説明

ガス供給装置及び燃焼システム

【課題】混合された燃料ガスが燃焼装置に供給されることを抑制することができるガス供給装置を提供すること。
【解決手段】第1ガスG1を燃焼装置5に向けて供給する第1ガスラインL1と、第2ガスG2を燃焼装置5に向けて供給する第2ガスラインL2と、第1ガスG1又は第2ガスG2のいずれかを燃焼装置5に向けて供給する共通ガスラインL3と、第1ガスラインL1と共通ガスラインL3との間又は第2ガスラインL2と共通ガスラインL3との間のいずれかを選択的に連通させるように切り換え可能な三方弁31と、第1ガスライン開閉弁11と、第2ガスライン開閉弁21と、共通ガスライン開閉弁32と、第1ガスライン開閉弁11を開き且つ第2ガスライン開閉弁21を閉じる第1開閉状態、又は、第2ガスライン開閉弁21を開き且つ第1ガスライン開閉弁11を閉じる第2開閉状態、のいずれかを選択的に切り換え可能な選択スイッチ6と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス供給装置及びこれを備えた燃焼システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境への配慮から、下水汚泥や有機性工業排水等から発生するバイオガス(第2ガス)を燃料ガスとして利用する燃焼システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の燃焼システムにおいては、バイオガスの燃焼状態を安定させるために、ボイラ(燃焼装置)に燃料ガスを供給する前に、バイオガスに都市ガス(標準ガス,第1ガス)を補助的に混合して使用する。
【0003】
しかし、バイオガスと都市ガスとが混合された燃料ガスを使用する場合には、バイオガスと都市ガスとの混合状態が好適に調整されないと、混合された燃料ガスの燃焼状態が不安定になる可能性がある。
【0004】
これに対し、燃料ガスとして、都市ガス及びバイオガスのうちのいずれか一方を選択して、ボイラに供給するように構成した燃焼システムが知られている。このような燃焼システムにおいては、都市ガス及びバイオガスのうちのいずれか一方を単独で燃焼させることができるため、燃料ガスの燃焼状態を安定させることができる。
【0005】
このような燃焼システムにおいて、都市ガスをボイラに向けて供給する第1ガスラインと、バイオガスをボイラに向けて供給する第2ガスラインと、第1ガスライン及び第2ガスラインの下流側に接続され都市ガス又はバイオガスをボイラに向けて供給する共通ガスラインと、を有する燃焼システムがある。この燃焼システムにおいては、第1ガスライン、第2ガスライン及び共通ガスラインが接続される接続部分に設けられた三方弁により、都市ガス及びバイオガスが流通する経路を切り換えることで、都市ガス及びバイオガスのうちのいずれかをボイラに供給することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−226878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、三方弁を切り換えることで2つの種類の燃料ガスのうちのいずれかをボイラに供給するように構成した場合には、例えば、三方弁が故障等することで、2つの種類の燃料ガスが混合される可能性があるため、安全性が低下する可能性がある。そのため、2つの種類の燃料ガスを供給可能なガス供給装置において、混合された燃料ガスがボイラに供給されることを抑制することができるガス供給装置が望まれている。
【0008】
本発明は、2つの種類の燃料ガスを供給可能なガス供給装置において、混合された燃料ガスが燃焼装置に供給されることを抑制することができるガス供給装置を提供することを目的とする。
また、前記ガス供給装置を備えた燃焼システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、第1ガスを燃焼装置に向けて供給する第1ガスラインと、第2ガスを前記燃焼装置に向けて供給する第2ガスラインと、前記第1ガスライン及び前記第2ガスラインの下流側に接続され、前記第1ガスラインを流通する第1ガス又は前記第2ガスラインを流通する第2ガスのいずれかを前記燃焼装置に向けて供給する共通ガスラインと、前記第1ガスラインと前記第2ガスラインと前記共通ガスラインとを接続する三方弁であって、前記第1ガスラインと前記共通ガスラインとの間又は前記第2ガスラインと前記共通ガスラインとの間のいずれかを選択的に連通させるように切り換え可能な三方弁と、前記第1ガスラインの途中に設けられ、前記第1ガスラインを開閉する第1ガスライン開閉弁と、前記第2ガスラインの途中に設けられ、前記第2ガスラインを開閉する第2ガスライン開閉弁と、前記共通ガスラインの途中に設けられ、前記共通ガスラインを開閉する共通ガスライン開閉弁と、前記第1ガスライン開閉弁を開き且つ前記第2ガスライン開閉弁を閉じる第1開閉状態、又は、前記第2ガスライン開閉弁を開き且つ前記第1ガスライン開閉弁を閉じる第2開閉状態、のいずれかを選択的に切り換え可能な選択スイッチと、を備えるガス供給装置に関する。
