コンバイン
【課題】
グレンタンク容積を拡大し、操縦席の製造コスト低減を低減する。
【解決手段】
走行車台(1)の前部に操縦部(3)を設け、該操縦部(3)の後方にグレンタンク(5)を設けたコンバインにおいて、前記操縦部(3)には操縦者が着座する座面部(10)を設け、前記グレンタンク(5)の前側上部に前記操縦部(3)側へ膨出する前側膨出部(5a)を形成し、該前側膨出部(5a)には、前記座面部(10)に着座した操縦者の上体を支持するシートバック部(5e)を形成し、シートバック部(5e)は、平面的に形成された背もたれ面部(5c)と、該背もたれ面部(5c)の左右に夫々偏倚し、背もたれ面部(5c)よりも前側に張出したサイドサポート部(5b,5b)とを備える。
グレンタンク容積を拡大し、操縦席の製造コスト低減を低減する。
【解決手段】
走行車台(1)の前部に操縦部(3)を設け、該操縦部(3)の後方にグレンタンク(5)を設けたコンバインにおいて、前記操縦部(3)には操縦者が着座する座面部(10)を設け、前記グレンタンク(5)の前側上部に前記操縦部(3)側へ膨出する前側膨出部(5a)を形成し、該前側膨出部(5a)には、前記座面部(10)に着座した操縦者の上体を支持するシートバック部(5e)を形成し、シートバック部(5e)は、平面的に形成された背もたれ面部(5c)と、該背もたれ面部(5c)の左右に夫々偏倚し、背もたれ面部(5c)よりも前側に張出したサイドサポート部(5b,5b)とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンバインにおいて、脱穀部の側方にグレンタンクを設け、グレンタンクの前方に操縦部を設け、操縦部の後部に背もたれ部と座面部を有する操縦席を設け、グレンタンクの前側上部に前方へ張り出した膨出部を形成したものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−161996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献の発明は、操縦席に背もたれ部を有するため、膨出部の前方への張出し量が制約され、グレンタンクの容積を大きく拡大することできない。また、操縦者が操縦部において後方に振り返ってグレンタンクの点検窓や点検口からタンク内部を確認するにあたって、グレンタンクの前面の前方に操縦席の背もたれ部が存在するために確認作業を行い難いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、グレンタンクの前側部の前方へ張り出した膨出部を大きく突出させて操縦席の背もたれ部として活用することにより、グレンタンクの拡大容量を大きくしながらコストの低減を図ったコンバインを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである
すなわち、請求項1記載の発明は、走行車台(1)の前部に操縦部(3)を設け、該操縦部(3)の後方にグレンタンク(5)を設けたコンバインにおいて、前記操縦部(3)には操縦者が着座する座面部(10)を設け、前記グレンタンク(5)の前側上部に操縦部(3)側へ膨出する前側膨出部(5a)を形成し、該前側膨出部(5a)には、前記座面部(10)に着座した操縦者の上体を支持するシートバック部(5e)を一体的に形成したことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記シートバック部(5e)は、平面的に形成された背もたれ面部(5c)と、該背もたれ面部(5c)の左右に夫々偏倚し、背もたれ面部(5c)よりも前側に張出したサイドサポート部(5b,5b)とを備えた請求項1記載のコンバインとしたものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記サイドサポート部(5b,5b)は左右方向に所定の幅を有し、該サイドサポート部(5a,5b)の内部を空洞とした請求項2に記載のコンバインとしたものである。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記背もたれ面部(5c)に弾性材からなるシートクッション(16)を備えた請求項2又は請求項3記載のコンバインとしたものである。
請求項5記載の発明は、前記シートクッション(16)を前記座面部(10)に対して上下に位置調節可能に取り付けた請求項4記載のコンバインとしたものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によると、グレンタンク(5)の前側上部に操縦部(3)側へ膨出する前側膨出部(5a)を形成し、この前側膨出部(5a)には、座面部(10)に着座した操縦者の上体を支持するシートバック部(5e)を一体的に形成したので、グレンタンク(5)の容積を拡大することができるとともに操縦部(3)からのグレンタンク(5)内の確認が容易にでき、操縦席を座面部(10)だけで背もたれのないものにした構成と相俟ってコストの低減を図ることができる。
【0011】
