説明

インバータ駆動消火ポンプシステム

【課題】放出信号に基づいて特定された放出装置が必要とする給水量と給水圧力を、使用されるポンプ性能に関連付けてインバータ運転周波数が決定され、特定された放出装置に適切な送水を行えるシステムを提供する。
【解決手段】インバータは周波数設定手段及び記憶手段を有して予め前記放出信号発信手段群の放出信号に対応した運転周波数を設定記憶しておき、前記制御部は前記圧力検出手段の動作信号に基づいて前記インバータへ運転信号を出力すると共に、前記放出信号に基づいて前記インバータに記憶された運転周波数を選択する速度指令信号を出力して、運転制御を行うように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インバータ駆動の消火ポンプシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
消火ポンプシステムは火災時に火災検知器あるいは人為的な操作によって、速やかに運転され送水されなければならない。そこで、送水に対し信頼性の高いシステムが要求され、従来はインバータ駆動の消火ポンプシステムは使用された例が少ない。他の給水システムの分野では給水圧力の安定、省エネルギー等の目的でインバータ駆動の給水ポンプシステムが盛んに採用されている。
【0003】
近年、インバータの普及に伴い消火ポンプシステムにインバータを採用する動向が見られる。これらの公知例として、特開2005−253532号公報(特許文献1)及び、特開2005−304242号公報(特許文献2)がある。
【0004】
【特許文献1】特開2005−253532号公報
【特許文献2】特開2005−304242号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、放出信号に基づいて消火物を放出しているスプリンクラー等の放出装置を特定し(必要な水量、揚程が決まる)、これによって加圧装置(消火ポンプシステム、ポンプ回転数がインバータ制御されると記載あり)に送水圧力制御信号、及び送水量制御信号を送信する制御装置とを備えたことを特徴とする消防システムが開示されている。特許文献2は、電動機をインバータ駆動する装置において、停電時にはインバータ起動を停止して減電圧起動にて起動することが開示されている。
【0006】
しかし、消火ポンプをインバータ駆動した場合、送水圧力制御信号、及び送水量制御信号によってどのようにしてインバータ周波数を決定するか、ポンプの性能をどのように決定するかあるいはどのように関連付けるか等の記載がなく、実現に試行錯誤を要する。また、両特許文献とも経年変化によるポンプ性能の劣化や配管抵抗の増加、及びポンプ交換時の性能変化に対する速やかな対応に配慮がなされていない。
【0007】
本発明は、放出信号に基づいて特定された放出装置が必要とする給水量と給水圧力を、使用されるポンプ性能に関連付けてインバータ運転周波数が決定され、特定された放出装置に適切な送水を行えるシステムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するために本発明は、水源からの水を送水管を介して各階に設けた放出装置に送水する消火ポンプと、この消火ポンプを駆動する電動機と、この電動機を制御するインバータと、該消火ポンプ吐き出し側の送水管と連通する圧力検出手段を備えた圧力タンクと、該送水管の各階に設けられ放水された放出装置を特定する放出信号を発信する放出信号発信手段群と、この放出信号に基づいてインバータを制御する制御装置と、これらの制御機器を内蔵した制御盤で構成されたインバータ駆動消火ポンプシステムにおいて、前記インバータは周波数設定手段及び記憶手段を有して予め前記放出信号発信手段群の放出信号に対応した運転周波数を設定記憶しておき、前記制御部は前記圧力検出手段の動作信号に基づいて前記インバータへ運転信号を出力すると共に、前記放出信号に基づいて前記インバータに記憶された運転周波数を選択する速度指令信号を出力して、運転制御を行うように構成されたことを特徴とする。
【0009】