【0010】
また、前記共通ガスライン開閉弁の開閉状態を制御する制御部を更に備えることが好ましい。
【0011】
また、前記制御部は、前記選択スイッチによる前記第1開閉状態と前記第2開閉状態との切り換えを制御することが好ましい。
【0012】
また、前記第1ガス及び前記第2ガスは、可燃性気体であることが好ましい。
【0013】
また、前記第1ガスは、標準ガスであり、前記第2ガスは、バイオガスであることが好ましい。
【0014】
また、本発明は、前記燃焼装置と、前記ガス供給装置と、を備える燃焼システムに関する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、2つの種類の燃料ガスを供給可能なガス供給装置において、混合された燃料ガスが燃焼装置に供給されることを抑制することができるガス供給装置を提供することができる。
また、前記ガス供給装置を備えた燃焼システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態としての燃焼システム1の全体構成図である。
【図2】本実施形態に係る燃焼システム1の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の燃焼システム1について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態としての燃焼システム1の全体構成図である。
【0018】
本実施形態の燃焼システム1は、燃焼装置としてのボイラ5に、燃料ガスとして、第1ガスとしての標準ガスG1又は第2ガスとしてのバイオガスG2のいずれかを供給するシステムである。標準ガスG1及びバイオガスG2は、可燃性気体である。
図1に示すように、本実施形態の燃焼システム1は、主として、ボイラ5と、ガス供給装置10とを備える。ボイラ5は、燃料ガスの燃焼が行われるボイラ本体を備える。ボイラ本体においては、ガス供給装置10により供給された燃料ガスがボイラ本体内に設けられたバーナ(図示せず)により燃焼され、この燃焼により発生した燃焼ガスがボイラ本体の缶体(図示せず)の内部の水を加熱するように構成されている。
【0019】
ガス供給装置10は、主として、燃料供給ラインLと、各種の弁と、選択スイッチ6と、制御部7と、を備えて構成される。
燃料供給ラインLは、第1ガスラインとしての標準ガスラインL1と、第2ガスラインとしてのバイオガスラインL2と、共通ガスラインL3とを備える。
【0020】
標準ガスラインL1は、ボイラ5の主燃料である都市ガス等の標準ガスG1をボイラ5に向けて供給するラインである。なお、標準ガスG1としては、プロパンガス等のガス燃料でもよい。標準ガスラインL1は、その上流側において標準ガスG1が供給されると共に、その下流側の端部において、三方弁31(後述)に接続される。標準ガスラインL1には、標準ガスG1の供給側から三方弁31に向けて順に、第1ガスライン開閉弁としての標準ガスライン開閉弁11と、標準ガスライン流量制御弁12と、が設けられる。
【0021】
標準ガスライン開閉弁11は、標準ガスラインL1の途中に設けられており、標準ガスラインL1を開閉して、標準ガスラインL1を標準ガスG1が流通可能な状態又は流通不能な状態に切り換える。標準ガスライン流量制御弁12は、標準ガスラインL1の途中に設けられており、標準ガスラインL1を流通する標準ガスG1の流量を調整する。
【0022】
バイオガスラインL2は、ボイラ5の副燃料であるバイオガスG2をボイラ5に向けて供給するラインである。バイオガスラインL2は、その上流側においてバイオガスG2が供給されると共に、その下流側の端部において、三方弁31に接続される。バイオガスラインL2には、バイオガスの供給側から三方弁31に向けて順に、第2ガスライン開閉弁としてのバイオガスライン開閉弁21と、バイオガスライン流量制御弁22と、が設けられる。
