コンバイン
【課題】エンジンカバーの開閉支持部を補強し、エンジンルームを構成する機枠(周囲の固定側枠)に対して、開閉するエンジンカバーの側枠の接合面に狂いが生じることを少なくして、長期間にわたってシール性を良好に保持する。
【解決手段】エンジン(12)を内装するエンジンルーム(2)の前側にステップフロア(1)を配置する。エンジンルーム(2)をエンジンカバー(7)によって覆う。エンジンカバー(7)の上側に操縦席(3)を設ける。操縦席(3)の左側方の位置に操作レバー(5)支持用の操作フレーム(6)を設ける。エンジンカバー(7)を開閉自在に支持する支柱(8)をエンジンルーム(2)の後部で且つ機体外側寄りの位置に設ける。支柱(8)の上部と、操作フレーム(6)におけるエンジン(12)よりも前側の部位とを、エンジン(12)の上側に配置した補強フレーム(10)によって連結する。
【解決手段】エンジン(12)を内装するエンジンルーム(2)の前側にステップフロア(1)を配置する。エンジンルーム(2)をエンジンカバー(7)によって覆う。エンジンカバー(7)の上側に操縦席(3)を設ける。操縦席(3)の左側方の位置に操作レバー(5)支持用の操作フレーム(6)を設ける。エンジンカバー(7)を開閉自在に支持する支柱(8)をエンジンルーム(2)の後部で且つ機体外側寄りの位置に設ける。支柱(8)の上部と、操作フレーム(6)におけるエンジン(12)よりも前側の部位とを、エンジン(12)の上側に配置した補強フレーム(10)によって連結する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンバインのエンジンルームは、内部に搭載しているエンジンを覆うエンジンカバーを開閉可能に構成し、エンジンのメンテナンスを容易にする技術が採用されている。例えば、実開平2−3731号実用新案公報(特許文献1参照)、及び特許第3646371号特許公報(特許文献2)に示されているように、車体(走行)フレーム上に搭載したエンジンにエンジンカバーが設けられ、更に、該カバー上には運転席が一体に構成されている。そして、前記エンジンカバーは、車体上の支柱に設けた蝶番によって開閉自由に支持し、メンテナンスを行う際には、車体の右外側まで回動して内部のエンジンが露出するまでエンジンルームを開放できる技術構成が開示されている。
【特許文献1】実開平2−3731号実用新案公報
【特許文献2】特許第3646371号特許公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前項で、本件特許出願人が提示して説明した特許文献1、及び2に開示されているように、コンバインのエンジンルームには、ルーム内に搭載したエンジンを覆うエンジンカバーが設けられ、これを車体の外側まで回動してエンジンルームを開放できる構成が公知技術となっている。
【0004】
これらの公知技術では、エンジンカバーは、上側に運転席が装置されているのが普通であって、重量的に重く、これを車体の右外側まで回動させてエンジンルームを開放すると、エンジンを露出することができるから、メンテナンスは容易となって都合が良い反面、エンジンカバーを支える支柱に、カバーを開いたとき、車体の右外側方向へ強く引っ張られる大きな引っ張り荷重がかかり、それに耐える剛性が要求される課題があった。
【0005】
そして、エンジンルームは、上記の如く構成して長期間使用し、エンジンカバーの開閉を繰り返していると、引っ張り荷重に耐えられなくなった支柱が徐々に変形し、エンジンルームを構成する機枠(周囲の固定側枠)に対して、開閉するカバーの側枠との合わせ面に狂いが生じ、密封精度が保てず、シール性が不完全となって、冷却ファンの吸気作用に伴ってエンジンルーム内に塵埃が吸入される等の不具合が発生する課題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じる。
即ち、請求項1に記載した発明は、エンジン(12)を内装するエンジンルーム(2)の前側にステップフロア(1)を配置し、エンジンルーム(2)をエンジンカバー(7)によって覆い、該エンジンカバー(7)の上側に操縦席(3)を設け、該操縦席(3)の左側方の位置に操作レバー(5)支持用の操作フレーム(6)を設け、エンジンカバー(7)を開閉自在に支持する支柱(8)をエンジンルーム(2)の後部で且つ機体外側寄りの位置に設け、該支柱(8)の上部と、操作フレーム(6)におけるエンジン(12)よりも前側の部位とを、エンジン(12)の上側に配置した補強フレーム(10)によって連結したことを特徴とするコンバインとする。
【0007】
つぎに、請求項2に記載した発明は、前記支柱(8)に、エンジンルーム(2)の後方に配置するホッパー(13)の支持枠(14)を連結したことを特徴とする請求項1記載のコンバインとする。
【発明の効果】
【0008】
まず、請求項1に記載した発明によると、エンジンカバー7を開閉自在に支持する支柱8の上部と、操作フレーム6におけるエンジン12よりも前側の部位とを、エンジン12の上側に配置した補強フレーム10で連結することによって支柱8の強度を高め、エンジンカバー7の支持強度を向上させることができる。
【0009】
具体的には、エンジンカバー7を支える支柱8に、該エンジンカバー7を開いたとき、機体右外側方向へ強い引っ張り荷重が掛かっても、それに充分耐える剛性を持たせることができる。
