説明

アップデートシステム

【課題】チューナを有しないHDMIテレビのF/W(firmware)を最新のバージョンで自動的にアップデートし、ユーザーの利便性を格段に高めることができるアップデートシステムを提供する。
【解決手段】DVDレコーダ1は、チューナ2からの受信テレビジョン信号に含まれるF/Wのバージョン情報を抽出してはハードディスクに記録し、制御端子10を介してHDMIテレビ側に機種情報とF/Wのバージョン情報を要求する指令を送信する。この要求に応じた情報が返信されてきたとき、このHDMIテレビ側の機種情報に基づいて、そのF/Wのバージョン情報と前記ハードディスクに記録されたF/Wのバージョン情報とを比較し、この記録側が新しいバージョンであるときに、当該バージョン情報を前記制御端子10からHDMIテレビ側に送出してF/Wをバージョンアップさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DVDレコーダやHDレコーダにHDMI(High Definition Multimedia Interface)規格のテレビを接続して使用するアップデートシステムに係り、特に、チューナを有しないテレビのF/Wをアップデート可能とするアップデートシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
AV装置や各種電子機器に接続される外部接続機器を最新のバージョンにアップデートすることにより、ユーザーの利便性を高めることができる。
その一例として、外部機器のプログラムをアップデートするディジタル放送受信機およびプログラムのアップデート方法が提案されている。
このディジタル放送受信機は、アンテナで受信したディジタル放送信号から付加情報を抽出する付加情報デコーダと、外部機器接続端子(IEEE1394)に接続される外部機器に関した外部機器情報を管理する外部機器情報管理部と、付加情報デコーダで抽出された外部機器用のプログラムのバージョンが前記外部機器情報に記載のバージョンよりも新しいときは、前記プログラムのプログラムコードを保存する不揮発性メモリとを備えて構成されている。
そして、各外部機器接続端子を介しディジタル放送受信機に外部機器が最初に接続されたときに、メーカID/機種IDをメーカID/機種ID記録部から取得し、プログラムに格納されているプログラムのバージョン情報をプログラム管理部から取得し、外部機器情報管理部側で管理しておく。
この後、付加情報デコーダでディジタル放送信号から外部機器の新しいバージョンのプログラムコードを取得したときは不揮発性メモリに保存しておき、再度外部機器が接続されたときに、この外部機器へ転送する。
これを受けた外部機器は、新しいバージョンのプログラムコードでプログラムメモリを書き換えることにより、プログラムをアップデートする。
これにより、外部機器のプログラムのアップデートをユーザー側で容易に行うことができるというものである。
【特許文献1】特開2005−210183号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記特許文献1の発明は、新しいバージョンのプログラムコードでプログラムをアップデートすることはできるが、チューナを有しないHDMIテレビのF/Wを最新のバージョンで自動的にアップデートするといったことはできなかった。
すなわち、DVDレコーダやHDレコーダのようなディスク装置に外部接続されるテレビジョン受信機は、通常、チューナを備えているが、近時、チューナを有しないHDMIテレビのようなテレビモニタも普及している。
この種のテレビモニタは、ハードウエアの基本的な制御を行うためにF/W(firmware)を組み込んでいる。
このF/Wは、適宜バージョンアップする必要があるが、WEBに接続される機器であれば、メーカーにアクセスして最新のバージョンを受け取ることができる。
また、チューナを備えた機種であれば放送電波を受信し、テレビジョン信号に含まれるF/Wのバージョン情報を抽出して最新のバージョンにアップデートすることも可能である。
しかし、特許文献1の発明のように、ディジタル放送信号から新しいバージョンを取得できない、チューナの無いテレビモニタ等は、最新バージョンへのアップデートは全く不可能である。