請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明による効果に加えて、シートバック部(5e)に平面的に形成された背もたれ面部(5c)と、この背もたれ面部(5c)の左右に夫々偏倚し、背もたれ面部(5c)よりも前側に張出したサイドサポート部(5b,5b)とを備えたことで、機体の振動によって操縦者の上体が左右に揺さ振られて操縦しにくくなることを防止でき、作業能率と安全性を高めることができる。
【0012】
請求項3記載の発明によると、上記請求項2記載の発明による効果に加えて、サイドサポート部(5b,5b)は左右方向に所定の幅を有し、このサイドサポート部(5a,5b)の内部を空洞としたので、グレンタンク(5)の強度を高めることができ、内部の空洞部分に穀粒を貯留することができるので、グレンタンク(5)の容積を更に拡大することができる。
【0013】
請求項4記載の発明によると、上記請求項2又は請求項3記載の発明による効果に加えて、背もたれ面部(5c)に弾性材からなるシートクッション(16)備えたので、操縦者の上体をより安定して支持できる。
【0014】
請求項5記載の発明によると、上記請求項4記載の発明による効果に加えて、シートクッション(16)を座面部(10)に対して上下に位置調節可能に取り付けたので、シートクッション(16)の取付位置を操縦者の体型や着座姿勢に合わせて調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】コンバインの全体平面図。
【図3】コンバインの正面図。
【図4】コンバインの側面図。
【図5】コンバインの平面図。
【図6】コンバインの正面図。
【図7】コンバインの切断側面図。
【図8】グレンタンクの切断側面図
【図9】コンバインの正面図。
【図10】コンバインの前側部の側面図。
【図11】コンバインの前側部の平面図。
【図12】コンバインの右側部の正面図。
【図13】プレエアクリーナの正面図。
【図14】コンバインの側面図。
【図15】コンバインの平面図。
【図16】コンバインの正面図。
【図17】プレエアクリーナの正面図。
【図18】プレエアクリーナの正面図。
【図19】プレエアクリーナの正面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下本発明の実施例について説明する。まず、図1及び図2に基づき本発明を備えたコンバインの全体構成について説明する。
コンバインの走行車台1の下方には左右クローラ走行装置2,2を配設し、走行車台1の右側部には、前側部に座席付きの操縦部3を、操縦部3の後方下部にはエンジンを備えた原動部4を、原動部4の後方には穀粒収納用のグレンタンク5を配設している。走行車台1の左側部に脱穀部6を搭載し、走行車台1の前側部には刈取搬送部7を昇降自在に設け、脱穀部6及びグレンタンク5の後方に排稾処理装置8を設けている。また、グレンタンク5の後側部に排出オーガ9を設け、グレンタンク5内の穀粒を外部に排出するようにしている。
【0017】
しかして、圃場の穀稈を刈取搬送部7の分草杆により穀稈条列毎に分草して穀稈引起し装置に案内し、次いで、穀稈引起し装置で穀稈を引起し、引き起こした穀稈を掻込搬送装置で後方へ掻き込み搬送し刈刃装置で刈り取る。刈取穀稈を中継ぎ搬送装置で左右方向中央部へ集送しながら中継ぎ搬送し、次いで、引継ぎ搬送装置を経て脱穀部6のフィードチエンへ引き継ぎ搬送する。次いで、脱穀部6で脱穀選別処理し、一番穀粒を一番揚穀機で揚穀し、グレンタンク5に貯溜する。
【0018】
また、コンバインは操縦部3の操縦席において主変速レバー及び副変速レバーを操作することにより、エンジンの動力をミッションケース内の油圧式無段変速装置及び副変速装置で変速し、左右クローラ走行装置2,2に伝達し任意の速度で走行する。
【0019】
また、コンバインはオペレータが操縦席において操向パワステレバーを左右に傾動操作することにより、左右に旋回走行することができる。すなわち、操向パワステレバー13を旋回方向に傾動操作すると、ミッションケース内の左右サイドクラッチ、左右ブレーキ装置が作動し、左右のクローラ走行装置2,2に速度差が与えられ走行方向の変更をすることができる。
【0020】
次に、図2及び図3に基づきグレンタンク8の前側部分と関連した操縦部3の操縦席の構成について説明する。
操縦部3のには座面部10を備え、グレンタンク5の前側上部には前方へ膨出する前側膨出部5aを構成し、前方の操縦部3の座面部10の後側部上方に近接するようにし、前側膨出部5a前面にブロー成型によって一体形成したシートバック部5eにより座面部10に着座した操縦者の背もたれを構成するようにしている。
【0021】
しかして、操縦部3の操縦席を座面部10だけで背もたれのないものにして小型化しコストの低減を図っている。また、グレンタンク5には前側膨出部5aを前方へ大きく膨出することにより、グレンタンク5の拡大容量を大きくすることができる。また、グレンタンク5を側方の脱穀部6よりも突出するように高く構成してその前側上部に前側膨出部5aを構成することにより、座面部10に着座したオペレータの上半身に対応した背もたれとして活用することができる。
【0022】