【0010】
そして、長期間の使用中に、エンジンカバー7の開閉操作を繰り返しても、引っ張り荷重に充分耐えられる支柱8となっており、エンジンルーム2を構成する機枠(周囲の固定側枠)に対して、開閉するエンジンカバー7の側枠の接合面に狂いが生じることはほとんどなく、長期間にわたってシール性を良好に保持することができる。
【0011】
そして、請求項2に記載した発明によると、上記請求項1に記載した発明の効果に加えて、エンジンルーム2の後方に設けるホッパー13の支持枠14を、剛性の高い支柱8によって支持するため、別の補強部材を設けなくてもホッパー13を安定して支持することができ、製造コストを低減して安価に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、コンバイン15は、図6、及び図7に示すように、左右一対のクローラ16,16を装備して走行可能とした車体フレーム9上において、進行方向の前部右寄りに運転操縦席(操縦席)3を配置し、その左側後寄りに脱穀装置17を搭載し、該脱穀装置17の前部には刈取搬送装置18を接続して、圃場の穀稈を刈取って脱穀する一連の作用を行う構成としている。
【0013】
そして、ホッパー13は、前記運転操縦席3の後方で、且つ、前記脱穀装置17の右側に併設し、脱穀・選別処理した一番穀粒を揚穀装置19で揚穀して供給し、一時的に貯留した穀粒を、刈取作業中に下側に吊下げている籾袋に充填する構成としている。
【0014】
そして、前記刈取搬送装置18は、図面に示すように、全面刈り(実施例は4条刈)とし、前記脱穀装置17の前方位置から前記運転操縦席3の前側に至る車体の横幅全面に配置して設け、前側低位置に分草杆20を、その背後に上下方向に傾斜した穀稈引起し装置21を、その下方の低位置の全幅に渡り刈取装置22を、該刈取装置22から後方の脱穀装置17との間に穀稈搬送装置23を設け、圃場の穀稈を刈取って搬送しながら後方の脱穀装置17に供給する構成としている。
【0015】
そして、脱穀装置17は、図面に示すように、上記コンバイン15の車体上に、穀稈供給口を前側に位置して搭載しており、前記穀稈搬送装置23から搬送穀稈をフィードチェン25が受け継いで、株元を挟持して搬送しながら、穂先側を、上記穀稈供給口から扱室に挿入して脱穀する構成となっている。
【0016】
つぎに、本件出願発明の主要部となるエンジンルーム2について、その実施例を図面に基づき具体的に説明する。
まず、エンジンルーム2は、コンバイン15の車体フレーム9上において、右側で前部寄りの位置に配置されているが、前記した運転操縦席3の下側に構成されている。そして、前記運転操縦席3は、具体的には後述するが、エンジンルーム2の上側を覆っているエンジンカバー2上に設けられている。
【0017】
そして、ステップフロア1は、エンジンルーム2の前側低位置にあり、オペレータが右側から乗降するように配置した構成としている。
そして、操作フレーム6は、図1、及び図6に示すように、前記運転操縦席3を基準にして、前記ステップフロア1を隔てた前方と、左側方とに、平面視逆L型にして設けられ、操作パネル4や各装置の操作レバー5等を配置した構成としている。そして、操作フレーム6は、図4に示すように、下側に支持機枠6aを連結して下側の車体フレーム9に強固に固着した構成としている。
【0018】
そして、前記エンジンルーム2は、図1に示すように、前記したステップフロア1の後で、左側方に配置して前後方向に装置している上記した操作フレーム6と、車体フレーム9の右端部との間に形成し、エンジン12を搭載した構成としている。そして、エンジンルーム2は、図3、及び図4に示すように、後部の外側で下部位置の車体フレーム9に取付けて固着した支柱8を上方に延長して設け、更に、後部内側(前記操作フレーム6側の後方位置)にも、車体フレーム9から連結支柱26を立設して装置した構成としている。
【0019】
そして、連結板11は、図3に示すように、上記した外側寄りの前記支柱8と内側で操作フレーム6側の後方に位置する上記連結支柱26とを連結して一体に枠組みした構成としている。
【0020】
そして、補強フレーム10は、図1、乃至図4に示すように、一方の端部を前記支柱8に連結し、エンジンルーム2に搭載しているエンジン12の上方を、右後部から左前部へ斜めに架渡して延長し、他方の端部を前記左側方の操作フレーム6に連結して、一体の枠組み構成としている。この場合、補強フレーム10は、後側の一辺を形成している前記連結板11と、左側方の一辺を形成している操作フレーム6とによって、図1に示すように、平面視で三角形状の枠組みに構成している。
【0021】
上記のように、エンジンルーム2は、右側後部から左側前部に斜めに補強フレーム10を配置して両端部を連結することによって、支柱8の強度が一段と向上し、後述するエンジンカバー7が安定した状態で開閉できるように支持することが可能となり、その上に加えて、ルーム全体の剛性が従来に比して大幅に増したものとなった。
【0022】