また、水源からの水を送水管を介して各階に設けた放出装置に送水する消火ポンプと、この消火ポンプを駆動する電動機と、この電動機を制御するインバータと、該消火ポンプ吐き出し側の送水管と連通する圧力検出手段を備えた圧力タンクと、該送水管の各階に設けられ放水された放出装置を特定する放出信号を発信する放出信号発信手段群と、この放出信号に基づいてインバータを制御する制御装置と、これらの制御機器を内蔵した制御盤で構成されたインバータ駆動消火ポンプシステムにおいて、前記インバータは外部信号により周波数を設定記憶される記憶手段を有し、前記制御部は前記圧力検出手段の動作信号に基いて前記インバータへ運転信号を出力すると共に、前記放出信号に基づいて前記インバータに運転周波数指令信号を出力して、運転制御を行うように構成されたことを特徴とする。
【0010】
また、前記インバータは記憶手段に、使用されるポンプの性能において、前記放出信号発信手段群の放出信号によって特定される各放出装置に必要な給水量と給水圧力が得られる周波数を、各放出信号に対応させて複数記憶し、前記圧力検出手段または前記放出信号発信手段群の信号によって周波数が選択される。
【0011】
また、前記インバータは記憶手段に、使用されるポンプの運転周波数によって定まるポンプ性能において、放出信号によって特定される各放出装置に必要な給水量と給水圧力が得られる周波数を、各放出装置に対応させて複数記憶し、前記圧力検出手段または前記放出信号発信手段群の信号によって周波数が選択され、前記圧力検出手段の動作信号のみが発信された時は100%の運転周波数を選択して運転制御する。
【0012】
また、前記インバータは記憶手段に、使用されるポンプの運転周波数によって定まるポンプ性能において、放出信号によって特定される各放出装置に必要な給水量と給水圧力が得られる周波数を、各放出装置に対応させて複数記憶し、前記圧力検出手段または前記放出信号発信手段群の信号によって周波数が選択され、圧力検出手段の信号が発信され、前記放出信号発信手段群の放出信号が複数発信された時は100%の運転周波数を選択して運転制御する。
【0013】
また、前記インバータは記憶手段に、使用されるポンプの運転周波数によって定まるポンプ性能において、放出信号によって特定される各放出装置に必要な給水量と給水圧力が得られる周波数を、各放出装置に対応させて複数記憶し、前記圧力検出手段または前記放出信号発信手段群の信号によって選択された周波数で運転後、圧力検出手段または放出信号発信手段群の信号の有無に関わらず運転が続行され、制御盤盤スイッチを停止にした時に運転が停止される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、圧力検出手段及び各放出装置に対応させて、使用されるポンプの性能に関連付けて決めたインバータ運転周波数を複数記憶し、圧力検出信号及び放出信号を受けた制御装置からインバータに指示するので、実現が簡単となる。また、設備の経年変化や変更、更新の際には、インバータ運転周波数の設定を変えるだけで簡単に実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を図1〜図6により説明する。図1はインバータ駆動消火ポンプシステムのシステム系統図である。1は水源で例えば消火水槽等である。4は先端にフート弁2を取り付けた吸い込み管3を吸い込み側に設け、吐き出し側に逆止め弁13、仕切り弁14を取り付け、送水管8へ送水するポンプである。5はこのポンプを駆動する誘導電動機、6は前記送水管8に連通する圧力検出手段7を備えた圧力タンクであり内部に空気を有し、この送水配管系を加圧する。
【0016】
送水配管8には各階毎に放出装置としてのスプリンクラーSPを備え、このスプリンクラーSPが開放された状態のとき放出信号を発生する放出信号発信手段10a〜10fを設けている。この放出信号には「スプリンクラーSPが開放されて消火水が放出されたこと」を示す消火動作情報と、「消火動作の階」を示す位置情報が含まれており、階の高さやこの階のスプリンクラーSPの設置数が予め分かっているので、必要な給水圧と給水量を対応させておくことができる。
【0017】
圧力検出手段7は、送水管端末のスプリンクラーヘッドSPが開放された時、所定圧以下でON信号を発信し、閉塞されると復帰してOFF信号を発信する。該送水管各階に設けた放出信号発信手段群は、同様に対応するスプリンクラーヘッドが開放された時、ON信号を発信し、閉塞されると復帰してOFF信号を発信する。
【0018】
