説明

サッシ

【課題】障子パネルの支持形態が、障子框の内周面の屋内側部分に障子中心側に突設された凸壁と、前記障子框の内周面の屋外側部分に嵌着された押縁との間にパネルを挟持する形態であるサッシにおいて縦押縁と横押縁の突き合わせ部の隙間の露見及び隙間からの雨水浸入を防止する。
【解決手段】障子1の左右の縦框11に嵌着される縦押縁20の障子中心側端部に屋内側及び縦框同士が対向する側に開放されたL形の凹部を形成し、その両側のL形の凹部に上下の横框に嵌着される横押縁の長手方向両端部を嵌合した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サッシ、特に窓パネル又は障子パネルの支持形態が、窓枠又は障子框の内周面の屋内側部分に窓又は障子の中心側に突設された凸壁と、前記窓枠又は障子框の内周面の屋外側部分に嵌着された押縁との間に窓パネル又は障子パネルを挟持する形態であるサッシに関する。
【背景技術】
【0002】
障子パネルの支持形態として、障子框組立体の内周面の屋内側部分に障子中心側に突設された凸壁と、その障子框組立体の内周面の屋外側部分に嵌着された押縁との間に障子パネルを挟持する形態を採用したサッシが、特許文献1に開示された。
図15は、そのサッシと同様の障子の正面図であり、図16は、図15の円X部分の拡大図、図17は図16のパネル40を除去したY−Y線断面図、図18は図16のパネル40を除去したZ−Z線断面図である。
【0003】
上記サッシの障子パネルの支持形態は、障子框組立体の屋内側色彩を統一化してサッシの屋内側外観の向上を図ることができる特長を有する。特に、框が金属製で、押縁が樹脂製である場合は、その特長が明確に現れる。
【特許文献1】特開平10−102851号公報 図2,図3,図4
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記先行技術においては、図15、16に明示されているように、縦框11Eに嵌着される縦押縁20Eと、横框12Eに嵌着される横押縁30Eとは、横押縁30Eの長手方向端面を縦押縁20Eの長手方向端部の左右の縦押縁20Eが対向する面に突き当てた状態で縦押縁20Eと横押縁30Eとを見掛け上連続されている。框及び/又は押縁が合成樹脂製である場合は、外気温の変化、とくに太陽熱又はその輻射熱による伸縮率が大きい。そのため、屋外気温がとくに低い時期には、横押縁30Eと縦押縁20Eの突き合わせ部に微小隙間Sが発生して、障子の外観が損なわれるに止まらず、その隙間から雨水が障子内部に浸入して、様々な悪さをすることがある。
【0005】
本発明は、このような縦押縁と横押縁の突き合わせ部の隙間からの雨水浸入を防止することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、上記課題を解決するため、窓パネル又は障子パネルの支持形態が、窓枠又は障子框の内周面の屋内側部分に窓又は障子の中心側に突設された凸壁と、前記窓枠又は障子框の内周面の屋外側部分に嵌着された押縁との間に窓パネル又は障子パネルを挟持する形態であるサッシにおいて、前記窓枠又は障子框の左右の縦材に嵌着される縦押縁(又は横材に嵌着される横押縁)の窓又は障子の中心側端部に屋内側及び縦材同士(又は横材同士)が対向する側に開放されたL形の凹部を形成し、その両側のL形の凹部に上下の横材に嵌着される横押縁(又は縦材に嵌着される縦押縁)の長手方向両端部を嵌合したことを特徴としている。
上記構成により、横材に嵌着される横押縁(又は縦材に嵌着される縦押縁)の長手方向両端部は縦材に嵌着される縦押縁(又は横材に嵌着される横押縁)のL形の凹部に嵌合される。従って、横押縁(又は縦押縁)が短縮して縦材(又は横材)の突き当て面との間に隙間が生じても、その隙間は屋外側に露出されない。従って、その隙間から雨水が窓枠組立体又は障子框組立体内に浸入することが防止される。
【0007】
第2の発明は、上記課題を解決するため、窓パネル又は障子パネルの支持形態が、窓枠又は障子框の内周面の屋内側部分に窓又は障子の中心方向に突設された凸壁と、前記窓枠又は障子框の内周面の屋外側部分に嵌着された押縁との間に窓パネル又は障子パネルを挟持する形態であるサッシにおいて、前記押縁を縦押縁の長手方向両端部から横押縁の長手方向両端部に渡って屋外側に対して被覆するコーナー部品を設けて縦押縁、横押縁及びコーナー部品を見掛け上連続させたことを特徴としている。