【0023】
バイオガスライン開閉弁21は、バイオガスラインL2の途中に設けられており、バイオガスラインL2を開閉して、バイオガスラインL2をバイオガスG2が流通可能な状態又は流通不能な状態に切り換える。バイオガスライン流量制御弁22は、バイオガスラインL2の途中に設けられており、バイオガスラインL2を流通するバイオガスG2の流量を調整する。
【0024】
共通ガスラインL3は、標準ガスラインL1及びバイオガスラインL2の下流側に接続される。共通ガスラインL3は、その上流側の端部において、三方弁31(後述)に接続されると共に、その下流側の端部において、ボイラ5に接続される。共通ガスラインL3は、標準ガスラインL1を流通する標準ガスG1又はバイオガスラインL2を流通するバイオガスG2のいずれかをボイラ5に向けて供給する。共通ガスラインL3の途中には、共通ガスライン開閉弁32が設けられている。共通ガスライン開閉弁32は、ボイラ5の直前において、共通ガスラインL3を開閉して、共通ガスラインL3を燃料ガスが流通可能な状態又は流通不能な状態に切り換える。
【0025】
標準ガスラインL1の下流側の端部と、バイオガスラインL2の下流側の端部と、共通ガスラインL3の上流側の端部とは、三方弁31に接続されている。三方弁31は、標準ガスラインL1と共通ガスラインL3との間、又は、バイオガスラインL2と共通ガスラインL3との間のいずれかを選択的に連通させるように切り換え可能な弁である。つまり、三方弁31は、標準ガスラインL1を流通する標準ガスG1又はバイオガスラインL2を流通するバイオガスG2のいずれか一方を選択的に、ボイラ5(共通ガスラインL3)へ向けて流通させることが可能である。
【0026】
本実施形態の燃焼システム1において、各種の弁11,12,21,22,31,32は、種々の作動機構及び弁構造を採用することができる。
【0027】
選択スイッチ6は、標準ガスライン開閉弁11及びバイオガスライン開閉弁21を開状態又は閉状態に切り換える。
また、選択スイッチ6は、第1開閉状態又は第2開閉状態のいずれかを選択的に切り換え可能なスイッチである。
選択スイッチ6における第1開閉状態は、標準ガスライン開閉弁11を開き且つバイオガスライン開閉弁21を閉じる開閉状態である。この第1開閉状態は、標準ガスラインL1を流通する標準ガスG1が三方弁31側へ流通可能な状態で、且つ、バイオガスラインL2を流通するバイオガスG2が三方弁31側へ流通不能な状態である。
選択スイッチ6における第2開閉状態は、バイオガスライン開閉弁21を開き且つ標準ガスライン開閉弁11を閉じる開閉状態である。この第2開閉状態は、バイオガスラインL2を流通するバイオガスG2が三方弁31側へ流通可能な状態で、且つ、標準ガスラインL1を流通する標準ガスG1が三方弁31側へ流通不能な状態である。
【0028】
制御部7は、CPU及びメモリを含んで構成される。制御部7には、操作部(図示せず)等からボイラ5に供給する燃料ガスの種類に関する情報が入力される。
【0029】
制御部7は、入力された燃料ガスの種類に関する情報に基づいて、燃焼システム1におけるボイラ5へ供給する燃料ガスの種類毎に、選択スイッチ6、三方弁31及び共通ガスライン開閉弁32の開閉状態を制御する。制御部7は、選択スイッチ6を制御する場合においては、選択スイッチ6による第1開閉状態と第2開閉状態との切り換えを制御する。
【0030】
具体的には、標準ガスG1をボイラ5に供給する場合には、制御部7は、選択スイッチ6を第1開閉状態に切り換えると共に、三方弁31を標準ガスラインL1と共通ガスラインL3との間を連通するように切り換え、且つ、共通ガスライン開閉弁32を開くように制御する。また、バイオガスG2をボイラ5に供給する場合には、制御部7は、選択スイッチ6を第2開閉状態に切り換えると共に、三方弁31をバイオガスラインL2と共通ガスラインL3との間を連通するように切り換え、且つ、共通ガスライン開閉弁32を開くように制御する。
【0031】
制御部7は、標準ガスライン流量制御弁12及びバイオガスライン流量制御弁22の開閉状態を制御する。具体的には、制御部7は、標準ガスラインL1を流通する標準ガスG1又はバイオガスラインL2を流通するバイオガスG2の流量を検出するセンサ(図示せず)等からの信号が入力されて、入力された信号などに基づいて、標準ガスライン流量制御弁12及びバイオガスライン流量制御弁22の開閉状態を制御して、標準ガスG1及びバイオガスG2の流量を調整する。