9は後述のインバータINVと制御装置CU等を内蔵する制御盤、12は前記放出信号発信手段10a〜10fの放出信号を中継ボックス11b〜11fを介してケーブル群S11により取り込み、放出信号群S12として制御盤に送信するための火災受信機である。図1において、地上3階以上は図示を省いているが、以後の説明例では地下4階から地上4階としている。
【0019】
図2は使用される消火ポンプが、図1に示す系統でインバータ運転された場合のポンプ性能曲線図で、横軸に給水量、縦軸に給水圧力(ヘッド)を示している。曲線Aはインバータ周波数f0でポンプを運転した時のポンプQ−H性能であり、同様に曲線B〜Hはインバータ周波数をf1〜f7まで変えてポンプを運転した時のポンプQ−H性能であり、曲線Iはインバータ周波数f100%(f7よりも高い100%周波数)でポンプを運転した時のポンプQ−H性能である。曲線R0は階数B4F(地下4階)に送水した場合の配管抵抗曲線で、同様に曲線R1〜R7は階数B3F〜4Fへ送水した時の配管抵抗曲線である。
【0020】
今、各放出信号に対応した(特定される)階のスプリンクラーSPに必要な給水量Q0と給水圧力とが得られるように、図2においてインバータ周波数を変えて使用されるポンプを運転した時の周波数、ポンプ性能曲線、及び抵抗曲線に、各放出信号を対応させた関係図を図5に示す。
【0021】
図5において例えば、地下4階(B4F)でスプリンクラーが開放されると放出信号10aが発信されて、対応するインバータ周波数f0が選択され、ポンプはインバータによって周波数f0で運転される。この時のポンプ性能曲線はA、ポンプ4から地下4階まで水を流した時の配管抵抗曲線はR0である。このポンプ性能曲線Aと抵抗曲線R0との交点O0でポンプの運転点が決定する。給水圧力は、この交点O0を縦軸の給水圧力で読んだものであり、給水量Q0は、この交点O0を横軸の給水量で読んだものである。
【0022】
このように、各放出信号に対応した階のスプリンクラーSPに必要な給水量Q0と給水圧力とを得るには、図5の関係を作り、各放出信号に周波数を対応させれば良いことが分かる。
【0023】
図3は制御盤の回路図である。R、S、Tは電源、R、Sは制御電源、MBD、MBVは配線用遮断器である。INVは周波数設定手段を有する操作表示部Cと、この操作表示部Cで設定された運転周波数を記憶する記憶手段Mを備えたインバータである。なお、記憶手段Mには外部の制御装置CU(後述)から直接運転周波数指令値を記憶させても良い。INVには更に、運転信号52Vaの入力端子FW、CM0、周波数指令信号(速度指令信号)S0〜S3、CM1の入力端子10〜14、および周波数指令値の信号AN0の入力端子15を備えている。
【0024】
52D、52Vは電磁継電器、49Pはサーマルリレー、IMは電動機(図1の誘導電動機4)、43Sはポンプ、電動機IMを商用−停止−インバータの運転モードに切り替えるスイッチ、CUは制御装置、TRはトランス、I/Oは入力部であり圧力検出手段7と放出信号発信手段10a〜10hからの信号をここより取り込む。B4FX〜PSXはこれらの信号に対応したリレーで、同時にリレー接点をも示す。制御装置CUは、前記リレー接点B4FX〜PSXからの信号に対応してインバータ周波数を決定する制御手段を内臓しており、前記各リレー接点が接続される入力端子10〜18と、決定されたインバータ周波数に対応するデジタルの速度指令信号S0〜S3、CM1を出力する出力端子1〜5と、決定されたインバータ周波数のアナログの周波数指令値AN0を出力する出力端子6を有する。
【0025】
インバータ周波数は、第1の実施態様では前記周波数設定手段Cによって、予め図5に示すf0〜f7を記憶手段Mに設定、記憶される。記憶手段Mに設定された周波数は、制御装置CUからの指令信号S0〜CM1により選択される。速度指令信号と周波数との関係は図6に示される。第2の実施態様では、制御装置CUの端子6から直接周波数指令値(例えばf0〜f100%)が、信号AN0としてインバータ入力端子15に入力され、記憶手段Mに一時記憶しながら、その周波数でインバータの制御がなされる。
【0026】