そこで、ユーザーは、テレビモニタをメーカーや販売店のサービスカウンタに持ち込んで、アップデートを依頼する必要が生じることにになり、甚だ不便なものであった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、チューナを有しないHDMIテレビのF/Wを最新のバージョンで自動的にアップデートし、ユーザーの利便性を格段に高めることができるアップデートシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、本発明のアップデートシステムは、チューナからの受信テレビジョン信号に含まれるF/Wのバージョン情報を抽出する抽出手段と、この抽出手段からの前記バージョン情報を情報記録媒体に記録する記録手段と、前記チューナを有しない外部接続のテレビモニタ側に前記テレビジョン信号を送信する出力端子と、前記テレビモニタとの間で当該テレビモニタの機種情報およびF/Wのバージョン情報に関した信号を送受信する制御端子と、この制御端子を介して前記テレビモニタ側に機種情報とF/Wのバージョン情報を要求する指令を送った後、この要求に応じた情報が返信されてきたとき、このテレビモニタ側の機種情報に基づいて、そのF/Wのバージョン情報と前記情報記録媒体に記録されたF/Wのバージョン情報とを比較し、この記録側が新しいバージョンであるときに、当該バージョン情報を前記制御端子からテレビモニタ側に送出してF/Wをバージョンアップさせる制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴としている。
また、前記記録手段が、HDレコーダの情報記録再生部であり、その情報記録媒体であるハードディスクに前記F/Wのバージョン情報を記録することを特徴としている。
また、前記テレビモニタが、HDMI規格のテレビジョン受信機であり、前記制御端子を介して前記機種情報およびF/Wのバージョン情報に関した信号を送受信するHDMI送受信部を備えてなることを特徴としている。
さらに、本発明のアップデートシステムは、チューナからの受信テレビジョン信号に含まれるF/Wのバージョン情報を抽出する抽出手段と、この抽出手段からの前記バージョン情報をハードディスクに記録する情報記録再生部と、前記チューナを有しない外部接続のHDMIテレビ側に前記テレビジョン信号を送信する出力端子と、前記HDMIテレビとの間で当該HDMIテレビの機種情報およびF/Wのバージョン情報に関した信号を送受信するHDMI送受信部に接続された制御端子と、この制御端子を介して前記HDMIテレビ側に機種情報とF/Wのバージョン情報を要求する指令を送った後、この要求に応じた情報が返信されてきたとき、このHDMIテレビ側の機種情報に基づいて、そのF/Wのバージョン情報と前記ハードディスクに記録されたF/Wのバージョン情報とを比較し、この記録側が新しいバージョンであるときに、当該バージョン情報を前記制御端子からHDMIテレビ側に送出してF/Wをバージョンアップさせる制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0005】
以上説明したように、本発明によるアップデートシステムは、チューナを有しないテレビモニタのF/Wを最新のバージョンで自動的にアップデートできるので、従来のように、テレビモニタのF/Wをバージョンアップする際、メーカーや販売店に持参する必要がなくなり、ユーザーの利便性が格段に高められる効果がある。
また、前記記録手段が、HDレコーダの情報記録再生部であり、その情報記録媒体であるハードディスクに前記F/Wのバージョン情報を記録することから、このDVDレコーダに外部接続されるチューナを有しないテレビモニタを最新のバージョンで自動的にアップデートできる利点がある。
また、前記テレビモニタが、HDMI規格のテレビジョン受信機であり、前記制御端子を介して前記機種情報およびF/Wのバージョン情報に関した信号を送受信するHDMI送受信部を備えているので、外部接続されるチューナを有しないHDMIテレビを最新のバージョンで自動的にアップデートできる利点がある。
さらに、チューナを有しないHDMIテレビのF/Wを最新のバージョンで自動的にアップデートできるので、従来のように、HDMIテレビのF/Wをバージョンアップする際、メーカーや販売店に持参する必要がなくなり、ユーザーの利便性が格段に高められる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明に係るアップデートシステムの実施形態について、図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の一実施形態であるアップデートシステムの概要構成を示すDVDレコーダの電気的ブロック線図である。
本実施形態のアップデートシステムは、放送電波の受信信号をHDDに更新記録し、DVDに映像・音声データをダビング可能なDVDレコーダ1に適用されたもので、チューナを有しないHDMIテレビ20が接続されるようになっている。
このDVDレコーダ1は、図示省略しているが、装置本体を構成するフロントパネルに操作部、表示部およびディスクトレイ部等を設け、リアパネルに端子部を配設している。
そして、装着本体内には、記録・再生機能に関した各種の機構部や回路各部を収納保持している。
【0007】
図1において、2はチューナであり、アンテナで受信されたテレビジョン放送の信号が導入されている。このチューナ2には、制御部18の指令信号が導かれ、A/D変換回路(A/D)3や信号抽出部8等が接続されている。
【0008】