つぎに、エンジンカバー7は、前記エンジンルーム2の前面と右外側面(エンジン冷却風の吸気側となっており、図7に示すように、防塵網35で構成されている。)と上面とを覆う一体のカバーに形成し、上面には、既に説明している運転操縦席3を設けて構成している。このように構成したエンジンカバー2は、図面に示すように、蝶番27によって前記支柱8に開閉自由に枢着して支持する構成としている。そして、エンジンカバー7は、図5に示すように、エンジン12のメンテナンスを行うときには、支柱8の蝶番27を回動支点Pにしてコンバイン15の車体フレーム9より右外側に回動させて、エンジンルーム2を開放することができる。
【0023】
そのとき、エンジンルーム2は、既に説明しているように、エンジン12の上方に補強フレーム10を斜めに配置して両端部分をそれぞれ連結しているが、この補強フレーム10は、エンジン12のメンテナンスが必要な部位を避けて配置しており、エンジン12のメンテナンス時に邪魔になることはなく、カバー7を開放するだけできわめて容易にエンジン12のメンテナンス作業ができる。
【0024】
そして、エンジンルーム2は、室内に搭載しているエンジン12の右外側に近い部位に冷却ファン24が設けられ、その外側にラジエーター29を配置して構成している。したがって、エンジンカバー7は、既に述べたように、右側面を防塵網35にして冷却風を吸引できる構成になっている。
【0025】
つぎに、ホッパー13は、図6、及び図7に示すように、前記エンジンルーム2の後方に配置しているが、実施例の場合、支持枠14の前部を支柱8側の連結板11(図2参照)に取り付けて支持し、後部を車体フレーム9の後部から上方に延長した支持杆28に連結して支持する構成としている。このように、ホッパー13は、その支持枠14の前部を支柱8に直接、又は間接的に連結して支持する構成としているから、取付機構が簡略化され低コストで製作できるものとなっており、支持強度も充分にあり、耐久性のある装置となっている。
【0026】
そして、ホッパー13は、図7に示すように、下側に籾排出筒30が開口して設けられ、上側に設けた左右一対の袋支持杆31,31と下側の車体フレーム9上にキャリア32を設けて籾の袋詰め作業ができる構成となっている。33は補助キャリアであって、図6に示すように、車体フレーム9の外側縁に折り畳み収納自在に設け、作業時に車幅より外側に開いて使用(籾を充填した袋を積んだり、補助作業者が乗って袋の交換等をする。)する構成としている。
【0027】
つぎに、エンジンカバー7の合わせ面に装着するシール36について、図8、乃至図11に示す実施例を説明する。
従来、エンジンカバーの合わせ面に取り付けていたシールは、回動支点Pを起点にして、近い部分も、遠い部分も、平面視で全て同一の厚みに形成されていたから、エンジンルーム側に閉めるときに、回動支点Pに近い側から順次固定のプレートシール(エンジンルーム側の周囲にある固定の機枠・合わせ面)に接着して、順次圧接されながら摺り動かされて横滑りが発生し、損傷されたり、剥離現象が起きて破損する等の障害が起きていた。
【0028】
それに対して、以下、説明する各シール36の実施例は、回動支点P側を薄く、回動支点Pから遠い側を厚く形成する構成によって、従来の課題を解消し、適確なシール作用を行うものとし、加えて、長期間に渡って使用できる耐久性に富むシール装置を提供するものである。
【0029】
まず、エンジンカバー7は、図8に示すように、エンジンルーム2の吸気側で、既に説明した冷却ファン24(図2参照)の外側に設けられているラジエーター29の外側に、回動支点Pを中心に開閉自由に取り付けられている。そして、エンジンカバー7は、既に広く知られているように、吸気面には防塵網35(図7参照)が張設され、エンジンルーム2側の固定機枠のプレートシール37との合わせ面には、ゴム、樹脂等を素材としたシール36が取り付けられている。
【0030】
そして、上記シール36は、図8に示す実施例の場合、前記回動支点Pに近い側の一定部分(シールA)を平面視で薄く、回動支点Pから遠い側(シールB) を厚い幅に形成してエンジンカバー7の合わせ面に取り付けて構成している。また、シール36は、図9に示す実施例の場合、回動支点Pに近い側から、平面視で順次斜めに厚みを増す形状に形成して遠い部分を最も厚くした構成としている。
【0031】
このように構成することによって、エンジンカバー7は、メンテナンスを行うために開放した位置からエンジンルーム2側に閉めるとき、回動支点Pに近い側と遠い側とが若干のタイミング差を持って近い側からプレートシール37に接触し、従来のように、一部分に強い圧力が働きながら横滑りによって剥離する等の損傷が起こることがほとんどなくなり、円滑に密閉状態に達することができる。
【0032】
また、シール36は、回動支点Pからの距離によって厚みが違うから、固定機枠側のプレートシール37に対する密着度が全面で略均等になり、確実にシール作用ができる利点がある。
【0033】
つぎに、シール36は、図10、及び図11に示した実施例の場合、エンジンカバー7の回動支点Pに近いシールAの部分を、断面形状をコ字型に形成して、平面視でシールBの部分より薄く構成している。したがって、この実施例は、エンジンカバー7を閉めるときにエンジンルーム2側のプレートシール37に対してコ字型断面の開放側が閉めるにつれて密着するが、横滑りや剥離が発生せず、密閉できる利点がある。
【0034】
つぎに、フューエルフィルター40、セジメンタ41、ポンプ42のエンジン12に付属する装置の配置について実施例を説明する。
