説明

アナログ電波時計

【課題】 日車による表示日を正しい日に合わせることが可能なアナログ電波時計を提供すること。
【解決手段】 受信回路115は、アンテナ114を介して、標準電波信号に含まれるタイムコードを受信して出力し、制御回路103は計時している時刻を前記タイムコードに対応する時刻に修正すると共に、24時間カウンタ116の計時時刻を前記時刻に修正する。制御回路103は、標準電波信号を受信できない場合でも、24時間カウンタ116が24時間計時した場合には、日車107の表示日を翌日に変更するようにモータ105を駆動制御する。モータ105は、輪列106を介して日車107を1日分回転駆動して、表示日を翌日に変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現在時刻を表すタイムコードを含む標準電波信号を無線によって受信し、前記タイムコードに基づいて時刻修正を行うアナログ電波時計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、現在時刻を表すタイムコードを含む標準電波信号を無線によって受信し、電波時計内部の時刻を、前記タイムコードに対応する時刻に修正する電波時計が利用されている。電波時計に計時誤差が生じた場合でも、受信したタイムコードに基づいて時刻修正することにより、正確な時刻に修正して表示することが可能である。
【0003】
ところで、特許文献1記載の電波時計のように、標準電波信号を受信して時刻針による表示時刻とタイムコードの時刻を同期させるようにしたアナログ電波時計が開発されている。
しかしながら、前記特許文献1記載の電波時計においては、日車による表示日を現在日に合わせるようになっていない。したがって、日車による表示日を合せても、標準電波信号が受信出来ない場合、日車を回転制御することができないため、日車による表示日を正しい日に合わせることができないという問題がある。
【0004】
【特許文献1】特許第3603903号公報(段落[0028]〜[0067]、図1〜図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、日車による表示日を正しい日に合わせることが可能なアナログ電波時計を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、現在時刻を表すタイムコードを含む標準電波信号を無線によって受信する受信手段と、時刻を計時する計時手段と、時刻をアナログ表示する時刻針と、前記時刻針を回転駆動する第1モータと、少なくとも日文字を有し前記日文字によって日表示を行う日車と、前記日車を回転駆動する第2モータと、前記計時手段が計時している時刻を前記受信手段によって受信したタイムコードに対応する時刻に修正する時刻修正手段と、日時表示を行うための通常モードにおいて前記計時手段の計時時刻に応じて前記第1モータ及び第2モータを制御することにより、前記時刻針によって時刻を表示すると共に前記日車によって日を表示する制御手段と、前記時刻針及び日車を操作可能な操作手段と、24時間を計時する24時間計時手段とを備えて成り、前記制御手段は、前記受信手段が前記標準電波信号を正常に受信できなかった場合、前記24時間計時手段が24時間計時したときに前記日車の表示日を翌日に変更するように前記第2モータを制御することを特徴とするアナログ電波時計が提供される。
制御手段は、受信手段が標準電波信号を正常に受信できなかった場合、24時間計時手段が24時間計時したときに日車の表示日を翌日に変更するように第2モータを制御する。
ここで、前記制御手段は、前記受信手段が前記標準電波信号を正常に受信できた場合、前記24時間計時手段の計時時刻を前記標準電波信号に含まれるタイムコードの時刻に置き換えるように構成してもよい。
【0007】
また、前記制御手段は、前記受信手段が前記標準電波信号を正常に受信できた場合、前記標準電波信号に含まれるタイムコードに対応する時刻から前記24時間計時手段の計時時刻を差し引いた値がマイナスのときは、前記日車の表示日を翌日に変更するように前記第2モータを制御するように構成してもよい。
また、前記制御手段は、前記操作手段が所定操作されたときに前記24時間計時手段の計時時刻を0時にリセットし、前記24時間計時手段は前記リセットによって、0時から計時動作を開始するように構成してもよい。
【0008】
また、前記操作手段には竜頭が含まれて成り、前記制御手段は、前記竜頭が操作されていない通常位置にある状態で前記24時間計時手段が24時間計時したとき、前記日車の表示日を翌日に変更するように前記第2モータを制御するように構成してもよい。