メモリには、本実施形態の燃焼システム1の運転を実施する制御プログラムが予め記憶されている。
【0032】
次に、本実施形態の燃焼システム1において、標準ガスG1又はバイオガスG2のうちのいずれか一方をボイラ5に供給する制御について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る燃焼システム1の動作を示すフローチャートである。
本実施形態において、ボイラ5に燃料ガスを供給する前においては、共通ガスライン開閉弁32は閉状態である。
【0033】
図2に示すように、ステップST1において、制御部7には、使用者により操作部等からボイラ5に供給される燃料ガスの種類に関する情報が入力される。
【0034】
ステップST2において、制御部7は、入力された燃料ガスの種類に関する情報に基づいて、選択スイッチ6を切り換える。
具体的には、標準ガスG1をボイラ5に供給する場合には、制御部7は、選択スイッチ6を第1開閉状態に切り換えるように制御する。第1開閉状態とは、標準ガスライン開閉弁11を開き且つバイオガスライン開閉弁21を閉じる開閉状態である。
また、バイオガスG2をボイラ5に供給する場合には、制御部7は、選択スイッチ6を第2開閉状態に切り換えるように制御する。第2開閉状態とは、バイオガスライン開閉弁21を開き且つ標準ガスライン開閉弁11を閉じる開閉状態である。
このように選択スイッチ6を切り換えることにより、三方弁31が故障等した場合であっても、都市ガスG1とバイオガスG2とが混合された状態で、燃料ガスがボイラ5に供給されることが抑制される。
【0035】
ステップST3において、制御部7は、燃料ガスの種類に関する情報に基づいて、三方弁31を切り換える。
具体的には、標準ガスG1をボイラ5に供給する場合には、制御部7は、標準ガスラインL1と共通ガスラインL3との間を連通させるように、三方弁31を制御する。また、バイオガスG2をボイラ5に供給する場合には、制御部7は、バイオガスラインL2と共通ガスラインL3との間を連通させるように、三方弁31を制御する。これにより、三方弁31は、標準ガスラインL1を流通する標準ガスG1又はバイオガスラインL2を流通するバイオガスG2のいずれか一方を選択的に、共通ガスラインL3へ流通させることができる。
【0036】
ステップST4において、制御部7は、共通ガスライン開閉弁32を開状態から閉状態へ切り換える。これにより、三方弁31を介して共通ガスラインL3へ流通された標準ガスG1又はバイオガスG2は、共通ガスライン開閉弁32を閉状態から開状態に切り換えることにより、ボイラ5に供給される。
このようにして、共通ガスライン開閉弁32の開閉状態を制御することにより、ボイラ5の直前において、燃料ガスのボイラ5側への供給を制御して、混合された燃料ガスがボイラ5に供給されることを一層抑制することができる。
【0037】
本実施形態の燃焼システム1によれば、例えば、次の効果が奏される。
本実施形態においては、標準ガスG1をボイラ5に向けて供給する標準ガスラインL1と、バイオガスG2をボイラ5に向けて供給するバイオガスラインL2と、標準ガスラインL1を流通する標準ガスG1又はバイオガスラインL2を流通するバイオガスG2のいずれかをボイラ5に向けて供給する共通ガスラインL3と、標準ガスラインL1と共通ガスラインL3との間又はバイオガスラインL2と共通ガスラインL3との間のいずれかを選択的に連通させるように切り換え可能な三方弁31と、標準ガスラインL1を開閉する標準ガスライン開閉弁11と、バイオガスラインL2を開閉するバイオガスライン開閉弁21と、共通ガスラインL3を開閉する共通ガスライン開閉弁32と、標準ガスライン開閉弁11を開き且つバイオガスライン開閉弁21を閉じる第1開閉状態、又は、バイオガスライン開閉弁21を開き且つ標準ガスライン開閉弁11を閉じる第2開閉状態、のいずれかを選択的に切り換え可能な選択スイッチ6と、を備える。
【0038】
そのため、選択スイッチ6は、標準ガスG1又はバイオガスG2のうちのいずれか一方をボイラ5に供給するように切り換えられる。これにより、三方弁31が故障した場合であっても、都市ガスG1とバイオガスG2とが混合された燃料ガスがボイラ5に供給されることを抑制することができる。従って、ボイラ5に燃料ガスを供給する際の安全性を向上させることができる。
【0039】