従来のこの種装置の配置に関する公知技術は、実公平7−37463号公報にエンジンルーム内において、ラジエーターの下側に配置した構成が開示されており、その効果として燃料が高温にならず、メンテナンス時に誤って、手が、焼けたエンジンに接触することがないから、安全である等の記載がある。
【0035】
まず、フューエルフィルター40は、図12、及び図13に示すように、エンジンルーム2内の後部に寄った位置に配置し、エンジンルーム2のリヤカバー43のすぐ内側に装置している。そして、セジメンタ41は、上記エンジンルーム2から外に出し、ホッパー13の奥で、脱穀装置17との間に配置した構成としている。そして、上記フューエルフィルター40とセジメンタ41は、既に説明した操作フレーム6の後部に車体フレーム9に立設した連結支柱26にフィルターステー44、及びセジメンタステー45を設けて、連結固定して支持した構成としている。
【0036】
このように、フューエルフィルター40は、エンジンルーム2内部の後部で外側に近い位置に配置することによってメンテナンスが容易にできる特徴があり、更に、エンジン12の熱気の影響を受けることが少ない利点もある。そして、セジメンタ41は、メンテナンスの頻度が上記フューエルフィルター40より高いから、これを外側に配置することによってメンテナンスを行い易くしている。
【0037】
そして、フューエルフィルター40とセジメンタ41とは、操作フレーム6の後部に位置する連結支柱26からそれぞれのステー44,45を延長し、これに取り付けているから、取付構成が比較的簡単であって、しかも、両者の着脱作業が同時にできるから、必然的にメンテナンスも楽になる利点がある。
【0038】
つぎに、ポンプ42、フューエルフィルター40、セジメンタ41とは、図14、乃至図17に示すように、左側の脱穀装置17と右側のホッパー13の下側に位置するキャリア32のキャリアガード46との間に配置して設けた構成としている。
【0039】
そして、実施例の場合、上記ポンプ42とフューエルフィルター40とセジメンタ41は、車体後部に搭載している燃料タンク48とエンジン12との間に燃料ホース49で連通され、燃料を供給できる構成としている。
【0040】
このように、ポンプ42とフューエルフィルター40とセジメンタ41とは、コンバイン15の車体上において、上記空間部分を有効に利用して、まとめて配置しており、空間を有効に利用した利点と、併せて、一箇所にまとめて設置したからメンテナンスも容易となる特徴がある。
【0041】
特に、セジメンタ41は、メンテナンスの頻度が高いが、カバー類のない部位に配置したから、メンテナンスが容易にできるものとなっている。
そして、図14に示す実施例の場合、キャリヤガード46は、上記ポンプ42、フューエルフィルター40、セジメンタ41側(前部ガード46a)と、後部側(後部ガード46b)とを2分割して、別々に着脱可能に構成しているから、メンテナンス作業がやり易くなっている。
【0042】
そして、上記前部ガード46aは、図14、及び図17に示すように、セジメンタ41を外側から監視できるように、通し孔47を開口した構成としている。
したがって、作業者は、外側(キャリヤ側)から前記通し孔47を利用して、セジメンタ41を監視することができるから、目視により内部のフロートの高さ位置を確認しながら、水の溜り具合に応じて水抜きや洗浄の作業時期を決めることができる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】エンジンルームの内部構成とその周辺の平面図
【図2】エンジンルームの内部構成を示す平面図
【図3】エンジンルームを構成する支柱、補強フレームの背面図
【図4】エンジンルームの左側面図
【図5】エンジンカバーの作用平面図
【図6】コンバインの平面図
【図7】コンバインの右側面図
【図8】エンジンカバーの実施例を示す作用平面図
【図9】エンジンカバーの実施例を示す作用平面図
【図10】エンジンカバーの実施例を示す作用平面図
【図11】エンジンカバーに装着したシールの断面図
【図12】フューエルフィルター等の設置した平面図
【図13】フューエルフィルター等の取付状態を示す側面図
【図14】フューエルフィルター等を設置したコンバインの一部側面図
【図15】フューエルフィルター等を設置したコンバインの一部平面図
【図16】フューエルフィルター等を設置したコンバインの平面図
【図17】2分割したキャリアガードを示すコンバインの一部側面図。
【符号の説明】
【0044】
1 ステップフロア 2 エンジンルーム
3 運転操縦席(操縦席) 4 操作パネル
5 操作レバー 6 操作フレーム
7 エンジンカバー 8 支柱
10 補強フレーム 12 エンジン
13 ホッパー 14 支持枠
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンバインのエンジンルームは、内部に搭載しているエンジンを覆うエンジンカバーを開閉可能に構成し、エンジンのメンテナンスを容易にする技術が採用されている。例えば、実開平2−3731号実用新案公報(特許文献1参照)、及び特許第3646371号特許公報(特許文献2)に示されているように、車体(走行)フレーム上に搭載したエンジンにエンジンカバーが設けられ、更に、該カバー上には運転席が一体に構成されている。そして、前記エンジンカバーは、車体上の支柱に設けた蝶番によって開閉自由に支持し、メンテナンスを行う際には、車体の右外側まで回動して内部のエンジンが露出するまでエンジンルームを開放できる技術構成が開示されている。