また、この前側膨出部5aを平面視で左右両側部5b,5bが前方に偏位し、左右方向に沿った中央前側面部5cが後側に偏位し、左右両側部(サイドサポート部)5b,5bと中央前側面部(背もたれ面部)5cとを内側が後下がり傾斜状の左右屈曲面5d,5dで接続し、中央前側面部5cを側面視で前下がり傾斜状に構成し、オペレータの上半身を左右両側及び後側から包み込むように支持するようにしている。
【0023】
しかして、平面視で前側膨出部5aにおける前方に偏位している左右両側部5b,5b、後側に偏位し且つ側面視で前下がり傾斜状の中央前側面部5c、及び、左右両側部5b,5bと中央前側面部5cを内側が後下がり傾斜状の左右屈曲面5d,5dにより、オペレータの上半身をフィットするように支持し、機体が左右方向に揺れてもオペレータの乗り心地を良くすることができる。
【0024】
また、平面視で前側膨出部5aにおける前方に偏位している左右両側部5b,5b、後側に偏位している中央前側面部5c、及び左右両側部5b,5bと中央前側面部5cを内側が後下がり傾斜状の左右屈曲面5d,5dに、弾性材からなるシートクッション16を装着すると、振動によるオペレータの上半身の痛みを軽減することができる。
【0025】
また、前記シートクッション16を面ファスナーやフック、吸盤などで取り外し自在に取り付けるようにすると、オペレータの体型に合わせてシートクッション16の上下及び左右に取付位置を調整することができる。
【0026】
また、前側膨出部5aの前側に偏位している左右両側部5b,5bを、左右方向に所定の幅を持たせて前方へ突出し内部を空洞に構成とすると、前側膨出部5a全体を強固な構成とし、穀粒の収容量を増やすことができる。
【0027】
次に、図4乃至図8に基づきグレンタンク5の他の実施例について説明する。
このグレンタンク5は穀粒収容量を増減調節可能に構成している。平面視円形で円筒状の下部グレンタンク5fと、平面視円形円筒状で且つ下部グレンタンク5fよりもやや大きな上部グレンタンク5gとで構成し、下部グレンタンク5fの上部に上部グレンタンク5gの下部を嵌合し上部グレンタンク5gを上下調節できるようにしている。
【0028】
下部グレンタンク5fの上部周縁全体に上部ねじ部5hを構成し、上部グレンタンク5gの下部周縁全体に下部ねじ部5iを構成してねじ嵌合している。そして、下部グレンタンク5fと上部グレンタンク5gとを平面視中心部の上下方向中心線回りに回動できるように構成し、下部グレンタンク5fに対して上部グレンタンク5gを正回転して上昇調節したり、逆回転して下降調節し、収容量を増減調節するようにしている。
【0029】
また、穀粒揚穀機21を、揚穀筒体と揚穀螺旋からなる縦方向に穀粒を揚穀する縦揚穀手段21aと、縦揚穀手段21aの上端部に接続されていて筒体と螺旋とならなり穀粒を横方向に搬送する横搬送手段21bとで構成している。
【0030】
この縦揚穀手段21aは、下部縦揚穀筒体21aaと上部縦揚穀筒体21abとを上下方向に伸縮自在に嵌合連結し、これらの内部に伸縮自在の揚穀螺旋を設け、上部縦揚穀筒体21abの伸縮に応じて揚穀螺旋が伸縮しながら穀粒を搬送するように構成している。
【0031】
前記横搬送手段21bの終端側を上部グレンタンク5gの中心部上方部位に配設し、横搬送手段21bの終端側部に対して上部グレンタンク5gの上部中心である円形開口部を上下方向の中心線回りに回動可能に嵌合し、横搬送手段21bの終端側からグレンタンク5の平面視中心部に穀粒を落下供給し、グレンタンク5全体に均等に張り込むようにしている。
【0032】
そして、横搬送手段21bの終端側部にモータ22により駆動されるタンク回転手段23を設け、タンク回転手段23により上部グレンタンク5gを中心線回りに正逆回転し、下部グレンタンク5fに対して上部グレンタンク5gを上下調節するようにしている。
【0033】
また、コンバインの穀粒揚穀機21の近傍のフレーム部にはモータ25で駆動される揚穀上下動手段26を設け、前記タンク回転手段23の昇降駆動に同期し揚穀上下動手段26を昇降駆動するようにしている。
【0034】
また、上部グレンタンク5gの上部にはブリッジ防止羽根24を放射方向に沿わせて設け、上部グレンタンク5gの回転に伴ってブリッジ防止羽根24も一体回転し、タンク内の穀粒を均し収容量のアップを図っている。
【0035】
前記構成によると、グレンタンク5の上部グレンタンク5gを下降調節してコンパクトにしたり、作業時には上部グレンタンク5gを上昇調節し容量の拡大を図り能率的に収穫作業をすることができる。
【0036】
また、下部グレンタンク5fを鉄板製とし、上部グレンタンク5gを合成樹脂製とすると、軽量化することができる。
次に、図9に基づきグレンタンク5の他の実施例について説明する。
【0037】
下部グレンタンク5fに対して上部グレンタンク5gを昇降調節可能に構成しているグレンタンク5において、上部グレンタンク5gの内側上部に穀粒レベルセンサ27を配設している。そして、穀粒レベルセンサ27が穀粒有りの検出をすると、コントローラ(図示省略)のグレンタンク上昇調節指令により、前記モータ22を所定時間上昇回転しタンク回転手段23を上昇回転駆動し、上部グレンタンク5gを上昇調節する。また、これと同期してモータ25を所定時間伸長回転し揚穀上下動手段26を伸長駆動し、穀粒揚穀機21の縦揚穀手段21aを伸長調節し、所定時間が終了すると、モータ22及びモータ25を停止するように構成している。