上記構成により、縦押縁と横押縁の長手方向端部はいずれもコーナー部品により被覆されるので、縦押縁と横押縁の伸縮量はそのコーナー部品により隠蔽される。従って、縦押縁と横押縁の伸縮による隙間は縦材と横材のコーナー接続部において室外側に露見されない。従ってまた、雨水も浸入することができない。
【0008】
この第2の発明は、コーナー部品が窓正面側から見た形状がL形のブロック状に形成され、両先端部が横材の長手方向及び縦材の長手方向とそれぞれ平行な方向に開口して、縦押縁と横押縁の長手方向端部を挿入可能な開口部を有して、縦材と横材のコーナー接続部の内側に嵌着され、各コーナー部品の開口部にそれぞれ縦押縁と横押縁の長手方向両端部を挿入して縦押縁、横押縁及びコーナー部品を見掛け上連続させることが望ましい。
上記構成により、縦材と横材のコーナー接続部の内側はコーナー部品により被覆される。縦押縁と横押縁の長手方向両端部はそのコーナー部品のそれぞれの開口からコーナー部品の中に挿入されるので、縦押縁と横押縁の伸縮量はそのコーナー部品の中で吸収される。従って、縦押縁と横押縁の伸縮による隙間は縦材と横材のコーナー接続部において室外側に露見されない。従ってまた、雨水も浸入することができない。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、窓パネル又は障子パネルの支持形態が、窓枠又は障子框の内周面の屋内側部分に窓又は障子の中心側に突設された凸壁と、前記窓枠又は障子框の内周面の屋外側部分に嵌着された押縁との間に窓パネル又は障子パネルを挟持する形態であるサッシにおいて、前記窓枠又は障子框の左右の縦材に嵌着される縦押縁(又は横材に嵌着される横押縁)の窓又は障子の中心側端部に屋内側及び縦材同士(又は横材同士)が対向する側に開放されたL形の凹部を形成し、その両側のL形の凹部に上下の横材に嵌着される横押縁(又は縦材に嵌着される縦押縁)の長手方向両端部を嵌合したので、横押縁(又は縦押縁)が短縮して縦材(又は横材)の突き当て面との間に隙間が生じても、その隙間は屋外側に露出されないから、その隙間から雨水が窓枠組立体又は障子框組立体内に浸入することが防止される。
【0010】
請求項2の発明によれば、押縁を縦押縁の長手方向両端部から横押縁の長手方向両端部に渡って屋外側に対して被覆するコーナー部品を設けて縦押縁、横押縁及びコーナー部品を見掛け上連続させたので、縦押縁と横押縁の長手方向端部がいずれもコーナー部品により被覆され、縦押縁と横押縁の伸縮量はそのコーナー部品により隠蔽されるから、縦押縁と横押縁の伸縮による隙間は縦材と横材のコーナー接続部において室外側に露見されず、また、雨水も浸入することができない。
【0011】
請求項3の発明によれば、コーナー部品は窓正面側から見た形状がL形のブロック状に形成され、両先端部が横材の長手方向及び縦材の長手方向とそれぞれ平行な方向に開口して、縦押縁と横押縁の長手方向端部を挿入可能な開口部を有して、縦材と横材のコーナー接続部の内側に嵌着され、各コーナー部品の開口部にそれぞれ縦押縁と横押縁の長手方向両端部を挿入して縦押縁、横押縁及びコーナー部品を見掛け上連続させたので、縦押縁と横押縁の長手方向両端部はコーナー部品の中に挿入されて、縦押縁と横押縁の伸縮量はそのコーナー部品の中で吸収されるため、縦押縁と横押縁の伸縮による隙間は縦材と横材のコーナー接続部において室外側に露見されず、雨水の浸入も阻止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、障子框組立体の内周面の屋内側部分に障子中心側に突設された凸壁と、その障子框組立体の内周面の屋外側部分に嵌着された押縁との間に障子パネルを挟持する障子を有するサッシのみならず、窓枠組立体の内周面の屋内側部分に窓中心側に突設された凸壁と、その窓枠組立体の内周面の屋外側部分に嵌着された押縁との間に窓パネルを挟持する嵌め殺し窓を有するサッシにも適用可能である。
以下には、本発明を樹脂製サッシの障子に適用した場合の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は障子の室外側から見た正面図、図2は図1の円A部分の拡大図、図3は図2のB−B線断面図、図4は図3のパネルを除去した断面図、図5は図2のC−C線断面図、図6は図5のパネルを除去した断面図である。図7は他の実施のの形態を示す図2に対応する部分拡大図、図8は図7のD−D線断面図である。
【0014】