【特許文献1】実開平2−3731号実用新案公報
【特許文献2】特許第3646371号特許公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前項で、本件特許出願人が提示して説明した特許文献1、及び2に開示されているように、コンバインのエンジンルームには、ルーム内に搭載したエンジンを覆うエンジンカバーが設けられ、これを車体の外側まで回動してエンジンルームを開放できる構成が公知技術となっている。
【0004】
これらの公知技術では、エンジンカバーは、上側に運転席が装置されているのが普通であって、重量的に重く、これを車体の右外側まで回動させてエンジンルームを開放すると、エンジンを露出することができるから、メンテナンスは容易となって都合が良い反面、エンジンカバーを支える支柱に、カバーを開いたとき、車体の右外側方向へ強く引っ張られる大きな引っ張り荷重がかかり、それに耐える剛性が要求される課題があった。
【0005】
そして、エンジンルームは、上記の如く構成して長期間使用し、エンジンカバーの開閉を繰り返していると、引っ張り荷重に耐えられなくなった支柱が徐々に変形し、エンジンルームを構成する機枠(周囲の固定側枠)に対して、開閉するカバーの側枠との合わせ面に狂いが生じ、密封精度が保てず、シール性が不完全となって、冷却ファンの吸気作用に伴ってエンジンルーム内に塵埃が吸入される等の不具合が発生する課題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じる。
即ち、請求項1に記載した発明は、エンジン(12)を内装するエンジンルーム(2)の前側にステップフロア(1)を配置し、エンジンルーム(2)をエンジンカバー(7)によって覆い、該エンジンカバー(7)の上側に操縦席(3)を設け、該操縦席(3)の左側方の位置に操作レバー(5)支持用の操作フレーム(6)を設け、エンジンカバー(7)を開閉自在に支持する支柱(8)をエンジンルーム(2)の後部で且つ機体外側寄りの位置に設け、該支柱(8)の上部と、操作フレーム(6)におけるエンジン(12)よりも前側の部位とを、エンジン(12)の上側に配置した補強フレーム(10)によって連結したことを特徴とするコンバインとする。
【0007】
つぎに、請求項2に記載した発明は、前記支柱(8)に、エンジンルーム(2)の後方に配置するホッパー(13)の支持枠(14)を連結したことを特徴とする請求項1記載のコンバインとする。
【発明の効果】
【0008】
まず、請求項1に記載した発明によると、エンジンカバー7を開閉自在に支持する支柱8の上部と、操作フレーム6におけるエンジン12よりも前側の部位とを、エンジン12の上側に配置した補強フレーム10で連結することによって支柱8の強度を高め、エンジンカバー7の支持強度を向上させることができる。
【0009】
具体的には、エンジンカバー7を支える支柱8に、該エンジンカバー7を開いたとき、機体右外側方向へ強い引っ張り荷重が掛かっても、それに充分耐える剛性を持たせることができる。
【0010】
そして、長期間の使用中に、エンジンカバー7の開閉操作を繰り返しても、引っ張り荷重に充分耐えられる支柱8となっており、エンジンルーム2を構成する機枠(周囲の固定側枠)に対して、開閉するエンジンカバー7の側枠の接合面に狂いが生じることはほとんどなく、長期間にわたってシール性を良好に保持することができる。
【0011】
そして、請求項2に記載した発明によると、上記請求項1に記載した発明の効果に加えて、エンジンルーム2の後方に設けるホッパー13の支持枠14を、剛性の高い支柱8によって支持するため、別の補強部材を設けなくてもホッパー13を安定して支持することができ、製造コストを低減して安価に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、コンバイン15は、図6、及び図7に示すように、左右一対のクローラ16,16を装備して走行可能とした車体フレーム9上において、進行方向の前部右寄りに運転操縦席(操縦席)3を配置し、その左側後寄りに脱穀装置17を搭載し、該脱穀装置17の前部には刈取搬送装置18を接続して、圃場の穀稈を刈取って脱穀する一連の作用を行う構成としている。
【0013】
そして、ホッパー13は、前記運転操縦席3の後方で、且つ、前記脱穀装置17の右側に併設し、脱穀・選別処理した一番穀粒を揚穀装置19で揚穀して供給し、一時的に貯留した穀粒を、刈取作業中に下側に吊下げている籾袋に充填する構成としている。
【0014】
そして、前記刈取搬送装置18は、図面に示すように、全面刈り(実施例は4条刈)とし、前記脱穀装置17の前方位置から前記運転操縦席3の前側に至る車体の横幅全面に配置して設け、前側低位置に分草杆20を、その背後に上下方向に傾斜した穀稈引起し装置21を、その下方の低位置の全幅に渡り刈取装置22を、該刈取装置22から後方の脱穀装置17との間に穀稈搬送装置23を設け、圃場の穀稈を刈取って搬送しながら後方の脱穀装置17に供給する構成としている。