そして、操作部またはリモコン16の入力操作に基づく制御部18の指令により、選局されたチャンネルの受信信号をA/D変換回路3に送出する。
【0009】
また、このチューナ2は、制御部18の指令に従って、放送電波の受信信号からアナログの映像信号を信号抽出部8に送出する。
A/D変換回路3は、アナログのテレビジョン信号をディジタル信号に変換し、コーデック4側に送出する。
【0010】
このコーデック4は、エンコーダ部およびマルチプレクサ/デマルチプレクサを備えて構成されている。
【0011】
そして、エンコーダ部に前記ディジタル信号が入力すると、ディジタル映像信号およびディジタル音声信号をそれぞれ圧縮してマルチプレクサ/デマルチプレクサに与える。
このマルチプレクサ/デマルチプレクサは、入力した映像信号のストリームと音声信号のストリームとをマルチプレクスし、MPEG2のシステムストリームに変換する。
【0012】
また、図示しないバッファメモリから受け取ったMPEG2のシステムストリームを、映像信号のストリームと音声信号のストリームとにデマルチプレクスしてデコーダ5に送出する。
このデコーダ部(デコーダ)5は、ビデオデコーダとオーディオデコーダとからなり、D/A変換部(D/A)6を介して出力端子部7に接続されている。
ビデオデコーダは、入力した映像信号のストリームをデコードし、D/A変換部6に送出する一方、オーディオデコーダは、音声信号のストリームをデコードしてD/A変換部6にそれぞれ送出する。
【0013】
このD/A変換部6は、ビデオ用とオーディオ用とからなり、入力信号をそれぞれアナログ信号に変換し、映像信号と音声信号とからなるアナログのテレビジョン信号を出力端子部7に伝送する。
この出力端子部7には、外部接続機器として、HDMIテレビ20が接続されており、前記テレビジョン信号が供給されるようになっている。
【0014】
前記信号抽出部8は、HD記録再生系11および制御部18に接続されている。
【0015】
この信号抽出部8は、アナログの映像信号が入力すると、垂直帰線からF/Wのバージョンアップデータを抽出して制御部18およびHD記録再生系11に送出する構成になっている。
このHD記録再生系11は、デコーダ部5、HDMI送受信部9、HDD(ハードディスクドライバ)12と接続されており、制御部18の制御信号が導かれている。
このHD記録再生系11は、記録指令に応じて、HDD(ハードディスクドライバ)12により、受信放送のテレビジョン信号をHD(ハードディスク)に更新記録させる。
また、再生指令に応じて、HDの記録情報をデコーダ部5に伝送し、HDMIテレビ20側に送出する。
さらに、ダビング指令に従って、HDの記録情報を再生しつつDVD記録再生系13を介してドライバ14に供給し、DVDに記録させる。
なお、このHD記録再生系11は、アップデータ記録指令に応じて、信号抽出部8からのバージョンアップデータをHDに記録させる。
一方、アップデータ再生指令に従って、HDの記録データをHDMI送受信部9に伝送する。
このHDMI送受信部9は、HD記録再生系11および制御部18に接続されるとともに、入出力端子部10、HDMIケーブルを介してHDMIテレビ20と接続されている。
このHDMI送受信部13は、制御部18の制御を受けて各種信号やデータの送受を実行する。
前記HD記録再生系11からバージョンアップデータが伝送されてくると、入出力端子部10を介してHDMIテレビ20側に送出する。
また、図示省略した情報変換部から画像情報を受け取ると、HDMI規格のディジタル信号に変換した後、HDMIテレビ20に送信する。
なお、このHDMI送受信部9は、HPD(Hot Plug Detector)を有しており、HDMIケーブルによってDVDレコーダ1とHDMIテレビ20との接続の有無を検出し、その検出信号を制御部18側に伝送する。
【0016】
また、回線としてDDC(Display Data Channel)を備えており、前記画像情報の表示条件や音声情報の音声条件以外に、HDMIテレビ20に関する他の情報を併せて制御部18側に送信する。
15は表示部であり、制御部18の表示指令に従って、放送番組の記録・再生に関する基本情報を表示する。また、F/Wのバージョンアップデータを受信したことを示すサイン等を表示する。
なお、このDVDレコーダ1は、図示省略したOSD(On Screen Display)を備えており、リモコン16の指令に応じてテレビ側に表示信号を送出し、その画面にメニューを表示させることにより、各種入力の設定が可能となっている。
16はリモコンであり、普及型の機種と各種機能キーを備えている。このリモコン16は、何れかのキーが押圧操作されると、この操作内容に応じた指令信号が赤外線信号で送信され、受信部17を介して制御部18側に送られる。
なお、メニューキーにより、予めポップアップメニューの表示設定をしておくと、DVDレコーダ1の電源オン時にF/Wのバージョンアップデータを受信したことを示すポップアップメニューの情報をHDMIテレビ20側に送出し、画面に表示可能となっている。