【0038】
前記構成によると、グレンタンク5の上部まで穀粒が溜り収容余力がなくなると、上部グレンタンク5gを自動的に上昇調節し、コンバインの収穫作業を円滑に実行することができる。また、グレンタンク5の上部グレンタンク5gの上昇調節具合により、穀粒の溜り度合いを認識することができ、コンバインの収穫作業を合理的に進めることができる。
【0039】
また、前記下部グレンタンク5fの外周部に昇降自在に嵌合している上部グレンタンク5gの外側面に穀粒量の大小を表示するようにしてもよい。例えば、上部グレンタンク5gの外側面に上部から下部に緑色、黄色及び赤色に色分け表示をすると、上部グレンタンク5gの上昇調節に従って、下部グレンタンク5hの上方に緑色、黄色及び赤色が順次表れ、穀粒収容量の大小を判定することができる。なお、前記色彩表示に代えて、穀粒収容量の大小を示す図形により表示するようにしてもよい。
【0040】
前記実施例では、グレンタンク5は下部グレンタンク5fの下部ねじ部5iと上部グレンタンク5gの上部ねじ部5hとをねじ嵌合し、下部グレンタンク5fと上部グレンタンク5gとを平面視中心部の上下方向の中心線回りに回動できるようにして穀粒収容量を増減調節するように構成している。しかし、このような構成に限定されるものではない。
【0041】
例えば、グレンタンク5を下部グレンタンク5fと、下部グレンタンク5gよりやや大きな上部グレンタンク5gとで構成し、下部グレンタンク5fに上部グレンタンク5gを昇降調節可能に嵌合する。そして、下部グレンタンク5f及び上部グレンタンク5gには平面視中心部に上下方向に沿った枠体をそれぞれ構成し、これらの上下枠体を上下方向に移動自動自在に嵌合し、上下方向に昇降調節するように構成してもよい。
【0042】
次に、図10乃至図13に基づきコンバインのプレエアクリーナ31の配設構成について説明する。
原動部4の右側部を防塵カバー32で被覆し、左側部にエンジンを配設し、エンジン風胴に右側から左側に向けて除塵した冷却風が流れるように構成している。エンジン風胴の右側部にラジエータ36を配設し、ラジエータ36の上方部にエアクリーナ33を配設し、エアクリーナ33の吸気パイプ33aを経由してエンジンの吸気部に空気を供給するようにしている。
【0043】
また、原動部4の上方に操縦部3を配設し、操縦部3の後方にグレンタンク5を配設し、操縦部3の左側方に刈取搬送部7の搬送経路を配設し、その後方に脱穀部6を配設し、操縦部3の後側部に操縦席10aを配設している。
【0044】
そして、平面視で操縦席10aの後側部左側方部位で、グレンタンク5の左側部前方部位で、且つ、脱穀部6の右側前方部位の空間部に、吸気パイプ31aを上下方向に沿うように配設し、その上端部にプレエアクリーナ31を配設し、吸気パイプ31aの終端側をエンジンの吸気部に連通している。
【0045】
前記構成によると、コンバインの操縦部3、原動部4、グレンタンク5及び脱穀部6の空間部にプレエアクリーナ31を配設することができる。
次に、図14乃至図19に基づきプレエアクリーナ31の他の実施例について説明する。
【0046】
プレエアクリーナ31をエンジンの吸気部に接続するにあたり、エアクリーナ33の吸気パイプ33aから接続吸気パイプ33bを上方に向けて延出し、グレンタンク5の上端よりも低く構成する。そして、接続吸気パイプ33bの上端部にプレエアクリーナ31の吸気パイプ31aを突出高さを調整自在に、ピン収納プレート34とピン35により取り付けるようにしている。
【0047】
前記構成によると、コンバインをカバーで被覆する際には、プレエアクリーナ31を引っ込めることによりカバーによりきれいに被覆することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 走行車台
3 操縦部
4 原動部
5 グレンタンク
5a 前側膨出部
5b 左右両側部(サイドサポート部)
5c 中央前側面部(背もたれ面部)
5d 左右屈曲面
7 刈取搬送部
10 座面部
16 シートクッション
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンバインにおいて、脱穀部の側方にグレンタンクを設け、グレンタンクの前方に操縦部を設け、操縦部の後部に背もたれ部と座面部を有する操縦席を設け、グレンタンクの前側上部に前方へ張り出した膨出部を形成したものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−161996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献の発明は、操縦席に背もたれ部を有するため、膨出部の前方への張出し量が制約され、グレンタンクの容積を大きく拡大することできない。また、操縦者が操縦部において後方に振り返ってグレンタンクの点検窓や点検口からタンク内部を確認するにあたって、グレンタンクの前面の前方に操縦席の背もたれ部が存在するために確認作業を行い難いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、グレンタンクの前側部の前方へ張り出した膨出部を大きく突出させて操縦席の背もたれ部として活用することにより、グレンタンクの拡大容量を大きくしながらコストの低減を図ったコンバインを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである
すなわち、請求項1記載の発明は、走行車台(1)の前部に操縦部(3)を設け、該操縦部(3)の後方にグレンタンク(5)を設けたコンバインにおいて、前記操縦部(3)には操縦者が着座する座面部(10)を設け、前記グレンタンク(5)の前側上部に操縦部(3)側へ膨出する前側膨出部(5a)を形成し、該前側膨出部(5a)には、前記座面部(10)に着座した操縦者の上体を支持するシートバック部(5e)を一体的に形成したことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記シートバック部(5e)は、平面的に形成された背もたれ面部(5c)と、該背もたれ面部(5c)の左右に夫々偏倚し、背もたれ面部(5c)よりも前側に張出したサイドサポート部(5b,5b)とを備えた請求項1記載のコンバインとしたものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記サイドサポート部(5b,5b)は左右方向に所定の幅を有し、該サイドサポート部(5a,5b)の内部を空洞とした請求項2に記載のコンバインとしたものである。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記背もたれ面部(5c)に弾性材からなるシートクッション(16)を備えた請求項2又は請求項3記載のコンバインとしたものである。
請求項5記載の発明は、前記シートクッション(16)を前記座面部(10)に対して上下に位置調節可能に取り付けた請求項4記載のコンバインとしたものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によると、グレンタンク(5)の前側上部に操縦部(3)側へ膨出する前側膨出部(5a)を形成し、この前側膨出部(5a)には、座面部(10)に着座した操縦者の上体を支持するシートバック部(5e)を一体的に形成したので、グレンタンク(5)の容積を拡大することができるとともに操縦部(3)からのグレンタンク(5)内の確認が容易にでき、操縦席を座面部(10)だけで背もたれのないものにした構成と相俟ってコストの低減を図ることができる。
【0011】
請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明による効果に加えて、シートバック部(5e)に平面的に形成された背もたれ面部(5c)と、この背もたれ面部(5c)の左右に夫々偏倚し、背もたれ面部(5c)よりも前側に張出したサイドサポート部(5b,5b)とを備えたことで、機体の振動によって操縦者の上体が左右に揺さ振られて操縦しにくくなることを防止でき、作業能率と安全性を高めることができる。
【0012】
請求項3記載の発明によると、上記請求項2記載の発明による効果に加えて、サイドサポート部(5b,5b)は左右方向に所定の幅を有し、このサイドサポート部(5a,5b)の内部を空洞としたので、グレンタンク(5)の強度を高めることができ、内部の空洞部分に穀粒を貯留することができるので、グレンタンク(5)の容積を更に拡大することができる。
【0013】
請求項4記載の発明によると、上記請求項2又は請求項3記載の発明による効果に加えて、背もたれ面部(5c)に弾性材からなるシートクッション(16)備えたので、操縦者の上体をより安定して支持できる。
【0014】
請求項5記載の発明によると、上記請求項4記載の発明による効果に加えて、シートクッション(16)を座面部(10)に対して上下に位置調節可能に取り付けたので、シートクッション(16)の取付位置を操縦者の体型や着座姿勢に合わせて調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】コンバインの全体平面図。
【図3】コンバインの正面図。
【図4】コンバインの側面図。
【図5】コンバインの平面図。
【図6】コンバインの正面図。
【図7】コンバインの切断側面図。
【図8】グレンタンクの切断側面図
【図9】コンバインの正面図。
【図10】コンバインの前側部の側面図。
【図11】コンバインの前側部の平面図。
【図12】コンバインの右側部の正面図。
【図13】プレエアクリーナの正面図。
【図14】コンバインの側面図。
【図15】コンバインの平面図。
【図16】コンバインの正面図。
【図17】プレエアクリーナの正面図。
【図18】プレエアクリーナの正面図。
【図19】プレエアクリーナの正面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下本発明の実施例について説明する。まず、図1及び図2に基づき本発明を備えたコンバインの全体構成について説明する。