また、前記制御手段は、前記竜頭が所定操作されたときに前記24時間計時手段の計時時刻を0時にリセットし、前記24時間計時手段は前記リセットにより、0時から計時動作を開始するように構成してもよい。
【0009】
また、前記操作手段には更に操作ボタンが含まれて成り、前記制御手段は、前記竜頭が前記日車の表示日を変更操作可能な日車操作可能位置にある状態で前記操作ボタンが操作されたとき、前記操作ボタンの操作に応答して前記日車の表示日を変更するように前記第2モータを制御するように構成してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、日車による表示日を正しい日に合わせることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明の実施の形態に係るアナログ電波時計のブロック図であり、腕時計型アナログ電波時計の例を示している。
図1において、アナログ電波時計は、所定周波数の信号を出力する発振回路101、発振回路101からの信号を分周して計時動作の基準となる時間信号を出力する分周回路102、前記時間信号に基づく計時動作を行って時刻表示用制御信号の出力処理やアナログ電波時計の各構成要素の制御処理あるいは後述する処理等を行う制御回路103、制御回路103からの制御信号に応答して時刻針用モータ駆信号を出力するモータドライバ回路108、前記時刻針用モータ駆動信号によって回転駆動されるモータ109、モータ109の回転を伝達する輪列110、輪列110によって回転駆動される時刻針(時針、分針、秒針)111を備えている。
【0012】
また、アナログ電波時計は、制御回路103からの制御信号に応答して日車用モータ駆動信号を出力するモータドライバ回路104、前記日車用モータ駆動信号によって回転駆動されるモータ105、モータ105の回転を伝達する輪列106、輪列106によって回転駆動される日車107を備えている。日車107には1日〜31日までの日を表す日文字が刻印等によって設けられている。尚、図1では、日車107による表示日が6日の場合を示している。
【0013】
また、アナログ電波時計は、タイムコードを含む標準電波信号を無線によって受信するアンテナ114、アンテナ114によって受信した標準電波信号に含まれるタイムコードを出力する受信回路115、所定の手動操作によって輪列110を駆動して時刻針111の時刻合わせを行うと共にその操作に応じた操作信号を制御回路103に入力する機能等を有する竜頭112、手動操作可能な操作ボタン113を備えている。竜頭112及び操作ボタン113を協働させることにより、手動操作によって日車107を回転駆動できるように構成されている。
また、制御回路103はその内部に、24時間を計時する24時間カウンタ116を有している。
【0014】
ここで、アンテナ114及び受信回路115はタイムコードを含む標準電波信号を無線によって受信する受信手段を構成し、モータ109は第1モータを構成し、モータ105は第2モータを構成している。竜頭112及び操作ボタン113は操作手段を構成している。24時間カウンタ116は24時間計時手段を構成している。また、制御回路103は、時間信号を計数することによって現在時刻を計時する計時手段、計時している現在時刻を受信したタイムコードに対応する時刻に修正する時刻修正手段及び制御手段を構成している。
【0015】
図2は、本発明の実施の形態に係るアナログ電波時計の外観を示す図で、図1と同一部分には同一符号を付している。201はアナログ電波時計のケースであり、図2では、図1と同様に、日車107が6日を表示した状態を示している。
竜頭112は、操作されていない通常位置(0段位置である112aの位置)と、前記通常位置112aから矢印A方向に1段引きされた位置であり、時刻針111の手動操作が可能であると共に、操作ボタン113の操作によって日車107の手動操作が可能になる位置である日車操作可能位置(112bの位置)の2つの位置に切り換え可能に構成されている。竜頭112は、日車操作可能位置112bから矢印B方向に押し込み操作することによって前記通常位置112aに戻る。
操作ボタン113は、図2に示す位置から矢印C方向に押し操作可能に構成されているが、反矢印C方向に付勢されているため、矢印C方向に押し操作される毎に前記付勢力によって図2に示す位置に戻るように構成されている。
【0016】
図3は、本発明の実施の形態において、標準電波信号を正常に受信できなかった場合でも、日車107の表示日の変更を行えるようにした処理を示すフローチャートであり、主として、制御回路103の処理を示している。
また、図4は、標準電波信号を正常に受信できた場合に、日車107の表示日を変更する際の処理を示すフローチャートであり、主として、制御回路103の処理を示している。
【0017】
