用後の吸水シーツ81を取り外す際には、前記各壁面54,54,55,55に沿って立ち上がった前記吸水シーツ81の縁部を摘むことによって、当該吸水シーツ81を容易に取り外すことができる。これにより、吸水シーツ81の後片づけが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態の分解斜視図である。
【図3】同実施の形態の中桶を示す斜視図である。
【図4】同実施の形態の縦方向に沿った断面図である。
【図5】同実施の形態の横方向に沿った断面図である。
【図6】同実施の形態の吸水シーツを示す図で、(a)は平面図であり、(b)は要部の断面図ある。
【図7】同実施の形態の使用例を示す図で、(a)は吸水シーツの縁部を各壁面で折り返した状態を示す説明図であり、(b)は底面より大きく形成された吸水シーツの使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0120】
1 おまる
12 中桶
51 底面
52 短辺
53 長辺
54 短辺側壁部
55 長辺側壁部
81 吸水シーツ
82 不透液性バックシート
88 吸水部
89 非吸水部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、底面と該底面の周縁に起立した壁面とで構成する一方、
前記容器部の相対向した壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの幅方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の0.6倍以上となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定したことを特徴とするおまる。
【請求項2】
前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定したことを特徴とする請求項1記載のおまる。
【請求項3】
シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、底面と該底面の周縁に起立した壁面とで構成する一方、
前記容器部の相対向した壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの幅方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定したことを特徴とするおまる。
【請求項4】
シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、一方向に長い長形状の底面と、前記底面の短手方向に延在する短辺より起立した短辺側壁面と、前記底面の長手方向に延在する長辺より起立した長辺側壁面とで構成する一方、
前記容器部の相対向した短辺側壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の短辺側壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両短辺側壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する短辺側壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの長さ方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の0.6倍以上となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定したことを特徴とするおまる。
【請求項5】
前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定したことを特徴とする請求項4記載のおまる。
【請求項6】
シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、一方向に長い長形状の底面と、前記底面の短手方向に延在する短辺より起立した短辺側壁面と、前記底面の長手方向に延在する長辺より起立した長辺側壁面とで構成する一方、
前記容器部の相対向した短辺側壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の短辺側壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両短辺側壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する短辺側壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの長さ方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定したことを特徴とするおまる。
【請求項7】
シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、一方向に長い長形状の底面と、前記底面の短手方向に延在する短辺より起立した短辺側壁面と、前記底面の長手方向に延在する長辺より起立した長辺側壁面とで構成する一方、
前記容器部の相対向した長辺側壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の長辺側壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両長辺側壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する長辺側壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの幅方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の0.6倍以上となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定したことを特徴とするおまる。
【請求項8】
前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定したことを特徴とする請求項7記載のおまる。
【請求項9】
シートをセットした状態で排泄物が収容される容器部を、一方向に長い長形状の底面と、前記底面の短手方向に延在する短辺より起立した短辺側壁面と、前記底面の長手方向に延在する長辺より起立した長辺側壁面とで構成する一方、
前記容器部の相対向した長辺側壁面の一方の高さ方向の長さ寸法及び他方の長辺側壁面の高さ方向の長さ寸法並びに前記相対向する両長辺側壁面が起立した前記底面の起立位置間での長さ寸法を加算して算出された加算寸法と、前記容器部にセットした際に前記相対向する長辺側壁面を結ぶ方向と同方向に延在する前記シートの幅方向でのシート寸法とにおいて、前記シート寸法が前記加算寸法の1.3倍以下となるように前記シート寸法と前記加算寸法との比率を設定したことを特徴とするおまる。
【請求項10】
排泄物が収容される容器部を底面と該底面の周縁に起立した壁面とで構成し、前記容器部の前記底面にシートを敷いた状態で該シートの周縁部が前記壁面に沿って立ち上がるように、前記シートの大きさを前記底面より大きく設定したことを特徴とするおまる。
【請求項11】
排泄物が収容される容器部を底面と該底面の周縁に起立した壁面とで構成し、前記容器部の前記底面にシートを敷いた状態で該シートの両端部が相対向する壁面に沿って立ち上がるとともに、前記両端部が前記壁面より上方へ延出する寸法に前記シートを設定したことを特徴とするおまる。
【請求項12】
前記シートを、吸水性を有する吸水部と、該吸水部の外周部に設けられた非吸水性の非吸水部とで構成する一方、
前記シートを前記容器部にセットした状態で前記壁面より上方へ延出する前記シートの延出部分が前記非吸水部で構成されるように当該非吸水部の寸法を設定したことを特徴とする請求項11記載のおまる
【請求項13】
前記シートの裏面を不透液性バックシートで構成したことを特徴とする請求項1から12にいずれか記載のおまる。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−296518(P2006−296518A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−119109(P2005−119109)
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【出願人】(391001457)アイリスオーヤマ株式会社 (146)
【Fターム(参考)】