説明

コンプレッサアセンブリ

軸流圧縮機(10)及び遠心圧縮機(20)を備えるコンプレッサ・アセンブリ(1)であって、前記軸流圧縮機(10)及び前記遠心圧縮機(20)は、駆動装置(60)に連結可能な、共通の一つの駆動シャフト(30)に軸方向において並んで配置されていて、それぞれが圧縮流体入口(11、21)及び圧縮流体出口(12、22)を有しており、前記軸流圧縮機が第1の制御手段を備えており、前記遠心圧縮機は第2の制御手段を備えており、また、前記第1及び前記第2の制御手段が別個に制御可能であるため、前記軸流圧縮機及び前記遠心圧縮機は別個に制御可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸流圧縮機及び遠心圧縮機を備えるコンプレッサアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1より、統合された一つの軸流ラジアルタービンが知られている。
【0003】
特許文献2より、4段ギアターボコンプレッサ及びそれに前置された軸流圧縮機から構成されるコンプレッサ装置が知られている。
【0004】
特許文献3より、軸方向及び半径方向の段を有する、多段の、中間冷却されるギアードターボコンプレッサが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】独国特許第547354号明細書
【特許文献2】独国特許第1628242号明細書
【特許文献3】独国特許第1959754号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、さまざまなプロセスの要件に対応できる軸流圧縮機及び遠心圧縮機を備えた、コンパクトなコンプレッサアセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題は、請求項1に記載のコンプレッサアセンブリにより解決される。本発明の発展形は従属請求項により定義される。
【0008】
本発明により軸流圧縮機及び遠心圧縮機を備えるコンプレッサアセンブリが提供され、該軸流圧縮機及び該遠心圧縮機は、駆動装置に連結可能な共通の一つの駆動軸に軸方向において並んで配置され、それぞれが圧縮流体入口及び圧縮流体出口を有し、軸流圧縮機には第1制御手段が設けられており、遠心圧縮機には第2制御手段が設けられており、該第1及び第2制御手段は、軸流圧縮機及び遠心圧縮機を別個に制御できるよう、別個に制御可能である。
【0009】
本発明の解決法により、軸流圧縮機及び遠心圧縮機を備えるコンパクトなコンプレッサアセンブリが提供され、このとき軸流圧縮機及び遠心圧縮機は、さまざまなプロセスの要件に対応させることができる。これが達成できるのは特に、軸流圧縮機及び遠心圧縮機が共通の一つの駆動軸上に配置されていて、それぞれが別個に制御可能な制御手段を備えているためである。
【0010】
本発明の一つの実施形態によると、第2の制御手段はインレットガイドベーンを備えており、該インレットガイドベーンは遠心圧縮機の第1羽根車の前で、遠心圧縮機の圧縮流体入口に配置されている。
【0011】
本発明の一つの実施形態によると、軸流圧縮機及び遠心圧縮機は、これら2つに共通の一つのハウジングを有しており、その際、ハウジング内における軸流圧縮機と遠心圧縮機との間の圧縮流体移動が回避されるようシーリング材が設けられている。望ましくはこのシーリング材により、軸流圧縮機から遠心圧縮機への湿分移動が回避される。
【0012】
ハウジングが共通であるため、別個の遠心圧縮機ハウジングならびに、別個の2つのコンプレッサハウジングを一つのシステム内で結合するとしたら必要となる、追加的なコンポーネント(たとえば中間ギアやカプリングなど)を回避することができる。その結果、全体のシステム又は本発明によるコンプレッサアセンブリを最適化されたコストで提供できる。
【0013】
本発明の一つの実施形態によると軸流圧縮機は、軸流圧縮機の圧縮流体入口に供給された、第1の圧力値を持つ流体質量流を、軸流圧縮機の圧縮流体出口において排出可能な、前記第1の圧力値に対して高められた第2の圧力値を持つ流体質量流に圧縮するよう設定されており、遠心圧縮機は、遠心圧縮機の圧縮流体入口に供給された、第3の圧縮値を持つ流体質量流を、遠心圧縮機の圧縮流体出口において排出可能な、前記第2の圧力値及び前記第3の圧力値に対して高められた第4の圧力値を持つ流体質量流に圧縮するよう設定されている。
【0014】