以下、図1〜図4を用いて、本実施の形態に係るアナログ電波時計の動作を説明する。
アナログ電波時計は、分周回路102からの時計信号に基づく計時動作を行って日時表示を行う通常モードでは、制御回路103が分周回路102からの時計信号を計数することによって計時動作を行い(このとき制御回路103は計時手段として機能する。)、前記計時時刻に対応する制御信号(日車107を回転制御するための日車用制御信号、時刻針111を回転駆動するための時刻針用制御信号)を各々モータドライバ回路104、108に出力する(このとき制御回路103は制御手段として機能する。)。
【0018】
モータドライバ回路108は、前記時刻針用制御信号に対応する時刻針用モータ駆動信号によってモータ109を回転駆動する。モータ109は輪列110を介して時刻針111を回転駆動し、時刻針111によって現在時刻のアナログ表示を行う。
また、制御回路103は、後述するように所定条件の下で、日車用制御信号をモータドライバ回路104に出力する。モータドライバ回路104は、前記日車用制御信号に対応する日車用モータ駆動信号によってモータ105を回転駆動する。モータ105は輪列106を介して日車107を回転駆動し、表示日付けを翌日の日付に変更する。
【0019】
次に、標準電波信号に含まれるタイムコードを受信して時刻修正を行う時刻修正モードの動作に関して、一般的な動作を概略説明する。尚、時刻修正モードにおける本実施の形態の特徴的な動作は後述する。
時刻修正モーでは、制御回路103は、自動的に時刻修正を行うための所定時刻が到来したときや操作ボタン113による所定操作が行われたときに、受信回路115の電源をオンにすることによって受信回路115に標準電波信号の受信動作を行わせる。受信回路115は、アンテナ114によって受信した標準電波信号に含まれるタイムコードを制御回路103に出力する。
【0020】
このとき、制御回路103は、前記標準電波信号の受信中において自己の計時している時刻を表示し続けるために時刻針111(特に秒針)を回転駆動する場合、前記標準電波信号に含まれるタイムコードを構成するパルス信号とパルス信号の間(パルス信号の隙間)において時刻針111を回転駆動するようにモータ109を制御する。これにより、時刻針の駆動が行われる。このとき、モータ109の駆動によってノイズが発生した場合でも、前記ノイズによるタイムコードの誤検出を防止できる。
【0021】
制御回路103は、標準電波信号を正常に受信できた場合、自己の計時時刻を前記タイムコードに対応する正確な現在時刻に修正する(このとき制御回路103は時刻修正手段として機能する。)と共に、前記正確な現在時刻に対応する制御信号をモータドライバ回路108に出力する。モータドライバ回路108は、前記制御信号に対応する駆動信号によってモータ109を回転駆動し、モータ109は輪列110を介して時刻針111を回転駆動し、前記タイムコードに対応する正確な現在時刻のアナログ表示を行う。
【0022】
尚、手動操作によって時刻を修正する場合には、竜頭112を矢印A方向に1段引きして日車操作可能位置112bにし、この状態で竜頭112を手動操作することによって輪列110を回転駆動して時刻針111の時刻合わせを行うと共に、竜頭112によって修正した時刻情報を制御回路103に入力する。これにより、制御回路103の計時時刻と時刻針111による表示時刻を一致させる。
また、日車107の表示日を手動によって変更する場合には、後述するように、竜頭112を1段引きして日車操作可能位置112bにした状態で、操作ボタン113を押し操作することによって行う。
【0023】
次に、標準電波信号を正常に受信できなかった場合に、日車107の表示日を修正する動作を説明する。
図3において、制御回路103は、竜頭112が矢印A方向に1段引きされて日車操作可能位置112bに設定されたか否かを判定し(ステップS301)、日車操作可能位置112bに設定されたと判定した場合には、24時間カウンタ116の計時時刻をリセットして0時にする(ステップS305)。
【0024】
次に、制御回路103は、操作ボタン113が矢印C方向に押し操作されたか否かを判定し(ステップS306)、押し操作されたと判定した場合には、操作ボタン113の押し操作が行われる毎に日車107が1日ずつ日送り(日車修正)するよう回転させるための日車用制御信号をモータドライバ回路104に出力する(ステップS307)。
【0025】
モータドライバ回路104は、制御回路103からの前記各日車用制御信号に応答して、モータ105、輪列106を介して日車107を1日ずつ日送り動作を行う。これにより、竜頭112を1段引きした日車操作可能位置112bにした状態で、操作ボタン113を押し操作する毎に日車107の表示日が順次、翌日に変わることになる。