また、本実施形態においては、共通ガスライン開閉弁32の開閉状態を制御する制御部7を更に備える。そのため、選択スイッチ6により選択された標準ガスG1又はバイオガスG2を、共通ガスライン開閉弁32の開閉状態を制御することにより、ボイラ5の直前において、共通ガスラインL3を流通する燃料ガスをボイラ5側へ供給するか否かを制御することができる。これにより、混合された燃料ガスがボイラ5に供給されることを一層抑制することができる。
【0040】
また、本実施形態においては、制御部7は、選択スイッチ6における第1開閉状態と第2開閉状態との切り換えを制御する。そのため、人手(手動)による選択スイッチ6の操作を省略することができる。
【0041】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態においては、三方弁31を、制御部7により制御される構成としたが、人手(手動)により切り換え可能に構成してもよい。
前記実施形態においては、選択スイッチ6を、制御部7により制御される構成としたが、人手(手動)により切り換え可能に構成してもよい。
【0042】
前記実施形態においては、燃焼装置をボイラ5により構成したが、これに制限されない。例えば、燃焼装置を、燃焼ガスの燃焼により給湯する給湯装置や、燃料ガスの燃焼により発電する発電装置により構成してもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 燃焼システム
5 ボイラ(燃焼装置)
6 選択スイッチ
7 制御部
10 ガス供給装置
11 標準ガスライン開閉弁(第1ガスライン開閉弁)
21 バイオガスライン開閉弁(第2ガスライン開閉弁)
31 三方弁
32 共通ガスライン開放弁
L1 第1ガスライン(標準ガスライン)
L2 第2ガスライン(バイオガスライン)
L3 共通ガスライン
G1 標準ガス(第1ガス)
G2 バイオガス(第2ガス)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ガスを燃焼装置に向けて供給する第1ガスラインと、
第2ガスを前記燃焼装置に向けて供給する第2ガスラインと、
前記第1ガスライン及び前記第2ガスラインの下流側に接続され、前記第1ガスラインを流通する第1ガス又は前記第2ガスラインを流通する第2ガスのいずれかを前記燃焼装置に向けて供給する共通ガスラインと、
前記第1ガスラインと前記第2ガスラインと前記共通ガスラインとを接続する三方弁であって、前記第1ガスラインと前記共通ガスラインとの間又は前記第2ガスラインと前記共通ガスラインとの間のいずれかを選択的に連通させるように切り換え可能な三方弁と、
前記第1ガスラインの途中に設けられ、前記第1ガスラインを開閉する第1ガスライン開閉弁と、
前記第2ガスラインの途中に設けられ、前記第2ガスラインを開閉する第2ガスライン開閉弁と、
前記共通ガスラインの途中に設けられ、前記共通ガスラインを開閉する共通ガスライン開閉弁と、
前記第1ガスライン開閉弁を開き且つ前記第2ガスライン開閉弁を閉じる第1開閉状態、又は、前記第2ガスライン開閉弁を開き且つ前記第1ガスライン開閉弁を閉じる第2開閉状態、のいずれかを選択的に切り換え可能な選択スイッチと、
を備えるガス供給装置。
【請求項2】
前記共通ガスライン開閉弁の開閉状態を制御する制御部を更に備える
請求項1に記載のガス供給装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記選択スイッチによる前記第1開閉状態と前記第2開閉状態との切り換えを制御する
請求項2に記載のガス供給装置。
【請求項4】
前記第1ガス及び前記第2ガスは、可燃性気体である
請求項1から3のいずれかに記載のガス供給装置。
【請求項5】
前記第1ガスは、標準ガスであり、
前記第2ガスは、バイオガスである
請求項4に記載のガス供給装置。
【請求項6】
前記燃焼装置と、
請求項1から5のいずれかに記載のガス供給装置と、
を備える燃焼システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−76510(P2013−76510A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216435(P2011−216435)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000175272)三浦工業株式会社 (1,055)
【Fターム(参考)】