本発明の一つの実施形態によると、遠心圧縮機は、遠心圧縮機の圧縮流体入口を介して、軸流圧縮機の圧縮流体出口から排出された流体質量流のおよそ30%を受け入れるよう設定されている。
【0015】
本発明の一つの実施形態によると、第1の圧力値はおよそ1barであり、第2の圧力値はおよそ3.2barである。
【0016】
本発明の一つの実施形態によると、第3の圧力値は第2の圧力値とほぼ同じである。
【0017】
本発明の一つの実施形態によると、第3の圧力値はおよそ3barである。
【0018】
本発明の一つの実施形態によると、第4の圧力値はおよそ5barである。
【0019】
本発明の一つの実施形態によるとコンプレッサアセンブリはさらに流体脱湿装置を備えており、該流体脱湿装置は第1の流体入口、第2の流体入口、及び一つの流体出口を有していて、第1の流体入口を介して流体脱湿装置に供給された流体質量流を脱湿するよう設定されており、このとき、流体脱湿装置の第1の流体入口は軸流圧縮機の圧縮流体出口に流体接続されており、また、流体脱湿装置の流体出口は遠心圧縮機の圧縮流体入口に流体接続されている。
【0020】
本発明の一つの実施形態によると、流体脱湿装置は、第1の流体入口を介して該流体脱湿装置に供給された流体質量流を、該流体脱湿装置の流体出口において、第1の流体入口を介して該流体脱湿装置に供給された流体質量流のおよそ30%が完全に脱湿された流体質量流として排出可能になるように分配するよう設定されている
【0021】
本発明の一つの実施形態によると、流体脱湿装置の第2の流体入口は遠心圧縮機の圧縮流体出口に流体接続されている。
【0022】
まとめると、本発明の一つの実施形態による遠心圧縮機には、第1の半径方向羽根車の前にインレットガイドベーンが備わっており、このとき軸流圧縮機及び遠心圧縮機は、異なるプロセスに対応できるよう別個に制御される。本発明の一つの実施形態によると軸流圧縮機は、フィルタリングされた周囲空気を圧縮することによりいわゆるメイン・エアコンプレッサ(MAC)として使用され、遠心圧縮機は、完全に乾燥された空気を圧縮するブースタ・エアコンプレッサ(BAC)として使用される。このとき軸流圧縮機及び遠心圧縮機の質量流又は体積流は大きく異なり、本発明の一つの実施形態によると遠心圧縮機の流体質量流は軸流圧縮機の流体質量流の1/3又は30%である。本発明の一つの実施形態によりさらに、軸流圧縮機から遠心圧縮機への湿分移動が確実に起こらないようにされる。本発明の一つの実施形態によるとさらに、一つのシステム内で2つの異なる圧縮機ハウジングを接続するには必要となる、別個の遠心圧縮機ハウジング及び追加的なコンポーネント(たとえば中間ギヤ及びカプリングなど)が回避される。その結果、そのシステム全体又は本発明のコンプレッサアセンブリをコスト最適化して提供することができる。
【0023】
ここまでに挙げられていない実施形態において、軸流圧縮機及び遠心圧縮機は、コンプレッサアセンブリ内で共通の一つの駆動シャフトに配置することが可能である。
【0024】
駆動シャフトのほぼ端部に、2つのベアリング位置を配置することができる。
【0025】
これに代替的に、軸流圧縮機と遠心圧縮機との間で駆動シャフトにベアリング位置を設けないことも可能である。
【0026】
駆動シャフトは、剛性ロータとして構成することができる。駆動シャフトは溶接接続又はフランジ接続として構成することができる。
【0027】
駆動装置は、蒸気タービン、又は、ガスタービン、又は、エキスパンダ、又は、内燃機関、又は、電気モータとすることができる。このとき駆動装置はギアを有することができる。駆動装置はカプリング装置を有することができる。
【0028】
制御手段は、ガイドベーン調整装置、又は、スロットル装置、又は、回転数制御装置とすることができる。
【0029】
このとき遠心圧縮機の制御手段は、遠心圧縮機の第1羽根車の前で遠心圧縮機の圧縮流体入口に配置されたインレットガイドベーンを有することができる。
【0030】
軸流圧縮機及び遠心圧縮機は、これら2つに共通の一つのハウジングを有することができ、その際ハウジング内で軸流圧縮機と遠心圧縮機との間での圧縮流体の移動をほぼ回避するよう、シーリング材が設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一つの実施形態によるコンプレッサアセンブリの図である。
【図2】図1のコンプレッサアセンブリの軸流圧縮機及び遠心圧縮機の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明について望ましい実施形態を用いて、付属の図を参照しながら詳細に説明する。