図示の障子1は、矩形の框組立体10と、その框組立体の内周の屋外側部分に矩形に連続するように嵌着された左右の縦押縁20及び上下の横押縁30と、框組立体10の内周の屋内側部分と縦押縁20及び横押縁30の間に挟持されたガラス板などのパネル40とから構成されている。框組立体10、縦押縁20及び横押縁30は、いずれも樹脂製である。
【0015】
框組立体10は、材軸に直交する断面形状が全て同一の框材の長手方向両端部を正面形状が台形となるように材軸に対して45度に切断して形成された、特許請求の範囲の縦材に相当する左右の縦框11と特許請求の範囲の横材に相当する上下の横框12とをそれぞれの長手方向端部の45度切断面同士を突き合わせて溶着する周知の技術により、矩形に連続する枠状に構成されている。
【0016】
上述のように、縦框11と横框12は同一断面形状を有するので、図3及び図4に示された縦框11について説明し、横框12については図5及び図6に同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0017】
縦框11は、所要の強度を備えるため、一例として屋内側と屋外側に中空部111,112を有し、その屋内側中空部111の屋内側部分から障子中心方向に突出する凸壁113が設けられ、その凸壁113には、屋外方向に開口するあり溝114が形成してあり、そのあり溝にビードbが嵌着されている。
【0018】
また、縦框11は、屋外側中空部112の屋外側部分から障子中心と反対方向に突出する凸壁115が設けられ、その凸壁115には、屋外方向に開口するあり溝116が形成してある。そして、縦框11の屋内側中空部111の障子中心側のウェブ117よりも屋外側中空部112の障子中心側のウェブ118は障子中心から遠い位置に形成してあって、屋内側凸壁113と屋内側中空部111のウェブ117とによって障子中心方向と屋外方向に開放されたL字形のパネル嵌合部119が形成されている。
【0019】
さらに、縦框11の屋外側中空部112の障子中心側部分に、ウェブ118を底壁とする障子中心方向に開口するあり溝1110が形成されている。このあり溝1110は、前記縦押縁20を嵌着するために用いられる。横框12におけるあり溝1110は、前記横押縁30を嵌着するために用いられる。
【0020】
縦押縁20は、図4に良く示されるいるように、断面形状がほぼ矩形の中空状の挟持部21と、その挟持部の一端部に平行に突出し、先端に逆さ爪を有する一対の板片からなる嵌着部22とを一体に有している。そして、その嵌着部22を縦框11のあり溝1110に押し込み、板片の逆さ爪とあり溝1110の作用による一対の板片の弾性相互接近及び復元によって、嵌着部22があり溝1110に抜脱不可能に固定される。そして、縦押縁20には、挟持部21の屋外側面から障子中心側に3〜5mm程度突出する突縁23が設けてあり、その突縁23と挟持部21の障子中心側の壁面とによって横断面形状がL字形の凹部24が形成されている。また、縦押縁20の挟持部21の屋内側面には、ビードbと同様のクッション機能を有するフィン25が突設されている。なお、挟持部21の屋外側面には、突縁23の突出方向と反対方向に突出して、嵌着部22があり溝1110に押し込まれた時に縦框11のあり溝1110の屋外側壁に当接して位置決めをするための凸部26が形成されている。
【0021】
横押縁30は、縦押縁20の各構成要素21,22,25,26と同様の挟持部31,嵌着部32,フィン35,及び凸部36を有しているが、縦押縁20の突縁23及びL字形凹部24に対応する構成を有しておらず、また、挟持部31の厚みは、縦押縁20の挟持部21の厚みよりも縦押縁20の突縁23の厚み分だけ薄く形成されている。そして、横押縁30の凸部36は、横押縁の長手方向両端部から縦押縁20の突縁23の見付け寸法と等しい長さに渡って切除されている。
【0022】
障子1は、上記構成の框組立体1の内周にパネル40の周辺を嵌合し、縦押縁20と横押縁30を嵌着して構成されるが、縦框11においては、縦押縁20の未嵌着状態において、図4及び図3に示すように、内周側あり溝114にビードbが装着されたパネル嵌合部119にセットピースpを介在させてパネル40の端部が嵌合され、その後に左右の縦押縁20が障子中心側からあり溝1110に押し込んで嵌着される。これにより、パネル40の縦辺が縦框11の屋内側凸壁113と縦押縁20とによって挟持される。
【0023】