【0015】
そして、脱穀装置17は、図面に示すように、上記コンバイン15の車体上に、穀稈供給口を前側に位置して搭載しており、前記穀稈搬送装置23から搬送穀稈をフィードチェン25が受け継いで、株元を挟持して搬送しながら、穂先側を、上記穀稈供給口から扱室に挿入して脱穀する構成となっている。
【0016】
つぎに、本件出願発明の主要部となるエンジンルーム2について、その実施例を図面に基づき具体的に説明する。
まず、エンジンルーム2は、コンバイン15の車体フレーム9上において、右側で前部寄りの位置に配置されているが、前記した運転操縦席3の下側に構成されている。そして、前記運転操縦席3は、具体的には後述するが、エンジンルーム2の上側を覆っているエンジンカバー2上に設けられている。
【0017】
そして、ステップフロア1は、エンジンルーム2の前側低位置にあり、オペレータが右側から乗降するように配置した構成としている。
そして、操作フレーム6は、図1、及び図6に示すように、前記運転操縦席3を基準にして、前記ステップフロア1を隔てた前方と、左側方とに、平面視逆L型にして設けられ、操作パネル4や各装置の操作レバー5等を配置した構成としている。そして、操作フレーム6は、図4に示すように、下側に支持機枠6aを連結して下側の車体フレーム9に強固に固着した構成としている。
【0018】
そして、前記エンジンルーム2は、図1に示すように、前記したステップフロア1の後で、左側方に配置して前後方向に装置している上記した操作フレーム6と、車体フレーム9の右端部との間に形成し、エンジン12を搭載した構成としている。そして、エンジンルーム2は、図3、及び図4に示すように、後部の外側で下部位置の車体フレーム9に取付けて固着した支柱8を上方に延長して設け、更に、後部内側(前記操作フレーム6側の後方位置)にも、車体フレーム9から連結支柱26を立設して装置した構成としている。
【0019】
そして、連結板11は、図3に示すように、上記した外側寄りの前記支柱8と内側で操作フレーム6側の後方に位置する上記連結支柱26とを連結して一体に枠組みした構成としている。
【0020】
そして、補強フレーム10は、図1、乃至図4に示すように、一方の端部を前記支柱8に連結し、エンジンルーム2に搭載しているエンジン12の上方を、右後部から左前部へ斜めに架渡して延長し、他方の端部を前記左側方の操作フレーム6に連結して、一体の枠組み構成としている。この場合、補強フレーム10は、後側の一辺を形成している前記連結板11と、左側方の一辺を形成している操作フレーム6とによって、図1に示すように、平面視で三角形状の枠組みに構成している。
【0021】
上記のように、エンジンルーム2は、右側後部から左側前部に斜めに補強フレーム10を配置して両端部を連結することによって、支柱8の強度が一段と向上し、後述するエンジンカバー7が安定した状態で開閉できるように支持することが可能となり、その上に加えて、ルーム全体の剛性が従来に比して大幅に増したものとなった。
【0022】
つぎに、エンジンカバー7は、前記エンジンルーム2の前面と右外側面(エンジン冷却風の吸気側となっており、図7に示すように、防塵網35で構成されている。)と上面とを覆う一体のカバーに形成し、上面には、既に説明している運転操縦席3を設けて構成している。このように構成したエンジンカバー2は、図面に示すように、蝶番27によって前記支柱8に開閉自由に枢着して支持する構成としている。そして、エンジンカバー7は、図5に示すように、エンジン12のメンテナンスを行うときには、支柱8の蝶番27を回動支点Pにしてコンバイン15の車体フレーム9より右外側に回動させて、エンジンルーム2を開放することができる。
【0023】
そのとき、エンジンルーム2は、既に説明しているように、エンジン12の上方に補強フレーム10を斜めに配置して両端部分をそれぞれ連結しているが、この補強フレーム10は、エンジン12のメンテナンスが必要な部位を避けて配置しており、エンジン12のメンテナンス時に邪魔になることはなく、カバー7を開放するだけできわめて容易にエンジン12のメンテナンス作業ができる。
【0024】
そして、エンジンルーム2は、室内に搭載しているエンジン12の右外側に近い部位に冷却ファン24が設けられ、その外側にラジエーター29を配置して構成している。したがって、エンジンカバー7は、既に述べたように、右側面を防塵網35にして冷却風を吸引できる構成になっている。
【0025】
つぎに、ホッパー13は、図6、及び図7に示すように、前記エンジンルーム2の後方に配置しているが、実施例の場合、支持枠14の前部を支柱8側の連結板11(図2参照)に取り付けて支持し、後部を車体フレーム9の後部から上方に延長した支持杆28に連結して支持する構成としている。このように、ホッパー13は、その支持枠14の前部を支柱8に直接、又は間接的に連結して支持する構成としているから、取付機構が簡略化され低コストで製作できるものとなっており、支持強度も充分にあり、耐久性のある装置となっている。
【0026】