上記構成において、圧力検出手段7と放出信号発信手段10a〜10hのいずれかが信号を発信すると、該当のリレー(B4FX〜PSX)が動作しその接点を閉じる。制御装置CUは入力端子10〜18の何れかに入力された信号に基き、ポンプ性能に対応したインバータ周波数指令信号として、第1の実施態様では、速度指令信号S0〜CM1を出力端子1〜5からインバータ入力端子10〜14に出力する。そして、第2の実施態様では、AN0を直接周波数指令値(例えばf0〜f100%)を出力端子6からインバータ入力端子15に出力する。
【0027】
次に、図4を用いて前記制御装置CUの制御フローを説明する。図3において、配線用遮断器52D、52Vを投入し、スイッチ43Sをインバータ運転側に操作すると、電磁継電器52Vが動作してインバータ運転できる状態となる。送水配管で水が使用されて圧力が低下すると、圧力検出手段7の信号が発信され、制御装置CUにこの信号によるリレー接点PSXが投入される。図4のステップ5(S5)でこの処理(YES)が実行されf100%の信号(速度指令信号または周波数指令値)がインバータに入力され、S9でインバータがf100%の周波数で電動機及びポンプを運転する。
【0028】
次に、例えば4Fの放出信号発信手段10hから放出信号が発信されると、S11を経てS12で処理(YES)が実行され、S16でf7の信号がインバータINVに発信されてf7の周波数で電動機IM、ポンプ4を運転する。以下、同様に各階の放出信号がそれぞれ発信され、S13〜S19の処理を実行してそれぞれ前述の対応関係で、制御装置CUによってインバータへ速度指令信号または運転周波数指令値が送信され運転を続ける。
【0029】
なお、圧力検出手段7の動作信号のみが発信された時は、100%の運転周波数を選択して運転制御する。即ち、図4でS10でNOの処理の後、S23でNOの処理となってS9に戻るため、f100%の周波数で運転が継続される。これは、圧力検出手段7の動作信号が出て配管圧力が低下しているのでスプリンクラーが開いてい可能性があり、しかも放出信号発信手段が故障して放出信号が出ていない可能性への対応で、消火のために十分な配管圧力を確保する上で特に有効である。
【0030】
また、圧力検出手段7の信号が発信され、かつ前記放出信号発信手段群の放出信号が複数発信された時は100%の運転周波数を選択して運転制御する。これは図4の制御フローには示されてないが、配管圧力が低下し、かつ、複数の放出信号が発信しているので、火災が広がっている可能性への対応であり、消火用に十分な給水量と給水圧力を得るためである。
【0031】
更に、前記圧力検出手段または前記放出信号発信手段の信号によって選択された周波数で運転後、圧力検出手段または放出信号発信手段群の信号の有無に関わらず運転が続行され、制御盤スイッチ43S(人為的操作)を停止にした時に運転が停止される。図4では、S22でYES処理後S23でYES処理、またはS24でYES処理したときのみポンプが停止する。これは、火災のために圧力検出手段または放出信号発信手段群に故障が起こる可能性への対応であり、火災発生により一旦ポンプが動作した後は、制御装置等の制御系により自動的には切れず、人為的に制御盤スイッチを切らないと停止しないようにしたものである。消火用に十分な給水量と給水圧力を継続して確保するためである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】インバータ駆動消火ポンプシステムのシステム系統図である。
【図2】インバータ運転した場合のポンプ性能曲線図である。
【図3】制御盤の回路図である。
【図4A】制御装置の制御フロー図である。(1/2)
【図4B】制御装置の制御フロー図である。(2/2)
【図5】ポンプを運転した時の周波数、ポンプ性能曲線、抵抗曲線に、各放出信号を対応させた関係図である。
【図6】周波数と速度指令信号の関係図である。
【符号の説明】
【0033】
1…水源、4…ポンプ、5…電動機、6…圧力タンク、7…圧力検出手段、8…送水管、9…制御盤、10a〜10h…放出信号発生手段、C…周波数設定手段、M…記憶手段、CU…制御装置、INV…インバータ、S0〜S3…速度指令信号、AN0…運転周波数指令値。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水源からの水を、送水管を介して各階に設けた放出装置に送水する消火ポンプと、この消火ポンプを駆動する電動機と、この電動機を制御するインバータと、該消火ポンプ吐き出し側の送水管と連通する圧力検出手段を備えた圧力タンクと、該送水管の各階に設けられ放水された放出装置を特定する放出信号を発信する放出信号発信手段群と、この放出信号に基づいてインバータを制御する制御装置と、これらの制御機器を内蔵した制御盤で構成されたインバータ駆動消火ポンプシステムにおいて、