前記日車修正の後、竜頭112を矢印B方向に操作して通常位置112aに戻すと、24時間カウンタ116は、リセットされた0時の状態から24時間の計時動作を開始する。
【0026】
一方、制御回路103は、処理ステップS301において、竜頭112が日車操作可能位置112bに設定されていないと判定した場合、24時間カウンタ116に計時動作を継続させる(ステップS302)。
制御回路103は、24時間カウンタ116が24時間計時したか否か判定し(ステップ303)、24時間計時したと判定したときは、日車107の表示日に1日加算して日車107の表示日を翌日に変更するようにモータドライバ回路104に日車用制御信号を出力する(ステップS304)。
【0027】
モータドライバ回路104は、モータ105、輪列106を介して、日車107が1日分回転して表示日が翌日になるように、日車107を回転制御する。尚、制御回路103における処理ステップS301〜S307は制御手段を構成している。
これにより、標準電波信号を正常に受信できなかった場合でも、日車107の表示日を変更することが可能になる。尚、日車107の表示日付け変更を24時頃に行うには、日付の設定は正確な日付に設定しておくと共に、24時間カウンタ116を24時頃にリセットしておくことにより、より正確な日付変更を行うことが可能である。
【0028】
次に、標準電波信号を正常に受信できた場合に、日車107の表示日を変更する際の動作を説明する。
図4において、制御回路103は、受信回路115を動作させて標準電波信号を受信し、標準電波信号に含まれる正確なタイムコードを全て受信回路115から受信すると、標準電波信号の受信を完了したと判定し(ステップS401)、タイムコードに対応する現在時刻(受信時刻)と24時間カウンタ116の計時時刻との差をとる(ステップS402)。
【0029】
制御回路103は、タイムコードの時刻から24時間カウンタ116の計時時刻を差し引いた値がマイナスのときは、日車107の表示日に1日加算して表示日を翌日に変更するようにモータ105を制御する(ステップS404)。
モータドライバ回路104は、モータ105、輪列106を介して、日車107が1日分回転して表示日が翌日になるように、日車107を回転制御する。これにより、日車107の表示日は正確な表示日となる。
【0030】
次に、制御回路103は、24時間カウンタ116の計時時刻を、受信したタイムコードに対応する時刻に置き換えて処理を終了する(ステップS405)。
これにより、24時間カウンタ116の計時時刻は正確な時刻に置き換えられることになる。尚、制御回路103における処理ステップS401〜405は制御手段を構成している。
したがって、その後に標準電波信号を正常に受信できない場合でも、24時間カウンタ116の計時時刻に基づいて、略正確に日車107の表示日を変更することが可能になる。
【0031】
以上述べたように、本実施の形態に係るアナログ電波時計によれば、制御回路103は、標準電波信号を正常に受信した場合、制御回路103は計時している時刻を前記標準電波に含まれるタイムコードに対応する時刻に修正すると共に、24時間カウンタ116の計時時刻を前記時刻に修正する。制御回路103は、標準電波信号を受信した場合、前記標準電波信号に含まれるタイムコードの時刻から24時間カウンタ116の計時時刻を差し引いた値がマイナスのときは、日車107の表示日に1日加算して表示日を翌日に変更するようにモータ105を制御する。また、制御回路103は、標準電波信号を受信できない場合、24時間カウンタ116が24時間計時した場合には、日車107の表示日を翌日に変更するようにモータ105を駆動制御するように構成している。
【0032】
したがって、日車107による表示日を正しい日に合わせることが可能になる。
また、標準電波信号を受信できない場合でも、24時間カウンタ116が24時間計時したときに日車107を1日送って表示日を翌日に変更するので、電波時計ではない通常の時計として正確な日を表示させて使用することが可能になる。
また、標準電波信号を受信できた場合には、日車107が表示している表示日と標準電波信号の受信日がずれていても修正することが可能になる等の効果を奏する。
【0033】
尚、前記実施の形態では、操作手段として竜頭112と操作ボタン113を設け、竜頭112と操作ボタン113とによって表示日を変更するように構成したが、操作手段として竜頭112又は操作ボタン113のいずれか一方のみを設け、当該操作手段の操作によって日付修正、時刻修正、24時間カウンタ116のリセット処理等を行うように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0034】