そして、ホッパー13は、図7に示すように、下側に籾排出筒30が開口して設けられ、上側に設けた左右一対の袋支持杆31,31と下側の車体フレーム9上にキャリア32を設けて籾の袋詰め作業ができる構成となっている。33は補助キャリアであって、図6に示すように、車体フレーム9の外側縁に折り畳み収納自在に設け、作業時に車幅より外側に開いて使用(籾を充填した袋を積んだり、補助作業者が乗って袋の交換等をする。)する構成としている。
【0027】
つぎに、エンジンカバー7の合わせ面に装着するシール36について、図8、乃至図11に示す実施例を説明する。
従来、エンジンカバーの合わせ面に取り付けていたシールは、回動支点Pを起点にして、近い部分も、遠い部分も、平面視で全て同一の厚みに形成されていたから、エンジンルーム側に閉めるときに、回動支点Pに近い側から順次固定のプレートシール(エンジンルーム側の周囲にある固定の機枠・合わせ面)に接着して、順次圧接されながら摺り動かされて横滑りが発生し、損傷されたり、剥離現象が起きて破損する等の障害が起きていた。
【0028】
それに対して、以下、説明する各シール36の実施例は、回動支点P側を薄く、回動支点Pから遠い側を厚く形成する構成によって、従来の課題を解消し、適確なシール作用を行うものとし、加えて、長期間に渡って使用できる耐久性に富むシール装置を提供するものである。
【0029】
まず、エンジンカバー7は、図8に示すように、エンジンルーム2の吸気側で、既に説明した冷却ファン24(図2参照)の外側に設けられているラジエーター29の外側に、回動支点Pを中心に開閉自由に取り付けられている。そして、エンジンカバー7は、既に広く知られているように、吸気面には防塵網35(図7参照)が張設され、エンジンルーム2側の固定機枠のプレートシール37との合わせ面には、ゴム、樹脂等を素材としたシール36が取り付けられている。
【0030】
そして、上記シール36は、図8に示す実施例の場合、前記回動支点Pに近い側の一定部分(シールA)を平面視で薄く、回動支点Pから遠い側(シールB) を厚い幅に形成してエンジンカバー7の合わせ面に取り付けて構成している。また、シール36は、図9に示す実施例の場合、回動支点Pに近い側から、平面視で順次斜めに厚みを増す形状に形成して遠い部分を最も厚くした構成としている。
【0031】
このように構成することによって、エンジンカバー7は、メンテナンスを行うために開放した位置からエンジンルーム2側に閉めるとき、回動支点Pに近い側と遠い側とが若干のタイミング差を持って近い側からプレートシール37に接触し、従来のように、一部分に強い圧力が働きながら横滑りによって剥離する等の損傷が起こることがほとんどなくなり、円滑に密閉状態に達することができる。
【0032】
また、シール36は、回動支点Pからの距離によって厚みが違うから、固定機枠側のプレートシール37に対する密着度が全面で略均等になり、確実にシール作用ができる利点がある。
【0033】
つぎに、シール36は、図10、及び図11に示した実施例の場合、エンジンカバー7の回動支点Pに近いシールAの部分を、断面形状をコ字型に形成して、平面視でシールBの部分より薄く構成している。したがって、この実施例は、エンジンカバー7を閉めるときにエンジンルーム2側のプレートシール37に対してコ字型断面の開放側が閉めるにつれて密着するが、横滑りや剥離が発生せず、密閉できる利点がある。
【0034】
つぎに、フューエルフィルター40、セジメンタ41、ポンプ42のエンジン12に付属する装置の配置について実施例を説明する。
従来のこの種装置の配置に関する公知技術は、実公平7−37463号公報にエンジンルーム内において、ラジエーターの下側に配置した構成が開示されており、その効果として燃料が高温にならず、メンテナンス時に誤って、手が、焼けたエンジンに接触することがないから、安全である等の記載がある。
【0035】
まず、フューエルフィルター40は、図12、及び図13に示すように、エンジンルーム2内の後部に寄った位置に配置し、エンジンルーム2のリヤカバー43のすぐ内側に装置している。そして、セジメンタ41は、上記エンジンルーム2から外に出し、ホッパー13の奥で、脱穀装置17との間に配置した構成としている。そして、上記フューエルフィルター40とセジメンタ41は、既に説明した操作フレーム6の後部に車体フレーム9に立設した連結支柱26にフィルターステー44、及びセジメンタステー45を設けて、連結固定して支持した構成としている。
【0036】
このように、フューエルフィルター40は、エンジンルーム2内部の後部で外側に近い位置に配置することによってメンテナンスが容易にできる特徴があり、更に、エンジン12の熱気の影響を受けることが少ない利点もある。そして、セジメンタ41は、メンテナンスの頻度が上記フューエルフィルター40より高いから、これを外側に配置することによってメンテナンスを行い易くしている。
【0037】
そして、フューエルフィルター40とセジメンタ41とは、操作フレーム6の後部に位置する連結支柱26からそれぞれのステー44,45を延長し、これに取り付けているから、取付構成が比較的簡単であって、しかも、両者の着脱作業が同時にできるから、必然的にメンテナンスも楽になる利点がある。
【0038】
つぎに、ポンプ42、フューエルフィルター40、セジメンタ41とは、図14、乃至図17に示すように、左側の脱穀装置17と右側のホッパー13の下側に位置するキャリア32のキャリアガード46との間に配置して設けた構成としている。
【0039】