続いて、凸部36の長手方向両端部が切除された横押縁30を、水平状態においてその長手方向中央部分が屋外側に凸面となるように多少湾曲させた状態で、その横押縁の長手方向両端部を縦押縁20のL形凹部24に対向させ、その横押縁に湾曲させるために加えていた力を除いて、その横押縁の長手方向両端部を左右の縦框11のL形凹部24に嵌合させる。これにより、図3に示されているように、横押縁の長手方向両端部と挟持部21の障子中心側の壁面との間に隙間が生じても、その隙間は突縁23により隠蔽される。従って、縦押縁20と横押縁30との結合部において隙間が屋外側に露見されないので、障子の外観が損なわれることがないとともに、隙間から雨水が浸入することも阻止される。図5,6は下框を示しているが、上框においては対称形に現れる。
【0024】
図1ないし図6までに示された実施の形態においては、縦押縁20の突縁23がその縦押縁の屋外側面の延長上に形成されたので、横押縁30の端部をその突縁23の屋内側の凹部24に嵌合するため、横押縁の挟持部の厚みを縦押縁の嵌着部の厚みよりも薄く形成した。これに対して、図7及び図8に示す実施の形態においては、縦押縁20の突縁23’を嵌着部21の屋外側面からわずかに屋外側において突設することにより、横押縁30の嵌着部の厚みを縦押縁20の嵌着部の厚みと等しされている。これにより、縦押縁20と横押縁30の差異は、突縁23の有無のみとなり、製造コストの低減を図ることができる。
【0025】
図9ないし図14は、框組立体10のコーナー内側にコーナー部品50を備えて、框組立体10の内周に嵌着される縦押縁20と横押縁30との結合部に生じる隙間を屋外側に露見すること及びその隙間から雨水が浸入することを防止する実施の形態を示す。
図9は障子の屋外側から見た正面図、図10はコーナー部品の斜視図、図11は図9の円E部分の拡大図、図12はコーナー部品と縦、横押縁との結合部の拡大図、図13は縦框とコーナー部品と縦押縁との結合構造を示す断面図、図14は横框とコーナー部品と横押縁との結合構造を示す断面図である。
【0026】
框組立体10の形状構造は、先の実施の形態に係るものと同一である。また、框組立体10の内周に嵌着される縦押縁30aと横押縁30bは、いずれも図5及び図6に示された横押縁30、すなわち、挟持部31の厚みが薄いものと同一である。
【0027】
コーナー部品50は、樹脂製であり、図9,10に示すように、屋外側から見た正面形状がL形のブロック状の嵌合部51と、その嵌合部の縦框側の辺と横框側の辺に突設され、各框のあり溝1110に押し込んで嵌着される嵌着部52、53とを一体に有している。嵌合部51は、その両先端部が縦框の長手方向及び横框の長手方向とそれぞれ平行な方向に開口して、縦押縁30a及び横押縁30bの長手方向端部を挿入可能な開口部54,55を有している。開口部54,55の見込み寸法は縦押縁30a(横押縁30b)の屋内側面から屋外側面までの見込み寸法とほぼ等しくされている。
【0028】
上記構成により、屋外側あり溝114にビードb(図示省略)が装着された框組立体10の内周のパネル嵌合部119にパネル40の周辺が嵌合された後、屋外側の内周のあり溝1110にコーナー部品50の嵌着部52,53をそれぞれ押し込んで、そのコーナー部品50を框組立体10のコーナー内側に固定する。
【0029】
その後、図13に示すように、縦押縁30aの嵌着部32の長手方向両端部をコーナー部品50の縦框11に対して直交する方向に開口している開口部54に挿入するとともに、その嵌着部32をその全長に渡って縦框のあり溝1110に押し込んで嵌着する。この場合、縦押縁30aの凸壁36は、その長手方向端部から開口部54に対する嵌合深さ分だけ切除されているので、縦押縁30aがコーナー部品の嵌合部51にぴったり嵌合して、コーナー部品の嵌合部の屋外側壁の内面に縦押縁の屋内側面が密着してその間に隙間が生じないようにしてある。
【0030】
続いて、図14に示すように、横押縁30bの嵌着部32の長手方向両端部をコーナー部品50の横框12に対して直交する方向に開口している開口部55に挿入するとともに、その嵌着部32をその全長に渡って横框12のあり溝1110に押し込んで嵌着する。この場合も、横押縁30bの凸壁36は、その長手方向端部から開口部55に対する嵌合深さ分だけ切除されているので、横押縁30bがコーナー部品の嵌合部51にぴったり嵌合して、コーナー部品の嵌合部の屋外側壁の内面に横押縁の屋内側面が密着してその間に隙間が生じないようにしてある。縦押縁30aの嵌着部32と横押縁30bの嵌着部32は、それぞれ挟持部31をコーナー部品50の開口部54,55に挿入されたときに嵌着部52,53と一体的に連続するように各押縁の長手方向端部から挿入深さ分だけ切除されている。各押縁の嵌着部32を切除することに代えて、コーナー部品50の嵌着部52,53を切除しても良い。