【0033】
図1及び2に図示されたコンプレッサアセンブリ1は、一つの共通の駆動シャフト30に軸方向において並んで配置された軸流圧縮機10及び遠心圧縮機20、及び、流体脱湿装置40を備えている。
【0034】
駆動シャフト30は、カプリング装置50を介して選択的に駆動装置60に駆動的に連結可能であり、その際、駆動装置60はギア62、カプリング装置63を有しており、これらを介して電気モータ61が駆動的にギア62に連結されている。
【0035】
軸流圧縮機10には圧縮流体入口11及び圧縮流体出口12が設けられている。遠心圧縮機20には圧縮流体入口21及び圧縮流体出口22が設けられている。
【0036】
流体脱湿装置40には第1流体入口41、第2流体入口42、流体出口43が設けられている。流体脱湿装置40は、第1流体入口41を介して流体脱湿装置40に供給された流体質量流を脱湿するよう設定されており、また、流体出口43において、第1流体入口41を介して流体脱湿装置40に供給された流体質量流のおよそ30%が完全に脱湿された流体質量流として排出可能になるよう、第1流体入口41を介して流体脱湿装置40に供給された流体質量流を分配するよう設定されている。
【0037】
流体脱湿装置40の流体入口41は軸流圧縮機10の圧縮流体出口12に流体接続されており、流体脱湿装置40の第2流体入口42は遠心圧縮機20の圧縮流体出口22に流体接続されており、流体脱湿装置40の流体出口43は遠心圧縮機20の圧縮流体入口21に流体接続されている。
【0038】
軸流圧縮機10の圧縮流体入口11には、特定の湿分量を持つ周囲空気を圧縮流体としてフィルタ装置70を介して供給可能である。しかし圧縮可能な流体はすべて圧縮流体として使用することができる。
【0039】
軸流圧縮機10は、調整可能なガイドベーン(図示されず)を有する第1の制御手段を備えている。遠心圧縮機20は、調整可能なインレットガイドベーン23を有する第2の制御手段を有しており、これらインレットガイドベーン23は遠心圧縮機20の第1の羽根車24の前で遠心圧縮機20の圧縮流体入口21に配置されている。
【0040】
第1及び第2の制御手段は、図示されていないアクチュエータを介して別個に制御可能であるため、軸流圧縮機10及び遠心圧縮機20は、特に、それぞれ輸送された流体質量流及びそれぞれの圧縮度に関して別個に制御可能である。
【0041】
特に図2からわかるように軸流圧縮機10及び遠心圧縮機20はこれら二つに共通の一つのハウジングGを備えており、ハウジングG内において軸流圧縮機10と遠心圧縮機20との間で圧縮流の移動が回避されるようシーリング材Dが設けられている。さらに詳しく言うと、本発明の一つの実施形態によるとシーリング材により、湿った空気が軸流圧縮機から遠心圧縮機に流れ込むことが回避される。
【0042】
軸流圧縮機10は、フィルタ装置70から軸流圧縮機10の圧縮流体入口11に供給された、第1の圧力値を持つ流体質量流FMS1を、軸流圧縮機10の圧縮流体出口12で排出可能な、この第1の圧力値より高められた第2の圧力値を持つ流体質量流FMS2に圧縮するよう設定されている。軸流圧縮機10の圧縮流体出口12で排出可能な流体質量流FMS2は、流体脱湿装置40の第1流体入口41に供給される。本発明の一つの実施形態によると第1圧力値はおよそ1bar、第2圧力値はおよそ3.2barである。
【0043】
流体脱湿装置40は、本発明の一つの実施形態によると純度の低い酸素を生成するための空気分離装置として構成されており、第1流体入口41を介して軸流圧縮機10から流体脱湿装置40に供給される流体質量流FMS2を、流体脱湿装置40の流体出口43において第1流体入口41を介して軸流圧縮機10から供給された流体質量流FMS2のおよそ30%が完全に脱湿された、第3の圧力値を持つ流体質量流FMS3として排出可能になるように分配する。
【0044】
完全に脱湿された流体質量流FMS3は流体出口43から、遠心圧縮機20の圧縮流体入口21へ供給される。
【0045】
本発明の複数の実施形態によると第3の圧力値は第2の圧力値とほぼ同じで、特におよそ3barである。
【0046】
遠心圧縮機20は、軸流圧縮機10の圧縮流体出口12から排出された流体質量流FMS2のおよそ30%、又は、流体脱湿装置40の流体出口43から供給された流体質量流FMS3を、遠心圧縮機20の圧縮流体入口21を介して受け入れるよう設定されている。