コンバインの走行車台1の下方には左右クローラ走行装置2,2を配設し、走行車台1の右側部には、前側部に座席付きの操縦部3を、操縦部3の後方下部にはエンジンを備えた原動部4を、原動部4の後方には穀粒収納用のグレンタンク5を配設している。走行車台1の左側部に脱穀部6を搭載し、走行車台1の前側部には刈取搬送部7を昇降自在に設け、脱穀部6及びグレンタンク5の後方に排稾処理装置8を設けている。また、グレンタンク5の後側部に排出オーガ9を設け、グレンタンク5内の穀粒を外部に排出するようにしている。
【0017】
しかして、圃場の穀稈を刈取搬送部7の分草杆により穀稈条列毎に分草して穀稈引起し装置に案内し、次いで、穀稈引起し装置で穀稈を引起し、引き起こした穀稈を掻込搬送装置で後方へ掻き込み搬送し刈刃装置で刈り取る。刈取穀稈を中継ぎ搬送装置で左右方向中央部へ集送しながら中継ぎ搬送し、次いで、引継ぎ搬送装置を経て脱穀部6のフィードチエンへ引き継ぎ搬送する。次いで、脱穀部6で脱穀選別処理し、一番穀粒を一番揚穀機で揚穀し、グレンタンク5に貯溜する。
【0018】
また、コンバインは操縦部3の操縦席において主変速レバー及び副変速レバーを操作することにより、エンジンの動力をミッションケース内の油圧式無段変速装置及び副変速装置で変速し、左右クローラ走行装置2,2に伝達し任意の速度で走行する。
【0019】
また、コンバインはオペレータが操縦席において操向パワステレバーを左右に傾動操作することにより、左右に旋回走行することができる。すなわち、操向パワステレバー13を旋回方向に傾動操作すると、ミッションケース内の左右サイドクラッチ、左右ブレーキ装置が作動し、左右のクローラ走行装置2,2に速度差が与えられ走行方向の変更をすることができる。
【0020】
次に、図2及び図3に基づきグレンタンク8の前側部分と関連した操縦部3の操縦席の構成について説明する。
操縦部3のには座面部10を備え、グレンタンク5の前側上部には前方へ膨出する前側膨出部5aを構成し、前方の操縦部3の座面部10の後側部上方に近接するようにし、前側膨出部5a前面にブロー成型によって一体形成したシートバック部5eにより座面部10に着座した操縦者の背もたれを構成するようにしている。
【0021】
しかして、操縦部3の操縦席を座面部10だけで背もたれのないものにして小型化しコストの低減を図っている。また、グレンタンク5には前側膨出部5aを前方へ大きく膨出することにより、グレンタンク5の拡大容量を大きくすることができる。また、グレンタンク5を側方の脱穀部6よりも突出するように高く構成してその前側上部に前側膨出部5aを構成することにより、座面部10に着座したオペレータの上半身に対応した背もたれとして活用することができる。
【0022】
また、この前側膨出部5aを平面視で左右両側部5b,5bが前方に偏位し、左右方向に沿った中央前側面部5cが後側に偏位し、左右両側部(サイドサポート部)5b,5bと中央前側面部(背もたれ面部)5cとを内側が後下がり傾斜状の左右屈曲面5d,5dで接続し、中央前側面部5cを側面視で前下がり傾斜状に構成し、オペレータの上半身を左右両側及び後側から包み込むように支持するようにしている。
【0023】
しかして、平面視で前側膨出部5aにおける前方に偏位している左右両側部5b,5b、後側に偏位し且つ側面視で前下がり傾斜状の中央前側面部5c、及び、左右両側部5b,5bと中央前側面部5cを内側が後下がり傾斜状の左右屈曲面5d,5dにより、オペレータの上半身をフィットするように支持し、機体が左右方向に揺れてもオペレータの乗り心地を良くすることができる。
【0024】
また、平面視で前側膨出部5aにおける前方に偏位している左右両側部5b,5b、後側に偏位している中央前側面部5c、及び左右両側部5b,5bと中央前側面部5cを内側が後下がり傾斜状の左右屈曲面5d,5dに、弾性材からなるシートクッション16を装着すると、振動によるオペレータの上半身の痛みを軽減することができる。
【0025】
また、前記シートクッション16を面ファスナーやフック、吸盤などで取り外し自在に取り付けるようにすると、オペレータの体型に合わせてシートクッション16の上下及び左右に取付位置を調整することができる。
【0026】
また、前側膨出部5aの前側に偏位している左右両側部5b,5bを、左右方向に所定の幅を持たせて前方へ突出し内部を空洞に構成とすると、前側膨出部5a全体を強固な構成とし、穀粒の収容量を増やすことができる。
【0027】
次に、図4乃至図8に基づきグレンタンク5の他の実施例について説明する。
このグレンタンク5は穀粒収容量を増減調節可能に構成している。平面視円形で円筒状の下部グレンタンク5fと、平面視円形円筒状で且つ下部グレンタンク5fよりもやや大きな上部グレンタンク5gとで構成し、下部グレンタンク5fの上部に上部グレンタンク5gの下部を嵌合し上部グレンタンク5gを上下調節できるようにしている。
【0028】
下部グレンタンク5fの上部周縁全体に上部ねじ部5hを構成し、上部グレンタンク5gの下部周縁全体に下部ねじ部5iを構成してねじ嵌合している。そして、下部グレンタンク5fと上部グレンタンク5gとを平面視中心部の上下方向中心線回りに回動できるように構成し、下部グレンタンク5fに対して上部グレンタンク5gを正回転して上昇調節したり、逆回転して下降調節し、収容量を増減調節するようにしている。