制御部20は、前記回路各部とその機能に応じて一方向または双方向性に接続されている。
【0017】
この制御部20は、リモコン16または操作部の指令に応じて映像・音声信号の記録/再生に関する動作を制御する。また、F/Wのバージョンアップに関する動作制御を行う。
図2は、HDMIテレビの概要構成を示す電気的ブロック線図である。
【0018】
図2において、20はHDMIテレビであり、リヤパネルに入出力端子部21,25を設けている、
入力端子部21には、A/D変換部(A/D)22を介して信号処理部23とテレビ制御部28とが接続されている。
A/D変換部22は、ビデオ用とオーディオ用とからなり、入力信号をそれぞれディジタル信号に変換し、信号処理部23側に送出する
この信号処理部22は、テレビ制御部28の指令に従って入力信号を処理し、映像・音声の表示に関するデータとともに出力部24へ送出する。
この出力部23は、ビデオ出力部とオーディオ出力部とからなり、ビデオ出力部は、ディジタル映像信号をアナログビデオ信号に変換してモニタ側に出力する。
一方、オーディオ出力部は、ディジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換して音声処理部に出力するようになっている。
入出力端子部25は、HDMI送受信部26を介してテレビ制御部28に接続されている。
HDMI送受信部26は、前記HDMI送受信部9に等しい機能に加え、メモリ27を備えている。
このメモリ27は、EDID(Extended Display Identification Data)メモリであり、HDMIテレビ25側から外部接続機器(本例では、DVDレコーダ1)に対し、当該テレビに関する情報を認識させるためのデータを記憶している。
この情報としては、HDMIテレビ25の機種やF/Wのバージョンに関したデータ、言語情報(メニューや字幕等の言語)および表示制御情報(解像度や画素数)等を含んでいる。
テレビ制御部28は、映像・音声の表示に関する制御を行うとともに、DVDレコーダ1からの情報要求指令に応じた応答信号を送出する。本例では、当該テレビの機種情報およびF/Wのバージョンデータを出力するようになっている。
【0019】
次に、上記DVDレコーダの動作について、図3のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0020】
ここでは、ユーザーが、DVDレコーダ1にHDMIテレビを接続して使用する場合について説明する。
このときは、HDMIテレビ側のF/Wのバージョンをアップデートする際に、予めアップデータの受信状況を表示する形態を設定しておく。
すなわち、第1の表示形態は、F/Wのアップデータを受信したとき、DVDレコーダ1側の表示部15にF/Wのアップデータ受信有を表示させる。
また、第2の表示形態は、OSD回路からHDMIテレビ20側にポップアップメニューのデータを送出し、テレビ画面上にポップアップでF/Wのアップデータ受信有を表示させるものである。
DVDレコーダ1の使用開始に伴い、制御部20がF/Wのアップデートモードに入ると、HDMIテレビ20側に基本情報を要求するリクエストコマンドを送信する(ステップS11)。
続いて、HDMIテレビ20側から応答が有るか否かを判別し(ステップS12)、応答がなければアップデートモードの処理を中止する(ステップS13)。
一方、応答が有るときは、テレビ制御部28がリクエストコマンドに従った動作を開始し、メモリ27の基本情報を読み出してHDMI送受信部26より入力端子部21を介してDVDレコーダ1側に送出する。
よって、HDMIテレビ20側からDVDレコーダ1に機種情報およびF/Wのバージョンが制御部20に入力する(ステップS14)。
この制御部20は、機種情報とF/Wのバージョンデータとを内蔵のワークメモリに記憶しておく。
次いで、制御部20は、チューナ2に指令信号を送出し、アンテナで受信した放送電波の信号を導入させることにより、アナログの映像信号を信号抽出部8側へ出力させる(ステップS15)。
この信号抽出部8は、アナログの映像信号が入力すると、垂直帰線からF/Wのバージョンアップデータを抽出して制御部20に送出する。
すると、この制御部20は、ワークメモリのバージョンデータと受信したF/Wのバージョンデータとを比較し、何れが新しいかを判別する(ステップS16)
ここで、受信したF/Wのバージョンがテレビ側のバージョンよりも新しくなければ、チューナ2に指令信号を送出せず、F/Wに関したアナログの映像信号を放送電波から受信しない(ステップS17)。
一方、受信したF/Wのバージョンが新しい場合、そのアップデート情報をHDD12上に記録させる(ステップS18)。
この後、制御部20は、予め設定された内容に応じてアップデータの受信状況を表示させる制御を行う(ステップS19)。