【0031】
以上の構成により、縦押縁30aと横押縁30bの、障子1のコーナー部内側における結合部はコーナー部品50により被覆されるので、縦押縁30aと横押縁30bの長手方向端部同士の間に生じる隙間は屋外側に露見されず、従って、障子の外観が損なわれず、かつ、その結合部からの雨水が浸入することもない。
【0032】
上記の実施の形態においては、縦押縁に突縁を形成して横押縁の長手方向端部を嵌合する凹部を設けたが、突縁及び凹部を横押縁に設けて、縦押縁の長手方向端部を嵌合するように構成することもでき、いずれも同一の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】障子の室外側から見た正面図。
【図2】図1の円A部分の拡大図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】図3のパネルを除去した断面図。
【図5】図2のC−C線断面図。
【図6】図5のパネルを除去した断面図。
【図7】他の実施のの形態を示す図2に対応する部分拡大図。
【図8】図7のD−D線断面図。
【図9】障子の屋外側から見た正面図。
【図10】コーナー部品の斜視図。
【図11】図10の円E部分の拡大図。
【図12】コーナー部品と縦、横押縁との結合部の拡大図。
【図13】縦框とコーナー部品と縦押縁との結合構造を示す断面図。
【図14】横框とコーナー部品と横押縁との結合構造を示す断面図。
【図15】従来のサッシにおける障子と同様の障子の正面図。
【図16】図15の円X部分の拡大図。
【図17】図16のパネル40を除去したY−Y線断面図。
【図18】図16のパネル40を除去したZ−Z線断面図。
【符号の説明】
【0034】
1 障子
10 框組立体
11 縦框
12 横框
113 屋内側凸壁
1110 あり溝
20 縦押縁
23,23’突縁
24 凹部
30 横押縁
30a 縦押縁
30b 横押縁
40 パネル
50 コーナー部品
51 嵌合部
52、53 嵌着部
54,55 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓パネル又は障子パネルの支持形態が、窓枠又は障子框の内周面の屋内側部分に窓又は障子の中心方向に突設された凸壁と、前記窓枠又は障子框の内周面の屋外側部分に嵌着された押縁との間に前記窓パネル又は障子パネルを挟持する形態であるサッシにおいて、
前記窓枠又は障子框の左右の縦材に嵌着される縦押縁(又は横材に嵌着される横押縁)の窓又は障子の中心側端部に屋内側及び縦材同士(又は横材同士)が対向する側に開放されたL形の凹部を形成し、その両側のL形の凹部に上下の横材に嵌着される横押縁(又は縦材に嵌着される縦押縁)の長手方向両端部を嵌合したことを特徴とするサッシ。
【請求項2】
窓パネル又は障子パネルの支持形態が、窓枠又は障子框の内周面の屋内側部分に窓又は障子の中心方向に突設された凸壁と、前記窓枠又は障子框の内周面の屋外側部分に嵌着された押縁との間に前記窓パネル又は障子パネルを挟持する形態であるサッシにおいて、
前記押縁を縦押縁の長手方向両端部から横押縁の長手方向両端部に渡って屋外側に対して被覆するコーナー部品を設けて縦押縁、横押縁及びコーナー部品を見掛け上連続させたことを特徴とするサッシ。
【請求項3】
コーナー部品は、窓正面側から見た形状がL形のブロック状に形成され、両先端部が横材の長手方向及び縦材の長手方向とそれぞれ平行な方向に開口して、縦押縁と横押縁の長手方向端部をそれぞれ挿入可能な開口部を有し、そのコーナー部品を前記縦材と横材のコーナー接続部の内側に嵌着し、各コーナー部品の開口部にそれぞれ前記縦押縁と横押縁の長手方向両端部を挿入して縦押縁、横押縁及びコーナー部品を見掛け上連続させたことを特徴とする請求項2に記載のサッシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−82066(P2008−82066A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−264728(P2006−264728)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(000191065)新日軽株式会社 (545)
【Fターム(参考)】