日本国や米国等、時刻修正用の標準電波信号を使用している地域において使用されるアナログ電波時計に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態に係るアナログ電波時計のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るアナログ電波時計の外観図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るアナログ電波時計の処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係るアナログ電波時計の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0036】
101・・・発振回路
102・・・分周回路
103・・・計時手段、時刻修正手段及び制御手段を構成する制御回路
104、108・・・モータドライバ回路
105・・・第2モータを構成するモータ
106、110・・・輪列
107・・・日車
109・・・第1モータを構成するモータ
111・・・時刻針
112・・・操作手段を構成する竜頭
113・・・操作手段を構成する操作ボタン
114・・・受信手段を構成するアンテナ
115・・・受信手段を構成する受信回路
116・・・24時間計時手段を構成する24時間カウンタ
201・・・ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在時刻を表すタイムコードを含む標準電波信号を無線によって受信する受信手段と、時刻を計時する計時手段と、時刻をアナログ表示する時刻針と、前記時刻針を回転駆動する第1モータと、少なくとも日文字を有し前記日文字によって日表示を行う日車と、前記日車を回転駆動する第2モータと、前記計時手段が計時している時刻を前記受信手段によって受信したタイムコードに対応する時刻に修正する時刻修正手段と、日時表示を行うための通常モードにおいて前記計時手段の計時時刻に応じて前記第1モータ及び第2モータを制御することにより、前記時刻針によって時刻を表示すると共に前記日車によって日を表示する制御手段と、前記時刻針及び日車を操作可能な操作手段と、24時間を計時する24時間計時手段とを備えて成り、
前記制御手段は、前記受信手段が前記標準電波信号を正常に受信できなかった場合、前記24時間計時手段が24時間計時したときに前記日車の表示日を翌日に変更するように前記第2モータを制御することを特徴とするアナログ電波時計。
【請求項2】
前記制御手段は、前記受信手段が前記標準電波信号を正常に受信できた場合、前記24時間計時手段の計時時刻を前記標準電波信号に含まれるタイムコードの時刻に置き換えることを特徴とする請求項1記載のアナログ電波時計。
【請求項3】
前記制御手段は、前記受信手段が前記標準電波信号を正常に受信できた場合、前記標準電波信号に含まれるタイムコードに対応する時刻から前記24時間計時手段の計時時刻を差し引いた値がマイナスのときは、前記日車の表示日を翌日に変更するように前記第2モータを制御することを特徴とする請求項1又は2記載のアナログ電波時計。
【請求項4】
前記制御手段は、前記操作手段が所定操作されたときに前記24時間計時手段の計時時刻を0時にリセットし、前記24時間計時手段は前記リセットによって、0時から計時動作を開始することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のアナログ電波時計。
【請求項5】
前記操作手段には竜頭が含まれて成り、前記制御手段は、前記竜頭が操作されていない通常位置にある状態で前記24時間計時手段が24時間計時したとき、前記日車の表示日を翌日に変更するように前記第2モータを制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のアナログ電波時計。
【請求項6】
前記制御手段は、前記竜頭が所定操作されたときに前記24時間計時手段の計時時刻を0時にリセットし、前記24時間計時手段は前記リセットにより、0時から計時動作を開始することを特徴とする請求項5記載のアナログ電波時計。
【請求項7】
前記操作手段には更に操作ボタンが含まれて成り、前記制御手段は、前記竜頭が前記日車の表示日を変更操作可能な日車操作可能位置にある状態で前記操作ボタンが操作されたとき、前記操作ボタンの操作に応答して前記日車の表示日を変更するように前記第2モータを制御することを特徴とする請求項5又は6記載のアナログ電波時計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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