【0029】
また、穀粒揚穀機21を、揚穀筒体と揚穀螺旋からなる縦方向に穀粒を揚穀する縦揚穀手段21aと、縦揚穀手段21aの上端部に接続されていて筒体と螺旋とならなり穀粒を横方向に搬送する横搬送手段21bとで構成している。
【0030】
この縦揚穀手段21aは、下部縦揚穀筒体21aaと上部縦揚穀筒体21abとを上下方向に伸縮自在に嵌合連結し、これらの内部に伸縮自在の揚穀螺旋を設け、上部縦揚穀筒体21abの伸縮に応じて揚穀螺旋が伸縮しながら穀粒を搬送するように構成している。
【0031】
前記横搬送手段21bの終端側を上部グレンタンク5gの中心部上方部位に配設し、横搬送手段21bの終端側部に対して上部グレンタンク5gの上部中心である円形開口部を上下方向の中心線回りに回動可能に嵌合し、横搬送手段21bの終端側からグレンタンク5の平面視中心部に穀粒を落下供給し、グレンタンク5全体に均等に張り込むようにしている。
【0032】
そして、横搬送手段21bの終端側部にモータ22により駆動されるタンク回転手段23を設け、タンク回転手段23により上部グレンタンク5gを中心線回りに正逆回転し、下部グレンタンク5fに対して上部グレンタンク5gを上下調節するようにしている。
【0033】
また、コンバインの穀粒揚穀機21の近傍のフレーム部にはモータ25で駆動される揚穀上下動手段26を設け、前記タンク回転手段23の昇降駆動に同期し揚穀上下動手段26を昇降駆動するようにしている。
【0034】
また、上部グレンタンク5gの上部にはブリッジ防止羽根24を放射方向に沿わせて設け、上部グレンタンク5gの回転に伴ってブリッジ防止羽根24も一体回転し、タンク内の穀粒を均し収容量のアップを図っている。
【0035】
前記構成によると、グレンタンク5の上部グレンタンク5gを下降調節してコンパクトにしたり、作業時には上部グレンタンク5gを上昇調節し容量の拡大を図り能率的に収穫作業をすることができる。
【0036】
また、下部グレンタンク5fを鉄板製とし、上部グレンタンク5gを合成樹脂製とすると、軽量化することができる。
次に、図9に基づきグレンタンク5の他の実施例について説明する。
【0037】
下部グレンタンク5fに対して上部グレンタンク5gを昇降調節可能に構成しているグレンタンク5において、上部グレンタンク5gの内側上部に穀粒レベルセンサ27を配設している。そして、穀粒レベルセンサ27が穀粒有りの検出をすると、コントローラ(図示省略)のグレンタンク上昇調節指令により、前記モータ22を所定時間上昇回転しタンク回転手段23を上昇回転駆動し、上部グレンタンク5gを上昇調節する。また、これと同期してモータ25を所定時間伸長回転し揚穀上下動手段26を伸長駆動し、穀粒揚穀機21の縦揚穀手段21aを伸長調節し、所定時間が終了すると、モータ22及びモータ25を停止するように構成している。
【0038】
前記構成によると、グレンタンク5の上部まで穀粒が溜り収容余力がなくなると、上部グレンタンク5gを自動的に上昇調節し、コンバインの収穫作業を円滑に実行することができる。また、グレンタンク5の上部グレンタンク5gの上昇調節具合により、穀粒の溜り度合いを認識することができ、コンバインの収穫作業を合理的に進めることができる。
【0039】
また、前記下部グレンタンク5fの外周部に昇降自在に嵌合している上部グレンタンク5gの外側面に穀粒量の大小を表示するようにしてもよい。例えば、上部グレンタンク5gの外側面に上部から下部に緑色、黄色及び赤色に色分け表示をすると、上部グレンタンク5gの上昇調節に従って、下部グレンタンク5hの上方に緑色、黄色及び赤色が順次表れ、穀粒収容量の大小を判定することができる。なお、前記色彩表示に代えて、穀粒収容量の大小を示す図形により表示するようにしてもよい。
【0040】
前記実施例では、グレンタンク5は下部グレンタンク5fの下部ねじ部5iと上部グレンタンク5gの上部ねじ部5hとをねじ嵌合し、下部グレンタンク5fと上部グレンタンク5gとを平面視中心部の上下方向の中心線回りに回動できるようにして穀粒収容量を増減調節するように構成している。しかし、このような構成に限定されるものではない。
【0041】
例えば、グレンタンク5を下部グレンタンク5fと、下部グレンタンク5gよりやや大きな上部グレンタンク5gとで構成し、下部グレンタンク5fに上部グレンタンク5gを昇降調節可能に嵌合する。そして、下部グレンタンク5f及び上部グレンタンク5gには平面視中心部に上下方向に沿った枠体をそれぞれ構成し、これらの上下枠体を上下方向に移動自動自在に嵌合し、上下方向に昇降調節するように構成してもよい。
【0042】
次に、図10乃至図13に基づきコンバインのプレエアクリーナ31の配設構成について説明する。
原動部4の右側部を防塵カバー32で被覆し、左側部にエンジンを配設し、エンジン風胴に右側から左側に向けて除塵した冷却風が流れるように構成している。エンジン風胴の右側部にラジエータ36を配設し、ラジエータ36の上方部にエアクリーナ33を配設し、エアクリーナ33の吸気パイプ33aを経由してエンジンの吸気部に空気を供給するようにしている。