【0047】
遠心圧縮機20はさらに、遠心圧縮機20の圧縮流体入口21に供給された、第3の圧力値を持つ流体質量流FMS3を、第2の圧力値及び第3の圧力値より高められた第4の圧力値を持ち、遠心圧縮機20の圧縮流体出口22において排出可能な完全に乾燥した流体質量流FMS4に圧縮するよう設定されている。
【0048】
本発明の一つの実施形態によると第4の圧力値はおよそ5barである。
【0049】
本発明のさらなる複数の実施形態において、第1から第4の圧力値は、より高く、又は、より低くすることも可能であることに注意されたい。
【0050】
遠心圧縮機20の圧縮流体出口22において排出可能な、完全に乾燥した流体質量流FMS4は次に、流体脱湿装置40の第2の流体入口42を介して再び流体脱湿装置40に供給される。
【0051】
まとめると、本発明の一つの実施形態によると、遠心圧縮機20は、第1の半径方向羽根車24の前にインレットガイドベーン23を備えており、その際、軸流圧縮機10及び遠心圧縮機20が圧縮システムの個々の圧縮機として別個に制御されるため、双方とも異なるプロセスに対応することができる。本発明の一つの実施形態によると、軸流圧縮機10がフィルタ装置70によりフィルタリングされた周囲空気を圧縮することにより、軸流圧縮機10はいわゆるメイン・エアコンプレッサ(MAC)として使用され、遠心圧縮機20は、完全に乾燥された空気を圧縮するいわゆるブースタ・エアコンプレッサ(BAC)として使用される。
【0052】
軸流圧縮機10及び遠心圧縮機20の質量流又は体積流はこのとき有意に異なっており、本発明の一つの実施形態によると、遠心圧縮機20の流体質量流FMS3又はFMS4は、軸流圧縮機10の流体質量流FMS1又はFMS2(100%)の1/3又は30%である。また、本発明の一つの実施形態によるとシーリング材Dにより、軸流圧縮機10から遠心圧縮機20への湿分移動が確実に起こらないようにされる。
【0053】
本発明の一つの実施形態によると軸流圧縮機10及び遠心圧縮機20は、双方に共通の一つのハウジングGを有しており、それにより、遠心圧縮機20のための別個のハウジング、及び、別個の2つの圧縮機ハウジングを一つの圧縮システム内で連結するなら必要となる追加的なコンポーネント(たとえば中間ギア及びカプリングなど)が回避される。その結果、全体の圧縮システム又は本発明のコンプレッサアセンブリ1を、コスト最適化して提供することが可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 コンプレッサアセンブリ
10 軸流圧縮機
11 圧縮流体入口
12 圧縮流体出口
20 遠心圧縮機
21 圧縮流体入口
22 圧縮流体出口
23 インレットガイドベーン
24 第1羽根車
30 駆動軸
40 流体脱湿装置
41 第1流体入口
42 第2流体入口
43 流体出口
50 カプリング装置
60 駆動装置
61 電気モータ
62 ギア
63 カプリング装置
70 フィルタ装置
G ハウジング
D シーリング材
FMS1 流体質量流
FMS2 流体質量流
FMS3 流体質量流
FMS4 流体質量流

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸流圧縮機(10)及び遠心圧縮機(20)を備えたコンプレッサアセンブリ(1)であって、前記軸流圧縮機(10)及び前記遠心圧縮機(20)は、駆動装置(60)に連結可能な、共通の一つの駆動シャフト(30)に軸方向において並んで配置されていて、それぞれが圧縮流体入口(11、21)及び圧縮流体出口(12、22)を有しているコンプレッサアセンブリ(1)において、
前記軸流圧縮機(1)が第1の制御手段を備えており、前記遠心圧縮機(20)は第2の制御手段を備えていること、および
前記第1及び前記第2の制御手段が別個に制御可能であるため、前記軸流圧縮機(10)及び前記遠心圧縮機(20)が別個に制御可能であること、を特徴とする、コンプレッサアセンブリ(1)。
【請求項2】
前記第2の制御手段が、前記遠心圧縮機(20)の第1羽根車(24)の前で前記遠心圧縮機(20)の前記圧縮流体入口(21)に配置されているインレットガイドベーン(23)を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のコンプレッサアセンブリ(1)。
【請求項3】