第1の表示形態が設定されているときは、DVDレコーダ1側の表示部15にF/Wのアップデータ受信有を表示させる。
一方、第2の表示形態が設定されているときは、OSD回路からHDMIテレビ20側にポップアップメニューのデータを送出する。これにより、テレビ画面上にポップアップメニューが表示されることになる。
このように、F/Wのアップデータを受信したことを表示させた後、制御部20は、HDMIテレビ20のパワーがオンにされたか否かを判別する(ステップS20)。
ここで、パワーがオンにされたとき、制御部20はF/WのアップデートコマンドをHDMIテレビ20に送信させる(ステップS21)。

続いて、HD上に記録されているF/Wのアップデータを再生させ、HDMIテレビ20側に転送するとともに、テレビ制御部28を動作させてメモリ27に記憶させる(ステップS22)。
また、制御部20は、テレビ制御部28にコマンドを送出し、最新F/Wのアップデートを開始させる(ステップS23)。
これにより、一連のアップデート動作を終了する。
このように、チューナを有しないHDMIテレビ20のF/Wを最新のバージョンで自動的にアップデートできるので、従来のように、HDMIテレビ20のF/Wをバージョンアップする際、メーカーや販売店に持参する必要がなくなる。
なお、本発装置明は上記の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態であるアップデートシステムの概要構成を示す電気的ブロック線図である。
【図2】HDMIテレビの概要構成を示す電気的ブロック線図である。
【図3】アップデートシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0022】
2 チューナ
7 出力端子
9 HDMI送受信部
10 制御端子
11 情報記録再生部
18 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューナからの受信テレビジョン信号に含まれるF/Wのバージョン情報を抽出する抽出手段と、
この抽出手段からの前記バージョン情報を情報記録媒体に記録する記録手段と、
前記チューナを有しない外部接続のテレビモニタ側に前記テレビジョン信号を送信する出力端子と、
前記テレビモニタとの間で当該テレビモニタの機種情報およびF/Wのバージョン情報に関した信号を送受信する制御端子と、
この制御端子を介して前記テレビモニタ側に機種情報とF/Wのバージョン情報を要求する指令を送った後、この要求に応じた情報が返信されてきたとき、このテレビモニタ側の機種情報に基づいて、そのF/Wのバージョン情報と前記情報記録媒体に記録されたF/Wのバージョン情報とを比較し、この記録側が新しいバージョンであるときに、当該バージョン情報を前記制御端子からテレビモニタ側に送出してF/Wをバージョンアップさせる制御を行う制御手段と、を備えたアップデートシステム。
【請求項2】
前記記録手段が、HDレコーダの情報記録再生部であり、その情報記録媒体であるハードディスクに前記F/Wのバージョン情報を記録することを特徴とする請求項1に記載のアップデートシステム。
【請求項3】
前記テレビモニタが、HDMI規格のテレビジョン受信機であり、前記制御端子を介して前記機種情報およびF/Wのバージョン情報に関した信号を送受信するHDMI送受信部を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のアップデートシステム。
【請求項4】
チューナからの受信テレビジョン信号に含まれるF/Wのバージョン情報を抽出する抽出手段と、
この抽出手段からの前記バージョン情報をハードディスクに記録する情報記録再生部と、
前記チューナを有しない外部接続のHDMIテレビ側に前記テレビジョン信号を送信する出力端子と、
前記HDMIテレビとの間で当該HDMIテレビの機種情報およびF/Wのバージョン情報に関した信号を送受信するHDMI送受信部に接続された制御端子と、
この制御端子を介して前記HDMIテレビ側に機種情報とF/Wのバージョン情報を要求する指令を送った後、この要求に応じた情報が返信されてきたとき、このHDMIテレビ側の機種情報に基づいて、そのF/Wのバージョン情報と前記ハードディスクに記録されたF/Wのバージョン情報とを比較し、この記録側が新しいバージョンであるときに、当該バージョン情報を前記制御端子からHDMIテレビ側に送出してF/Wをバージョンアップさせる制御を行う制御手段と、を備えたアップデートシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−294498(P2008−294498A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−134994(P2007−134994)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】