そして、実施例の場合、上記ポンプ42とフューエルフィルター40とセジメンタ41は、車体後部に搭載している燃料タンク48とエンジン12との間に燃料ホース49で連通され、燃料を供給できる構成としている。
【0040】
このように、ポンプ42とフューエルフィルター40とセジメンタ41とは、コンバイン15の車体上において、上記空間部分を有効に利用して、まとめて配置しており、空間を有効に利用した利点と、併せて、一箇所にまとめて設置したからメンテナンスも容易となる特徴がある。
【0041】
特に、セジメンタ41は、メンテナンスの頻度が高いが、カバー類のない部位に配置したから、メンテナンスが容易にできるものとなっている。
そして、図14に示す実施例の場合、キャリヤガード46は、上記ポンプ42、フューエルフィルター40、セジメンタ41側(前部ガード46a)と、後部側(後部ガード46b)とを2分割して、別々に着脱可能に構成しているから、メンテナンス作業がやり易くなっている。
【0042】
そして、上記前部ガード46aは、図14、及び図17に示すように、セジメンタ41を外側から監視できるように、通し孔47を開口した構成としている。
したがって、作業者は、外側(キャリヤ側)から前記通し孔47を利用して、セジメンタ41を監視することができるから、目視により内部のフロートの高さ位置を確認しながら、水の溜り具合に応じて水抜きや洗浄の作業時期を決めることができる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】エンジンルームの内部構成とその周辺の平面図
【図2】エンジンルームの内部構成を示す平面図
【図3】エンジンルームを構成する支柱、補強フレームの背面図
【図4】エンジンルームの左側面図
【図5】エンジンカバーの作用平面図
【図6】コンバインの平面図
【図7】コンバインの右側面図
【図8】エンジンカバーの実施例を示す作用平面図
【図9】エンジンカバーの実施例を示す作用平面図
【図10】エンジンカバーの実施例を示す作用平面図
【図11】エンジンカバーに装着したシールの断面図
【図12】フューエルフィルター等の設置した平面図
【図13】フューエルフィルター等の取付状態を示す側面図
【図14】フューエルフィルター等を設置したコンバインの一部側面図
【図15】フューエルフィルター等を設置したコンバインの一部平面図
【図16】フューエルフィルター等を設置したコンバインの平面図
【図17】2分割したキャリアガードを示すコンバインの一部側面図。
【符号の説明】
【0044】
1 ステップフロア 2 エンジンルーム
3 運転操縦席(操縦席) 4 操作パネル
5 操作レバー 6 操作フレーム
7 エンジンカバー 8 支柱
10 補強フレーム 12 エンジン
13 ホッパー 14 支持枠
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン(12)を内装するエンジンルーム(2)の前側にステップフロア(1)を配置し、エンジンルーム(2)をエンジンカバー(7)によって覆い、該エンジンカバー(7)の上側に操縦席(3)を設け、該操縦席(3)の左側方の位置に操作レバー(5)支持用の操作フレーム(6)を設け、エンジンカバー(7)を開閉自在に支持する支柱(8)をエンジンルーム(2)の後部で且つ機体外側寄りの位置に設け、該支柱(8)の上部と、操作フレーム(6)におけるエンジン(12)よりも前側の部位とを、エンジン(12)の上側に配置した補強フレーム(10)によって連結したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記支柱(8)に、エンジンルーム(2)の後方に配置するホッパー(13)の支持枠(14)を連結したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
【請求項1】
エンジン(12)を内装するエンジンルーム(2)の前側にステップフロア(1)を配置し、エンジンルーム(2)をエンジンカバー(7)によって覆い、該エンジンカバー(7)の上側に操縦席(3)を設け、該操縦席(3)の左側方の位置に操作レバー(5)支持用の操作フレーム(6)を設け、エンジンカバー(7)を開閉自在に支持する支柱(8)をエンジンルーム(2)の後部で且つ機体外側寄りの位置に設け、該支柱(8)の上部と、操作フレーム(6)におけるエンジン(12)よりも前側の部位とを、エンジン(12)の上側に配置した補強フレーム(10)によって連結したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記支柱(8)に、エンジンルーム(2)の後方に配置するホッパー(13)の支持枠(14)を連結したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2008−295340(P2008−295340A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−143586(P2007−143586)
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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