前記インバータは周波数設定手段及び記憶手段を有して予め前記放出信号発信手段群の放出信号に対応した運転周波数を設定記憶しておき、前記制御部は前記圧力検出手段の動作信号に基づいて前記インバータへ運転信号を出力すると共に、前記放出信号に基づいて前記インバータに記憶された運転周波数を選択する速度指令信号を出力して、運転制御を行うように構成されたことを特徴とするインバータ駆動消火ポンプシステム。
【請求項2】
水源からの水を、送水管を介して各階に設けた放出装置に送水する消火ポンプと、この消火ポンプを駆動する電動機と、この電動機を制御するインバータと、該消火ポンプ吐き出し側の送水管と連通する圧力検出手段を備えた圧力タンクと、該送水管の各階に設けられ放水された放出装置を特定する放出信号を発信する放出信号発信手段群と、この放出信号に基づいてインバータを制御する制御装置と、これらの制御機器を内蔵した制御盤で構成されたインバータ駆動消火ポンプシステムにおいて、
前記インバータは外部信号により周波数を設定記憶される記憶手段を有し、前記制御部は前記圧力検出手段の動作信号に基いて前記インバータへ運転信号を出力すると共に、前記放出信号に基づいて前記インバータに運転周波数指令値を出力して、運転制御を行うように構成されたことを特徴とするインバータ駆動消火ポンプシステム。
【請求項3】
前記インバータは記憶手段に、使用されるポンプの性能に関連付けて、前記放出信号発信手段群の放出信号によって特定される各放出装置に必要な給水量と給水圧力が得られる周波数を、各放出信号に対応させて複数記憶し、前記圧力検出手段または前記放出信号発信手段群の信号によって周波数が選択されることを特徴とする請求項1または2に記載のインバータ駆動消火ポンプシステム。
【請求項4】
前記インバータは記憶手段に、使用されるポンプの運転周波数によって定まるポンプ性能において、放出信号によって特定される各放出装置に必要な給水量と給水圧力が得られる周波数を、各放出装置に対応させて複数記憶し、前記圧力検出手段または前記放出信号発信手段群の信号によって周波数が選択され、前記圧力検出手段の動作信号のみが発信された時は100%の運転周波数を選択して運転制御することことを特徴とする請求項1または2に記載のインバータ駆動消火ポンプシステム。
【請求項5】
前記インバータは記憶手段に、使用されるポンプの運転周波数によって定まるポンプ性能において、放出信号によって特定される各放出装置に必要な給水量と給水圧力が得られる周波数を、各放出装置に対応させて複数記憶し、前記圧力検出手段または前記放出信号発信手段群の信号によって周波数が選択され、圧力検出手段の信号が発信され、前記放出信号発信手段群の放出信号が複数発信された時は100%の運転周波数を選択して運転制御することを特徴とする請求項1または2に記載のインバータ駆動消火ポンプシステム。
【請求項6】
前記インバータは記憶手段に、使用されるポンプの運転周波数によって定まるポンプ性能において、放出信号によって特定される各放出装置に必要な給水量と給水圧力が得られる周波数を、各放出装置に対応させて複数記憶し、前記圧力検出手段または前記放出信号発信手段群の信号によって選択された周波数で運転後、圧力検出手段または放出信号発信手段群の信号の有無に関わらず運転が続行され、制御盤スイッチを停止にした時に運転が停止されることを特徴とする請求項1または2に記載のインバータ駆動消火ポンプシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−189700(P2009−189700A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−35885(P2008−35885)
【出願日】平成20年2月18日(2008.2.18)
【出願人】(502129933)株式会社日立産機システム (1,140)
【出願人】(301042686)株式会社三菱地所設計 (24)
【出願人】(591200656)斎久工業株式会社 (5)
【Fターム(参考)】