【0043】
また、原動部4の上方に操縦部3を配設し、操縦部3の後方にグレンタンク5を配設し、操縦部3の左側方に刈取搬送部7の搬送経路を配設し、その後方に脱穀部6を配設し、操縦部3の後側部に操縦席10aを配設している。
【0044】
そして、平面視で操縦席10aの後側部左側方部位で、グレンタンク5の左側部前方部位で、且つ、脱穀部6の右側前方部位の空間部に、吸気パイプ31aを上下方向に沿うように配設し、その上端部にプレエアクリーナ31を配設し、吸気パイプ31aの終端側をエンジンの吸気部に連通している。
【0045】
前記構成によると、コンバインの操縦部3、原動部4、グレンタンク5及び脱穀部6の空間部にプレエアクリーナ31を配設することができる。
次に、図14乃至図19に基づきプレエアクリーナ31の他の実施例について説明する。
【0046】
プレエアクリーナ31をエンジンの吸気部に接続するにあたり、エアクリーナ33の吸気パイプ33aから接続吸気パイプ33bを上方に向けて延出し、グレンタンク5の上端よりも低く構成する。そして、接続吸気パイプ33bの上端部にプレエアクリーナ31の吸気パイプ31aを突出高さを調整自在に、ピン収納プレート34とピン35により取り付けるようにしている。
【0047】
前記構成によると、コンバインをカバーで被覆する際には、プレエアクリーナ31を引っ込めることによりカバーによりきれいに被覆することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 走行車台
3 操縦部
4 原動部
5 グレンタンク
5a 前側膨出部
5b 左右両側部(サイドサポート部)
5c 中央前側面部(背もたれ面部)
5d 左右屈曲面
7 刈取搬送部
10 座面部
16 シートクッション
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車台(1)の前部に操縦部(3)を設け、該操縦部(3)の後方にグレンタンク(5)を設けたコンバインにおいて、前記操縦部(3)には操縦者が着座する座面部(10)を設け、前記グレンタンク(5)の前側上部に操縦部(3)側へ膨出する前側膨出部(5a)を形成し、該前側膨出部(5a)には、前記座面部(10)に着座した操縦者の上体を支持するシートバック部(5e)を一体的に形成したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記シートバック部(5e)は、平面的に形成された背もたれ面部(5c)と、該背もたれ面部(5c)の左右に夫々偏倚し、背もたれ面部(5c)よりも前側に張出したサイドサポート部(5b,5b)とを備えた請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記サイドサポート部(5b,5b)は左右方向に所定の幅を有し、該サイドサポート部(5a,5b)の内部を空洞とした請求項2に記載のコンバイン。
【請求項4】
前記背もたれ面部(5c)に弾性材からなるシートクッション(16)を備えた請求項2又は請求項3記載のコンバイン。
【請求項5】
前記シートクッション(16)を前記座面部(10)に対して上下に位置調節可能に取り付けた請求項4記載のコンバイン。
【請求項1】
走行車台(1)の前部に操縦部(3)を設け、該操縦部(3)の後方にグレンタンク(5)を設けたコンバインにおいて、前記操縦部(3)には操縦者が着座する座面部(10)を設け、前記グレンタンク(5)の前側上部に操縦部(3)側へ膨出する前側膨出部(5a)を形成し、該前側膨出部(5a)には、前記座面部(10)に着座した操縦者の上体を支持するシートバック部(5e)を一体的に形成したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記シートバック部(5e)は、平面的に形成された背もたれ面部(5c)と、該背もたれ面部(5c)の左右に夫々偏倚し、背もたれ面部(5c)よりも前側に張出したサイドサポート部(5b,5b)とを備えた請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記サイドサポート部(5b,5b)は左右方向に所定の幅を有し、該サイドサポート部(5a,5b)の内部を空洞とした請求項2に記載のコンバイン。
【請求項4】
前記背もたれ面部(5c)に弾性材からなるシートクッション(16)を備えた請求項2又は請求項3記載のコンバイン。
【請求項5】
前記シートクッション(16)を前記座面部(10)に対して上下に位置調節可能に取り付けた請求項4記載のコンバイン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2013−48604(P2013−48604A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189274(P2011−189274)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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