前記軸流圧縮機(10)及び前記遠心圧縮機(20)は双方に共通の一つのハウジング(G)を有しており、また、該ハウジング(G)内において前記軸流圧縮機(10)と前記遠心圧縮機(20)との間で圧縮流体が移動することが回避されるようにシーリング材(D)が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載のコンプレッサアセンブリ(1)。
【請求項4】
前記軸流圧縮機(10)が、前記軸流圧縮機(10)の前記圧縮流体入口(11)に供給された、第1の圧力値を持つ流体質量流(FMS1)を、前記軸流圧縮機(10)の前記圧縮流体出口(12)において排出可能な、前記第1の圧力値より高い第2の圧力値を持つ流体質量流(FMS2)に圧縮するように設定されていること、及び、前記遠心圧縮機(20)は、前記遠心圧縮機(20)の前記圧縮流体入口(21)に供給された、第3の圧力値を持つ流体質量流(FMS3)を、前記遠心圧縮機(20)の前記圧縮流体出口(22)において排出可能な、前記第2及び前記第3の圧力値より高い第4の圧力値を持つ流体質量流(FMS4)に圧縮するように設定されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンプレッサアセンブリ(1)。
【請求項5】
前記遠心圧縮機(20)が、前記遠心圧縮機(20)の圧縮流体入口(21)を介して、前記軸流圧縮機(10)の前記圧縮流体出口(12)から排出される流体質量流(FMS2)のおよそ30%を受け入れることを特徴とする、請求項4に記載のコンプレッサアセンブリ(1)。
【請求項6】
前記第1の圧力値がおよそ1barであり、前記第2の圧力値がおよそ3.2barであることを特徴とする、請求項4又は5に記載のコンプレッサアセンブリ(1)。
【請求項7】
前記第3の圧力値が前記第2の圧力値とほぼ同じであることを特徴とする、請求項4から6のいずれか一項に記載のコンプレッサアセンブリ(1)。
【請求項8】
前記第3の圧力値がおよそ3barであることを特徴とする、請求項4から7のいずれか一項に記載のコンプレッサアセンブリ(1)。
【請求項9】
前記第4の圧力値がおよそ5barであることを特徴とする、請求項4から8のいずれか一項に記載のコンプレッサアセンブリ(1)。
【請求項10】
さらに流体脱湿装置(40)が備わっており、該流体脱湿装置(40)は第1の流体入口(41)、第2の流体入口(42)、流体出口(43)を有していて、前記第1の流体入口(41)を介して前記流体脱湿装置(40)に供給された流体質量流(FMS2)を脱湿するよう設定されているコンプレッサアセンブリ(1)において、
前記流体脱湿装置(40)の前記第1の流体入口(41)は、前記軸流圧縮機(10)の前記圧縮流体出口(12)に流体接続しており、また、前記流体脱湿装置(40)の前記流体出口(43)は前記遠心圧縮機(20)の前記圧縮流体入口(21)に流体接続されていることを特徴とする、請求項4から8のいずれか一項に記載のコンプレッサアセンブリ(1)。
【請求項11】
前記流体脱湿装置(40)は、前記第1の流体入口(41)を介して前記流体脱湿装置(40)に供給された前記流体質量流(FMS2)を、前記流体脱湿装置(40)の前記流体出口(43)において、前記第1の流体入口(41)を介して前記流体脱湿装置(40)に供給された前記流体質量流(FMS2)のおよそ30%が完全に脱湿された流体質量流(FMS3)として排出可能なように分配するよう設定されていることを特徴とする、請求項10に記載のコンプレッサアセンブリ(1)。
【請求項12】
前記流体脱湿装置(40)の前記第2の流体入口(42)が、前記遠心圧縮機(20)の前記圧縮流体出口(22)に流体接続していることを特徴とする、請求項10又は11に記載のコンプレッサアセンブリ(1)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2012−522934(P2012−522934A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503864(P2012−503864)
【出願日】平成22年1月11日(2010.1.11)
【国際出願番号】PCT/DE2010/050000
【国際公開番号】WO2010/115420
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(510153962)マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー (65)
【Fターム(参考)】